JP6715315B2 - 集合住宅 - Google Patents

集合住宅 Download PDF

Info

Publication number
JP6715315B2
JP6715315B2 JP2018244669A JP2018244669A JP6715315B2 JP 6715315 B2 JP6715315 B2 JP 6715315B2 JP 2018244669 A JP2018244669 A JP 2018244669A JP 2018244669 A JP2018244669 A JP 2018244669A JP 6715315 B2 JP6715315 B2 JP 6715315B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
dwelling unit
window
passage
common passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018244669A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019049199A (ja
Inventor
直 宮嶋
直 宮嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Homes Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Homes Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Homes Corp filed Critical Asahi Kasei Homes Corp
Priority to JP2018244669A priority Critical patent/JP6715315B2/ja
Publication of JP2019049199A publication Critical patent/JP2019049199A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6715315B2 publication Critical patent/JP6715315B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Residential Or Office Buildings (AREA)

Description

本発明は、2つ以上の住戸を備える集合住宅に関する。
集合住宅において、1階の住戸はプライバシーの確保が難しく、入居が敬遠されることがある。そこで、集合住宅では、集合住宅の1階部分を通行する人に対するプライバシーを確保することが求められる。
このため、例えば特許文献1に記載された集合住宅では、共用通路側に各住戸の階段を配置するとともに、共用通路に面する窓を小窓とすることで、共用通路を通行する人に対するプライバシーの確保を図っている。
実用新案登録第3098697号公報
しかしながら、特許文献1に記載された集合住宅では、住戸に向かって共用通路を通る外来者(郵便配達人、宅配業者、訪問者等)から、窓(45)を介して居間(34)が覗かれる恐れがあり、プライバシーの確保が十分にできているとは言い難い。
そこで、本発明は、外来者の視線を遮り、プライバシーを保つことができる集合住宅を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る集合住宅は、1階に設けられた2つ以上の住戸と、通行行方向に沿った線が2つの住戸間を通るように配置された共用通路とを備える。共用通路の通行方向に沿った線を挟む2つの住戸の少なくとも一方において、共用通路を臨む第一壁は窓を有さず閉ざされており、共用通路からの視線が直接届かない不可視領域を有する第二壁には、少なくとも不可視領域を含む部分に窓が設けられる。
この集合住宅では、共用通路を臨む第一壁には窓が設けられていない。従って、共用通路を通る外来者等の視線が第一壁によって遮られる。このため、共用通路を通る外来者等から住戸内を覗かれることがなく、プライバシーを保つことができる。また、不可視領域に窓が設けられているので、プライバシーを保ちつつ住戸内の採光を確保することができる。
