JP2020070598A - 住宅 - Google Patents

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加藤 誠
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Abstract

【課題】二階建て住宅の二階において、一方の建物内部に屋外空間が入り込んで一体的に見えるよう構成されると共に、一方の建物内部に屋外空間を介して他方の建物内部が入り込んで一体的に見えるように構成される住宅の提供。【解決手段】二階建て住宅1の二階は、第一上階建物13および第二上階建物15を有している。第一上階建物13の床部と第二上階建物15の床部とは、上階屋外床部26を挟んで設けられる。第一上階建物13の天井部と第二上階建物15の天井部とは、上階屋外天井部28を挟んで設けられる。この際、両上階建物13,15の床面29,30および上階屋外床部26の床面25が面一とされ、両上階建物13,15の天井面31,32および上階屋外天井部28の天井面27が面一とされる。第一上階建物13の壁体12と第二上階建物15の壁体14とは、互いに対向する壁体同士が透明板から形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、二階建ての住宅に関するものであり、特に、二階に互いに独立した居住空間を有する住宅に関するものである。
本件出願人は、先に、下記特許文献1に開示された2階建て住宅を提案している。この2階建て住宅は、2階建て母屋と2階建て離れとからなり、2階建て母屋の2階層と2階建て離れの2階層との間にバルコニーが設けられている。従って、下記特許文献1に記載の2階建て住宅では、母屋の2階層と離れの2階層との間の往来は、バルコニーを介して短時間で行うことができる。
特開平10−102795号公報
しかしながら、従来の2階建て住宅は、母屋の2階層と離れの2階層との間を短時間で往来できるようにしたものであり、母屋の2階層から離れの2階層を見た場合の見え方、および離れの2階層から母屋の2階層を見た場合の見え方までも考慮した構成ではない。すなわち、母屋の2階層から離れの2階層を見た場合には、手前側にバルコニーが見えて、その奥側に離れの2階層の外壁が見えるだけであり、見え方に工夫がなされていない。また、離れの2階層には、バルコニーに面する壁に窓が設けられていないので、バルコニーおよび母屋の2階層を見ることすらできない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、二階建て住宅の二階に屋外空間を挟んで互いに対向する建物を有する場合、一方の建物内部から屋外空間を介して他方の建物内部を見た際に、一方の建物内部に屋外空間が入り込んで一体的に見えるよう構成されると共に、一方の建物内部に屋外空間を介して他方の建物内部が入り込んで一体的に見えるように構成される住宅を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る住宅は、二階建ての住宅であって、前記住宅の二階は、周囲を囲む壁体を有する第一上階建物と、周囲を囲む壁体を有して前記第一上階建物と間隔をあけて配置される第二上階建物とを有し、前記間隔に配置されて床面が屋外に露出される上階屋外床部を挟んで、前記第一上階建物の床部と前記第二上階建物の床部とが設けられ、前記間隔に配置されて天井面が屋外に露出される上階屋外天井部を挟んで、前記第一上階建物の天井部と前記第二上階建物の天井部とが設けられており、前記第一上階建物の壁体の内、前記上階屋外床部に面して前記第二上階建物に対向する壁体、および前記第二上階建物の壁体の内、前記上階屋外床部に面して前記第一上階建物に対向する壁体はそれぞれ、透明板から形成され、前記第一上階建物の床面、前記第二上階建物の床面および前記上階屋外床部の床面が面一とされると共に、前記第一上階建物の天井面、前記第二上階建物の天井面および前記上階屋外天井部の天井面が面一とされることを特徴とする。
また、本発明に係る住宅は、前記第一上階建物の前記透明板から形成された壁体には、前記第一上階建物と前記上階屋外床部との間を行き来可能とする出入口が設けられ、前記第二上階建物の前記透明板から形成された壁体には、前記第二上階建物と前記上階屋外床部との間を行き来可能とする出入口が設けられることを特徴とする。
