JP2016079735A - 建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】「食」に関連する空間を重視した快適空間を実現できる建物を提供する。
【解決手段】キッチンセット13が配置されたダイニングキッチン7と、ダイニングキッチン7に隣接すると共にダイニングキッチン7よりも床レベル5aが高い1階リビング5と、ダイニングキッチン7に隣接する1階リビング5の縁部の少なくとも一部に設けられた腰掛部11と、ダイニングキッチン7上で、腰掛部11に沿って配置されたテーブル15と、を備え、テーブル15は、腰掛部11に沿った側面である高床対向側面部Faのみに、腰掛者の膝部分が納まる窪み部17aが設けられていることを特徴とする建物1である。
【選択図】図2

Description

本発明は、キッチンセットが配置された床部を備えた建物に関する。
現代の家庭では「食」に関連する行為の在宅時間に占める割合が多い。その中でも調理に関係する行為は、就寝時間を除いて平均でも22%を超えると言われている。しかしながら、現状の住空間において、調理に関連する空間の占める割合は、5%程度に留まっており、また調理空間はシステムタイプのキッチンセットを一定の空間内に収め、立働きのみを想定したものが定着し、その選択肢は限られている。今後、より「食」にまつわる時間は暮らしの大切な時間の中の多くを占めていくと思われ、調理空間と食事空間、居間空間の融合により「食」の空間を重視した空間の提案が望まれている。例えば、特許文献1には、ペニンシュラ型のキッチンセットの対面に食卓セットが配置された住宅が記載されている。
特開2010−255293号公報 特開2000−257279号公報
しかしながら、特許文献1に記載された住宅(建物)では、「食」に関連する空間の配置は、極めて一般的な構成に過ぎず、調理空間はダイニングテーブルに代表される食事空間や家族がすごす居間空間とは隔てられた構成で、「食」に関連する空間を重視した空間の提案としては不十分であり、更なる工夫の余地があった。また、特許文献2に記載された住宅では、調理空間とダイニングテーブルは同一の空間にあるが、居間空間とは小さな開口のある壁面で隔てられた構成であり、これも「食」に関連する空間を重視した空間提案としては不十分である。
本発明は、このような課題を解決するものであり、「食べる・つくる」行為を大切に考える家族のために、「食」に関連する空間を重視した快適空間を実現できる建物を提供することを目的とする。
本発明に係る建物は、キッチンセットが配置された低床部と、低床部に隣接すると共に低床部よりも床レベルが高い高床部と、低床部に隣接する高床部の縁部の少なくとも一部に設けられた腰掛部と、低床部上で、腰掛部に沿って配置されたテーブルと、を備え、テーブルは、腰掛部に沿った側面である高床対向側面部のみに、腰掛者の膝部分が納まる膝収容部が設けられていることを特徴とする。
キッチンセットとテーブルとを低床部に配置することで、調理空間と食事空間とを一体化できる。また、高床部は、憩い及び活動の空間として想定されるところ、低床部のテーブルを高床部の腰掛部に沿って配置する結果、憩い及び活動の空間と食事空間とが一体化される。また、腰掛者は、テーブルの膝収容部に膝部を納めることで、結果的に低床部の調理空間を臨むことになり、調理空間で作業する作業者と視線を合わせ易くなる。また、腰掛部は、テーブル側を向いて着座できることはもちろん、高床部側を向いても着座できる「居場所」となり、「居場所」における「居方」を広げることができる。以上より、「食」に関連する空間を重視した快適空間を実現できる。
さらに、テーブルは、高床対向側面部以外の側面である非対向側面部の下縁に沿って設けられた蹴込み部を備え、蹴込み部の奥行は収容部の奥行よりも浅く、且つ蹴込み部の高さは収容部の高さよりも低いと好適である。テーブルの非対向側面部が面する側は、主として立姿勢にて調理等を行う作業者の調理空間となる。つまり、この非対向側面部では膝収容部は不要となる。一方、調理空間では、立姿勢で作業する作業者のつま先とテーブルとの干渉は避けたいところ、上記構成では、非対向側面部の下縁に沿って蹴込み部が設けられているので、作業者のつま先がテーブルに干渉することを防止でき、作業時の利便性の向上に有利である。