第二壁が設けられた住戸に近づくにつれて不可視領域が増大するように、第一壁又は第二壁が形成される、或は、第一壁と第二壁とが配置されていてもよい。この場合には、例えば、第二壁の不可視領域外に窓が設けられていても、第二壁が設けられた住戸に外来者等が近づくにつれて不可視領域が増大し、窓が設けられた部分が不可視領域となる。これにより、外来者等が住戸に近づき窓を介して住戸内が覗かれやすくなる場合に、窓が設けられる部分を不可視領域とすることができる。従って、第二壁に窓を設けることによって採光を確保しつつ、住戸に近い位置に居る外来者等から窓を介して住戸内が覗き込まれることを効果的に防止できる。なお、共用通路を通る外来者等が住戸から遠い位置に居る場合には、外来者等の視線が窓に直接届いたとしても距離が離れているために窓を介して住戸内を覗き込み難くなる。このため、住戸から遠い位置にいる外来者等ではなく、住戸に近い位置に居る外来者等が住戸内を覗き込み難い構成とすることで、プライバシーをより効果的に保つことができる。
本発明の他の一側面に係る集合住宅は、1階に設けられた2つ以上の住戸と、通行方向に沿った線が2つの住戸間を通るように配置された共用通路とを備える。共用通路の通行方向に沿った線を挟む2つの住戸の少なくとも一方の住戸の壁は、共用通路を臨むとともに、窓を有さず閉ざされた第一壁と、共用通路とによって第一壁を挟み込む位置に設けられ、窓を有する第二壁とを含む。
この集合住宅では、共用通路と第二壁との間に挟み込まれる位置に設けられる第一壁には、窓が設けられていない。従って、共用通路を通る外来者等の視線が第一壁によって遮られる。このため、共用通路を通る外来者等から住戸内を覗かれることがなく、プライバシーを保つことができる。
第一壁及び第二壁が設けられる住戸は、共用通路側の部分が共用通路の進行方向に沿って突出し、第二壁は、入隅を含んで平面視でL字状に形成され、第一壁及び第二壁が設けられる住戸には、第二壁のそれぞれの面に接する個別の居室が設けられ、個別の居室には、第二壁にそれぞれ窓が設けられていてもよい。このように、L字状に形成された第二壁に接する共用通路側の居室を他方の居室よりも突出させることで、突出させた側の居室の壁を形成する第一壁によって、共用通路を通る外来者等の視線を遮ることができる。また、個別の居室の第二壁にそれぞれ窓を設けることで、個別の個室それぞれの採光を確保しつつ、個別の居室それぞれのプライバシーを保つことができる。
集合住宅は、第二壁に接する個別の居室のうち、共用通路の進行方向に沿って突出する部分を含む居室の第二壁に設けられた窓に対向するように、共用通路に対して反対側の壁から延出する第一袖壁を更に備えていてもよい。このように、第一袖壁を設けることで、集合住宅の隣地から第二壁に設けられた窓に向かう視線を遮ることができる。これにより、プライバシーをより一層保つことができる。
第二壁に接する個別の居室のうち、共用通路の進行方向に沿って突出する部分を含む居室とは異なる居室の第二壁に設けられた窓に対向するように、共用通路に交差する壁から共用通路から離れる方向に向かって延出する第二袖壁を更に備えていてもよい。この場合には、共用通路を通る外来者等の視線を第二袖壁によってより一層遮ることができる。
集合住宅は南入りであり、共用通路は南道路に交差し、共用通路の通行方向に沿った線を挟む2つの住戸は、東西方向に沿って配置されていてもよい。例えば、南入りの集合住宅である場合には、住戸の南側に共用通路が設けられるとともに住戸の南側に窓が設けられるため、共用通路を通る外来者から住戸内を覗かれやすくなる。そこで、南入りの集合住宅に、上述した第一壁及び第二壁の構成を採用することで、プライバシーを保ちにくい南入りの集合住宅であってもプライバシーを十分に保つことができる。
南道路と第二壁に設けられた窓との間には、植栽又はフェンスが設けられていてもよい。この場合には、南道路の通行人からの視線を植栽又はフェンスによって遮ることができ、プライバシーをより一層保つことができる。
本発明の一側面及び他の一側面によれば、外来者の視線を遮り、プライバシーを保つことができる。
一実施形態に係る住宅の1階の構成を示す間取り図である。 一実施形態に係る住宅の2階の構成を示す間取り図である。 変形例に係る住宅の1階の構成を示す間取り図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1及び図2に示されるように、集合住宅Xは、2階建構造となっている。なお、本実施形態では、部屋の配置説明を容易にするため、図1及び図2中の方位記号が示す通り、上方向を北側として説明する。