また、本発明に係る住宅は、一階の床部と前記第一上階建物の床部との間に第一階段が設けられると共に、一階の床部と前記第二上階建物の床部との間に第二階段が設けられることを特徴とする。
さらに、本発明に係る住宅は、前記住宅の一階は、周囲を囲む壁体を有し、前記第一上階建物の下方に配置される第一下階建物と、周囲を囲む壁体を有し、前記第二上階建物の下方に配置される第二下階建物と、前記第一下階建物と前記第二下階建物との間で両建物同士を接続し、両建物間を行き来可能とする往来部とを有し、前記第一下階建物の床部と前記第一上階建物の床部との間に前記第一階段が設けられると共に、前記第二下階建物の床部と前記第二上階建物の床部との間に前記第二階段が設けられており、前記往来部は、前記第一下階建物と前記第二下階建物との間を行き来可能な通路を形成するように、前記第一下階建物と前記第二下階建物との間に互いに間隔をあけて配置される接続壁体を有し、一方の前記接続壁体には玄関扉が設けられ、他方の前記接続壁体が透明板から形成されており、前記第一下階建物と前記第二下階建物との間の前記往来部を挟んで、床面が屋外に露出する第一下階屋外床部と床面が屋外に露出する第二下階屋外床部とが設けられ、前記上階屋外床部と前記第一下階屋外床部および前記第二下階屋外床部とが上下方向に互いに対応して配置されることを特徴とする。
本発明に係る住宅によれば、第一上階建物、第二上階建物および上階屋外床部のそれぞれの床面が面一とされた状態で、第一上階建物の床部と第二上階建物の床部とが上階屋外床部を挟んで設けられると共に、第一上階建物、第二上階建物および上階屋外天井部のそれぞれの天井面が面一とされた状態で、第一上階建物の天井部と第二上階建物の天井部とが上階屋外天井部を挟んで設けられる。また、第一上階建物において上階屋外床部に面する壁体、および第二上階建物において上階屋外床部に面する壁体はそれぞれ、透明板から形成されている。従って、第一上階建物内部から第二上階建物内部を見た場合、上階屋外床部と上階屋外天井部との間に形成される屋外空間と第一上階建物内部とが一体的に見えると共に、第一上階建物内部と第二上階建物内部とが屋外空間を介して一体的に見える。また、第二上階建物内部から第一上階建物内部を見た場合、屋外空間と第二上階建物内部とが一体的に見えると共に、第一上階建物内部と第二上階建物内部とが屋外空間を介して一体的に見える。すなわち、第一上階建物と第二上階建物との独立性を確保しつつ、一体感を演出することができる。
また、本発明に係る住宅によれば、第一上階建物と上階屋外床部との間を行き来可能とする出入口が第一上階建物に設けられると共に、第二上階建物と上階屋外床部との間を行き来可能とする出入口が第二上階建物に設けられる。従って、上階屋外床部を通って、第一上階建物と第二上階建物との間を往来することができる。
また、本発明に係る住宅によれば、第一階段および第二階段が設けられるので、一階から第一上階建物に直接に行くことができると共に、一階から第二上階建物に直接に行くことができる。
さらに、本発明に係る住宅によれば、一階において、第一下階建物と第二下階建物とが一対の接続壁体を有する往来部にて接続されており、一方の接続壁体に玄関扉が設けられ、他方の接続壁体が透明板により形成されている。また、第一下階建物と第二下階建物との間には、往来部を挟んで第一下階屋外床部と第二下階屋外床部とが設けられており、両下階屋外床部と上階屋外床部とが上下に互いに対応して配置される。従って、玄関扉を開けた際に、住宅の一階から二階にかけて住宅を通り抜けるような空間を形成することができ、住宅の意匠性を向上させることができる。
本発明の住宅の一階の構成を示す間取り図であり、敷地に建てた状態を示している。 図1の住宅の二階の構成を示す間取り図である。 図1の住宅の屋上を示す概略平面図である。 図1の住宅の概略背面図であり、二階部分を断面にして示している。 図1の住宅において第二上階建物から第一上階建物を見た状態を示す概略斜視図である。
