JP3408711B2 - 多世帯住宅 - Google Patents

多世帯住宅

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JP3408711B2
JP3408711B2 JP09233697A JP9233697A JP3408711B2 JP 3408711 B2 JP3408711 B2 JP 3408711B2 JP 09233697 A JP09233697 A JP 09233697A JP 9233697 A JP9233697 A JP 9233697A JP 3408711 B2 JP3408711 B2 JP 3408711B2
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勤 前田
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、2世帯がそれぞ
れ独立して入居し得る2つの居住区画からなる2世帯住
宅を1棟内に有するものを2つ隣接してなる多世帯住宅
に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、1つの住居内に2つの世帯がそれ
ぞれ独立して居住し得るようにした所謂2世帯住宅とし
て、例えば図9に概略的に示すような住宅H10があ
る。同図に示す2世帯住宅H10は、2つの世帯がそれ
ぞれ独立して入居するのに必要な居室や給排水設備等
(図示せず)を各々有する2つの居住区画L11、L1
2を、建物の1階部分と2階部分とに分けて配した第1
の棟10Eと、該第1の棟10Eの場合と同様の居住区
画L21、L22を有する第2の棟10Wとを隣接させ
て設けた構成となっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記のような多世帯住
宅H10においては、通常、例えば1階部分と2階部分
との玄関部を共通とする等、各居住区画L11、L1
2、L21、L22の間の分離の度合いが、各世帯間の
間柄等に応じて適宜設定されるが、例えば第1の棟10
Eの2階部分の居住区画L12と、第2の棟10Wの2
階部分の居住区画L22との間の行き来を容易とするた
め、図9に示すように、両棟10E、10Wの2階部分
における対向する外壁面にそれぞれ出入口(図示せず)
を設け、各出入口の間を渡り廊下850等の屋外通路で
連絡することが考えられる。 【0004】しかしながら、上記のような構成によれ
ば、上記第1および第2の棟10E、10Wの間の間隔
は殆どの場合狭くなっているため、各出入口が狭い間隔
で対向することになり、したがって該渡り廊下850で
連絡された居住区画L12、L22の間のプライバシー
を保護する上で好ましくないという問題がある。また、
各出入口が暗く閉鎖的になり、対向する建物の外壁によ
り圧迫感を覚えやすくなるという問題もある。 【0005】この発明は、上記の点に鑑み、2つの棟の
それぞれの上層階部分(1階よりも上方の階)に配設さ
れた出入口の間の行き来が容易であって、かつ両上層階
部分の間のプライバシーを十分に保護することができる
とともに、両出入口を開放的で採光性も良好とすること
ができる2世帯住宅の入った棟を2つ横方向に隣接して
具備した2棟住宅を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされたこの発明の請求項1に記載の多世帯住宅は、
1棟に2世帯がそれぞれ独立して入居するための2つの
居住区画を上下方向に具備した2世帯住宅を有する棟を
2棟横方向に隣接してなる多世帯住宅において、前記2
棟の1階より上方で2階より下方における中2階部分に
同方向の外壁面にそれぞれの2階の別世帯の居住区画
の玄関ホールに通ずる出入口が配設され 該2つの出入
口の間が前記外壁面から突出した中2階の位置にある
外通路により連結され、中2階の前記玄関ホールと2階
の居住区画は階段を通じて連通し、前記屋外通路には、
前記2棟のいずれの居住区画の屋内部をも経ずに独立し
て前記2棟の間に上階または下階へ通ずる階段が備えら
れ、前記1棟内の2つの居住区画のうち1階の居住区画
の玄関ホールと2階の居住区画の中2階の玄関ホール
通ずる土間階段が屋内部にそれぞれ設けられ、前記中2
の屋外通路の下方及び屋内部に向って駐車スペースが
設けられたことを特徴とするものである。 【0007】なおこの発明において、「多世帯住宅」と
は、1つの世帯が独立して居住するための居住区画(住
