JP2002194902A - 住 宅 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 日々の食事を気分や状況に合わせて複数のシ
チュエーションで楽しむことができ、かつ、どの場所で
食事を行う場合でも主婦の家事動線が短くなるように考
慮した住宅の提供。 【解決手段】 建物二階の東側にファミリールーム１
７、西側に和室１８が配置され、建物二階の中央北側に
前記ファミリールーム１７と和室１８に挟まれた状態で
キッチン１５が配置され、キッチン１５の南側にキッチ
ン１５から掃き出し窓１５ａを介して出入り可能なバル
コニー１６が配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、日々の食事を気分
や状況に合わせて複数のシチュエーションで楽しむこと
ができ、特に、来客の多い家庭において好適な住宅に関
する。

【０００２】

【従来の技術】戸建て住宅において、家族が日常的に食
事を行う場所は、ダイニングルームや居間であり、来客
時など客をもてなす際には和室や応接間が使用される。
また、友人や隣人を大勢招いてホームパーティーなどを
催す場合には、屋外のテラスが使用されることもある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
住宅においては、ダイニングルームはキッチンと隣接あ
るいは近接して配置されているが、和室や庭はキッチン
から離れて配置されることが多いので、キッチンからの
動線が長く、料理の運搬や後片付けが面倒であるという
問題があった。そして、折角居住スペースの一部を割い
て和室やテラス等を設けても、普段の生活では利用する
機会が少ないか、全く使用されないケースも多い。

【０００４】本発明は、上記問題点に着目してなされた
ものであって、その目的とするところは、住宅内におい
て食事やもてなしに使用される空間をキッチンとそれぞ
れ隣接して配置することによって、日々の食事を気分や
状況に合わせて複数のシチュエーションで楽しむことが
でき、かつ、どの場所で食事を行う場合でも主婦の家事
動線が短くなるように考慮した住宅を提供しようとする
ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明請求項１記載の住宅では、建物上階にキッチ
ンが配置され、このキッチンに隣接し、かつ連通した状
態でダイニングルーム、和室およびバルコニーがそれぞ
れ配置されていることを特徴とする。

【０００６】請求項２記載の発明では、請求項１記載の
住宅において、キッチンが建物北側の中央に外壁に沿っ
て東西方向に細長く配置され、このキッチンの南に隣接
してバルコニーが配置され、前記キッチンとバルコニー
とを挟んだ建物東側と西側の一方にダイニングルーム、
他方に和室がそれぞれ配置されていることを特徴とす
る。

【０００７】請求項３記載の発明では、請求項２記載の
住宅において、キッチンの流し台が建物の北側外壁に面
して配置されるとともに、ダイニングルームまで延設さ
れていることを特徴とする。

【０００８】

【作用および効果】請求項１記載の住宅では、キッチン
がダイニングルーム、和室およびバルコニーとそれぞれ
隣接しているので、これらの部屋のうちどの部屋で食事
を行っても、料理の運搬や後片付けを容易に行うことが
でき、和室やバルコニーで客をもてなす場合の家事動線
を短く形成することができる。また、ダイニングルー
ム、和室およびバルコニーの中から料理や客に合った場
所を選択し、日々の食事を複数のシチュエーションで楽
しむことができる。そして、普段はほとんど使用されな
い和室やバルコニーの日常的な利用が促進されるという
効果が得られる。加えて、食事をする部屋が全て建物の
上階に配置されているので、外の景観を眺めながら食事
を楽しむことができ、さらに、隣家や道路からの視線を
気にする必要がなく、食事中のプライバシーが守られ
る。

【０００９】請求項２記載の住宅では、南のバルコニー
側からキッチンに充分な採光を確保することができるの
で、明るく開放的な炊事スペースを形成することがで
き、さらに、バルコニーによってダイニングルームおよ
び和室も明るく眺めの良い空間となる。

【００１０】請求項３記載の住宅では、小さなキッチン
しか作ることができないような狭小な建物であっても、
ダイニングルームの一部をキッチンとして利用すること
ができるので、炊事を行う際のワークスペースが広く形
成され、ホームパーティー等で多くの料理を作る必要が
ある場合でも対応することができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図１は本実施の形態の住宅を示
す一階平面図、図２は本実施の形態の住宅を示す二階平
面図、図３は本実施の形態の住宅を示す南側立面図であ
る。本実施の形態の住宅は、南側が道路に面した敷地に
建てられた東西方向に細長い平面視矩形状の二階建て住
宅であって、建物の東にはゲート１が立設され、このゲ
ート１の北側に駐車場２が設けられている。