以下、本発明の住宅の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1から図4は、本発明の住宅の一実施例を示す図であり、図1は住宅を敷地に建てた状態を示す一階の間取り図、図2は二階の間取り図、図3は屋上の概略平面図、図4は二階部分を断面にして示す概略背面図である。なお、図1〜図3の各図の紙面における上方向が北の方角を示し、下方向が南の方角を示している。本実施例の住宅1は、間口よりも奥行の長い敷地2の長手方向において、道路3側から見て手前側に住宅1とは異なる住宅4が配置された敷地2の奥側に配置される。ここでは、図1に示されるように、南北に細長い略矩形状で北側および東側に道路3,5が接している角地において、北側の道路3側から見て奥側に本実施例の住宅1が配置され、その手前側に本実施例の住宅1とは異なる住宅4が配置される場合について説明する。
敷地2の手前側に配置される住宅4は、二階建てで離れとして使用されるものである。この住宅4は、東側に南北方向へ沿うピロティ6を有しており、西側に寄せて配置される。住宅4から見て東側の敷地2には、北側の道路3から入ることができ、平面視略L字形状の塀7で東側および南側が囲まれた駐車場8が配置される。駐車場8から見て南側の敷地2には、略矩形状のたたき9を有する庭10が配置される。この庭10と住宅4との間には、南北方向へ沿って塀11が配置される。
敷地2の奥側に配置される本実施例の住宅1は、二階建てであり、敷地2の手前側の住宅4よりも後に建てられたものである。まず、住宅1の二階について説明し、一階については後述する。図2に示されるように、本実施例の住宅1の二階は、周囲を囲む壁体12を有する第一上階建物13と、周囲を囲む壁体14を有して第一上階建物13と東西方向へ間隔をあけて配置される第二上階建物15とを有している。
第一上階建物13は、南北方向を長手方向とする平面視略長方形状に形成されており、内部の西側に、台所16と食堂17とが連続して配置されて一部屋に構成されたダイニングキッチン18を有している。ダイニングキッチン18は、南北方向を長手方向とする平面視略長方形状とされ、北側から順に食堂17および台所16が配置される。また、第一上階建物13は、トイレ19、収納空間20、家事室21、洗面所22およびバスルーム23を有している。トイレ19は、ダイニングキッチン18の北側端部において東側に隣接して配置されており、ダイニングキッチン18から入室することができる。収納空間20は、トイレ19の南側に隣接して配置されると共に、ダイニングキッチン18の東側に隣接して配置され、ダイニングキッチン18から収容物を出し入れすることができる。家事室21は、収納空間20の南側に収納空間20と間隔をあけて配置されると共に、ダイニングキッチン18の東側に隣接して配置され、ダイニングキッチン18から入室することができる。洗面所22は、家事室21の南側に隣接して配置されると共に、ダイニングキッチン18よりも南側に配置され、ダイニングキッチン18から家事室21を通って入室することができる。バスルーム23は、洗面所22の東側に隣接して配置されると共に、ダイニングキッチン18の南側に隣接して配置され、ダイニングキッチン18から家事室21および洗面所22を通って入室することができる。
第二上階建物15は、平面視略四角形状とされ、敷地2の長手方向において、第一上階建物13よりも短く形成されている。すなわち、第二上階建物15の南北方向の長さは、第一上階建物13の南北方向の長さよりも短く形成されている。図示例では、第二上階建物15は、リビング24を有している。
第一上階建物13と第二上階建物15との間に形成される間隔には、床面25が屋外に露出される上階屋外床部26が配置され、この上階屋外床部26を挟んで第一上階建物13の床部と第二上階建物15の床部とが設けられる。また、第一上階建物13と第二上階建物15との間の間隔には、天井面27が屋外に露出される上階屋外天井部28が配置され、この上階屋外天井部28を挟んで第一上階建物13の天井部と第二上階建物15の天井部とが設けられる。図4に示されるように、上階屋外床部26と上階屋外天井部28とは、上階屋外床部26の天井が上階屋外天井部28となるように、上下方向に互いに対応して配置される。前述したように、第一上階建物13および第二上階建物15はそれぞれ、ダイニングキッチン18およびリビング24を有しているので、本実施例では、上階屋外床部26を挟んでダイニングキッチン18の床部とリビング24の床部とが設けられ、上階屋外天井部28を挟んでダイニングキッチン18の天井部とリビング24の天井部とが設けられる。
