JP7241491B2 - キャビネット - Google Patents
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Description
このように、後側収納部と扉との間に移動収納部を設けることができるとともに、移動収納部を設けても後側収納部を使用することができるため、後側収納部と扉との間のスペースを有効活用することができる。
このような構成とすることにより、扉本体を閉鎖した状態としても、補助扉を開口することにより、使用者は開口部からキャビネットの内部を使用することができる。そして、本発明では、移動収納部は、正面視で、開口部と前後方向に重なる位置、および開口部の後側に重ならない位置に移動可能に構成されている。これにより、移動収納部を開口部の後側に重なる位置に移動させることで、開口部の前方から移動収納部を使用することができ、移動収納部を開口部の後側に重ならない位置に移動させることにより、開口部の前方から後側収納部を使用することができる。
このような構成とすることにより、ダウンウォール収納部を前側かつ下側に突出した状態とすることにより、手が届きづらい後側収納部の上部側の収容も容易に利用することができる。
このような構成とすることにより、キャビネットにおける下部側と比べて使用しにくい上部側において、後側収納部および前側収納部を設けることができ、キャビネットの使い勝手を良くすることができる。
以下、本発明の第1実施形態によるキャビネットについて、図1-図4に基づいて説明する。
図1に示すように、第1実施形態によるキャビネット1Aは、キッチンやダイニングに設けられて食器などの物品を収容可能に構成されている。
図1および図2に示すように、キャビネット1Aには、正面全体に扉2が設けられている。使用者は、正面から扉2を開けてキャビネット1Aを使用するように構成されている。
キャビネット1Aにおける扉2が設けられている側を前側とし、その反対側を後側とし、前側と後側とを結ぶ水平方向を前後方向とする。また、前後方向に直交する水平方向を左右方向とする。
収納領域4におけるキャビネット仕切り板35の左右方向の一方側と他方側とは、ほぼ同じ形態に構成されている。
下側収納領域41には、上下方向に配列された複数の引き出し43が設けられている。引き出し43は、前側に引き出して内部に物品を出し入れし、後側に移動させて下側収納領域41に収容される。図4に示すように、下側収納領域41に収容された状態の引き出し43の前板431は、扉2よりもやや後側に配置されている。
後側収納領域44には、後側収納部5が設けられている。後側収納部5には、上下方向に間隔をあけて複数の後側収納棚板51が設けられている。複数の後側収納棚板51は、キャビネット側板34とキャビネット仕切り板35との間に配置され、キャビネット側板34およびキャビネット仕切り板35にダボ(不図示)などで係止され支持されている。
後側収納部5は、後側収納棚板51の上部に物品が収納される。
移動収納部61は、下面に沿って配置される移動収納下板63と、上面に沿って配置される移動収納上板64と、後面に沿って配置される移動収納背板65と、左右方向の両側面それぞれに沿って配置される一対の移動収納側板66,66と、を有している。
移動収納部61は、移動収納棚板69の上部に物品を収納される。
本実施形態では、移動収納部61の下端部分における前端部に、後側に凹んだ手掛け凹部631(図3参照)が形成されている。手掛け凹部631は、使用者が移動収納部61を昇降させる際に手を掛けることができるように構成されている。
本実施形態では、昇降機構62は、移動収納部61を昇降させて所望の高さに配置可能に構成されている。
これに対し、移動収納部61は、図3の左側部分のように、前側収納領域45における最上端まで移動すると、後側収納部5の上部側の前側に配置され、後側収納部5の上部側を前方から塞いだ状態となっている。このとき、後側収納部5は、前側に後側収納部5が配置されていないため、前側に開口している。このため、移動収納部61が、最上端まで移動すると、使用者は、後側収納部5の下部側を前方から使用することができるが、後側収納部5の上部側を使用できない状態となる。
補助扉23は、上側に移動して開口部21の後側に重なると開口部21を閉鎖し、下側に移動して開口部21の下側に位置すると開口部21を開放するように構成されている。
補助扉23は、補助扉支持機構24に上下方向に移動可能に支持されている。補助扉支持機構24は、補助扉23を吊り支持している。
上述した第1実施形態によるキャビネット1Aは、後側収納領域44と扉2との間の前側収納領域45に前側収納部6が設けられ、前側収納部6は、前側収納領域45を上下方向に移動可能な移動収納部61を有している。使用者は、扉2を開けた状態で、後側収納部5における移動収納部61が正面視で前側に重なっていない部分を前方から使用することができる。
このように、後側収納部5と扉2との間に移動収納部61を設けることができるとともに、移動収納部61を設けても後側収納部5を使用することができるため、後側収納部5と扉2との間のスペースを有効活用することができる。
これにより、扉本体22を閉鎖した状態としても、補助扉23を開口することにより、使用者は開口部21からキャビネット1Aの内部を使用することができる。そして、本実施形態では、移動収納部61は、正面視で、開口部21と前後方向に重なる位置、および開口部21の後側に重ならない位置に移動可能に構成されている。これにより、移動収納部61を開口部21の後側に重なる位置に移動させることで、開口部21の前方から移動収納部61を使用することができ、移動収納部61を開口部21の後側に重ならない位置に移動させることにより、開口部21の前方から後側収納部5を使用することができる。
