JP2015101845A - 二世帯型住宅 - Google Patents

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博朗 山本
Hiroaki Yamamoto
博朗 山本
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Abstract

【課題】居住者同士がコミュニケーションを取り易い空間を形成することが可能な二世帯型住宅を実現する。
【解決手段】二世帯型住宅1において、第一居住部3の第一玄関31と第二居住部4の第二玄関41とを共用空間であるポーチ2に面して並べるとともに、ポーチにおける第二玄関41に対向する位置に構造体21が設けることで、道路Rからポーチ2に出入する居住者の動線を第一居住部3の第一玄関31側に絞ることができるので、比較的広いポーチ2であっても、ポーチ2を通じて第一居住部3に出入する第一世帯の居住者(例えば、親である居住者)と、第二居住部4に出入する第二世帯の居住者(例えば、子である居住者および孫である居住者)との距離を近付けることができ、居住者が互いにコミュニケーションを取り易くなる。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の世帯で居住することが可能な二世帯型住宅に関する。
従来では、夫婦のみ、あるいはその子供までが同居する家族構成が多く見られ、住宅においても基本的に一世帯のみが生活できるような設計がなされていた。ところが、近年では地価の高騰により資金的に住宅建設が困難になっている点、若夫婦が共働きする傾向にある点、老夫婦の高齢化がますます進む点等から、老夫婦(親)と若夫婦(子)、さらにはその子供(孫)といった二世帯が同居するいわゆる多世帯型に戻りつつあり、当然住宅においても親・子・孫が同居できるようなプランが望まれていた。さらに、複数の世帯で居住する場合には、お互いのプライベートを重視する観点から、できる限り当該複数の世帯同士が独立したプランが望まれていた。
特開平5−156824号公報
ところが、あまりにも独立したプランを採用してしまうと、同一の棟の住宅に同居していても別世帯の居住者同士が疎遠になりがちで、結果的に、住宅そのものに閉鎖的な印象を与えてしまう場合があった。
そこで、居住者同士が自然と顔を合わせやすく、居心地良く集うことができるような共用空間の形成が求められていた。
本発明の目的は、居住者同士がコミュニケーションを取り易い空間を形成することが可能な二世帯型住宅を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図12に示すように、
外部に開放されたポーチ2と、当該ポーチ2を囲むように形成された住宅本体1aと、前記ポーチ2及び前記住宅本体1aの上部に設けられる屋根1bとからなる二階建ての二世帯型住宅1において、
前記住宅本体1aは、平面視略L字状に形成され、前記ポーチ2に面した第一玄関31を有する第一居住部3と、
前記第一玄関31と同じ向きに並ぶとともに前記ポーチ2に面した第二玄関41を有する第二居住部4と、
前記ポーチ2の隅部であって前記第二玄関41に対向する位置に設けられた構造体21と、を備えており、
前記ポーチ2が、居住者同士が集うコミュニティスペースとされていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、二世帯型住宅1において、第一居住部3の第一玄関31と第二居住部4の第二玄関41とがポーチ2に面して並んでいるとともに、ポーチにおける第二玄関41に対向する位置に構造体21が設けられているので、道路からポーチ2に出入する居住者の動線を第一居住部3の第一玄関31側に絞ることができる。
こうして居住者の動線を第一居住部3の第一玄関31側に絞ることができれば、比較的広いポーチ2であっても、ポーチ2を通じて第一居住部3に出入する第一世帯の居住者(例えば、親である居住者)と、第二居住部4に出入する第二世帯の居住者(例えば、子である居住者および孫である居住者)との距離を近付けることができ、居住者が互いにコミュニケーションを取り易くなる。
そして、ポーチ2で顔を合わせた居住者同士が立ち話することなどをきっかけとして、在宅中の居住者もポーチ2に出て集うこともできる。
このように二世帯型住宅1はポーチ2を共用空間とし、そのポーチ2を中心として居住者同士が集い易く、居住者同士がコミュニケーションを取り易い優れた住宅となっている。
また、ポーチ2では、居住者同士のみならず近隣住民など来訪者とも集うことができるので、居住者が地域の人とコミュニケーションを取るスペースとしても利用でき、近隣世帯や地域とのつながりを深めることが可能になる。
また、ポーチ2における第二玄関41に対向する位置に設けられた構造体21によって、第二玄関41が視界から遮られて第一玄関31が目立つようになっているので、この二世帯型住宅1が完全分離型の二世帯住宅と分かり難くなっており、意匠性やプライバシー保護の点で優れた住宅となっている。
請求項2に記載の発明は、例えば図1、図4、図7、図12に示すように、
請求項1に記載の二世帯型住宅1において、
前記第二居住部4は、前記第二玄関41を含む下階部と、上階部(例えば、リビング44、洋間45,46、寝室47、洗面所48、浴室49、第二バルコニー49b)とからなり、
前記構造体21は、前記第二居住部4の前記上階部(第二バルコニー49b)を下支えする柱体22と、前記第二玄関41を視界から遮るように配設された建具(ルーバー体23)と、を備え、
