JP2007289360A - 補助テーブル付き引き出しおよびこれを有する厨房家具 - Google Patents

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賢悟 浦住
Junichi Abe
淳一 阿部
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Abstract

【課題】収納の機能を有する引き出し本体部をキャビネットから引き出した状態で、作業用テーブルとしての機能を必要に応じて付加的に発生可能で、キャビネット自体を設計変更しなくても補助テーブル付き引き出しを設置可能な、簡素な構成の補助テーブル付き引き出しを提供する。
【解決手段】補助テーブル付き引き出し21は、被収納物を収納可能な引き出し本体部34と、引き出し本体部に設けられ、相対的に水平前後方向に移動可能な補助テーブル31とを備え、引き出し本体部34をキャビネット3から引き出した状態で、補助テーブルもキャビネットから引き出して位置決めしこの補助テーブルに被載置物35を載置可能にしている。
【選択図】図3

Description

本発明は、台所に設置されるシステムキッチンなど厨房家具に設けられた補助テーブル付き引き出しおよびこれを有する厨房家具に関する。
特許文献1(特開平5−68613号公報)には、ワークトップの一側面部に、ワークトップ上面より一段低くしてコンロ上面を配置するとともに、ワークトップとコンロ上面部との境部に位置する立ち上がり面に、コンロ側に引き出し自在な補助テーブルを設けた厨房装置が記載されている。
一方、特許文献2(特開平9−70323号公報)には、システムキッチンなど厨房家具のカウンタートップの直下にスライドレールにより引き出し自在に補助カウンターを収納した引き出し式補助カウンターが記載されている。
特開平5−68613号公報 特開平9−70323号公報
特許文献1に記載の厨房装置では、引き出し自在な補助テーブルは、板状なので被収納物を収納するという収納機能を有しておらず、また、この補助テーブルを設置するために厨房装置のキャビネット自体を設計変更する必要があった。
特許文献2に記載の引き出し式補助カウンター(本発明の補助テーブルに相当)は、引き出されると若干上昇するように傾斜配置され、引き出された状態の補助カウンターがカウンタートップとほぼ面一になるようにしているので、構成が複雑化する傾向があった。
補助カウンターの主要な機能は、食器など被載置物を載置するという機能である。そのため、この補助カウンターには被収納物を収納する機能に関しては重要視していないので、この収納機能はないかまたはあったとしてもごく付随的なものであった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、被収納物を収納する機能を有する引き出し本体部を厨房家具のキャビネットから前方に引き出した状態で、作業用テーブルとしての機能を必要に応じて付加的に発生可能であり、また、キャビネット自体を設計変更しなくても補助テーブル付き引き出しを設置可能な、簡素な構成の補助テーブル付き引き出しおよびこれを有する厨房家具を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明にかかる補助テーブル付き引き出しは、厨房家具のキャビネットに引き出し収納自在に設けられた補助テーブル付き引き出しであって、水平前後方向に移動可能に前記キャビネットに設けられ収納部に被収納物を収納可能な引き出し本体部と、この引き出し本体部および前記キャビネットの少なくとも一方に設けられ、所定部位が前記引き出し本体部に対して相対的に水平前後方向に移動可能な補助テーブルとを備え、前記引き出し本体部を前記キャビネットから引き出した状態で、前記補助テーブルも前記キャビネットから引き出して位置決めしこの補助テーブルに被載置物を載置可能にしている。
好ましい一実施形態として、この補助テーブル付き引き出しは、前記キャビネットの上部の調理台のすぐ下に配置され、前記引き出し本体部を前記キャビネットから引き出すと、前記補助テーブルの前端部が前記キャビネットの前面とほぼ同じ位置かまたは若干前方に出ることによりこの補助テーブルを引き出し可能であり、前方に引き出された前記補助テーブルを、保持手段により前記引き出し本体部に係合離脱可能に位置決め保持できるようにするのが好ましい。
他の好ましい実施形態として、前記補助テーブルは、前記引き出し本体部の上部開口の上方に水平に配置され、この引き出し本体部に対して相対的に水平前後方向に移動可能に前記引き出し本体部または前記キャビネットに設けられ、前方に引き出された状態で位置決め保持可能な第1のテーブル部材と、ほぼ垂直方向と水平方向との間で揺動可能に前記引き出し本体部または前記第1のテーブル部材に設けられ、水平維持手段により水平方向の姿勢を維持可能な第2のテーブル部材とを備え、前記引き出し本体部を前記キャビネットから引き出すと、前記第1のテーブル部材の前端部が前記キャビネットの前面とほぼ同じ位置かまたは若干前方に出ることによりこの第1のテーブル部材を前方に引き出し可能であり、前記第1のテーブル部材は上下方向と左右方向に移動しないように拘束され、前記第2のテーブル部材は前方に引き出されて水平の姿勢を維持しているときには前後方向に移動しないように拘束され、前記第1のテーブル部材と前記第2のテーブル部材が並んで水平な上面を形成することにより前記被載置物を載置可能にするのが好ましい。
たとえば、この補助テーブル付き引き出しはコンロに設けられたグリルの横で且つ壁面側の幅狭のスペースに配置され、前記引き出し本体部の前記収納部には調味料を収納可能である。
また、前記第2のテーブル部材は前記第1のテーブル部材とは分離して前記引き出し本体部に設けられているのが好ましい。
また、前記引き出し本体部は、前記被収納物の高さより低い高さ寸法を有し、この被収納物の上部部位は前記第1のテーブル部材の内方に収納可能であり、前記第2のテーブル部材は前記第1のテーブル部材に揺動可能に設けられている場合であってもよい。
