JP6256823B2 - 収納装置 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1では、天板、地板、側板からなる枠体の両面に開閉自在な扉を両開き状に設け、枠体の対向する側板の内側に棚板を自在に載置する構成とした両面収納戸棚が提案されている。
また、本発明においては、前記棚ユニットを、前記底板から当該収納装置の上下方向中程に至る上下寸法とされ前記箱本体内を収納間口方向に仕切るように立設される縦仕切板部と、該縦仕切板部の上端部と一方の側板との間に架け渡されるように設けられ前記棚部を構成する上棚板部と、を備えたものとしてもよい。
また、本発明においては、前記両側の側板の各内側面に、前記箱本体内を上下に区画する棚板の両端部を支持するための棚支持部材の受部を上下方向に沿って間隔を空けて複数箇所に設け、前記上棚板部の一方の側板側の端部が、一方の側板の前記受部に保持された棚支持部材によって支持される構造としてもよい。
また、本発明においては、前記両側の側板間に架け渡されるように、前記棚ユニットの上方側に設けられた棒状吊下部材を備えていてもよい。
また、本発明においては、当該収納装置の高さ寸法を1800mm以上とし、前記受止部を、閉鎖状態から押し込まれた前記開き戸板を、その押し込みが解除されれば開放側へ押し出すプッシュラッチとし、前記奥行方向両側の両開き戸板の表面を手掛けのない平坦面としてもよい。
図1〜図7は、本実施形態に係る収納装置及びこれを用いた収納構造(間仕切収納構造)の一例を模式的に示す図である。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、本実施形態に係る収納装置を設置した状態を基準として、上下方向等を原則的に説明する。
また、本実施形態では、この収納装置10を第1収納箱体10とし、この第1収納箱体10の幅方向一方側に、この第1収納箱体10と同高さ寸法とされた第2収納箱体30を横並び状に設けた収納構造を例示している。また、第1収納箱体10の幅方向他方側に、この第1収納箱体10と同高さ寸法とされた第3収納箱体40を横並び状に設けた収納構造を例示している。つまり、本実施形態では、第1収納箱体10の幅方向両側に、第2収納箱体30及び第3収納箱体40をそれぞれ横並び状に設けた収納構造を例示している。
また、L字状の直線部位となる一辺部及び他辺部を構成する収納箱体10(,40),60(,60)を、区画スペース8の内側及び外側の両方または一方に開口する収納スペースを設けた構造としている。また、L字状の一辺部と他辺部とが交わるコーナー部位のコーナー収納箱体30の一方の側板34を、当該コーナー収納箱体30に隣接された一辺部の収納箱体10の側板14に当接させた構造としている(図2参照)。また、このコーナー収納箱体30の背板35を、当該コーナー収納箱体30に隣接された他辺部の収納箱体60の側板34,34,64,44に当接させた構造としている(図4参照)。
つまり、これら収納箱体10(,40),30,60(,60)を、区画スペース8を間仕切る壁体として利用でき、例えば、間仕切壁の両面に収納を設けたようなものと比べて、収納スペースを効果的に大きくすることができる。また、間仕切壁体として機能するこれら一辺部及び他辺部の収納箱体10(,40),60(,60)の収納スペースに、区画スペース8の内側及び外側の両方または一方側から物品を出し入れすることができる。また、コーナー収納箱体30の開口が区画スペース8の外側に向けて開口、つまり、コーナー収納箱体30が一辺部の収納箱体10の奥行方向と同方向で区画スペース8の外側に向けて開口することとなる。これにより、このコーナー収納箱体30に、区画スペース8の外側から物品をスムーズに出し入れすることができ、このコーナー収納箱体30の使い勝手を向上させることができる。
また、第1収納箱体10の幅方向一方側に隣接された第2収納箱体30を、コーナー収納箱体とした例を示している。また、L字状の直線部位となる他辺部を構成する収納箱体を、複数の収納箱体(第4収納箱体)60,60を横並び状に設けた構造としている。これら第4収納箱体60,60は、互いに同様の構成とされ、上記した各収納箱体10,30,40と同高さ寸法とされている(図4参照)。
