JP5448488B2 - 収納庫 - Google Patents

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Description

本発明は、引出を備えた収納庫であって、特に引出に収納した被収納物を取り出しやすくすることが可能な収納庫に関する。
キッチンには、調理器具や調理材料、食器などを収納しておくために、多くの収納スペースが設けられている。このため天板(システムキッチンにおいてはワークトップ)の下には、引出や開き戸が設けられるのが通常である。近年はキッチンの使用態様の研究がすすみ、引出などに収納される被収納物をある程度想定し、引出の大きさや仕切りの形状を工夫することにより、使い勝手の向上を図ることが行われている。そのような例として、コンロを有するコンロキャビネットには鍋などを入れる大きな引出や開き戸を設けたり、調理スペースを有するベースキャビネットには食器や調理器具を入れる浅い引出を多く設けたりしている。
ところで天板の下に収納スペースを設けるために、必然的に引出等は低い位置となる。このため利用者は腰をかがめるか、しゃがみ込むことによって被収納物を出し入れすることになる。このことは、長時間キッチンで立ち仕事をする場合や、高齢により体に自由がきかなくなってきた場合など、使用者によっては負担に感じる場合も想定される。
そこで従来からも、低い位置の引出に対して、被収納物の出し入れを容易とするための工夫が検討されていた。特許文献1には、引出の昇降機構を備えたキャビネットの構成が開示されている。なお特許文献1では、引出を完全に引き出した状態でのみ昇降させることにより、引出とキャビネット本体とが衝突することを防止することを特徴としている。
特開2007−215678号公報
上記特許文献1に開示された構成においては、引出の位置が高くなるために確かに被収納物を取り出しやすくなると考えられるが、引出の全体を回転させながら上昇させる構成である。しかしながら、引出は木製や金属製の前板や、底板、側板などから構成されており、何も収容していなくてもかなりの重量を有している。まして引出の中に様々な被収納物を収納すると、これを回転させるために必要な労力は、ちくいち屈むよりも多大なものとなってしまいかねない。ここでエアシリンダーや電動モータなどによって持ち上げる力を補助することも考えられるが、機構が複雑となり、キッチンの生産コストの高騰を招いたり、機構が収容スペースを圧迫したりして本末転倒となるおそれがある。
一方、引出に収納された被収納物のうち、調理作業中に頻繁に使用する物は限られてくるものである。すなわち、必ずしも引出の全てを高い位置に持ち上げる必要はない。
また上記特許文献1に開示された構成においては、キャビネットとの衝突をおそれるあまり、引出を完全に引き出してからでないと、上昇させることができない。するとキッチンで作業している使用者は1歩下がって引出を大きく引き出さなければならないことになり、たび重なれば煩わしく感じられるおそれがある。
さらには、引き出す操作と上昇させる操作が別のアクションとなっていると、必然的に収容する場合にも2つのアクションが必要になる。このため使用者はその操作自体が面倒になり、せっかくの機能が利用されなくなってしまうおそれもある。
そこで本発明は、簡易な機構で、操作も簡潔かつ容易であり、また必要にして十分な被収納物を上昇させることにより、低い位置にある引出の使い勝手を向上させることが可能な収納庫を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る収納庫の代表的な構成は、被収納物を収納可能な引出をスライド自在に収容可能な収納庫であって、引出内に配置され、内部に被収納物を載置可能な載置部材と、載置部材から奥側に向かって連結されたアームと、アームの奥側に設けられた複数のプーリと、収納庫内の側面に配置され複数のプーリを案内するレールと、を備え、複数のプーリは、レールの上側かつ奥側よりに配置された上プーリと、レールの下側且つ前側よりに配置された下プーリとからなり、レールは、収納庫の奥側から前側に向かって上昇する傾斜部を有し、かつ、傾斜部の形状は、その水平方向の幅が上プーリと下プーリの水平方向の間隔に略一致し、レールは、その上面であり、且つ収納庫の側面から離隔した位置にリブを有し、上プーリはリブと噛合するフランジを有することを特徴とする。