前記補助テーブルの外周縁の全体または一部に凸状縁部を形成するのが好ましい。前記補助テーブル付き引き出しは、システムキッチンなど厨房家具に設けられている。
本発明にかかる補助テーブル付き引き出しおよびこれを有する厨房家具は、上述のように構成したので、被収納物を収納する機能を有する引き出し本体部を厨房家具のキャビネットから前方に引き出した状態で、作業用テーブルとしての機能を必要に応じて付加的に発生可能であり、また、キャビネット自体を設計変更しなくても補助テーブル付き引き出しを設置可能な、簡素な構成にすることができる。
本発明における厨房家具は、台所に設置されるキッチン(たとえば、複合厨房家具の一種であるシステムキッチンや流し台)が通常であるが、洗面台,収納庫または他の厨房家具であってもよい。
また、グリルを有するコンロとしては、たとえば、ガスコンロ、またはIH(電磁誘導加熱)クッキングヒーター,ラジエントヒーターもしくはシーズヒーターを用いたコンロがある。
下記の各実施例では、システムキッチンに、第1の実施例,第2の実施例,第2の実施例の変形例のうち少なくとも一つの例にかかる補助テーブル付き引き出しが設けられた場合を示している。
システムキッチンは、壁面に当てて設置されるタイプのものを示したが、いわゆる半島形システムキッチン、対面式システムキッチン、壁面から離れた位置に設置されるいわゆる島形(アイランド形)システムキッチンであってもよい。
下記の各実施例,変形例では、補助テーブル付き引き出しは、厨房家具のキャビネットに引き出し収納自在に設けられている。そして、この補助テーブル付き引き出しは、水平前後方向に移動可能にキャビネットに設けられ収納部に被収納物を収納可能な引き出し本体部と、この引き出し本体部およびキャビネットの少なくとも一方に設けられ、所定部位が引き出し本体部に対して相対的に水平前後方向に移動可能な補助テーブルとを備え、引き出し本体部をキャビネットから引き出した状態で、補助テーブルもキャビネットから引き出して位置決めし補助テーブルに被載置物を載置可能にしている。
これにより、引き出し本体部をキャビネットから引き出した状態で、必要に応じて作業用テーブルとしての機能を付加的に発生可能であり、また、キャビネット自体を設計変更しなくても補助テーブル付き引き出しを設置可能で、この引き出しを簡素な構成にするという目的を実現している。
以下、本発明にかかる実施例を図1ないし図15を参照して説明する。
図1は、本発明の各実施例,変形例のうち少なくとも一つの例が適用されたシステムキッチンの斜視図である。なお、説明の便宜上、図1中の符号D1,D2,D3,D4で示す各方向を、それぞれシステムキッチンの左方,右方,前方,後方とする。
図1に示すように、厨房家具としてのシステムキッチン1は台所2に設置されており、このシステムキッチン1に本発明が適用されている。
システムキッチン1は、床面上に設置されたキャビネット3を有しており、キャビネット3には、各種形状,構造の複数の引き出しが、引き出し収納自在に設けられている。キャビネット3は、コンロキャビネット4,一方の調理台キャビネット5,シンクキャビネット6,他方の調理台キャビネット7などが順次並設された構成で、ワークトップ8がキャビネット4〜7の上部を覆って取付けられている。
コンロキャビネット4には、IHクッキングヒーター11やグリル12を備えたコンロ13と、調味料などを収納するいわゆるスパイスボックスである引き出し14と、コンロ13の下方に配置された他の引き出し15,16などが設けられて、単体としての厨房家具が構成されている。
調理台キャビネット5,7の上部のワークトップ8は、調理台になっている。シンクキャビネット6の上部のワークトップ8には、水栓装置17やシンク18が設けられている。
一方の調理台キャビネット5は、調理台のすぐ下部の引き出し21と、その下方に設けられた引き出し22,23を有している。シンクキャビネット6は、水栓装置17,シンク18,引き出し24,25などを有している。
他方の調理台キャビネット7には、食器洗い乾燥機26がビルトイン(作り付け)により設けられ、食器洗い乾燥機26の下方には引き出し27が設けられているので、他方の調理台キャビネット7は単体としての厨房家具を構成している。
こうしてシステムキッチン1は、単体としての厨房家具が複合した複合厨房家具を構成している。
下記の第1の実施例では、一方の調理台キャビネット5における調理台のすぐ下部の引き出し21を補助テーブル付き引き出しとした場合を示しており、第2の実施例とその変形例では、コンロキャビネット4における調味料用の引き出し(スパイスボックス)14を補助テーブル付き引き出しにした場合を示している。
第1の実施例と第2の実施例(または、その変形例)のうち一方の例で示す補助テーブル付き引き出しをシステムキッチン1に適用した場合を示している。なお、第1の実施例と第2の実施例(または、その変形例)の両方の例で示す補助テーブル付き引き出しを、それぞれシステムキッチン1に適用した場合であってもよい。
次に、図2ないし図4に示す第1の実施例について説明する。
この実施例では、一方の調理台キャビネット5において、調理台(ワークトップ8)のすぐ下部の引き出しを補助テーブル付き引き出し21とした場合を示している。
図2は、補助テーブル付き引き出し21の補助テーブル31を引き出す途中のシステムキッチン1の部分斜視図、図3は、補助テーブル31を使用するときのシステムキッチン1の部分斜視図、図4は、補助テーブル付き引き出し21の正面断面図である。
図1ないし図4に示すように、システムキッチン1は補助テーブル付き引き出し21を有しており、補助テーブル付き引き出し21は、キャビネット3に引き出し収納自在に設けられている。
補助テーブル付き引き出し21は、水平前後方向(D3,D4方向)に移動可能にキャビネット3に設けられ収納部32に被収納物33を収納可能な引き出し本体部34と、引き出し本体部34およびキャビネット3の少なくとも一方(本実施例では、引き出し本体部34)に設けられ、所定部位(本実施例では、補助テーブル31の全体)が引き出し本体部34に対して相対的に水平前後方向(D3,D4方向)に移動可能な補助テーブル31とを備えている。