また、本実施形態では、これら複数の収納箱体10,30,40,60,60,30A,70を、屋内スペース1の一部に区画スペースとしての寝室スペース8を形成するように設けた間仕切収納構造を例示している。また、L字状の一辺部の先端部分となる第3収納箱体40を、屋内スペース1を区画し、玄関スペース2の一方側に連なる一壁体に当接させて設置した例を示している。また、寝室スペース8の反玄関スペース2側を区画し、第3収納箱体40に対して対向状に配置された第6収納箱体70を、第3収納箱体40が当接された一壁体に当接させて設置した例を示している。
また、L字状の一辺部を構成する第1収納箱体10及び第3収納箱体40並びにL字状のコーナー部位を構成する第2収納箱体30を、玄関スペース2と寝室スペース8とを間仕切るように設けた例を示している。また、玄関スペース2の他方側に廊下スペース3を隔てて洗面・トイレスペース4とバススペース5とを設けた例を示している。また、バススペース5との間に廊下スペース3を形成するように当該間仕切収納構造を設けた例を示している。また、廊下スペース3の奥側のリビングスペース6及びキッチンスペース7と寝室スペース8とを区画するように当該間仕切収納構造を設けた例を示している。
また、図例では、鉄筋コンクリート造の集合住宅の一室となる屋内スペース1に、上記収納構造を含む間仕切収納構造を設けた例を示しているが、他の構造の集合住宅や戸建住宅等に設けるようにしてもよい。また、上記収納構造を含む間仕切収納構造を、住宅に限られず、種々の建物内の屋内スペースに設けるようにしてもよい。
また、図例では、玄関スペース2や廊下スペース3等と寝室スペース8とを間仕切る構造とした例を示しているが、他のスペースと他のスペースとを間仕切る構造としてもよい。また、区画スペース8としては、寝室スペース8に限られず、例えば、リビングやダイニング、キッチン、和室、収納、応接、執務(事務)等の種々のスペースとしてもよい。
また、屋内スペース1を区画する壁体は、屋内スペース1と屋外とを区画する壁体としてもよく、屋内スペース1と他の屋内スペースとを区画する壁体としてもよい。
第1収納箱体10は、図2、図3及び図5に示すように、天板12、底板13及び両側の側板14,14を有し奥行方向に貫通して奥行方向両側に開口し、上下に長尺な収納スペースを設けた枠状の箱本体11を備えている。このような構成とすれば、当該第1収納箱体10を、屋内スペース1を仕切るように設置することで、奥行方向両側から箱本体11に物品を出し入れすることができ、使い勝手を向上させることができる。特に、図例のように、玄関スペース2と他のスペース8とを仕切るように第1収納箱体10を設けた構造とすることで、収納されたコート等の衣類を、玄関スペース2及び他のスペース8のいずれ側からも出し入れすることができ、利便である。また、例えば、玄関スペース2側において、履物と衣類等とを組み合わせる作業なども容易に行うことができ、利便である。
図例では、受部15,15を、両側の側板14,14の各内側面において互いに向き合う方向に開口したダボ穴15,15とし、棚支持部材28,28を、ダボ穴15,15に挿入されるダボ28,28とした例を示している。
また、図例では、棚板18を、箱本体11の上端部近傍において、両側の側板14,14間に架け渡すように設けた例を示している。この棚板18の幅方向両端部の奥行方向両側には、それぞれにダボ穴15,15,15,15に挿入されて支持されたダボ28,28,28,28が係合する係合凹所18a,18a,18a,18aが設けられている。
本実施形態では、第1収納箱体10の奥行方向両側の開口部のそれぞれに、両開き状(観音開き状)に開き戸板17,17,17,17を設けた例を示している。
本実施形態では、これら開き戸板17,17,17,17を、箱本体11の両側の側板14,14にスライド蝶番等の回動連結部材16によって連結した例を示している。また、各開き戸板17,17,17,17の吊元側となる連結側端部を、上下方向に沿って間隔を空けて設けられた複数(図例では、4つ)の回動連結部材16によって両側の側板14,14の奥行方向の各端部に連結した例を示している。
