JP2001087059A - システムキッチン用キャビネット - Google Patents

システムキッチン用キャビネット

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    • A47B2210/16—Sliding drawers being part of the furniture base

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  • Drawers Of Furniture (AREA)
  • Combinations Of Kitchen Furniture (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャビネット下部を収納スペースとして有効
利用でき、しかも、台輪を設けることなく蹴り込み部が
形成される構造が簡単で安価に提供できるシステムキッ
チン用キャビネットを提供する。 【解決手段】 キャビネット単体１を並べてキャビネッ
ト本体とするシステムキッチン用キャビネットのキャビ
ネット単体１を、物品収納部２１の最下部に引出しスペ
ース２３を形成した枠箱体２と、引き出し３とよりな
り、前記枠箱体２にはその両側板部２４の前端下部に前
縁ｂが上部前縁ａより後退した凹欠部２５を設けてお
き、一方、引き出し３は上部前板部３４と引き出し本体
３１の前部に凹欠部２５の高さより低い下部前板部３３
とを相互間に前向きの連繋部材３５を介して続かせた段
付前板３２を備えたものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、流し、調理面、ガ
ス器具などの取付部が上部に形成されているキャビネッ
ト単体の複数個を並べて使用するシステムキッチン用キ
ャビネットに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】上部に流し、調理面、ガス器具などの取
付部を形成したキャビネット単体の複数個を並べて使用
する通常のシステムキッチン用キャビネットは、使用者
の足先が標準前面より奥に位置されるように、前部下端
に標準面より後退した蹴り込み部を形成するための相当
高さの台輪を設けている関係上、その分だけスペースに
無駄が生ずるという問題が残されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
するところは、上記のような従来の問題点を解決して、
台輪を設けることなく使用者の足先が標準前面より奥に
位置される蹴り込み部を形成することができるようにす
るとともに、キャビネット下部を収納スペースとして有
効利用できるようにした構造が簡単で安価に提供できる
システムキッチン用キャビネットを提供することにあ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ためになされた本発明に係るシステムキッチン用キャビ
ネットは、キャビネット本体が、上部に流し、調理面、
ガス器具などの取付部を形成したキャビネット単体の複
数個よりなるシステムキッチン用キャビネットにおい
て、前記キャビネット単体は、前面が開閉自在な物品収
納部の下部に前面が開放された引出しスペースを形成し
た枠箱体と、この枠箱体の引き出しスペースに摺動自在
に嵌め込まれる引き出しとよりなり、前記枠箱体は、そ
の両側板部の前端下部に前縁が標準となる上部前縁より
後退した凹欠部を設けたものであり、一方、前記引き出
しは、引き出し本体の前部に前記した凹欠部の高さより
低い下部前板部と、上部前板部を相互間に前向きの連繋
部材を介して続かせて上部前板部の下縁を手掛け部とし
た段付前板を備えたものであることを特徴とするものを
基本構成とする。そして、このようなシステムキッチン
用キャビネットにおいて、枠箱体の側板部の内面に前後
方向に延びる受けレールを取付けてこれに引き出し本体
をその下面が他物に接触させることがないように支持さ
せたものを請求項２に係る発明とし、前記した各発明に
おいて、枠箱体の前部下端に桁材を張架してあるものを
請求項３に係る発明とする。
【０００５】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態を図面を参考にして詳細に説明する。１は複数個を並