そして、引き出し本体部34をキャビネット3から引き出した状態で、補助テーブル31もキャビネット3から引き出して位置決めし補助テーブル31に食器など被載置物35を載置可能にしている。
これにより、補助テーブル付き引き出し21は、収納部32に被収納物33を収納する機能を有する引き出し本体部34をキャビネット3から引き出した状態で、被載置物35を載置するという作業用テーブルとしての機能を必要に応じて付加的に発生可能である。また、キャビネット3自体を設計変更しなくても補助テーブル付き引き出し21を設置可能で、この引き出し21を簡素な構成にすることができる。
補助テーブル付き引き出し21は、キャビネット3の上部の調理台(ワークトップ8)のすぐ下に配置されているので、補助テーブル31を引き出すと、この補助テーブル31がワークトップ8(調理台)に近い高さになり、あたかも調理台が広くなったような状態で補助テーブル31に被載置物35を載置することができ、使い勝手がよくなる。
引き出し本体部34をキャビネット3から引き出すと、補助テーブル31の前端部36がキャビネット3の前面37とほぼ同じ位置かまたは若干前方に出ることにより、補助テーブル31を前方に引き出し可能にしている。その結果、補助テーブル31に指を掛けて前方に引っ張ればよく、補助テーブル31の引き出し操作が容易である。
前方に引き出された補助テーブル31は、保持手段38により引き出し本体部34に係合離脱可能に位置決め保持される。これにより、補助テーブル31を使用するときに補助テーブル31が引き出し本体部34に対して相対的に後方に動くことがなくしっかりと位置決めされるので、被載置物35を安定的に且つ安全な状態で補助テーブル31に載置することができる。
キャビネット3には一対の受けレール41が取付けられ、引き出し本体部34には、この一対の受けレール41にスライド自在に係合する一対のスライド部材42が取付けられている。
受けレール41とスライド部材42により、引き出し本体部34をスライド可能に支持するレール機構が構成されている。引き出し本体部34は、レール機構を介して、キャビネット3に対して水平前後方向(D3,D4方向)に自在に移動することができる。
引き出し本体部34の内方が収納部32になっており、この収納部32に被収納物33を自在に出し入れすることができる。
引き出し本体部34は平面視で矩形に形成され、補助テーブル31も、引き出し本体部34に対応して平面視で矩形に形成され、引き出し本体部34の上部開口を覆うことができるように配置されている。
補助テーブル31は、左右方向(D1,D2方向)と上下方向に移動しないように拘束され且つ水平前後方向(D3,D4方向)にのみ移動可能なように、引き出し本体部34に支持されている。
補助テーブル31が引き出し本体部34に対して相対的に最も後方に位置したときは引き出し本体部34の上部開口のほとんど全部が開口するので、収納部32に被収納物33を出し入れするときに、補助テーブル31が邪魔になることはない。
また、補助テーブル31を引き出し本体部34に対して相対的に最も前方側に移動させたときには、引き出し本体部34の上部開口のほとんど全部が閉じる。これにより、補助テーブル31に食器など被載置物35を置いたとき、たとえば液体やその他の物が溢れた場合であっても、補助テーブル31が蓋の機能を発揮するので、これら異物が収納部32内に浸入するのを防止することができる。
なお、補助テーブル31が引き出し本体部34に設けられている場合を示したが、補助テーブル31が、キャビネット3に支持されるか、またはキャビネット3と引き出し本体部34の両方に支持されるようにしてもよい。
このように補助テーブル31がキャビネット3に支持される場合には、たとえば、キャビネット3に補助テーブル用受けレールを設け、補助テーブル31に、補助テーブル用受けレールにスライド自在に係合する補助テーブル用スライド部材を設けて、補助テーブル用レール機構を構成するのが好ましい。この場合、補助テーブル31が、補助テーブル用レール機構を介して、キャビネット3に対して水平前後方向(D3,D4方向)に自在に移動する。
引き出し本体部34の一方または両方の側面には突出片43が取付けられ、補助テーブル31の一方または両方の側部には、突出片43と係合離脱可能な係合部44が形成されている。突出片43と係合部44により、補助テーブル31を保持する保持手段38が構成されている。
補助テーブル31が引き出し本体部34に対して前方に引き出されて、係合部44の溝に突出片43が係合することにより、補助テーブル31は引き出し本体部34に位置決め保持される。これにより、補助テーブル31を引き出して使用するときに、補助テーブル31が不意に動いたりすることがなくなって、安定性と安全性が向上する。
補助テーブル31の表面の全体には、エンボス加工により凹凸模様45が形成されている。「エンボス加工」は、たとえば、なし地仕上げ,コイニング加工などのように、表面に機械的または化学的処理によって凹凸模様45を付ける加工を行うことである。
凹凸模様45が滑り止めの機能を発揮するので、被載置物35を補助テーブル31に載置したときの安定性が向上し、また、補助テーブル31に傷が付くのを防止でき、万一傷が付いてもこの傷が目立たなくなる。
補助テーブル31の外周縁の全体または一部(本実施例では、全体)に、凸状縁部46が形成されている。これにより、補助テーブル31上に載置された被載置物35が移動しても凸状縁部46により規制されるので、被載置物35が補助テーブル31の縁から落下するのを防止することができる。
補助テーブル付き引き出し21を使用する場合には、図1に示す状態から、把手47を持って補助テーブル付き引き出し21を前方に引き出す。すると、引き出し本体部34は前方に引き出されるが、補助テーブル31は、その前端部36がキャビネット3の前面37とほぼ同じ位置かまたは若干前方に出た状態で止まっている。