上記構成によれば、レールが収納庫の奥側から前側に向かって上昇する傾斜部を有するため、引出を収納庫から引き出すと、アームが有する複数のプーリがレールの傾斜部上を移動し、アームに連結された載置部材が上昇する。したがって、アームとプーリとレールを用いた簡易な機構で、引出内に配置された載置部材を昇降させることができ、載置部材に収納した被収納物を上昇させて取り出しやすくすることができる。このとき、引出を出し入れする操作に伴って載置部材が昇降するため、操作が簡潔かつ容易である。また被収納物を屈まずに取り出すために必要にして十分な高さに上昇させることにより、低い位置にある引出の使い勝手を向上させることができる。
また上記構成では、傾斜部の水平方向の幅を上プーリと下プーリの水平方向の間隔に略一致させている。これにより、上プーリおよび下プーリが、アームが略水平の姿勢となるように配置されてさえいれば、上プーリおよび下プーリは、水平方向の幅がプーリの間隔に略等しい(略一致している)傾斜部に沿って移動する。したがって、アームは略水平の姿勢を保ったまま昇降することが可能となり、載置部材をほぼ垂直方向に上下動させることができる。
当該収納庫は、アームの前側を上方に付勢するバネを備えているとよい。かかる構成によれば、アームがバネにより上方に付勢されるため、アームに連結された載置部材も同様に上方に付勢されることとなる。したがって、載置部材を上昇させるために必要とする力、すなわち引出を引き出す力を軽減することができ、引出を引き出す動作が容易になる。またバネによってアームを上方に付勢して姿勢を規定することにより、アームのがたつきを吸収できるため、剛性感および高級感を得ることができる。
なお、上記のバネは、単数または複数のバネが着脱可能に構成されていてもよい。これにより載置部材を上昇させる力を調節することができ、引出の位置や大きさに応じて想定される被収納物の重量を適切に支持することができる。
上述したように、上記のレールは、その上面であり、且つ収納庫の側面から離隔した位置にリブを有し、上プーリはリブと噛合するフランジを有するかかる構成により、レールのリブと上プーリのフランジとが噛合し、プーリがレールの形状に応じて確実に移動することが可能となる。

上記のレールの傾斜部より前側には、略水平にプーリを案内する前側水平部を有しているとよい。これにより、引出を引き出した状態において載置部材の重量を前側水平部が支持することとなり、引出が収納庫内へ戻ってしまうことを防ぐことができる。
上記の前側水平部の先端且つ下部には、先端よりも前側に移動した下プーリが戻る際にレールの下側に案内する傾斜面を有しているとよい。
これにより、収納庫から完全に引き出された引出をかかる収納庫内に収容する(押し込む)際に、先端よりも前側に移動した下プーリがレールの下側に確実に案内される。したがって、引出を収納庫内に押し込む際の下プーリのレールからの脱落が防止され、かかる動作を円滑に行うことが可能となる。
上記のレールの傾斜部より奥側には、略水平にプーリを案内する奥側水平部を有しているとよい。これにより、引出を完全に収容させる前に載置部材は下死点に到達し、載置部材に載置した被収納物が引出の上のキャビネット等に衝突することを防止できる。
上記の引出は載置部材を支持する支持部材を更に備え、載置部材は支持部材に着脱可能であるとよい。これにより、載置部材が交換可能となるため、形状や容積、取り付ける個数などを選択することができる。また載置部材を取り外せることから、清掃も容易となる。
本発明によれば、簡易な機構で、操作も簡潔かつ容易であり、また必要にして十分な被収納物を上昇させることにより、低い位置にある引出の使い勝手を向上させることが可能な収納庫を提供することができる。
本実施形態に係る収納庫を備えるキッチンを示す図である。 ベースキャビネットの分解斜視図である。 載置部材と支持部材とを引出に取り付けた状態を示す図である。 載置部材を説明する図である。 摺動部材と柱部材を説明する図である。 摺動部材と柱部材を組み合わせた部分断面図である。 アーム、上プーリ、下プーリおよびレールを説明する図である。 レールとプーリの嵌合状態を説明する図である。 レールとプーリの嵌合状態を説明する図である。 引出を引き出す際の載置部材の動作を説明する図である。 引出を引き出す際の載置部材の動作を説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(キッチン)
図1は本実施形態に係る収納庫を備えるキッチンを示す図である。キッチン100は一枚の天板110(ワークトップ)の下に複数の収納庫(キャビネット)を備えた、いわゆるシステムキッチンである。天板110は合成樹脂(人工大理石)やステンレスなどからなり、キッチン100の全体の上面を覆っている。
