JP5130134B2 - キャビネット - Google Patents

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Description

本発明は、主引出しの上部に設置された内引出しが主引出しと同一方向にスライドするキャビネットに関する。
システムキッチンなどのキッチン用家具は、流し台やコンロなどともに、台所用品を収納するためのキャビネットを備える。このキャビネットは、様々な形状の台所用品を収納できるように、大型の台所用品を収納する大容量の主引出しを備えるだけでなく、小型の台所用品が収納できる内引出しが主引出しの上部に設けられる。この主引出しの上部に内引出しが設けられたキャビネットとして、本出願人は、主引出しの収納方向と同一方向にスライドする内引出しを設けた引出しキャビネットを提案している(特許文献1参照)。
特許文献1によるキャビネットは、主引出しの背板の上端部にスライド用の部材を設けるとともに、スライド用の部材を内引出しに設けたガイド溝に挿入することで、内引出しを主引出しの上部でスライド可能な構造とされる。又、この内引出しが主引出しに対して同一方向にスライドできるキャビネットにおいて、内引出しを主引出しに対して掛け止める掛止装置を備え、主引出しと同時に内引出しをも引き出せるものが提案されている(特許文献2参照)。
特開2001−275768号公報 特開2003−164343号公報
特許文献2によるキャビネットは、主引出しに対して内引出しの掛止と離脱を掛止装置により選択することができる。そのため、主引出しをキャビネット本体における収納庫から引き出す際に、掛止装置を操作することにより、内引出しも同時に引き出すか否かを選択できる。しかしながら、掛止装置が主引出しの前板に設けられているため、主引出しが収納庫に収まっているとき、内引出しの前板を主引出しの前板に接触させる必要がある。
このような構造を備えた特許文献2のキャビネットは、主引出しの収納空間が、内引出しによって、その高さ方向に分割される。そのため、内引出しを備えた主引出しに収容する際、引出しの高さ方向に対して制限される。よって、まな板や包丁のように、立設させて収納することが好ましい台所用品を収納するためには、これらの台所用品の長さに合わせて、主引出しと内引出しの高さを設計する必要がある。
一方、主引出しにおける内引出しの下側となる収納空間の高さに比べて、その長さが長くなる台所用品については、特許文献2のキャビネットによる構造では、主引出し内で立設させた収納が不可能となる。よって、特許文献2のキャビネットのように、内引出しにより上下に主引出しの収納空間が分離される場合、立設させた収納が好ましい台所用品の収納に適していない。
又、主引出しに比べてその奥行きが短い内引出しが設けられた場合、主引出しが収納庫に収容されたとき、内引出しが収納庫の奥側に収容される構造とされることが多い。このような構造を備えたキャビネットは、主引出しに内引出しを掛け止めするための特許文献2のような構造は適用できない。よって、主引出しを収納庫から引き出したときに、内引出しが収納庫の奥に収容されたままとなるため、内引出しを引き出す場合、使用者は収納庫の奥に手を入れる必要があり、使い勝手がよくない。
このような問題に鑑みて、本発明は、主引出しを本体から引き出したときに、内引出しのスライド操作が簡単となる位置まで内引出しを同時に引き出せるキャビネットを提案することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のキャビネットは、前方に開口する収納庫と、該収納庫の前方開口を閉塞する前板を有するとともに該収納庫に対して前後方向へスライド自在に配置された主引出しと、前記収納庫内にて前記主引出しよりも上位に配置された前後方向へスライド自在な内引出しと、を備えたキャビネットにおいて、前記主引出しを全開となる位置まで引き出すスライド動作の途中で前記内引出しを部分的に前方へ押し出す押出手段を更に備え、前記主引出しが全開となる位置まで前方に引き出されたとき、前記押出手段により前記内引出しが部分的に前方へ押し出されて該内引出しの一部が前記収納庫の開口前端より前方に露出するとともに、前記主引出しの前板と前記内引出しの前端との間に前記主引出し内の収納空間を上方開放する空隙が形成されることを特徴とする。