べてキャビネット本体を構成するキャビネット単体であ
って、このキャビネット単体１は、前面が扉などで開閉
自在とされた物品収納部２１の上部に、流し、調理面、
ガス器具などの取付部２２を形成するとともに、下部を
全面が開放された引出しスペース２３に形成してある枠
箱体２と、この枠箱体２の前記した引出しスペース２３
に摺動自在に嵌め込まれる引き出し３とよりなるもの
で、これらの構成は従来のこの種のシステムキッチン用
キャビネットのキャビネット単体と変わることはない
が、枠箱体２と引き出し３の具体的構成が従来のものと
異なっており、これにより台輪を設けることなく使用者
の足先が標準前面より奥に位置される蹴り込み部を形成
することができるようにするとともに、キャビネット下
部を収納スペースとして有効利用できるようにしてあ
る。
【０００６】すなわち、本発明における枠箱体２は、そ
の側板部２４、２４の前端下部に高さが１５ｃｍ、奥行
きが６ｃｍ程度の角形の凹欠部２５、２５が設けられて
おり、従って、凹欠部２５の前縁ｂが標準となる上部前
縁ａよりも後退させたものとしてある。一方、前記した
引き出し３は、引き出し本体３１の前部に前記した凹欠
部２５の高さより低い下部前板部３３を取付けるととも
に、その上部前方に上部前板部３４を、相互間に前向き
の連繋部材３５を介して続かせた段付前板３２を有して
いて、この上部前板部３４の下端は引き出し用の手掛け
部３６とされている。なお、この実施の形態に示した引
き出し３の引き出し本体３１はその両側板部３１ａの高
さが下部前板部３３の高さよりやや低いが、後板部３１
ａは両側板部３１ｂより高いものとしてあり、この後板
部３１ａの両側上端と前記した上部前板部３４との間に
は棒材３１ｃが張架されていてこの両側の棒材３１ｃを
ガイドとして仕切材を前後動自在に取付けるようにして
ある。
【０００７】なお、前記した連繋部材３５は、垂直な脚
板部３５ａの上部に前方に向け張出する水平板部３５ｂ
を介して垂直な立ち上がり板部３５ｃを連設したステン
レス鋼板よりなるもので、この連繋部材３５は、その脚
板部３５ａを前記した下部前板部３３の内面に前記した
水平板部３５ｂが下部前板部３３の上縁に添って前方に
張出するように添着されるとともに、前記した水平板部
３５ｂが上部前板部３４の下縁より若干上方に位置する
ように立ち上がり板部３５ｃを上部前板部３４の内面に
添着され、このように水平板部３５ｂを上部前板部３４
の下縁より若干上方に位置させることにより、上部前板
部３４の下端は引き出し用の手掛け部３６とされてい
る。
【０００８】なお、図示の実施の形態における枠箱体２
は、その側板部２４、２４の内面に前後方向に延びる受
けレール２５、２５が取付けられていて、引き出し本体
３はその下面が接地面や後記する桁材のような他物に接
触して円滑な摺動が妨げられることがないように、前記
した受けレール２５、２５に必要に応じてローラを組み
込んだ周知の摺動補助部材を介在させた状態で支持され
ている。また、枠箱体２の前部下端には側板部２４、２
４間に１ｃｍ厚程度の桁材２６が張架されており、ま
た、引き出し本体３１の下部前板部３３の下縁は引き出
し本体３１の底面よりやや下方に位置されるようにされ
ていて、引き出し３を押し込んだとき、段付前板３２の
背面が枠箱体２の引き出しスペース２３の前縁および桁
材２６に当接されてストッパとして作用するものとして
いる。
【０００９】このように構成されたものは、各種のキャ
ビネット単体１を、流し、調理面、ガス器具その他キッ
チン器具を取付られるように設計しておき、これらを任
意に並べてシステムキッチン用キャビネットとし、各キ
ャビネット単体１の上部の取付部に、流し、調理面、ガ
ス器具などを取付けてシステムキッチンとし、中間の前
面が開閉自在な物品収納部１２に物品を収納して使用す
ることは従来のこの種のシステムキッチン用キャビネッ
トと同様であるが、本発明では、キャビネット単体１を
構成する各枠箱体２の両側板部２４、２４の前端下部に
凹欠部２５、２５を設けてその前縁ｂを標準となる上部
前縁ａより後退させたものとして、物品収納部２１の最
下部に前面が段付きの開放面とされた引出しスペース２
３を形成し、この引き出しスペース２３に摺動自在に嵌