天板110には、組み込み式に取り付けられたコンロ112、調理スペース114、天板110に一体形成されたシンク116が設けられる。シンク116とコンロ112の間に位置する調理スペース114は平坦なテーブル面であり、主に調理を行うのに利用される。
天板110の下は、コンロ112本体が設置されているコンロキャビネット120と、調理スペース114に対応したベースキャビネット130と、シンク116が設置されているシンクキャビネット140といった各収納庫で構成される。各収納庫は収納スペースとして機能し、収納庫内の空きスペースには、コンロ112への配線や、シンク116および水栓への給排水管なども収容されている。このように、天板110の下では、天板110の上のシンク116やコンロ112といった各構成に対応した収納庫がその高さおよび奥行きを等しくして複数設けられている。
各収納庫は、被収納物を収納するために、様々な大きさの引出をスライド自在に設けている。例えばコンロキャビネット120は、上部にコンロ112のグリル112aおよび操作パネル112bを備え、その脇には調味料などの小物を収納するための小さな引出であるスパイスボックス122が配設されている。コンロキャビネット120の中央部、すなわちグリル112aの下には幅の広い大きな引出124が配設され、鍋やボウルなどの比較的大きな調理器具を収納することが可能になっている。またコンロキャビネット120の下部の床近傍には、引出式の足元収納庫126が配設されている。
同様に、ベースキャビネット130には複数の比較的小さな引出132、134および足元収納庫136が備え付けられている。シンクキャビネット140には足元収納庫146から天板110に到る高い前板を備えた引出144、および足元収納庫146が備え付けられている。
(収納庫)
次に、本実施形態の特徴である収納庫について説明する。上記したコンロキャビネット120、ベースキャビネット130、シンクキャビネット140のうち、ベースキャビネット130を例にとって説明する。
図2はベースキャビネット130の分解斜視図、図3は載置部材150と支持部材160とを引出134に取り付けた状態を示す図である。上述したように、ベースキャビネット130には上段の引出132、中段の引出134、下段の足元収納庫136がスライド自在に収容される。
そして中段の引出134には、その内部にさらに被収納物を載置可能な載置部材150を配置している。載置部材150は、後述する昇降機構によって上下移動可能となっている。
図4は載置部材150を説明する図である。載置部材150は、天面が開放された箱状であって、いわゆるポケット形状を成している。本実施形態においては載置部材150の上縁の一辺に鈎状のL字部152が形成されており、図3に示すようにL字部152を支持部材の梁162aに吊下することによって載置部材150が後述する支持部材160に対して着脱可能に構成されている。これにより、載置部材150が交換可能となるため、形状や容積、取り付ける個数などを選択することができる。また載置部材150を取り外せることから、清掃も容易となる。
昇降機構は、支持部材160とレール194とから構成される。支持部材160は、梁162a、162bと、摺動部材164と、摺動部材164から奥側に向かって連結されたアーム168と、アーム168の奥側に設けられた上プーリ170、下プーリ172とを有している。一方、レール194は、ベースキャビネット130内の壁板130aに配置されている。支持部材160の各要素およびレール194は引出134の左右方向に対称に構成されており、梁162a、162bを除いて左右両側にそれぞれ2つ(鏡面対称に)配置されている。なお、引出132、134、136そのものを出し入れするためのレール機構は一般的なものでよいため、図示を省略している。
摺動部材164は引出134の両側に配置され、これらを2つの梁162a、162bで接続することによって、載置部材150を収容する枠体を形成している。下側の梁162bは、枠体の剛性を高めると共に、載置部材150の後面を支持して、回転してしまうことを防止している。
摺動部材164は、引出134に固定設置される柱部材166によって上下方向に摺動可能に構成されている。これにより支持部材160全体および載置部材150が、柱部材166に対して上下方向に摺動可能である。柱部材166は、引出134の前板134aの後面に固定設置される。