前記建具(ルーバー体23)は、前記ポーチ2から前記第一居住部3側に移動可能に設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、ポーチ2に設けられた構造体21の柱体22は、ポーチ2上に張り出した第二居住部4の上階部(第二バルコニー49b)部分を下支えすることができるので、第二居住部4を補強して二世帯型住宅1の構造を強化することができる。
また、ポーチ2に設けられた構造体21の建具(ルーバー体23)は、第二玄関41を視界から遮るように配設されているので、道路からポーチ2に出入する居住者の動線を、居住者が視認しやすい第一玄関31側に絞ることができる。
特に、建具(ルーバー体23)は、ポーチ2から第一居住部3側に移動可能に設けられているので、居住者などが集うポーチ2をより開放的なスペースとしたい場合には、建具(ルーバー体23)をポーチ2の前面から退かすように、第一居住部3側に移動すればよい。一方、居住者などが集うポーチ2をプライベートスペースとするように、道路の通行人の視線を遮りたい場合には、例えば複数の建具(ルーバー体23)をポーチ2の前面側に移動すればよい。
請求項3に記載の発明は、例えば図1〜4、図7に示すように、
請求項1又は2に記載の二世帯型住宅1において、
前記ポーチ2の上方は前記屋根1bまで吹き抜ける吹抜空間20とされており、当該吹抜空間20は上方および側方に向かって開放されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、ポーチ2の上方が吹抜空間20になっていて、その吹抜空間20が上方および側方に向かって開放されていれば、ポーチ2は上部からの採光で明るいスペースとなり、また良好な通風も確保できるので、快適なスペースであるポーチ2に居住者が集い易くなる。
請求項4に記載の発明は、例えば図4〜6に示すように、
請求項1〜3の何れか一項に記載の二世帯型住宅1において、
前記第一居住部3における前記住宅本体1aが建築されている敷地に隣接する道路R側の外壁には開口部(南窓33c)が形成されており、
前記開口部(南窓33c)の室内側には、前記開口部(南窓33c)の両側の壁部に掛け渡されたカウンター330が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、敷地に隣接する道路R側に面した開口部(南窓33c)の幅方向全域に亘って掛け渡されたカウンター330に、居住者が装飾物や花などを飾り、そのカウンター330で読書などをして楽しんでいれば、カウンター330に飾られた装飾物などへ興味を持った隣人と、カウンター330の近傍で過ごす居住者とが挨拶するなど自然とコミュニケーションを取ることができる。そして、その挨拶をきっかけに近隣との交流が生まれ易くなっている。
また、第一居住部3で在宅する居住者が開口部(南窓33c)から外を眺めつつカウンター330の近傍で過ごしていれば、外出する居住者を見送ったり帰宅する居住者を迎えたりすることができ、居住者同士のコミュニケーションを取り易くなっている。
請求項5に記載の発明は、例えば図4に示すように、
請求項1〜4の何れか一項に記載の二世帯型住宅1において、
前記第一居住部3は、洗面台35aが設置された洗面所35と、前記第一玄関31近くに配設される居室(リビング33)および寝室34と、を備えており、
前記第一玄関31と前記洗面所35の間には、前記居室(リビング33)を通過する動線と、前記寝室34を通過する動線とがあることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、二世帯型住宅1の第一居住部3は、第一玄関31から居室(リビング33)を通じて洗面所35へ向かう動線と、第一玄関31から寝室34を通じて洗面所35へ向かう動線と、を有しているので、居室(リビング33)から直接洗面所35へ行くことも、寝室34から直接洗面所35へ行くこともできる。また、第一玄関31から居室(リビング33)と洗面所35を通って寝室34へ行くことや、第一玄関31から寝室34と洗面所35を通って居室(リビング33)へ行くことができる、いわゆる回廊動線によって居住者が居住部内を好適に移動できるだけでなく、居住部内に風が廻りやすくなっている。
また、将来的に、親である居住者が寝たきりになったり、介護が必要になったりした時に寝室34を介護スペースとして機能させ、介護士(ホームヘルパー)などの訪問を受ける場合に、介護士を第一玄関31から直接寝室34へ招き入れることができるとともに、介護士は居室(リビング33)を通らずとも洗面所35へ行き来することができる。
つまり、親である居住者の介護が必要になった場合でも、居室(リビング33)といったプライベートゾーンを明確化し、その居室(リビング33)へは居住者以外の立ち入りを拒むことができる。
請求項6に記載の発明は、例えば図4、図9〜11に示すように、
請求項1〜5の何れか一項に記載の二世帯型住宅1において、
前記第一居住部3と、前記第二居住部4の玄関ホール42とを仕切る境界壁は、一対の第一界壁51,51に半割54を介して挟まれている第二界壁52と、前記第二界壁52の上側に接した状態で配設された小壁53とを備えて構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、当初は完全分離型の二世帯型住宅1であっても、将来的に、親である居住者が寝たきりになったり、介護が必要になったりした時に、半割54と小壁53とを残した状態で第二界壁52を取り外すことができ、第二界壁52を取り外した箇所に開口部(例えば、出入口34c)を設けるようにすれば、例えば、子である居住者が第二居住部4から親である居住者の居る第一居住部3へ行き来し易くなる。