また、図例では、箱本体11を台輪29上に設置した例を示している(図6も参照)。この台輪29は、図2、図3及び図6に示すように、箱本体11の奥行寸法及び幅寸法と同寸法とされている。
この第1収納箱体10の高さ寸法は、床面から天井面までの高さ寸法に応じた寸法(例えば、2400mm〜2600mm程度)としてもよく、搬送や組付性(施工性)等の観点から、1800mm〜2200mm程度としてもよい。なお、この第1収納箱体10の高さ寸法は、台輪29を含んだ高さ寸法としてもよい。
また、第1収納箱体10の幅寸法(収納間口方向に沿う寸法(高さ方向及び奥行方向に直交する方向に沿う寸法))は、上記同様の観点から適宜、設定するようにしてもよく、本実施形態では、幅寸法を奥行寸法よりも大きい寸法としている。この第1収納箱体10の幅寸法は、600mm〜1200mm程度としてもよく、本実施形態では、900mmとしている。
また、棚ユニット20によって形成される棚部23,24によって収納間口方向一方側を上下に区画することができる。また、収納間口方向他方側に、比較的に上下に大きい収納スペースを確保することができ、このスペースに上下に長尺な物品を収納することができる。また、このスペースを、通り抜ける非常通路等として利用するようなこともできる。
このような構成とすれば、使い勝手や趣向等に応じて、棚ユニット20を、収納間口方向一方側半部または他方側半部に設置することができ、汎用性を向上させることができる。また、この棚ユニット20によって形成される棚部23,24によって収納間口方向いずれかの半部を上下に区画することができ、残余の半部を、上下に大きい収納スペースとして利用することができる。
これら縦仕切板部21と上棚板部23とは、適宜のねじや釘等の止具や、連結具、接着剤等によって接合するようにしてもよい。また、これら縦仕切板部21と上棚板部23とを、別体とされたものとせずに、一体的に形成されたものとしてもよい。
また、この棚ユニット20の奥行寸法(縦仕切板部21及び上棚板部23の奥行寸法)は、箱本体11の奥行寸法と同寸法とされている。
また、図5に示すように、縦仕切板部21の一方の側板14側に向く面が、当該第1収納箱体10の概ね幅方向中心に位置する構成とされている。図例では、縦仕切板部21の一方の側板14側に向く面が、当該第1収納箱体10の幅方向中心よりも僅かに他方の側板14側に寄った位置となるように構成した例を示している。
なお、上記のような態様に代えて、一方の側板14の内側面に、上棚板部23の一方の側板14側の端部を支持する専用の支持部材や固定部材等を設けた態様としてもよい。また、縦仕切板部21の下端は、箱本体11の底板13に対して適宜のねじや釘等の止具や、連結具、接着剤等によって接合するようにしてもよい。または、縦仕切板部21の下端及び箱本体11の底板13のそれぞれに互いに係合する係合部(例えば、ダボ及びダボ穴)等を設け、縦仕切板部21を箱本体11の底板13に対して容易に着脱可能とした構成としてもよい。この場合は、収納間口方向一方側半部及び他方側半部のいずれ側にも設置可能なように、底板13側には二箇所に係合部を設けるようにしてもよい。
このような構成とすれば、一方の側板14及び縦仕切板部21に設けられたダボ穴15,15,22,22にダボ28,28,28,28を保持させ、これら両側のダボ28,28,28,28に中棚板24を支持させることができる。この中棚板24の幅方向両端部の奥行方向両側には、上記同様の係合凹所24a,24a,24a,24aが設けられている。
また、これらプッシュラッチ25,25,25,25が上下に長尺とされた第1収納箱体10の上下方向中程に位置されるため、開き戸板17の撓み等による動作不良等を抑制することができる。
例えば、プッシュラッチ25としては、ラッチ本体26と、このラッチ本体26に対して奥行方向に出没自在(進退自在)とされ、開き戸板17の裏面に当接されるロッド状またはアーム状の押出部27と、を備えたものとしてもよい。また、ラッチ本体26内には、押出部27を開き戸板17の開放側へ付勢する圧縮コイルばね等のばねが設けられている。