また、腰掛部の高さは、高床部の床レベルの高さよりも高く、テーブルの天板の高さは、腰掛部の高さよりも高いと好適である。テーブルの天板の高さが腰掛部の高さよりも高いので、腰掛者はテーブルにて食事等をとることができる。更に、腰掛部の高さが高床部の床レベルの高さよりも高いので、仮に、腰掛者が高床部側に向いて座る場合には、胡坐等の床座の姿勢よりも長時間、苦痛なく座ることができる。また、高床部に直接、着座する腰掛者にとっては、簡易な背もたれの代わりにすることができる場合もある。
また、テーブルの天板の高さは、腰掛部に着座した腰掛者を想定した場合の着座姿勢に適し、且つ、低床部に立った作業者を想定した場合の立姿勢に適した所定の高さであり、その所定の高さをHx(mm)、腰掛部の高さをHy(mm)、高床部の床レベルの高さをHz(mm)、低床部の床レベルの高さをH1(mm)とした場合に、(H1+200mm)≦Hz≦(H1+400mm)であり、(H1+750mm)≦Hx≦(H1+850mm)であり、(Hx−450mm)≦Hy≦(Hx−350mm)であると好適である。テーブルの天板の高さを上記の所定の高さにすると、腰掛者の食事空間での食事等の高さに適するのみならず、調理空間で立姿勢にて作業する作業者の作業台としても利用可能となり、省スペース化に有利である。また、テーブルを食事用と作業台用として兼用することで、調理空間と食事空間とが一体化し、設計上、家族の居場所の中心部にもなって快適な空間の提案に有利である。
また、キッチンセットは、流し台部及び加熱調理部の少なくとも一方を備えており、テーブルの非対向側面部の少なくとも一部は、キッチンセットの流し台部及び加熱調理部の少なくとも一方に対向して配置されていると好適である。流し台部または加熱調理部で作業する作業者にとってテーブルを作業台として利用する際の利便性が向上する。
また、腰掛部は屈曲して設けられており、テーブルの天板は矩形状であり、天板の隣り合う二辺は腰掛部に沿って配置されていると好適である。テーブルの二辺に沿って腰掛部を屈曲して設けることで、腰掛部に着座する腰掛者の人数を増やすことができる。その結果、例えば、テーブルを低床部側から使用する家族が存在せず、高床部(腰掛部)に腰掛ける(複数の)家族のみで使用する場合であっても、二辺に亘って腰掛けることで家族の会話が促進される。
更に、低床部と高床部との隣接箇所に設けられると共に、低床部の床レベルよりも高く、且つ高床部の床レベルよりも低いステップ部を備え、ステップ部は、腰掛部に沿って設けられた足置き部と、低床部と高床部との間を昇降するための昇降部とを有し、足置き部と昇降部とは同一の高さで連続的に接続されていると好適である。足置き部を設けることで、腰掛部に着座した腰掛者の快適性が増す。さらに、低床部と高床部との間を昇降するために利用される昇降部と足置き部との高さを揃えることで不要な段差を無くすことができ、安全に生活することができると共に、施工も行い易くなる。
また、高床部の床レベルよりも床レベルが高い上段高床部を更に備え、昇降部は、キッチンセットとテーブルとの間に形成された調理空間に配置され、キッチンセットは低床部から高床部を超えて上段高床部まで達する延長カウンター部を有すると好適である。昇降部を調理空間に配置することで、低床部での調理作業のための調理空間と、高床部とを連続的に結び、一体化することができる。また、キッチンセットは低床部から高床部を超えて上段高床部まで達する延長カウンター部を有するので、低床部から高床部への重量のある食品の移動の際には、重量のある食品を延長カウンター部の上面に載せスライドさせて移動させることで、移動の負荷を低減できる。
本発明によれば、「食」に関連する空間を重視した快適空間を実現できる。
本発明の実施形態に係る建物の斜視図である。 本実施形態に係る建物の1階部分における平断面図である。 図2のIII−III線に沿った断面図である。 図2のIV−IV線に沿った断面図である。 図2のV−V線に沿った断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本実施形態では、部屋等の配置説明を容易にするため、図2の上方向を北側として説明する。