本実施例では、平面視略長方形状の第一上階建物13と平面視略四角形状の第二上階建物15とは、互いに東西方向へ離隔して配置されると共に、第二上階建物15が第一上階建物13の北側端部に対応するように配置される。このようにして配置される第一上階建物13と第二上階建物15との間に配置される上階屋外床部26は、第一上階建物13と第二上階建物15との互いに対向する壁体12,14の間から第一上階建物13の西側に沿って、南方向へ延出して形成されている。すなわち、上階屋外床部26は、平面視略長方形状とされ、長手方向が南北方向へ沿って延出して形成されている。一方、上階屋外天井部28は、上階屋外床部26の天井であり、上階屋外床部26に対応するようにして、南北方向へ沿って延出して形成されている。
ここで、第一上階建物13の床面29、第二上階建物15の床面30および上階屋外床部26の床面25は、面一に形成されている。本実施例では、第一上階建物13の西側に配置されるダイニングキッチン18の床面29、第二上階建物15のリビング24の床面30、および南北方向へ沿って延出する上階屋外床部26の床面25が面一に形成されている。また、第一上階建物13の天井面31、第二上階建物15の天井面32および上階屋外天井部28の天井面27は、面一に形成されている。本実施例では、第一上階建物13のダイニングキッチン18の天井面31、第二上階建物15のリビング24の天井面32および南北方向へ沿って延出する上階屋外天井部28の天井面27が面一に形成されている。なお、上階屋外床部26の北側端部には、手摺33が設けられる。
第一上階建物13の周囲の壁体12の内、上階屋外床部26に面して第二上階建物15に対向する壁体は、屋外から第一上階建物13内を視認できると共に第一上階建物13内から屋外を視認できるように、透明板34から形成されている。また、第二上階建物15の周囲の壁体14の内、上階屋外床部26に面して第一上階建物13に対向する壁体は、屋外から第二上階建物15内を視認できると共に第二上階建物15内から屋外を視認できるように、透明板35から形成されている。前述したように、第一上階建物13と第二上階建物15とは、第一上階建物13が第二上階建物15よりも南方向へ延出して配置される。従って、図2および図5に示されるように、第一上階建物13の西側の壁体12の内、北側端部に対応する部分が透明板34により形成されている。また、第二上階建物15の東側の壁体14が透明板35により形成されている。このようにして、第一上階建物13と第二上階建物15とは、互いに対向する壁体12,14同士が透明板34,35により形成されている。なお、本実施例では、第一上階建物13および第二上階建物15の透明板34,35はそれぞれ、透明なガラス板により形成されている。
第一上階建物13および第二上階建物15には、互いに対向する壁体12,14それぞれに、出入口36,37が設けられる。具体的には、第一上階建物13の透明板34から形成された壁体12には、第一上階建物13と上階屋外床部26との間を行き来可能とする出入口36が設けられる。一方、第二上階建物15の透明板35から形成された壁体14には、第二上階建物15と上階屋外床部26との間を行き来可能とする出入口37が設けられる。ここで、出入口36,37はそれぞれ、第一上階建物13の東側の壁体12の北側端部および第二上階建物15の東側の壁体14の北側端部に配置される。従って、第一上階建物13に形成された出入口36と第二上階建物15に形成された出入口37とは、東西方向に互いに対向して配置される。本実施例では、出入口36,37それぞれに開閉可能な扉38,39が設けられ、両扉38,39が透明板(たとえば透明なガラス板)により形成されている。