図5は摺動部材164と柱部材166を説明する図、図6は摺動部材164と柱部材166を組み合わせた部分断面図である。図5に示すように、摺動部材164は、柱部材166の凹部166aと嵌合する凸部164a、柱部材166の上下レール166bを挿通する上下溝164bを備えている。凸部164aは内部が空洞であって、バネ200を収容する。凸部164aの下方には、バネ200の下端を固定するバネ係合部164cが設けられている。上下溝164bは断面がT字状の溝であって、摺動部材164が脱落することなく上下に摺動可能に構成されている。また摺動部材164は、梁162a、162bを接続する梁接続部165a、165bを有している。
また、図5に示すように、柱部材166は、摺動部材164の凸部164aが上下方向に挿通される凹部166a、摺動部材164を上下に案内する上下レール166bを備えている。凸部164aと凹部166aは、上下レール166bと上下溝164bと同様に、組み合わされたまま摺動部材164が柱部材166に対して上下方向に摺動可能になっている。凹部166aの上方には、バネ200の上端を固定するバネ係合部166cが設けられている。
図6に示すように、バネ200は上端を柱部材166のバネ係合部166cに接続され、下端を摺動部材164のバネ係合部164cに接続される。本実施形態においてバネ200は引っ張りバネである。これにより、アーム168の前側に連結された摺動部材164は、柱部材166に対して上方に付勢される。したがって、梁162aを介して摺動部材164に装着された載置部材150も同様に上方に付勢されるため、載置部材150を上昇させるために要する力、すなわち引出134を引き出す力が軽減され、かかる動作を容易に行うことができる。
なおバネ200は、単数または複数のバネ200が着脱可能に構成されていてもよい。これにより載置部材150を上昇させる力を調節することができ、引出の位置や大きさに応じて想定される被収納物の重量を適切に支持することができる。本実施形態では片側につき2本のバネ200を装着可能である。
また柱部材166には、引出134の前板134aに固定するための固定部166dを備えている。なお、柱部材166に摺動部材164およびバネ200を組み付けてから、柱部材166を前板134aに固定する。これらの構成から、引出134に対して柱部材166を介して摺動部材164が上方に付勢され、結果的に載置部材150は常に上昇する方向に付勢されている。
図7はアーム168、上プーリ170、下プーリ172、およびレール194を説明する図である。図7(a)はアーム168、プーリ170、172を示す図であり、図7(b)はレール194を示す図であり、図7(c)はレール194に替えて使用可能な他の例を示す図である。なお、以下の説明において、上プーリ170および下プーリ172を総称する場合は単にプーリと称する。
図7(a)に示すように、アーム168は摺動部材164から奥側に向かって延長するように接続されている。本実施形態においてアーム168は樹脂部168aと金属部168bとからなり、樹脂部168aの奥側先端に下プーリ172と金属部168bを固定している。金属部168bの奥側先端は上方にL字状に屈曲しており、上プーリ170を高い位置に設置している。なお、実施形態においてはアーム168を樹脂部168aと金属部168bとから構成しているが、これに限定するものではなく、これらを一体の樹脂または金属で形成してもよい。
図7(b)に示すレール194は、ベースキャビネット130内の壁板130aに配置されており、プーリを案内する。レール194は、その中央部に、ベースキャビネット130(収納庫)の奥側から前側に向かって上昇する傾斜部194bを有している。傾斜部194bより前側には、略水平にプーリを案内する前側水平部194cを有している。傾斜部194bより奥側には、略水平にプーリを案内する奥側水平部194aを有している。
本実施形態において奥側水平部194a、傾斜部194b、前側水平部194cは概ね直線であり、その交点(屈曲点)はアールが付けられている。アールの曲率半径は、プーリの半径よりも大きい(曲がりが緩やかである)ことが好ましい。ただし、奥側水平部194aや前側水平部194cも傾斜、屈曲、ないしは湾曲させたりすることを除外するものではない。例えば図7(c)に示すように、レールの傾斜部194bを、S字を描くような滑らかな曲線状としてもよい。
また本実施形態では、レール194は、前側水平部194cの先端且つその下部に傾斜面194dを有する。これにより、引出134がベースキャビネット130から完全に引き出されることで、レール194の先端よりも前側に移動した、すなわちレール194から外れた下プーリ172が、引出134をベースキャビネット130内に再度収容する(押し込む)際に、レール194の下側に確実に案内される。したがって、引出134を押し込む際の下プーリ172のレール194からの脱落が防がれ、かかる動作を円滑に行うことが可能となる。
