JP2009249814A - 住戸および集合住宅 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】床4の一部の上方にスキップ床5が設けられ、このスキップ床5と前記床4との間が収納所6となっている住戸2(3)において、床4の他部の上方の少なくとも一部には、スキップ床5より高い位置に高床8が設けられ、この高床8と天井9との間に、ロフト10と、このロフト10に壁11を介して隣接配置され、かつ外部に開放された開放空間12とが設けられている。この開放空間12を例えば、鉢植えの植物を設置するフラワーボックスや、外部収納として有効利用できる。
【選択図】図1
Description
この特許文献1に記載の集合住宅では、各住戸に、床と天井との間の一部にスキップ床が設けられるとともに、スキップ床と天井との間に壁で囲まれる収納所(ロフト)が設けられている。
また、前記住戸では、居室や浴室の天井がロフトの天井とほぼ等しくなっている。
また、集合住宅を構成する住戸は一人暮らしの場合が多く、このため浴室設備のメンテナンスを住人が居ない場合でも、住戸内に人が入ることなく外部から行いたいという要望もある。
前記床4の他部の上方の少なくとも一部には、前記スキップ床5より高い位置に高床8が設けられ、この高床8と天井9との間に、ロフト10と、このロフト10に壁11を介して隣接配置され、かつ外部に開放された開放空間12とが設けられていることを特徴とする。
前記高床8の下方には洗面室15および浴室16が設けられており、
前記浴室16が前記開放空間12の直下に位置していることを特徴とする。
また、浴室16が開放空間12の直下に位置しているので、この開放空間12で浴室設備のメンテナンスを行える。つまり、住戸に入ることなく、外部から開放空間12に入って浴室設備のメンテナンスを行える。
前記床4の他部上で、かつ、前記高床8がない部分に台所18が設けられており、この台所18の上方は前記高床8より高い位置にある前記天井9まで吹き抜ける吹抜け部18aとなっていることを特徴とする。
上階の住戸3のスキップ床5および収納所6と、下階の住戸2のスキップ床5および収納所6とが平面視において重なっていることを特徴とする。
前記上階の住戸3の浴室16の下部が、下階の住戸2の開放空間12の上部に張り出していることを特徴とする。
また、下階の住戸2の開放空間12に入って上階の住戸3の浴室設備の底部のメンテナンスを行える。
各住戸2(3)の開放空間12の幅が該住戸2(3)の幅と等しくなっており、隣り合う住戸2,2(3,3)の開放空間12,12どうしが横方向に隣接配置されていることを特徴とする。
また、上階の住戸の浴室の下部が、下階の住戸の開放空間の上部に張り出しているので、その分、上階の住戸の浴室の床を下げることができ、よって、この浴室に浴槽とこの浴槽の底より高い位置にある床とを設置した場合に、この床と住戸の他の床とを段差なしとすることができる。
また、下階の住戸の開放空間に入って上階の住戸の浴室設備の底部のメンテナンスを行える。
図1は本発明に係る集合住宅の一例を示す側断面図である。
この集合住宅は、図2に示すように、1階に3つの住戸2・・・が設けられ、2階に3つの住戸3が設けられた合計6戸のアパートである。
すなわち、住戸2の床4の一部、すなわち床4のうちの南側の上方には、スキップ床5が設けられている。このスキップ床5と床4との間は収納所6となっており、この収納所6には、図3に示すように、床4とスキップ床5との間に設けられた階段7の上り口に面して設けられた開口部6aから出入りするようになっている。なお、この開口部6aには戸を設けてもよいし、開放したままでもよい。また、収納所6の天井高さは90〜140cm程度となっている。
また、床4と高床8との間には階段13が設けられており、この階段13によって床4上のリビング13とロフト10との間を行き来できるようになっている。なお、ロフト10の天井高さは140〜170cm程度となっている。
また、浴室16の上部や下部には浴室設備(給排水パイプ、換気扇、電気配線等)が設けられており、これら浴室設備には、浴室16を構成する天井床や床に形成された蓋付きの開口部からアクセスできるようになっている。
また、床4のうちの北東側上で、かつ高床8がない部分には、図4に示すように、台所18が設けられており、この台所18の上方は、図5に示すように、前記天井9まで吹き抜ける吹抜け部18aとなっている。
また、台所18の北側に玄関19が設けられている。