図2に示されるように、第一上階建物13の西側の壁体12には、透明板34により形成される壁体よりも南側に、引き違い形式の窓40,40が隣接して設けられる。この窓40を介して、第一上階建物13と上階屋外床部26とを行き来することができる。各窓40は、たとえば、透明なガラス板からなる透明板により形成されている。また、前述したように上階屋外床部26が第一上階建物13に沿って設けられるので、第一上階建物13のバスルーム23の西側にも上階屋外床部26が配置されることになる。上階屋外床部26とバスルーム23とを隔てる第一上階建物13の壁体12には、開閉可能な窓41が設けられる。本実施例では、上階屋外床部26は、バスルーム23よりも南側へ延出して形成されている。これに加えて、第一上階建物13の南側には、バスルーム23および洗面所22に隣接して物干し部42が設けられる。この物干し部42には、洗面所22から行くことができる。上階屋外床部26と物干し部42とは、互いに連続して形成されており、一体的な床部が形成されている。このようにして形成された一体的な床部の屋外側には、手摺43が連続して形成されている。さらに、第一上階建物13の北側の壁体12には、ダイニングキッチン18と対応する箇所に窓44が設けられる。
図3に示されるように、本実施例の住宅1は、屋上45を有している。この屋上45には、複数の透明板を有する囲いにより囲まれた空間46が設けられる。この空間46には、螺旋階段47を介して、二階から上がることができる。螺旋階段47は、二階のダイニングキッチン18と屋上45との間に設けられる。
次に、本実施例の住宅1の一階について説明する。図1に示されるように、住宅1の一階は、第一上階建物13の下方に配置される第一下階建物48と、第二上階建物15の下方に配置される第二下階建物49と、第一下階建物48と第二下階建物49とを行き来可能とする往来部50とを有している。
第一下階建物48は、周囲を囲む壁体51を有し、南北方向を長手方向とする平面視略長方形状に形成されている。第一下階建物48の内部の西側には、東西方向へ沿って設けられる廊下52を挟んで、北側に来客をもてなす空間53を有し、南側に廊下52から入室することができる仕事部屋54を有している。この仕事部屋54は、南北方向を長手方向とする平面視略長方形状に形成されている。また、第一下階建物48の内部には、三つの収納空間55,56,57およびトイレ58を有している。収納空間55は、来客をもてなす空間53の北側端部において東側に隣接して配置されており、来客をもてなす空間53から収納物を出し入れすることができる。残りの収納空間56,57は、南北に隣接して配置され、それぞれが仕事部屋54の東側に隣接して配置されており、仕事部屋54から収納物を出し入れすることができる。トイレ58は、来客をもてなす空間53に隣接して配置される収納空間55の南側に隣接して配置され、廊下52から入室することができる。
第二下階建物49は、周囲を囲む壁体59を有し、平面視略四角形状に形成されている。この平面視略四角形状の第二下階建物49は、敷地2の長手方向において、第一下階建物48よりも短く形成されている。具体的には、第二下階建物49の南北方向の長さは、第一下階建物48の南北方向の長さよりも短く形成されている。本実施例では、第二下階建物49は、寝室60と廊下61とを有している。寝室60は、平面視略矩形状とされ、第二下階建物49の西側に配置される。廊下61は、寝室60の東側に隣接して配置され、南北方向へ沿って設けられる。
往来部50は、第一下階建物48と第二下階建物49との間で両建物48,49同士を接続して、両建物48,49間を行き来可能とするものである。往来部50は、第一下階建物48と第二下階建物49との間に、南北方向に互いに間隔をあけて配置される接続壁体62,63を有している。往来部50の北側に配置される一方の接続壁体62および南側に配置される他方の接続壁体63はそれぞれ、一端部が第一下階建物48に接続されると共に、他端部が第二下階建物49に接続される。従って、接続壁体62,63間に、第一下階建物48と第二下階建物49との間を行き来可能とする通路64を形成することができる。この通路64の上方には、上階屋外床部26が配置される。通路64を構成する北側の接続壁体62には、住宅1の玄関扉65が設けられる。また、通路64を構成する南側の接続壁体63は、通路64から屋外を視認できるように、透明板(たとえば透明なガラス板)66から形成されている。
