JP2017048626A - 集合住宅 - Google Patents

集合住宅 Download PDF

Info

Publication number
JP2017048626A
JP2017048626A JP2015173605A JP2015173605A JP2017048626A JP 2017048626 A JP2017048626 A JP 2017048626A JP 2015173605 A JP2015173605 A JP 2015173605A JP 2015173605 A JP2015173605 A JP 2015173605A JP 2017048626 A JP2017048626 A JP 2017048626A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dwelling unit
window
wall surface
external space
shared external
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015173605A
Other languages
English (en)
Inventor
浩介 高橋
Kosuke Takahashi
浩介 高橋
祥子 玉光
Shoko Tamamitsu
祥子 玉光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Homes Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Homes Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Homes Corp filed Critical Asahi Kasei Homes Corp
Priority to JP2015173605A priority Critical patent/JP2017048626A/ja
Publication of JP2017048626A publication Critical patent/JP2017048626A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Residential Or Office Buildings (AREA)

Abstract

【課題】採光や眺望の面で良好な住環境を確保するとともに、住人同士の交流が誘発されやすい集合住宅を提供する。【解決手段】集合住宅1は、第1住戸と第2住戸とを有する建物10が所定の敷地Gに建てられた集合住宅であって、敷地Gに接する前面道路Rから第1住戸の玄関部11A及び第2住戸の玄関部11Bに至る際に通過する敷地G内の共用外部空間CSを有し、建物10は、共用外部空間CSに面する第1外壁面部30Aと、共用外部空間CSに面するとともに、第1外壁面部30Aと建物10の入隅部31を形成する第2外壁面部30Bと、第1外壁面部30Aに設けられた第1住戸の窓部32Aと、第2外壁面部30Bに設けられた第2住戸の窓部32Bと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、集合住宅に関する。
従来、2戸の住戸を有する建物を備えた集合住宅が知られている。例えば、特許文献1には、1階に設けられた住戸と2階に設けられた他の住戸とを備えた2階建ての建物が開示されている。この建物では、1階から2階の住戸に至る室内階段を備えた階段室を有している。
特開2003−90137号公報
一般に、周辺の建物が密集している、あるいは、間口が小さくなっているような比較的狭い敷地に建てられる小規模の集合住宅では、敷地に余裕がなく採光や眺望の面で良好な住環境を確保し難い。特に、特許文献1のように、1階と2階とにそれぞれ住戸が設けられている場合には、1階の住戸での採光及び眺望が芳しくないことがあった。
また、限られた狭い敷地内に建てられる小規模の集合住宅では、各住戸の専用の生活空間を確保することが優先される傾向にある。そのため、住人が自由に出入りできる共用スペースを設けることが困難であり、住人同士の交流が誘発され難くなっている。
本発明は、採光や眺望の面で良好な住環境を確保するとともに、住人同士の交流が誘発されやすい集合住宅を提供することを目的とする。
本発明の一形態は、第1住戸と第2住戸とを有する建物が所定の敷地に建てられた集合住宅であって、敷地に接する前面道路から第1住戸の玄関部及び第2住戸の玄関部に至る際に通過する敷地内の共用外部空間を有し、建物は、共用外部空間に面する第1外壁面部と、共用外部空間に面するとともに、第1外壁面部と建物の入隅部を形成する第2外壁面部と、第1外壁面部に設けられた第1住戸の窓部と、第2外壁面部に設けられた第2住戸の窓部と、を備える。
