JP2001061570A - スライド棚 - Google Patents

スライド棚

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JP2001061570A
JP2001061570A JP23899999A JP23899999A JP2001061570A JP 2001061570 A JP2001061570 A JP 2001061570A JP 23899999 A JP23899999 A JP 23899999A JP 23899999 A JP23899999 A JP 23899999A JP 2001061570 A JP2001061570 A JP 2001061570A
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front shelf
slide
rail
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JP23899999A
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Katsura Hino
桂 日野
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Kokuyo Co Ltd
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Kokuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】床上に設置した後棚と、この後棚の前方におい
て水平移動可能に配置される前棚とを具備するスライド
棚において、前棚の支持構造及び水平移動の案内構造を
工夫することにより、後棚から張り出した部位をなくし
て設計の自由度が高いものを提供する。 【解決手段】前棚2の荷重の一部又は全部を前棚2の下
端部に設けた移動部材Z1によって支持するとともに、
後棚1の前面側と前棚1の背面側との間に前棚2の水平
移動を案内する案内機構X1を形成するように構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば書棚等とし
て好適に利用されるスライド棚に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、床上に配置した後棚と、この
後棚に案内されて水平移動する後棚よりも巾寸法の小さ
い前棚とを具備するスライド式の書棚等のスライド棚が
ある。このようなスライド棚においては、後棚と前棚と
の内部の仕切り板の設置巾を異なるものとして、例えば
後棚には比較的大判の書籍等を収納するとともに前棚に
は文庫本等の比較的小さいサイズの書籍等を収納するよ
うにして、前棚によって隠される後棚の部位に収納した
書籍等を取り出す際には、前棚を後棚に対して水平移動
することによってその隠された部位を前方に開放するよ
うにしている。 【0003】このような従来のスライド棚においては、
後棚の少なくとも下端部を、場合によっては上端部をも
後棚の巾方向に沿って前方に張り出し、或いは前方に張
り出した部材を後棚に取り付けて、その張り出した部位
にレールを設けるとともに、そのレールに対応する前棚
の部位に車輪を設けて、レールに沿って車輪を転がすこ
とによって前棚の水平移動を可能にしているのが通例で
ある。このようにすることで、前棚を水平方向にスライ
ドさせながら、その前後方向の移動を規制し、且つ床の
不陸を吸収させるようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ものであると、前棚を支持し水平移動させるために後棚
から前方に張り出した部位が必ず必要とされるので、設
計の自由度が制限されるとともに棚全体が意匠的な制約
を受けることになる。また、その張り出した部位のため
に、後棚の収納物を取り出す際に人が後棚に接近しにく
く、また、棚全体として大がかりな印象を与えるという
不具合もある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
不具合に鑑みて、前棚の支持構造及び水平移動の案内構
造を工夫することにより、後棚から張り出した部位をな
くして設計の自由度が高いスライド棚を構成するもので