上プーリ170および下プーリ172は、アーム168が略水平の姿勢となるように、レール194を挟むように配置されている。詳しくは、上プーリ170は、レール194の上側を移動可能な位置且つ引出134の奥側よりとなる位置に配置され、下プーリ172はレール194の下側を移動可能な位置且つ引出134の前側よりとなる位置に配置されている。これにより、引出134をベースキャビネット130から引き出した際に、上プーリ170および下プーリ172がレール194の形状に沿って移動可能となる。
本実施形態において、上プーリ170と下プーリ172の水平方向の間隔D1は、レール194の傾斜部194bの水平方向の幅W1とほぼ等しい(略一致する)。また上プーリ170と下プーリ172の高さ方向の間隔D2は、レール194の奥側水平部194aまたは前側水平部194cの高さ方向の幅W2とほぼ等しい。
上プーリ170、下プーリ172とレール194の配置と形状を上記のように構成したことにより、アーム168が略水平の姿勢となるように配置された上プーリ170および下プーリ172は、水平方向の幅がこれらの間隔に略等しく構成された傾斜部194bに沿って移動しながら上昇する。したがって、2つのプーリを同時に上下に案内することができると共に、アーム168の水平を保ったまま昇降させることができる。
また、上プーリ170および下プーリ172とアーム168の組み合わせにより、アーム168の前側が上方に回動する方向において略水平の姿勢で上死点(可動範囲の上端)となるが、アーム168の前側が下方に回動する方向には回動可能である(ただし、摺動部材164と柱部材166の上下摺動により回動が制限される)。そして、バネ200によって支持部材160を上方に付勢して姿勢を規定することにより、支持部材160のがたつきを吸収できるため、剛性感および高級感を得ることができる。
なおアーム168の水平を保つためには、上プーリ170および下プーリ172の水平方向の間隔D1を広く取ることが好ましく、これに応じてレール194の傾斜部194bの水平方向の幅W1も広くなる。この場合において、図2や図7に示すように、傾斜部194bは中抜きした平行レールとすることができる。これによりレール194の重量および材料コストを低減することができる。
図8および図9は、レール194とプーリの嵌合状態を説明する図である。なお、図9では、理解を容易にするために、ベースキャビネット130の壁板130aの図示を省略する。図8に示すように、レール194は、その上面であり、且つベースキャビネット130(収納庫)の壁板130a(側面)から離隔した位置にリブ194eを有し、かかるリブ194eにより壁板130aとの間に溝194fが形成される。なお、レール194の下面はリブ194eを有さない。上プーリ170はその両側に、レール194のリブ194eと噛合するフランジ170aを有し、かかる両側のフランジ170aにより上プーリ170内に溝170bが形成される。下プーリ172はフランジを有さないため円筒状である。
上プーリ170およびレール194の上面が上記のように構成されていることで、上プーリ170を矢印の方向に移動させ、レール194上に上プーリ170を配置すると、上プーリ170の一方のフランジ170aがレール194の溝194fに、レール194のリブ194eは上プーリ170の溝170bに嵌合され、これらが噛合する。これにより、レール194および上プーリ170は図9(a)に示す状態となる。したがって、上プーリ170のレール194からの脱落(脱輪)が防止され、プーリがレール194の形状に応じて確実に移動することが可能となる。
また下プーリ172およびレール194の下面が上記のように構成されているため、下プーリ172とレール194は噛合しない。したがって、図9(b)に示すように、下プーリ172は、レール194の下面に当接した状態で位置し、かかる下面に沿って移動する。
なお、本実施形態においては、下プーリ172にはフランジを設けていないが、かかる下プーリ172にもフランジを設けてもよい。またレール194の下面にはリブを設けていないが、かかる下面にもリブを設けてもよい。これにより、下プーリ172とレール194とを噛合させることが可能となる。しかしこの場合、アーム168は上プーリ170および下プーリ172の両方により動きが規制されてしまうため、レール194上でのプーリの遊びがなくなり、レール194とプーリが頻繁に咬んでしまうおそれがある。したがって、引出134の円滑な開閉動作を望むのであれば、本実施形態のように上プーリ170のみをレール194と噛合させる構成が好ましい。
