JPH05130918A - 厨房家具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 椅子に座った楽な姿勢で調理をしたり食器を
洗ったりすることができる厨房家具を提供する。 【構成】 天板１の下に設けられているキャビネット２
が、前向き開口部２１０を有するキャビネット本体２１
と、前記前向き開口部２１０に設けられている移動庫２
２，２３とで構成され、該移動庫２２，２３が、前記キ
ャビネット本体２１と前面がほぼ面一の位置と後退した
位置との間で前後移動可能に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、台所用品を収納するキ
ャビネットを備えた厨房家具に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に厨房家具は、キャビネットの上に
天板を設け、この天板にレンジやシンクを嵌め込んで構
成している。従来、この厨房家具のキャビネットは、美
観あるいは使いやすさの面から前面がほぼフラットに形
成されている。なお、キャビネットには、ワゴンや引き
出しなどが設けられていて、物品を出し入れする時はこ
れらを引き出すことができるようになったものがあるも
のの、ワゴンや引き出しを収納すると、このキャビネッ
トの前面はほぼフラットになるようになっている（実開
昭６０−２５４４５号公報参照）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の厨房家具にあっては、キャビネットの前面に
ほとんど凹凸がないために、厨房家具の前に椅子を置
き、厨房家具の方を向いて座ろうとすると、厨房家具の
前面に足を差し込むスペースがないために体を厨房家具
から離さなければならない。従って、椅子に座ったまま
調理をしたり食器を洗ったりしようとすると、体が天板
から離れすぎていて作業し難い。すなわち、調理をした
り食器を洗ったりする時は、立ったままの姿勢で行なう
ことが強いられていた。

【０００４】本発明は、上記のような問題に着目し、椅
子に座った楽な姿勢で調理をしたり食器を洗ったりする
ことができる厨房家具を提供することを目的としてい
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の厨房家具は、天板の下に設けられているキ
ャビネットが、前向き開口部を有するキャビネット本体
と、前記前向き開口部に設けられている移動庫とで構成
され、該移動庫が、前記キャビネット本体と前面がほぼ
面一の位置と後退した位置との間で前後移動可能に形成
されている。

【０００６】

【作用】本発明の厨房家具は、移動庫を押込んでキャビ
ネット本体の前面に凹部を形成し、その凹部の前に椅子
を置けば、凹部に足を差し込んで体を天板に近付けた状
態で椅子に座ることができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例の構成を図１〜図６に
基づいて詳述する。図１は本実施例の厨房家具を示す分
解斜視図、図２は該厨房家具を示す平面図、図３は該厨
房家具を示す正面図、図４は図２のIV−IV断面図、図５
は図２のＶ−Ｖ断面図、図５は図１のVI−VI断面図で、
図中１は天板、２はキャビネット、３はレール、４は支
持金具である。

【０００８】前記天板１は、キャビネット２の上に固定
され、右端にレンジＲが嵌め込まれる開口部１１が形成
され、左端にシンクＳが嵌め込まれる開口部１２が形成
されている。

【０００９】前記キャビネット２は、前向き開口部２１
０を有するキャビネット本体２１を所定の間隔を置いて
左右に２個配設し、各キャビネット本体２１の前向き開
口部２１０に移動庫２２を設けると共に、前記キャビネ
ット本体２１，２１間にも移動庫２３を設けて構成され
ている。

【００１０】前記キャビネット本体２１は、左右の側板
２１１，２１２及び背板２１３と、前面上部に設けられ
た幕板２１４と、上部にレンジＲあるいはシンクＳを収
納可能な収納室を形成すると共に後部に配管室を形成す
るようにＬ字形に設けられた２枚の間仕切り板と２１
５、２１６で構成されている。

【００１１】前記左右の移動庫２２は、前面に扉２２１
を有する箱形に形成されており、高さ及び幅が前記キャ
ビネット本体２１の前向き開口部２１０の高さ及び幅よ
り若干小さく、奥行が前記キャビネット本体２１の前向
き開口部２１０の奥行のほぼ半分になっている。