ある。 【0006】 【発明の実施の形態】すなわち、本発明のスライド棚
は、床上に設置した後棚と、この後棚の前方において水
平移動可能に配置される前棚とを具備するものにおい
て、床上に移動可能に接地して前棚の荷重の一部又は全
部を支持する移動部材を前棚の下端部に設けるととも
に、後棚の前面側と前棚の背面側との間に前棚の水平移
動を案内する案内機構を形成していることを特徴とす
る。 【0007】このような構成のものであれば、従来は前
棚を支持し水平移動させるために後棚からレール等を設
けていた前方に張り出す部位を形成しなくても、前棚の
荷重の一部又は全部を移動部材で支持しつつ、案内機構
で前棚の水平移動を有効に案内することができるので、
棚の設計の自由度を増すことが可能となり、意匠的にも
様々なバリエーションの棚を作ることができる。また、
後棚の収納物を取り出す際に障害となっていた前方への
張り出し部位をなくすことで、後棚への接近を容易なも
のとするとともに、棚をすっきりとした外観にすること
も可能となる。 【0008】このようなものにおいて、移動部材と案内
機構との具体的な関係としては、前記移動部材と案内機
構とに、前棚の荷重を分担支持させているものが挙げら
れる。特に、案内機構が前棚の荷重を有効に支持し得る
ようにするためには、案内機構が前記後棚及び前棚の各
下端部に形成した下案内部を具備していることが望まし
い。 【0009】この場合、前棚の水平移動をスムーズに案
内し、移動部材に掛かる前棚の荷重を軽減するととも
に、床の不陸を有効に吸収し得るような下案内部及び移
動部材の望ましい実施態様としては、下案内部が、後棚
及び前棚の巾方向に延びるように配置したサスペンショ
ンレールから構成されるものであり、移動部材が、前棚
の前端部に設けた左右一対の車輪であるものが挙げられ
る。この場合、サスペンションレールを介して前棚の荷
重の一部を後棚に支持させることができるので、前棚を
確実に支持しつつ移動部材を構成する部品点数を有効に
削減できることとなる。 【0010】また、その他の前棚の支持構造としては、
移動部材に、前棚の全荷重を支持させるようにしている
ものが挙げられる。この場合、極めて簡素な構成で前棚
の水平移動を案内し、床の不陸を有効に吸収し得るよう
な案内機構の好ましい実施態様としては、案内機構が、
後棚の下端部又は前棚の下端部のいずれか一方に設けら
れ後棚又は前棚の巾方向に延びるレールと、他方に設け
られこのレールに案内されるローラとから構成される下
案内部を具備するものであるものが挙げられる。この場
合は、前棚の荷重の全部が移動部材に掛かることになる
ので、最小限の部品点数で安定的に前棚を支持し得る移
動部材を構成するためには、移動部材を、前棚の下端部
に設けた少なくとも4つの車輪とすることが望ましい。 【0011】以上のような構成のスライド棚において、
後棚の上端部においても前方に張り出す部位をなくし、
前棚の水平移動をさらにスムーズ且つ確実なものとする
ためには、案内機構が、後棚及び前棚の上端部におい
て、後棚の前面側と前棚の背面側との間に、前棚の水平
移動を案内する上案内部を具備することが効果的であ
る。特に、この上案内部を簡素な構成のものとし、上案
内部に前棚の前方への転倒防止機能をも作用させ得るよ
うな上案内部の具体的態様としては、後棚の上端部又は
前棚の上端部のいずれか一方に設けられ後棚又は前棚の
巾方向に延びるレールと、他方に設けられこのレールに
案内されるローラとから構成されるものを挙げることが
できる。 【0012】 【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して説
明する。 (第1実施例)図1に示す本発明の第1実施例は、床F
上に固定配置した後棚1と、この後棚1の前方に水平移
動可能に配置した前棚2とを備え、前棚2の水平移動を
案内するために本発明の案内機構として後棚1及び前棚
2の下端部及び上端部にそれぞれ下案内部X1及び上案
内部Yを形成した、書棚として利用されるスライド棚で
ある。 【0013】具体的に説明すると、後棚1は、図1〜図
4に示すように、左右の側壁11、上壁12、底壁13
及び背壁14によって前面側を開口するように概略筐体
状に構成したものであり、側壁11の下端部11aを床
F上に接地させるとともに、底壁13を床Fからやや浮
上した位置に設定している。そして、前記各壁によって
