JP2006296605A - 収納庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】 収納庫の外部に影響を与えず収納庫の内部のみで開口部側収納棚と奥側収納棚を短く移動させて、被収納物を容易に出し入れできる簡素な構成の収納庫を提供する。
【解決手段】 収納庫1は、開口部10に対応してキャビネット7の内部に設けられ、複数段の開口部側収納棚22を有する開口部側収納部20と、開口部側収納部に併設されてキャビネット内の奥側に設けられ、複数段の奥側収納棚23を有する奥側収納部21とを備えている。選択された任意の奥側収納棚が移動してくるための奥側収納棚一つ分の移動先スペースSPを形成するのに、各開口部側収納棚は一段ストロークS分それぞれ垂直移動可能であり、任意の奥側収納棚は、奥側収納部と移動先スペースとの間を水平移動可能である。
【選択図】 図4
【解決手段】 収納庫1は、開口部10に対応してキャビネット7の内部に設けられ、複数段の開口部側収納棚22を有する開口部側収納部20と、開口部側収納部に併設されてキャビネット内の奥側に設けられ、複数段の奥側収納棚23を有する奥側収納部21とを備えている。選択された任意の奥側収納棚が移動してくるための奥側収納棚一つ分の移動先スペースSPを形成するのに、各開口部側収納棚は一段ストロークS分それぞれ垂直移動可能であり、任意の奥側収納棚は、奥側収納部と移動先スペースとの間を水平移動可能である。
【選択図】 図4
Description
本発明は、システムキッチンなど厨房家具に対して平面視で直角に設置される収納庫に関する。
システムキッチンなど厨房家具のすぐ横に、各種物品を収納するための収納庫が設けられる場合があり、たとえば、本出願人は、本発明の関連技術として、特許文献1(特開2003−164341号公報)に対面式厨房家具の収納庫を提案している。
また、本出願人は、他の関連技術として特許文献2(特開2004−298424号公報)に昇降棚付き収納庫を提案している。
また、本出願人は、他の関連技術として特許文献2(特開2004−298424号公報)に昇降棚付き収納庫を提案している。
特許文献1に記載の収納庫では、その棚板は固定されて動かないようになっている。そのため、収納庫をシステムキッチンなど厨房家具に対して平面視で直角に設置して、収納庫のキャビネットの前面の一部が厨房家具で塞がれた場合には、収納庫に対して被収納物を出し入れするのが困難になる恐れがあった。
一方、特許文献2に記載の昇降棚付き収納庫は、電動昇降棚が昇降可能に取付けられて収納引出し可能になっている。この収納庫は、システムキッチンなどの上方に配置して電動昇降棚を昇降させるので、この電動昇降棚に対して被収納物を出し入れするのに都合がよい。
しかし、電動昇降棚はケースから下方に引き出される構成なので、この構成を、厨房家具に対して平面視で直角に設置される収納庫にそのまま適用することはできない。
しかし、電動昇降棚はケースから下方に引き出される構成なので、この構成を、厨房家具に対して平面視で直角に設置される収納庫にそのまま適用することはできない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、収納庫の外部に影響を与えることなく収納庫の内部のみで開口部側収納棚と奥側収納棚を短く移動させて、開口部側収納棚と奥側収納棚に対して被収納物を容易に出し入れすることができる簡素な構成の収納庫を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明にかかる収納庫は、収納庫と厨房家具が平面視で直角に設置されるとともに前記収納庫のキャビネットの前面の一部が前記厨房家具で塞がれており、前記キャビネット前面には前記厨房家具とは離れた位置に開口部が形成された収納庫であって、前記開口部に対応して前記キャビネットの内部に設けられ、複数段の開口部側収納棚を有する開口部側収納部と、この開口部側収納部に併設されて前記キャビネット内の奥側に設けられ、複数段の奥側収納棚を有する奥側収納部とを備え、選択された任意の前記奥側収納棚が移動してくるための少なくとも奥側収納棚一つ分の移動先スペースを形成するために、前記各開口部側収納棚は少なくとも一段ストローク分それぞれ垂直移動可能であり、前記任意の奥側収納棚は、前記奥側収納部と前記移動先スペースとの間を水平移動可能である。
一つの好ましい実施態様にかかる収納庫では、前記開口部側収納棚を少なくとも二段、前記奥側収納棚をこの開口部側収納棚より一段多い段数それぞれ設け、少なくとも一つのこの開口部側収納棚を一段ストローク分垂直移動させて前記移動先スペースを形成することにより、選択された前記任意の奥側収納棚を、前記奥側収納部と前記移動先スペースとの間で水平移動させるようにしている。
他の好ましい実施形態にかかる収納庫は、前記開口部側収納棚を少なくとも二段、前記奥側収納棚をこの開口部側収納棚より二倍多い段数それぞれ設け、前記各開口部側収納棚を、互いに干渉することなくそれぞれ独立してこの各開口部側収納棚に対応する上部移動位置P1と下部移動位置P2との間で一段ストローク分だけ垂直移動させて、それぞれ前記移動先スペースを形成することにより、一つまたは複数の前記任意の奥側収納棚を、前記奥側収納部と前記移動先スペースとの間で水平移動させるようにしている。
前記収納庫に対して平面視で直角に設置される前記厨房家具は、たとえば、システムキッチンである。
