JP3199861U - システムキッチン - Google Patents
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Abstract
【課題】意匠性を向上させながら前面開口部を省スペースで開放,閉鎖することができるシステムキッチンを提供する。【解決手段】前面開口部を有する複数の収納スペース27が横並びに設けられたシステムキッチン10において、横並びに配置された複数の前面開口部の前側における横方向の全長に亘って設けられた単一の軌道Lと、この単一の軌道L上を移動するとともに、複数の収納スペースの数よりも少ない数の引き戸3とを備える。【選択図】図1
Description
本考案は、複数の収納スペースが横並びに設けられたシステムキッチンに関する。
台所に設けられる流し台(シンク),調理台,ガス台(ガスコンロ),収納スペース等が組み合わされて一体化されたシステムキッチンが普及している。一般に、システムキッチンは、複数の収納スペースが横並びに設けられた下部ユニットと、この下部ユニットの上部に設けられた天板とを有する。
このようなシステムキッチンにおいて、各収納スペースは、前面(正面)において開口した前面開口部を有する。通常、この前面開口部には、枢や蝶番などによって開閉する開き戸や、前後方向にスライドして開閉する引出しが設けられる(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、上述のような開き戸や引出しが設けられる場合、システムキッチンの手前(前方)には、これらの開き戸や引出しを開閉するためのスペースが必要になる。そのため、システムキッチンのレイアウトやサイズが制限される虞がある。
これに対し、例えば、開き戸の幅寸法を抑えることによって、開き戸の開閉操作に要するスペースを縮小することが考えられる。しかしながら、この場合、個々の開き戸のサイズが小さくなるため、システムキッチンの前面に設けられる開き戸の個数の増加を招く。開き戸の個数が増加すると、システムキッチンの前面に露出する線(各開き戸の輪郭線)が増加するため、システムキッチンの意匠性が低下する可能性がある。
本件は、上記のような課題に鑑み創案されたものであり、意匠性を向上させながら前面開口部を省スペースで開放,閉鎖することができるようにしたシステムキッチンを提供することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「考案を実施するための形態」に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
(1)ここで開示するシステムキッチンは、前面開口部を有する複数の収納スペースが横並びに設けられたものである。本システムキッチンは、横並びに配置された複数の前記前面開口部の前側における横方向の全長に亘って設けられた単一の軌道と、前記単一の軌道上を移動するとともに、前記収納スペースの数よりも少ない数の引き戸と、を備えている。
(2)前記引き戸は複数備えられ、前記複数の収納スペースの一部であって前記前面開口部が開放される開放スペースは、前記複数の収納スペースの残部であって前記前面開口部が前記複数の引き戸によって閉鎖される閉鎖スペースの相互間に配置されていることが好ましい。
(3)前記引き戸は複数備えられることが好ましい。この場合、前記システムキッチンは、前記複数の引き戸を前記単一の軌道に沿って可動に支持するガイドレールと、前記複数の引き戸のそれぞれに設けられ、前記ガイドレールを走行する走行部材と、を備えていることが好ましい。また、この場合、前記ガイドレール及び前記走行部材が、前記複数の引き戸の後面側に配置されていることが好ましい。なお、ここでいう後面とは、前記引き戸の前面とは逆向きの面であり、前記収納スペースに対向する面である。
(3)前記引き戸は複数備えられることが好ましい。この場合、前記システムキッチンは、前記複数の引き戸を前記単一の軌道に沿って可動に支持するガイドレールと、前記複数の引き戸のそれぞれに設けられ、前記ガイドレールを走行する走行部材と、を備えていることが好ましい。また、この場合、前記ガイドレール及び前記走行部材が、前記複数の引き戸の後面側に配置されていることが好ましい。なお、ここでいう後面とは、前記引き戸の前面とは逆向きの面であり、前記収納スペースに対向する面である。