図1に示されるように、平面視略長方形状の第一下階建物48と平面視略四角形状の第二下階建物49とは、互いに東西方向へ離隔して配置されると共に、第二下階建物49が第一下階建物48の北側端部に対応するように配置される。具体的には、第一下階建物48と第二下階建物49とは、第一下階建物48の西側の壁体51の北側端部と第二下階建物49の東側の壁体59とが互いに対向するようにして配置される。このようにして、住宅1の一階は、第一下階建物48が第二下階建物49よりも南側へ延出して形成されている。また、往来部50は、第一下階建物48と第二下階建物49との間において、南側端部に形成されている。この際、往来部50は、通路64が第一下階建物48の廊下52と連通するように第一下階建物48に接続されると共に、通路64が第二下階建物49の廊下61と連通するように第二下階建物49に接続される。
第一下階建物48と第二下階建物49との間の往来部50を挟んで、床面67が屋外に露出する第一下階屋外床部68と床面69が屋外に露出する第二下階屋外床部70が設けられる。本実施例では、往来部50の玄関扉65が設けられる接続壁体62の北側に第一下階屋外床部68が配置され、往来部50の透明板66から形成される接続壁体63の南側に第二下階屋外床部70が配置されて、第一下階屋外床部68と第二下階屋外床部70とが南北方向に互いに対応して配置される。
図1に示すように第一下階建物48と第二下階建物49とが配置されるので、第一下階屋外床部68は、南北方向へ延出して形成され、玄関扉65へ導くための通路とされる。一方、第二下階屋外床部70は、長手方向が南北方向へ沿う平面視略長方形状とされ、第一下階建物48の西側に沿って南北方向へ延出して形成されている。ここで、上階屋外床部26と第一下階屋外床部68および第二下階屋外床部70とは、上下方向に互いに対応して配置される。すなわち、南北方向へ沿って配置される第一下階屋外床部68および第二下階屋外床部70の上方に、南北方向へ沿って延出して形成される上階屋外床部26が配置され、これにより、前出したように往来部50の通路64の上方に上階屋外床部26が配置される。
前述したように住宅1が二階建てであるので、住宅1の一階と二階とを行き来可能とする階段が設けられる。本実施例では、第一下階建物48の床部と第一上階建物13の床部との間に第一階段71が設けられ、第二下階建物49の床部と第二上階建物15の床部との間に第二階段72が設けられる。第一階段71は、第一下階建物48の廊下52と第一上階建物13のダイニングキッチン18とを接続する階段である。一方、第二階段72は、第二下階建物49の廊下61と第二上階建物15のリビング24とを接続する階段である。
図1に示されるように、第一下階建物48の仕事部屋54の西側の壁体51には、開閉可能な窓73,73が互いに隣接して形成されている。この窓73を介して、第一下階建物48と第二下階屋外床部70との間を行き来することができる。各窓73は、たとえば、透明なガラス板からなる透明板により形成されている。ここで、第一下階建物48の仕事部屋54の床面74と第二下階屋外床部70の床面69とは面一とされる。また、仕事部屋54の南側の壁体51には、第一下階建物48の南側に設けられる坪庭75を眺めることができるように、窓76が設けられる。坪庭75の南側に東西方向へ沿うようにして、敷地2には、塀77が設けられる。さらに、第一下階建物48の来客をもてなす空間53の北側の壁体51には、窓78が設けられる。この窓78と対応するように第一下階建物48の北側の敷地2には、手水鉢79が設けられる。
ところで、図1に示されるように、本実施例の住宅1が建てられる敷地2には、第一下階建物48の西側でかつ第二下階建物49の南側に、中庭80が形成されている。中庭80の南側部分には、水盤81が設けられており、この水盤81内には平面視略四角形状のたたき82が設けられる、たたき82には、第二下階屋外床部70から通路83を介して渡ることができる。中庭80の西側および南側を囲むようにして、敷地2には、平面視略L字形状の塀84が設けられる。