また、将来的に、第一居住部3をテナントやオフィスにリフォームした場合に、第二居住部4からテナントやオフィスとなった第一居住部3へ行き来し易くなる。
本発明によれば、居住者同士がコミュニケーションを取り易い空間を形成することが可能な二世帯型住宅を得ることができる。
本発明に係る二世帯型住宅を示す正面図である。 同、平面図である。 図1のIII−III線断面図である。 二世帯型住宅の一階居住部の間取りの一例を示す説明図である。 カウンターが設けられたリビングを示す説明図である。 カウンターの構造を示す断面図であり、施工前(a)と施工後(b)を示している。 二世帯型住宅の二階居住部の間取りの一例を示す説明図である。 二階居住部のリビングを示す説明図である。 二世帯型住宅の一階居住部の間取りの一例を示す説明図である。 第一居住部と第二居住部とを仕切る境界壁に関する説明図である。 二世帯型住宅の一階居住部の間取りの一例を示す説明図である。 二世帯型住宅に設けられたルーバー体の移動に関する説明図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る二世帯型住宅の実施形態について詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1〜図12において符号1は二世帯型住宅を示す。なお、図2,4,7の紙面上において上が北、下が南、左が西、右が東とされている。
二世帯型住宅1は、外部に開放されたポーチ2と、当該ポーチ2を囲むように形成された住宅本体1aと、ポーチ2及び住宅本体1aの上部に設けられる屋根1bとからなる二階建て建物である。
なお、本実施形態の二世帯型住宅1は、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されるものである。また、その他、壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の建物にも適用することができる。
この二階建ての二世帯型住宅1には、親・子・孫からなる二世帯が同居する。本実施の形態では、親の世帯を第一世帯と称し、子および孫の世帯を第二世帯と称する。
住宅本体1aは、ポーチ2を囲むように平面視略L字状に形成され、そのポーチ2に面した第一玄関31を有する第一居住部3と、第一玄関31と同じ向きに並ぶとともにポーチ2に面した第二玄関41を有する第二居住部4と、ポーチ2の隅部であって第二玄関41に対向する位置に設けられた構造体21と、を備える。なお、第二居住部4は第二玄関41を含む下階部と、第一居住部3の上階に配設され平面視略コ字状に形成された上階部とからなり、下階部と上階部との間には階段43が設置されている。
つまり、住宅本体1aの一階には、第一世帯が使用する第一居住部3と、第二居住部4の第二玄関41とが設けられており、住宅本体1aの二階には、第二世帯が使用する第二居住部4の上階部が設けられている。
この住宅本体1aの外周には外壁が設けられており、内部には間仕切壁が適宜設けられている。また、外壁には開口部が適宜形成され、外壁の開口部には窓サッシが設けられている。
また、住宅本体1aの正面(南側)には、家屋の左右端部間にわたって、かつ一階と二階の中間に位置する部位に、外壁から外側に張り出す正面側庇5が設けられている。また、住宅本体1aの右側面(東側)には、外壁から外側に張り出す側面側庇6が設けられている。これら正面側庇5と側面側庇6は平面視において略L字状となるように一体形成されている。
また、ポーチ2の上方は屋根1bまで吹き抜ける吹抜空間20とされており、吹抜空間20は上方および側方に向かって開放されている。具体的には、屋根1bの吹抜空間20の上方に位置する部位には屋根開口部11が形成されており、正面側庇5と屋根1bの間には、吹抜空間20に連通する開口40が形成されている。
また、屋根1bには、屋内の空気を屋外に排出することができる開閉可能な天窓12が設けられている。
そして、この住宅本体1aは、所定の広さの敷地に建築されている。なお、敷地の南側は道路Rに隣接しており、住宅本体1aの正面は当該道路R側に向くように配置されている。
まず、住宅本体1aの第一居住部3について説明する。
第一居住部3は第一世帯(すなわち、親である居住者)が使用する居住空間であり、図4に示すように、ポーチ2に向けて南側に玄関扉31aを備えた第一玄関31と、第一玄関31から一段上がった玄関ホール32と、居室であるリビング33と、寝室34と、洗面台35aが設置された洗面所35と、浴室36と、トイレ37等を備えている。なお、リビング33は台所機能を有するリビング・ダイニング・キッチン(LDK)である。
ここで、本実施形態においては第一玄関31がポーチ2に面するとしたが、より詳細には玄関扉31a(および当該玄関扉31aの周囲の外壁)がポーチ2に面した状態となっている。
玄関ホール32は、リビング33への出入口33aと寝室34への出入口34aを備えている。また、リビング33は洗面所35への出入口33bを備え、寝室34は洗面所35への出入口34bを備えている。
このように第一居住部3は、第一玄関31近くにリビング33及び寝室34を備えており、第一玄関31からリビング33を通じて洗面所35へ向かう動線と、第一玄関31から寝室34を通じて洗面所35へ向かう動線と、を有しているので、リビング33から直接洗面所35へ行くことも、寝室34から直接洗面所35へ行くこともできる。