開示のシステムキッチンによれば、引き戸を備えていることにより、開き戸を備えるものと比較して前面開口部を省スペースで開放,閉鎖することができ、意匠性を高めることもできる。また、複数の引き戸が単一の軌道上を移動することによって、これらの引き戸をフラットに(同一平面上に)配置することができる。したがって、開示のシステムキッチンによれば、意匠性を向上させながら前面開口部を省スペースで開閉することができる。
図面を参照して、一実施形態としてのシステムキッチンについて説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。
以下の説明では、システムキッチンの中心に対して正面側を前方とし、背面側を後方とする。また、システムキッチンの正面視を基準にして左右を定め、左右方向を横方向ともいう。
以下の説明では、システムキッチンの中心に対して正面側を前方とし、背面側を後方とする。また、システムキッチンの正面視を基準にして左右を定め、左右方向を横方向ともいう。
[1.構成]
図1に示すように、本実施形態に係るシステムキッチン10は、下部ユニット2と、下部ユニット2の上部に設置された天板1とを有する。このシステムキッチン10は、いわゆるI型と呼ばれる形状のものであり、外観形状が横長な直方体形状をなす。ただし、本考案に係るシステムキッチンの形状はこれに限定されない。例えば、L型のものの一部に適用することも可能である。以下、天板1,下部ユニット2の各構成について順に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るシステムキッチン10は、下部ユニット2と、下部ユニット2の上部に設置された天板1とを有する。このシステムキッチン10は、いわゆるI型と呼ばれる形状のものであり、外観形状が横長な直方体形状をなす。ただし、本考案に係るシステムキッチンの形状はこれに限定されない。例えば、L型のものの一部に適用することも可能である。以下、天板1,下部ユニット2の各構成について順に説明する。
図2に示すように、天板1は、システムキッチン10の上部を構成するものであり、キッチンカウンターとして機能する。天板1の平面視形状は、横長な矩形状をなす。天板1には、ガスコンロや電磁調理器等の加熱機器を設置するスペース(加熱スペース)1A,調理台として使うスペース(調理スペース)1B及びシンクを設置するスペース(シンクスペース)1Cが、左から右に向かってこの順で横並びに設けられる。これらの加熱スペース1A,調理スペース1B及びシンクスペース1Cは、天板1において互いに略等しい大きさを占めるように形成される。すなわち、天板1では、横方向に等分された三つの領域がそれぞれ加熱スペース1A,調理スペース1B,シンクスペース1Cとして機能する。なお、これらのスペース1A,1B,1Cの順序は上述のものに限定されない。
下部ユニット2は、システムキッチン10の下部を構成するものであり、床面に設置されて天板1の土台として機能する。下部ユニット2は、横並びに配置された三つの箱体20と、これら三つの箱体20の左右両側に配置された二枚のサイドパネル25と、三つの箱体20の下方に配置された巾木26とを有する。また、各箱体20は、一対の側板21,21と、背板22と、底板23と、前桟24とを有し、上面及び前面が開放された箱型に形成される。下部ユニット2を構成するこれらの部材21〜26は、何れも平板である。
本実施形態では、三つの箱体20が何れも等しい形状及び大きさに形成される場合について説明する。各箱体20を構成する部材21〜23のうち、側板21及び背板22は鉛直に立設され、底板23は水平に設けられる。一対の側板21,21は、互いに左右に離隔した位置で向かい合うように配置される。背板22は、一対の側板21,21の上下方向に延びる各後縁部の間に配置される。背板22の左右両縁部は、一対の側板21,21の後縁部にそれぞれ結合される。
底板23は、一対の側板21,21の間に配置される。底板23の左右両縁部は、一対の側板21,21の各下端よりもやや上方の部分にそれぞれ結合される。また、底板23の後縁部は、背板22の下端よりもやや上方の部分に結合される。
前桟24は、一対の側板21,21の前縁部の間に掛け渡される横長な部材である。前桟24の左右両端部は、各側板21の前端の上部に結合される。
前桟24は、一対の側板21,21の前縁部の間に掛け渡される横長な部材である。前桟24の左右両端部は、各側板21の前端の上部に結合される。