一つの好ましい実施態様にかかる収納庫では、前記開口部側収納棚を少なくとも二段、前記奥側収納棚をこの開口部側収納棚より一段多い段数それぞれ設け、少なくとも一つのこの開口部側収納棚を一段ストローク分垂直移動させて前記移動先スペースを形成することにより、選択された前記任意の奥側収納棚を、前記奥側収納部と前記移動先スペースとの間で水平移動させるようにしている。
他の好ましい実施形態にかかる収納庫は、前記開口部側収納棚を少なくとも二段、前記奥側収納棚をこの開口部側収納棚より二倍多い段数それぞれ設け、前記各開口部側収納棚を、互いに干渉することなくそれぞれ独立してこの各開口部側収納棚に対応する上部移動位置P1と下部移動位置P2との間で一段ストローク分だけ垂直移動させて、それぞれ前記移動先スペースを形成することにより、一つまたは複数の前記任意の奥側収納棚を、前記奥側収納部と前記移動先スペースとの間で水平移動させるようにしている。
前記収納庫に対して平面視で直角に設置される前記厨房家具は、たとえば、システムキッチンである。
本発明の収納庫は、上述のように構成したので、収納庫の外部に影響を与えることなく収納庫の内部のみで開口部側収納棚と奥側収納棚を短く移動させて、開口部側収納棚と奥側収納棚に対して被収納物を容易に出し入れすることができ、且つ簡素な構成にすることができる。
下記の実施例にかかる収納庫では、開口部側収納部を、収納庫のキャビネットの前面に形成された開口部に対応してキャビネットの内部に設けるとともに、複数段の開口部側収納棚を開口部側収納部に設けている。奥側収納部を、この開口部側収納部に併設するとともにキャビネット内の奥側に設け、奥側収納部には複数段の奥側収納棚を設けている。
そして、選択された任意の奥側収納棚が移動してくるための少なくとも奥側収納棚一つ分の移動先スペースを形成するために、各開口部側収納棚は、少なくとも一段ストローク分それぞれ垂直方向(上下方向)に移動可能であり、任意の奥側収納棚は、奥側収納部と移動先スペースとの間を水平方向(左右方向)に移動可能である。
これにより、収納庫の外部に影響を与えることなく、収納庫の内部のみで開口部側収納棚と奥側収納棚はそれぞれ短く移動して、この移動動作が収納庫内で完結する。そして、開口部側収納棚と奥側収納棚に対して被収納物を容易に出し入れすることができ、且つ収納庫を簡素な構成にすることができる。
そして、選択された任意の奥側収納棚が移動してくるための少なくとも奥側収納棚一つ分の移動先スペースを形成するために、各開口部側収納棚は、少なくとも一段ストローク分それぞれ垂直方向(上下方向)に移動可能であり、任意の奥側収納棚は、奥側収納部と移動先スペースとの間を水平方向(左右方向)に移動可能である。
これにより、収納庫の外部に影響を与えることなく、収納庫の内部のみで開口部側収納棚と奥側収納棚はそれぞれ短く移動して、この移動動作が収納庫内で完結する。そして、開口部側収納棚と奥側収納棚に対して被収納物を容易に出し入れすることができ、且つ収納庫を簡素な構成にすることができる。
以下、本発明にかかる一実施例を、図1ないし図10を参照して説明する。
図1ないし図10は本発明の一実施例を示す図で、図1は、収納庫が設置された台所の平面図、図2,図3は、台所の斜視図で、収納庫の扉を閉めた状態と開けた状態をそれぞれ示している。
図4,図5は収納庫の動作を示す正面図、図6は、本実施例の変形例にかかる収納庫の動作を示す正面図で図4相当図である。
なお、説明の便宜上、図1の矢印D1,D2,D3,D4を、それぞれ収納庫1の前方,後方,右方,左方として説明する。
図1ないし図10は本発明の一実施例を示す図で、図1は、収納庫が設置された台所の平面図、図2,図3は、台所の斜視図で、収納庫の扉を閉めた状態と開けた状態をそれぞれ示している。
図4,図5は収納庫の動作を示す正面図、図6は、本実施例の変形例にかかる収納庫の動作を示す正面図で図4相当図である。
なお、説明の便宜上、図1の矢印D1,D2,D3,D4を、それぞれ収納庫1の前方,後方,右方,左方として説明する。
図1ないし図3に示すように、台所には、本発明の収納庫(パントリー)1と厨房家具としてのシステムキッチン2が、平面視で直角(たとえば、倒L字状,L字状)に設置され、収納庫1はシステムキッチン2のすぐ横に配置されている。
システムキッチン2は台所に設置されるキッチンの一種であるが、厨房家具としては、システムキッチンの他に、キッチン,収納庫,流し台,洗面台などであってもよい。また、システムキッチン自体の平面視形状は、I字状の場合を示したがL字状であってもよい。
システムキッチン2は、床面3上に設置されたキッチンキャビネット4を有している。キッチンキャビネット4には、複数の引き出し,コンロ,シンクなどが設けられており、台所の壁面5に寄せて設置されている。
システムキッチン2は台所に設置されるキッチンの一種であるが、厨房家具としては、システムキッチンの他に、キッチン,収納庫,流し台,洗面台などであってもよい。また、システムキッチン自体の平面視形状は、I字状の場合を示したがL字状であってもよい。
システムキッチン2は、床面3上に設置されたキッチンキャビネット4を有している。キッチンキャビネット4には、複数の引き出し,コンロ,シンクなどが設けられており、台所の壁面5に寄せて設置されている。
壁面5と他の壁面6は直角に形成され、収納庫1のキャビネット7は壁面6に寄せて床面3上に設置されている。収納庫1は、システムキッチン2に対して平面視で直角に配置されているコーナーパントリーであり、キャビネット7の前面8の一部がシステムキッチン2で塞がれている。
すなわち、キャビネット前面8のうち右側下方部が、キッチンキャビネット4と接触状態または非接触状態で対向している。なお、収納庫1とキッチン2との間にパネル9が介装されている場合を示しているが、パネル9がない場合であってもよい。