図1、及び図2に示されるように、建物1は、平面視で略矩形状に形成された外周壁2によって囲まれた3階建ての住宅用建物である。建物1の1階には、玄関土間3、1階リビング(高床部)5、ダイニングキッチン(低床部)7、及び1階床上げコーナー(上段高床部)9が設けられている。玄関土間3は、1階の南東の角部に設けられている。玄関土間3の南側には、玄関ドア3aが設けられている。1階リビング5は、玄関土間3の北側に隣接し、且つ外周壁2の東側外周壁2a及び北側外周壁2bに沿って設けられている。1階リビング5と玄関土間3との間には、開閉可能な建具3bが設けられている。ダイニングキッチン7は、1階の南西の角部に設けられている。また、1階床上げコーナー9はダイニングキッチン7との間で1階リビング5の一部を挟むようにして1階リビング5の北西の角部に設けられている。
図2、図3、図4、及び図5に示されるように、1階リビング5の床レベル5aは、ダイニングキッチン7の床レベル7aよりも高くなっており、1階リビング5とダイニングキッチン7との間には段差が形成されている。1階リビング5のダイニングキッチン7に隣接する縁部の少なくとも一部、具体的には、平面視で略L字状の領域には、屈曲した腰掛部11が設けられている。腰掛部11の高さは、1階リビング5の床レベル5aよりも高くなっており、腰掛部11に着座する腰掛者は、必要に応じてダイニングキッチン7側を向いたり、1階リビング5側を向いたりして着座することができる。なお、1階リビング5の床面に胡坐等の床座の姿勢で着座した腰掛者は、必要に応じて腰掛部11を背もたれの一部として利用することもできる。
ダイニングキッチン7には、西側外周壁2cの壁内面に沿ってキッチンセット13が配置されている。キッチンセット13は、壁付直線タイプであり、南側の端部にはガスコンロなどの加熱調理機が設置された加熱調理部13aが設けられている。また、長手方向の略中央には、流し台や蛇口などが配置された流し台部13bが設けられている。一方で、北側の端部には延長カウンター部13cが設けられており、延長カウンター部13cは、ダイニングキッチン7から1階リビング5を超えて、1階床上げコーナー9にまで達している。キッチンセット13を壁付直線タイプとし、更に延長カウンター部13cを設けることで、調理作業領域をダイニングキッチン7から1階リビング5にまで広げることができ、「食」に関連する空間を重視した配置とすることができる。
また、ダイニングキッチン7には、腰掛部11に沿ってテーブル15が設置され、またテーブル15は、キッチンセット13の流し台部13bに対向して配置されている。なお、本実施形態では、キッチンセット13の流し台部13bとテーブル15とが対向配置された態様を例示するが、キッチンセット13の加熱調理部13aとテーブル15とが対向配置された態様とすることも可能であり、更に、テーブル15を流し台部13bと加熱調理部13aとの両方に対向配置させるようにしても良い。キッチンセット13とテーブル15との間には調理空間Kが形成される。調理空間Kは、作業者の立姿勢での作業利便性を考慮した空間とする必要があり、従って、キッチンセット13とテーブル15との間の幅寸法としては、1000±200mmであると好ましい。また、調理空間Kにおいて作業者の使用頻度の高い流し台部13bや加熱調理部13aに対してテーブル15を対向配置するので、キッチンセット13とテーブル15での調理作業動線の効率性を向上することができる。
テーブル15は、天板16と、天板16を支持する支持台17とを備え、支持台17の内部には、理器具や食器等を収納可能な収納スペースSが設けられている。つまり、流し台部13bで調理作業する作業者にとって、テーブル15は作業台として利用可能なばかりでなく、調理器具等の収納台としても利用できる。
テーブル15の天板16は平面視で矩形状であり、四辺のうち、二辺が腰掛部11に沿うように配置されている。また、支持台17は平面視で矩形状であるが、天板16に比べて寸法が短く、腰掛部11に着座した腰掛者の膝部分が納まる窪み部(膝収容部)17aを形成するために、支持台17は、天板16の腰掛部11に沿った二辺に対して奥側にずれている。この窪み部17aが形成された面、つまり支持台17の腰掛部11側を向く側面は、高床対向側面部Faである。