第二下階建物49および第二上階建物15にはそれぞれ、中庭80を眺めることができるように、窓が設けられる。第二下階建物49には、南側の壁体59に、東西方向へ互いに離隔して引き違い形式の窓85が設けられる。この窓85を介して、第二下階建物49から中庭80に降りることができる。一方、第二上階建物15には、南側の壁体14に、東西方向へ離隔して嵌め殺し窓86が設けられる。また、第二下階建物49および第二上階建物15にはそれぞれ、西側の壁体59,14の南側端部に窓87,88が設けられると共に、北側の壁体59,14の東側端部に窓89,90が設けられる。前述したように第一下階建物48の仕事部屋54の西側には窓73が設けられるので、仕事部屋54から中庭80を眺めることができる。仕事部屋54の西側には、第二下階屋外床部70が設けられ、この第二下階屋外床部70から中庭80に降りることができる。なお、第二下階建物49の北側において、敷地2の西側端部には、南北方向へ沿って塀91が設けられる。
本実施例の住宅1の場合、二階の床部分において、ダイニングキッチン18の床部とリビング24の床部とが上階屋外床部26を挟んで設けられた状態で、ダイニングキッチン18の床面29、リビング24の床面30および上階屋外床部26の床面25が面一とされる。一方、二階の天井部分において、ダイニングキッチン18の天井部とリビング24の天井部とが上階屋外天井部28を挟んで設けられた状態で、ダイニングキッチン18の天井面31、リビング24の天井面32および上階屋外天井部28の天井面27が面一とされる。ここで、ダイニングキッチン18の壁体12とリビング24の壁体14とにおいて、互いに対向する壁体12,14同士が透明板34,35により形成されている。従って、ダイニングキッチン18からリビング24を眺めた場合、上階屋外床部26と上階屋外天井部28との間に形成される屋外空間とダイニングキッチン18とが連続した一つの空間のように見せることができ、さらに、ダイニングキッチン18とリビング24とが連続した空間のように見せることができる。これとは逆に、リビング24からダイニングキッチン18を眺めた場合、屋外空間とリビング24とを一つの空間のように見せることができ、さらに、リビング24とダイニングキッチン18とが連続した空間のように見せることができる。
また、本実施例の住宅1の場合、前述した構成であるので、透明板34,35を介して、ダイニングキッチン18およびリビング24に光を取り入れることができる。また、本実施例の住宅1の場合、前述した構成であるので、二階にリビング24を設けることができ、そのリビング24を離れのような空間とすることができる。
また、本実施例の住宅1の場合、ダイニングキッチン18の壁体12およびリビング24の壁体14にそれぞれ出入口36,37が設けられる。従って、ダイニングキッチン18と上階屋外床部26との間およびリビング24と上階屋外床部26との間を行き来することができ、上階屋外床部26を介してダイニングキッチン18とリビング24との間を行き来することができる。また、本実施例の住宅1の場合、一階とダイニングキッチン18との間に第一階段71が設けられると共に、一階とリビング24との間に第二階段72が設けられるので、一階から直接にダイニングキッチン18またはリビング24に行くことができる。
また、本実施例の住宅1の場合、第一下階建物48と第二下階建物49とを接続する往来部50に玄関扉65が設けられるので、屋外から玄関を介して第一下階建物48または第二下階建物49に入ることができる。また、本実施例の住宅1の場合、往来部50を挟んで第一下階屋外床部68と第二下階屋外床部70とが設けられ、その上方に上階屋外床部26が設けられる。従って、玄関扉65を開いた際に、住宅1に南北方向へ沿って通り抜ける部分を形成することができ、これにより、住宅1が東西に分かれて独立しているように見せることができる。しかも、この際、屋外から住宅1内部の部屋などが見えることがない。また、本実施例の住宅1の場合、住宅1の北側に別途住宅4が建てられており、この住宅4には住宅1の南北に通り抜ける部分と対応するようにピロティ6が設けられる。従って、二つの住宅1,4が建てられた敷地2に、南北方向へ沿って通路が形成されているように見せることができる。さらに、本実施例の住宅1の場合、上階屋外床部26から北側の道路3を挟んで向かい側に建てられた住宅を伺うことができる。たとえば、本実施例の住宅1に夫婦が住んでおり、向かいの住宅に夫または妻の両親が住んでいる場合、ダイニングキッチン18とリビング24との間を行き来する際に、上階屋外床部26から両親の様子を確認することができる。