また本実施形態では、レール194と上プーリ170との噛合を確実とするために上プーリ170の両側にフランジ170aを設けたが、かかる例に限定するものではなく、これらの噛合だけを目的とするのであれば、上プーリ170の片側(壁板130a側)にフランジ170aを設ければ足りる。
ここで、摺動部材164、載置部材150およびこれに収納された被収納物の重量は、バネ200と、プーリ170、172およびレール194からなるリンク機構の双方によって支持される。さらに詳細には、昇降を司るのはプーリ170、172とレール194であって、バネ200は常に重量を軽減する作用を有している。仮にバネ200を設けなかった場合には、アーム168前側の重量が大きくなって傾くために、柱部材166と摺動部材164の摺動摩擦が高くなり、円滑な昇降動作が阻害されるおそれがある。そのため、バネ200は確実な動作のために重要な役割を有しており、引出の位置や大きさに応じて想定される被収納物の重量に応じてバネ200の本数や強さを選択することが好ましい。
上記構成のベースキャビネット130において、引出134を出し入れした場合の載置部材150の動作について説明する。図10および図11は引出を引き出す際の載置部材の動作を説明する図である。なお上記構成においてバネ200はほとんど外観から観察できないが、図10および図11では説明の便宜上バネ200を描いている。
図10(a)は引出134が収納されている状態を示している。このとき上プーリ170、下プーリ172はレール194の奥側水平部194aにある。そして、バネ200によって支持部材160(摺動部材164等)は上方向に付勢されているが、下プーリ172がレール194の奥側水平部194aの下側にあるため高さ方向の位置が規制されて、載置部材150は最も下降した状態にある。
図10(b)は引出134が少し引き出された状態を示している。このとき、上プーリ170がレール194の奥側水平部194aと傾斜部194bとの交点である上昇起点にあり、下プーリ172も奥側水平部194aと傾斜部との交点である下側角部にある。これによりさらに引出134を引き出すことで、支持部材160は上昇を開始する。
図11(a)は引出134をさらに引き出した状態を示している。このとき、上プーリ170および下プーリ172は傾斜部194bにあるため、引出134を引き出すにつれてアーム168が上昇し、支持部材160および載置部材150も上昇する。すなわち、引出134を引き出す力が、載置部材150を上昇させる力に変換される。
またバネ200が支持部材160を引き上げる力は、上プーリ170および下プーリ172が傾斜部194bにある間は上向きの分力と引出を押し出す方向の分力に分けられる。したがって引出134を引き出す力を補助することとなり、かかる動作を容易に行うことが可能となる。
図11(b)は引出134を概ね引き出した状態を示している。このとき上プーリ170および下プーリ172はレール194の前側水平部194cにある。これにより、引出134を引き出した状態において載置部材150の重量を前側水平部194cが支持することとなり、引出134がベースキャビネット130(収納庫)内へ戻ってしまうことを防ぐことができる。このとき柱部材166に対する摺動部材164の移動限界またはバネ200の縮小限界により、摺動部材164の高さは上限に到る。したがって下プーリ172はレール194の前側先端より突出してしまっても支障がない。
なお、被収納物と載置部材150および支持部材の合計重量がバネ200の付勢力を超えてしまう場合も想定される。この場合は、摺動部材164が柱部材166によって回転不能に上下するように案内されていること、および上プーリ170が前側水平部194cの上面に支持されることから、載置部材150が下降してしまうことはない。また合計重量よりバネ200の付勢力が高い場合には、上プーリ170は前側水平部194cの上面において、アーム168後端の重量を支持するのみとして作用する。
引出134をベースキャビネット130に収納する場合は、上記の逆の動作となる。引出134を引き出された状態から押し込むと、図11(a)に示すように上プーリ170および下プーリ172が傾斜部194bにさしかかる。すると、かかるプーリが傾斜部194bに案内されて下降するため、アーム168が水平の姿勢を保ったまま引き下げられる。これにより、単に引出134を押し込む操作によって、支持部材160ひいては載置部材150が下降する。