支持台17の他の側面、つまりテーブル15の高床対向側面部Fa以外の側面(非対向側面部)Fbのうち、キッチンセット13に対向する側面には、収納スペースSの開閉扉17bが設けられている。開閉扉17bは、閉じた状態において天板16の一辺に揃っている。また、開閉扉17bの下方には、非対向側面部Fbの下縁に沿った蹴込み部17cとなる隙間が設けられている。蹴込み部17cは、調理空間Kで立作業をする作業者のつま先がテーブル15に干渉するのを防ぐことができる程度の大きさであれば足り、従って、腰掛部11に着座した腰掛者の膝部分の収納を目的とする窪み部17aよりも小さなスペースで足りる。具体的には、窪み部17aの高さ、及び奥行きは数100mm(具体的には、高さは750mm〜850mm、奥行きは300mm〜400mm)であるのに対し、蹴込み部17cの高さは100mm前後、及び奥行きは数10mm(具体的には、高さは80mm〜150mm、奥行きは50mm〜60mm)である。
また、ダイニングキッチン7には、可動式の着座作業台19が設けられている。この着座作業台19の上面の高さは1階リビング5の床レベル5aの高さに等しい。着座作業台19を設けることで、ダイニングキッチン7での着座した状態での作業が可能となる。現代のキッチンは立働式を基本としたシステムタイプが主流であるため、着座して調理作業をする場を確保することが難しい。着座作業台を設けることで、力を要する作業や、長時間かかる作業も、力を込めやすく、また体の負担が少なく行うことができる。また、着座作業台19の上面19aの高さは1階リビング5の床レベル5aの高さに等しいので、着座作業台19を1階リビング5に近接させることで、1階リビング5と連続した、より広い着座作業領域を形成することができる。
また、ダイニングキッチン7は、土間(タイル、石、コンクリート、モルタル、土等、無機質材料での構成)とされている。ダイニングキッチン7を土間とすることで、調理時に出る泥付野菜の泥を掃除しやすく、また米や味噌などの重量のある食品(壺類)による傷を気にすることなく使用できる。また、ダイニングキッチン7は、外部土間4と近接しており、ダイニングキッチン7に面する南側外周壁2dには外部土間4と行き来するためのサッシ窓(出入り口)4aが設けられている。つまり、ダイニングキッチン7が外部土間4とサッシ窓4aで結ばれているため、屋外菜園からの泥付野菜を持ち込んだり、外部で購入した食品・食材を持ち込んだりすることが容易である。また、逆に、外部ピロティなどの屋外の居場所を食空間として使用する(バーベキュー、燻製作り、匂いが出る調理作業)際にも、ダイニングキッチン7に設置されているキッチンセット13とテーブル15周辺の調理空間Kとの連続性を確保することができる。
なお、本実施形態では、ダイニングキッチン7と外部土間4との間には段差が形成されているが、ダイニングキッチン7と外部土間4とを無段差で連続させることも可能であり、その場合、米や味噌などの重量のある食品の持ち込みや持ち出しが更に容易となる。
ダイニングキッチン7と1階リビング5との隣接箇所には、ステップ部20が設けられている。ステップ部20の高さは、ダイニングキッチン7の床レベル7aよりも高く、且つ1階リビング5の床レベル5aよりも低い。具体的には、ダイニングキッチン7の床レベル7aに対するステップ部20の高さは、ダイニングキッチン7の床レベル7aに対する1階リビング5の床レベル5aの高さの約半分となっている。
ステップ部20は、腰掛部11に沿って設けられた足置き部21と、ダイニングキッチン7と1階リビング5との間を昇降するための昇降部22とを有する。足置き部21と昇降部22とは同一の高さで連続的に接続されている。昇降部22は、キッチンセット13とテーブル15との間に形成された調理空間Kに配置されている。なお、1階床上げコーナー9のダイニングキッチン7側には、1階リビング5との間での昇降のための上段昇降部9aが設けられており、昇降部22と上段昇降部9aとは、それぞれの昇降方向が同一直線上となるように配置されている。
次に、ダイニングキッチン7の床レベル7a、1階リビング5の床レベル5a、腰掛部11、及びテーブル15の天板16の相互の高さの関係について説明する(図3参照)。腰掛部11の高さは、1階リビング5の床レベル5aの高さよりも高く、テーブル15の天板16の高さは、腰掛部11の高さよりも高い。
