JP4446756B2 - 集合住宅 - Google Patents
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Description
また、住戸の玄関戸が共用廊下に面して設けられているので、隣り合う住戸に同時に来客があった場合や同時に帰宅した場合等に、互いに気を使ったり、廊下幅が狭い場合は廊下が混雑してしまう。
さらに、共用廊下には、個人の住戸としての専用の鉢植え等の装飾品等を設置することができない。
このように、従来の集合住宅では、戸建て住宅とは異なり、集合住宅特有の不満がある。
前記複数の階のうち少なくとも1つの階において、並設方向に隣り合う住戸5,5間には、対向する壁5a,5aで挟まれた路地ゾーン6(6a,6b)が設けられており、
前記対向する壁5a,5aのうちの、一方の壁5aのみに玄関戸10a(24a)が設けられており、
前記路地ゾーン6a(6b)には拡幅部26(27)が設けられており、この拡幅部26(27)が隣り合う住戸5,5のうちの前記玄関戸10a(24a)が設けられた方の住戸5の庭とされていることを特徴とする。
なお、隣り合う住戸5,5のうち、一方の住戸5の玄関戸を路地ゾーン6に面する壁5aに設けた場合、他方の住戸5の玄関戸は、別の路地ゾーン6に面する壁5aに設けてもよいし、共用廊下3に面する壁に設けてもよい。
また、路地ゾーン6(6a,6b)に設けられた拡幅部26(27)が隣り合う住戸5,5のうちの前記玄関戸10a(24a)が設けられた方の住戸5の庭とされているので、この庭に、個人の住戸としての専用の鉢植え等の装飾品等を設置することができる。
前記路地ゾーン6(6a,6b)は共用廊下3に接続されていることを特徴とする。
前記拡幅部は集合住宅の外壁に設けられた開口部に面していることを特徴とする。
さらに、路地ゾーンを共用廊下に接続することによって、路地ゾーンの使い勝手がよくなり、また、路地ゾーンに拡幅部を設け、この拡幅部を隣り合う住戸のうちの前記玄関戸が設けられた方の住戸の庭とすることによって、この庭に、個人の住戸としての専用の鉢植え等の装飾品等を設置することができ、また、拡幅部が集合住宅の外壁に設けられた開口部に面することで、この開口部を通して、拡幅部に設けた庭に採光や通風を容易に確保できる。
このように、本発明では、集合住宅でありながら、戸建て住宅における、隣からの騒音防止、隣人どうしの気遣い防止、装飾品等の自由設置等の特質を備えた集合住宅を提供できる。
高層ビル1は図1に示すように、上下に貫通したボイド2が設けられており、その周囲に、共用廊下3を挟んで複数の住戸5が並設されている。また、共用廊下3の内側にはメンテナンス用のデッキ4が設けられている。
図2に示すように左右に隣り合う住戸5,5のうち、右側の住戸5は高層住宅1の角部に配置された角部屋となっており、その直交する2つの内壁はそれぞれ路地ゾーン6a,6bに面している。角部に位置する住戸5は、さらにもう1つの住戸5と、路地ゾーン6aを挟んで隣り合っている。
角部に位置する住戸5には、窓側に面して2つの寝室7,7と居間8が配置されるとともに、路地6a側に面して寝室9、玄関10、トイレ11、洗面室12、浴室13が配置されている。また、住戸5のほぼ中央にはキッチン14が配置されており、このキッチン14から居間8や廊下15に出入りできるようになっている。
また、左側の住戸5には、窓側に面して2つの寝室17,17と居間18が配置されるとともに、共用廊下3側に面して居間19、キッチン20、トイレ21、洗面室22、浴室23が配置されている。また、路地ゾーン6bに面して玄関24が配置されている。
路地ゾーン6aは、共用廊下3の角部から高層ビル1の外壁側に向けて延設されたものであり、その先端部には拡幅部26が設けられている。この拡幅部26は路地ゾーン6aより幅が大きいスペースであり、この拡幅部26は角部に位置する住戸5の庭とされている。この庭には鉢植え等の植物が載置されている。また、拡幅部26は高層ビル(集合住宅)1の外壁に設けられた窓(開口部)1aに面している。さらに、角部に位置する住戸5の寝室9を形成する壁5aには、ドア26aが設けられており、このドア26aから寝室9と拡幅部26の庭との間を行き来できるようになっている。なお、路地ゾーン6aは角部に位置する住戸5専用であるので、この路地ゾーン6aには適宜鉢植えの植物等の装飾品や踏み石等が載置されている。
また、左側の位置する住戸5には、前記共用廊下3側に面する壁に勝手口用のドア28が設けられており、共用廊下3からドア28を介して住戸5に出入りできるようになっている。
また、隣り合う住戸5,5のうちの一方の住戸5の玄関戸10が路地ゾーン6aに面しているので、この玄関戸10と他方の住戸5の玄関戸24aとを互いに見えない位置に配置できるとともに、この路地ゾーン6aを一方の住戸(角部に位置する住戸)専用の路地ゾーン6aとすることができる。したがって、隣り合う住戸5,5に同時に来客があった場合や同時に帰宅した場合等に、互いに気を使うこともなく、共用廊下3の廊下幅が狭い場合でも共用廊下3が混雑してしまうことがない。
加えて、路地ゾーン6a,6bに設けられた拡幅部26,27が隣り合う住戸5,5のうちの一方の住戸の庭とされているので、この庭に、個人の住戸としての専用の鉢植え等の装飾品等を設置することができる。
また、路地ゾーン6a,6bに設けられた拡幅部26,27が集合住宅1の外壁に設けられた窓(開口部1a)に面しているので、この窓1aを通して、拡幅部26,27に設けた庭に採光や通風を容易に確保できる。
このように、本実施の形態では、集合住宅でありながら、戸建て住宅における、隣からの騒音防止、隣人どうしの気遣い防止、装飾品等の自由設置等の特質を備えた集合住宅を提供できる。
1a 窓(開口部)
3 共用廊下
5 住戸
5a 壁
6(6a,6b) 路地ゾーン
10a,24a 玄関戸
26,27 拡幅部
Claims (3)
- 複数の階を備え、各階に複数の住戸が並設された集合住宅であって、
前記複数の階のうち少なくとも1つの階において、並設方向に隣り合う住戸間には、対向する壁で挟まれた路地ゾーンが設けられており、
前記対向する壁のうちの、一方の壁のみに玄関戸が設けられており、
前記路地ゾーンには拡幅部が設けられており、この拡幅部が隣り合う住戸のうちの前記玄関戸が設けられた方の住戸の庭とされていることを特徴とする集合住宅。 - 請求項1に記載の集合住宅において、
前記路地ゾーンは共用廊下に接続されていることを特徴とする集合住宅。 - 請求項1または2に記載の集合住宅において、
前記拡幅部は集合住宅の外壁に設けられた開口部に面していることを特徴とする集合住宅。
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