【００１２】前記建物の一階東端部分には室内駐車場と
しても利用可能な空洞部３が形成され、この空洞部３の
内部西側に玄関ポーチ４および玄関５が設けられてい
る。まず、建物の一階部分から説明する。前記玄関５か
ら建物内に入ると、階段６とトイレ７が設けられた玄関
ホール８が建物の北側に配置されている。この玄関ホー
ル８の西にはパティオ９を挟んで階段１０が設けられた
ホビールーム１１と、トイレ１２および浴室１３と、寝
室１４とが配置されている。

【００１３】次に、建物の二階部分について説明する。
建物二階中央部分には、キッチン１５およびバルコニー
１６が北と南に隣接して配置されている。キッチン１５
のバルコニー１６側の壁面には掃き出し窓１５ａが設け
られ、バルコニー１６へ直接出入り可能となっている。
前記キッチン１５とバルコニー１６の東にはファミリー
ルーム１７が隣接し、他方西側には６畳間の和室１８と
ホール１９が隣接している。

【００１４】前記ファミリールーム１７はダイニングル
ームとリビングルームとを兼ねたもので、北東の角には
前記玄関５に設けられた階段６の下り口が設けられてい
る。また、前記キッチン１５の北側の外壁に沿って設置
された流し台１５ｂは、ファミリールーム１７の北側壁
面に沿って前記階段６の下り口まで延設されていて、フ
ァミリールーム１７の一部をキッチンスペースとして利
用できるようになっている。ファミリールーム１７のバ
ルコニー１６側の壁面には、バルコニー１６へ出入り可
能な掃き出し窓１７ａが設けられている。

【００１５】前記ホール１９の南西の角には、前記ホビ
ールーム１１に設けられた階段１０の下り口が設けられ
ている。このホール１９のバルコニー１６側の壁面に
は、バルコニー１６へ出入り可能な掃き出し窓１９ａが
設けられている。

【００１６】以上説明してきたように、本実施の形態の
住宅では、ファミリールーム１７、和室１８およびバル
コニー１６がキッチン１５にそれぞれ隣接して配置され
ているので、どの部屋で食事をしても料理の運搬や後片
付けを容易に行うことができる。また、普段はほとんど
使用されない空間である和室１８がキッチン１５に隣接
した利用しやすい位置にあるので、これらの部屋の利用
が促進される。

【００１７】以上、本発明の実施の形態を説明してきた
が、本発明の具体的な構成は本実施の形態に限定される
ものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更
等があっても本発明に含まれる。例えば、本実施の形態
の住宅では、二階建ての建物について説明したが、本発
明は三階建ての建物にも適用することができる。また、
キッチン、ファミリールーム（ダイニングルーム）、和
室およびバルコニーの広さや形状はそれぞれ任意に設定
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施の形態の住宅を示す一階平面図である。

【図２】本実施の形態の住宅を示す二階平面図である。

【図３】本実施の形態の住宅を示す南側立面図である。

【符号の説明】

１ ゲート ２ 駐車場 ３ 空洞部 ４ 玄関ポーチ ５ 玄関 ６，１０ 階段 ７，１２ トイレ ８ 玄関ホール ９ パティオ １１ ホビールーム １３ 浴室 １４ 寝室 １５ キッチン １５ａ，１７ａ １９ａ 掃き出し窓 １５ｂ 流し台 １６ バルコニー １７ ファミリールーム １８ 和室 １９ ホール

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 建物上階にキッチンが配置され、 このキッチンに隣接し、かつ連通した状態でダイニング
   ルーム、和室およびバルコニーがそれぞれ配置されてい
   ることを特徴とする住宅。
2. 【請求項２】 キッチンが建物北側の中央に外壁に沿っ
   て東西方向に細長く配置され、 このキッチンの南に隣接してバルコニーが配置され、 前記キッチンとバルコニーとを挟んだ建物東側と西側の
   一方にダイニングルーム、他方に和室がそれぞれ配置さ
   れていることを特徴とする請求項１記載の住宅。
3. 【請求項３】 キッチンの流し台が建物の北側外壁に面
   して配置されるとともに、ダイニングルームまで延設さ
   れていることを特徴とする請求項２記載の住宅。