JP3814101B2 - 住宅 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、上下階に亘って居室を配置した建物本体内の一階と二階との間に大型収納区画を構成する収納階を備え、かつ、この収納階の階高を上下階の階高よりも低く構成した収納階付き住宅に関する。
【0002】
【背景の技術】
たとえば、一般住宅や集合住宅等の建物内には、物品を収納するために、押し入れ、天袋、納戸等が設けられ、近年では床下空間を利用した床下収納庫、さらには屋根裏収納などが設けられている。
【0003】
ところで、近年においてはその家族構成や生活パターンの変化とともに、住戸内にも家具その他の多くの物品が揃えられ、また、その物品の使用形態も季節等に応じて多様化していることなどから、必要に応じてこれらの物品を建物内に収納しておくための大きな収納空間を必要とするようになってきている。この点は、土地の高騰に伴う敷地の有効利用および建物内容積の有効利用の観点からも、建物内に可能な限り大きくしかも効率的な収納空間を設けておくことが望まれている。
【0004】
このような点を考慮した建物としては、たとえば、特開平7−180369号「蔵階付き建物」などがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の「蔵階付き建物」では、一階と二階との間に蔵と称する大型の収納空間を設けて、従来の収納の問題点を解決することができるが、収納空間の高さの分、建物全体が高くなるために、建物が斜線制限等を受けるような場合に、二階の天井高が高くとれないことがあるなどの不満があった。この点は、たとえば、切り妻屋根のような勾配のある屋根であって、インナーバルコニーなどを設けた場合に、インナーバルコニーの天井高を高くとれないなどの不満となって表れる。
【0006】
本発明の目的は、上下階に亘って居室を配置した建物本体内の一階と二階との間に大型収納区画を構成する収納階を備え、かつ、この収納階の階高を上下階の階高よりも低く構成した収納階付き住宅であっても、インナーバルコニーの天井高を高くとることのできる住宅を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明にかかる住宅は、上下階に亘って居室を配置した建物本体内の一階と二階との間に大型収納区画を構成する収納階を備え、かつ、この収納階の階高を上下階の階高よりも低く構成した収納階付き住宅であって、建物本体内の2階にインナーバルコニーを設け、このインナーバルコニーの床面を前記収納階の床面より上方において二階床面よりも下げ、さらに、前記インナーバルコニーの床面と前記二階床面との段差を、前記インナーバルコニーの床面と前記収納階の床面との段差より小さくし、前記インナーバルコニーの床面直下は、一階居室に通じる吹き抜け空間であることを特徴とするものである。
【0008】
このような本発明においては、収納階の収納に使わない部分を使ってインナーバルコニーの床面を下げているので、一階居室の天井が下がるようなことがなく、しかもインナーバルコニーの床面が下がった分インナーバルコニーの天井までの高さを大きくとることができる。
【0009】
また、上記構成の住宅において、インナーバルコニーの床面直下を、一階居室に通じる吹き抜け空間としたので、一階居室の天井を高くとることができ、開放感を演出することができるので、好ましい。
【0010】
さらに、上記構成の住宅において、住宅屋根を切り妻屋根としても良く、この場合には、インナーバルコニーの天井面を勾配天井とし得て、インナーバルコニーの中を大きく見せることができるなどの利点がある。
【0011】
また、上記構成の住宅において、インナーバルコニーを、住宅南面に面して設けるようにすれば、収納階の収納空間が実質的に北側に配置されることとなり、2階南面にはインナーバルコニーによって天井の高い陽当たりの良い居室空間を構成でき、また1階南面には収納区画の位置する天井面よりも高い天井高さとすることができるなどの効果がある。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
これらの図において、1は平面ほぼ矩形の二階建の建物(住宅)であり、切り妻の屋根2を有する。この切り妻の屋根2には、実施例では、太陽電池パネル3が屋根全面に亘って組み込まれている。
【0014】
そして、この住宅1の正面(南面)には本発明の最大の特徴である後述する構造のインナーバルコニー37が設けられた構成となっている。
【0015】
ここで、この発明のインナーバルコニー37を説明する前に、この建物1の各階の間取りについて詳しく説明をする。
【0016】
まず、この建物1は、下階と上階との間に複数の大型収納区画K1、K2を備えた収納階KFを備え、かつ、この収納階KFの階高Hが上下階の階高H1、H2よりも低く構成された構造となっており、また、1階1Fはパブリックな第1居室空間R1とされ、2階2Fはプライベートな第2居室空間R2とされている。
【0017】
図2は1階1Fの平面図を示すもので、第1居室空間R1のほぼ中央位置には、第1共通空間であるリビングダイニング区画L1が配置され、このリビングダイニング区画L1は、北側(図2上側)に配置された階段10と、中央に配置されたキッチン11と、南側に配置された居間12とから構成されている。
【0018】
また、このリビングダイニング区画L1の左右両側にはリビングルーム等の第2共通空間L2、L3がそれぞれ配置されている。
【0019】
これら第2共通空間について詳細に説明すると、リビングダイニング区画L1の東側に位置する第2共通空間は、北側に玄関15を備え、南側にリビングルーム16を備えた玄関区画L2とされており、またもう一方の第2共通空間である居間水回り区画L3は、北側に洗面17、防水パン18、トイレ19等の水回りと南側に和室20を備えた構成となっている。
【0020】
そして、階段10は、居間水回り区画L3の水回りに面して配置され、これにより、階段10を使って上階に進む場合には、玄関15からリビングルーム16、居間12、和室20(図示例では廊下21)を通って進むこととなる。
【0021】
なお、リビングダイニング区画L1のキッチン11は、シンク11aと調理台11bとがほぼU字型にレイアウトされ、シンク11aの前面に居間12が設けられた構成となっている。