本発明の住宅は、前記実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。たとえば、前記実施例では、一階が二つの建物を有していたが、一つの建物であってもよい。この場合、一階の適宜の床部と第一上階建物13の床部との間に第一階段71が設けられ、一階の適宜の床部と第二上階建物15との間に第二階段72が設けられる。また、住宅1の一階、第一上階建物13および第二上階建物15の間取りは適宜に変更可能である。
本発明の住宅は、二階部分に離れのような空間を有する二階建ての住宅に好適に適用される。
1 住宅
12 壁体
13 第一上階建物
14 壁体
15 第二上階建物
25 床面
26 上階屋外床部
27 天井面
28 上階屋外天井部
29 床面
30 床面
31 天井面
32 天井面
34 透明板
35 透明板
36 出入口
37 出入口
48 第一下階建物
49 第二下階建物
50 往来部
51 壁体
59 壁体
62 接続壁体
63 接続壁体
65 玄関扉
66 透明板
67 床面
68 第一下階屋外床部
69 床面
70 第二下階屋外床部
71 第一階段
72 第二階段

Claims (4)

  1. 二階建ての住宅であって、
    前記住宅の二階は、周囲を囲む壁体を有する第一上階建物と、周囲を囲む壁体を有して前記第一上階建物と間隔をあけて配置される第二上階建物とを有し、
    前記間隔に配置されて床面が屋外に露出される上階屋外床部を挟んで、前記第一上階建物の床部と前記第二上階建物の床部とが設けられ、前記間隔に配置されて天井面が屋外に露出される上階屋外天井部を挟んで、前記第一上階建物の天井部と前記第二上階建物の天井部とが設けられており、
    前記第一上階建物の壁体の内、前記上階屋外床部に面して前記第二上階建物に対向する壁体、および前記第二上階建物の壁体の内、前記上階屋外床部に面して前記第一上階建物に対向する壁体はそれぞれ、透明板から形成され、
    前記第一上階建物の床面、前記第二上階建物の床面および前記上階屋外床部の床面が面一とされると共に、前記第一上階建物の天井面、前記第二上階建物の天井面および前記上階屋外天井部の天井面が面一とされる
    ことを特徴とする住宅。
  2. 前記第一上階建物の前記透明板から形成された壁体には、前記第一上階建物と前記上階屋外床部との間を行き来可能とする出入口が設けられ、前記第二上階建物の前記透明板から形成された壁体には、前記第二上階建物と前記上階屋外床部との間を行き来可能とする出入口が設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の住宅。
  3. 一階の床部と前記第一上階建物の床部との間に第一階段が設けられると共に、一階の床部と前記第二上階建物の床部との間に第二階段が設けられる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の住宅。
  4. 前記住宅の一階は、
    周囲を囲む壁体を有し、前記第一上階建物の下方に配置される第一下階建物と、
    周囲を囲む壁体を有し、前記第二上階建物の下方に配置される第二下階建物と、
    前記第一下階建物と前記第二下階建物との間で両建物同士を接続し、両建物間を行き来可能とする往来部とを有し、
    前記第一下階建物の床部と前記第一上階建物の床部との間に前記第一階段が設けられると共に、前記第二下階建物の床部と前記第二上階建物の床部との間に前記第二階段が設けられており、
    前記往来部は、前記第一下階建物と前記第二下階建物との間を行き来可能な通路を形成するように、前記第一下階建物と前記第二下階建物との間に互いに間隔をあけて配置される接続壁体を有し、一方の前記接続壁体には玄関扉が設けられ、他方の前記接続壁体が透明板から形成されており、
    前記第一下階建物と前記第二下階建物との間の前記往来部を挟んで、床面が屋外に露出する第一下階屋外床部と床面が屋外に露出する第二下階屋外床部とが設けられ、前記上階屋外床部と前記第一下階屋外床部および前記第二下階屋外床部とが上下方向に互いに対応して配置される
    ことを特徴とする請求項3に記載の住宅。
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