このような集合住宅では、第1外壁面と第2外壁面とによって形成される入隅部に共用外部空間が設けられており、この共用外部空間が前面道路から第1住戸及び第2住戸へのアプローチ空間となっている。一般的に、間口が比較的小さい敷地において、平面視矩形の集合住宅の建物を建てる場合、建ぺい率を高めようとすると、建物の外周に沿った幅の狭いアプローチ空間が前面道路から敷地の奥側に向かって形成されることが多い。しかし、本発明のように共用外部空間が入隅部に形成される場合には、アプローチ空間として利用される敷地が共用外部空間に集約されるので、共用外部空間の幅が少なくとも一方向に広く形成される。これにより、隣地から建物までの距離が大きくなる。第1住戸及び第2住戸の窓部は、このような幅広の共用外部空間に面しているので、第1住戸及び第2住戸における採光や眺望が良好となる。また、この共用外部空間は、第1住戸及び第2住戸の両方の玄関部までのアプローチ空間となっているので、住人同士の交流が誘発されやすい。
また、第1住戸の窓部と共用外部空間との間、及び、第2住戸の窓部と共用外部空間との間には、共用外部空間の地面よりも床面レベルが高い窓前テラスがそれぞれ設けられている構成でもよい。この構成によれば、各住戸の窓部の前方にそれぞれ窓前テラスが形成されるので、窓前テラスが各住戸に帰属した領域として認識されやすい。そのため、各住戸の住人がその窓前テラスに鉢植えや置物等を置くことができ、住人同士の交流のきっかけ作りにつながる。また、共用外部空間と住戸との間に窓前テラス空間が配置されることで、共用外部空間と住戸との距離が離れるので、住戸のプライバシーの向上を図ることができる。
また、第1住戸及び第2住戸のそれぞれにおいて、窓前テラスは、玄関ポーチと連続して形成されている構成でもよい。この構成によれば、各住戸に帰属した領域として認識されやすい窓前テラスが、各住戸に帰属した領域である玄関ポーチと一体的になることによって、より各住戸の住人が窓前テラスを活用しやすくなる。
また、第1住戸及び第2住戸のそれぞれにおいて、窓前テラスは、玄関ポーチと同じ床面レベルである構成でもよい。この構成によれば、各住戸に帰属した領域として認識されやすい窓前テラスが、各住戸に帰属した領域である玄関ポーチとより一体的になることによって、さらに各住戸の住人が窓前テラスを活用しやすくなる。
また、第1住戸の窓部及び第2住戸の窓部の各室内側には、室内の床面レベルよりも高い台部が設けられている構成でもよい。この構成によれば、台部に、例えば、鉢植えや置物等を置くことができ、住人同士の交流のきっかけとなる。
また、第1住戸の窓部及び第2住戸の窓部は、いずれも肘掛け窓である構成でもよい。この構成によれば、例えば、腰高窓等に比べて窓前テラスの床が自住戸の室内から見えやすく、窓前テラスを自住戸の領域として認識しやすいので、住人が窓前テラスを活用しやすくなる。また、例えば、掃出し窓に比べて室内の床面が屋外から見えにくいので、室内のプライバシーを確保しやすい。
また、第1住戸の窓部と第2住戸の窓部との間には、互いの窓部からの視線を遮る視線制御部が設けられている構成でもよい。この構成によれば、各住戸間におけるプライバシーの向上を図ることができる。
また、第1住戸の窓部と共用外部空間との間、及び、第2住戸の窓部と共用外部空間との間には、共用外部空間から第1住戸の窓部及び第2住戸の窓部への視線を遮る視線制御部がそれぞれ設けられている構成でもよい。この構成によれば、各住戸におけるプライバシーの向上を図ることができる。
また、第1住戸は、第1外壁面部に対して直交する方向に設けられた外壁面部が面する専用テラスを有し、第2住戸は、第2外壁面部に対して直交する方向に設けられた外壁面部が面する専用テラスを有する構成でもよい。この構成によれば、共用外部空間に面しない、各住戸に帰属した専用の外部空間が確保され易い。
また、第1住戸及び第2住戸は、メゾネット形式の住戸である構成でもよい。この構成によれば、第1住戸及び第2住戸のいずれにおいてもバランスよく採光と眺望を確保しやすい。また、各住戸とも、共用外部空間に面する居室を1階に確保できるので、住人同士の交流を誘発しやすい。
本発明の集合住宅によれば、採光や眺望の面で良好な住環境を確保するとともに、住人同士の交流が誘発されやすい。
本発明の実施形態に係る集合住宅を示す平面図であって、建物の1階部分を示す図である。 図1の建物の2階部分を示す平面図である。 図1の部分拡大図である。 (a)は図3のa−a線に沿った断面図であり、(b)は図3のb−b線に沿った断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。便宜上、実質的に同一の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図1は、本実施形態に係る集合住宅を示す平面図であり、建物の1階部分を示している。また、図2は、建物の2階部分を示す平面図である。図1に示されるように、集合住宅1は、敷地Gと、この敷地Gに建てられる建物10とを有している。敷地Gは、例えば前面道路Rに接する間口よりも奥行の方が長い矩形状であり、一例として、間口の幅が約7〜10m、面積が約90〜120mである。建物10は、第1住戸10A、及び、第2住戸10Bを有している。第1住戸10A及び第2住戸10Bは、いずれも2階層を有するメゾネット形式であり、互いに界壁3によって仕切られている。図1,2に示されるように、第1住戸10Aは、一例として、1階部分に玄関部11A、LDK12A、トイレ13A及び階段下収納15Aを有し、1階部分と階段16Aで繋がった2階部分に寝室21A、浴室22A及びウォークインクローゼット23Aを有している。同様に第2住戸10Bも、1階部分に玄関部11B、LDK12B、トイレ13B及び階段下収納15Bを有し、1階部分と階段で繋がった2階部分に寝室21B、浴室22B及びウォークインクローゼット23Bを有している。また、第1住戸10A及び第2住戸10Bの2階部分にはベランダ(バルコニー)25A,25Bが形成されている。