また、第一玄関31からリビング33と洗面所35を通って寝室34へ行くことや、第一玄関31から寝室34と洗面所35を通ってリビング33へ行くことができるようになっている。このような回廊動線によって居住者が居住部内を好適に移動できるとともに、居住部内に風が廻りやすくなっている。
寝室34は、平面視長方形状ではなく、西側の領域と東側の領域とが互いにずれた2つの領域を有している。この2つの領域は互いにずれた配置になっていることで、視覚的に別空間と認識しやすいため、一体的ではあるが空間的に分かれたものとなり、例えば、寝室34の西側の領域を主寝室、寝室34の東側の領域を予備室として区別でき、それぞれ独立した部屋として使いやすくなっている。
そして、寝室34の西側の領域を主寝室、寝室34の東側の領域を予備室として使用する場合であっても、互いの気配を感じることができるため、互いにゆるやかにつながることができ、家族としての一体感を持ちつつ過ごすことができる。
また、寝室34の西側の領域を夫の寝室、寝室34の東側の領域を妻の寝室として使用する場合にも、互いの気配を感じることができるため、完全には夫婦別寝室にならず、付かず離れずの距離を保つことができる。
また、寝室34の西側の領域を寝室にすることに限らず、寝室34の西側の領域をプライベートリビング(セカンドリビング)にし、寝室34の東側の領域を主寝室にしてもよい。
なお、寝室34の西側の領域の北壁面には開口部である窓34cが形成されており、寝室34の東側の領域の北壁面には開口部である窓34dが形成されている。また、寝室34の東側の領域には収納室340が設けられている。この収納室340の天井裏スペースには、24時間換気システム(図示省略)が設置されている。
特に、第一居住部3の寝室34は、将来的に、親である居住者が寝たきりになったり、介護が必要になったりした時に介護スペースとして機能する。寝室34が介護スペースとなり、介護士(ホームヘルパー)などの訪問を受ける場合に、第一玄関31から寝室34を通じて洗面所35へ向かう動線があると、介護士を第一玄関31から直接寝室34へ招き入れることができるとともに、介護士はリビング33を通らずとも洗面所35へ行き来することができる。
つまり、親である居住者の介護が必要になった場合でも、リビング33といったプライベートゾーンを明確化し、そのリビング33へは居住者以外の立ち入りを拒むことができる間取りになっている。
なお、浴室36とトイレ37へは、洗面所35から出入することができるようになっている。
第一居住部3のリビング33には、敷地の南側に隣接する道路Rに面した開口部である南窓33cと、ポーチ2に面した開口部である東窓33dと、西壁面の開口部である西窓33eとが形成されている。
リビング33の南窓33cの室内側には、図4、図5に示すように、南窓33cの両側の壁部に掛け渡されたカウンター330が設けられている。
カウンター330は、図6(a)に示すように、南窓33cの両側の壁部に掛け渡された水平材330bにカウンター本体330aを取り付けて組み立てることができる。
カウンター本体330aは、ハニカム構造を有する紙製の板材であるハニカム基材331と、そのハニカム基材331を一端側で略コ字状に巻き込んだ薄板332とを有している。薄版332の他端側には、折り目となる2筋の溝332aが設けられている。なお、この薄板332は、金属製の薄板であっても樹脂製の薄板であってもよい。
そして、図6(b)に示すように、それぞれの上端を位置合わせして水平材330bの前面と後面に芯材333を接着剤で固定した後、溝332aに沿って薄版332を折り曲げるようにして、薄版332の他端側を水平材330bおよび芯材333の上側から巻き付けて固定する。なお、水平材330bと芯材333の表面に予め接着剤を塗布しておき、カウンター本体330aを水平材330bおよび芯材333に対し接着して固定している。また、薄版332の内面側で2筋の溝332a間に相当する部位にはスペーサー334が接着剤で固定されている。
さらに、薄版332と水平材330bの隙間を塞ぐように、水平材330bに石膏ボード335を3枚貼り付け、その石膏ボード335の三面にクロス巻仕上げをして、リビング33の南窓33c側にカウンター330が組み立てられている。
カウンター330は、ハニカム基材331と薄板332とからなる比較的軽いカウンター本体330aを有しているので、このカウンター本体330aを水平材330bに組み付けることで、脚部や吊り具などの補強支持部材を配設することなく、南窓33cの開口全域に亘るようにカウンター330を設けることが可能になっている。
カウンター330は、南窓33cの両側の壁部に掛け渡されており、南窓33cの窓サッシと干渉しないようになっているので、南窓33cを自由に開閉することができる。
このカウンター330は、趣味の装飾物や育てた花などを展示する飾り棚として使用することや、読書や軽食を楽しむカウンターテーブルとして使用することができる。
そして、カウンター330に飾られた装飾物などへ興味を持った隣人と、カウンター330の近傍で過ごす居住者とが挨拶することをきっかけに近隣との交流が生まれ、隣人と居住者とがコミュニケーションを取り易くなっている。
また、第一居住部3で在宅する居住者が南窓33cから外を眺めつつカウンター330の近傍で過ごしていれば、外出する居住者を見送ったり帰宅する居住者を迎えたりすることができ、コミュニケーションを取り易くなっている。