集合住宅Xは、矩形状の敷地W内に設けられる。敷地Wの南側の縁部が、南道路Rに接している。即ち、集合住宅Xは、南入りとなる。集合住宅Xの1階には、東西方向に沿って、2つの住戸が並べて設けられる。同様に、集合住宅Xの2階には、東西方向に沿って、2つの住戸が並べて設けられる。一例として、集合住宅Xは、4つの住戸を有する賃貸用の住宅である。
(住宅の1階の全体構成)
集合住宅Xの1階には、図1に示すように、第一住戸A、第二住戸B、共用玄関T2、1階共用廊下T3、及び、共用階段T4が設けられる。第一住戸A及び第二住戸Bは、いわゆる1LDKタイプの間取りを有する。1階共用廊下T3は、南北方向に沿って延在する。1階共用廊下T3の北側の端部の東側には、共用階段T4が接続される。共用階段T4は、集合住宅Xの1階と2階とをつなぐ。
第一住戸Aは、1階共用廊下T3の東側の位置に隣接して設けられる。第二住戸Bは、1階共用廊下T3の西側の位置に隣接して設けられる。第一住戸Aは、共用階段T4が設けられている分だけ、第二住戸Bに対して南側に突出している。共用玄関T2は、1階共用廊下T3の南側の端部に設けられる。共用玄関T2は、集合住宅Xの内部の1階共用廊下T3と、集合住宅Xの外部とを出入り可能に区画する。共用玄関T2は、第一住戸A及び第二住戸B間に挟まれている。
敷地Wには、南道路Rから共用玄関T2に向かって、南北方向に沿って延在する共用通路T1が設けられる。共用通路T1は、直線状をなし、南道路Rに直交する。即ち、共用通路T1は、通行方向に沿った線Lが、共用玄関T2を挟む第一住戸A及び第二住戸B間を通るように配置される。集合住宅Xへの外来者等は、南道路Rから共用通路T1を通り、共用玄関T2を介して集合住宅X内に入る。
(第一住戸Aの構成)
第一住戸Aには、玄関部A1、リビング・ダイニング・キッチン(以下「LDK」という:(個別の居室))A2、寝室(個別の居室)A3、トイレA4、洗面室A5、及び、浴室A6が設けられる。玄関部A1は、共用階段T4の南側の位置であって第一住戸Aの北西の角部に設けられる。玄関部A1の西側の壁には、玄関部A1と1階共用廊下T3とをつなぐ玄関扉A1aが設けられる。寝室A3は、玄関部A1の南側に隣接して設けられる。寝室A3は、第一住戸Aの壁(壁A10)を挟んで共用通路T1及び1階共用廊下T3に隣接する。
LDK A2は、玄関部A1及び寝室A3の東側に隣接して設けられる。LDK A2と寝室A3との間の間仕切壁には建具が設けられる。LDK A2と玄関部A1との間の間仕切壁には建具が設けられる。LDK A2の南側の壁は、寝室A3の南側の壁よりも北側に後退している。即ち、LDK A2及び寝室A3のうち、共用通路T1側に位置する寝室A3が、共用通路T1の進行方向に沿って南側に突出している。LDK A2の南側には、テラスA20が設けられる。
洗面室A5は、第一住戸Aの東側の壁に沿って、且つ、LDK A2の北側に隣接して設けられる。洗面室A5とLDK A2との間の間仕切壁には建具が設けられる。トイレA4は、洗面室A5と玄関部A1との間の位置に設けられる。トイレA4と洗面室A5との間の間仕切壁には建具が設けられる。浴室A6は、第一住戸Aの北東の角部に設けられる。浴室A6と洗面室A5との間の間仕切壁には建具が設けられる。
玄関部A1、LDK A2、寝室A3、トイレA4、洗面室A5、及び、浴室A6は、第一住戸Aの外壁を構成する壁A10によって囲まれる。壁A10には、第一壁A11及び第二壁A12が含まれる。第一壁A11は、共用通路T1を臨む壁である。より詳細には、第一壁A11は、寝室A3の西側の壁及び南側の壁によって構成され、平面視でL字形状を有する。第一壁A11は、窓を有さず、閉ざされている。
第二壁A12は、共用通路T1を通る外来者等からの視線が直接届かない不可視領域を含む壁である。より詳細には、第二壁A12は、寝室A3の東側の壁及びLDK A2の南側の壁によって構成され、入隅を含んで平面視でL字形状を有する。従って、第一壁A11は、共用通路T1及び第二壁A12によって挟み込まれる位置に設けられる。
この不可視領域は、第一壁A11と第二壁A12との位置関係、或は、第一壁A11又は第二壁A12の形状によって、共用通路T1を通る外来者等の視線が第一壁A11と第二袖壁A32とによって遮られることによって形成される。また、第二壁A12に形成される不可視領域は、共用通路T1を通る外来者が第一住戸Aに近づくにつれて外来者等の視線が第一壁A11等で遮られ、面積が増大する。なお、本実施形態では、共用通路T1が短く、又、第二袖壁A32が設けられていることで、共用通路T1を通る外来者等がどの位置に居るかに関わらず、第二壁A12の全面が不可視領域となっている。外来者等の位置によって不可視領域が増減する構成については、図3に示す集合住宅Xの変形例を用いて説明する。