このように構成することで、前記主引出しを全開となる位置まで引き出したときに、前記収納庫の開口面位置又は該開口面位置よりも前方に、前記内引出しも同時に引き出される。換言すれば、前記主引出しを全開としたとき、手の届きやすい位置まで前記内引出しが引き出されることとなる。これにより、前記主引出しを引き出した後に、前記内引出しを引き出すか否かを選択することができる。即ち、前記主引出しに収納した台所用品については、前記主引出しを引き出すだけで前記空隙より取り出すことができる。一方、前記内引出しに収納した台所用品については、前記主引出しを引き出した後に、前記主引出しと共に途中まで引き出された前記内引出しを更に引き出すことにより、取り出すことができる。
このとき、前記内引出しの前方スライド位置を規制する規制手段を更に備え、前記内引出しを前記主引出しとの相対的な前後方向の位置関係において最も前方に引き出したとき、前記規制手段が前記内引出しの前方へのスライドを規制して、前記主引出しの前板と前記内引出しの前端との間に隙間を形成するものとしてもよい。
このように構成することで、前記規制手段によって前記内引出しのスライドが規制されてできる隙間は常に前記内引出しによって覆われることがない。よって、前記主引出しの収納空間において、この隙間による空間は、上方開放された第1空間として構成される。よって、立設して収容することが求められ、且つ、立設したときに高さを有する台所用品を、前記主引出しの収納空間に構成される当該第1空間に収容できる。
そして、前記押出手段が、前記主引出しから立ち上がる押圧部と、該押圧部よりも前方側で且つ該押圧部の前方への移動軌道上に介在する位置で前記内引出しの底板より下方に突出した被押出部とから構成され、前記主引出しが全開となる位置まで前方に引き出されたときには、前記被押出部が前記押圧部によって押動されて、前記内引出しが部分的に前方へ押し出され、該内引出しの一部が前記収納庫の開口前端より前方に露出するものとしてもよい。
又、前記規制手段は、前記押圧部と、前記押圧部よりも後方側で且つ前記押圧部の後方への移動軌道上に介在する位置で前記内引出しの底板より下方に突出した後当て部とから構成され、該後当て部に前記押圧部が当接することにより、前記主引出しに対する相対的な前記内引出しの最前方へのスライド位置が規制されるものとしてもよい。
このように構成することで、前記収納庫内に前記主引出しを収容する際、前記内引出しも同時に前記収納庫内に収容することができる。このとき、前記内引出しが前記主引出しの背板側に位置した状態とする。そのため、前記主引出しの前板と前記内引出しの前端との間に構成される隙間を保持した状態で、前記主引出しと前記内引出しを前記収納庫内へ収容できる。
本発明によると、主引出しを全開となる位置まで引き出したときに、収納庫の開口面位置又は該開口面位置よりも前方に、前記内引出しも同時に引き出される。よって、主引出しを全開としたとき、手の届きやすい位置まで内引出しが引き出されるため、内引出しを更に引き出すことが容易となるだけでなく、内引出しに対する操作を行うことなく、主引出し内に収容された台所用品を取り出すことができる。
本発明の実施形態におけるキャビネットの構成について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態のキャビネットの構成を示す側面からの概略断面図である。図2は、本実施形態のキャビネットの構成を示す正面からの概略断面図である。尚、図1及び図2では、本実施形態のキャビネットの主要部となる主引出しと内引出しの周辺の構成を示す図である。又、図1及び図2に示す主要部を備えたキャビネットは、収納庫の上方と下方のそれぞれにおいて不図示の天板と台座とを備えたキッチン用キャビネットであり、後述する図5に示すシステムキッチンの一部とされる。
図1に示すように、本実施形態のキャビネット1は、収納庫20を有するとともに前面が開口された筐体であるキャビネット本体2と、該キャビネット本体2の収納庫20内に収容される主引出し3と、この主引出し3の上部(キャビネット本体2の高さ方向)に設置される内引出し4と、主引出し3及び内引出し4のそれぞれをキャビネット1に対して前後(キャビネット本体2の奥行き方向)にスライドさせるレール部材5,6と、を備える。そして、キャビネット本体2は、1枚の背板22と2枚の側板23(図2参照)とによってコの字型に覆われた内部空間を収納庫20とし、背板22に対向する前面に、収納庫20を開口する開口面21(図3参照)が形成される。
主引出し3は、キャビネット本体2の収納庫20における開口面21を覆う前板31と、前板31に対向する背面側に設けられる背板32と、前板31と背板32とを接続して前板31及び背板32とロの字型を形成する2枚の側板33と、前板31と背板32と2枚の側板33とを接続して前板31及び背板32及び2枚の側板33それぞれと垂直な面を形成する底板34とで構成される。即ち、主引出し3は、前板31と背板32と底板34と2枚の側板33とで覆われた空間によって、その上部(天井面)が開口された収納空間30が形成される。