囲まれる空間に、例えば図示しない雑誌等の大判の書籍
を収納できるように、複数の棚板15によって上下に仕
切りを形成している。 【0014】一方、前棚2も、図1〜図4に示すよう
に、左右の側壁21、上壁22、底壁23及び背壁24
によって前面側を開口するように概略筐体状に構成した
ものであり、上壁22及び底壁23の巾寸法を前記後棚
1の上壁12及び底壁13の巾寸法の略半分に設定して
いる。さらに、上壁22を後棚1の上壁12と略同じ高
さ位置に設定し、側壁21と背壁24の下端部21a、
24a及び底壁23の高さ位置を揃えて、これらを床F
からやや浮上した位置に設定している。そして、底壁2
3の前端部23aにおける左右のコーナー部分23b
に、本発明の移動部材Z1たる一対の車輪5を設けてい
る。この車輪5は、底壁23の下面231に取り付けた
逆U字形の金具51に前後方向に延びる水平支軸52を
介して取り付け、左右に転がり得るようにしたものであ
る。また、この前棚2は、前記各壁によって囲まれる空
間に、例えば図示しない文庫本サイズの書籍を収納でき
るように、複数の棚板25によって上下に仕切りを形成
している。 【0015】しかして、下案内部X1は、後棚1の前面
側と前棚2の背面側との間に設けたサスペンションレー
ル3からなるものである。このサスペンションレール3
は、主として後棚1の底壁13の前面131に取り付け
た基端レール31と、前棚2の底壁23の後縁部23c
に沿って対応位置に設けた先端レール32とからなるも
のである。具体的には、基端レール31は、図示例では
後棚1の底壁13の前面131において左側端部13a
から長手方向略中央部まで延び、前方に開口する概略コ
字形をなすチャネル状のものであり、ビス等で取り付け
ている。一方、先端レール32は、前棚2の巾寸法と略
等しい長さ寸法を有し、前記底壁23の後縁部23cに
沿って後方に突出するように取り付けた側面視ト字形の
もので、図4に示すボール33を介して基端レール31
に略全体を隠される位置と基端レール31から一部を残
して略全体が突出する位置との間でスライド自在に基端
レール31に嵌め合わせている。その際、構造上の都合
により、基端レール31と先端レール32との間には、
若干の空間的な余裕、すなわちいわゆる遊びδ1が形成
されている。 【0016】また、上案内部Yも後棚1の前面側と前棚
2の背面側との間に設けたものであり、後棚1の上壁1
2の上面121においてその前縁部12aの略全域に亘
って配置したレール41と、前棚2の上壁22の上面2
21においてその後縁部22aの左右のコーナー部分2
2bに配置した一対のローラ42とから構成している。
すなわち、レール41は、上向きに開口するチャネル状
のものであって、ねじ止め等適宜の手段により後棚1の
上壁12に取り付けている。そして、レール41の両側
端部41aを閉止するようにそれぞれストッパ411を
設けてローラ42の移動範囲を制限し、前棚2が後棚1
よりも左右にはみ出して移動するのを禁止している。一
方、ローラ42は、前棚2の上壁22に取り付けたブラ
ケット43に、鉛直支軸44を介して取り付けた水平回
転可能なものである。このブラケット43は、板金素材
を折り曲げ形成し、前棚2の上壁22における前記コー
ナー部分22bに上壁22に沿うように取り付けた取付
片43aと、前記レール41の開口内部に位置するよう
に設けられ前記鉛直支軸44を取り付けた水平片43b
との間を、逆U字形をなす連絡片43cで連続させたも
のである。なお、これらレール41とローラ42との間
には、構造上、前後方向及び上下方向に若干の遊びδ2
が形成されている。 【0017】以上のような構成からなる本実施例のスラ
イド棚は、前棚2が後棚1の前方で左右に水平移動し得
るようにするために、前棚2の荷重の一部を左右方向に
移動可能な移動部材Z1たる車輪5で支持するようにし
て、本発明の案内機構として後棚1の下端部の前面側と
なる底壁13の前面131と前棚2の下端部の背側面と
なる底壁23の後縁部23cとの間に下案内部X1を形
成している。したがって、前棚2を、車輪5の回転動作
及び下案内部X1の案内にしたがって水平移動すること
により、前棚2によって隠れていた後棚1の部位が表出
し、その部位に書籍等を出し入れすることができるよう
にしたこの種のスライド棚としての一般的機能を有する