こうして、補助テーブル付き引き出し21を引き出すことにより、引き出し本体部34は、その収納部32に被収納物33を収納する機能を発揮する。この状態で、引き出し本体部34の収納部32に対して被収納物33を容易に出し入れすることができる。
補助テーブル付き引き出し21が引き出された状態で、補助テーブル31を作業用テープルとして使用する場合には、補助テーブル31の前端部36がキャビネット3の前面37とほぼ同じ位置かまたは若干前方に出ているので、この前端部36に指を掛けて補助テーブル31を前方に引き出す。
すると、図2に示すように、補助テーブル31は、引き出し本体34に対して相対的に前方にスライドする。やがて、補助テーブル31の係合部44が引き出し本体34の突出片43に係合するので、補助テーブル31は、係合部44と突出片43からなる保持手段38を介して、引き出し本体部34に位置決め保持される。
こうすることにより、図3に示すように、補助テーブル31に被載置物35を載置できることになり、それまで隠れていた作業用テーブルとしての機能が新たに付加的に発生する。
補助テーブル31の使用が終了すると、全ての被載置物35を補助テーブル31から取り除いた後、補助テーブル31を後方に移動させれば、引き出し本体部34の収納部32に被収納物33を出し入れすることができる。
補助テーブル31の使用後、補助テーブル付き引き出し21を収納するときには、係合部44と突出片43が係合したままで補助テーブル付き引き出し21を後方に移動させてキャビネット3に収納することができる。
こうして収納された補助テーブル付き引き出し21を使用する場合、引き出し本体部34が前方に引き出されると、キャビネット3の内部で係合部44が突出片43から離脱する。補助テーブル31はキャビネット3の内部にとどまり、補助テーブル31の前端部36が、キャビネット3の前面37とほぼ同じ位置かまたは若干前方に出るようになっている。
次に、第2の実施例とその変形例について、図5ないし図15を参照して説明する。
第2の実施例(図5ないし図13)とその変形例(図14,図15)は、システムキッチン1の調味料用の引き出し(スパイスボックス)に本発明を適用して、この引き出しを補助テーブル付き引き出し14とした場合を示している。
すなわち、システムキッチン1は補助テーブル付き引き出し14を有しており、第2の実施例にかかる補助テーブル付き引き出し14と、変形例にかかる補助テーブル付き引き出し14のいずれか一方が、システムキッチン1に設けられている。
図5ないし図13は第2の実施例を示す図である。図5は、補助テーブル付き引き出し14の補助テーブル31aを使用するときのシステムキッチン1の部分斜視図、図6は、補助テーブル31aを使用しないときの補助テーブル付き引き出し14の正面断面図、図7は、補助テーブル31aを使用するときの補助テーブル付き引き出し14の正面断面図、図8は、補助テーブル付き引き出し14の分解斜視図である。
図9ないし図13は、補助テーブル付き引き出し14の使用手順を説明するためのシステムキッチン1の部分斜視図である。図9は、引き出し本体部34aを引き出した状態を示している。図10は、補助テーブル31aの第1のテーブル部材51を引き出す途中の状態を示している。図11は、第1のテーブル部材51を引き出した状態を示している。図12は、第2のテーブル部材52を水平にした状態を示している。図13は、補助テーブル31aを使用中の状態を示している。
図1,図5ないし図13に示すように、第2の実施例にかかる補助テーブル付き引き出し14は、キャビネット3に引き出し収納自在に設けられ、コンロ13のすぐ下部に配置され、被収納物33として調味料を収納するスパイスボックスとして使用される。
補助テーブル付き引き出し14は、水平前後方向(D3,D4方向)に移動可能にキャビネット3に設けられ収納部32aに被収納物33を収納可能な引き出し本体部34aと、引き出し本体部34aおよびキャビネット3の少なくとも一方(本実施例では、引き出し本体部34a)に設けられ、所定部位(本実施例では、第1のテーブル部材51)が引き出し本体部34aに対して相対的に水平前後方向(D3,D4方向)に移動可能な補助テーブル31aとを備えている。
そして、引き出し本体部34aをキャビネット3から引き出した状態で、補助テーブル31aもキャビネット3から引き出して位置決めし、補助テーブル31aに食器など被載置物35を載置可能にしている。
したがって、収納部32aに被収納物33を収納する機能を有する引き出し本体部34aをキャビネット3から引き出した状態で、被載置物35を載置するという作業用テーブルとしての機能を必要に応じて付加的に発生可能である。また、キャビネット3自体を設計変更しなくても補助テーブル付き引き出し14を設置可能で、この引き出し14を簡素な構成にすることができる。
補助テーブル31aは、第1のテーブル部材51と第2のテーブル部材52を備えている。第1のテーブル部材51は、引き出し本体部34aの上部開口53の上方に水平に配置され、引き出し本体部34aに対して相対的に水平前後方向(D3,D4方向)に移動可能に引き出し本体部34aまたはキャビネット3(本実施例では、引き出し本体部34a)に設けられ、前方に引き出された状態で位置決め保持可能になっている。
第2のテーブル部材52は、ほぼ垂直方向(上下方向)と水平方向との間で揺動可能に引き出し本体部34aまたは第1のテーブル部材51(本実施例では、引き出し本体部34a)に設けられ、水平維持手段54により水平方向の姿勢を維持可能になっている。
引き出し本体部34aと第2のテーブル部材52により、一つのユニットが構成されている。第2のテーブル部材52は、第1のテーブル部材51とは分離して引き出し本体部34aに設けられている。
これにより、第1のテーブル部材51のみを、独立して前後方向(D3,D4方向)に移動させることができる。たとえば、第2のテーブル部材52の姿勢とは無関係に、第1のテーブル部材51を引き出し本体部34aに対して前方に移動させれば収納部32aに蓋をすることができる。