この主引出し3は、背板32の上端部から上部に向かって突出させた第2突状体35(特許請求の範囲における「押圧部」に相当する)を備えるとともに、2枚の側板33それぞれの側面上には、図2に示すように、レール部材5に挿入されるスライド部材36を備える。そして、図1及び図2の構成例では、レール部材5を底板34に対向する位置に設置し、スライド部材36を、側板33の底板34の対応する位置で側板33の前後方向の幅と略同一の長さで延設する。尚、このレール部材5及びスライド部材36は、前後に主引出し3を円滑にスライドさせて、且つ、主引出し3を全開まで引き出したときにでも支持可能な構成であれば他の構成であってもよく、本実施形態の構成に制限されるものではない。
内引出し4についても、主引出し3と同様、前板41と、背板42と、2枚の側板43と、底板44とを備え、前板41と背板42と底板44と2枚の側板43とで覆われた空間によって、その上部が開口された収納空間40が形成される。この内引出し4は、底板44から下部に向かって突出させた第1突状体45及び第3突状体46を備えるとともに、2枚の側板43それぞれの側面上には、図2に示すように、内引出し4を前後にスライドするために、レール部材6に挿入されるスライド部材47を備える。尚、第1突状体45は、後述するように、押圧部となる第2突状体35によって押動される被押出部として機能し、第3突状体46は、後述するように、押圧部となる第2突状体35と当接する後当て部として機能する。即ち、第1突状体45と第2突状体35とによって押出手段が構成されるとともに、第3突状体46と第2突状体35とによって規制手段が構成される。
そして、内引出し4のスライド部材47は、前板41から背板43よりも奥に向かって突出するように、側板43において前後方向に延びた形状であり、レール部材6は、キャビネット本体2の側板23の前後方向の幅と略同一の長さで延設される。即ち、スライド部材47の長さが、側板43の前後方向の幅(内引出し4の奥行き長さ)よりも長く、更に、レール部材6の長さが、スライド部材47の長さよりも長い。尚、このレール部材6及びスライド部材47は、前後に内引出し4を円滑にスライドさせて、且つ、内引出し4を全開まで引き出したときにでも支持可能な構成であれば他の構成であってもよく、本実施形態の構成に制限されるものではない。
このように、キャビネット1において、レール部材5,6によって前後にスライドする内引出し3及び主引出し4はそれぞれ、キャビネット本体2の同じ収納庫20内において上下に収容される。このとき、図1に示すように、内引出し4の収納空間40の奥行き長さBは、主引出し3の収納空間30の奥行き長さAより短い。これにより、主引出し3の収納空間30は、図1の一点鎖線で示すように、主引出し3の前板31と内引出し4の前板41との間の第1空間30aと、内引出し4の前板41と主引出し3の背板32との間の第2空間30bとに分割される。
よって、主引出し3の収納空間30における第2空間30bには、主引出し3の底板34から内引出し4の底板44までの高さで収まる台所用品が収納される。そして、この第2空間30bでは収容できない高さとなる台所用品が、第1空間30aに収納される。この第1空間30aに収納される台所用品として、例えば、まな板や包丁などのように立設して収納した方が取り出しやすいものが挙げられる。更に、内引出し4には、その収納空間40の容量が小さいため、計量スプーンなどの小型の台所用品が収納される。
又、主引出し3及び内引出し4のそれぞれが、図1に示すように、キャビネット本体2の収納庫20内に収容されているとき、主引出し3の前板31の左右両端(幅方向の両端)における背面(奥側)は、キャビネット本体2の側板23の前面に当接する。これにより、キャビネット本体2の収納庫20に収容する際の主引出し3のスライド位置が規制され、主引出し3が収納庫20の奥まで入り込むことが防止される。このとき、収納庫20において、主引出し3の背板32とキャビネット本体2の背板22との間に空間が形成されるが、この空間には、キャビネット1の上部にシンクやコンロが設けられたときの水道やガス用の配管などを設置できる。
更に、内引出し4については、スライド部材47における背板42より突出した後端によって、レール部材6による収納庫20の奥側への内引出し4のスライドを規制できる。このとき、スライド部材47の後端が当接する部品がレール部材6に設けられることで、内引出し4の収納庫20の奥側へのスライドが規制されるものとしてもよい。又、スライド部材47の後端がキャビネット本体2の背板22に当接することで、内引出し4の収納庫20の奥側へのスライドが規制されるものとしてもよい。