L字形状を有する第二壁A12には、それぞれの面に個別の居室(LDK A2及び寝室A3)が接する。第二壁A12のうち、寝室A3側の壁には東側を向く窓A13が設けられ、LDK A2側の壁には南側を向く窓A14が設けられる。窓A13及び窓A14は、第二壁A12において、少なくとも不可視領域を含む部分に設けられる。
壁A10のうち、共用通路T1に対して反対側の壁、即ち、LDK A2の東側の壁には、南方向に延出する第一袖壁A31が設けられる。第一袖壁A31は、第二壁A12に接する寝室A3(共用通路T1の進行方向に沿って突出する部分を含む居室)の窓A13に対向するように、LDK A2の東側の壁の端部から南方向に延出する。
第一壁A11のうち、共用通路T1の進行方向に交差する部位、即ち、寝室A3の南側の壁には、東方向に延出する第二袖壁A32が設けられる。第二袖壁A32は、第二壁A12に接するLDK A2の窓A14に対向するように、寝室A3の南側の壁から東側に向かって(共用通路T1から離れる方向に向かって)延出する。
第一袖壁A31及び第二袖壁A32によって、第二壁A12の南側の一部及び東側の一部が覆われる。これにより、窓A13及び窓A14へ向かう視線の少なくとも一部が、第一袖壁A31及び第二袖壁A32によって遮られる。
LDK A2と、南道路Rとの間の位置には、南道路Rと敷地Wとの境界線に沿ってフェンスF1が設置されている。フェンスF1は、南道路Rから窓A14へ向かう視線を遮る。なお、フェンスF1に代えて、生垣、或は、塀等を設けてもよい。
(第二住戸Bの構成)
第二住戸Bには、玄関部B1、LDK(個別の居室)B2、寝室(個別の居室)B3、トイレB4、洗面室B5、及び、浴室B6が設けられる。玄関部B1は、1階共用廊下T3の北側の端部近傍であって、第二住戸Bの北東の角部に設けられる。玄関部B1の東側の壁には、玄関部B1と1階共用廊下T3とをつなぐ玄関扉B1aが設けられる。トイレB4は、玄関部B1の南側に隣接して設けられる。トイレB4と玄関部B1との間の間仕切壁には建具が設けられる。寝室B3は、トイレB4の南側に隣接して設けられる。寝室B3は、第二住戸Bの壁(壁B10)を挟んで共用通路T1及び1階共用廊下T3に隣接する。
LDK B2は、玄関部B1、トイレB4及び寝室B3の西側に隣接して設けられる。LDK B2と寝室B3との間の間仕切壁には建具が設けられる。LDK B2と玄関部B1との間の間仕切壁には建具が設けられる。LDK B2の南側の壁は、寝室B3の南側の壁よりも北側に後退している。即ち、LDK B2及び寝室B3のうち、共用通路T1側に位置する寝室B3が、共用通路T1の進行方向に沿って南側に突出している。LDK B2の南側には、テラスB20が設けられる。
浴室B6は、第二住戸Bの北西の角部であって、LDK B2の北側に隣接して設けられる。洗面室B5は、浴室B6の東側に隣接して設けられる。浴室B6と洗面室B5との間の間仕切壁には建具が設けられる。洗面室B5とLDK B2との間の間仕切壁、及び、洗面室B5と玄関部B1との間の間仕切壁には、それぞれ建具が設けられる。
玄関部B1、LDK B2、寝室B3、トイレB4、洗面室B5、及び、浴室B6は、第二住戸Bの外壁を構成する壁B10によって囲まれる。壁B10には、第一壁B11及び第二壁B12が含まれる。第一壁B11は、共用通路T1を臨む壁である。より詳細には、第一壁B11は、寝室B3の東側の壁及び南側の壁によって構成され、平面視でL字形状を有する。第一壁B11は、窓を有さず、閉ざされている。
第二壁B12は、共用通路T1を通る外来者等からの視線が直接届かない不可視領域を含む壁である。より詳細には、第二壁B12は、寝室B3の東側の壁及びLDK B2の南側の壁によって構成され、入隅を含んで平面視でL字形状を有する。従って、第一壁B11は、共用通路T1及び第二壁B12によって挟み込まれる位置に設けられる。
この不可視領域は、第一壁B11と第二壁B12との位置関係、或は、第一壁B11又は第二壁B12の形状によって、共用通路T1を通る外来者等の視線が第一壁B11と第二袖壁B32とによって遮られることによって形成される。また、第二壁B12に形成される不可視領域は、共用通路T1を通る外来者が第二住戸Bに近づくにつれて外来者等の視線が第一壁B11等で遮られ、面積が増大する。なお、本実施形態では、共用通路T1が短く、又、第二袖壁B32が設けられていることで、共用通路T1を通る外来者等がどの位置に居るかに関わらず、第二壁B12のほぼ全面が不可視領域となっている。外来者等の位置によって不可視領域が増減する構成については、図3に示す集合住宅Xの変形例を用いて説明する。