更に、テーブル15の天板16の高さは、腰掛部11に着座した腰掛者を想定した場合の着座姿勢に適し、且つ、低床部に立った作業者を想定した場合の立姿勢に適した所定の高さである。この所定の高さは、以下の条件を満たす高さである。つまり、所定の高さをHx(mm)、腰掛部11の高さをHy(mm)、1階リビング5の床レベル5aの高さをHz(mm)、ダイニングキッチン7の床レベル5aの高さをH1(mm)とした場合に、(H1+200mm)≦Hz≦(H1+400mm)であり、(H1+750mm)≦Hx≦(H1+850mm)であり、(Hx−450mm)≦Hy≦(Hx−350mm)である。
上記の通り、テーブル15の天板16の高さを所定の高さにすると、腰掛者の食事空間Eでの食事等の高さに適するのみならず、調理空間Kで立姿勢にて作業する作業者の作業台としても利用可能となり、省スペース化に有利である。また、テーブル15を食事用と作業台用として兼用することで、調理空間Kと食事空間Eとが一体化し、設計上、家族の居場所の中心部にもなって快適な空間の提案に有利である。
次に、上記の実施形態に係る建物1の効果について説明する。本実施形態に係る建物1では、キッチンセット13とテーブル15とをダイニングキッチン7に配置することで、テーブル15で実際に食事する食事空間Eと調理空間Kとを一体化できる。また、1階リビング5は、憩い及び活動の空間Aとして想定されるところ、ダイニングキッチン7のテーブル15を1階リビング5の腰掛部11に沿って配置する結果、憩い及び活動の空間Aと食事空間Eとが一体化される。また、腰掛者は、テーブル15の窪み部17aに膝部を納めることで、結果的にダイニングキッチン7の調理空間Kを臨むことになり、調理空間Kで作業する作業者と視線を合わせ易くなる。また、腰掛部11は、テーブル15側を向いて着座できることはもちろん、1階リビング5側を向いても着座できる「居場所」となり、「居場所」における「居方」を広げることができる。以上の結果として、「食」に関連する空間を重視した快適空間を実現できる。
さらに、テーブル15には、非対向側面部Fbの下縁に沿って蹴込み部17cが設けられているので、調理空間Kでの作業者のつま先がテーブル15に干渉することを防止でき、調理空間Kでの作業時の利便性の向上に有利である。
また、テーブル15の天板16の高さが腰掛部11の高さよりも高いので、腰掛者はテーブル15にて食事等をとる際に便利である。更に、腰掛部11の高さが1階リビング5の床レベル5aの高さよりも高いので、仮に、腰掛者が1階リビング5側に向いて座る場合には、胡坐等の床座の姿勢よりも長時間、苦痛なく座ることができる。
また、テーブル15の非対向側面部Fbの少なくとも一部が、キッチンセット13の流し台部13b及び加熱調理部13aの少なくとも一方に対向して配置されているので、流し台部13bまたは加熱調理部13aで作業する作業者は、振り向けば、そこにテーブル15が存在することになり、テーブル15を作業台として利用する際の利便性が向上する。
また、テーブル15の二辺に沿って腰掛部11を屈曲して設けることで、一辺のみに沿って腰掛部11を設ける場合に比べ、腰掛部11に着座する腰掛者の人数を増やすことができる。その結果、例えば、テーブル15をダイニングキッチン7側から使用する家族が存在せず、腰掛部11に腰掛ける(複数の)家族のみで使用する場合であっても、二辺に亘って腰掛けることで家族の会話が促進される。
また、ステップ部20の足置き部21を設けることで、腰掛部11に着座した腰掛者の快適性が増す。さらに、ダイニングキッチン7と1階リビング5との間の昇降用の昇降部22と足置き部21との高さを揃えることで不要な段差がなくなり安全に生活することができ、施工も行い易くなる。
また、昇降部22を調理空間Kに配置することで、ダイニングキッチン7での調理作業のための調理空間Kと、1階リビング5とを連続的に結び、一体化することができる。また、キッチンセット13はダイニングキッチン7から1階リビング5を超えて1階床上げコーナー9まで達する延長カウンター部13cを有するので、ダイニングキッチン7から1階リビング5への重量のある食品の移動の際には、重量のある食品を延長カウンター部13cの上面に載せスライドさせて移動させることで、移動の負荷を低減できる。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施形態のみには限定されない。例えば、上記の実施形態では、腰掛部の高さが高床部である1階リビングの床レベルよりも高い場合を例示したが、腰掛部の高さが高床部の床レベルと同じ高さであってもよい。