側板21,背板22,底板23及び前桟24によって区画される空間は、収納スペース27として機能する。収納スペース27は、その前面において開口した前面開口部を有する。この前面開口部は、具体的には、側板21の各前縁部と、底板23の前縁部と、前桟24とによって囲まれる矩形状の部位である。前面開口部は、収納スペース27へ物を出し入れするための出し入れ口として使用される。
三つの箱体20は、隣り合うもの同士が互いに結合される。本実施形態では、三つの箱体20が横並びに配置されることから、三つの収納スペース27も横並びに設けられる。また、これらの収納スペース27の三つの前面開口部は、左右方向に延びる一つの鉛直面上で横並びに配置される。
三つの収納スペース27は、何れも上面が天板1によって被覆される。すなわち、左側の収納スペース27の上面は天板1の加熱スペース1Aによって被覆され、中央の収納スペース27の上面は天板1の調理スペース1Bによって被覆され、右側の収納スペース27の上面は天板1のシンクスペース1Cによって被覆される。以下、左側,中央,右側の収納スペース27を互いに区別する場合は、それぞれ2A,2B,2Cと符号を付して説明する。
なお、本実施形態では複数の箱体20を横並びに配置することで複数の収納スペース27が横並びに設けられる場合を例示するが、これに代えて、一つの横長な空間を複数枚の隔壁で仕切ることで複数の収納スペースが横並びに設けられるようにしてもよい。また、複数の箱体20は、上述のように何れも等しい形状及び大きさに形成されるものに限られず、例えば、上述の箱体20と、この箱体20に比べて横方向の長さがその整数倍(例えば二倍)に形成された箱体とが適用されてもよい。
サイドパネル25は、下部ユニット2の意匠性を高めるためのものであり、三つの箱体20の側板21のうち横方向の最も外側に配置される二つの側板21(左側の箱体20の左側の側板21及び右側の箱体20の右側の側板21)を覆うように設けられ、これらの側板21にそれぞれ結合される。本実施形態のサイドパネル25は、側板21と比べて上下方向(高さ方向)の寸法が等しく、前後方向の寸法が長く形成されている。サイドパネル25は、側板21よりも前方に突出して設けられる。なお、サイドパネル25の形状はこれに限られず、例えば箱体20や天板1などの形状に応じて適宜変更されうる。また、システムキッチン10が側板21と平行に延びる壁面に接近して設けられる場合には、サイドパネル25を省略して、側板21を壁面に接触させて配置してもよい。
巾木26は、側板21及び背板22の、底板23よりも下方の部分(箱体20の脚部)を隠すためのものであり、底板23の下方に配置され、二枚のサイドパネル25の間の全長にわたって横方向に延設される。巾木26の左右両端部は、二枚のサイドパネル25,25の前端よりもやや後方の部分にそれぞれ結合される。また、本実施形態では、各側板21の前端の下部が切り欠かれ、巾木26の上縁部が底板23の前縁部よりもやや後方の部分に結合されている。
次に、図1を参照して、本実施形態に係るシステムキッチン10の要部の構成について説明する。図1に示すように、システムキッチン10は、前面の意匠性を高めるための引き戸3と、この引き戸3のスライド移動をガイドするガイドレール4及び走行部材6とを備えている。引き戸3は、収納スペース27の数よりも少ない数備えられる。本実施形態では、三つの収納スペース27に対し、二つの引き戸3が設けられる場合を例示する。なお、ガイドレール4は、本実施形態ではガイド溝4aを備えた溝付きレールであるが、突条を備えたレールであってもよい。
各引き戸3は、システムキッチン10の前面を形成する平板であって、三つの前面開口部のうちの何れか一つを閉鎖して、対応する収納スペース27を正面から覆うことで収納品が外観されないようにするものである。
各引き戸3は、互いに等しい形状及び大きさを有する。引き戸3の平面視形状は、前面開口部の開口よりもやや大きな矩形状をなす。引き戸3の上縁部は、天板1の下面に近接して配置される。また、引き戸3の下縁部は、底板23の下面(すなわち巾木26の上縁部)と略等しい高さに配置される。つまり、引き戸3は、システムキッチン10の正面視で天板1と巾木26との間の上下方向における略全長に亘って配置される。
二つの引き戸3,3は、左右方向に延びる一つの鉛直面上(同一平面上)で横並びに配置される。また、これらの引き戸3,3は、横並びに配置された前面開口部の前側における横方向の全長に亘って設けられた単一の軌道L上で移動するように配設される。すなわち、これらの引き戸3,3は、互いに前後に重なって配置されることがなく、常に横方向に並んで配置される。