そして、内引出し4の底板44における背板42より後ろ側の部分の構成については、スライド部材47及び第3突状体46が設置されるために、2枚の側板43設けられた構造となる。即ち、内引出し4の底板44における背板42より後ろ側の部分は、その幅方向(左右方向)の中央に開口部が設けられる。これにより、内引出し4の背板42とキャビネット本体2の背板22の間にも、その高さ方向で、主引出し3の背板32とキャビネット本体2の背板22との間の上述した空間と繋がる空間が形成される。
このように構成されるキャビネット1は、主引出し3が第2突状体35を備えるとともに、内引出し4が第1突状体45を備えることで、主引出し3をキャビネット本体2の収納庫20から引き出したとき、内引出し4も同時に引き出される。この第1突状体45と第2突状体35との関係に基づいて、主引出し3と内引出し4のスライド動作を、図面を参照にして以下に説明する。
図1に示すように、収納庫20の奥行き方向(前後方向)に対して、第1突状体45が内引出し4の前板41に近い位置に設置され、第2突状体35が主引出し3の背板32の上端部に設置される。この奥行き方向に対する、内引出し4の前板41と第1突状体45との距離、及び、第1突状体45と第2突状体35との距離とが調整されることで、後述するように、主引出し3を収納庫20から全開になるまで引き出したときの、内引出し4の前板41の位置(図3参照)が決定する。
そして、図1及び図2に示すように、収納庫20の高さ方向(上下方向)に対して、第1突状体45の下端から上方に向かう部分と、第2突状体35の上端から下方に向かう部分とが重なるように、第1突状体45及び第2突状体35それぞれの高さが決定される。又、図2に示すように、収納庫20の幅方向(左右方向)に対して、その高さ方向で互いに重なる位置が一致するように、第1突状体45及び第2突状体35の構成される位置と大きさとが決定される。即ち、第1突状体45は、第2突状体35よりも前方側で且つ第2突状体35の前方への移動軌道上に介在する位置に形成される。
尚、図2に示す例では、主引出し3の2枚の側板33それぞれの設置位置近傍に、第2突状体35が突設され、内引出し4の2枚の側板43それぞれの設置位置近傍に、第1突状体45が突設される。そして、第1突状体45と第2突状体35とが重なる位置で、第2突状体35の幅が、第1突状体45の幅に比べて広くなるように構成される。
この第1突状体45と第2突状体35の構成は、この図2の構成例によるものに限定されるものではなく、収納庫20の高さ方向及び幅方向で重なるように形成されるものであればよい。よって、例えば、第1突状体45を前板41の幅と同じ幅としてもよいし、第2突状体35を背板32の幅と同じ幅としてもよい。又、第1突状体45は、第2突状体35よりも前方側で且つ第2突状体35の前方への移動軌道上に介在する位置に形成されるものであれば、内引出し4の側板43から外側(幅方向)に突出させるものとしてもよい。尚、この第1突状体45と第2突状体35は、内引出し4を前後に移動させるスライド部材47とレール部材6と干渉しないように形成することが好ましい。
このように第1突状体45と第2突状体35とが構成されることにより、図1のようにして、主引出し3と内引出し4がキャビネット本体2の収納庫20内に収容されている状態から、主引出し3の取手(不図示)が把持されて引き出されたとき、まず、主引出し3が前方(背板32から前板31に向かう方向)にスライドする。そして、主引出し3の第2突状体35が内引出し4の第1突状体45と接触すると、主引出し3を引き出す方向に、第2突状体35が第1突状体45を押動する。これにより、主引出し3と共に、内引出し4が前方に引き出されることとなる。
この主引出し3が全開とされると、図3に示すように、主引出し3の背板32がキャビネット本体2の開口面21の位置に位置するとともに、同じく引き出された内引出し4の前板41が開口面21の位置又は開口面21よりも前方の近傍位置に位置する。この主引出し3を全開としたときの、主引出し3の背板32と内引出し4の前板41とキャビネット本体2の開口面21の位置関係は、前方から、前板41、開口面21、背板32の順となり、且つ、前板41と背板32のそれぞれは、開口面21の近傍位置に位置する。尚、内引出し4の前板41とキャビネット本体2の開口面の21の位置関係について、奥行き方向に対して、前板41と開口面21が一致してもよい。
