JP2007282687A - 間仕切り収納家具及び、これを有する建物 - Google Patents

間仕切り収納家具及び、これを有する建物 Download PDF

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Abstract

【課題】建物内の間取りを簡易にかつ多様に変更できるとともに、安定した状態での使用を可能とする間仕切り収納家具を提供する。
【解決手段】収納家具10において、家具本体11は、底板12、天板13、背板14及び左右二枚の側板15を連結して箱型に組み立てられている。側板15の外側には、側板15とほぼ同サイズの平板状をなす引き戸30が設けられている。引き戸30は、家具本体11に設けられたガイドレール31,32により、移動可能な状態で家具本体11に対し保持される。この場合、内外二重の構造を有するガイドレール31の内レール31bも後方に引き出されるため、引き戸30は内レール31bによって案内される。ここで、内レール31bはビス等により天井に固定される。
【選択図】 図5

Description

本発明は、物品の収納機能と屋内スペースの間仕切り機能とを有する間仕切り収納家具及び、これを有する建物に関する。
居住者の家族構成やライフスタイル等の変化により、居住空間に対するニーズは変化する。そのため、部屋の間取り変更が必要になることがある。その際、可動式の間仕切りとして収納家具を用いれば、住宅の柱や壁等の構造を変更することなく、間取りを変更できることが知られている(例えば、特許文献1参照)。この方法により、一つの部屋の中にセミオープンな空間を作ったり、もしくは一つの部屋を独立した二つの部屋に変更したりできる。
上記の変更をする場合、一般に収納家具に加えて部屋間を行き来するための扉や仕切り戸などを別に設置する必要がある。この方法では、住宅の柱や壁等の構造を変更する必要は無いものの、好適なサイズの扉などを選定したり、その扉などを設置したりする作業を要し、その作業が煩雑となることが考えられる。上記の問題を解決するために、家具本体に引き戸をつける方法も提案されている。しかしながら、この場合は家具本体から引き出された引き戸を安定して保持することが難しいという点が懸念される。
特開2000−145171号公報
本発明は、建物内の間取りを簡易にかつ多様に変更できるとともに、安定した状態での使用を可能とする間仕切り収納家具を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果等を示しつつ説明する。なお以下では、理解を容易にするため、発明の実施の形態において対応する構成例を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
本発明の間仕切り収納家具(収納家具10)では、物品を収納するための収納部を有するとともに建物内の間仕切りを可能とする箱状の家具本体(家具本体11)を備え、その家具本体に、物品出し入れ口とは異なる少なくとも一側面に可動面材(引き戸30)を重ねて取り付けた構成になっている。また特に、家具本体に、可動面材の移動により可動面材が家具本体から離れる部位を保持する面材保持手段(ガイドレール31,32)が設けられている。本収納家具に可動面材を設けたことにより、収納家具と収納家具が設置された建物内の壁部との間の空間を開閉可能に間仕切ることが可能となる。さらに、面材保持手段を設けたことにより、家具本体から引き出された可動面材を安定して保持することが可能となる。以上により、建物内の間取りを簡易にかつ多様に変更できるとともに、間仕切り収納家具を安定した状態で使用することが可能となる。
家具本体に、面材保持手段として、可動面材を移動可能に支持しかつ可動面材の移動方向に伸縮可能となる支持レール部材(ガイドレール31)を取り付けると良い。この構成では、可動面材は、その移動に際し伸縮可能な支持レール部材により案内される。従って、可動面材を、支持レール部材により移動可能な状態で、かつ家具本体に対し安定して保持することが可能となる。
支持レール部材を内外二重構造とし、その外側レール部材(外レール31a)を家具本体に固定するとともに、内側レール部材(内レール31b)を家具本体から外方に引き出し可能にすると良い。この構成では、内側レール部材が家具本体の前後もしくは左右の両方向へ引き出し可能となる。この場合、可動面材を家具本体に対して安定して保持させるための構造を簡易に実現できる。