また、第一居住部3で在宅する居住者は、東窓33dからポーチ2の様子を確認することができ、ポーチ2への来訪者や、ポーチ2で過ごす居住者とのコミュニケーションを取り易くなっている。
また、第一居住部3のリビング33と寝室34との間の間仕切壁の天井側には、リビング33と寝室34とを連通する開口33fが設けられている。
居住者がリビング33と寝室34にそれぞれ分かれて過ごす場合でも、開口33fを通じて互いの気配を感じることができるので、家族としての一体感を持ちつつ、視線を気にすることなく個々のペースで過ごすことができる。
第一居住部3の洗面所35には、健康管理システムが組み込まれている。
健康管理システムは、例えば、ユーザの各種の生体データを測定する測定部(図示せず)と、各種の生体データを用いて演算処理を行う演算部(図示せず)と、演算部の演算結果に基づいて各種の生体データの測定結果を表示するための表示部350と、各種の生体データの測定結果を選択するためのメニューが表示される表示面を有する操作部(図示せず)と、を備えるものである。
測定部は、ユーザの生体データを測定するものであり、例えば、血圧を測定できる血圧計や、体重や体脂肪、内臓脂肪、基礎代謝、筋肉量骨量等の体組成を測定できる体組成計などが採用されている。血圧計および体組成計と演算部とは、ネットワークを介して無線通信可能に接続されており、血圧計や体組成計によって測定された生体データが、演算部に伝送されるように設定されている。
演算部は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やRAM(Random AccessMemory)・ROM(Read Only Memory)、各種プログラムや各種データ等を記憶する記憶手段、通信手段等を備えており、汎用のパーソナルコンピュータで構成されている。演算部は、例えば無線ルーター(図示せず)を介してネットワークに接続されており、各種の測定部と通信可能に接続されている。
表示部350は、例えばHDMI(High Definition Multimedia Interface)(登録商標)規格等の信号伝送手段を通じて通信を行うディスプレイである。表示部350と演算部は、例えばHDMIケーブル等の接続ケーブルによって接続されている。この表示部350は、例えば図4に示すように、洗面所35の洗面台35aの鏡35bの背面に設けられている。鏡35bとしては、普段は通常の鏡として使用することができるハーフミラーが採用されている。より詳細に説明すると、表示部350は、ディスプレイ本体の表示画面が鏡35bの背面に密着するようにして設けられている。そして、この健康管理システムにおいて生体データの測定結果を表示する際には、表示部350のディスプレイ本体が発光することによって、当該ディスプレイ本体に表示された測定結果が鏡35bの前面側に映し出されることになる。
操作部は、例えばタブレット型の携帯情報端末が用いられている。この操作部は、各種の生体データの測定結果を選択するためのメニューが表示されるタッチパネル式の表示面を有する。この操作部と演算部は無線ルーターを介して無線接続されている。
そして、ユーザ(居住者)は、操作部を操作することによって、各種の生体データの測定結果を表示部350に表示して洗面所35の洗面台35aの鏡35bに映し出すことができるので、ユーザは自身の生体データの測定結果を洗面所35で確認し、健康状態を把握することができる。
次に、住宅本体1aの第二居住部4について説明する。
第二居住部4は第二世帯(すなわち、子である居住者および孫である居住者)が使用する居住空間であり、図4、図7に示すように、ポーチ2に向けて南側に玄関扉41aを備えた第二玄関41と、第二玄関41から一段上がった玄関ホール42と、一階の第二玄関41から二階の第二居住部4へ続く階段43と、リビング44と、リビング44と繋がった2つの洋間45,46と、リビング44から半階上がった位置に設けられた寝室47と、洗面所48と、浴室49等を備えている。階段43下の玄関ホール42の東壁面には開口部である窓42aが形成されている。階段43の北壁面には開口部である窓43aが形成されており、階段43の東壁面には開口部である窓43bが形成されている。なお、リビング44は台所機能を有するリビング・ダイニング・キッチン(LDK)である。また、第二居住部4のトイレ(図示省略)は階段43下のスペースである一階部分に設けられていてもよく、また階段43上の踊り場横の洗面所48の隣に設けられていてもよい。
ここで、本実施形態においては第二玄関41がポーチ2に面するとしたが、より詳細には玄関扉41a(および当該玄関扉41aの周囲の外壁)がポーチ2に面した状態となっている。
第二居住部4のリビング44の南側には吹抜空間20に面した開口部であるリビング窓44aが形成されており、そのリビング窓44aの外側には第一バルコニー44bが設けられている。また、リビング44の西壁面には開口部である西窓44cが形成されており、リビング44の北壁面には開口部である北窓44dが形成されている。
そして、第二居住部4で在宅する居住者は、リビング窓44aや第一バルコニー44bから吹抜空間20を通じてポーチ2の様子を確認することができ、ポーチ2で過ごす居住者とのコミュニケーションを取り易くなっている。
リビング44には、2つの洋間45,46が隣接している。第二世帯の子供(孫)が幼少の時にはリビング44を勉強部屋として使用し、洋間45,46を寝室とすることで、子供を個室に閉じ込めない「寝学分離設計」を実現することができる。また、その子供の成長に応じて洋間45,46を勉強部屋兼寝室として使用するなど、家族の変化に合わせて各部屋を使い分けることが可能になっている。