ものである。そして、下案内部X1と車輪5とに前棚2
の荷重を分担支持させるようにしているので、前棚2の
安定的な支持が可能である。さらに、前棚2と床Fとの
間には、後棚1から前方に張り出した部材等が何ら存在
しないので、大がかりな印象を与えることがなく、ま
た、スライド棚全体の設計の自由度が増し、意匠上の制
約も軽減されることとなる。また、このことにより、種
々のバリエーションに富んだ意匠のスライド棚を作り得
る可能性もある。さらには、後棚1へより接近しやすく
なるため、後棚1の収納物の出し入れの便も極めて向上
する。 【0018】また、下案内部X1が、サスペンションレ
ール3から構成されるものであるので、前棚2の水平移
動のスムーズ化を図り、前棚2の前後方向への移動を有
効に規制することができる。さらに、このサスペンショ
ンレール3を介して前棚2の荷重の一部を後棚1に支持
させることができるので、サスペンションレール3と車
輪5とに前棚2の荷重を分担支持させて、車輪5に掛か
る負担をより軽減することもできる。しかも、サスペン
ションレール3を構成する基端レール31と先端レール
32との間には、若干の遊びδ1が存在するので、この
遊びδ1によって床Fの不陸を吸収し、前棚2の安定し
た水平移動を維持することもできる。これに加えて、そ
の車輪5は、前棚2の底壁23の前端部23aにおける
左右のコーナー部分23bに配置した一対のものである
ので、僅か2つという少ない部品点数で、前棚2の荷重
を確実に支持しつつ水平移動を容易に行うことが可能で
ある。 【0019】さらに、本実施例では、案内機構として、
後棚1の上端部の前面側となる上壁12の上面121と
前棚2の上端部の背側面となる上壁22の後縁部22a
との間にも、前棚2の水平移動を案内する上案内部Yを
形成しているので、前棚2の水平移動をより安定化する
ことができる。特に、この上案内部Yは、後棚1に設け
たレール41と、このレール41に案内されるように前
棚2に設けた水平回転可能なローラ42とによって構成
されるものであるので、上案内部Yを極めて簡素なもの
とすることができる。しかも、レール41とローラ42
との間にも、前後方向及び上下方向の遊びδ2があるた
め、この遊びδ2によっても床Fの不陸を吸収すること
が可能である。さらに、このような構成の上案内部Yで
あれば、仮に前棚2に前後方向に転倒するような力が作
用しても、ローラ42がレール41に引っ掛かるため、
前棚2の転倒防止機能をも奏することができる。 【0020】なお、本発明は上記第1実施例に限られる
ものではない。例えば、車輪の配置位置は、前棚の下端
部で直線上に並ぶようにしておけば、コーナー部分以外
に配置しても良い。また、前記下案内部において、サス
ペンションレールの配置位置を左右逆にしたり、基端レ
ールを後棚の左右の側壁に亘って設けるようにしても同
様の効果が得られる。また、上案内部を、後棚の上壁の
下面にその巾の略全域に亘って下向きに開口するように
設けた溝と、この溝に案内されるように設けた水平回転
可能なローラとから構成してもよい。さらに、前記上案
内部においてレールとローラとの配置位置を逆にしても
よいのは勿論であるし、上下の案内部の構成を上記とは
異なるものとしても良い。その例としては、以下に述べ
る第2実施例が挙げられる。 【0021】(第2実施例)図5〜図7に示す本実施例
のスライド棚は、案内機構のうちの下案内部X2及び移
動部材Z2の構成を除いて前記第1実施例と同様の構成
を有するものであるため、同様の点については同一の符
号を用いて詳細な説明を省略する。すなわち、本実施例
のスライド棚に適用される下案内部X2は、後棚1の前
面側に設けたレール61と、このレール61に案内され
るように前棚2の背面側との間に設けた一対のローラ6
2とから構成されるものであり、基本的に前記上案内部
Yと同様の構成を有しており、上案内部Yの構成部品と
共通化のものを用いている。具体的には、レール61
は、後棚1の底壁13の下面132においてその前縁部
13bの略全域に亘って取り付けた下向きに開口するチ
ャネル状のものである。一方、ローラ62は、前棚2の
底壁23の下面231においてその後縁部23cの左右
のコーナー部分23dに取り付けたブラケット63に、
鉛直支軸64を介して取り付けた水平回転可能なもので
ある。このブラケット64は、前記第1実施例のブラケ