2階の住戸3が1階の住戸2と異なる点は、2階の住戸3の浴室16の下部が、1階の住戸2の開放空間12の上部に張り出している点である。つまり、2階の住戸3の浴室16の床16aは床4より低くなっており、この床16aが1階の住戸2の開放空間12の上部に張り出している。
このようなアパートは通常の3階建てとほぼ等しい高さとなっており、その3階建て分の高さに、上下2戸の住戸2,3が配置されている。したがって、住戸2,3において、床4から天井9までの高さを1.5階建て分の高さとすることができるので、スキップ床4上に十分な高さ(天井高さ)を有するリビング13を設けることができ、また、高床8上にロフト10を設けても、その高床8の下方に洗面室15や浴室16を容易に配置できる。
これによって、2階の住戸3のスキップ床5および収納所6と、1の住戸2のスキップ床5および収納所6とが平面視において重なっている。
また、2階の住戸3の浴室2の下部は、住戸3の床4より下方に張り出しているが、この浴室2の下部が、1階の住戸2の開放空間12の上部に張り出すことによって、1階の住戸2の上に2階の住戸3を設置できる。
また、前記壁11に形成された開口部11aに窓が設けられているので、この窓を開けることによって、開放空間12、ロフト10 リビング13において通風を確保できる。
また、浴室15が開放空間12の直下に位置しているので、この開放空間12で浴室設備のメンテナンスを行える。つまり、住戸2,3に入ることなく、外部から開放空間12に入って浴室設備のメンテナンスを行える。
さらに、床4のうちの北東側上で、かつ高床8がない部分に台所18が設けられており、この台所18の上方は高床8より高い位置にある天井9まで吹き抜ける吹抜け部18aとなっているので、台所18での調理中に発生する熱や臭いを吹抜け部18aに容易に抜くことができる。
また、2階の住戸3の浴室16の下部が、1階の住戸の開放空間12の上部に張り出しているので、その分、2階の住戸3の浴室16の床を下げることができる。したがって、この浴室16に浴槽とこの浴槽の底より高い位置にある床とを設置した場合に、この床と住戸3の床4とを段差なしとすることができる。
さらに、1階の住戸2の開放空間16に入って2階の住戸3の浴室設備の底部のメンテナンスを行える。
また、本実施の形態では、各住戸2の開放空間12の幅を住戸2の幅の約半分としたが、図6に示すように、各住戸2の開放空間12の幅を住戸2と等しい幅にし、隣り合う住戸2,2(3,3)の開放空間12,12どうしを横方向に隣接配置してもよい。
このようにすれば、開放空間12・・・が横方向において連続するので、これら開放空間12・・・をアパートの平面視における横方向の共用設備幹線として利用できる。
4 床
5 スキップ床
6 収納所
8 高床
9 天井
10 ロフト
11 壁
12 開放空間
15 洗面室
16 浴室
18 台所
18a 吹抜け部
Claims (6)
- 床の一部の上方にスキップ床が設けられ、このスキップ床と前記床との間が収納所となっている住戸において、
前記床の他部の上方の少なくとも一部には、前記スキップ床より高い位置に高床が設けられ、この高床と天井との間に、ロフトと、このロフトに壁を介して隣接配置され、かつ外部に開放された開放空間とが設けられていることを特徴とする住戸。 - 請求項1に記載の住戸において、
前記高床の下方には、洗面室および浴室が設けられており、
前記浴室が前記開放空間の直下に位置していることを特徴とする住戸。 - 請求項2に記載の住戸において、
前記床の他部上で、かつ、前記高床がない部分に台所が設けられており、この台所の上方は前記高床より高い位置にある前記天井まで吹き抜ける吹抜け部となっていることを特徴とする住戸。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の住戸が上下階に配置された集合住宅であって、
上階の住戸のスキップ床および収納所と、下階の住戸のスキップ床および収納所とが平面視において重なっていることを特徴とする集合住宅。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の住戸が上下階に配置された集合住宅であって、
前記上階の住戸の浴室の下部が、下階の住戸の開放空間の上部に張り出していることを特徴とする集合住宅。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の住戸が横方向に配置された集合住宅であって、
各住戸の開放空間の幅が該住戸の幅と等しくなっており、隣り合う住戸の開放空間どうしが横方向に隣接配置されていることを特徴とする集合住宅。
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