JP3116001U - 収納式座位流し台 - Google Patents

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Abstract


【課題】 流し台と食卓テーブルを一体化し、下部に流し台を収納することで、必要に応じて流し台を引き出し、食事をしながらの調理、椅子に座った状態での調理を可能にした収納式座位流し台を提供すること。
【解決手段】 テーブル10内に、手前に引き出すことが可能な移動式の流し台(13)2台を収納し、収納時には、テーブル天板に設けた左右開閉式扉(10b)を必要に応じて開くことにより、食事中の水の使用や食後の洗い物や食器の一時保管を可能とし、収納された流し台を手前に引き出すことにより、イスに座ったままの座位形態での流し台の使用を可能としたこと。
【選択図】図2

Description

本考案は、流し台に関し、食卓テーブルの下に収納し、テーブル天板に左右開閉口を設けたことにより、食事をしながらの水の使用を可能とし、収納された流し台を手前に引き出すことにより、イスに座ったままで本来の流し台の機能を満たす収納式座位流し台の構造に関するものである。
従来の流し台は、スペースの効率的な活用を目的とした収納式の観点では、調理台の可動を中心に考案された具体例が特許文献1・2、流し台の可動に関する考案の具体例が特許文献3・4に見られる。また、テーブルとの一体化の観点ではアイランド式キッチンの固定設置流し台の事例として特許文献5、その移動方法に関し特許文献6等の具体例が公開されている。
特開1997−201240号公報 特開2002−34681号公報 特開2003−180460公報 特開1993−300816公報 特開2003−180460公報
特許文献1に記載される「流し台」は、「収納スペースの確保ならびに、椅子等に座った状態で流し台のどこででも作業が行える」ことを目的としてなされたもので、図3に示すように、「カウンター下方空間2内にレール3に沿って左右方向へスライド可能な可動キャビネット4を配置し、該可動キャビネット4の横にある該カウンター下方空間2の残スペース5は座ったときに両膝が入る程度の横幅を有する」といった構成を有しているものである。
しかしながら、この特許文献1に記載される「流し台」は、固定された流し台の発想であり、流し台を可動する意図はみられない。座った状態での調理を可能としているものの、流し台とテーブルの一体化の意図は見られない。
特許文献2に記載される「台所用流し台」は、「流し台周辺や流し台上のスペースを有効に利用でき、多人数による使用に適した流し台を提供する」ことを目的とし、図4に示すように「流し台本体2の下部空間14に、移動可能な収納ワゴン345を収容する」といった構成を有しているものである。この収納ワゴンの可動により、調理スペースの活用空間を必要に応じて広げ、不必要な場合はコンパクトな収納を可能とした点が特徴である。
しかしながら、この特許文献2に記載される「台所用流し台」も、流し台は固定であり、流し台下に収納されたワゴンを引き出すことにより、調理スペースを広げる発想が土台にあり、流し台はあくまでも調理空間としての位置付けであり、食卓としての機能、流し台を収納する意図は見られない。
一方、特許文献3に記載される「揺動流し台付給湯ユニット」は、「揺動流し台を店のカウンターのように利用して、給湯ユニットを設置したオフィスや台所の雰囲気を良くする」ことを目的とし、図5に示すように、「固定湯水供給体1と流し台10の先端部下側に、床面上を移動できる支持脚5を取り付けた揺動流し台4とからなり、前記揺動流し台4は、前記固定湯水供給体1を中心に水平方向に揺動する」といった構成を有しているものである。
しかしながら、この特許文献3に記載される「揺動流し台付給湯ユニット」は、流し台をカウンターとして兼用しながらも、水平方向に揺動する構造であり、流し台を不必要時に収納する意図は見られない。