第1住戸10A及び第2住戸10Bは、いずれも平面視において略矩形状に形成されている。建物10は、第1住戸10Aの短辺側と第2住戸10Bの長辺側とが連続しており、平面視において略L字形状をなしている。建物10におけるL字形状の内側面には、主として第1住戸10Aの外壁面をなす第1外壁面部30Aと、第2住戸10Bの外壁面をなす第2外壁面部30Bとが形成されている。また、第1外壁面部30Aと第2外壁面部30Bとによって入隅部31が形成されている。入隅部31の領域は、第1外壁面部30Aの前方であり、且つ、第2外壁面部30Bの前方となる領域である。この入隅部31を形成する第1外壁面部30A及び第2外壁面部30Bは、敷地Gにおける共用外部空間CSに面している。共用外部空間CSに面しているとは、第1外壁面部30A及び第2外壁面部30Bが、直接、共用外部空間CSの領域に接している場合のみならず、第1外壁面部30A及び第2外壁面部30Bが、例えば後述の窓前テラス35A,35B等を挟んで、共用外部空間CSを向いている場合も含む。共用外部空間とは、第1住戸10Aの住人及び第2住戸10Bの住人が自由に出入りすることができる共有スペースである。各住戸の窓前テラス35A,35Bや後述する玄関ポーチ18A,18Bは、共用外部空間に含まれない。共用外部空間CSは、間口方向において、例えば2〜4m程度の幅を有する。
建物10は、敷地G内において第1住戸10A側が前面道路Rに面し、第2住戸10B側が前面道路Rと反対側になるように配置されており、共用外部空間CSは前面道路Rに面している。前面道路Rは、例えば敷地Gの南側に接している。また、敷地Gは、周囲の略全体をフェンスFによって囲まれており、間口に出入り口としての門GAが形成されている。本実施形態では、門GAが共用外部空間CSに面した位置に設けられている。そのため、住人等が各玄関部11A,11Bに至る際には、前面道路Rから門GAを通った後、最初に共用外部空間CSを通過することになる。
第1住戸10Aの玄関部11Aは、建物10における前面道路R側の外壁から突出するように設けられており、共用外部空間CSに面する側に玄関ドア17Aを有している。また、第2住戸10Bの玄関部11Bは、第2住戸10Bにおける第1住戸10A側の外壁(長辺側)から第1住戸10A側に突出するように設けられており、共用外部空間CSに面する第1外壁面部30Aに玄関ドア17Bを有している。玄関ドア17A,17Bの外側には、共用外部空間CSの地面よりも高い床面レベルを有する玄関ポーチ18A,18Bが形成されている。
第1外壁面部30Aには第1住戸10Aの窓部32Aが形成されており、第2外壁面部30Bには第2住戸10Bの窓部32Bが形成されている。窓部32A,32Bは、掃出し窓、腰高窓等であってもよいが、本実施形態では、いずれも肘掛け窓となっている。肘掛け窓とは、人が床に座ったときにその人の肘が掛かる程度の高さの窓であり、例えば下端が床から30cm〜45cm程度の窓をいう。本実施形態では、共用外部空間CSから建物10を見たときに、左側から順に、第1住戸10Aの玄関部11A、第1住戸10Aの窓部32A、第2住戸10Bの玄関部11B、第2住戸10Bの窓部32Bの順に並んでいる。
図3、図4に示されるように、第1住戸10Aの窓部32Aの室内側には、室内の床面レベルよりも高く、窓部32Aの下端と略同じ高さのカウンター(台部)19Aが設けられている。第2住戸10Bの窓部32Bの室内側には、室内の床面レベルよりも高く、窓部32Bの下端と略同じ高さのステージ部(台部)19Bが設けられている。ステージ部19Bは、階段16Bの一部(図示例ででは下から2段目)を兼ねており、階段16Bの他の段よりも幅広に形成されている。これらカウンター19A及びステージ部19Bの上面は、それぞれの窓部32A,32Bの外部(共用外部空間CS)から視認可能となっている。
また、第1住戸10Aの窓部32Aと共用外部空間CSとの間、及び、第2住戸10Bの窓部32Bと共用外部空間CSとの間には、窓前テラス35A,35Bがそれぞれ設けられている。窓前テラス35A,35Bは、窓部32A,32Bの下方において建物10の外周から張り出して形成されている。図示例の窓前テラス35A,35Bは、タイル張りとなっており、外観上、共用外部空間CSと区別され得る。また、図示例における窓前テラス35Aは、玄関ポーチ18Aと同じ床面レベルであり、玄関ポーチ18Aに連続して一体的に形成されている。同様に、窓前テラス35Bは、玄関ポーチ18Bと同じ床面レベルであり、玄関ポーチ18Bに連続して一体的に形成されている。本実施形態では、平面視において、2階のベランダ25A,25Bは、窓前テラス35A,35Bと玄関ポーチ18Aとを覆うように設けられている。
