JP2010187733A - 調理台システム及び調理台システム用ワゴン - Google Patents

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Midori Kurokawa
黒川みどり
Hirotaka Komatsu
洋登 小松
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Abstract


【課題】業務用厨房設備として好適な調理台システム及び調理台システム用ワゴンを提供する。
【解決手段】 ワゴン3は格納時には図1又は図3に示すように、天板部31aが収納スペース32bの前面を覆うように垂直に立てられて、調理台ユニット2下側に格納することができる。この場合、背面部32dが調理台ユニット2の胴部23の外形形状と平行に位置するため、無駄な空間を生じさせることなく、すっきりと格納することができる。
また、作業台使用時又は収納備品取出し時には、格納スペースから引き出して用いる。この場合、図4に示すように背面部31cがストッパー32eにより抑止されるため、天板部31aを水平位置に維持することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は調理台システム及び調理台システム用ワゴンに関し、特に、業務用厨房設備として好適な調理台システム及び調理台システム用ワゴンに関する。
レストラン等の業務用厨房においては、厨房設備ラインの足元を常に衛生的に維持するため、脚部を細く形成した設備が普及しつつある。このような設備については、さらに足元のスペースを有効活用できる設備機器が求められている。
厨房スペースの有効利用に関しては、主として家庭用システムキッチン分野において、キャビネット内にワゴンを格納可能とする技術が提案されている(例えば特許文献1)。このようなキャビネットシステム100は、図10に示すようにキャビネット101と、キャビネット101の中央下部に設けられた格納スペース108に格納可能なワゴン102と、により構成されている。ワゴン102は、フレーム本体103と、本体上方に着座用座部106と、本体内に収納部105と、本体後方に化粧板104と、本体下端に移動手段であるキャスター107と、を備えている。このような構成により、ワゴン102を椅子又は作業台として用いたい場合には、格納スペース108から引き出して使用できる。また、キャビネット101に格納された状態では、化粧板104がキャビネット101の表面と同一レベルとなり、引き出しの一部のような統一された外観を形成させることができる。
特開2008−113794号公報
しかしながら、特許文献1の技術によれば、キャビネット下部の一部空間のみを利用しているに過ぎず、厨房空間の有効利用という点に関して不十分である。
また、ワゴン形状は使用時と格納時とで同一であるため、その分大きな格納スペースを要し、この点についても厨房空間の有効利用という点に関して不十分である。
上記課題を解決するため、本発明は以下の内容を要旨とする。
すなわち、本発明に係る調理台システムは、
(1)調理台ユニットとワゴンとを含む調理台システムであって、前記調理台は、下部に一又は複数の前記ワゴンを格納する格納スペースを備え、前記ワゴンは、収納部と、作業台部と、該収納部と該作業台部とを接続する接続部と、ワゴン全体を移動可能とする可動手段と、を備え、前記作業台部は、使用時には前記収納部の上方に水平に固定され、かつ、格納時には前記格納スペース形状に合わせて回動可能に構成され、て成ることを特徴とする。
また、本発明に係る調理台システム用ワゴンは、
(2)格納スペースを有する調理台ユニットと組み合わせて用いるワゴンであって、収納部と、作業台部と、該収納部と該作業台部とを接続する接続部と、可動手段と、を備え、前記収納部は、前面側は開口され、かつ、背面側は断面形状が前記格納スペースの断面形状と略同一に形成され、前記作業台部は、使用時には前記収納部の上方に水平に固定され、かつ、格納時には、前記収納部の表面を覆うように回動可能に構成され、て成ることを特徴とする。
本発明によれば、足元スペースの有効利用率が極めて高い調理台システムを実現することができる。
また、本発明のワゴンは可動式であるため、清掃の妨げとならず、また、床面の衛生性を確保することができる。
また、調理台ユニットの格納スペース形状に合わせてワゴン外形を変形可能な構造であるため、ワゴン格納時に足元にすっきり納めることができ、デザイン性に優れた調理台システムを実現することができる。
また、ワゴンを作業台及び備品等の収納設備として、多目的に利用することが可能となった。
第一の実施形態に係る調理台システム1を示す図である。 調理台システム1を構成する調理台ユニット2を示す図である。 調理台システム1を構成するワゴン3の格納時の形態を示す図である。 ワゴン3の作業台使用時の形態を示す図である。 ワゴン3の調理台ユニット2格納時の態様を示す図である。 ワゴン3の作業台使用時における他の固定方法を示す図である。 同上における固定、解除形態の詳細を示す図である。 第二の実施形態に係る調理台システム40の断面構成を示す図である。 ワゴン41の作業台使用時の形態を示す図である。 従来のキャビネットシステム100を示す図である。
以下、本発明に係る調理台システムの各実施形態について、図1乃至7を参照してさらに詳細に説明する。なお、本発明の範囲は特許請求の範囲記載のものであって、以下の実施例に限定されないことはいうまでもない。
(第一の実施形態)
図1を参照して、第一の実施形態に係る調理台システム1は調理台ユニット2と、調理台ユニット2の下方に格納される2台のワゴン3と、により構成されている。
図2を参照して、調理台ユニット2は、上面のトッププレート22と、胴部23と、脚部24と、トッププレート22の向かい側に設けた対面テーブル21と、を主要構成として備えている。トッププレート22には、フライヤー22aと、コンロ22bと、シンク22cと、が一列に配置されている。なお、視覚容易化のため図では省略しているが、トッププレート22の上側には、コンロ22b等の不使用時に隠蔽可能とするカバーが設けられている。
胴部23内部には、電気・ガス・水道配管、配線が内蔵されている。胴部23の断面形状は、脚部24に向かって徐々に幅が細くなる台形状に形成されており、後述するように、トッププレート下の空間にワゴン3を格納可能に構成されている。