【0022】
また、玄関区画L2の玄関15はポーチ15aを入って東側に面したドア15bから入るようになっており、玄関土間15cとリビングルーム16との間にはドア25が設けられている。
【0023】
一方、居間水回り区画L3には和室20を囲むようにしてL字型をした廊下21が設けられ、さらにトイレ19は回り階段10の下に位置するようになっている。
【0024】
次に、収納階KFについて、図3を参照して説明すると、この収納階KFには、ちょうど一階の水回りの直上に相当する位置に洗面26、風呂27が設けられ、和室20と居間12の上にそれぞれ第2収納区画K1と第2収納区画K2とが隣り合わせで配置された構造となっている。また、これら収納区画K1、K2の出入り口30に面する位置には階段10の踊り場10aが設けられ、この踊り場10aより収納区画K1、K2内に出入りできるようになっている。
【0025】
プライベートな第2居室空間R2となる2階2Fは、図4に示すような構造となっている。すなわち、収納階KFから上がる階段10は廊下31に面し、この廊下31の突き当たりには、トイレ32が配置されている。前記廊下31に面する南側の部屋は子供部屋33とされ、実施例では可動間仕切り34によって、左右に仕切られた構成となっている。また、寝室35は、住宅の東側に位置し、北側にウォークインクローゼット36が配置されている。
【0026】
そして、この寝室35と子供部屋33の南側には2階の東西方向に沿ってインナーバルコニー37が設けられており、このインナーバルコニー37の床面37aは2階2Fの床面より若干下がった位置に設けられてインナーバルコニー37の天井高さが高くなるように配慮されている。
【0027】
より詳しく説明すると、収納階KFの各収納区画K1、K2は子供部屋33の直下に配置され、インナーバルコニー37の直下は1階居室の天井面とされて、通常の一階よりも高さのある吹き抜け空間となっているものである(図5、図6参照)。
【0028】
しかして、本実施の形態によれば、収納階KFの収納に使わない部分を使ってインナーバルコニー37の床面37aを下げているので、一階居室の天井が下がるようなことがなく、しかもインナーバルコニー37の床面が下がった分インナーバルコニー37の天井までの高さを大きくとることができるので、インナーバルコニー空間の開放感を大きく演出することができる。
【0029】
また本実施の形態によれば、玄関15が入口から見て閉空間を構成し、玄関15の奥の側方にリビングルーム16への出入り口25があり、この出入り口25から入って、リビングルーム16を介してダイニングキッチン11の居間12を見通すと、和室20までもが見通せるようになり、1階共通空間での視界を大きく広げるようにすることができる。
【0030】
また、住宅のほぼ中央位置に、北側に階段10を中央にキッチン11を南側に居間12を備えたリビングダイニング区画L1を配置し、このリビングダイニング区画L1の両側に玄関区画L2と居間水回り区画L3とが配置されるため、1階中央のキッチン11から南側の居間12、そして左右のリビングルーム16、和室20というように、1階の全室が見通せるようになるため、主婦がキッチンで仕事をしている場合であっても、家族の出入りなどに十分に気を配ることができる。
【0031】
なお、上記実施の形態では、玄関を東入りの構成とした住宅の例を示したが、玄関を西入りとしても良く、また例えばリビングルームと居間とを並べて配置した共通空間の構成や、居間と和室との組み合わせ等、本案の要旨を損なうものでなければ、リビングルームや居間の構成等は図示例に限定されるものでないことはもちろんである。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、上下階に亘って居室を配置した建物本体内の一階と二階との間に大型収納区画を構成する収納階を備え、かつ、この収納階の階高を上下階の階高よりも低く構成した収納階付き住宅であっても、インナーバルコニーの天井高を高くとることのできる住宅を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る住宅の正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る住宅の1階間取り図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る住宅の収納階間取り図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る住宅の2階間取り図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る住宅の概要を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る住宅の概要を示す断面図である。
【符号の説明】
R1 第1居室空間
R2 第2居室空間
L1 リビングダイニング区画
L2 玄関区画
L3 居間水回り区画
1 住宅
2 屋根
3 太陽電池パネル
10 階段
11 キッチン
12 居間
15 玄関
16 リビングルーム
20 和室
33 子供部屋
35 寝室
37 インナーバルコニー
Claims (3)
- 上下階に亘って居室を配置した建物本体内の一階と二階との間に大型収納区画を構成する収納階を備え、かつ、この収納階の階高を上下階の階高よりも低く構成した収納階付き住宅であって、建物本体内の2階にインナーバルコニーを設け、このインナーバルコニーの床面を前記収納階の床面より上方において二階床面よりも下げ、さらに、前記インナーバルコニーの床面と前記二階床面との段差を、前記インナーバルコニーの床面と前記収納階の床面との段差より小さくし、
前記インナーバルコニーの床面直下は、一階居室に通じる吹き抜け空間であることを特徴とする住宅。 - 請求項1記載の住宅において、住宅屋根が切り妻屋根であることを特徴とする住宅。
- 請求項1又は2記載の住宅において、インナーバルコニーは住宅南面に面して設けられていることを特徴とする住宅。
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