図4(a),(b)に示されるように、窓前テラス35A,35Bの床面レベルは、共用外部空間CSの地面のレベルよりも例えば100〜400mm程度高くなっている。また、建物10における1階のLDK12A,12Bの床面レベルは、共用外部空間CSの地面よりも例えば500mm程度高く、窓前テラス35A,35Bの床面レベルよりも100〜400mm程度高くなっている。また、窓部32A,32Bの下端の高さは、LDK12A,12Bの床面よりも200〜600mm程度高く(すなわち、共用外部空間CSの地面よりも700〜1100mm程度高い)、特に肘掛窓である場合には、300〜450mm程度高くなっている。
共用外部空間CSには、門GAから第1住戸10Aの玄関部11Aに向かう複数の飛石5Aと、門GAから第2住戸10Bの玄関部11Bに向かう複数の飛石5Bとが配置されている。このような飛石5A,5Bの配置により、住人等は共用外部空間CSにおいて飛石5A,5Bの上を歩行するように誘導され得る。
図3に示されるように、第1住戸10Aの窓部32Aと第2住戸10Bの窓部32Bとの間には、互いの窓部32A,32Bからの視線を全て又は一部遮る視線制御部37が設けられている。視線制御部37は、例えばフェンスや樹木(図示例では、フェンスのみ描画されているが、例えばフェンスと樹木の両方を備えていてもよい)であり、共用外部空間CSに配置されている。このような視線制御部37は、平面視において、窓部32Aと窓部32Bとの端部同士を結んだ線L1,L2によって形成される窓部投影領域Pに形成される。本実施形態では、平面視において窓部投影領域Pを一方の線L1から他方の線L2まで横断するように視線制御部37が形成されている。これにより、例えば住人等が窓部32Aから窓部32Bを見た場合には、住人等がどの位置にいたとしても窓部32Bの手前に必ず視線制御部37が見えることになる。
第1住戸10Aの窓部32Aと共用外部空間CSとの間には、共用外部空間CSから窓部32Aへの視線を遮る視線制御部38Aが設けられている。同様に、第2住戸10Bの窓部32Bと共用外部空間CSとの間には、共用外部空間CSから窓部32Bへの視線を遮る視線制御部38Bが設けられている。視線制御部38A,38Bは、窓前テラス35A,35Bと共用外部空間CSとの境界に配置される。視線制御部38A,38Bでは、完全に視線が遮られる必要はなく、例えば有孔のブロックを積み上げて形成された壁体等であってもよい。
また、第1住戸10A及び第2住戸10Bには、共用外部空間CSに面した窓前テラス35A,35Bの他に、共用外部空間CSに面さない専用テラス39A,39Bがそれぞれ設けられている。第1外壁面部30Aに対して第1住戸10Aの室内空間を挟んで直交する方向に設けられた外壁面部40Aは、第1住戸10Aに設けられた専用テラス39Aに面している。専用テラス39Aは、外壁面部40Aと外壁面部41Aとによって形成される入隅部43Aに設けられている。この外壁面部40Aには階段16Aに通じる窓部42Aが設けられており、窓部42Aを通じて専用テラス39Aへの出入りが可能となっている。
第2外壁面部30Bに対して第2住戸10Bの室内空間を挟んで直交する方向に設けられた外壁面部40Bは、第2住戸10Bに設けられた専用テラス39Bに面している。本実施形態では、第2住戸10Bの一角に入隅部43Bが形成されている。この入隅部43Bは、第2外壁面部30Bに直交する方向の外壁面部40Bと、第2外壁面部30Bに平行な外壁面部41Bとによって形成されている。専用テラス39Bは、この入隅部43Bに設けられている。外壁面部40Bには室内に通じる窓部42Bが設けられており、窓部42Bを通じて専用テラス39Bへの出入りが可能となっている。
このような集合住宅1では、第1外壁面部30Aと第2外壁面部30Bとによって形成される入隅部31に共用外部空間CSが設けられており、この共用外部空間CSが前面道路Rから第1住戸10A及び第2住戸10Bへのアプローチ空間となっている。例えば、実施形態と同じ敷地Gに対して、平面視略矩形の集合住宅の建物が同じ建ぺい率で形成されている場合を想定してみる。この場合、前面道路R側から奥側に向かって敷地Gの反対側まで延びるアプローチ空間が形成されることが多い。建ぺい率が同じであるため、このようなアプローチ空間は、共用外部空間CSに比べて、狭い幅となる。そのため、隣地から建物までの距離が小さくなる。本実施形態では、共用外部空間CSが入隅部31に設けられているので、共用外部空間CSの幅を広くとることができる。すなわち、隣地から建物10までの距離を大きくすることができる。そして、第1住戸10A及び第2住戸10Bの窓部32A,32Bが共用外部空間CSに面しているので、採光や眺望が良好となる。また、この共用外部空間CSは、第1住戸10A及び第2住戸10Bのそれぞれの玄関部11A,11Bまでのアプローチ空間となっているので、住人同士の交流が誘発されやすい。