すなわち、キャビネット前面8のうち右側下方部が、キッチンキャビネット4と接触状態または非接触状態で対向している。なお、収納庫1とキッチン2との間にパネル9が介装されている場合を示しているが、パネル9がない場合であってもよい。
キャビネット7の前面8には開口部10が形成されており、この開口部10は、システムキッチン2とは離れた位置(ここでは、左側の位置)に設けられている。キャビネット7に設けられた扉11で開口部10が開閉する。扉11を右側に移動させれば、前面8のほぼ左半分が開口部10として大きく開口する。なお、開口部10は開放したままで、扉11を設けない場合であってもよい。
収納庫1のすぐ左側には、別の厨房家具(たとえば、別の収納庫13)が平面視で直角に設置されて前方に延びているが、扉11は引き戸なので、収納庫13が扉11の開閉操作の邪魔になることはない。なお、別の収納庫13が設置されていない場合であってもよい。
収納庫1のすぐ左側には、別の厨房家具(たとえば、別の収納庫13)が平面視で直角に設置されて前方に延びているが、扉11は引き戸なので、収納庫13が扉11の開閉操作の邪魔になることはない。なお、別の収納庫13が設置されていない場合であってもよい。
図1ないし図5に示すように、収納庫1は、開口部側収納部20と奥側収納部21を備えている。
開口部側収納部20は、開口部10に対応してキャビネット7の内部に設けられ、複数段(ここでは、上下に三段)の開口部側収納棚22を有している。奥側収納部21は、開口部側収納部20に併設されてキャビネット7内の奥側に設けられ、複数段(ここでは、上下に四段)の奥側収納棚23を有している。
開口部側収納棚22と奥側収納棚23には、それぞれ各種被収納物12を収納することができる。開口部側収納部20は開口部10を介して大きく開くので、収納庫1に各種被収納物12を容易に出し入れできる。
開口部側収納部20は、開口部10に対応してキャビネット7の内部に設けられ、複数段(ここでは、上下に三段)の開口部側収納棚22を有している。奥側収納部21は、開口部側収納部20に併設されてキャビネット7内の奥側に設けられ、複数段(ここでは、上下に四段)の奥側収納棚23を有している。
開口部側収納棚22と奥側収納棚23には、それぞれ各種被収納物12を収納することができる。開口部側収納部20は開口部10を介して大きく開くので、収納庫1に各種被収納物12を容易に出し入れできる。
開口部側収納部20と奥側収納部21の下部と上部には、下部収納部24と上部収納部25がそれぞれ形成されている。下部収納部24と上部収納部25は、開口部側収納部20および奥側収納部21に対して、仕切られた状態で配置されている。
なお、下部収納部24と上部収納部25を省略して、収納庫1の内部全体を開口部側収納部20と奥側収納部21とにより構成した場合であってもよい。
なお、下部収納部24と上部収納部25を省略して、収納庫1の内部全体を開口部側収納部20と奥側収納部21とにより構成した場合であってもよい。
ユーザーMにより選択された任意の奥側収納棚23が移動してくるための少なくとも奥側収納棚一つ分(本実施例では、一つ分)の移動先スペースSPを形成するために、各開口部側収納棚22は、少なくとも一段ストロークS分(本実施例では、一段ストロークS分)、矢印B1に示すように垂直移動(垂直方向(上下方向)に移動)可能である。
選択された少なくとも一つ(本実施例では、一つ)の任意の奥側収納棚23は、奥側収納部21と移動先スペースSPとの間を、矢印B2に示すように左右方向に水平移動可能である。
開口部側収納棚22は、奥側収納棚23が移動してきたときに開口部側収納棚22やこれに収納されている被収納物12などと干渉しないだけの十分な移動先スペースSPを形成するように、垂直移動機構30により位置決め保持されるようになっている。
選択された少なくとも一つ(本実施例では、一つ)の任意の奥側収納棚23は、奥側収納部21と移動先スペースSPとの間を、矢印B2に示すように左右方向に水平移動可能である。
開口部側収納棚22は、奥側収納棚23が移動してきたときに開口部側収納棚22やこれに収納されている被収納物12などと干渉しないだけの十分な移動先スペースSPを形成するように、垂直移動機構30により位置決め保持されるようになっている。
収納庫1では、開口部側収納棚22と奥側収納棚23を収納庫1の内部のみで短く移動させて、開口部側収納部20で開口部側収納棚22と奥側収納棚23に対して被収納物12を容易に出し入れすることができる。
また、開口部側収納棚22と奥側収納棚23はそれぞれ直線移動のみを行うので、各移動機構(垂直移動機構30と水平移動機構40)は簡素な構成になっている。
開口部側収納棚22と奥側収納棚23は、キャビネット7内でそれぞれ垂直移動と水平移動が可能であり、収納庫1の外部に飛び出るような動作は行わないので、収納棚22,23の移動動作のためのスペースを収納庫1の外部に確保する必要はない。
開口部側収納棚22と奥側収納棚23の移動動作は、収納庫1の外部とは遮断されて収納庫1の内部のみで完結しているので、収納庫1の外部に影響を与えたり収納庫外部から影響を受けたりする恐れはない。
したがって、収納庫1に隣接して別の収納庫13などが設置されていても、この別の収納庫13に対して、開口部側収納棚22と奥側収納棚23の移動動作が影響を与えることはない。
また、開口部側収納棚22と奥側収納棚23はそれぞれ直線移動のみを行うので、各移動機構(垂直移動機構30と水平移動機構40)は簡素な構成になっている。