戸)を複数有する独立住宅(二戸建て住宅等も含む)を
意味する。上記「居住区画」は、玄関、廊下、階段等の
通路、居間、食事室、台所(または居間、食事室および
台所のうちの2以上を兼用とした室)、応接室等の居
室、風呂、トイレ、洗面所等の給排水設備、バルコニ、
縁側、庭等のうちの一部または全部から構成されるもの
とする。なお上記複数の居住区画においては、上記各種
の通路、居室、給排水設備等のうちの1つ以上が共用と
なっていてもよいものとする。 【0008】 【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態を
示す多世帯住宅の正面図であり、図2は、図1に示す住
宅の1階部分の部分平面図、図3は、図1に示す住宅の
2階部分の部分平面図、図4は、図1に示す住宅の3階
部分の部分平面図である。図1乃至図4に示す多世帯住
宅H1は、東西に隣接する2つの棟1E、1Wを有する
二戸建て住宅となっており、東側(図では左側)の棟1
Eと西側(図では右側)の棟1Wとは対称に構成されて
いる。なおこのため、図2乃至図4においては西側の棟
(西棟)1Wは一部を残し省略して示し、また以下の記
載においても基本的に東側の棟(東棟)1Eのみを説明
する。 【0009】図2に示すように、住宅H1の1階部分に
おいて、東棟1Eの北西の隅部には、玄関ホール10E
が設けられている。玄関ホール10Eの西側には、屋外
の土間通路11が隣接し、親子扉12により連通してい
る。玄関ホール10Eの北側の壁は、屋外のカーポート
13に面し、片開戸14により連通している。玄関ホー
ル10Eの北東の隅部には、2階へ通じる階段15が設
けられている。 【0010】玄関ホール10Eの南側には、キッチン2
0が隣接し、片引き戸16により連通している。キッチ
ン20の西側の壁は、屋外の通り庭17に面し、サッシ
窓18が配設されている。 【0011】キッチン20の東側には、第1の和室30
aが隣接し、片引き戸19により連通している。第1の
和室30aの南側の壁は、屋外の坪庭21に面し、サッ
シ窓22が配設されている。坪庭21により、東棟1E
の1階部分の通風、採光性が良好となっており、また開
放感も得られるようになっている。第1の和室30aの
北側には、第2の和室30bが設けられ、襖23により
仕切られている。第1および第2の和室30a、30b
は、襖23を取り外して1室とすることができる。第2
の和室30bの南西の隅部は、片開戸301により前記
玄関ホール10Eに連通している。 【0012】第2の和室30bの床を構成する下地床3
01bは、図5に示すように、レール302上に摺動可
能に保持されたジャッキ303により支持されており、
ジャッキ303のレバーハンドル304を回して矢印A
1に示すように該下地床301bを下降させ、ついで矢
印A2に示すようにレール302上を摺動させて第1の
和室30aの下地床301aの下に収納することができ
るようになっている。これにより、第2の和室30bを
容易に土間に変更することができるようになっている。
さらに、上記とは逆の操作により、土間から第2の和室
30bに戻すことも容易となっている。なお上記下地床
301bは、上面に畳等を敷設した状態でも上記のよう
に移動させることができる。 【0013】第2の和室30bの北側には、図2に示す
ように土間24が隣接し、移動可能な間仕切り24aに
より仕切られている。土間24の北側端には、アコーデ
ィオンガラス戸(折り畳み式の引き戸)25が配設さ
れ、これにより土間24が屋外空間と連通している。土
間24は、例えば、陶芸品の製作、展示等の趣味的活
動、店舗の経営、近隣との交流等の多種の用途に使用す
ることができる。なお第2の和室30bを前記したよう
に土間に変更することにより、土間24を拡張するよう
にすることもできる。 【0014】キッチン20の南側には、ダイニング40
が隣接し、開放された開口(建具が配設されていない開
口)26により連通している。ダイニング40の西側の
壁は、前記屋外の通り庭17に面し、下部(人の目線よ
りやや上までの部分)はガラスブロック27で構成され
ており、外部からの視線は遮りながら採光できるように
なっている。該西側の壁の上部にはハイサイドサッシ
(高窓;図示せず)が配設されており、通風および採光
することができるようになっている。 【0015】ダイニング40の東側端部(東側の壁の内
面に沿った部位)は、キッチン20から南方へ延びる通
路33となっている。通路33の東側の壁は、前記屋外
の坪庭21に面し、サッシ窓28が配設されている。通