特許文献4に記載される「流し台ユニット」は、「流し台本体の不必要時において流し台ユニット付近の台所空間を拡張することのできる」ことを目的とし、図6に示すように「流し台本体4は水平軸9を中心に回動自在に枢支され、流し台本体4の使用時には流し台本体4の上面4bが略水平方向に沿い、流し台本体4の不使用時には流し台本体4が上方に回転されて起立状態とされ、流し台本体4の底面4aが流し台下箱3の前面3a略面−になるように設定されている」といった構成を有しているものである。
しかしながら、この特許文献4に記載される「流し台ユニット」は、流し台本体を不必要時には、起立状態で保管しながらも、流し台を収納する、テーブルと兼用するという多面的な要素は見られない。
特許文献5に記載される「台所用流し台」は、「複数の人間による作業がしやすく、しかも、互いのコミュニケーションが取り易い」ことを目的とし、図7に示すように「半部に加熱調理器45を設け、他の半部にシンク3を設け、作業台又はテーブルとなるワークトップ6を備えた台所用流し台」の構成を有しているものである。
しかしながら、特許文献5に記載される「台所用流し台」は、カウンターと流し台、加熱調理器を一体化しているが、流し台を収納する、座って寛いだ状態で流し台を活用する観点は見られない。
そこで、本考案では、流し台を食卓テーブルと一体化させて流し台をテーブル下部に収納し、必要時において流し台として活用する、さらに食卓の場で座位の状態での調理を可能することを目的として、「収納式座位流し台」を提供する。
上記目的を達成するために、本考案の採った手段は、書面に示した最良の形態中で使用している状態図の符号を付して説明すると、
「テーブル10内に、手前に引き出すことが可能な移動式の流し台(13)2台を収納し、収納時には、テーブル天板に設けた左右開閉式扉(10b)を必要に応じて開くことにより、食事中の水の使用や食後の洗い物や食器の一時保管を可能とし、手前に流し台を引き出すことにより、座位形態での流し台使用を可能とした収納式座位流し台100」
である。
すなわち、本考案に係る収納式座位流し台100は、テーブルに座りながら水の使用や食後の食器の一時保管を可能とするものであり、収納流し台をテーブル下から手前に移動させることにより、流し台の機能が出現し、1生活空間で座位の状態での調理を可能とするものである。
まず、本考案の収納式座位流し台100は、図1に示すように、収納時には食卓テーブルの状態とその下部に引き出し(13a・14a)が付属した外観を呈している。
食卓テーブルとして使用している場合は、テーブル天板の左右開閉扉(10b)を閉めて活用するか、開口し内部の流し台(13c)を水源として活用するか、左右開閉扉(10b)下のスライド式穴あき板(10c)を出し、卓上コンロ台として活用できる。
さらに、収納式座位流し台(13)を図1のように2台別納にしたことにより、食事後の汚れた食器の収納・洗浄と新たに食材を洗うなど、2つの行動が同時に食卓を囲みながらできることを可能とした。
流し台を引き出す構造は、図2に示すように、テーブル下部の引き出し(13a・14a)は、テーブルの脚部となる支柱板(11)の間に収納されたキャスター付(12a)の台と一体化しており、引き出しの取っ手(13b)を手前に引くことにより、キャスター付(12a)が引き出される。引き出し内部の流し台に水を満たした重量に耐えれる構造である。
収納式座位流し台100の水源および内部の構造は、テーブル下の引き出す側の対面する側に水道管および排水管を設置し、伸縮性のある管とシャワー用の蛇口、水道管固定具を組み合わせ、さらに排水溝の排水管を伸縮性のある蛇腹管にゆとり長さを持たせて活用することにより、流し台移動に対応することが可能となる。
以上のとおり、本考案に係る収納式座位流し台100は、
「テーブル10内に、手前に引き出すことが可能な移動式の流し台(13)2台を収納し、収納時には、テーブル天板に設けた左右開閉式扉(10b)を必要に応じて開くことにより、食事中の水の使用や食後の洗い物や食器の一時保管を可能とし、手前に流し台を引き出すことにより、座位形態での流し台使用を可能としたこと」
にその構成上の特徴があり、これにより食事をしながら、座りながら、くつろぎながら調理をすることが可能となる。
つまり、本考案にあっては、次に列挙する効果が得られる。