外側レール部材を家具本体の天板部(天板13)に固定し、内側レール部材を、家具本体から引き出した状態で建物の天井に対して固定可能にすると良い。この構成では、家具本体から引き出された内側レール部材が天井に対し安定して保持される。この場合、可動面材を移動させる際に、家具本体より外方に延びる内レールが動くことがないため、可動面材の移動時における安定性を向上させることができる。
可動面材の下端部に車輪部材(車輪39)を設け、車輪部材が建物内の床面(床面27)上を転動する構成とすると良い。この構成では、可動面材が床面上を移動するため、可動面材が床面から離れた状態で移動させる構造と比べて、可動面材の移動時における安定性を向上させることができる。
家具本体に、ヒンジ部材(ヒンジ部材94)により可動面材(扉体93)を回動可能に支持する構成とすることも可能である。
可動面材の幅は、可動面材が重ねられている家具本体の面幅と同一であると良い。これにより、可動面材を収納する際に、家具本体と略面一となり外観品質が向上する。
また、他の間仕切り収納家具(収納家具100)では、家具本体(家具本体101)に各々個別に移動可能となるようにして複数の可動面材(引き戸103,104)同士を重ねて取り付けた構成としている。また特に、複数の可動面材を家具本体に対して同方向に移動可能としている。この構成では、家具本体からの可動面材の引き出し幅を、可動面材が一枚のみの場合と比べてより拡張することができる。この場合、収納家具と収納家具が設置された建物内の壁部との空間の間仕切り幅を、可動面材が一枚のみの場合と比べてより拡張することができる。
複数の可動面材のうち、家具本体に対面している第1の可動面材(引き戸103)を家具本体に対して移動可能に保持するとともに、第1の可動面材よりも外側の第2の可動面材(引き戸104)を前記第1の可動面材に対して移動可能に保持する構成とした。この構成により、複数の可動面材を移動可能な状態で、かつ家具本体に対し安定して保持することが可能となる。
家具本体には、前記第1の可動面材を移動可能に保持するための第1の保持部材(ガイドレール106)を設け、前記第1の可動面材には、前記第2の可動面材を移動可能に保持するための第2の保持部材(ガイドレール110)を設けた。この第1もしくは第2の保持部材により、複数の可動面材を移動可能な状態で、かつ家具本体に対し安定して保持することが可能となる。
また、他の間仕切り収納家具(収納家具120)では、家具本体(家具本体121)に各々個別に移動可能となるようにして複数の可動面材(引き戸123,124)同士を重ねて取り付けた構成としている。また特に、複数の可動面材を家具本体に対して互いに異なる方向に移動可能としている。この構成により、本収納家具一台のみで左右両側の空間の開閉が可能となる。
本発明の間仕切り収納家具を建物内に配置することにより、居住者の家族構成の変化等による居住空間の変更ニーズに応えることが可能となる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の収納家具は、クロゼットや物入れ等の収納庫としての機能、及び部屋の空間レイアウトを変更するための間仕切りのとしての機能を有している。また、本実施形態の収納家具は空間内の任意の場所に設置可能である。
図1は収納家具10を示す斜視図であり、図2は図1のA−A線断面図である。
収納家具10において、家具本体11は、底板12、天板13、背板14及び左右二枚の側板15を連結して箱型に組み立てられている。底板12と天板13により家具本体11の上下が塞がれ、背板14と左右二枚の側板15により後面及び側面各々が塞がれている。ここで、家具本体11の内部が収容部となっている。左右の各側板15の前側端部には、二枚の化粧板16が図示しないヒンジで取り付けられており、その化粧板16により家具本体11の前面の開口部が開閉される。家具本体11の内部には、収納領域を分けるため棚板17a,17bが取り付けられている。棚板17a,17b等の取り付け位置は、収納物の大きさに応じて任意に設定可能である。本例では取り付けられた棚板の枚数を二枚としたが、必ずしもこれに限定されない。また本例では棚板は水平方向のみに取り付けられているが、これにも限定されず垂直方向に置いても構わない。さらに、家具本体11に引き出しを併設することも可能である。