また、第2のテーブル部材52を水平にして補助テーブル31aを使用中であっても、第1のテーブル部材51のみを後方に移動させて収納部32aの上部開口53を開ければ、収納部32aに被収納物33を自在に出し入れすることができ、使い勝手がよい。
補助テーブル付き引き出し14をキャビネット3から引き出すと、第1のテーブル部材51の前端部36aがキャビネット3の前面37aとほぼ同じ位置かまたは若干前方に出るので、第1のテーブル部材51を前方に引き出し可能である。
第1のテーブル部材51は、上下方向と左右方向(D1,D2方向)に移動しないように拘束され、第2のテーブル部材52は、前方に引き出されて水平の姿勢を維持しているときは、前後方向(D3,D4方向)に移動しないように拘束され、第1のテーブル部材51と第2のテーブル部材52が並んで水平な上面を形成することにより被載置物35を載置可能にしている。
したがって、第1のテーブル部材51と第2のテーブル部材52をそれぞれ独立して操作することができ、第2のテーブル部材52を垂直方向に向ければコンパクトになるのでキャビネット3に収納することができる。
また、第2のテーブル部材を水平にすれば、第1のテーブル部材51と第2のテーブル部材52が並んで広い上面が形成されて、ここに被載置物35を載置することができ、それまで隠れていた作業用テーブルとしての機能が新たに付加的に発生する。
キャビネット3には、左右一対の受けレール48が取付けられている。一対の受けレール48は、前後方向(D3,D4方向)を向いて水平に且つ平行に配置されている。受けレール48には、スライド部材49が前後方向(D3,D4方向)にスライド自在に係合している。一対のスライド部材49は、引き出し本体部34aの左右両側に取付けられている。
受けレール48とスライド部材49により、補助テーブル付き引き出し14をスライド可能に支持するレール機構が構成されている。補助テーブル付き引き出し14は、このレール機構を介してキャビネット3に対して前後方向(D3,D4方向)に自在に移動することができる。
前方に引き出された第1のテーブル部材51を、保持手段38aにより引き出し本体部34aに係合離脱可能に位置決め保持できるようになっている。第1のテーブル部材51は、左右一対の係合部56を介して引き出し本体部34aに係合し、引き出し本体部34aに対して相対的に前後方向(D3,D4方向)のみにスライド自在になっており、上下方向と左右方向(D1,D2方向)の移動は規制されている。これにより、第1のテーブル部材51は、スムーズに前後方向(D3,D4方向)にスライド可能になる。
第1のテーブル部材51の前方の側部には、一対の溝状の係合部44aが形成されている。引き出し本体部34aの前部両側には突出片43aが取付けられている。第1のテーブル部材51が前方に引き出されたとき、係合部44aが突出片43aに係合するようになっている。係合部44aと突出片43aにより、保持手段38aが構成されている。
前方に引き出された第1のテーブル部材51は、保持手段38aを介して引き出し本体部34aに位置決め保持される。これにより、第1のテーブル部材51をしっかりと保持して、被載置物35を安定した状態で第1のテーブル部材51に載置することができる。
第2のテーブル部材52は、連結部57を介して引き出し本体部34aの側面に揺動可能に支持されている。第2のテーブル部材52は、垂直方向に向けると引き出し本体部34aの側板に沿って折り畳まれた状態になって、補助テーブル付き引き出し14をキャビネット3に内方に収納可能になる(図6)。
第2のテーブル部材52の後端部には、突出部58が、一体的にまたは別体で(本実施例では、一体的に)後方に突出形成されている。これにより、第2のテーブル部材52が水平方向を向いているときには、突出部58が、キャビネット3またはグリル12の前面に当接してストッパーの機能を発揮するので、引き出し本体部34aと第2のテーブル部材52が後方に移動しないように規制される。
また、引き出し本体部34aは、受けレール48とスライド部材49を有するレール機構により、引き出し本体部34aが前方側に移動したときにはそれ以上前方に移動しないように規制されている。これにより、水平の姿勢のときの第2のテーブル部材52は、前後方向(D3,D4方向)に移動しないように拘束されることになる。
水平維持手段54は、引き出し本体部34aと第2のテーブル部材52とを連結するとともに、第2のテーブル部材52を水平の姿勢に保持できる機能を有している。
水平維持手段54は、揺動動作可能なレバー61と、引き出し本体部34aの側板に固定され、レバー61を揺動可能に支持する本体部側支持部62と、レバー61に係合し、第2のテーブル部材52の裏面に固定されて第2のテーブル部材52を水平方向に支持可能なテーブル側支持部63とを有している。
レバー61と本体部側支持部62は連結ピン64により連結され、レバー61が揺動可能になっている。テーブル側支持部63には所定形状の係合用長孔65が形成され、レバー61の端部に係合する連結ピン66が、係合用長孔65内を移動可能に長孔65に係合している。
長孔65の一方側には凹部67が形成され、この凹部67に連結ピン66が嵌まり込むことにより、第2のテーブル部材52を水平方向の姿勢のままで保持可能になっている。レバー61を下方から手で押せば(矢印B)、連結ピン66が凹部67から外れて係合用長孔65内を移動し、これにより第2のテーブル部材52は下方を向くように移動可能になる。
したがって、第2のテーブル部材52が引き出し本体部34aに沿って下方(垂直方向)を向いている状態のとき(図6)、第2のテーブル部材52を引っ張って水平方向に向けると、レバー61の連結ピン66は係合用長孔65内を移動し、レバー61の自重により連結ピン66は凹部67に嵌まり込む(図7)。なお、このとき、レバー61を矢印B1に示す方向に引っ張れば、連結ピン66が凹部67内により深く係合する。