L字形状を有する第二壁B12には、それぞれの面に個別の居室(LDK B2及び寝室B3)が接する。第二壁B12のうち、寝室B3側の壁には西側を向く窓B13が設けられ、LDK B2側の壁には南側を向く窓B14が設けられる。窓B13及び窓B14は、第二壁B12において、少なくとも不可視領域を含む部分に設けられる。
壁B10のうち、共用通路T1に対して反対側の壁、即ち、LDK B2の西側の壁には、南方向に延出する第一袖壁B31が設けられる。第一袖壁B31は、第二壁B12に接する寝室B3の窓B13に対向するように、LDK B2西側の壁の端部から南方向に延出する。
第一壁B11のうち、共用通路T1の進行方向に交差する部位、即ち、寝室B3の南側の壁には、西方向に延出する第二袖壁B32が設けられる。第二袖壁B32は、第二壁B12に接するLDK B2の窓B14に対向するように、寝室B3の南側の壁から西側に向かって(共用通路T1から離れる方向に向かって)延出する。
第一袖壁B31及び第二袖壁B32によって、第二壁B12の南側の一部及び西側の一部が覆われる。これにより、窓B13及び窓B14へ向かう視線の少なくとも一部が、第一袖壁B31及び第二袖壁B32によって遮られる。
LDK B2と、南道路Rとの間の位置には、南道路Rと敷地Wとの境界線に沿って植木(植栽)F2が植えられている。植木F2は、南道路Rから窓B14へ向かう視線を遮る。なお、植木F2に代えて、フェンス等を設けてもよい。
(住宅の2階の全体構成)
集合住宅Xの2階には、図2に示すように、第三住戸C、第四住戸D、共用階段T4、及び、2階共用廊下T5が設けられる。第三住戸C及び第四住戸Dは、いわゆる1LDKタイプの間取りを有する。2階共用廊下T5は、南北方向に沿って延在する。2階共用廊下T5の北側の端部の東側には、共用階段T4が接続される。
第三住戸Cは、階が異なるものの、第一住戸Aと同じ間取り構成を有するため、同一符号を付して詳細な説明を省略する。但し、第一住戸AのテラスA20に代えて、第三住戸CにはベランダC20が設けられている。
第四住戸Dは、階が異なるものの、第二住戸Bと同じ間取り構成を有するため、同一符号を付して詳細な説明を省略する。但し、第二住戸BのテラスB20に代えて、第四住戸DにはベランダD20が設けられている。
本実施形態は以上のように構成され、この集合住宅Xでは、共用通路T1を臨む第一壁A11及び第一壁B11には窓が設けられていない。従って、共用通路を通る外来者等の視線が第一壁A11及び第一壁B11によって遮られる。このため、共用通路T1を通る外来者等から住戸内を覗かれることがなく、プライバシーを保つことができる。また、第二壁A12及び第二壁B12のうち、共用通路T1からの視線が直接届かない不可視領域に窓A14等が設けられているので、プライバシーを保ちつつ住戸内の採光を確保することができる。
寝室A3及び寝室B3が南側に突出し、第二壁A12及び第二壁B12が入隅を含んで平面視でL字状に形成されている。このように、寝室A3及び寝室B3を、LDK A2及びLDK B2よりも南側に突出させることで、突出させた側の居室の壁を形成する第一壁A11及び第一壁B11によって、共用通路T1を通る外来者等の視線を遮ることができる。また、第二壁A12のうちLDK A2及び寝室A3に接するそれぞれの部位に窓A14及び窓A13を設けることで、LDK A2及び寝室A3のそれぞれの採光を確保しつつ、それぞれの部屋のプライバシーを保つことができる。同様に、第二壁B12のうちLDK B2及び寝室B3に接するそれぞれの部位に窓B14及び窓B13を設けることで、LDK B2及び寝室B3のそれぞれの採光を確保しつつ、それぞれの部屋のプライバシーを保つことができる。
集合住宅Xは、窓A13及び窓B13にそれぞれ対向するように、第一住戸A及び第三住戸Cの東側の壁から延出する第一袖壁A31、及び、第二住戸B及び第四住戸Dの西側の壁から延出する第一袖壁B31を備える。このように、第一袖壁A31及び第一袖壁B31を設けることで、敷地Wの東西方向の隣地から窓A13及び窓B13と、窓A14及び窓B14とに向かう視線を遮ることができる。これにより、プライバシーをより一層保つことができる。