1)高齢者が自立して生活する場面での温度差のある台所などへの移動の軽減や立位での長時間の調理行動を必要とせず、1生活空間で座位の状態でくつろぎながら(テレビなど見ながら)の調理を可能とするものである。
2)ワンルーム等、限られた空間の住居では、キッチンのスペースを設けなくても、調理機能を獲得することができる。
3)収納流し台を壁面に活用することにより、台所と固定された住空間から開放され、多様に兼用できる住空間の構成が可能となる。
4)食後の食器を一時的に流し台内部に置いた場合は、「かたづいた」状態ではなくなるが、収納式台所にすることにより、食器洗浄の前の一時保管も可能となり、常に「かたづいた」状態での住空間が実現できる。
5)家族団欒の空間で、くつろぎながら、座った状態での調理を可能にしたことにより、調理行動が主婦単独の家事労働ではなく、家族の娯楽と発展する可能性がある。
6)収納式座位流し台100は、高齢者、障害者、子供など、どのような身体状況でも活用し易い調理空間を提供できる。
以下、本考案の実施の形態を図に基づいて説明する。
本考案の収納式座位流し台100は、図1に示すように、収納時には食卓テーブルの状態とその下部に引き出し(13a・14a)が付属した外観を呈している。
食卓テーブルとして使用している場合は、テーブル天板の左右開閉扉(10b)を閉めて活用するか、開口し内部の流し台(13c)を水源として活用するか、左右開閉扉(10b)下のスライド式穴あき板(10c)を出し、卓上コンロ台として活用できる。
収納式座位流し台(13)を図1のように2台別納にしたことにより、食事後の汚れた食器の収納・洗浄と新たに食材を洗うなど、2つの行動が同時に食卓を囲みながらできることを可能とする。
流し台を引き出す場合は、図2に示すように、テーブル下部の引き出し(13a・14a)は、テーブルの脚部となる支柱板(11)の間に収納されたキャスター付(12a)の台と一体化した構造になっているため、引き出しの取っ手(13b)を手前に引くことにより、キャスター付(12a)の状態で流し台が引き出される。
収納式座位流し台100の水源および内部の構造は、テーブル下の引き出す側の対面する側に水道管および排水管を設置し、伸縮性のある管とシャワー用の蛇口、水道管固定具を組み合わせ、さらに排水溝の排水管は、蛇腹式構造の排水管を用いることにより、設定した範囲に限っては、流し台移動に対応することが可能となる。また、テーブル下の床面に、水道・排水溝の管をはめ込み式にすると、収納式座位流し台100の移動も可能となる。
本考案の産業上の利用可能性としては、1.収納式キッチンとして創作キッチン製造業の分野における採択、2.リフォーム業において狭小住宅等の炊事場の確保の1解決案としての採択、3.住宅メーカーの作り付け収納流し台としての採択、4.防災及び災害対策用品を製造する分野における緊急避難時の簡易調理場としての採択等の4パターンが考えられる。
本考案の収納時の状態、つまり、流し台がテーブル下に収納された状態を示す斜視図である。 本考案の収納式座位流し台を引き出して使用する状態を示す斜視図である。 従来の別の技術を示す図である。 従来の別の技術を示す図である。 従来の別の技術を示す図である。 従来の別の技術を示す図である。 従来の別の技術を示す図である。
符号の説明
100 テーブル・収納式座位流し台
10 天板
11 テーブルの脚
12 収納式座位流し台の脚・支柱
13 収納式座位流し台
14 収納式座位流し台に付属する収納
15 収納式座位流し台内部の水道・排水溝

Claims (1)

  1. テーブル(10)の内に、手前側に引き出す構造の流し台(13)を2台を収納し、収納時にはテーブルの天板中央の左右開閉扉(10b)を開くことにより、水の使用や食事後の食器など洗い物の収納も可能となり、10b下のスライド式ステンレス穴あき板を用いることにより、カッセットコンロの設置も可能とし、テーブル下の流し台(13)を手前に引き出すことにより、内部設置の伸縮式水源を用いて、イスに腰掛けたままで本来の流しの機能を満たすことができることを特徴とした収納式座位流し台。

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