よって、図3に示すように、主引出し3を全開としたとき、主引出し3の収納部30について、その第1空間30a及び第2空間30bの上方が開放された状態となる。そのため、第1空間30aに収納された台所用品だけでなく、第2空間30bに収納された台所用品をも取り出すことができる。又、主引出し3を全開としたとき、キャビネット本体2の開口面21の近傍位置に、内引出し4の前板41が位置するため、収納庫20の奥側に収納された内引出し4が、手の届く位置まで引き出される。これにより、内引出し4を更に引き出すことが使用者にとって容易となる。
このように主引出し3を全開としたとき、内引出し4に収納された台所用品の取り出しが所望されるときは、この図3の状態から内引出し4のみを引き出すことで、図4に示すように、内引出し4を更に前方に引き出すことができる。即ち、主引出し3の収納空間30について、第1空間30aのみが、その上方が開放された状態となり、第2空間30bの上方が内引出し4によって覆われる。この内引出し4の前方への引き出しを規制する規制手段を構成するために、第1空間30aと第2空間30bとの境界部分に内引出し4の前板41に当接するまでの高さを有する衝立を立設するものとしてもよいし、レール部材6とスライド47との間で規制するための部品が設けられるものとしてもよい。
又、図1に示すように、第3突状体46が、主引出し3に設けられた第2突状体35よりも常に後方に位置するように、内引出し4の背板42側に設置される。この第3突状体46は、内引出し4の前後方向に異なる位置に突設される以外の構成については、第1突状体45と同様となる。即ち、幅方向及び高さ方向については、第2突状体35と接触できるように、第3突状体46の設置位置や構成が決定される。そして、第2突状体35に接したときに第1空間30aと第2空間30bとの境界部分より前方に内引出し4がスライドすることを規制する位置に、突設される。即ち、第3突状体46は、第2突状体35よりも後方側で且つ第2突状体35の後方への移動軌道上に介在する位置に形成される。
このように構成することで、図3に示すように、主引出し3をキャビネット本体2から全開まで引き出して、内引出し4の前板41がキャビネット本体2の開口面21近傍に位置させた後、更に、内引出し4を引き出したとき、図4に示すように、全開となる内引出し4の第3突状体46が第2突状体35に当接する。即ち、内引出し4を主引出し3に対して前方にスライドさせたとき、第3突状体46の第2突状体35への接触により、その全開位置での更なるスライドを規制できる。
又、図4に示す場合などのように、内引出し4を全開として、内引出し4の第3突状体46と主引出し3の第2突状体35とを当接させた状態で、主引出し3を後方にスライドさせとき、第2突状体35が第3突状体46を押動する。これにより、キャビネット本体2の収納庫20内に主引出し3を収容させるだけでなく、第1空間30aが内引出し4に覆われることのない状態を維持しながら、内引出し4をも収納庫20内に収容できる。
更に、図3に示すように、内引出し4が収納庫20から引き出されていない場合、主引出し3を後方にスライドさせると、第2突状体35は第3突状体46との接触がないため、主引出し3のみが後方にスライドする。そして、主引出し3の第2突状体35が内引出し4の第3突状体46と接触すると、主引出し3を収納する方向に、第2突状体35が第3突状体46を押動する。これにより、主引出し3と共に、内引出し4が後方にスライドすることとなる。よって、主引出し3が、キャビネット本体2の収納庫20に収容されると、図1に示すように、内引出し4は、第2空間30bのみを覆う状態で収納庫20内に収容される。
尚、上述したように、第1空間30aと第2空間30bとの境界部分に衝立を設けた場合は、この衝立を前板41に当接する高さまでの高さとすることで、この衝立が第3突状体46と同じ機能を果たす。即ち、主引出し3をキャビネット本体2に収容するとき、主引出し3に設けられた衝立が内引出し4の前板41に当接して押動することで、主引出し3と共に内引出し4もキャビネット本体2に収容される。又、この主引出し3に設けられる衝立によって、内引出し4が第1空間30aの上部を覆うことを常に規制できる。これにより、内引出し4について、第3突状体46の省いた構成とすることができる。
又、第2突状体35が、主引出し3の背板32の上端から突設させるものとしたが、側板33の上端から突設されるものとしてもよい。このとき、第2突状体35と内引出し4の底板44より突設された第1突状体45及び第3突状体46との位置関係が、幅方向及び高さ方向については互いに重なり、且つ、奥行き方向については、前方から後方に向かって、第1突状体45、第2突状体35、第3突状体46の順に並ぶように、第2突状体35が構成される。