また、第1住戸10Aの窓部32Aと共用外部空間CSとの間、及び、第2住戸10Bの窓部32Bと共用外部空間CSとの間には、共用外部空間CSの地面の高さよりも床面レベルが高い窓前テラス35A,35Bがそれぞれ設けられている。この構成によれば、窓前テラス35A,35Bは、各住戸の窓部32A,32Bの前方に形成されるので、各住戸に帰属した領域として認識されやすい。そのため、各住戸の住人がその窓前テラス35A,35Bに鉢植えや置物等を置くことができ、住人同士の交流のきっかけ作りにつながる。また、共用外部空間CSと各住戸との間に窓前テラス35A,35Bが配置されることによって、共用外部空間CSと各住戸との距離が離れるので、各住戸のプライバシーの向上を図ることができる。
また、第1住戸10A及び第2住戸10Bのそれぞれにおいて、窓前テラス35A,35Bと玄関部11A,11Bの玄関ポーチ18A,18Bとは連続して形成されている。さらに、窓前テラス35A,35Bは、第1住戸10Aの玄関部11A及び第2住戸10Bの玄関ポーチ18A,18Bと同じ床面レベルとなっている。このような構成によれば、各住戸に帰属した領域として認識されやすい窓前テラス35A,35Bが、各住戸に帰属した領域である玄関ポーチ18A,18Bと一体的になる。これにより、鉢植えや置物等を置くなど、より各住戸の住人がそれぞれの窓前テラス35A,35Bを活用しやすくなる。また、玄関ポーチ18A,18Bから窓前テラス35A,35Bへのアクセス性が高まる。
また、第1住戸10Aの窓部32A及び第2住戸10Bの窓部32Bの各室内側には、室内の床面レベルよりも高く、それぞれの窓部32A,32Bの下端と略同じ高さのカウンター19A、ステージ部19Bが設けられている。この構成によれば、窓部32A,32Bの外側から視認可能なカウンター19A、ステージ部19Bに、例えば、鉢植えや置物等を置くことができ、住人同士の交流のきっかけとなる。なお、カウンター19A、ステージ部19Bは、窓部32A,32Bの下端と同じ高さの位置に設けられることが好ましいが、窓部32A,32Bの下端よりも例えば50mm程度低い位置に設けられてもよい。
また、窓部32A,32Bは、いずれも肘掛け窓である。この構成によれば、例えば、腰高窓等に比べて窓前テラス35A,35Bの床が室内から見えやすいので、窓前テラス35A,35Bを自住戸の領域として認識しやすい。また、例えば、掃出し窓に比べて室内の床面が屋外から見えにくいので、室内のプライバシーを確保しやすい。
また、窓部32Aと窓部32Bとの間には、互いの窓部からの視線を遮る視線制御部37が設けられている。この構成によれば、各住戸間におけるプライバシーの向上を図ることができる。
また、第1住戸10Aの窓部32Aと共用外部空間CSとの間、及び、第2住戸10Bの窓部32Bと共用外部空間CSとの間には、共用外部空間CSから窓部32A及び窓部32Bへの視線を遮る視線制御部38A,38Bがそれぞれ設けられている。この構成によれば、各住戸におけるプライバシーの向上を図ることができる。
また、第1住戸10Aは、第1外壁面部30Aに対して第1住戸10Aの室内空間を挟んで直交する方向に設けられた外壁面部40Aが面する専用テラス39Aを有し、第2住戸10Bは、第2外壁面部30Bに対して第2住戸10Bの室内空間を挟んで直交する方向に設けられた外壁面部40Bが面する専用テラス39Bを有する。この場合、専用テラス39A,39Bは、共用外部空間CSに面していないので、各住戸に帰属した専用の外部空間が確保される。
また、第1住戸10A及び第2住戸10Bは、メゾネット形式の住戸である。この構成によれば、採光や眺望を比較的確保し難い1階部分に一方の住戸が偏って配置されることがなく、第1住戸10A及び第2住戸10Bのいずれにおいてもバランスよく採光と眺望を確保しやすい。また、各住戸とも、共用外部空間CSに面する居室を1階に確保できるので、住人同士の交流を誘発しやすい。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではない。例えば、前面道路Rが、敷地Gの南側に接している例を示したがこれに限定されない。なお、共用外部空間CSが建物10の南側に配置されることによって、第1外壁面部30A及び第2外壁面部30Bにおける採光等が良好となる。
また、実施形態で示された間取り等は一例であり、これに限定されるものではない。例えば、第1住戸及び第2住戸の玄関部は、共用外部空間を通過して到達する位置であればよく、図示例に限定されない。例えば、第1住戸10Aの玄関部11Aの位置を第2住戸10Bに近い位置に配置してもよく、例えば、トイレ13Aの位置を玄関部としてもよい。
1…集合住宅、10…建物、11A,11B…玄関部、18A,18B…玄関ポーチ、19A…カウンター(台部)、19B…ステージ部(台部)、30A…第1外壁面部、30B…第2外壁面部、32A,32B…窓部、35A,35B…窓前テラス、37,38A,38B…視線制御部、39A,39B…専用テラス、CS…共用外部空間、G…敷地。