開口部側収納棚22と奥側収納棚23は、キャビネット7内でそれぞれ垂直移動と水平移動が可能であり、収納庫1の外部に飛び出るような動作は行わないので、収納棚22,23の移動動作のためのスペースを収納庫1の外部に確保する必要はない。
開口部側収納棚22と奥側収納棚23の移動動作は、収納庫1の外部とは遮断されて収納庫1の内部のみで完結しているので、収納庫1の外部に影響を与えたり収納庫外部から影響を受けたりする恐れはない。
したがって、収納庫1に隣接して別の収納庫13などが設置されていても、この別の収納庫13に対して、開口部側収納棚22と奥側収納棚23の移動動作が影響を与えることはない。
開口部側収納棚22は少なくとも二段(ここでは、三段)設けられ、奥側収納棚23は、この開口部側収納棚22より一段多い段数(ここでは、四段)設けられ、少なくとも一つの開口部側収納棚22を一段ストロークS分垂直移動させて移動先スペースSPを形成することにより、選択された任意の奥側収納棚23を、奥側収納部21と移動先スペースSPとの間で左右方向に水平移動させるようにしている。
この場合には、開口部側収納部20において、奥側収納棚一つ分の移動先スペースSPを形成すればよいので、開口部側収納部20における被収納物12の収納能力を大きくすることができる。
この場合には、開口部側収納部20において、奥側収納棚一つ分の移動先スペースSPを形成すればよいので、開口部側収納部20における被収納物12の収納能力を大きくすることができる。
開口部側収納棚22に対して被収納物12を出し入れする場合には、ユーザーMは、開口部10のすぐ前に立って、開口部側収納棚22に対して被収納物12を容易に出し入れすることができる。
このとき、三つの開口部側収納棚22のうち任意の開口部側収納棚22を、一段ストロークSの範囲で、所望の高さ位置に矢印B1に示すように垂直移動させることができる。
このとき、三つの開口部側収納棚22のうち任意の開口部側収納棚22を、一段ストロークSの範囲で、所望の高さ位置に矢印B1に示すように垂直移動させることができる。
奥側収納棚23に対して被収納物12を出し入れする場合には、四段の奥側収納棚23のうち選択された所望の段の奥側収納棚23と同じ高さ位置の左側に移動先スペースSPが形成されるように、一つまたは複数の所定の開口部側収納棚22を垂直移動させる。これにより、開口部側収納部20における所望の高さ位置に移動先スペースSPが形成される。
次いで、所望の奥側収納棚23を、矢印B2に示すように奥側収納部21から開口部側収納部20の移動先スペースSPに水平移動させる。その結果、ユーザーMは、開口部10のすぐ前に立って、移動先スペースSPに位置する奥側収納棚23に対して被収納物12を容易に出し入れすることができる。
選択された任意の奥側収納棚23を開口部10のところまで移動させることができるので、システムキッチン2で塞がれた収納庫1の右半分も、デッドスペースにならずに収納機能を発揮する。
次いで、所望の奥側収納棚23を、矢印B2に示すように奥側収納部21から開口部側収納部20の移動先スペースSPに水平移動させる。その結果、ユーザーMは、開口部10のすぐ前に立って、移動先スペースSPに位置する奥側収納棚23に対して被収納物12を容易に出し入れすることができる。
選択された任意の奥側収納棚23を開口部10のところまで移動させることができるので、システムキッチン2で塞がれた収納庫1の右半分も、デッドスペースにならずに収納機能を発揮する。
図4は、所望の奥側収納棚23を、矢印B2に示すように左右方向に水平移動させるために、一つの開口部側収納棚22を、矢印B1に示すように垂直移動させて一つの移動先スペースSPを形成する場合を示している。
図5は、別の所望の奥側収納棚23を、矢印B2に示すように左右方向に水平移動させるために、二つの開口部側収納棚12を、矢印B1に示すように垂直移動させて一つの移動先スペースSPを形成する場合を示している。
図5は、別の所望の奥側収納棚23を、矢印B2に示すように左右方向に水平移動させるために、二つの開口部側収納棚12を、矢印B1に示すように垂直移動させて一つの移動先スペースSPを形成する場合を示している。
奥側収納棚23を水平移動させる直前における移動先スペースSPが、開口部側収納部20のどの位置にあるかという点と、奥側収納部21に収納されている奥側収納棚23のうちどの奥側収納棚23を開口部側収納部20に引き出すかという点とを考慮して、三つの開口部側収納棚22のうち一つまたは二つまたは三つの開口部側収納棚22を垂直移動させて移動先スペースSPを形成することになる。なお、選択された奥側収納棚23の左側が既に移動先スペースSPになっている場合には、開口部側収納棚22を垂直移動させる必要はない。
このようにして、開口部側収納部20に移動先スペースSPを確保した状態で、所望の一つの奥側収納棚23を、奥側収納部21から移動先スペースSPに矢印B2に示すように水平移動させる。そして、ユーザーMは、開口部10のすぐ前に立って奥側収納棚23に対して被収納物12を容易に出し入れすることができる。
このようにして、開口部側収納部20に移動先スペースSPを確保した状態で、所望の一つの奥側収納棚23を、奥側収納部21から移動先スペースSPに矢印B2に示すように水平移動させる。そして、ユーザーMは、開口部10のすぐ前に立って奥側収納棚23に対して被収納物12を容易に出し入れすることができる。
図6は、本実施例の変形例にかかる収納庫1aを示す図4相当図で、二つの奥側収納棚23を、奥側収納部21から移動先スペースSPにそれぞれ水平移動させる場合を示している。