【００１２】前記中央の移動庫２３は、前面に扉２３１
を有する箱形に形成されており、高さ及び幅が前記キャ
ビネット本体２１の高さ及び幅がより若干小さく、奥行
が前記キャビネット本体２１の奥行のほぼ半分になって
いる。

【００１３】また、前記移動庫２２，２３は、底にキャ
スター２４が設けられていて、前記キャビネット本体２
１と前面がほぼ面一の位置と後退した位置との間で前後
移動可能になっている。

【００１４】前記レール３は、前記移動庫２２，２３の
キャスター２４を案内するように床Ｆに固定されてお
り、前記移動庫２２，２３の前後移動を、キャビネット
本体２１と前面がほぼ面一の位置までに規制するストッ
パが設けられている。

【００１５】前記支持金具４は、天板２１を支持するよ
うに壁Ｗに固定されている。

【００１６】次に、図７に基づいて本実施例の作用を説
明する。図７は、本実施例の厨房家具を示す断面図で、
（イ）は調理台で作業を行なっている状態を示し、
（ロ）は天板の下に椅子を収納した状態を示している。

【００１７】すなわち、天板１の調理台で作業を行なう
場合には、中央の移動庫２３をキャビネット本体２１の
前向き開口部２１０に押込んでキャビネット本体２１の
前面に凹部２３０を形成し、図７の（イ）に示すよう
に、その凹部２３０の前、つまり調理台の前に椅子Ｃを
置けば、凹部２３０に足を差し込んで体を天板１に近付
けた状態で椅子Ｃに座ることができる。従って、椅子Ｃ
に座った楽な姿勢で調理することができる。

【００１８】また、左側の移動庫２２を押し込んでシン
クＳの前に椅子Ｃを置けば、椅子Ｃに座った楽な姿勢で
食器などを洗ったりすることができるし、右側の移動庫
２２を押し込んでレンジＲの前に椅子Ｃを置けば、椅子
Ｃに座った楽な姿勢で調理することができる。

【００１９】また、図７の（ロ）に示すように、移動庫
２３を押し込んで形成した凹部に、椅子Ｃなどを収納す
ることもできる。

【００２０】更に、移動庫２２，２３をキャビネット本
体２１と前面がほぼ面一の位置に戻しておけば、移動庫
２２，２３に対して物品の出し入れを支障なく行なうこ
とができる。

【００２１】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の
変更等があっても本発明に含まれる。例えば、実施例で
は、キャビネットが２個のキャビネット本体と３個の移
動庫からなっている例を示したが、キャビネット本体及
び移動庫の数の組み合せは、これに限られない。また、
Ｉ形の厨房家具に限らず、Ｌ形あるいはコ形の厨房家具
に適用してもよい。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の厨房家具
にあっては、キャビネットを押込んでキャビネット本体
の前面に凹部を形成し、その凹部の前に椅子を置けば、
凹部に足を差し込んで体を天板に近付けた状態で椅子に
座ることができるので、椅子に座った楽な姿勢で調理を
したり食器を洗ったりすることができるという効果が得
られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の厨房家具を示す分解斜視図である。

【図２】本実施例の厨房家具を示す平面図である。

【図３】本実施例の厨房家具を示す正面図である。

【図４】図１のIV−IV断面図である。

【図５】図１のＶ−Ｖ断面図である。

【図６】図１のVI−VI断面図である。

【図７】本実施例の厨房家具を示す断面図で、（イ）は
調理台で作業を行なっている状態を示し、（ロ）は天板
の下に椅子を収納した状態を示している。

【符号の説明】

１ 天板 ２ キャビネット ２１ キャビネット本体 ２１０ 前向き開口部 ２２ 移動庫 ２３ 移動庫

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 天板の下に設けられているキャビネット
   が、前向き開口部を有するキャビネット本体と、前記前
   向き開口部に設けられている移動庫とで構成され、該移
   動庫が、前記キャビネット本体と前面がほぼ面一の位置
   と後退した位置との間で前後移動可能に形成されている
   ことを特徴とする厨房家具。