路33の上方の天井部には、可動階段29が設けられて
いる。可動階段29は、図6に概略的に示すように、上
端近傍の部位が天井291に回動可能に取り付けられて
おり、矢印A3に示すように、必要に応じ下端を下方に
下ろして1階の通路33の床面に載置することにより、
階段として使用可能な状態とすることができる。可動階
段29の裏面(段裏)には、周囲の天井291の仕上げ
と同一の仕上げが施されており、収納した状態では可動
階段29が天井291に隠蔽された様態となる。可動階
段29の上方の床材29aは折り畳み可能に構成されて
おり、可動階段29を下ろして階段として使用する場合
には、矢印A4に示すように、可動階段29の上端とは
反対側方向へ折り畳んで垂直に立て、上端縁に笠木ユニ
ット29bを嵌着することにより、腰壁とすることがで
きる。なお可動階段29は、ここに示す実施形態におい
ては収納された状態となっている。 【0016】ダイニング40の南側には、壁を介し洗面
室31Eが隣接している。洗面室31Eの西側には、前
記屋外の通り庭17が隣接し、片開戸32により連通し
ている。洗面室31Eの東側の壁は、前記ダイニング4
0からさらに南側へ延出した通路33に面し、開放され
た開口34により連通している。洗面室31Eの南側に
は浴室35Eが設けられ、浴室35Eの西側の壁は、前
記屋外の通り庭17に面し、サッシ窓36が配設されて
いる。浴室35Eの東側(前記通路33の南側)にはト
イレ37が設けられている。 【0017】通路33およびトイレ37の東側には、寝
室50が隣接し、片引き戸38により連通している。寝
室50は、水回り(洗面室31E、浴室35Eおよびト
イレ37)に近接した位置に配置されているので、例え
ば老齢世帯等が使用するのに好適である。寝室50の南
側および東側の壁は屋外に面し、南側の壁にはサッシ窓
39が配設されている。寝室50の北側の壁は、前記屋
外の坪庭21に面し、サッシ窓41が配設されている。 【0018】1階の土間通路11は、東棟1Eと西棟1
Wとの間のスペースの北部中央に設けられている。土間
通路11の北部中央には、中2階のデッキ(水平に延び
る屋外通路)85へ通じる階段42が設けられ、該階段
42の下にはトイレ43が設けられている。トイレ43
は、例えば後記するように土間24を拡張して貸店舗と
して利用する場合等に、該貸店舗の使用者等が用いるた
めのものである。土間通路11の内奥部へは、階段42
の両側を通って出入りすることができる。 【0019】土間通路11において、前記東棟1Eの玄
関ホール10Eの西側壁の親子扉12に対向する部位に
は、第1のスクリーンパネル44が配設され、西棟1W
の玄関ホール10Wとの間の視線を遮るようになってい
る。第1のスクリーンパネル44の北側の部分(第1の
スクリーンパネル44と前記階段42との間の部分)4
4N、ならびに南側の部分(第1のスクリーンパネル4
4と通り庭17との間の部分)44Sはそれぞれ開放さ
れており、これらの部位を通じて東棟1Eと西棟1Wと
の間を行き来することができる。 【0020】通り庭17は、東棟1Eと西棟1Wとの間
のスペースの南部(土間通路11より南側の部分)に設
けられている。通り庭17の北部中央には、植樹帯45
が南北に延びるようにして配設されている。植樹帯45
により、通り庭17が緑化されるとともに、東棟1Eの
スペースと西棟1Wのスペースとが分離され、また両者
の間の視線が遮られている。 【0021】植樹帯45の東西両側には、飛び石46
E、46Wがそれぞれ南北に延びるようにして敷設さ
れ、それぞれ内奥部に通じる通路が形成されている。 【0022】通り庭17の南部において、前記東棟1E
の洗面室31Eおよび浴室35Eの西側の壁に対向する
部位(前記植樹帯45の南側の部位)には、第2のスク
リーンパネル47が配設され、西棟1Wの洗面室31W
および浴室35Wとの間の視線を遮るようになってい
る。 【0023】上記第2のスクリーンパネル47と洗面室
31Eとの間には、サービスヤード48Eが設けられて
おり、該洗面室31Eの西側の壁の片開戸32は勝手口
として機能する。第2のスクリーンパネル47と浴室3
5Eとの間(サービスヤード48Eの南側)には、芝、
植栽等が施された緑地49が設けられている。 【0024】本実施形態に係る住宅H1においては、前
記土間通路11および通り庭17により、東西に隣接す
る2つの棟1E、1Wの間に、該棟1E、1Wの正面部
(北側面部)から内側方向(南方)に延びる通路が形成
されている。この通路により、特に上記棟1E、1Wの