このプッシュラッチ25は、図5(a)に示すように、開き戸板17が閉鎖状態で、押出部27が上記ロック位置とされ、その先端が開き戸板17の裏面に当接される。また、閉鎖状態とされた開き戸板17の戸先側端部が奥方に押し込まれれば、ロック位置とされた押出部27がロック解除位置に押し込まれる。この状態で、開き戸板17の押し込みを解除すれば、ロックが解除されて押出部27が前方に押し出され、これにより、開き戸板17を開放側に押し出す構成とされている。
また、押出部27の先端部等に磁石(マグネット)を有したプッシュラッチ25としてもよい。この場合は、開き戸板17の裏面の押出部27が当接される部位に、適宜、鉄板や鋼板等からなるマグネット受座を設けるようにしてもよい。その他、開き戸板17の閉鎖状態を規制する種々のキャッチ機構を設けるようにしてもよい。
また、各開き戸板17の戸先側端部を受け止める受止部としては、このようなプッシュラッチ25に限られず、マグネットラッチ等の他のラッチ部としてもよく、さらには、ゴム等の弾性体等としてもよい。この場合は、適宜、必要に応じて、各開き戸板17,17,17,17に把手等の手掛けを設けるようにしてもよい。
なお、上記のような態様に代えて、第1収納箱体10の奥行方向に長手方向を沿わせた棒状吊下部材19を設けるようにしてもよく、さらには、このような棒状吊下部材19を設けないようにしてもよい。
また、本実施形態では、棚ユニット20を、縦仕切板部21と上棚板部23とによって奥行方向に見てL字状とされたものとした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、棚ユニット20を、奥行方向に見て下向きに開口する略コ字状とされたものや、略ロ字状等とされたものとしてもよい。つまりは、上棚板部23の両側に縦仕切板部を設けたような態様としてもよい。この場合は、両側の縦仕切板部の対向する内側面に、これらの間に架け渡される中棚板24の両端部を支持するための棚支持部材の受部を上下方向に沿って間隔を空けて複数箇所に設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、開き戸板17,17,17,17を、互いに同幅寸法とし、棚ユニット20を、収納間口方向一方側半部及び他方側半部のいずれ側にも反転状に設置可能とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、奥行方向両側の幅方向一方側の開き戸板17,17の幅寸法よりも、奥行方向両側の幅方向他方側の開き戸板17,17の幅寸法を大きくした態様としてもよい。この場合は、棚ユニット20を、これら開き戸板17,17,17,17の戸先側端部を受止可能な位置となるように受止部25,25,25,25を設けた構成とすればよい。
また、本実施形態では、開き戸板17,17,17,17を、アウトセット納めとした例を示しているが、閉鎖状態で箱本体11内に納められるインセット納めとしてもよい。この場合は、棚ユニット20や受止部25,25,25,25、回動連結部材16,16,16,16等を必要に応じて、適宜、変形するようにしてもよい。
また、上記のように各収納箱体10,30の高さ寸法を比較的に大きくした場合にも、枠状の第1収納箱体10の変形を抑制することができる。
また、本実施形態では、この第2収納箱体30を、幅寸法が奥行寸法よりも大きい寸法としている。このような構成とすれば、コーナー収納箱体を構成する第2収納箱体30の開口幅寸法が比較的に大きくなり、物品の出し入れ性をより向上させることができ、使い勝手をより向上させることができる。
また、本実施形態では、この第2収納箱体30の幅寸法を、L字状の他辺部を構成する第4収納箱体60(,60)の奥行寸法と同寸法としている。このような構成とすれば、第2収納箱体30の他方の側板34の外側面と他辺部の収納箱体60(,60)の奥行方向外側面(区画スペース8の外側に向く面)とが略同一平面状となり、すっきりとした印象を与えることができる。また、この第2収納箱体30の幅寸法を、第1収納箱体10の幅寸法と同寸法としている。