これにより、第2のテーブル部材52は、水平維持手段54により水平方向の姿勢のままで保持され、第1のテーブル部材51と第2のテーブル部材52とが並んで水平な上面を形成するので、被載置物35を載置することができる。
第2のテーブル部材52を折り畳むときには、レバー61を矢印Bに示すように下方から押せば、連結ピン66が凹部67から離脱して連結ピン66が係合用長孔65内を移動可能になる。その結果、第2のテーブル部材52は、水平方向から揺動して下方(垂直方向)を向いて折り畳まれる(図6)。
次に、補助テーブル付き引き出し14を使用する手順について説明する。
まず初めに、図9に示すように、把手50に指をかけて補助テーブル付き引き出し14をキャビネット3から前方に引き出す。すると、引き出し本体部34aと、これに取付けられた第2のテーブル部材52が前方に引き出され、引き出し本体部34aの上部開口53が開放された状態になる。これにより、引き出し本体部34aの収納部32aに対して被収納物33を自在に出し入れすることができ、引き出し本体部34aは収納の機能を発揮する。
引き出し本体部34aが前方に引き出されると、補助テーブル31aの前端部36aは、キャビネット3の前面37aとほぼ同じ位置かまたは若干前方に出ているので、補助テーブル31aを前方に引き出すことが可能になる。
そこで、補助テーブル31aを使用する場合には、図10に示すように、第1のテーブル部材51の前端部36aに指を掛けて、第1のテーブル部材51を前方に移動させ、図11に示すように、最も前方側に位置させる。
すると、第1のテーブル部材51の係合部44aが、引き出し本体部34aの突出片43aに係合するので、第1のテーブル部材51が、引き出し本体部34aに位置決め保持される(図8)。
次いで、下方(垂直方向)を向いて折り畳まれている第2のテーブル部材52を(図11)、図12に示すように水平方向まで揺動させる。すると、水平維持手段54により、第2のテーブル部材52は水平方向に支持されるとともにこの姿勢を維持する(図7)。
その結果、第1のテーブル部材51と第2のテーブル部材52が、並んで水平な上面を形成することになる。この状態のとき、突出部58は、キャビネット3に当たるので後方に移動するのを規制するストッパーとしての機能を発揮する。
このとき、レバー61はその自重によりその連結ピン66が凹部67に係合するが、レバー61を矢印B1(図7)に示す方向に引っ張れば、連結ピン66が凹部67(図6)内により深く係合するので、第2のテーブル部材52がより安定した状態で水平に保持される。
図13に示すように、こうして水平な上面を有する補助テーブル31aに被載置物35を載置することができるので、補助テーブル31aは、それまで隠れていた作業用テーブルとしての機能を新たに付加的に発生する。
図14,図15は、それぞれ図6,図7に相当する図で、第2の実施例の変形例を示す図である。図14は、補助テーブル31bを使用しないときの補助テーブル付き引き出し14の正面断面図、図15は、補助テーブル31bを使用するときの補助テーブル付き引き出し14の正面断面図である。
なお、上述の第2の実施例と同一または相当部分には同一符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
図14,図15に示すように、この変形例にかかる補助テーブル付き引き出し14は、引き出し本体部34bの高さ寸法を浅くし、その分だけ第1のテーブル部材51bの高さ寸法を高くし、第2のテーブル部材52を第1のテーブル部材51bの側面に設けている。
すなわち、引き出し本体部34bは被収納物33の高さより低い高さ寸法を有し、被収納物33の上部部位33cは第1のテーブル部材51bの内方に配置可能であり、第2のテーブル部材52は、第1のテーブル部材51bに揺動可能に設けられている。
第1のテーブル部材51bを後方に位置させれば、上部部位33cが引き出し本体部34bの上に露出するので、引き出し本体部34bに対して被収納物33を容易に出し入れすることができ使い勝手がよくなる。
システムキッチン1は補助テーブル付き引き出し14を有しており、この補助テーブル付き引き出し14は、キャビネット3に引き出し収納自在に設けられている。補助テーブル付き引き出し14は、水平前後方向(D3,D4方向)に移動可能にキャビネット3に設けられ収納部32bに調味料など被収納物33を収納可能な引き出し本体部34bと、引き出し本体部34bおよびキャビネット3の少なくとも一方(この変形例では、引き出し本体部34b)に設けられ、所定部位(この変形例では、第1のテーブル部材51bと第2のテーブル部材52)が引き出し本体部34bに対して相対的に水平前後方向(D3,D4方向)に移動可能な補助テーブル31bとを備えている。
そして、引き出し本体部34bをキャビネット3から引き出した状態で、補助テーブル31bもキャビネット3から引き出して位置決めしこの補助テーブル31bに食器など被載置物35を載置可能にしている。これにより、第2の実施例にかかる補助テーブル付き引き出し14と同じ作用効果を奏する。
補助テーブル31bは、第1のテーブル部材51bと第2のテーブル部材52を備えている。第1のテーブル部材51bと第2のテーブル部材52により、一つのユニットが構成されている。
第1のテーブル部材51bは、引き出し本体部34bの上部開口53の上方に水平に配置され、引き出し本体部34bに対して相対的に水平前後方向(D3,D4方向)に移動可能に引き出し本体部34bまたはキャビネット3(この変形例では、引き出し本体部34b)に設けられ、前方に引き出された状態で位置決め保持可能になっている。第1のテーブル部材51bを前方に位置決め保持するために、第2の実施例と同じ構成の保持手段38a(図8)が設けられている。
第2のテーブル部材52は、ほぼ垂直方向(下方向)と水平方向との間で揺動可能に引き出し本体部34bまたは第1のテーブル部材51b(この変形例では、第1のテーブル部材51b)に設けられ、水平維持手段54により水平方向の姿勢を維持可能になっている。