奥行きが大きい場合でも、建物の正面部の街路Rや玄関
ホール10E、10W等から内奥部(サービスヤード4
8E、48W等)へ容易に出入りすることができる。さ
らに、土間通路11の中央部が階段42により中2階の
デッキ85に連通しているので、上記東西両棟1E、1
Wの中2階部からも直接土間通路11へ、さらにはその
内奥部へ容易に出入りすることができる。 【0025】また、東棟1Eと西棟1Wとの間の通風お
よび採光が良好となり、例えば前記キッチン20のサッ
シ窓18や洗面室31Eの片開戸32等の、土間通路1
1または通り庭17に面する任意の開口部を通じて、屋
内空間(2階部分、3階部分も含む)に風および光を通
すことができる。特に、1階のダイニング40において
は、東西両側の壁が坪庭21および通り庭17に面し、
それぞれ開口部(サッシ窓28、ガラスブロック27、
ハイサイドサッシ)を有しているので、両側から採光で
きるとともに、建物を貫通するように風を通すことがで
き、キッチン20等の周囲の居室にも風や光を供給する
ことができる。 【0026】上記土間通路11および通り庭17で構成
される通路の幅は、ここに示す例では約3mとなってい
るが、該通路の幅が約2m以上であれば、例えば植樹帯
45をスクリーンパネルに変更することにより、通路2
本分のスペース(東棟1Eの通路スペースと西棟1Wの
通路スペース)を十分に確保することができ、また通風
および採光も十分で、開放的な通路とすることができ
る。一方、省スペースの点からは、該通路の幅を4m程
度以内とすることが適当である。 【0027】さらに、前記土間通路11および通り庭1
7においては、東棟1Eおよび西棟1Wの対向する開口
部の間には、前記第1および第2のスクリーンパネル4
4、47、植樹帯45等の目隠し手段が配設されている
とともに、開口部が設けられていない外壁面の間に、第
1のスクリーンパネル44の南北の開放部44N、44
S等の連通部が設けられている。したがって、東棟1E
および西棟1Wの間で、プライバシーが十分に保護され
ているとともに容易に行き来することができるため、両
者間の分離性と一体性とを適度に保持することができ
る。 【0028】図3に示すように、住宅H1の東棟1Eの
北側端には、2階部分へ通じる玄関ホール60Eが中2
階部分に設けられている。玄関ホール60Eの北側端に
は、両開ガラス戸51が配設され、屋外のデッキ85に
連通している。両開ガラス戸51の西側にはガラススク
リーン511が配設されている。 【0029】玄関ホール60Eの南部には、前記1階の
玄関ホール10Eへ通じる階段15が設けられている。
階段15は、土間階段となっているため、東棟1Eの1
階部分と2階部分との連絡がある程度間接的となってプ
ライバシーが十分に保護されるとともに、1階の玄関ホ
ール10Eおよび中2階の玄関ホール60Eのいずれと
も連続した屋内空間に設けられているため、1階部分と
2階部分との一体性がある程度保持され両者間の行き来
が容易となっている。 【0030】玄関ホール60Eの北西の隅部は、上り口
から南方へ延びる階段60aを介して、2階の廊下(ホ
ール)52と連通している。廊下52の南端の西側に
は、3階へ通じる階段53が設けられている。廊下52
および階段53の西側の壁は、その下方の1階部分の壁
よりも西側(屋外側)へ突出している。廊下52の北側
の壁(前記突出部分の北側の壁)は屋外に面し、サッシ
窓92が配設されている。廊下52の南端の東側には片
開戸54が配設され、リビングダイニング70に連通し
ている。 【0031】リビングダイニング70は、西側半分がダ
イニングスペース701、東側半分がリビングスペース
702となっている。ダイニングスペース701の南西
の隅部のスペース(前記階段53の下のスペース)70
Cの南側の壁は屋外に面し、サッシ窓89が配設されて
いる。リビングスペース702の南側の壁は、前記坪庭
21の上方のボイド21aに面し、サッシ窓55が配設
されている。ボイド21aの東側端には、アルミパンチ
ングメタルよりなるスクリーン壁パネル56が配設され
ており、プライバシーが保護されるとともに通風が確保
されている。ボイド21aにより、東棟1Eの2階部分
の通風、採光性が良好となっており、また開放感も得ら
れるようになっている。また、リビングスペース702
の上方は吹き抜けとなっており、これによってリビング
ダイニング70がさらに開放感のある空間となってい
る。 【0032】リビングダイニング70の北側には、寝室