また、これら収納ユニット31,31Aからなる第2収納箱体30を、台輪39上に設置した例を示している(図2及び図4(a)参照)。この台輪39は、図2及び図4(a)に示すように、各収納ユニット31,31Aの箱本体の奥行寸法及び幅寸法と同寸法とされている。
このような態様とすれば、これら収納ユニット31,31Aの背板35,35が露出するように設置した場合にも、天板32,32、底板33,33及び両側の側板34,34,34,34の奥側端面が露出せず、背板35,35の裏面側を化粧面とすることで、見栄えを向上させることができる(図2(a)参照)。なお、このような態様に代えて、背板35,35を、天板32,32、底板33,33及び両側の側板34,34,34,34によって囲むように設けた態様としてもよい。
これら収納ユニット31,31Aの閉鎖状態の開き戸板37,37,37,37の表面が第2収納箱体30の奥行方向他方面を構成する。
本実施形態では、図5(a)に示すように、この第2収納箱体30の奥行方向両面と、第1収納箱体10の奥行方向両面と、が略同一平面状となるように、これら第1収納箱体10と第2収納箱体30とを横並び状に設けた構造としている。
なお、第2収納箱体30を構成する収納ユニット31,31Aとしては、上記のような態様に限られない。例えば、両方に棚板38を設けた態様としてもよく、両方に棚板38を設けない態様としてもよい。また、開き戸板37,37,37,37に代えて、引戸や折戸等を前板として設けた態様としてもよく、または、抽斗を設けてその前板によって開口が開閉されるものとしてもよく、さらには、開口を開閉する前板を設けない態様としてもよい。
また、第2収納箱体30を、3つ以上の収納ユニット31,31Aを上下に積み重ねて連結した構造としてもよく、または、単一の収納箱体としてもよい。
また、第2収納箱体30の収納スペースを、玄関スペース2側に向けて開口させた例を示しているが、廊下スペース3側に向けて開口させた態様としてもよい。つまりは、第2収納箱体30を、奥行寸法が幅寸法よりも大きい寸法とされたものとしてもよい。この場合は、上記一辺部を他辺部として把握し、上記他辺部を一辺部として把握するようにしてもよい。
また、本実施形態では、この第3収納箱体40を、複数の収納ユニット31B,41,51を組み合わせた構成としている。本実施形態では、上下に2段に分割されたものとし、下段側を単一の収納ユニット31Bからなるものとし、上段側を、奥行方向に分割された2つの収納ユニット41,51からなるものとしている。このような構成とすれば、第3収納箱体40の上段側を、奥行方向両側において利用することができ、この上段側に、区画スペース8の内側及び外側から物品を出し入れすることができる。
また、これら複数の収納ユニット31B,41,51からなる第3収納箱体40を、上記同様の台輪29上に設置した例を示している。
この抽斗収納ユニット31Bの背板35及び抽斗36Aの前板37Aが、上記一辺部の延びる方向に面域方向を沿わせた背板及び前板を構成する。また、この抽斗収納ユニット31Bの背板35の裏面(玄関スペース2側に向く面)及び収納状態の抽斗36Aの前板37Aの表面が第3収納箱体40の奥行方向両面を構成する。
なお、この抽斗収納ユニット31Bに代えて、上記した戸有棚無収納ユニット31または戸有棚有収納ユニット31Aを第3収納箱体40の下段側収納ユニットとして設けるようにしてもよい。
また、これら上段側の収納ユニット41,51の高さ寸法及び幅寸法は、抽斗収納ユニット31Bの高さ寸法及び幅寸法と同寸法とされている。
これら収納ユニット41,51のうちの奥行方向一方側(玄関スペース2側)の収納ユニット41は、図2及び図4(b)に示すように、天板42、底板43及び両側の側板44,44を有した構成とされている。
また、これら開き戸板47,47は、上記同様、回動連結部材46,46によって両側の側板44,44に連結固定されている。また、この収納ユニット41には、これら開き戸板47,47の戸先側端部をそれぞれに受け止める上記同様の受止部25,25が設けられている。図例では、収納ユニット41の天板42に、上記同様の受止部25,25を埋め込み状に設けた構成としている。