集合住宅Xは、第一住戸A及び第三住戸Cの窓A14にそれぞれ対向するように、第一住戸Aの寝室A3及び第三住戸Cの寝室A3の南側の壁から東側に向かって延出する第二袖壁A32を備える。また、集合住宅Xは、第二住戸B及び第四住戸Dの窓B14にそれぞれ対向するように、第二住戸Bの寝室B3及び第四住戸Dの寝室B3の南側の壁から西側に向かって延出する第二袖壁B32を備える。この場合には、共用通路T1を通る外来者等の視線を第二袖壁A32及び第二袖壁B32によってより一層遮ることができる。第二袖壁A32及び第二袖壁B32は、共用通路T1を通行する外来者等が集合住宅Xに近づくほど、集合住宅X内を覗き込むことを困難とする。
集合住宅Xが南入りの住宅である場合、住戸の南側に共用通路T1が設けられるとともに住戸の南側に窓が設けられるため、共用通路T1を通る外来者から住戸内を覗かれやすくなる。そこで、南入りの集合住宅Xに、上述した第一壁A11,B11及び第二壁A12,B12の構成を採用することで、プライバシーを保ちにくい南入りの集合住宅Xであってもプライバシーを十分に保つことができる。
南道路Rと、第二壁A12に設けられた窓A14及び第二壁B12に設けられた窓B14との間に、フェンスF1及び植木F2を設ける。この場合には、南道路Rの通行人或は南道路Rを走行する車両からの視線をフェンスF1及び植木F2によって遮ることができ、プライバシーをより一層保つことができる。
次に、集合住宅Xの変形例について図3を用いて説明する。本変形例に係る集合住宅Xは、図1を用いて説明した集合住宅Xに対して第二袖壁B32が設けられていないものであり、他の構成については同じであるため同一符号を付して説明を省略する。図3に示すように、本変形例に係る集合住宅Xは、第二住戸Bに第二袖壁A32が設けられていない。このため、例えば、共用通路T1を通る外来者H1が第二住戸Bから遠い位置に居る場合、視線S1に示すように、外来者H1の視線は第二壁B12に設けられた窓B14の西側部分に直接届く。一方、共用通路T1を通る外来者H2が第二住戸Bに近い位置に居る場合、視線S2に示すように、外来者H2の視線は第二壁B12には直接届かない。このように、共用通路T1を通る外来者等が第二住戸Bに近づくにつれて、第二壁B12において視線が直接届かない不可視領域が増大する。
これにより、外来者等が第二住戸Bに近づき窓B14を介して第二住戸B内が覗かれやすくなる場合に、窓B14が設けられる部分を不可視領域とすることができる。従って、第二壁B12に窓B13及び窓B14を設けることによって寝室B3及びLDK B2の採光を確保しつつ、第二住戸Bに近い位置に居る外来者等から窓B14を介して住戸内が覗き込まれることを効果的に防止できる。なお、共用通路T1を通る外来者等が第二住戸Bから遠い位置に居る場合(例えば、外来者H1)には、外来者等の視線が窓B14に直接届いたとしても距離が離れているために窓B14を介して住戸内を覗き込み難くなる。このため、第二住戸Bから遠い位置にいる外来者等ではなく、第二住戸Bに近い位置に居る外来者等が住戸内を覗き込み難い構成とすることで、プライバシーをより効果的に保つことができる。
以上、本発明の一実施形態及び変形例について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、集合住宅Xは、2階建ての建物としたが、3階以上の建物であってもよい。集合住宅Xを3階建てとした場合には、3階に第一住戸Aから第四住戸Dのオーナーの住戸を設けてもよい。また、共用通路T1を挟む第一住戸A及び第二住戸Bのいずれか一方、或は、平面視で共用通路T1を挟む第三住戸C及び第四住戸Dのいずれか一方についてのみ、第一壁A11及び第二壁A12等の構成を適用してもよい。
第二壁A12及び第二壁B12は、平面視でL字形状を有するものとしたが、共用通路T1からの視線が直接届かない不可視領域が形成される形状であれば、他の形状であってもよい。また、図1及び図2等を用いて説明した第一袖壁A31、第二袖壁A32、第一袖壁B31及び第二袖壁B32を設けることは必須ではない。また、集合住宅Xの間取りについても、図1等に示す構成に限定されない。
A…第一住戸、B…第二住戸、C…第三住戸、D…第四住戸、T1…共用通路、T2…共用玄関、A11,B11…第一壁、A12,B12…第二壁、A31,B31…第一袖壁、A32,B32…第二袖壁、A2,B2…LDK(個別の居室)、A3,B3…寝室(個別の居室)、F1…フェンス、F2…植木(植栽)、R…南道路。