80が隣接している。寝室80は、中央の可動間仕切り
57により西側のスペース801と東側のスペース80
2とに分割されており、必要に応じ一室とすることがで
きる。したがって、寝室80は例えば子供部屋等として
使用するのに好適である。西側のスペース801および
東側のスペース802の南側の壁にはそれぞれ片引戸5
8、59が配設され、前記リビングダイニング70のダ
イニングスペース701およびリビングスペース702
とそれぞれ連通している。 【0033】寝室80の北側の壁は、前記1階の土間2
4の上方の屋根24bに面し、サッシ窓61が配設され
ている。該屋根24bはガラス屋根となっており、これ
により土間24の採光性が良好となり、開放感も得られ
るようになっている。 【0034】リビングダイニング70のダイニングスペ
ース701の南側には、キッチン90が隣接し、開放さ
れた開口62により連通している。キッチン90の西側
の壁は屋外(前記通り庭17の上方)に面し、サッシ窓
63が配設されている。 【0035】キッチン90の東側には、リビングダイニ
ング70のダイニングスペース701から南方へ延びる
通路64が壁を介して隣接している。通路64の東側の
壁は、前記坪庭21の上方のボイド21aに面し、サッ
シ窓65が配設されている。通路64の床面の下方に
は、前記可動階段29が設けられている。可動階段29
を階段として使用する場合には、キッチン90を通じて
南方の空間へ出入りするようにする。 【0036】キッチン90の南側には、洗面室65が隣
接し、アコーディオン戸66により連通している。洗面
室65の南側にはトイレ67が、東側には浴室68がそ
れぞれ隣接している。洗面室65およびトイレ67の西
側の壁は屋外に面し、サッシ窓69、71がそれぞれ配
設されている。洗面室65の北東の隅部には、前記通路
64の南端部が隣接し、片引戸72により連通してい
る。 【0037】通路64の南東側には、バルコニ73が隣
接し、片開戸74により連通している。バルコニ73に
はジャクジー(噴流式の気泡風呂)75が設けられてお
り、またバルコニ73は片開戸76により前記浴室68
とも連通しているため、浴室68での入浴時に屋外のジ
ャクジー75を使用することもできる。また、バルコニ
73ではバーベキュー炉77によりバーベキューを行う
こともできる。バルコニ73の北側は前記坪庭21の上
方のボイド21aに面している。 【0038】図4に示すように、住宅H1の3階部分に
おいて、東棟1Eの中央部西側であって前記2階のリビ
ングダイニング70のダイニングスペース701の上方
の部位には、ホール78が設けられている。ホール78
の南西の隅部は、前記2階の廊下52へ通じる階段53
と連通している。階段53の南側の壁は屋外に面し、サ
ッシ窓91が配設されている。ホール78の東側は、前
記2階のリビングスペース702上方の吹き抜け702
aに面し、上端にカウンタを備える手摺壁79により仕
切られている。ホール78の北西の隅部には、納戸81
が設けられている。 【0039】ホール78の南側には、寝室100が隣接
し、片引戸82により連通している。寝室100は、こ
れ以外の居住設備全般をほぼ備える2階部分から隔てら
れて3階部分に配置されているため、閑静で落ち着いた
寝室となっている。寝室100東側の壁は、前記図3に
示す坪庭21上方のボイド21aに面し、サッシ窓83
が配設されている。なお前記リビングスペース702上
方の吹き抜け702aの南側の壁も前記ボイド21aに
面し、サッシ窓84が配設されている。 【0040】本実施形態に係る住宅H1は、図1および
図3に示すように、東西に隣接する2つの棟1E、1W
の北側(正面側)の外壁面にそれぞれ設けられた中2階
の玄関ホール60E、60Wが、デッキ85により連結
された構成となっている。したがって、両玄関ホール6
0E、60Wが対向しないため、東棟1Eの2階部分と
西棟1Wの2階部分との間のプライバシーが十分に保護
される。また、両玄関ホール60E、60Wのそれぞれ
のスペースを十分にとることができるとともに、屋外の
広い空間に向いた玄関部とすることができるため、各玄
関ホール60E、60Wを開放的でゆとりがあり、採光
性も良好なものとすることができる。 【0041】さらに、デッキ85の南側端の中央部に
は、前記1階の土間通路11に通じる階段42が設けら
れているため、東棟1Eの2階部分および西棟1Wの2
階部分からは、それぞれ1階の屋内部分を経ずに直接1
階の屋外部分に行き来することができる。したがって、
デッキ85により東棟1Eの2階部分と西棟1Wの2階