ガイドレール4と走行部材6とは、何れも、前面開口部の前側かつ引き戸3の後面側に配置されている。ガイドレール4は、下部ユニット2に対して上下一対に設けられる。また、走行部材6は、各引き戸3の上部と下部とのそれぞれに対して二つずつ設けられる。すなわち、本実施形態のシステムキッチン10には、各引き戸3に四つずつ設けられた合計八つの走行部材6と、二つのガイドレール4とが設けられる。
ガイドレール4は、引き戸3を単一の軌道Lに沿って可動に支持するものであり、各前面開口部の前側で、下部ユニット2の横方向における全長(すなわち左右のサイドパネル25,25の間の全長)に亘って水平方向に延設される。上側のガイドレール4は、各前桟24の上端部の前側に固定される。また、下側のガイドレール4は、底板23の前縁部に固定される。
図3に示すように、上側のガイドレール4は、下方に向けて開放された凹状のガイド溝4aを有し、下側のガイドレール4は、上方に向けて開放された凹状のガイド溝4aを有する。これらのガイド溝4a,4aは、ガイドレール4,4の長手方向における全長に亘って延設される。
上下のガイド溝4aの少なくとも何れか一方には、引き戸3の移動を規制する図示しない突起(ストッパ)が設けられる。この突起は、引き戸3が位置しうる横方向の最も外側の位置を規定するものである。本実施形態では、システムキッチン10の正面視において、引き戸3が横方向における最も外側の二枚の側板21と重複して位置しうるように、突起の位置が設定されている。なお、このような突起に代えて、例えばガイド溝4aをガイドレール4の長手方向の全長よりもやや短く形成し、ガイドレール4の各両端部によって引き戸3の移動が規制されるようにしてもよい。
走行部材6は、ガイドレール4のガイド溝4aを長手方向に沿って走行するローラであって、ガイド溝4aに収まる幅寸法を有するように形成される。各ローラ6は、引き戸3の後面に固定されたブラケット61と、ブラケット61に一端を支持された軸部材62とを介して、引き戸3に取り付けられる。
なお、ローラ6及び軸部材62は、図示しないストッパによってブラケット61に対する上下方向の位置が固定されている。言い換えると、このストッパを外すことで、ローラ6及び軸部材62はブラケット61に対して上下方向に変位可能となる。引き戸3を下部ユニット2に取り付ける際には、このストッパを外してローラ6の位置を調整し、各ローラ6の周面がガイド溝4aの底面(最も窪んだ面)に当接するようにした後、ストッパでローラ6の位置を再び固定する。これにより、各ローラ6がガイド溝4aに沿って安定して走行できるようになるとともに、引き戸3が下部ユニット2に対してスライド自在に取り付けられる。
各引き戸3は、各ローラ6がガイドレール4のガイド溝4aを走行することによってガイドされながら、軌道L上を横方向にスライドする。ただし、各引き戸3は、通常は三つの収納スペース27のうちの一つを閉鎖するように使用される。したがって、収納スペース27の一部は、通常は前面開口部が開放されて使用される開放スペースとなり、収納スペース27の残部は、通常は前面開口部が引き戸3によって閉鎖されて使用される閉鎖スペースとなる。
図1に示す例では、中央の収納スペース2Bが開放スペースであり、左側の収納スペース2A及び右側の収納スペース2Cが何れも閉鎖スペースである。このように、システムキッチン10では、開放スペースが閉鎖スペースの相互間に配置されている。
なお、このシステムキッチン10において閉鎖スペースへの物の出し入れをする場合には、引き戸3を開放スペース(すなわち中央の収納スペース2B)の前面開口部の前側へとスライド移動させる。これにより、閉鎖スペース(すなわち左側の収納スペース2A又は右側の収納スペース2C)の前面開口部が開放され、閉鎖スペースへの物の出し入れが可能となる。
[2.作用,効果]
(1)上述のように、システムキッチン10は、収納スペース27の数よりも少ない数の引き戸3を備えている。引き戸3は、横並びに配置された複数の前面開口部の前側における横方向の全長に亘って設けられた単一の軌道L上を移動する。そのため、引き戸3が横方向に移動することによって、前面開口部が開放,閉鎖される。つまり、上記のシステムキッチン10によれば、引き戸3が単一の軌道L上を横方向に移動して開閉する。そのため、開き戸を備えるものと比較して、前面開口部を省スペースで開放,閉鎖することができる。また、シンプルな外観となり、意匠性を向上させることができる。