次に、図3,4を参照して、ワゴン3は上側の作業台31と、下側の本体32と、全体を移動可能に支持するキャスター33(可動手段)と、により構成されている。作業台31は、天板部31aと、両側面部31bと、背面部31cにより構成され、断面「ク」の字状に形成されている。側面部31bの下端部には本体32との接続部31dが設けられており、作業台31を回動可能に軸支するように構成されている。本体32内側には、前面側から厨房備品類を収納するための収納スペース32bが設けられている。収納スペース32b底面には、衛生性を考慮して通気性の良いパンチングメタルを用いている。収納スペース32bは、前面側から後面側に向かい徐々に開口幅が狭くなるように構成されており、背面部32dから見るとスロープ状に形成されている。背面部32dの中央部には、ストッパー32eが取り付けられている(図5参照)。
以上の構成により、ワゴン3は格納時には図1又は図5に示すように、天板部31aが収納スペース32bの前面を覆うように垂直に立てられて、調理台ユニット2下側に格納することができる。この場合、背面部32dが調理台ユニット2の胴部23の断面形状と平行に位置するため、無駄な空間を生じさせることなく、すっきりと格納することができる。
また、作業台使用時又は収納備品取出し時には、格納スペースから引き出して用いることができる。この場合、図4に示すように背面部31cがストッパー32eにより抑止されるため、天板部31aを水平位置に維持することができる。
なお、本実施形態では調理台ユニット下にワゴンを2個格納する例を示したが、トッププレートの幅に合わせてワゴンの横幅を調整することにより、所望の個数格納する形態とすることができる。
また、本実施形態では作業台使用時における作業台31の固定を、背面部31cに設けたストッパー32eにより行う例を示したが、他の形態、例えば、図6に示す側面部31bの片側(又は両側)に設けた作業台係止機構50によることもできる。
作業台係止機構50は、本体側面部32a側に取り付けられるフック金具50aと、フック金具50aに回動可能に付設される係止爪50bと、作業台側面部31b側に設けられた係止突起部50cと、を備えている。フック金具50aには係止突起部50cに嵌合可能とする係止溝50eが設けられている。このような機構により、図7を参照して、作業台31使用時には、係止溝50eを係止突起部50cに嵌め、さらに係止爪50bによりロックすることにより、天板部31aを水平の位置で固定することができる。また、格納時には係止爪50bを係止突起部50cから外し(同図(b))、さらにフック金具50aを係止突起部50cから外すことによりロックが解除され(同図(c))、作業台31を畳んで調理台ユニット2下に格納することができる。
さらに、ローラーキャッチャーを用いた係止機構であってもよい。
(第二の実施形態)
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。本実施形態に係る調理台システム40と上述の調理台システム1との相違点は、第一にワゴンの作業台構造が異なること、第二にワゴン格納時の形態が異なることである。
第一の点について、図8,9を参照して、ワゴン41の上側作業台42は天板部のみで構成されており、側面部及び背面部を備えていない。作業台42と下側本体43とは、支持アーム45a、45bを介して接続されている。各支持アームの一端側は作業台42の接続部42a、42bと、また、他端側は本体43の接続部43a、43bと、それぞれ回動可能に接続固定されている。
次に、第二の点について、ワゴン3では、天板部31aが収納スペース32bの前面を覆うように垂直に配置されるのに対して、ワゴン41においては背面部43cを覆うように配置される。なお、各図では示されないが、本体43の前面側43dに収納スペースが設けられている。
その他の構成については、調理台ユニット2の構成を含め調理台システム1と同一であるので、重複説明を省略する。
以上の構成によりワゴン41は、格納時には図8に示すように天板部42が背面部43cを覆うように畳まれて、調理台ユニット2の格納スペースに格納することができる。この場合、天板部42は調理台ユニット2の胴部断面形状と平行に配置されるため、無駄な空間を生じさせることなく格納することができる。また、前面側43dは開口されているため、格納時にも備品等の取り出し、収納が可能となる。
また、作業台使用時には、図9に示すように格納スペースから引き出して、天板部42が水平になる位置で固定して用いることができる。
なお、本実施形態においても、上述の実施形態と同様な係止機構を設けることにより、天板部42を水平位置で固定することができる。
本発明は、調理台ユニットのみならず、類似形状の業務用設備と組み合わせて適用可能である。さらに業務用のみならず、他の用途用のシステムとしても応用可能である。
1、40・・・・調理台システム
2・・・・調理台ユニット
3、41・・・・ワゴン
31、42・・・・作業台
32、43・・・・本体
32b・・・・収納スペース
33、44・・・・キャスター
45a、45b・・・・支持アーム
50・・・・作業台係止機構

Claims (2)

  1. 調理台ユニットとワゴンとを含む調理台システムであって、
    前記調理台は、下部に一又は複数の前記ワゴンを格納する格納スペースを備え、
    前記ワゴンは、収納部と、作業台部と、該収納部と該作業台部とを接続する接続部と、ワゴン全体を移動可能とする可動手段と、を備え、
    前記作業台部は、使用時には前記収納部の上方に水平に固定され、かつ、格納時には前記格納スペース形状に合わせて回動可能に構成され、
    て成ることを特徴とする調理台システム。
  2. 格納スペースを有する調理台ユニットと組み合わせて用いるワゴンであって、
    収納部と、作業台部と、該収納部と該作業台部とを接続する接続部と、可動手段と、を備え、
    前記収納部は、前面側は開口され、かつ、背面側は断面形状が前記格納スペースの断面形状と略同一に形成され、
    前記作業台部は、使用時には前記収納部の上方に水平に固定され、かつ、格納時には、前記収納部の表面を覆うように回動可能に構成され、て成ることを特徴とする調理台システム用ワゴン。
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