部分との間の行き来が容易であるだけでなく、階段42
によりこれらの2階部分と1階の屋外部分との間の行き
来も容易となっており、2階部分と1階部分との間のプ
ライバシーを保護する上でも有利である。 【0042】なお、本実施形態においては東棟1Eの2
階部分と西棟1Wの2階部分とがデッキ85により連絡
されているが、これと同様にして、複数の棟の3階部分
の間を屋外通路により連絡することもできる。さらに、
2階部分の間を連絡する屋外通路と3階部分の間を連絡
する屋外通路とを、棟の屋内部を経ずに独立して階段に
より連絡することもできる。 【0043】デッキ85の北側端の中央部には、植木8
6および該植木86の周囲のベンチ87が設けられてお
り、各世帯間または外部の者との間の交流を図ることが
できるようになっている。 【0044】さらに、デッキ85の東西両端部には、ブ
リッジ88が架設できるようになっている。したがっ
て、住宅H1の隣に、上記デッキ85と同様の屋外通路
を有する建物を建築し、両屋外通路の間にブリッジ88
を架設することにより、住宅H1とその隣の建物とを屋
外の中2階部分で連絡することができる。さらに、上記
のようなブリッジを介した屋外通路の連結を多数連続し
て行うことにより、車道から分離された歩道を形成する
ことができ、これによって整然とした街区形成を行うこ
とも可能となる。 【0045】また、デッキ85の下方には、前記1階の
カーポート(駐車スペース)13が設けられており、該
デッキ85の下方のスペースが有効に利用されている。 【0046】住宅H1の東棟1Eにおいては、1階部分
に1つの居住区画(以下、第1居住区画と称す)が配置
され、2階および3階部分に別の1つの居住区画(以
下、第2居住区画と称す)が配置されており、西棟1W
においても同様に、1階部分に1つの居住区画(以下、
第3居住区画と称す)、2階および3階部分に別の1つ
の居住区画(以下、第4居住区画と称す)がそれぞれ配
置されている。 【0047】上記第1居住区画と第2居住区画とは、屋
内においては東棟1Eの北端部の階段15のみにより連
通しており、該階段15は前記したように屋内の土間階
段であることから、該第1居住区画と第2居住区画と
が、互いにプライバシーが保護された分離した居住区画
でありながら、両者間の行き来が容易であってある程度
一体性を有するものとなっている。したがって、上記第
1居住区画と第2居住区画とは、例えば親世帯とその子
世帯とが入居するのに好適である。 【0048】さらに、前記したように、水回りに近接し
て配置された寝室50や和室30a、30bが1階に設
けられていること等から、第1居住区画に親世帯が入居
するのに好適となっている。 【0049】また、第1居住区画と第2居住区画とは、
必要に応じ前記可動階段29によっても屋内で連通させ
ることができ、さらに該可動階段29の下端が1階の寝
室50の近傍に位置するようになっているので、第2居
住区画に居住する子世帯が第1居住区画の親世帯の介護
をする場合等に好都合である。 【0050】さらにまた、住宅H1は、使用目的の変化
に応じて部分的に改装しやすい構成となっている。例え
ば、図7に概略的に示すように、第1居住区画と第2居
住区画とを上記したように可動階段29によって容易に
連通させることができる他、例えば第1居住区画の親世
帯の人数の減少等により、第2の和室30bおよび土間
24が入居者にとって不要となった場合に、前記したよ
うに第2の和室30bを土間に変更して拡張した土間2
40を形成し、該土間240を貸店舗、貸事務所等とし
て他者の使用に供すること等も容易である。 【0051】さらに、例えば親世帯の死去等により第1
居住区画が空いた場合、図8に概略的に示すように、再
び可動階段29を収納して第1居住区画と第2居住区画
とをこの部位で分離し、第1の和室30aをリビング3
00に変更して、第1居住区画を1LDKの賃貸アパー
トとして利用することも可能である。 【0052】また住宅H1において、第1居住区画と第
3居住区画との間は、土間通路11を経て行き来でき、
第2居住区画と第4居住区画との間は、前記したように
デッキ85を通じて容易に行き来することができる。さ
らに、第1居住区画と第4居住区画との間は、例えば、
屋内の階段15、中2階の玄関ホール60Eおよびデッ
キ85を経て、あるいは土間通路11、屋外の階段42
およびデッキ85を経て容易に行き来でき、第2居住区
画と第3居住区画との間もこれと同様にして容易に行き
来することができる。ただし、第1および第2居住区画