家具本体11の底部の四隅には、キャスタ20が取り付けられている。図3に示すように、キャスタ20は底板12の下面側に回動可能に支持された取り付け金具21と、その取り付け金具21に回動可能に支持された車輪22とを有する。このキャスタ20が底板12の下面側四隅に取り付けられていることから、収納家具10は全方向に移動可能となる。また、キャスタ20近傍にはアジャスタ23が取り付けられている。アジャスタ23は、底板12の下面側に取り付けられたアジャスタ金具24と、このアジャスタ金具24に螺合されたアジャスタボルト25とを有しており、アジャスタボルト25の下端部には床接触部26が設けられている。アジャスタボルト25は回転することで上下に移動可能である。したがって、床接触部26はアジャスタボルト25を回転させることで上下に移動可能である。床接触部26が床面27より浮いた状態であれば、車輪22が床面27に接触するため、収納家具10は任意の場所へ移動可能となる。また、床接触部26を床面27に接触させれば、車輪22が床面27から浮くため、収納家具10が固定される。なお、キャスタ20に図示しない回転ストッパを設け、この回転ストッパにより車輪22を床面27に接触させることでも、収納家具10の位置を固定することが可能である。
家具本体11の側板15外側には、側板15とほぼ同サイズの平板状をなす引き戸30が設けられている。引き戸30は、上下二ヶ所の取り付け部により家具本体11に取り付けられている。上側の引き戸取り付け部の詳細な構成を図4の(a)に、下側の引き戸取り付け部の詳細な構成を図4の(b)に示す。
まず家具本体11側の構成として、天板13の左右端部には長尺状のガイドレール31が取り付けられている。ガイドレール31は断面略コ字状に形成されており、その開口側が下を向くようにして取り付けられている。その長さは天板13の奥行き方向の幅と同一である。ガイドレール31は、内外二重の構造を有しており、外レール31aと内レール31bから構成されている。外レール31aは図示しないビス等により天板13に固定されており、この外レール31aに対して内レール31bがスライド可能となっている。したがって、内レール31bをその長手方向にスライドさせることで、内レール31bが家具本体11の前方又は後方へ引き出せるようになっている。
側板15の下方外側にもガイドレール32が取り付けられている。このガイドレール32が上記のガイドレール31とともに引き戸取り付け部材(面材保持手段)を構成する。ガイドレール32は、引き戸30の幅方向に延びる長尺状をなし、その長さは引き戸30の幅方向の長さとほぼ同一になっている。ガイドレール32は、側板15に固定される固定板部32aと、その固定板部32aから逆L字状に起立する起立部32bとから構成されている。
一方、引き戸30側の構成として、引き戸30の上端部には、内側(家具本体11に相対する側)に段状に切り欠かれた段差部33が形成されており、その段差部33にガイド金具34が取り付けられている。ガイド金具34は、引き戸30の幅方向に延びる長尺状をなし、その長さは引き戸30の幅方向の長さとほぼ同一になっている。ガイド金具34は、段差部33に固定される固定板部34aと、その固定板部34aから上方に起立する起立部34bとから構成されている。
また、引き戸30においてその側面内側には、前後方向に延びる凹状の溝部35が形成されており、その溝部35内には長尺状の受け金具36が図示しないビス等で取り付けられている。受け金具36は側面内側に向けて略C状に形成されており、その長さは引き戸30の幅と同一である。
引き戸30を家具本体11に組み付けた状態では、ガイド金具34の起立部34bがガイドレール31のレール凹部37に配されている。同時に受け金具36の凹部38にはガイドレール32の起立部32bが配されている。
引き戸30の下端面には、複数の車輪39が設けられており、この車輪39によって引き戸30がその幅方向に引き出し可能となっている。
図5には、収納家具10の正面から見て右側の引き戸30を家具後方に引き出した状態を示しており、引き戸30は家具本体11側のガイドレール31,32に案内されつつ、車輪39が床面上を転がることにより移動する。この場合、特にガイドレール31の内レール31bが後方に引き出され、その内レール31bに沿って引き戸30が移動する。この内レール31bは、家具後方に引き出された状態でビス等により天井に固定されるとよく、これにより引き戸30が家具本体11から引き出された状態で安定に保持可能となる。