ット43を上下逆にして用いているものである。そし
て、これらレール61とローラ62との間にも、前後方
向及び上下方向に若干の遊びδ3が形成されている。 【0022】また、本実施例の移動部材Z2は、前棚2
の底壁23において下面231の4隅にそれぞれ設けた
車輪5である。そして、これら4つの車輪5によって、
前棚2の全荷重を支持するようにしている。なお、各車
輪5は前記第1実施例のものと同一の構成を有している
ので、ここでは説明を省略する。以上のような構成から
なる本実施例は、基本的に前記第1実施例と同様の効果
を奏するものである。そして、案内機構を構成する下案
内部X2を、後棚1の下端部の前面側となる底壁13の
下面132と前棚2の下端部の背側面となる底壁23の
後縁部23cとの間に形成しており、後棚1にはレール
61を設け、前棚2にはそのレール61に案内されて水
平回転可能なローラ62を設けているので、極めて簡素
な構成で、前棚2の水平移動を有効に案内することがで
きる。また、床Fの不陸に対しては、下案内部X2のレ
ール61とローラ62との間に形成される遊びδ3と、
上案内部Yにおける同遊びδ2とによって、有効に吸収
することができる。しかも、上案内部Yとの部品の共通
化を図ることができるので、コストを低減することも可
能である。 【0023】また、このような下案内部X2の構成は、
前棚2の荷重の一部を後棚1に預け得るものではない
が、前棚2の下端部となる底壁23の4隅に移動部材Z
2たる車輪5を設けているので、少ない部品点数で前棚
2の全荷重を支持してスムーズな水平移動を実現するこ
とができる。なお、本発明は、上記第2実施例の構成に
限られないのも、上述した通りである。例えば、移動部
材は、前棚の下端部において同一面上に並ぶように配置
しても、上記第2実施例と同様の効果を得ることができ
る。その他、各部の具体的構成についても、上記各実施
例に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲で種々変形が可能である。 【0024】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明のスライド棚は、床上に設置した後棚の前面
側と、その前方で水平移動可能に配置される前棚の背面
側との間に形成した案内機構によって前棚の水平移動を
案内することができ、その際に前棚の荷重の一部又は全
部を移動部材によって支持することができるようにした
ものである。 【0025】したがって、前棚を水平移動させて後棚の
収納物を取り出せるようにしたこの種のスライド棚とし
ての一般的な機能を有するだけでなく、従来のもののよ
うに後棚から前棚に向けて前方に張り出した部位がない
ために、棚の設計の自由度を増すことができ、棚が大が
かりなものとならず外観を向上して意匠的にバリエーシ
ョンの豊富な棚を作ることが可能である。また、後棚へ
の接近も容易となるので、後棚の収納物の出し入れの便
も向上することができる。 【0026】このようなスライド棚において、案内機構
と移動部材との両方に前棚の荷重を分担支持させるよう
にすれば、移動部材に掛かる負担を軽減することができ
る。この場合、案内機構が後棚と前棚の両下端部の間に
形成した下案内部を具備する場合は、前棚の荷重をより
安定的に支持することが可能である。特に、下案内部
を、後棚及び前棚の巾方向に延びるように配置したサス
ペンションレールから構成する場合には、前棚をスムー
ズに水平移動させることができ、このサスペンションレ
ールを介して前棚の荷重の一部を後棚に支持させて移動
部材に掛かる前棚の荷重を有効に軽減することもでき
る。しかも、前棚の前後方向の移動を規制しつつ、サス
ペンションレールが有する空間的な若干の余裕すなわち
いわゆる遊びによって、床の不陸を有効に吸収すること
も可能である。したがって、この場合には、移動部材を
前棚の下端部において前端部の例えばコーナー部分に設
けた左右一対の車輪とすれば、部品点数を有効に削減し
て前棚を確実に支持することができる。 【0027】また、上記の他に、前棚の全荷重を移動部
材に支持させるような構成であってもよい。具体的に
は、案内機構が、後棚の下端部又は前棚の下端部のいず
れか一方にレールを設け、他方にはこのレールに案内さ
れるローラを設けた構成のした案内部を具備していれ
ば、前棚の水平移動の案内構造の簡素化を図り、前棚の