(東棟1E)と、第3および第4居住区画(西棟1W)
との間は、屋内空間を介しては連通しておらず、したが
って分離の度合いがやや強くなっているため、西棟1W
は、東棟1Eに入居する2世帯とは比較的遠い間柄の2
世帯(例えば東棟1Eに入居する親子世帯と血縁関係の
ある別の親子世帯等)が入居するのに好適である。 【0053】 【発明の効果】以上のように、この発明の多世帯住宅に
よれば、2つの棟の1階より上方で2階より下方におけ
中2階部分には同方向の外壁面にそれぞれの2階の
世帯の居住区画の玄関ホールに通ずる出入口が配設さ
、該2つの出入口の間を前記外壁面から突出した中2
階の位置にある屋外通路により連結したので、両出入口
が対向せず、したがってこれら出入口の間のプライバシ
ーが十分に保護される。また、両出入口のそれぞれのス
ペースを十分にとることができるとともに、屋外の広い
空間に向いた出入口とすることができるため、各出入口
を開放的でゆとりがあり、採光性も良好なものとするこ
とができる。 【0054】加えて、前記屋外通路に、前記棟のいず
れの居住区画の屋内部を経ずに独立して前記2棟の間に
上階または下階へ通じる階段を設けたので、前記出入口
から、それぞれ棟の屋内部分を経ずに容易に上階または
下階に行き来することができ、上階部分と下階部分との
間のプライバシーを保護する上でも有利である。加え
て、1棟内の屋内部にも2つの居住区画のうち1階の居
住区画の玄関ホールと2階の居住区画の中2階の玄関ホ
ールを通ずる土間階段を屋内部に設けているので、いず
れか一方の世帯の世話をする際などは便利である。 【0055】さらに加えて、前記屋外通路の下方から屋
内部に向けて駐車スペースを設けるようにしたので、該
屋外通路の下方のスペースを有効に利用することができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】実施形態に係る多世帯住宅の正面図。 【図2】図1の多世帯住宅の1階部分の部分平面図。 【図3】図1の多世帯住宅の2階部分の部分平面図。 【図4】図1の多世帯住宅の3階部分の部分平面図。 【図5】和室の床の構成を示す概略側面図。 【図6】可動階段の構成を示す概略側面図。 【図7】図1の多世帯住宅の1階部分を一部改装した一
例を示す模式図。 【図8】図1の多世帯住宅の1階部分を一部改装した他
の例を示す模式図。 【図9】従来の多世帯住宅の一例を示す模式図。 【符号の説明】 1E 東棟 1W 西棟 60E、60W 玄関ホール(出入口) 85 デッキ(屋外通路) H1 多世帯住宅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平賀 健治 大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水 ハウス株式会社内 (72)発明者 高野 賢一 大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水 ハウス株式会社内 (72)発明者 前田 勤 大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水 ハウス株式会社内

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】1棟に2世帯がそれぞれ独立して入居する
    ための2つの居住区画を上下方向に具備した2世帯住宅
    を有する棟を2棟横方向に隣接してなる多世帯住宅にお
    いて、 前記2棟の1階より上方で2階より下方における中2階
    部分には同方向の外壁面にそれぞれの2階の別世帯の
    住区画の玄関ホールに通ずる出入口が配設され、該2つ
    の出入口の間が前記外壁面から突出した中2階の位置に
    ある屋外通路により連結され、中2階の前記玄関ホール
    と2階の居住区画は階段を通じて連通し、前記屋外通路
    には、前記2棟のいずれの居住区画の屋内部をも経ずに
    独立して前記2棟の間に上階または下階へ通ずる階段が
    備えられ、前記1棟内の2つの居住区画のうち1階の居
    住区画の玄関ホールと2階の居住区画の中2階の玄関ホ
    ールを通ずる土間階段が屋内部にそれぞれ設けられ、前
    中2階の屋外通路の下方及び屋内部に向って駐車スペ
    ースが設けられたことを特徴とする多世帯住宅。
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