補助テーブル付き引き出し14を使用するとき、引き出し本体部34bをキャビネット3から引き出すと、第1のテーブル部材51bの前端部がキャビネット3の前面37a(図9)とほぼ同じ位置かまたは若干前方に出ることにより、第1のテーブル部材51bは前方に引き出し可能になる。
第1のテーブル部材51bは、上下方向と左右方向(D1,D2方向)に移動しないように左右一対の係合部56により拘束されている。第2のテーブル部材52は、前方に引き出されて水平の姿勢を維持しているときには前後方向(D3,D4方向)に移動しないように拘束されている。そのために、第2の実施例と同じ突出部58(図5)が、第2のテーブル部材52に形成されている。
第1のテーブル部材51bと第2のテーブル部材52が並んで水平な上面を形成することにより、被載置物35を載置することが可能になり、このような構成の補助テーブル31bは、第2の実施例と同じ作用効果を奏する。
第2の実施例および変形例にかかる補助テーブル付き引き出し14は、コンロ13に設けられたグリル12の横で且つ壁面19側の幅狭のスペースに配置されている。引き出し本体部34a,34bの収納部32a,32bには、被収納物33として調味料など小さいサイズのものを収納可能になっている。
ところで、このグリル12の横の幅狭のスペースは利用しにくいスペースであるが、ここをデッドスペースにせず有効活用するために、従来は、いわば消極的な理由でこのスペースに調味料入れの引き出し(スパイスボックス)が設けられていた。
これに対して、本発明では、この調味料入れの引き出しを積極的に利用して補助テーブル付き引き出し14としてこれをこの幅狭のスペースに配置し、収納機能に加えて、被載置物35を載置する作業用テーブルとしての機能を新たに付加的に発生可能にしている。
また、補助テーブル31a,31bを使用するときに、すぐ横が壁面19なので、被載置物35が壁面19で保護されることになり、この壁面19側に落下する恐れはなく、より安定化する。
補助テーブル31a,31bの外周縁の全体または一部(第2の実施例,変形例では、全体)に凸状縁部46が形成され、また、補助テーブル31a,31bの表面にはエンボス加工により凹凸模様45(図5)が形成されている。これにより、第1の実施例と同じ作用効果を奏する。
第2の実施例,変形例において、補助テーブル付き引き出し14は、補助テーブル31a,31bを使用しないときには第2のテーブル部材52を折り畳んでおけば補助テーブル付き引き出し14のまわりに突出部分はなくなって通常の引き出しとして使用できるので、調理の邪魔にはならず、使い勝手がよい。
また、補助テーブル31a,31bを広げて使用するときも、この補助テーブル31a,31bは壁面19のところに位置するので、ユーザーの調理作業中の動線と干渉することはなく、調理の際にユーザーが移動するのに邪魔になることはない。
第1の実施例,第2の実施例,変形例において、補助テーブル31,31a,31bが、ワークトップ8(調理台)より若干低いがこれに近い高さ位置に位置して作業用テーブルとしての機能を発揮する。したがって、ユーザーは、ワークトップ8(調理台)と補助テーブル31,31a,31bの両方を使用して、広い作業用スペースで調理を快適且つ効率的に行うことができる。
近年は、台所で調理をするときの作業用スペースが不足気味で、広い作業用スペースが求められていたが、本発明は、補助テーブル31,31a,31bを「ちょい置きスペース」としても有効に活用することができ、前記要望に応えることができる。
補助テーブル31,31a,31bは、コンロ13のすぐ近くに位置している。したがって、補助テーブル31,31a,31b上に食器などを置けば、コンロ13で調理された料理をこの食器にすぐに盛り付けることができ、調理を効率的に行うことができる。
補助テーブル31,31a,31bは、引き出し本体部34,34a,34bに設けられているので、受けレールやスライド部材を有する補助テーブル用レール機構は不要であり、補助テーブル付き引き出し14,21の構造がさらに簡素化する。
各実施例,変形例において、補助テーブル付き引き出し14,21が、キャビネット3に収納されている状態から作業用テーブルとしての機能を新たに発生させるまでに必要なユーザーのアクションについて説明する。
第1の実施例では、引き出し本体部34を前方に引き、補助テーブル31を前方に引くという二つのアクションのみでよい。第2の実施例では、引き出し本体部34aを前方に引き、第1のテーブル部材51を前方に引き、第2のテーブル部材52を水平にするという三つのアクションのみでよい。
第2の実施例の変形例では、引き出し本体部34bを前方に引き、第1のテーブル部材51bと第2のテーブル部材52を一緒に前方に引き、第2のテーブル部材52を水平に持ち上げるという三つのアクションのみでよい。
このように、本発明では、簡単なアクションで補助テーブル31,31a,31bが作業用テーブルとしての機能を発揮する。なお、被収納物33を出し入れする場合には、引き出し本体部34,34a,34bを引くという一つのアクションのみで被収納物33を出し入れ可能な状態にすることができ、操作が簡単である。
以上、本発明の実施例(変形例を含む。以下同じ)を説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲で種々の変形,付加などが可能である。
なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
本発明は、台所に設置されるキッチン(たとえば、複合厨房家具の一種であるシステムキッチン)など厨房家具に設けられる引き出しに適用可能である。