ここで、引き戸30がガイドレール31,32から脱落しないよう、ガイドレール31,32の両端には、図示しない引き戸脱落防止用部材が取り付けられることが好ましい。例えば、ガイドレール31のレール凹部37において、収納家具10の正面から見て前面端部にガイド金具34の起立部34bの進路を妨げる図示しない抜け止め部材を設けるとよい。
上記構成の収納家具10を用いた間仕切り方法を、図6を用いて説明する。図6に示す屋内スペースでは、壁W1,W2が図示のように設けられており、壁W2に沿って収納家具10が設置されている。この場合、収納家具10の正面から見て右側の引き戸30を家具後方に引き出すことで、壁W1,W2間の通路スペースを開閉できる。ここで、引き戸30と壁W1とは、図示しないポリパイルテープなどの緩衝材を介して密着させてもよい。なお、この場合、収納家具10の正面から見て左側の引き戸30は使用されない。
上記構成の収納家具10は、家具本体11の左右の各側板15に引き戸を設けたが、この構成を変更することが可能であり、その変形例を以下に示す。図7及び図8は、収納家具50,60の概略を示す平面図である。
図7に示した収納家具50では、家具本体51の背板52及び一方の側板53に重ねて、引き戸54,55を設けている。引き戸54は家具本体51に対し左右方向に、また引き戸55は家具本体51に対し前後方向にスライド可能である。
図8に示した収納家具60では、家具本体61の背板62に重ねて左右一対の引き戸63,64を設けている。引き戸63,64の幅は同一であり、かつ背板62の幅の半分である。引き戸63,64は、家具本体61に対し互いに逆方向にスライド可能であることから、収納家具60の左右両側において空間の開閉が可能である。
次に、実際の住宅における適用例を図9、図10を用いて説明する。
図9は、住宅の一階部における間取りを示している。(a)は間取り変更前、(b)は間取り変更後を示す。(a)において、リビング71、ダイニング72、キッチン73が一つの空間として連通しており、リビング71の壁に沿うようにして収納家具74が設置されている。住宅の一階部に設置された収納家具74は、家具本体74aの背板側に二枚の引き戸74b,74cを有する構成である。(a)では、引き戸74b,74cは家具本体74aの背板に重ねられたままとなっている。
(b)に示すように、リビング71とダイニング72の境界上に収納家具74を移動させることにより、一つの空間を二つの空間に間仕切ることができる。具体的には、間取り変更前にはリビング71、ダイニング72、キッチン73が連通していた空間を、間取り変更後にはリビング71のみの空間とダイニング72及びキッチン73が連通した空間との二つの空間に分割できる。この際、収納家具74とその両側の壁との隙間スペースは引き戸74b,74cにより開閉できる。
図10は、住宅の二階部における間取りを示している。(a)は間取り変更前、(b)は間取り変更後を示す。(a)において、右側に二階リビング81が配置されており、二階リビング81隅の壁に沿うようにして収納家具82,83が隣り合わせで設置されている。収納家具82は、家具本体82aの背板側に引き戸82bを、側板側に引き戸82cを有する構成である。収納家具83は、家具本体83aの背板側に引き戸83bを、側板側に引き戸83cを有する構成である。(a)では、引き戸82b,82cは家具本体82aに重ねられたままとなっている。また、引き戸83b,83cも家具本体83aに重ねられたままとなっている。
(b)に示すように、収納家具82,83を二階リビング81中央部に移動させることにより、一つの空間を三つの空間に間仕切ることができる。具体的には、間取り変更前には二階リビング81であった空間を、間取り変更後には階段ホール及び廊下84、子供部屋85、寝室86の三つの空間に分割できる。収納家具82,83は隣り合わせになっており、収納家具83は壁に密着している。収納家具82の正面から見て右前方と壁との間、及び右後方と壁との間には隙間スペースができている。この隙間スペースは、引き戸82b,82cにより開閉できる。なお、本例では、間取り変更後も引き戸83b,83cは家具本体83aに重ねられたままとなっている。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