Claims (10)

  1. 第1住戸と第2住戸とを有する建物が所定の敷地に建てられた集合住宅であって、
    前記敷地に接する前面道路から前記第1住戸の玄関部及び前記第2住戸の玄関部に至る際に通過する前記敷地内の共用外部空間を有し、
    前記建物は、
    前記共用外部空間に面する第1外壁面部と、
    前記共用外部空間に面するとともに、前記第1外壁面部と前記建物の入隅部を形成する第2外壁面部と、
    前記第1外壁面部に設けられた第1住戸の窓部と、
    前記第2外壁面部に設けられた第2住戸の窓部と、を備えた集合住宅。
  2. 前記第1住戸の窓部と前記共用外部空間との間、及び、前記第2住戸の窓部と前記共用外部空間との間には、前記共用外部空間の地面よりも床面レベルが高い窓前テラスがそれぞれ設けられている、請求項1に記載の集合住宅。
  3. 前記第1住戸及び前記第2住戸のそれぞれにおいて、前記窓前テラスは、玄関ポーチと連続して形成されている、請求項2に記載の集合住宅。
  4. 前記第1住戸及び前記第2住戸のそれぞれにおいて、前記窓前テラスは、前記玄関ポーチと同じ床面レベルである、請求項3に記載の集合住宅。
  5. 前記第1住戸の窓部及び前記第2住戸の窓部の各室内側には、室内の床面レベルよりも高い台部が設けられている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の集合住宅。
  6. 前記第1住戸の窓部及び前記第2住戸の窓部は、いずれも肘掛け窓である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の集合住宅。
  7. 前記第1住戸の窓部と前記第2住戸の窓部との間には、互いの窓部からの視線を遮る視線制御部が設けられている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の集合住宅。
  8. 前記第1住戸の窓部と前記共用外部空間との間、及び、前記第2住戸の窓部と前記共用外部空間との間には、前記共用外部空間から前記第1住戸の窓部及び前記第2住戸の窓部への視線を遮る視線制御部がそれぞれ設けられている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の集合住宅。
  9. 前記第1住戸は、前記第1外壁面部に対して直交する方向に設けられた外壁面部が面する専用テラスを有し、
    前記第2住戸は、前記第2外壁面部に対して直交する方向に設けられた外壁面部が面する専用テラスを有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の集合住宅。
  10. 前記第1住戸及び前記第2住戸は、メゾネット形式の住戸である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の集合住宅。
JP2015173605A 2015-09-03 2015-09-03 集合住宅 Pending JP2017048626A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015173605A JP2017048626A (ja) 2015-09-03 2015-09-03 集合住宅