収納庫1aとシステムキッチン2は平面視で直角に設置されるとともに、収納庫1aのキャビネット7の前面8の一部がシステムキッチン2で塞がれている。キャビネット7の前面8には、システムキッチン2とは離れた位置に開口部10が形成されている。
収納庫1aは、開口部10に対応してキャビネット7の内部に設けられ、複数段(ここでは、二段)の開口部側収納棚22を有する開口部側収納部20aと、この開口部側収納部20aに併設されてキャビネット7内の奥側に設けられ、複数段(ここでは、四段)の奥側収納棚23を有する奥側収納部21とを備えている。
収納庫1aとシステムキッチン2は平面視で直角に設置されるとともに、収納庫1aのキャビネット7の前面8の一部がシステムキッチン2で塞がれている。キャビネット7の前面8には、システムキッチン2とは離れた位置に開口部10が形成されている。
収納庫1aは、開口部10に対応してキャビネット7の内部に設けられ、複数段(ここでは、二段)の開口部側収納棚22を有する開口部側収納部20aと、この開口部側収納部20aに併設されてキャビネット7内の奥側に設けられ、複数段(ここでは、四段)の奥側収納棚23を有する奥側収納部21とを備えている。
そして、選択された任意の奥側収納棚23が移動してくるための少なくとも奥側収納棚一つ分(ここでは、二つ分)の移動先スペースSPを形成するために、各開口部側収納棚22は、少なくとも一段ストロークS分(ここでは、一段ストロークS分)、それぞれ矢印B1に示すように垂直移動可能である。
また、選択された一つまたは複数(ここでは、二つ)の任意の奥側収納棚23は、矢印B2に示すように、それぞれ奥側収納部21と移動先スペースSPとの間を左右方向に水平移動可能である。したがって、収納庫1aも、前記収納庫1と同じ作用効果を奏する。
また、選択された一つまたは複数(ここでは、二つ)の任意の奥側収納棚23は、矢印B2に示すように、それぞれ奥側収納部21と移動先スペースSPとの間を左右方向に水平移動可能である。したがって、収納庫1aも、前記収納庫1と同じ作用効果を奏する。
収納庫1aでは、開口部側収納棚22が少なくとも二段(ここでは、二段)設けられ、奥側収納棚23が、この開口部側収納棚22より二倍多い段数(ここでは、四段)設けられている。
そして、各開口部側収納棚22を、互いに干渉することなくそれぞれ独立してこの各開口部側収納棚22に対応する上部移動位置P1と下部移動位置P2との間で一段ストロークS分だけ垂直移動させて、それぞれ移動先スペースSPを形成する。これにより、一つまたは複数(ここでは、二つ)の任意の奥側収納棚23を、奥側収納部21と移動先スペースSPとの間で左右方向に水平移動させるようにしている。
そして、各開口部側収納棚22を、互いに干渉することなくそれぞれ独立してこの各開口部側収納棚22に対応する上部移動位置P1と下部移動位置P2との間で一段ストロークS分だけ垂直移動させて、それぞれ移動先スペースSPを形成する。これにより、一つまたは複数(ここでは、二つ)の任意の奥側収納棚23を、奥側収納部21と移動先スペースSPとの間で左右方向に水平移動させるようにしている。
収納庫1aでは、奥側収納部21における一段目(最下段)と二段目の奥側収納棚23に対して、開口部側収納部20aの下段の開口部側収納棚22と一つの移動先スペースSPが対応している。
また、奥側収納部21における三段目と四段目(最上段)の奥側収納棚23に対して、開口部側収納部20aの上段の開口部側収納棚22と他の一つの移動先スペースSPが対応している。
また、奥側収納部21における三段目と四段目(最上段)の奥側収納棚23に対して、開口部側収納部20aの上段の開口部側収納棚22と他の一つの移動先スペースSPが対応している。
したがって、各奥側収納棚23を水平移動させる場合、一つの任意の開口部側収納棚22が、この任意の奥側収納棚23用の移動先スペースSPのところに位置しているときは、この一つの開口部側収納棚22を、その上部移動位置P1と下部移動位置P2との間で一段ストロークS分だけ垂直移動させて、移動先スペースSPを形成すればよい。
この一つの開口部側収納棚22が移動先スペースSPのところに位置していないときには、そのまま奥側収納棚23を水平移動できるので、開口部側収納棚22を垂直移動させる必要はない。
この収納庫1aによれば、奥側収納棚23を水平移動させる際に垂直移動させなければならない開口部側収納棚22の数を最小限にすることができるので、ユーザーMにとっての負担が軽くなる。
この一つの開口部側収納棚22が移動先スペースSPのところに位置していないときには、そのまま奥側収納棚23を水平移動できるので、開口部側収納棚22を垂直移動させる必要はない。
この収納庫1aによれば、奥側収納棚23を水平移動させる際に垂直移動させなければならない開口部側収納棚22の数を最小限にすることができるので、ユーザーMにとっての負担が軽くなる。
図7は、開口部側収納部20,20aにおける垂直移動機構30を示す斜視図、図8は、図7に示す開口部側収納部20,20aの動作を示す部分正面図である。
図7,図8に示すように、開口部側収納棚22は、垂直移動機構30に片持ち状態で支持されながら、矢印B1に示すように垂直方向に移動可能で、且つ任意の位置に停止することができるようになっている。上下で隣り合う開口部側収納棚22同士は、所定の間隔以上を保って互いに衝突しないようになっている。
図7,図8に示すように、開口部側収納棚22は、垂直移動機構30に片持ち状態で支持されながら、矢印B1に示すように垂直方向に移動可能で、且つ任意の位置に停止することができるようになっている。上下で隣り合う開口部側収納棚22同士は、所定の間隔以上を保って互いに衝突しないようになっている。