Claims (4)

  1. 道路と直交する直線状の共用通路と、前記共用通路に隣接する住戸と、を備え、
    前記住戸の壁は、
    前記共用通路の進行方向に平行な壁と、前記共用通路の進行方向に対し交差する壁と、によって、出隅を含むようにL字状に形成され、前記共用通路を臨むとともに、窓を有さず閉ざされた第一壁と、
    前記第一壁における前記共用通路の進行方向に対し交差する前記壁に接続され前記共用通路の進行方向に平行な壁と、前記共用通路の進行方向に交差し窓を有する壁と、によって、入隅を含むようにL字状に形成された第二壁と、
    を含み、
    前記住戸は、前記共用通路側の部分が前記共用通路の進行方向に沿って突出し、
    前記第二壁のうち前記共用通路の進行方向に交差する前記壁に設けられた前記窓に対向するように、前記第一壁のうち前記共用通路に交差する前記壁から前記共用通路から離れる方向に向かって延出する第二袖壁を備え、
    前記第二袖壁は、前記第二壁のうち前記共用通路の進行方向に交差する前記壁を正面視した際に、前記窓の一部のみを覆うように設けられており、
    前記道路と前記住戸との間には、前記道路から前記窓へ向かう視線を遮る植栽またはフェンスが設けられており、
    前記植栽または前記フェンスは、前記第二袖壁と平行であり、前記第二袖壁と離隔しており、前記道路側から正面視した際に前記第二袖壁と一部が重なり、前記第一壁のうち前記共用通路の進行方向に対し交差する前記壁とは重ならず、少なくとも前記道路における前記窓の正面から前記第二袖壁の基端方向にかけての全ての位置及び前記共用通路側の位置から前記窓へ向かう視線を遮るように設けられている、集合住宅。
  2. 前記第二壁のうち前記共用通路の進行方向に交差する前記壁における前記入隅とは反対側の端部から、前記道路側の敷地境界線と直交する敷地境界線に沿い前記道路方向に向かって延出する第一袖壁を更に備える、請求項1に記載の集合住宅。
  3. 前記住戸の上に設けられた2階住戸を更に備え、
    前記窓の上方には、前記2階住戸のベランダが延出している、請求項1又は2に記載の集合住宅。
  4. 前記第二袖壁は、前記2階住戸まで延びている、請求項3に記載の集合住宅。
JP2018244669A 2018-12-27 2018-12-27 集合住宅 Active JP6715315B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018244669A JP6715315B2 (ja) 2018-12-27 2018-12-27 集合住宅