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015173605A JP2017048626A (ja) 2015-09-03 2015-09-03 集合住宅

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017048626A true JP2017048626A (ja) 2017-03-09

Family

ID=58279179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015173605A Pending JP2017048626A (ja) 2015-09-03 2015-09-03 集合住宅

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017048626A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001323666A (ja) * 2000-05-16 2001-11-22 Sekisui House Ltd 住宅建物
JP2003227237A (ja) * 2002-02-04 2003-08-15 Sekisui House Ltd 書斎構造
JP2004044173A (ja) * 2002-07-10 2004-02-12 Sekisui Chem Co Ltd ユニット建物及び該ユニット建物に用いる建物ユニット
US20150047272A1 (en) * 2013-07-08 2015-02-19 Doug Webb Group privacy structure and configurations of group privacy structures
JP2015101845A (ja) * 2013-11-22 2015-06-04 ミサワホーム株式会社 二世帯型住宅

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001323666A (ja) * 2000-05-16 2001-11-22 Sekisui House Ltd 住宅建物
JP2003227237A (ja) * 2002-02-04 2003-08-15 Sekisui House Ltd 書斎構造
JP2004044173A (ja) * 2002-07-10 2004-02-12 Sekisui Chem Co Ltd ユニット建物及び該ユニット建物に用いる建物ユニット
US20150047272A1 (en) * 2013-07-08 2015-02-19 Doug Webb Group privacy structure and configurations of group privacy structures
JP2015101845A (ja) * 2013-11-22 2015-06-04 ミサワホーム株式会社 二世帯型住宅

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
"玄関ポーチとタイルデッキが繋がっています", ガーデニング工房「風我里」滋賀から発信!, JPN6019019258, 17 March 2013 (2013-03-17), JP, ISSN: 0004157551 *

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017198024A (ja) 住宅
JP6865054B2 (ja) 住宅
KR101273110B1 (ko) 두 가구용 주택
JP6466243B2 (ja) 建物
JP6675148B2 (ja) 集合住宅
KR20190090169A (ko) 공용주택
JP2017048626A (ja) 集合住宅
JP2008063886A (ja) 展示収納部付き建物
JP6182338B2 (ja) 住宅および住宅群
JP2005097849A (ja) 集合住宅
JP6101381B2 (ja) 集合住宅ユニット
JP2008057252A (ja) 軒桁上収納庫付き建物
JP6778000B2 (ja) 建物
JP6715315B2 (ja) 集合住宅
JP6468979B2 (ja) 住宅
KR20190017321A (ko) 조망권 확장과 독립공간 설계가 자유로운 공동주택
WO2014204334A1 (ru) Многоквартирное здание
JP2018150802A (ja) 住宅
JP7311379B2 (ja) 建物
JP4966369B2 (ja) 集合住宅
JP4216677B2 (ja) 集合住宅
JP6162159B2 (ja) メゾネット住戸を有する集合住宅
JP2016183529A (ja) 集合住宅
JP2021161834A (ja) 建築物
JP2017115524A (ja) 住宅

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20150918

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190528

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191126