開口部側収納棚22には、一対のスライド部材31が取付けられている。垂直移動機構30は、縦方向に延びた長い形状を有してキャビネット7の左側板32の内面に取付けられている。
垂直移動機構30には、縦方向に延びた一対の縦溝33が形成されており、縦溝33にスライド部材31が垂直方向に移動可能に係合している。スライド部材31にはベルト機構34の一端部が接続され、ベルト機構34の他端部はダンパ35に接続されている。
このようにして、開口部側収納棚22は、ベルト機構34を介してダンパ35により常に上方に付勢されるとともに、任意の高さ位置に位置決め保持される。図8(A),(B)は、開口部側収納棚22が上方に移動する場合と下方に移動する場合をそれぞれ示している。
なお、図7,図8は、開口部側収納棚22を一つのみ図示したが、他の開口部側収納棚22も、同様に垂直移動機構30で垂直移動可能になっている。
垂直移動機構30には、縦方向に延びた一対の縦溝33が形成されており、縦溝33にスライド部材31が垂直方向に移動可能に係合している。スライド部材31にはベルト機構34の一端部が接続され、ベルト機構34の他端部はダンパ35に接続されている。
このようにして、開口部側収納棚22は、ベルト機構34を介してダンパ35により常に上方に付勢されるとともに、任意の高さ位置に位置決め保持される。図8(A),(B)は、開口部側収納棚22が上方に移動する場合と下方に移動する場合をそれぞれ示している。
なお、図7,図8は、開口部側収納棚22を一つのみ図示したが、他の開口部側収納棚22も、同様に垂直移動機構30で垂直移動可能になっている。
図9は、収納庫1,1aにおける奥側収納棚23の水平移動機構40を示す斜視図、図10は図9の側面断面図である。
図9,図10に示すように、奥側収納棚23は、水平移動機構40により左右方向に水平移動可能に片持ち支持されている。水平移動機構40は、四つの奥側収納棚23毎にそれぞれ設けられて、互いに平行に且つ水平に配置されている。
水平移動機構40は一対の受けレール41を有しており、この受けレール41は、キャビネット7の背板42に複数のねじ43など締結部材により締結固定されており、左右方向に延びて水平に且つ平行に配置されている。
奥側収納棚23には、受けレール41に転動自在に係合する複数のローラ44が取付けられている。ローラ44は、奥側収納棚23の背面側の板材45に取付けられている。受けレール41とローラ44により、水平移動機構40が構成されている。
奥側収納棚23は、水平移動機構40で左右方向に水平移動することにより、奥側収納部21と開口部側収納部20(または、20a)の移動先スペースSPとの間を移動することができる。
図9,図10に示すように、奥側収納棚23は、水平移動機構40により左右方向に水平移動可能に片持ち支持されている。水平移動機構40は、四つの奥側収納棚23毎にそれぞれ設けられて、互いに平行に且つ水平に配置されている。
水平移動機構40は一対の受けレール41を有しており、この受けレール41は、キャビネット7の背板42に複数のねじ43など締結部材により締結固定されており、左右方向に延びて水平に且つ平行に配置されている。
奥側収納棚23には、受けレール41に転動自在に係合する複数のローラ44が取付けられている。ローラ44は、奥側収納棚23の背面側の板材45に取付けられている。受けレール41とローラ44により、水平移動機構40が構成されている。
奥側収納棚23は、水平移動機構40で左右方向に水平移動することにより、奥側収納部21と開口部側収納部20(または、20a)の移動先スペースSPとの間を移動することができる。
次に、収納庫1の動作について説明する。
図1,図2に示すように、収納庫1を使用しないときは扉11で開口部10を閉めておく。この状態では、開口部側収納棚20は、キャビネット7内の開口部側収納部20に位置し、奥側収納棚23は、キャビネット7内の奥側収納部21に位置している。なお、四段の奥側収納棚23のうちの一つの奥側収納棚23が、移動先スペースSPに移動して開口部側収納部20に位置している場合であってもよい。
図1,図2に示すように、収納庫1を使用しないときは扉11で開口部10を閉めておく。この状態では、開口部側収納棚20は、キャビネット7内の開口部側収納部20に位置し、奥側収納棚23は、キャビネット7内の奥側収納部21に位置している。なお、四段の奥側収納棚23のうちの一つの奥側収納棚23が、移動先スペースSPに移動して開口部側収納部20に位置している場合であってもよい。
図3,図4に示すように、収納庫1を使用するときは、扉11を右方に移動させて開口部10の全体を開ける。ユーザーMは、開口部10の前方に立ち、開口部側収納部20に位置している開口部側収納棚22に対して、被収納物12を出し入れすることができる。このとき、各開口部側収納棚22を、垂直移動機構30により一段ストロークS分垂直移動させて任意の高さ位置に位置させると、出し入れの作業がより容易になる。
所望の奥側収納棚23に対して被収納物12を出し入れする場合、選択されたこの奥側収納棚23が開口部側収納部20に既に引き出されていれば、そのまま被収納物12を奥側収納棚23に対して出し入れすることができる。
所望の奥側収納棚23に対して被収納物12を出し入れする場合、選択されたこの奥側収納棚23が開口部側収納部20に既に引き出されていれば、そのまま被収納物12を奥側収納棚23に対して出し入れすることができる。