本実施形態の収納家具10では、家具本体11に引き戸30を重ねて取り付けるとともに、その引き戸30を、ガイドレール31,32、ガイド金具34、及び受け金具36により家具本体11の前後方向に出し入れ可能とした。ここで、ガイドレール31については内外二重構造とし、家具本体11から引き出された内レール31bを建物の天井に対し固定した。以上の構成により、引き戸30は移動可能な状態で家具本体11に対し安定して保持できる。
引き戸30の下端部に、建物内の床面上を転がる車輪39を設けた。この車輪39により、引き戸30は床面上で移動可能となる。故に、引き戸30を移動させる際の安定性を高めることができる。
引き戸30の幅は、引き戸が重ねられている家具本体11の面幅と同一にした。これにより、引き戸30を収納する際に家具本体11と略面一となり外観品質が向上する。
[第2の実施の形態]
以下、第2の実施の形態について、先の第1の実施の形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図11は、第2の実施の形態における収納家具90の概略を示す平面図である。本図では、家具本体に対しヒンジ部材により扉体を回動可能に支持した収納家具について説明する。図11に示した収納家具90では、収納家具90の正面から見て右側の側板92に、側板92とほぼ同サイズの平板状をなす扉体93が取り付けられている。図11の(a)には扉体93が側板92に重ねられた状態を示し、(b)には扉体93を家具後方に回動させた状態を示す。
扉体93は、側板92の後方に取り付けられた複数個のヒンジ部材94により、家具本体91に対し回動可能に支持されている。家具本体91の天板95には、ヒンジ部材94を中心とする円上に溝部96が設けられている。この溝部96には、円弧状をなしかつ断面略コ字状のガイドレール97が下方に向けて設けられている。ガイドレール97は溝部96に対し図示しないビス等で取り付けられている。一方、扉体93の上端部には、上方に延びる係合ピン98が設けられており、ガイドレール97に係合ピン98が係合状態で配されている。ここで、ガイドレール97は図示しないビス等を取り外すことにより、溝部96に対してスライド可能となる。したがって、ガイドレール97を、家具本体91の外側へと円弧状に引き出せるようになっている。
(b)に示すように、扉体93を回動させる場合には、予め、ガイドレール97を外側へ引き出しておく。引き出したガイドレール97は、天井と図示しないビス等で固定しておく。なお、家具本体91の係合ピン98の動きに連動してガイドレール97を引き出す構造にしてもよい。これにより、扉体93はガイドレール97に案内され、かつヒンジ部材94を介し回動可能となる。その際、扉体93下部に取り付けられた図示しない車輪により、扉体93は回動可能である。
また回動させた扉体93は、ヒンジ部材94、ガイドレール97、及び扉体93下部に取り付けられた図示しない車輪により、安定に保持可能である。
以上詳述した本実施の形態によれば、家具本体91に対しヒンジ部材94を設け、このヒンジ部材94により扉体93を回動可能に支持する構成にした。この構成により、扉体93を家具本体91に対して前後方向に回動させることができる。その際、収納家具90の側方にできる通路スペース等を扉体93によって開閉できる。
[第3の実施の形態]
本実施の形態では、家具本体に各々個別に同方向に移動可能となるようにして複数の引き戸を重ねて取り付けた収納家具について説明する。図12は、第3の実施の形態における収納家具100の概略を示す平面図である。図12に示した収納家具100の正面から見て右側の側板102に重ねて、側板102とほぼ同サイズの平板状をなす引き戸103,104が取り付けられている。引き戸103,104は、家具本体101に対して各々個別にスライド移動可能であり、以下にその詳細な構成を説明する。
図13は、二枚の引き戸103,104の上端部において、これらをスライド可能に保持する構成を示す断面図である。家具本体101の天板105の側端部には、長尺状をなしかつ断面略コ字状のガイドレール106が下方に向けて設けられている。ガイドレール106は、図4で例示したガイドレール31と同様に、内外二重の構造を有しており家具本体101の前方又は後方へ引き出し可能である。一方、引き戸103は、図4で例示した引き戸30と同様に上端段差部107を有しており、この上端段差部107にガイド金具108が取り付けられている。ガイド金具108の構成は、図4で例示したガイド金具34の構成と同じである。引き戸103を家具本体101に組み付けた状態では、ガイド金具108がガイドレール106のレール凹部109に配されている。