また、この収納ユニット41は、収納スペース内を上下に区画する棚板48を設けた戸有棚有薄型収納ユニット41とされている。図例では、この戸有棚有薄型収納ユニット41に、複数(図例では、4枚)の棚板48を設けた例を示している。これら棚板48は、上記同様、両側の側板44,44に上下方向に沿って間隔を空けて設けられた複数の受部に保持された棚支持部材によって着脱自在に支持される態様としてもよく、または、幅方向両端部が両側の側板44,44に固定された固定棚板としてもよい。
また、この収納ユニット51は、図3に示すように、その開口部に開き戸板等の前板を備えていない戸無棚有薄型収納ユニット51とされている。つまり、この戸無棚有薄型収納ユニット51は、その開口部が常時開放された状態とされている。この戸無棚有薄型収納ユニット51の天板52、底板53及び両側の側板54,54の表面側端面が第3収納箱体40の奥行方向他方面を構成する。
本実施形態では、図5(a)に示すように、この第3収納箱体40の奥行方向両面と、第1収納箱体10の奥行方向両面と、が略同一平面状となるように、これら第1収納箱体10と第3収納箱体40とを横並び状に設けた構造としている。
また、これら第3収納箱体40を構成する収納ユニット31B,41,51同士を、適宜のねじや釘等の止具や、連結具、接着剤等によって接合するようにしてもよい。
また、第3収納箱体40を構成する収納ユニット31B,41,51としては、上記のような態様に限られず、種々の変形が可能である。例えば、下段側も上段側と同様、奥行方向に分割された2つの収納ユニットからなるものとしてもよい。また、例えば、奥行方向にのみ分割された複数の収納ユニットを背中合わせに連結した構成としてもよく、または、上下方向のみに分割された複数の収納ユニットを上下に積み重ねて連結した構成としてもよい。さらには、奥行方向一方側を単一の収納ユニットからなるものとし、奥行方向他方側を、複数の収納ユニットを上下に積み重ねて連結した構成としてもよい。
また、上記した例では、第2収納箱体30及び第3収納箱体40に、背板35,55を設けた例を示しているが、これに代えてまたは加えて、固定棚板や中仕切板を両側の側板に固定して設けた態様としてもよい。
本実施形態では、この第4収納箱体60を、上下及び奥行方向のそれぞれに2つに分割された4つの収納ユニット31,31,61,41Aからなるものとしている。
また、これら複数の収納ユニット31,31,61,41Aからなる第4収納箱体60を、上記同様の台輪39,49上に設置した例を示している。
なお、区画スペース8内側の上下の収納ユニット31,31の上下両方または一方を、上記した戸有棚有収納ユニット31Aや、抽斗収納ユニット31B等の他の収納ユニットとしてもよい。
これら区画スペース8外側の上下の収納ユニット61,41Aのうちの上段側の収納ユニット61は、図4(a)に示すように、天板62、底板63及び両側の側板64,64を有した構成とされている。また、この収納ユニット61には、背板が設けられておらず、上記した第3収納箱体40の上段側と同様、戸有棚無収納ユニット31の背板35が収納ユニット61の背板としても機能する構成とされている。なお、このような態様に代えて、この収納ユニット61にも背板を設けた構造としてもよい。
また、この収納ユニット61は、図4(a)に示すように、その開口部に開き戸板等の前板を備えていない戸無棚有薄型収納ユニット61とされている。つまり、この戸無棚有薄型収納ユニット61は、その開口部が常時開放された状態とされている。この戸無棚有薄型収納ユニット61の天板62、底板63及び両側の側板64,64の表面側端面が第4収納箱体60の奥行方向他方面を構成する。
なお、この収納ユニット61に、上記同様の前板としての開き戸板や、引戸、折戸、抽斗の前板等を設けた態様としてもよい。
また、この戸有棚無薄型収納ユニット41Aには、上段側と同様、背板が設けられておらず、戸有棚無収納ユニット31の背板35が当該戸有棚無薄型収納ユニット41Aの背板としても機能する構成とされている。なお、このような態様に代えて、この戸有棚無薄型収納ユニット41Aにも背板を設けた構造としてもよい。