前後方向の移動を規制することができるとともに、レー
ルとローラとの間にできる遊びによって床の不陸を有効
に吸収することもできる。この場合には、移動部材が、
前棚の下端部において例えばその4隅に設けた少なくと
も4つの車輪とすることで、最小限の部品点数で安定的
な前棚の支持が可能である。 【0028】以上のような構成に加えて、案内機構が、
後棚及び前棚の上端部においても、両者の間に前棚の水
平移動を案内する上案内部を具備している場合には、前
棚の水平移動をさらにスムーズ且つ確実にして、後棚の
上端部においても前方に張り出す部位をなくすことで、
棚の設計の自由度をさらに高めることが可能である。こ
のような上案内部が、後棚又は前棚の上端部のいずれか
一方にレールを設け、このレールに案内されるローラを
他方に設けた構成のものであれば、上案内部の簡素化を
図り、且つ上案内部によって前棚の前方への転倒防止を
図ることも可能である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図。 【図2】同正面図。 【図3】同要部を拡大して示す斜視図。 【図4】図2において一部を省略して示すA−A線断面
図。 【図5】本発明の第2実施例を示す正面図。 【図6】同要部を拡大して示す斜視図。 【図7】図5において一部を省略して示すB−B線断面
図。 【符号の説明】 1…後棚 2…前棚 3…サスペンションレール 5…車輪 41…レール 42…ローラ 61…レール 62…ローラ F…床 X1、X2…案内機構(下案内部) Y…案内機構(上案内部) Z1、Z2…移動部材

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】床上に設置した後棚と、この後棚の前方に
    おいて水平移動可能に配置される前棚とを具備するもの
    において、 床上に移動可能に接地して前棚の荷重の一部又は全部を
    支持する移動部材を前棚の下端部に設けるとともに、後
    棚の前面側と前棚の背面側との間に前棚の水平移動を案
    内する案内機構を形成していることを特徴とするスライ
    ド棚。 【請求項2】前記移動部材と案内機構とに、前棚の荷重
    を分担支持させていることを特徴とする請求項1記載の
    スライド棚。 【請求項3】案内機構が、前記後棚及び前棚の各下端部
    に形成した下案内部を具備していることを特徴とする請
    求項2記載のスライド棚。 【請求項4】下案内部が、後棚及び前棚の巾方向に延び
    るように配置したサスペンションレールから構成される
    ものであり、移動部材が、前棚の前端部に設けた左右一
    対の車輪であることを特徴とする請求項3記載のスライ
    ド棚。 【請求項6】前記移動部材に、前棚の全荷重を支持させ
    るようにしていることを特徴とする請求項1記載のスラ
    イド棚。 【請求項7】案内機構が、後棚の下端部又は前棚の下端
    部のいずれか一方に設けられ後棚又は前棚の巾方向に延
    びるレールと、他方に設けられこのレールに案内される
    ローラとから構成される下案内部を具備していることを
    特徴とする請求項6記載のスライド棚。 【請求項8】移動部材が、前棚の下端部に設けた少なく
    とも4つの車輪であることを特徴とする請求項6又は7
    記載のスライド棚。 【請求項9】案内機構が、後棚及び前棚の上端部におい
    て、後棚の前面側と前棚の背面側との間に、前棚の水平
    移動を案内する上案内部を具備していることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載のスラ
    イド棚。 【請求項10】上案内部が、後棚の上端部又は前棚の上
    端部のいずれか一方に設けられ後棚又は前棚の巾方向に
    延びるレールと、他方に設けられこのレールに案内され
    るローラとから構成されるものであることを特徴とする
    請求項9記載のスライド棚。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200451053Y1 (ko) 2009-01-09 2010-11-22 어승우 가변식 책장
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