(1)上述のように、システムキッチン10は、収納スペース27の数よりも少ない数の引き戸3を備えている。引き戸3は、横並びに配置された複数の前面開口部の前側における横方向の全長に亘って設けられた単一の軌道L上を移動する。そのため、引き戸3が横方向に移動することによって、前面開口部が開放,閉鎖される。つまり、上記のシステムキッチン10によれば、引き戸3が単一の軌道L上を横方向に移動して開閉する。そのため、開き戸を備えるものと比較して、前面開口部を省スペースで開放,閉鎖することができる。また、シンプルな外観となり、意匠性を向上させることができる。
また、通常、複数の引き戸が設けられる場合、個々の引き戸は互いに異なる軌道上を移動するように配置される。このような引き戸がシステムキッチンの前面に適用された場合、各引き戸は互いに前後にオフセットして配置されるため、システムキッチンの前面に段差が生じ、意匠性が損なわれる虞がある。
これに対し、上記のシステムキッチン10に備えられた複数の引き戸3は、単一の軌道L上を移動する。そのため、これらの引き戸3をフラットに(同一平面上に)配置することができる。したがって、システムキッチン10によれば意匠性を向上させることができる。
また、システムキッチン10では、上述のように複数の引き戸3が同一平面上に配置されることによって、各引き戸3の間や、引き戸3と下部ユニット2との間に生じうる隙間のサイズを抑制することができる。そのため、これらの隙間から閉鎖スペース内へ虫が侵入することを抑制することができる。
また、引き戸3は、横方向に移動して開閉するため、開き戸に設けられるような取っ手が省略されたとしても、比較的容易に開閉操作することができる。そのため、システムキッチン10に引き戸3を適用し、開き戸に設けられるような取っ手を省略することにより、開閉操作性の低下を抑制しながらシステムキッチン10の前面をフラット化することができる。したがって、上記のシステムキッチン10によれば、この点においても開き戸を備えるものと比較して意匠性を向上させることができる。
さらに、上記のシステムキッチン10によれば、収納スペース27の数よりも少ない数の引き戸3が備えられるため、複数の収納スペース27の一部が開放スペースとして使用される。そのため、開放スペースとして使用される収納スペース27に物を出し入れする場合には、引き戸3を開閉する操作を省略することができる。したがって、例えば、使用頻度が比較的高い物を開放スペースに収納しておくことにより、物の出し入れを容易に行うことができ、収納スペース27の利便性を高めることができる。
(2)上記のシステムキッチン10では、引き戸3が複数備えられ、開放スペースが閉鎖スペースの相互間に配置されている。具体的には、二つの引き戸3が、三つの収納スペース27のうち左右両側の二つの収納スペース2A,2Cの前面開口部をそれぞれ閉鎖する位置に設けられる。そのため、閉鎖スペースである収納スペース2A,2Cの何れかに物を出し入れする場合、対応する引き戸3を開けやすくすることができる。言い換えると、閉鎖スペースの前面開口部を容易に開放することができる。したがって、収納スペース27の利便性をより向上させることができる。
(3)上記のシステムキッチン10では、ガイドレール4とローラ6とが、複数の引き戸3の後面側に配置されている。これにより、システムキッチン10の正面視では、各引き戸3によってガイドレール4が部分的に覆われ、各ローラ6がその全体を覆われる。したがって、システムキッチン10によれば、ガイドレール4とローラ6との露出量を低減することができる。したがって、意匠性をより高めることができる。
(4)上記のシステムキッチン10では、各収納スペース27が互いに等しい形状及び大きさの箱体20によって形成される。このように複数の同一の箱体20を用いることによって、複数の収納スペース27を容易に形成することができる。また、複数の収納スペース27を互いに等しい形状及び大きさとすることにより、それらの前面開口部も互いに同一の形状及び大きさとなることから、引き戸3による複数の前面開口部の開放,閉鎖の切り替えをしやすくすることができる。
[3.その他]
上述した実施形態に関わらず、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