なお、この第4収納箱体60を構成する収納ユニット31,31,61,41A同士を、適宜のねじや釘等の止具や、連結具、接着剤等によって接合するようにしてもよい。
また、第4収納箱体60を構成する収納ユニット31,31,61,41Aとしては、上記のような態様に限られず、上記した第3収納箱体40と概ね同様、種々の変形が可能である。さらには、第4収納箱体60を、このような複数の収納ユニット31,31,61,41Aを組み合わせた態様に代えて、単一の収納箱体からなるものとしてもよい。また、第4収納箱体60を、上記した第1収納箱体10と概ね同様、枠状の箱本体を備えた構成としてもよい。この場合は、この箱本体の奥行方向両側の開口を開閉する上記同様の開き戸板や、上記同様の棚ユニット等を設けるようにしてもよい。
また、この第5収納箱体30Aは、奥行寸法及び幅寸法が上記した第2収納箱体30の奥行寸法及び幅寸法と同寸法とされている。つまり、この第5収納箱体30Aの幅寸法を、L字状の他辺部を構成する第4収納箱体60の奥行寸法と同寸法としている。このような構成とすれば、上記同様、第5収納箱体30Aの区画スペース8の外側の側板34の外側面と上記他辺部の収納箱体60の奥行方向外側面(区画スペース8の外側に向く面)とが同一平面状となり、すっきりとした印象を与えることができる。本実施形態では、この第5収納箱体30Aの幅方向両側面と、第4収納箱体60の奥行方向両面と、が略同一平面状となるように、これら第5収納箱体30Aと第4収納箱体60とを隣接させて設けた構造としている(図1参照)。
また、この第5収納箱体30Aの側板34,34,34,34は、上記他辺部の延びる方向に面域方向を沿わせた板体として機能し、上記同様、区画スペース8の内側と外側とを遮断することができ、より効果的に間仕切ることができる。
なお、この第5収納箱体30Aを、コーナー収納箱体として把握するようにしてもよい。
本変形例では、収納機能を有していない間仕切壁体75を、上記した屋内スペース1を区画する一壁体に対して直交状(上記一辺部と平行状)に設けた例を示している。また、この間仕切壁体75と第5収納箱体30Aとの間の出入口を開閉する建具としての開き戸74を設けた例を示している。なお、図例では、開き戸74を開閉自在に支持する吊元側の縦枠を、第5収納箱体30A側に設けた例を示しているが、間仕切壁体75側に設けるようにしてもよい。また、本変形例に適用される建具としては、開き戸74に限られず、引戸や折戸等としてもよい。
また、上記した各収納箱体10,30,40,60,60,30A,70において説明した互いに異なる構成を、適宜、組み替えたり、組み合わせたりして、適用するようにしてもよい。この場合は、各収納箱体10,30,40,60,60,30A,70を適宜、必要に応じて変形するようにしてもよい。
また、複数の収納ユニットを組み合わせて構成された収納箱体を構成する収納ユニットとしては、上記した態様に限られず、適宜、変形可能である。例えば、奥行寸法や高さ寸法、幅寸法等を異ならせたものとしたり、開き戸等の前板の有無や棚の有無、背板の有無等を変更したりしてもよい。この場合は、上記した第1収納箱体10、第2収納箱体30及び第3収納箱体40のように、横並び状に隣り合う収納箱体の奥行方向両面同士が略同一平面状となるように複数の収納ユニットを構成するようにしてもよい。また、上記した第2収納箱体30と第4収納箱体60のように背側と幅方向一方側とを当接させて隣り合わせた場合に、背側を当接させた収納箱体の幅方向両側面と幅方向一方側を当接させた収納箱体の奥行方向両面とが略同一平面状となるように複数の収納ユニットを構成するようにしてもよい。
また、上記した例では、一辺部及び他辺部を構成する収納箱体10(,40),60(,60)を、全体または一部が区画スペース8の内側及び外側の両方に開口する収納スペースを設けた構造とした例を示しているが、このような態様に限られない。これら収納箱体10(,40),60(,60)を、区画スペース8の内側または外側にのみ開口する収納スペースを設けた構造としてもよい。
また、上記した第2収納箱体30と第3収納箱体40とを互いに同様の構成とされたものとしてもよい。