2つの洋間45,46は、図7に示すように、パーテーション56で仕切られている。
パーテーション56は、例えば3枚の壁材からなり、各壁材を90度回転して洋間45,46の南側に設けられた収納棚45a,46aの間の収納スペースに収めると、図7に示すように、パーテーション56は、収納棚45a,46aと面一に収納することができる。このようにパーテーション56を収納すれば、2つの洋間45,46を繋げた大きな洋間とすることができる。なお、パーテーション56と収納棚45a,46aとは同じ素材、材料で形成され、その表面の形状や模様は同一のデザインを有しているので、パーテーション56を収納棚45a,46aと面一に収納した場合にパーテーション56と収納棚45a,46aとが一体化するため、パーテーション56が収納されていることに気付き難くなっている。
また、洋間45の西壁面には開口部である窓45bが形成されている。
また、洋間46の東側には吹抜空間20に面した開口部である窓46bが形成されている。
そして、第二居住部4で在宅する居住者は、洋間46の窓46bから吹抜空間20を通じてポーチ2の様子を確認することができ、ポーチ2で過ごす居住者とのコミュニケーションを取り易くなっている。
第二居住部4の浴室49の南側には第二バルコニー49bが設けられている。洗面所48の東壁面には開口部である窓48aが形成されている。
そして、第二居住部4で在宅する居住者は、洗面所48と浴室49を通じて第二バルコニー49bへと出ることができるようになっており、洗濯動線の効率化が図られている。
また、第二バルコニー49bは吹抜空間20に向かって開放されており、第二バルコニー49bから吹抜空間20を通じてポーチ2の様子を確認することができるので、ポーチ2で過ごす居住者とのコミュニケーションを取り易くなっている。
第二居住部4の寝室47の北西側にはクローゼットとして機能するスペースが設けられている。このクローゼットには寝室47の主室との間仕切りを設けないことで、収納したものが見やすく仕舞いやすい「ハーフオープン・クローゼット」を採用し、物の出し入れの時間を短縮することを可能にしている。
また、寝室47の北壁面には、開口部である窓47bが形成されている。
また、寝室47とリビング44との間の間仕切壁には、リビング44と寝室47とを連通する開口47aが設けられている。
居住者がリビング44と寝室47にそれぞれ分かれて過ごす場合でも、図8に示すように、開口47aを通じて互いにコミュニケーションをとることができるので、家族としての一体感を持ちつつ過ごすことができる。
また、リビング44から半階上がった位置に設けられた寝室47の下方には、リビング44の南側と、リビング44のキッチン側(東側)から出入できる低天井の収納部屋470(図8参照)が設けられている。
また、第二居住部4の玄関ホール42と、第一居住部3とを仕切る境界壁の少なくとも一部は、図9に示すように、第一居住部3と第二居住部4とを連通する開口部である出入口34cに変更可能に構成されている。
具体的に、第一居住部3と第二居住部4の玄関ホール42とを仕切る境界壁は、図10に示すように、一対の第一界壁51,51に半割54を介して挟まれている第二界壁52と、第二界壁52の上側に接した状態で配設された小壁53とを備えて構成されている。なお、一対の第一界壁51,51と小壁53の上に、第二居住部4の二階の床パネルが載置されている。
第一界壁51と第二界壁52とは遮音パネルであり、第一界壁51と第二界壁52は半割54を介して接続されている。また、小壁53は、天井裏(小屋裏)に配設されている。こうして第二界壁52は、小壁53と接した状態であって、第一界壁51と半割54を介して接続されているので、半割54と小壁53とを残すように第二界壁52を取り外せば、第二界壁52を取り外した箇所の半割54と小壁53とを扉の取り付けの際の調整材等として利用でき、出入口34cを形成することができる。
将来的に、親である居住者が寝たきりになったり、介護が必要になったりした時に、境界壁に出入口34cを設けるようにすれば、第二居住部4から第一居住部3の寝室34へ直接入ることが可能になり、子である居住者が第二居住部4から第一居住部3へ行き来し易くなる。
また、図9に示すように、寝室34から直接トイレ37へ入ることができる出入口37aを、上述した出入口34cと同様に形成することができる。
また、図11に示すように、第一居住部3と第二居住部4とを連通する出入口34cを形成するリフォームを行う際に、寝室34の東側の領域に襖で仕切られた半独立和室341を形成することもできる。
出入口34cによって居住者が第二居住部4から第一居住部3へ行き来できるようになっているので、半独立和室341は両世帯(第一世帯と第二世帯)で多目的に使うことができ、例えば客間などとして使用することが可能になる。なお、半独立和室341を形成した場合、寝室34の西側の領域と半独立和室341側の領域との間に扉を設けるようにすれば、半独立和室341をより独立した空間にすることができる。
次に、二世帯型住宅1のポーチ2について説明する。
ポーチ2は、図4に示すように、南側に開放されて、敷地の南東側に配置されている。
このポーチ2の南東側の隅部であって第二玄関41に対向する位置には、柱体22とルーバー体23とからなる構造体21が設けられている。また、リビング33の南側にも同様のルーバー体24が設けられている。