ところが、図4,図5に示すように、選択された所望の奥側収納棚23が奥側収納部21に位置している場合には、まず、一つの開口部側収納棚22を、垂直移動機構30で矢印B1に示すように垂直方向に移動させ、所望の奥側収納棚23のすぐ左側に移動先スペースSPを形成する(図4(A),(B))。
また、選択された所望の奥側収納棚23が配置されている位置によっては、二つまたは三つの開口部側収納棚22を、それぞれ垂直移動機構30で一段ストロークS分だけ矢印B1に示すように垂直移動させる(図5(A),(B))。
こうして、開口部側収納部20に移動先スペースSPを形成したのち、所望の奥側収納棚23を、水平移動機構40で矢印B2に示すように奥側収納部21から左方の移動先スペースSPに水平移動させる。
その結果、所望の奥側収納棚23が開口部側収納部20に位置するので、ユーザーMは、開口部10を介して所望の奥側収納棚23に対して被収納物12を容易に出し入れすることができる(図4(C),図5(C))。
また、選択された所望の奥側収納棚23が配置されている位置によっては、二つまたは三つの開口部側収納棚22を、それぞれ垂直移動機構30で一段ストロークS分だけ矢印B1に示すように垂直移動させる(図5(A),(B))。
こうして、開口部側収納部20に移動先スペースSPを形成したのち、所望の奥側収納棚23を、水平移動機構40で矢印B2に示すように奥側収納部21から左方の移動先スペースSPに水平移動させる。
その結果、所望の奥側収納棚23が開口部側収納部20に位置するので、ユーザーMは、開口部10を介して所望の奥側収納棚23に対して被収納物12を容易に出し入れすることができる(図4(C),図5(C))。
本発明では、開口部側収納棚22を垂直移動させるのは、この開口部側収納棚22に対して被収納物12を出し入れするのが主な目的ではなく、選択された所望の奥側収納棚23を開口部側収納部20,20aに移動させるための移動先スペースSPを形成することを主要な目的としている。
このように、本発明と、昇降棚に対して被収納物を出し入れするために昇降棚を昇降させる特許文献2に記載の技術とは、移動動作の目的が異なっている。
このように、本発明と、昇降棚に対して被収納物を出し入れするために昇降棚を昇降させる特許文献2に記載の技術とは、移動動作の目的が異なっている。
なお、収納庫1a(図6)の場合には、各開口部側収納棚22を、この各開口部側収納棚22に対応する上部移動位置P1と下部移動位置P2との間で、一段ストロークS分だけ垂直移動させることができるので、任意の位置に、二つの移動先スペースSPを形成することができる。
そして、選択された一つまたは二つの奥側収納棚23を奥側収納部21から開口部側収納部20aの移動先スペースSPに、矢印B2に示すように水平移動させることができる。これにより、所望の奥側収納棚23に対して被収納物12を開口部10を介して容易に出し入れすることができる。
そして、選択された一つまたは二つの奥側収納棚23を奥側収納部21から開口部側収納部20aの移動先スペースSPに、矢印B2に示すように水平移動させることができる。これにより、所望の奥側収納棚23に対して被収納物12を開口部10を介して容易に出し入れすることができる。
上述の収納庫1,1aでは、開口部側収納棚22と奥側収納棚23の移動動作は収納庫1,1aの内部のみで完結しているので、これら移動動作が収納庫1,1aの外部に影響を与えることはない。
その結果、たとえば収納庫1,1aのすぐ左側から前方に延びる別の収納庫13が配置されていても、収納庫1,1aを使用する際の邪魔にならないので、台所における収納庫1,1aや別の収納庫13など厨房家具の配置の制約がなくなる。
開口部側収納棚22の移動範囲は一段ストロークSであり、また、奥側収納棚23の移動範囲も奥側収納部21と移動先スペースSPとの間であり、いずれも移動距離が短くてすみ、ユーザーMにとっての負担が少ない。
その結果、たとえば収納庫1,1aのすぐ左側から前方に延びる別の収納庫13が配置されていても、収納庫1,1aを使用する際の邪魔にならないので、台所における収納庫1,1aや別の収納庫13など厨房家具の配置の制約がなくなる。
開口部側収納棚22の移動範囲は一段ストロークSであり、また、奥側収納棚23の移動範囲も奥側収納部21と移動先スペースSPとの間であり、いずれも移動距離が短くてすみ、ユーザーMにとっての負担が少ない。
本発明によれば、収納庫1,1aの奥側(右方)に収納されている被収納物12を容易に取り出したり収納したりすることができ、この奥側のスペースを、収納スペースとして有効に活用することができる。
また、選択された奥側収納棚23に対して被収納物12を出し入れする際に、開口部側収納部20,20aに収納されている被収納物12を取り除く必要はなく収納したままでよいので、使い勝手がよい。
垂直移動機構30と水平移動機構40は、開口部側収納棚22と奥側収納棚23をそれぞれ直線移動させており、旋回運動など複雑な動作を行わないので構成が簡素である。
また、選択された奥側収納棚23に対して被収納物12を出し入れする際に、開口部側収納部20,20aに収納されている被収納物12を取り除く必要はなく収納したままでよいので、使い勝手がよい。
垂直移動機構30と水平移動機構40は、開口部側収納棚22と奥側収納棚23をそれぞれ直線移動させており、旋回運動など複雑な動作を行わないので構成が簡素である。
通常、三つ以上の奥側収納棚23を同時に使用することは少ない。そのため、収納庫1では、選択された一つの奥側収納棚23を、収納庫1aでは、選択された一つまたは二つの奥側収納棚23を、それぞれ簡単な操作で開口部10側に引き出している。そして、これら奥側収納棚23に対して被収納物12を容易に出し入れすることができる。