このような構成とすることにより、キャビネット1Aにおける下部側(下側収納領域41)と比べて使用しにくい上部側(上側収納領域42)において、後側収納部5および前側収納部6を設けることができ、キャビネット1Aの使い勝手を良くすることができる。
次に、第2実施形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1実施形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1実施形態と異なる構成について説明する。
図5-図7に示すように、第2実施形態によるキャビネット1Bは、上側収納領域42Bの後側収納部5Bの上部側にダウンウォール収納部7が設けられている。
ダウンウォール収納部7は、ダウンウォール本体71と、ダウンウォール本体71を、図5の左側部分および図6に示すような後側収納部5Bに収容した収容状態と、図5の右側部分および図7に示すような後側収納部5Bから前側かつ下側に移動させた使用状態とに移動させる移動機構72(図6および図7参照)と、を有している。移動機構72は、例えば、公知のダウンウォールの移動機構などが採用されている。
ダウンウォール本体71を使用状態とするには、まず、前側収納部6の移動収納部61を下側に移動させて、収納状態のダウンウォール本体71より下側に配置し、ダウンウォール本体71の前側を開口する。それからダウンウォール本体71を下降させて使用状態とする。
これにより、ダウンウォール収納部7を前側かつ下側に突出させて使用状態とすることにより、手が届きづらい後側収納部5の上部側の収容も容易に利用することができる。
例えば、上記の実施形態では、扉2は、2枚の引戸であるが、3枚以上の引戸や、開き戸、折れ戸などであってもよい。
また、上記の実施形態では、扉2には、開口部21が設けられ、開口部21を開閉する補助扉23が設けられているが、開口部21や補助扉23が設けられていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、移動収納部61の左右方向の寸法は、キャビネット側板34とキャビネット仕切り板35との左右方向の間隔とほぼ同じ寸法に設定されているが、キャビネット側板34とキャビネット仕切り板35との左右方向の間隔の半分の寸法などキャビネット側板34とキャビネット仕切り板35との左右方向の間隔よりも小さく設定されていてもよい。
また、上記の実施形態では、移動収納部61の下端部分における前端部に、後側に凹んだ手掛け凹部631が形成されている。これに対し、移動収納部61を昇降させる際に手を掛ける手掛けは、設けられていなくてもよいし、上記以外の形態であってもよい。
2 扉
4 収納領域
5,5B 後側収納部
6 前側収納部
7 ダウンウォール収納部
21 開口部
22 扉本体
23 補助扉
41 下側収納領域
42,42B 上側収納領域
44 後側収納領域
45 前側収納領域
61 移動収納部
Claims (4)
- 内部に物品を収納可能な収納領域を有し、前面に扉が設けられたキャビネットにおいて、
前記収納領域は、後側に位置する後側収納領域と、前記後側収納領域の前側で前記扉の後側となる前側収納領域と、を有し、
前記後側収納領域に設けられた後側収納部と、
前記前側収納領域に設けられた前側収納部と、を有し、
前記前側収納部は、物品を収納可能に構成されるとともに、前記前側収納領域において上下方向に移動可能に構成された移動収納部を有し、
前記後側収納部および前記前側収納部は、前記収納領域における上部側の上側収納領域に設けられていて、
前記扉は、前後方向に貫通する開口部を有する扉本体と、
前記開口部に対して上下方向に移動して前記開口部を開閉可能な補助扉と、を有し、
前記開口部は、正面視で、前記上側収納領域の下部側、および前記収納領域における前記上側収納領域の下方の下側収納領域の上部側の前側に重なる位置に配置され、
前記移動収納部は、正面視で、前記開口部の後側に重なる前記上側収納領域の下部側と、前記開口部の後側に重ならない前記上側収納領域の上部側と、に移動可能に構成されていることを特徴とするキャビネット。 - 内部に物品を収納可能な収納領域を有し、前面に扉が設けられたキャビネットにおいて、
前記収納領域は、後側に位置する後側収納領域と、前記後側収納領域の前側で前記扉の後側となる前側収納領域と、を有し、
前記後側収納領域に設けられた後側収納部と、
前記前側収納領域に設けられた前側収納部と、を有し、
前記前側収納部は、物品を収納可能に構成されるとともに、前記前側収納領域において上下方向および左右方向の少なくとも一方に移動可能に構成された移動収納部を有し、
前記後側収納部における上部側に収容された状態と、前記後側収納部における上部側から前側かつ下側に突出した状態と、に切り替え可能なダウンウォール収納部をさらに有することを特徴とするキャビネット。 - 前記扉は、前後方向に貫通する開口部を有する扉本体と、
前記開口部に対して上下方向に移動して前記開口部を開閉可能な補助扉と、を有し、
前記移動収納部は、正面視で、前記開口部の後側に重なる位置と、前記開口部の後側に重ならない位置と、に移動可能に構成されている請求項2に記載のキャビネット。 - 前記後側収納部および前記前側収納部は、前記収納領域における上部側に設けられている請求項2または3に記載のキャビネット。
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- 2018-08-31 JP JP2018163055A patent/JP7241491B2/ja active Active
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