更に、本実施形態のキャビネット1は、主引出し3の収納空間30が、内引出し4によって覆われることのない第1空間30aを備えるものとしたが、内引出し4の奥行き長さが長く、収納空間30が内引出し4によって全て覆われるものであってもよい。この場合、内引出し4の底板44から突設する第1突状体45と第3突状体46との間隔を長くすることで、上述のキャビネット1と同様の効果を得ることができる。又、第3突状体46を設けない場合は、主引出し3の前板31が第3突状体46と同様の機能を備える。即ち、主引出し3をキャビネット本体2の収納庫20内に収容する際、主引出し3の前板31が内引出し4の前板41を押動することで、主引出し3と共に内引出し4が収納庫20内に収容される。
又、キャビネット本体2の収納庫20において、主引出し3の背板32及び内引出し4の背板42とキャビネット本体2の背板22との間に空間が設けられるものとしたが、このような空間が設けられなくてもよい。即ち、主引出し3及び内引出し4それぞれがキャビネット本体2の収納庫20内に完全に収容されたとき、主引出し3の背板32及び内引出し4の背板42がキャビネット本体2の背板22に当接するように、キャビネット1の各部を構成してもよい。
このような主引出し3及び内引出し4を備えたキャビネット1は、図5に示す構成のシステムキッチンに組み込まれて使用される。図5に示すシステムキッチンは、ガスコンロやIHコンロなどの加熱調理部201を備えたレンジ台200が引出し300の上方を覆う天板上に設置されるキャビネット100と、上下に引出し301,302が設置されたキャビネット101と、湯水混合型の水栓203を備えるシンク204を構成するシンク台202が引出し303の上方を覆う天板上に設置されるキャビネット102とを備える。
このとき、システムキッチンに組み込まれるキャビネット100〜102それぞれにおいて、引出し300〜303の全てが、図1及び図2に示す構成の内引出し4と連動する主引出し3であってもよい。又、引出し300〜303の一部が、図1及び図2に示す構成の内引出し4と連動する主引出し3であり、残りは、内引出し4の設置がなく、主引出しのみで構成されるものであってもよい。
は、本発明のキャビネットの主要部の構成を示す側面からの概略断面図である。 は、本発明のキャビネットの主要部の構成を示す正面からの概略断面図である。 は、図1の構成のキャビネットにおいて主引出しのみを引き出したときの構成を示す概略断面図である。 は、図1の構成のキャビネットにおいて内引出しを更に引き出したときの構成を示す概略断面図である。 は、本発明のキャビネットを備えたシステムキッチンの構成を示す概略外観図である。
1 キャビネット
2 キャビネット本体
3 主引出し
4 内引出し
5,6 レール部材
20 収納庫
21 開口面
22 背板
23 側板
30 収納空間
31 前板
32 背板
33 側板
34 底板
35 第2突状体(押圧部)
36 スライド部材
40 収納空間
41 前板
42 背板
43 側板
44 底板
45 第1突状体(被押出部)
46 第3突状体(後当て部)
47 スライド部材

Claims (1)

  1. 前方に開口する収納庫と、該収納庫の前方開口を閉塞する前板を有するとともに該収納庫に対して前後方向へスライド自在に配置された主引出しと、前記収納庫内にて前記主引出しよりも上位に配置された前後方向へスライド自在な内引出しと、を備えたキャビネットにおいて、
    前記主引出しを全開となる位置まで引き出すスライド動作の途中で前記内引出しを部分的に前方へ押し出す押出手段と、前記内引出しの前方スライド位置を規制する規制手段とを更に備え、
    前記押出手段は、前記主引出しから立ち上がる押圧部と、該押圧部よりも前方側で且つ該押圧部の前方への移動軌道上に介在する位置で前記内引出しの底板より下方に突出した被押出部とから構成され、前記主引出しが全開となる位置まで前方に引き出されたとき、前記被押出部が前記押圧部によって押動されて、前記内引出しが部分的に前方へ押し出され、該内引出しの一部が前記収納庫の開口前端より前方に露出するとともに、前記主引出しの前板と前記内引出しの前端との間に前記主引出し内の収納空間を上方開放する空隙が形成される一方、
    前記規制手段は、前記押圧部と、前記押圧部よりも後方側で且つ前記押圧部の後方への移動軌道上に介在する位置で前記内引出しの底板より下方に突出した後当て部とから構成され、前記内引出しを前記主引出しとの相対的な前後方向の位置関係において最も前方に引き出したとき、前記後当て部に前記押圧部が当接することにより、前記主引出しに対する相対的な前記内引出しの最前方へのスライド位置が規制されて、前記主引出しの前板と前記内引出しの前端との間に隙間が形成されることを特徴とするキャビネット。
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