上述した実施形態に関わらず、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
上述の実施形態では、三つの収納スペース27と二つの引き戸3とが設けられる場合を例示したが、これらの個数は変更可能である。収納スペースの個数は二以上であればよく、引き戸の個数は収納スペースの個数よりも少ない個数であればよい。例えば、四つの収納スペースに対して三つの引き戸が設けられる構成としてもよく、四つの収納スペースに対して二つの引き戸が設けられる構成としてもよく、二つの収納スペースに対して一つの引き戸が設けられる構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、複数の収納スペース27が同様の形状及び大きさを有する場合を例示したが、これらの収納スペース27は互いに異なる形状及び大きさを有するものであってもよい。同様に、複数の引き戸3が備えられる場合には、複数の引き戸3も互いに異なる形状及び大きさを有するものであってもよい。ただし、収納スペース27の利便性を考慮すれば、引き戸3の形状及び大きさは、何れの収納スペース27の前面開口部も開放,閉鎖の切り替えが可能となるように設定されることが好ましい。
また、上述の実施形態では、開放スペースが閉鎖スペースの相互間に配置される一例として、三つの収納スペース27のうち中央の収納スペース2Bが開放スペースとして使用され、左右両側の収納スペース2A,2Cが閉鎖スペースとして使用される場合を示したが、これらの収納スペース27は、少なくともその一部が開放スペースとして使用され、その残部が閉鎖スペースとして使用されればよい。すなわち、何れの収納スペース27を開放スペース又は閉鎖スペースとして使用するのかは、ユーザが自由に設定することができる。
また、上記の収納スペース27には、適宜、棚や引出し等が設けられてもよい。もちろん、この場合、引出しは軌道Lと干渉しないように設けられる。また、開放スペースには、棚が設けられることが好ましい。開放スペースに棚を設ければ、システムキッチン10の美観や実用性や使用感をより高めることができる。
また、上述の実施形態では、ガイドレール4が下部ユニット2とは別部材で形成される場合を示したが、例えば上記のガイドレール4を省略し、走行部材6が走行可能なガイド溝を下部ユニット2に直接形成してもよい。さらに、上述の実施形態で示した走行部材6の形状や個数は一例であり、変更可能である。走行部材6は、少なくともガイドレール4を走行するものであればよく、例えば、ガイドレール4に沿って摺動する面を備えた摺動体であってもよい。この場合、摺動体は、引き戸3の左右方向に互いに間隔をあけて複数設けられてもよいし、引き戸3の左右方向の全長に亘って設けられてもよい。
2A 左側の収納スペース(閉鎖スペース)
2B 中央の収納スペース(開放スペース)
2C 右側の収納スペース(閉鎖スペース)
3 引き戸
4 ガイドレール
6 ローラ(走行部材)
10 システムキッチン
27 収納スペース
L 単一の軌道
2B 中央の収納スペース(開放スペース)
2C 右側の収納スペース(閉鎖スペース)
3 引き戸
4 ガイドレール
6 ローラ(走行部材)
10 システムキッチン
27 収納スペース
L 単一の軌道
Claims (3)
- 前面開口部を有する複数の収納スペースが横並びに設けられたシステムキッチンにおいて、
横並びに配置された複数の前記前面開口部の前側における横方向の全長に亘って設けられた単一の軌道と、
前記単一の軌道上を移動するとともに、前記収納スペースの数よりも少ない数の引き戸と、を備えている
ことを特徴とする、システムキッチン。 - 前記引き戸は複数備えられ、
前記複数の収納スペースの一部であって前記前面開口部が開放される開放スペースは、前記複数の収納スペースの残部であって前記前面開口部が前記複数の引き戸によって閉鎖される閉鎖スペースの相互間に配置されている
ことを特徴とする、請求項1記載のシステムキッチン。 - 前記引き戸は複数備えられ、
前記複数の引き戸を前記単一の軌道に沿って可動に支持するガイドレールと、
前記複数の引き戸のそれぞれに設けられ、前記ガイドレールを走行する走行部材と、を備え、
前記ガイドレール及び前記走行部材が、前記複数の引き戸の後面側に配置されている
ことを特徴とする、請求項1又は2記載のシステムキッチン。
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