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018244669A JP6715315B2 (ja) 2018-12-27 2018-12-27 集合住宅

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013241936A Division JP2015101857A (ja) 2013-11-22 2013-11-22 集合住宅

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019049199A JP2019049199A (ja) 2019-03-28
JP6715315B2 true JP6715315B2 (ja) 2020-07-01

Family

ID=65906037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018244669A Active JP6715315B2 (ja) 2018-12-27 2018-12-27 集合住宅

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6715315B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019049199A (ja) 2019-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6865054B2 (ja) 住宅
JP6715315B2 (ja) 集合住宅
JP2009057808A (ja) 住戸ブロック及び集合住宅
JP3151454U (ja) 南側(東側・西側)に面するアプローチテラスと住戸玄関を備えた集合住宅
JP2016183530A (ja) 集合住宅
JP2015101857A (ja) 集合住宅
JP6675148B2 (ja) 集合住宅
JP6101381B2 (ja) 集合住宅ユニット
JP5411517B2 (ja) 3階建共同住宅
JP4216677B2 (ja) 集合住宅
JP7185822B2 (ja) 一対の戸建て住宅
JP2016183529A (ja) 集合住宅
JP2005097849A (ja) 集合住宅
JP3228639U (ja) 住宅
JP7068006B2 (ja) 住宅
JP7200695B2 (ja) 住宅
JP6962791B2 (ja) 住宅
JP3142164U (ja) 集合住宅
JP2017048626A (ja) 集合住宅
JP4446756B2 (ja) 集合住宅
JP2000045544A (ja) 住 宅
JP6162159B2 (ja) メゾネット住戸を有する集合住宅
JP2003166356A (ja) 共用廊下に面するプライバシーを配慮した住宅構造
JP3108463U (ja) 集合住宅
JPH04198567A (ja) 建物の構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190109

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200512

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6715315

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150