さらに引出134を押し込んで、図10(b)に示すように上プーリ170および下プーリ172が上昇起点まで到達すると、この時点で載置部材150は最も下降した状態となる。このように、引出134を完全に収容させる前に載置部材150は下死点(可動範囲の下端)に到達し、載置部材150に載置した被収納物が上段の引出132や壁面等に衝突することを防ぐことができる。
上記説明した如く、本実施形態に係る収納庫の構成によれば、レール194とプーリ170、172とバネ200を用いた簡易な機構で、引出134の内部に配置された載置部材150を昇降させることができ、載置部材150に収納した被収納物を上昇させて取り出しやすくすることができる。このとき、引出134を出し入れする操作に伴って載置部材150が昇降するため、操作が簡潔かつ容易である。また被収納物を屈まずに取り出すために必要にして十分な高さに上昇させることにより、低い位置にある引出の使い勝手を向上させることができる。
なお、上記実施形態においてはベースキャビネット130の引出134について説明したが、他の引出132や足下収納庫136に載置部材150を設けてもよく、また他の収納庫であるコンロキャビネット120やシンクキャビネット140の引出に載置部材150を設けてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、例えばキッチンのように引出を備えた収納庫に利用することができる。
100…システムキッチン、
110…天板
112…コンロ
112a…グリル
112b…操作パネル
114…調理スペース
116 …シンク
120 …コンロキャビネット
122 …スパイスボックス
124 …引出
126 …足元収納庫
130 …ベースキャビネット
130a …壁板
132 …引出
134 …引出
134a …前板
136 …足元収納庫
140 …シンクキャビネット
144 …引出
146 …足元収納庫
150 …載置部材
152 …L字部
160 …支持部材
162a …梁
162b …梁
164 …摺動部材
164a …凸部
164b …上下溝
164c …バネ係合部
165a …梁接続部
165b …梁接続部
166 …柱部材
166a …凹部
166b …上下レール
166c …バネ係合部
166d …固定部
168 …アーム
168a …樹脂部
168b …金属部
170 …上プーリ
170a …フランジ
170b …溝
172 …下プーリ
194 …レール
194a …奥側水平部
194b …傾斜部
194c …前側水平部
194d …傾斜面
194e …リブ
194f …溝
200 …バネ

Claims (6)

  1. 被収納物を収納可能な引出をスライド自在に収容可能な収納庫であって、
    前記引出内に配置され、内部に被収納物を載置可能な載置部材と、
    前記載置部材から奥側に向かって連結されたアームと、
    前記アームの奥側に設けられた複数のプーリと、
    前記収納庫内の側面に配置され前記複数のプーリを案内するレールと、
    を備え、
    前記複数のプーリは、前記レールの上側かつ奥側よりに配置された上プーリと、前記レールの下側且つ前側よりに配置された下プーリとからなり、
    前記レールは、前記収納庫の奥側から前側に向かって上昇する傾斜部を有し、かつ、該傾斜部の形状は、その水平方向の幅が前記上プーリと前記下プーリの水平方向の間隔に略一致し、
    前記レールは、その上面であり、且つ前記収納庫の側面から離隔した位置にリブを有し、
    前記上プーリは前記リブと噛合するフランジを有することを特徴とする収納庫。
  2. 当該収納庫は、前記アームの前側を上方に付勢するバネを備えていることを特徴とする請求項1に記載の収納庫。
  3. 前記レールの前記傾斜部より前側には、略水平に前記プーリを案内する前側水平部を有していることを特徴とする請求項1に記載の収納庫。
  4. 前記前側水平部の先端且つ下部には、該先端よりも前側に移動した下プーリが戻る際に前記レールの下側に案内する傾斜面を有していることを特徴とする請求項に記載の収納庫。
  5. 前記レールの前記傾斜部より奥側には、略水平に前記プーリを案内する奥側水平部を有していることを特徴とする請求項1に記載の収納庫
  6. 前記引出は前記載置部材を支持する支持部材を更に備え、
    前記載置部材は前記支持部材に着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載の収納庫。
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