め込まれる引き出し３は、その引き出し本体３１の前部
に前記した枠箱体２の凹欠部２５の高さより低い下部前
板部３３と上部前板部３４とよりなる段付前板３２を相
互間に前向きの連繋部材３５を介在させて続かせたもの
としたので、凹欠部２５の前縁ｂに下部前板部３３が接
するように引き出し３を押し込んだ状態では、キャビネ
ット本体の前面下部に使用者の足先が標準前面より奥に
位置されて従来の蹴り込み部と同様な構成が得られるこ
ととなる。しかも、このようにして得られる下部前板部
３３による蹴り込み部は台輪を用いたものではないので
無駄なスペースがなく、また、上部前板部３４の下縁を
手掛け部３６とした段付前板３２を備えた引き出し３に
よるものであるから、キャビネット本体の下部は有効な
収納スペースとして利用できる利点があり、また、引き
出し３の手掛け部３６を前記したように上部前板部３４
の下縁としたことにより体裁が極めてよいうえに部品点
数を少なくできる利点もある。
【００１０】さらに、引き出し３は枠箱体２の側板部２
４、２４の内面に設けた前後方向に延びる受けレール２
５に支持させて引き出し本体３１の下面が他物に接触さ
せることがないようにしてあるから、引出操作を円滑に
行なうことができ、また、枠箱体２の前部下端に桁材２
６を張架しておけば、キャビネット下端と設置面との間
に隙間が生ずることがないので一層好ましいものとな
る。
【００１１】
【発明の効果】本発明は以上の説明からも明らかなよう
に、キャビネット下部を収納スペースとして有効利用で
きるうえに、使用者の足先が標準前面より奥に位置され
る蹴り込み部を台輪を設けることなく形成できる利点が
ある。従って本発明は従来のシステムキッチン用キャビ
ネットの問題点を解決したもので、構造が簡単で安価に
提供できる利点と相俟ち極めて有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図２】本発明の実施の形態を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
１ キャビネット単体 ２ 枠箱体 21 物品収納部 22 取付部スペース 23 引出しスペース 24 側板部 25 凹欠部 26 桁材 ３ 引き出し 31 引き出し本体 32 段付前板 33 下部前板部 34 上部前板部 35 連繋部材 36 手掛け部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 キャビネット本体が、上部に流し、調理
    面、ガス器具などの取付部を形成したキャビネット単体
    (1) の複数個よりなるシステムキッチン用キャビネット
    において、前記キャビネット単体(1) は、前面が開閉自
    在な物品収納部(21)の最下部に前面が開放された引出し
    スペース(23)を形成した枠箱体(2) と、この枠箱体(2)
    の引き出しスペース(23)に摺動自在に嵌め込まれる引き
    出し(3) とよりなり、前記枠箱体(2) は、その両側板部
    (24)の前端下部に前縁(b) が標準となる上部前縁(a) よ
    り後退した凹欠部(25)を設けたものとする一方、前記引
    き出し(3) は、引き出し本体(31)の前部に前記した凹欠
    部(25)の高さより低い下部前板部(33)と、上部前板部(3
    4)とを相互間に前向きの連繋部材(35)を介して続かせて
    上部前板部(34)の下縁を手掛け部(36)とした段付前板(3
    2)を備えたものであることを特徴とするシステムキッチ
    ン用キャビネット。
  2. 【請求項２】 枠箱体(2) の両側板部(24)の内面にそれ
    ぞれ前後方向に延びる受けレール(25)が取付けられてこ
    れに引き出し本体(31)を支持させて引き出し本体(31)の
    下面が他物に接触することをなくしてある請求項１に記
    載のシステムキッチン用キャビネット。
  3. 【請求項３】 枠箱体(2) の前部下端に桁材(26)を張架
    してある請求項1 または２に記載のシステムキッチン用
    キャビネット。
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