図1ないし図15は本発明の実施例を示す図で、図1は、各実施例,変形例のうち少なくとも一つの例が適用されたシステムキッチンの斜視図である。 図2ないし図4は第1の実施例を示す図で、図2は、補助テーブル付き引き出しの補助テーブルを引き出す途中のシステムキッチンの部分斜視図である。 補助テーブルを使用するときのシステムキッチンの部分斜視図である。 補助テーブル付き引き出しの正面断面図である。 図5ないし図13は第2の実施例を示す図で、図5は、補助テーブル付き引き出しの補助テーブルを使用するときのシステムキッチンの部分斜視図である。 補助テーブルを使用しないときの補助テーブル付き引き出しの正面断面図である。 補助テーブルを使用するときの補助テーブル付き引き出しの正面断面図である。 補助テーブル付き引き出しの分解斜視図である。 図9ないし図13は、補助テーブル付き引き出しの使用手順を説明するためのシステムキッチンの部分斜視図で、図9は、引き出し本体部を引き出した状態を示している。 第1のテーブル部材を引き出す途中の状態を示している。 第1のテーブル部材を引き出した状態を示している。 第2のテーブル部材を水平にした状態を示している。 補助テーブルを使用中の状態を示している。 図14,図15は第2の実施例の変形例を示す図で、図14は、補助テーブルを使用しないときの補助テーブル付き引き出しの正面断面図である。 補助テーブルを使用するときの補助テーブル付き引き出しの正面断面図である。
符号の説明
1 システムキッチン(厨房家具)
3 キャビネット
12 グリル
13 コンロ
14,21 補助テーブル付き引き出し
19 壁面
31,31a,31b 補助テーブル
32,32a,32b 収納部
33 被収納物
33c 被収納物の上部部位
34,34a,34b 引き出し本体部
35 被載置物
36,36a 前端部
37,37a 前面
38,38a 保持手段
46 凸状縁部
51,51b 第1のテーブル部材
52 第2のテーブル部材
53 上部開口
54 水平維持手段
D1 左方
D2 右方
D3 前方
D4 後方

Claims (8)

  1. 厨房家具のキャビネットに引き出し収納自在に設けられた補助テーブル付き引き出しであって、
    水平前後方向に移動可能に前記キャビネットに設けられ収納部に被収納物を収納可能な引き出し本体部と、
    この引き出し本体部および前記キャビネットの少なくとも一方に設けられ、所定部位が前記引き出し本体部に対して相対的に水平前後方向に移動可能な補助テーブルとを備え、
    前記引き出し本体部を前記キャビネットから引き出した状態で、前記補助テーブルも前記キャビネットから引き出して位置決めしこの補助テーブルに被載置物を載置可能にしたことを特徴とする補助テーブル付き引き出し。
  2. 請求項1に記載の補助テーブル付き引き出しであって、
    この補助テーブル付き引き出しは、前記キャビネットの上部の調理台のすぐ下に配置され、
    前記引き出し本体部を前記キャビネットから引き出すと、前記補助テーブルの前端部が前記キャビネットの前面とほぼ同じ位置かまたは若干前方に出ることによりこの補助テーブルを引き出し可能であり、
    前方に引き出された前記補助テーブルを、保持手段により前記引き出し本体部に係合離脱可能に位置決め保持できるようにしたことを特徴とする補助テーブル付き引き出し。
  3. 請求項1に記載の補助テーブル付き引き出しであって、
    前記補助テーブルは、
    前記引き出し本体部の上部開口の上方に水平に配置され、この引き出し本体部に対して相対的に水平前後方向に移動可能に前記引き出し本体部または前記キャビネットに設けられ、前方に引き出された状態で位置決め保持可能な第1のテーブル部材と、
    ほぼ垂直方向と水平方向との間で揺動可能に前記引き出し本体部または前記第1のテーブル部材に設けられ、水平維持手段により水平方向の姿勢を維持可能な第2のテーブル部材とを備え、
    前記引き出し本体部を前記キャビネットから引き出すと、前記第1のテーブル部材の前端部が前記キャビネットの前面とほぼ同じ位置かまたは若干前方に出ることによりこの第1のテーブル部材を前方に引き出し可能であり、
    前記第1のテーブル部材は上下方向と左右方向に移動しないように拘束され、前記第2のテーブル部材は前方に引き出されて水平の姿勢を維持しているときには前後方向に移動しないように拘束され、
    前記第1のテーブル部材と前記第2のテーブル部材が並んで水平な上面を形成することにより前記被載置物を載置可能にしたことを特徴とする補助テーブル付き引き出し。
  4. 請求項2または3に記載の補助テーブル付き引き出しであって、
    この補助テーブル付き引き出しはコンロに設けられたグリルの横で且つ壁面側の幅狭のスペースに配置され、前記引き出し本体部の前記収納部には調味料を収納可能であることを特徴とする補助テーブル付き引き出し。
  5. 請求項3または4に記載の補助テーブル付き引き出しであって、前記第2のテーブル部材は前記第1のテーブル部材とは分離して前記引き出し本体部に設けられていることを特徴とする補助テーブル付き引き出し。
  6. 請求項3または4に記載の補助テーブル付き引き出しであって、
    前記引き出し本体部は、前記被収納物の高さより低い高さ寸法を有し、この被収納物の上部部位は前記第1のテーブル部材の内方に収納可能であり、前記第2のテーブル部材は前記第1のテーブル部材に揺動可能に設けられていることを特徴とする補助テーブル付き引き出し。
  7. 請求項1ないし6のいずれかの項に記載の補助テーブル付き引き出しであって、前記補助テーブルの外周縁の全体または一部に凸状縁部を形成したことを特徴とする補助テーブル付き引き出し。
  8. 請求項1ないし7のいずれかの項に記載の補助テーブル付き引き出しを有する厨房家具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110156564A1 (en) * 2008-06-24 2011-06-30 Aktiebolaget Electrolux Space efficient multi-function kitchen appliance
EP3960029A1 (de) * 2020-08-27 2022-03-02 Niesmann+Bischoff GmbH Küche für freizeitfahrzeug

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