また、第1収納箱体10の幅方向一方側のみに、第2収納箱体30または第3収納箱体40を横並び状に設けた構造としてもよい。この場合は、第1収納箱体10の幅方向他方側を、建物の壁面等に当接させた構造としてもよい。
また、第1収納箱体10の設置態様としては、上記のように他の収納箱体と横並び状に設けて収納構造を構成するような設置態様に限られず、単一で設置するようにしてもよい。
10 第1収納箱体(収納装置)
11 箱本体
12 天板
13 底板
14 側板
15 ダボ穴(受部)
17 開き戸板
18 棚板
19 棒状吊下部材
20 棚ユニット
21 縦仕切板部
22 ダボ穴(受部)
23 上棚板部(棚部)
24 中棚板(棚部)
25 プッシュラッチ(受止部)
28 ダボ(棚支持部材)
Claims (7)
- 屋内スペースを仕切るように設置される上下に長尺な収納装置であって、
天板、底板及び両側の側板を有し奥行方向に貫通して奥行方向両側に開口した箱本体と、
該箱本体の奥行方向両側の開口部のそれぞれに両開き状に設けられ、かつ互いに同幅寸法とされた開き戸板と、
収納間口方向一方側に棚部を形成するように前記箱本体内に設けられ、かつ奥行方向両側の両開き戸板の戸先側端部をそれぞれに受け止める受止部が当該収納装置の上下方向中程に位置するように設けられた棚ユニットと、
を備えており、
前記棚ユニットは、奥行方向両側のそれぞれに収納間口方向中心から等間隔を空けた位置に前記受止部をそれぞれ設けた構成とされ、かつ、前記箱本体内を収納間口方向に仕切るように立設される縦仕切板部を備え、該縦仕切板部の収納間口方向一方側の側板側に向く面が該箱本体の収納間口方向中心よりも僅かに収納間口方向他方側の側板側に寄った位置となるように設けられていることを特徴とする収納装置。 - 請求項1において、
前記棚ユニットは、収納間口方向一方側半部及び他方側半部のいずれ側にも反転状に設置可能とされていることを特徴とする収納装置。 - 請求項1または2において、
前記棚ユニットは、前記底板から当該収納装置の上下方向中程に至る上下寸法とされ前記箱本体内を収納間口方向に仕切るように立設される縦仕切板部と、該縦仕切板部の上端部と一方の側板との間に架け渡されるように設けられ前記棚部を構成する上棚板部と、を備えていることを特徴とする収納装置。 - 請求項3において、
前記両側の側板の各内側面には、前記箱本体内を上下に区画する棚板の両端部を支持するための棚支持部材の受部が上下方向に沿って間隔を空けて複数箇所に設けられ、前記上棚板部の一方の側板側の端部が、一方の側板の前記受部に保持された棚支持部材によって支持される構造とされていることを特徴とする収納装置。 - 請求項4において、
前記縦仕切板部の一方の側板側に向く面には、前記縦仕切板部と前記一方の側板との間に架け渡される中棚板の縦仕切板部側の端部を支持するための棚支持部材の受部が上下方向に沿って間隔を空けてかつ前記一方の側板に設けられた受部と同高さ位置となるように設けられていることを特徴とする収納装置。 - 請求項3乃至5のいずれか1項において、
前記両側の側板間に架け渡されるように、前記棚ユニットの上方側に設けられた棒状吊下部材を備えていることを特徴とする収納装置。 - 屋内スペースを仕切るように設置される上下に長尺な収納装置であって、
天板、底板及び両側の側板を有し奥行方向に貫通して奥行方向両側に開口した箱本体と、
該箱本体の奥行方向両側の開口部のそれぞれに両開き状に設けられた開き戸板と、
収納間口方向一方側に棚部を形成するように前記箱本体内に設けられ、かつ奥行方向両側の両開き戸板の戸先側端部をそれぞれに受け止める受止部が当該収納装置の上下方向中程に位置するように設けられた棚ユニットと、を備えており、
当該収納装置は、高さ寸法が1800mm以上とされており、
前記受止部は、閉鎖状態から押し込まれた前記開き戸板を、その押し込みが解除されれば開放側へ押し出すプッシュラッチとされ、前記奥行方向両側の両開き戸板の表面が手掛けのない平坦面とされていることを特徴とする収納装置。
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