柱体22は、第二居住部4の上階部の第二バルコニー49b部分を下支えしており、ポーチ2上に張り出した構造の第二居住部4(第二バルコニー49b)部分を補強する機能を有している。この柱体22は、パネル工法で構造躯体として用いられる木質パネルからなる。なお、柱体22は、第二居住部4の上階部を支えることができる構造物であれば、木造柱、鉄骨柱、コンクリート柱であってもよい。また、柱体22の平面上の大きさは任意であり、柱状の構造物であっても、壁状の構造物であってもよい。
ルーバー体23、24は、レール25に沿って左右方向(東西方向)に移動可能に設けられている建具である。
ルーバー体23は、図12に示すように、平面視略L字形状のルーバー23aと、平面視略I字形状のルーバー23b、23cとからなる3枚構成の建具であり、3枚のルーバー23a、23b、23cによって、ポーチ2の南側の全面を覆うことができる。
同様のルーバー体24は、図12に示すように、平面視略L字形状のルーバー24aと、平面視略I字形状のルーバー24b、24cとからなる3枚構成の建具であり、3枚のルーバー24a、24b、24cによって、リビング33の南側の全面を覆うことができる。
このルーバー体23(24)は、例えば目隠ししたい位置に各ルーバー23b、23c(24b、24c)を移動して設置するように使用する。また、各ルーバー23a、23b、23c(24a、24b、24c)の格子材が重ならないように移動させることで、より一層の目隠し効果を得ることが可能になっている。
本実施形態において、ルーバー23aは第二玄関41の玄関扉41aに対向する位置で固定された固定式の建具である。ルーバー23b、23cはレール25上を個別に移動可能であって、図示しないストッパーによって任意の位置に固定することができる。
なお、本実施形態のルーバー23aは固定式としたが、レール25上を個別に移動可能とされた可動式であってもよい。このようにルーバー23aを可動式とする場合、ルーバー体23全体(23a、23b、23c)をリビング33の南窓33cの前面に移動することもできる。また、ルーバー23aを可動式とする場合には、当該ルーバー23aをルーバー23b、23cと同様に平面視略I字形状として移動しやすい構成にすることが好ましい。
また本実施形態において、ルーバー24aは敷地の南西端で固定された固定式の建具である。ルーバー24b、24cはレール25上を個別に移動可能であって、図示しないストッパーによって任意の位置に固定することができる。
なお、本実施形態のルーバー24aは固定式としたが、レール25上を個別に移動可能とされた可動式であってもよい。このようにルーバー24aを可動式とする場合、ルーバー体24全体(24a、24b、24c)をポーチ2の前面に移動することもできる。また、ルーバー24aを可動式とする場合には、当該ルーバー24aをルーバー24b、24cと同様に平面視略I字形状として移動しやすい構成にすることが好ましい。
そして、ルーバー体23と柱体22,22とで平面視略コ字形状を呈するように、ルーバー体23が一対の柱体22の近傍に配設され、第二玄関41の玄関扉41aを視界から遮るように配設されている状態であれば、道路Rからポーチ2に出入する居住者や来訪者の動線を第一居住部3の第一玄関31側であり、第一居住部3のリビング33側に絞ることができる。
つまり、比較的広いポーチ2であっても、そのポーチ2を出入する際の動線を絞るようにすることで、二世帯型住宅1の第一居住部3に出入する第一世帯の居住者(親である居住者)と、第二居住部4に出入する第二世帯の居住者(子である居住者および孫である居住者)とが、ポーチ2で自然と顔を合わせやすくなり、互いにコミュニケーションを取り易くなっている。
そして、居住者同士が自然と顔を合わせ易いポーチ2は、居住者同士が集いコミュニケーションを取り易いコミュニティスペースとされている。
また、ポーチ2では、居住者同士のみならず近隣住民など来訪者とも集うことができるので、居住者が地域の人とコミュニケーションを取るスペースとしても利用でき、近隣世帯や地域とのつながりを深めることが可能になる。
このポーチ2の上方は吹抜空間20になっており、吹抜空間20の上方の屋根1bには屋根開口部11が形成され、吹抜空間20の二階部分の南側には開口40が形成されているので、ポーチ2は上部からの採光で明るく、良好な通風も確保できるコミュニティスペースとなっている。
また、ポーチ2は、子供を遊ばせる子育てスペースや、犬等のペットを飼うスペースとしても利用できる。
そして、このようなコミュニティスペースとしてのポーチ2は、二世帯型住宅1におけるパブリックゾーンとして機能している。
また、ポーチ2における第二玄関41に対向する位置に設けられた構造体21によって、第二玄関41が視界から遮られて第一玄関31が目立つようになっているので、この二世帯型住宅1が完全分離型の二世帯住宅と分かり難くなっている。
なお、このポーチ2は東側にも開放されているが、二世帯型住宅1の東側には隣家が建っているので、東側からポーチ2に出入することはない。ここでは隣家との境界を明確にするように、ポーチ2の東側に鉢植えなどを並べておくことで、東側からポーチ2に出入することができないようになっている。
そして、この比較的広いポーチ2は、居住者同士やその友人などが集い、軽食やアフタヌーンティなどを楽しむコミュニティスペースとして利用できる。
また、コミュニティスペースとしてのポーチ2でパーティなどが催されている際に、もてなし準備などのために室内に留まる居住者や、パーティに直接参加していない居住者が室内にいる場合でも、一階のリビング33の東窓33dや、二階のリビング44のリビング窓44aおよび第一バルコニー44b、二階の洋室46の窓46b、第二バルコニー49bからポーチ2の様子を確認したり、ポーチ2で過ごす者とコミュニケーションを取ったりすることができるので、そのパーティと一体となった雰囲気を室内に居ながら楽しむことができる。