開口部側収納棚22と奥側収納棚23を手動で移動させる場合を示したが、電動で移動させるようにしてもよい。
開口部側収納棚22と奥側収納棚23を手動で移動させる場合を示したが、電動で移動させるようにしてもよい。
以上、本発明の実施例(変形例を含む。以下、同じ)を説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲で種々の変形,付加などが可能である。
なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
本発明は、システムキッチンなど厨房家具に対して平面視で直角に設置されるとともに、収納庫のキャビネットの前面の一部が厨房家具で塞がれている収納庫に適用可能である。
1,1a 収納庫
2 システムキッチン(厨房家具)
7 キャビネット
8 前面
10 開口部
20,20a 開口部側収納部
21 奥側収納部
22 開口部側収納棚
23 奥側収納棚
P1 上部移動位置
P2 下部移動位置
S 一段ストローク
SP 移動先スペース
2 システムキッチン(厨房家具)
7 キャビネット
8 前面
10 開口部
20,20a 開口部側収納部
21 奥側収納部
22 開口部側収納棚
23 奥側収納棚
P1 上部移動位置
P2 下部移動位置
S 一段ストローク
SP 移動先スペース
Claims (4)
- 収納庫と厨房家具が平面視で直角に設置されるとともに前記収納庫のキャビネットの前面の一部が前記厨房家具で塞がれており、
前記キャビネット前面には前記厨房家具とは離れた位置に開口部が形成された収納庫であって、
前記開口部に対応して前記キャビネットの内部に設けられ、複数段の開口部側収納棚を有する開口部側収納部と、
この開口部側収納部に併設されて前記キャビネット内の奥側に設けられ、複数段の奥側収納棚を有する奥側収納部とを備え、
選択された任意の前記奥側収納棚が移動してくるための少なくとも奥側収納棚一つ分の移動先スペースを形成するために、前記各開口部側収納棚は少なくとも一段ストローク分それぞれ垂直移動可能であり、
前記任意の奥側収納棚は、前記奥側収納部と前記移動先スペースとの間を水平移動可能であることを特徴とする収納庫。 - 請求項1に記載の収納庫であって、
前記開口部側収納棚を少なくとも二段、前記奥側収納棚をこの開口部側収納棚より一段多い段数それぞれ設け、
少なくとも一つのこの開口部側収納棚を一段ストローク分垂直移動させて前記移動先スペースを形成することにより、選択された前記任意の奥側収納棚を、前記奥側収納部と前記移動先スペースとの間で水平移動させるようにしたことを特徴とする収納庫。 - 請求項1に記載の収納庫であって、
前記開口部側収納棚を少なくとも二段、前記奥側収納棚をこの開口部側収納棚より二倍多い段数それぞれ設け、
前記各開口部側収納棚を、互いに干渉することなくそれぞれ独立してこの各開口部側収納棚に対応する上部移動位置P1と下部移動位置P2との間で一段ストローク分だけ垂直移動させて、それぞれ前記移動先スペースを形成することにより、
一つまたは複数の前記任意の奥側収納棚を、前記奥側収納部と前記移動先スペースとの間で水平移動させるようにしたことを特徴とする収納庫。 - 請求項1,2または3に記載の収納庫であって、前記厨房家具はシステムキッチンであることを特徴とする収納庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005120391A JP2006296605A (ja) | 2005-04-18 | 2005-04-18 | 収納庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005120391A JP2006296605A (ja) | 2005-04-18 | 2005-04-18 | 収納庫 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006296605A true JP2006296605A (ja) | 2006-11-02 |
Family
ID=37465444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005120391A Pending JP2006296605A (ja) | 2005-04-18 | 2005-04-18 | 収納庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006296605A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101748414B1 (ko) * | 2015-06-25 | 2017-06-16 | 안현근 | 빈 공간을 이용한 높이 조절이 가능한 벽걸이형 수납 가구 |
EP3435820A4 (en) * | 2016-03-31 | 2019-09-25 | Long Term Venture Capital Limited | SET OF KITCHEN TRAYS |
CN110558751A (zh) * | 2019-09-12 | 2019-12-13 | Tcl通力电子(惠州)有限公司 | 存取柜及其物品存取控制方法,可读存储介质 |
-
2005
- 2005-04-18 JP JP2005120391A patent/JP2006296605A/ja active Pending
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