1…建物、5…1階リビング(高床部)、5a…床レベル、7…ダイニングキッチン(低床部)、7a…床レベル、9…1階床上げコーナー(上段高床部)、11…腰掛部、13…キッチンセット、13b…流し台部、13a…加熱調理部、13c…延長カウンター部、15…テーブル、17a…窪み部(膝収容部)、17c…蹴込み部、20…ステップ部、21…足置き部、22…昇降部、Fa…高床対向側面部、Fb…非対向側面部、Hx…所定の高さ、Hy…腰掛部の高さ、Hz…1階リビングの床レベルの高さ、H1…ダイニングキッチンの床レベルの高さ。

Claims (8)

  1. キッチンセットが配置された低床部と、
    前記低床部に隣接すると共に前記低床部よりも床レベルが高い高床部と、
    前記低床部に隣接する前記高床部の縁部の少なくとも一部に設けられた腰掛部と、
    前記低床部上で、前記腰掛部に沿って配置されたテーブルと、を備え、
    前記テーブルは、前記腰掛部に沿った側面である高床対向側面部のみに、腰掛者の膝部分が納まる膝収容部が設けられていることを特徴とする建物。
  2. 前記テーブルは、
    前記高床対向側面部以外の側面である非対向側面部の下縁に沿って設けられた蹴込み部を備え、
    前記蹴込み部の奥行は前記収容部の奥行よりも浅く、且つ前記蹴込み部の高さは前記収容部の高さよりも低いことを特徴とする請求項1記載の建物。
  3. 前記腰掛部の高さは、前記高床部の前記床レベルの高さよりも高く、前記テーブルの天板の高さは、前記腰掛部の高さよりも高いことを特徴とする請求項2記載の建物。
  4. 前記テーブルの天板の高さは、前記腰掛部に着座した腰掛者を想定した場合の着座姿勢に適し、且つ、前記低床部に立った作業者を想定した場合の立姿勢に適した所定の高さであり、
    前記所定の高さをHx(mm)、前記腰掛部の高さをHy(mm)、前記高床部の前記床レベルの高さをHz(mm)、前記低床部の前記床レベルの高さをH1(mm)とした場合に、(H1+200mm)≦Hz≦(H1+400mm)であり、(H1+750mm)≦Hx≦(H1+850mm)であり、(Hx−450mm)≦Hy≦(Hx−350mm)であることを特徴とする請求項3記載の建物。
  5. 前記キッチンセットは、流し台部及び加熱調理部の少なくとも一方を備えており、前記テーブルの前記非対向側面部の少なくとも一部は、前記キッチンセットの前記流し台部及び前記加熱調理部の少なくとも一方に対向して配置されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項記載の建物。
  6. 前記腰掛部は屈曲して設けられており、
    前記テーブルの天板は矩形状であり、前記天板の隣り合う二辺は前記腰掛部に沿って配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の建物。
  7. 前記低床部と前記高床部との隣接箇所に設けられると共に、前記低床部の前記床レベルよりも高く、且つ前記高床部の前記床レベルよりも低いステップ部を更に備え、
    前記ステップ部は、前記腰掛部に沿って設けられた足置き部と、前記低床部と前記高床部との間を昇降するための昇降部とを有し、
    前記足置き部と前記昇降部とは同一の高さで連続的に接続されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の建物。
  8. 前記高床部の前記床レベルよりも床レベルが高い上段高床部を更に備え、
    前記昇降部は、前記キッチンセットと前記テーブルとの間に形成された調理空間に配置され、
    前記キッチンセットは前記低床部から前記高床部を超えて前記上段高床部まで達する延長カウンター部を有することを特徴とする請求項7記載の建物。
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