また、ポーチ2において、より開放的にパーティを催す場合には、ルーバー体23を第一居住部3側のリビング33の南側に移動できる構成を採用すればよい。
また、ポーチ2においてパーティを催す際に、道路Rの通行人の視線を遮りたいような場合には、ルーバー体24をポーチ2の南側に移動できる構成を採用すればよい。
なお、ルーバー体23、24の移動はパーティなどをポーチ2で催す際に限るものではない。例えば、日照や風通しを調整するために、所望する位置にルーバー体23、24を移動させることができる。
以上のように、本実施形態の二世帯型住宅1によれば、第一居住部3の第一玄関31と第二居住部4の第二玄関41とがポーチ2に面して並んでいるので、第一居住部3に出入する第一世帯の居住者(親である居住者)と、第二居住部4に出入する第二世帯の居住者(子である居住者および孫である居住者)とが、ポーチ2で自然と顔を合わせやすくなっている。
特に、このポーチ2の隅部であって第二玄関41に対向する位置に構造体21が設けられていることによって、道路Rからポーチ2に出入する居住者の動線を第一居住部3の第一玄関31側に絞ることができるので、比較的広いポーチ2であっても、ポーチ2を通じてそれぞれの居住部に出入する居住者の距離を近付けることができ、互いにコミュニケーションを取り易くなっている。
更に、一階のリビング33の東窓33dや、二階のリビング44のリビング窓44aおよび第一バルコニー44b、二階の洋室46の窓46b、第二バルコニー49bは、吹抜空間20を通じてポーチ2に面しているので、ポーチ2で顔を合わせた居住者同士が立ち話するなどした際に、居住部(室内)に居ながらポーチ2で過ごす者とコミュニケーションを取ることができ、またポーチ2に出て集うこともできる。
このように、この二世帯型住宅1はポーチ2を共用空間とし、そのポーチ2を中心として居住者同士が集い易く、居住者同士がコミュニケーションを取り易くなっている優れた住宅であるといえる。
なお、本発明の適用は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 二世帯型住宅
1a 住宅本体
1b 屋根
11 屋根開口部
2 ポーチ
20 吹抜空間
21 構造体
22 柱体
23 ルーバー体(建具)
3 第一居住部
31 第一玄関
33 リビング(居室)
33c 南窓(開口部)
330 カウンター
34 寝室
34c 出入口
35 洗面所
35a 洗面台
4 第二居住部
40 開口
41 第二玄関
42 玄関ホール
51 第一界壁
52 第二界壁
53 小壁
54 半割
56 パーテーション
R 道路

Claims (6)

  1. 外部に開放されたポーチと、当該ポーチを囲むように形成された住宅本体と、前記ポーチ及び前記住宅本体の上部に設けられる屋根とからなる二階建ての二世帯型住宅において、
    前記住宅本体は、平面視略L字状に形成され、前記ポーチに面した第一玄関を有する第一居住部と、
    前記第一玄関と同じ向きに並ぶとともに前記ポーチに面した第二玄関を有する第二居住部と、
    前記ポーチの隅部であって前記第二玄関に対向する位置に設けられた構造体と、を備えており、
    前記ポーチが、居住者同士が集うコミュニティスペースとされていることを特徴とする二世帯型住宅。
  2. 請求項1に記載の二世帯型住宅において、
    前記第二居住部は、前記第二玄関を含む下階部と、上階部とからなり、
    前記構造体は、前記第二居住部の前記上階部を下支えする柱体と、前記第二玄関を視界から遮るように配設された建具と、を備え、
    前記建具は、前記ポーチから前記第一居住部側に移動可能に設けられていることを特徴とする二世帯型住宅。
  3. 請求項1又は2に記載の二世帯型住宅において、
    前記ポーチの上方は前記屋根まで吹き抜ける吹抜空間とされており、当該吹抜空間は上方および側方に向かって開放されていることを特徴とする二世帯型住宅。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の二世帯型住宅において、
    前記第一居住部における前記住宅本体が建築されている敷地に隣接する道路側の外壁には開口部が形成されており、
    前記開口部の室内側には、前記開口部の両側の壁部に掛け渡されたカウンターが設けられていることを特徴とする二世帯型住宅。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の二世帯型住宅において、
    前記第一居住部は、洗面台が設置された洗面所と、前記第一玄関近くに配設される居室および寝室と、を備えており、
    前記第一玄関と前記洗面所の間には、前記居室を通過する動線と、前記寝室を通過する動線とがあることを特徴とする二世帯型住宅。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載の二世帯型住宅において、
    前記第一居住部と、前記第二居住部の玄関ホールとを仕切る境界壁は、一対の第一界壁に半割を介して挟まれている第二界壁と、前記第二界壁の上側に接した状態で配設された小壁とを備えて構成されていることを特徴とする二世帯型住宅。
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