また、引き戸103の上端部には、長尺状をなしかつ断面略コ字状のガイドレール110が下方に向けて設けられている。ガイドレール110は、図4で例示したガイドレール31と同様に、内外二重の構造を有しており引き戸104の前方又は後方へ引き出し可能である。一方、引き戸104は、図4で例示した引き戸30と同様に上端段差部111を有しており、この上端段差部111にガイド金具112が取り付けられている。ガイド金具112の構成は、図4で例示したガイド金具34の構成と同じである。引き戸104を引き戸103に組み付けた状態では、ガイド金具112がガイドレール110のレール凹部113に配されている。
さらに、図示は省略するが引き戸103,104の下端部近くにも、引き戸取り付け部材が設けられている。
従って、引き戸103は家具本体101に対して移動可能に保持され、また引き戸104は引き戸103に対して移動可能に保持される。以上により、引き戸103,104の二枚を、家具本体101に対し共に後方へスライド可能である。
以上詳述した本実施の形態によれば、各々同方向に移動可能な引き戸103,104を家具本体101に対し重ねて取り付けた。これにより、収納家具100の後方において、引き戸2枚分の幅の空間が開閉可能となる。
引き戸103を移動可能に保持するためのガイドレール106を家具本体101に設けるとともに、引き戸104を移動可能に保持するためのガイドレール110を引き戸103に設けた。この構成により、引き戸103,104を移動可能な状態で安定して保持することが可能となる。
[第4の実施の形態]
本実施の形態では、各々個別に互いに異なる方向に移動可能となるようにして複数の引き戸を重ねて取り付けた収納家具について説明する。図14は、第4の実施の形態における収納家具120の概略を示す平面図である。図14に示した収納家具120の正面から見て右側の側板122に重ねて、側板122とほぼ同サイズの平板状をなす引き戸123,124が取り付けられている。また、天板125の右端部には、下方に向けて二条のレール凹部を有する図示しない長尺状のガイドレールが設けられている。一方、引き戸123,124上端部には、各々図示しないガイド金具が設けられている。上記のレール凹部とガイド金具とが配されることにより、引き戸123,124は家具本体121に保持される。この構成では、引き戸123,124は、家具本体121に対し各々個別に互いに異なる方向に移動可能となる。
以上詳述した本実施の形態によれば、各々互いに異なる方向に移動可能な引き戸123,124を家具本体121に対し重ねて取り付けた構成である。従って、収納家具120のみで、家具前後の空間の開閉が可能となる。
[別の実施の形態]
上記実施の形態では、引き戸をスライド移動させる場合には、引き戸の下端面に設けた車輪が床面上を転がる構成としたが、この構成を変更することも可能である。例えば、家具左側に、外方に張り出した引き戸載置部を設け、この引き戸載置部上を、引き戸の下端面に設けた車輪が転がる構成にしてもよい。
また、収納家具として、前面側の化粧扉を有していないものであってもよい。
また、引き戸を上下に分割し、上側の戸片と下側の戸片とを各々個別に水平方向にスライド移動可能としてもよい。この場合、上側の戸片を水平方向に引き出した状態で固定し、下側の戸片のみを開閉可能としてもよい。
また、引き戸を上下に分割し、上側の戸片と下側の戸片とを各々個別に垂直方向にスライド移動可能としてもよい。この場合、下側の戸片を家具本体に重ねた状態で固定し、上側の戸片のみを開閉可能としてもよい。この構成では、天井と家具との間に間隙がある場合、戸片を上方に引き出して間隙を閉塞できる。従って、ある部屋から別の部屋へ漏れる光や音を軽減する等、部屋の密閉性を高めることができる。なお、部屋の密閉性をより高めるために、天井と戸片とを図示しないポリパイルテープなどの緩衝材を介して密着させてもよい。
発明の実施の形態における収納家具の斜視図。 図1のA−A線における断面図。 キャスタおよびアジャスタを拡大した断面図。 引き戸取り付け部を拡大した断面図。 収納家具右側の引き戸を家具後方に引き出した斜視図。 収納家具による間仕切り方法を説明した平面図。 収納家具の変形例を示した平面図。 収納家具の変形例を示した平面図。 住宅の一階部における間取り変更例を示した図。 住宅の二階部における間取り変更例を示した図。 第2の実施の形態における収納家具の概略を示す平面図。 第3の実施の形態における収納家具の概略を示す平面図。 引き戸取り付け部を拡大した断面図。 第4の実施の形態における収納家具の概略を示す平面図。
符号の説明
10,50,60,90,100,120…収納家具、11,51,61,91,101,121…家具本体、13,95,105,125…天板、30,55,63,64,103,104,123,124…引き戸、31,32,106,110…ガイドレール、31a…外レール、31b…内レール、34,108,112…ガイド金具、36…受け金具、39…車輪、93…扉体、94…ヒンジ部材。

Claims (12)

  1. 物品を収納するための収納部を有するとともに建物内の間仕切りを可能とする箱状の家具本体を備え、その家具本体に、物品出し入れ口とは異なる少なくとも一側面に可動面材を重ねて取り付けた間仕切り収納家具であって、
    前記家具本体に、前記可動面材の移動により該可動面材が前記家具本体から離れる部位を保持する面材保持手段を設けたことを特徴とする間仕切り収納家具。
  2. 前記家具本体に、前記面材保持手段として、前記可動面材を移動可能に支持しかつ可動面材の移動方向に伸縮可能となる支持レール部材を取り付けた請求項1に記載の間仕切り収納家具。
  3. 前記支持レール部材を内外二重構造とし、その外側レール部材を前記家具本体に固定するとともに、内側レール部材を前記家具本体から外方に引き出し可能とした請求項2に記載の間仕切り収納家具。
  4. 前記外側レール部材を前記家具本体の天板部に固定する一方、前記内側レール部材を、前記家具本体から引き出した状態で建物の天井に対して固定可能とした請求項3に記載の間仕切り収納家具。
  5. 前記可動面材の下端部に車輪部材を設け、該車輪部材が建物内の床面上を転動する構成とした請求項1乃至4のいずれかに記載の間仕切り収納家具。
  6. 前記家具本体に、ヒンジ部材により前記可動面材を回動可能に支持したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の間仕切り収納家具。
  7. 前記可動面材の幅は、前記可動面材が重ねられている家具本体の面幅と同一であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の間仕切り収納家具。
  8. 前記家具本体に、各々個別に移動可能となるようにして複数の可動面材同士を重ねて取り付けた間仕切り収納家具であって、前記複数の可動面材を家具本体に対して同方向に移動可能とした請求項1乃至7のいずれかに記載の間仕切り収納家具。
  9. 前記複数の可動面材のうち、家具本体に対面している第1の可動面材を家具本体に対して移動可能に保持するとともに、前記第1の可動面材よりも外側の第2の可動面材を前記第1の可動面材に対して移動可能に保持する構成とした請求項8に記載の間仕切り収納家具。
  10. 前記家具本体には、前記第1の可動面材を移動可能に保持するための第1の保持部材を設け、前記第1の可動面材には、前記第2の可動面材を移動可能に保持するための第2の保持部材を設けた請求項9に記載の間仕切り収納家具。
  11. 前記家具本体に、各々個別に移動可能となるようにして複数の可動面材同士を重ねて取り付けた間仕切り収納家具であって、前記複数の可動面材を家具本体に対して互いに異なる方向に移動可能とした請求項1乃至7のいずれかに記載の間仕切り収納家具。
  12. 請求項1乃至11のいずれかに記載の間仕切り収納家具を備え、該間仕切り収納家具の位置を変更することにより、建物内の間取りを変更することを可能とした建物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101053993B1 (ko) * 2009-10-12 2011-08-04 주식회사 울타리 다용도 캐비넷
ITBZ20130047A1 (it) * 2013-09-26 2015-03-27 Christian Haeusl Lavorazione Meta Lli Unita' abitativa modulare a spazi rimodulabili
WO2017077659A1 (ja) * 2015-11-04 2017-05-11 三井不動産レジデンシャル株式会社 間仕切り収納家具

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