JP4289165B2 - 袖机 - Google Patents

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Description

本発明は、オフィス等で用いられる袖机に関する。
天板を支持する役割と物品を収納、保管する役割とを担う袖構造体を側部に設けてなる袖机が、オフィスを中心に普及している。このような袖机における袖構造体では、筐体より進退する抽斗が上下複数段に配置されることが通例であり、各抽斗の保有する収納空間に物品を収納可能となっている(例えば、下記特許文献を参照)。
特開2001−190337号公報
上記例の如き袖構造体に対し物品を出し入れするとき、その物品は前方より収納されあるいは取り出されることが専らである。従って、袖構造体が内包する収納空間の奥方が手前方と比較して本質的に利用しにくい面は否定できない。抽斗は前後に進退するため必ずしも収納空間の奥方を利用できないというわけではないが、抽斗を大きく引き出さなければ物品を奥方に収納できない、あるいは奥方に収納した物品を取り出すことができないのは必然である。このような理由により、ユーザによっては袖構造体における奥方の領域が十分に活用されない。
加えて、上下複数段の抽斗が存在する既存の袖構造体では、最下段の抽斗の引き代が他の抽斗のそれよりも大きくなっていることが多いが、これは逆に言えば他の抽斗を筐体内に押し入れたときにその抽斗の後端と筐体の後壁との間にデッドスペースが存在していることを意味する。
以上に初めて着目してなされた本発明は、袖構造体において必ずしも利用されていなかった奥方の領域を有効に活用できるようにすることをその所期の目的としている。
本発明では、収納空間を内在させる袖構造体を側部に設けた袖机において、前記袖構造体を、前方に開口しかつ後方が後壁により袖机の後端の手前で閉じられた第一の収納空間と、前記後壁と袖机の後端との間の領域に構成された第二の収納空間とを有するものとした。なお、ユーザが袖机を使用する際の使用端側を前、反使用端側を後ろとしている。前記第二の収納空間は、前方以外の方向(側方または後方。特に、側方)に開口するものとする。
即ち、前方以外の方向から物品を出し入れできる第二の収納空間を、袖構造体の奥方、第一の収納空間の背後に形成したのである。このようなものであれば、これまで必ずしも有効利用されていなかった袖構造体の奥方の領域に新たな活用の途を与えることができ、袖構造体全体として収納効率の向上が図られる。しかも、第二の収納空間は、第一の収納空間とは異なる態様、用途で使用することができる。例えば、比較的使用頻度の高い物品を第一の収納空間に収納し、比較的使用頻度の低い物品を第二の収納空間に収納する、といった使用が可能である。つまり、袖構造体の使用のフレキシビリティが増す。
前記第二の収納空間が内側方に開口する一方、外側方及び後方から遮蔽されているならば、第二の収納空間に対する物品の出し入れは原則として袖机の天板下の下肢空間より行うこととなる。そして、第二の収納空間に収納される物品が他者の目に触れにくくなる。該第二の収納空間は、あまり人目につかないほうが室内の雰囲気を良好に保つ履き物のような物品、または、プライバシー・セキュリティ保護の見地から他者の手の届きにくい場所に置いておきたい鞄のような物品を保管する場所として好適となる。
袖構造体の奥方の領域にある第二の収納空間へは前方以外の方向から物品を出し入れできるようにしたため、前後に進退移動する抽斗を必ずしも配置せずともよくなる。抽斗を排することで抽斗に付帯するサスペンションレール機構等も不要となり、製造コストの低減につながる。前記袖構造体の前面には、第一の収納空間の開口を開閉する開き戸を取り付けることが簡便である。
近時のオフィスでは、書類用紙として所定サイズ(典型的には、A4)の紙を使用することが一般的であり、そのサイズに合わせて規格化されたファイルを取り扱うこともしばしばである。しかして、前記第一の収納空間の奥行方向の内寸が、所定規格のファイルの表紙幅寸法よりも大きいならば、表紙幅方向を収納空間の奥行方向に沿わせた状態、つまり背を前方に向けた状態で所定規格のファイルを収納することが可能である。ここで、表紙幅とは、ファイルの表表紙または裏表紙の、背に連なる方向の寸法を言う。さらに、前記第一の収納空間が、前記所定規格のファイルをその表紙高さ方向を上下に向けた状態で複数段収容し得るように構成されているならば、書棚にファイルを並べて収納する場合の如く、背を前方に向けて立てて複数のファイルを陳列し得るものとなる。表紙高さとは、ファイルの表表紙または裏表紙の、表紙幅方向に対して垂直な方向の寸法を言う。
前記第二の収納空間に設けられ、かつその一端側が第二の収納空間より内側方に延伸して袖机の下肢空間に達している棚を有するものとすれば、第二の収納空間及び下肢空間を連続的に物品収納のためのスペースとして使用可能となる。
逆に、袖机を使用しているユーザの足との干渉を避けるべく、第二の収納空間に設けるべき棚の側端を第二の収納空間内に収め、下肢空間側に突出させないようにすることも好ましい。
加えて、前記袖構造体の外側方の側面に、手指を掛けることができる凹部を形成してあれば、袖机の運搬の際にこれを利用できる。
本発明によれば、袖机が備える袖構造体の奥方の領域を有効活用することが可能である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1、図2に示すものは、オフィス等で使用される袖机である。本実施形態の袖机は、天板3と、天板3を支持する左右両側の袖構造体1、2と、袖机の後端(反使用端)に設けられ天板3下の下肢空間を隠蔽する幕板4とを具備する。
袖机を使用するユーザから見て左側にある左袖構造体1は、袖机に一体的に設けられている筐体11と、筐体11内に収容される複数段の抽斗12、13とを主要な構成要素とする。抽斗12、13を筐体11内に押し入れると、その鏡板121、131のみが正面に現れる。抽斗12、13を筐体11外に引き出せば、鏡板121、131の背後に形成された収納空間SU、SDを露出させることができる。
筐体11は、抽斗を収容し得る内部空間を内包する。筐体11の前面は開口しており、筐体11の内部空間はその開口を介して外部に連通するが、側方、後方及び上方からはそれぞれ遮蔽されている。
本実施形態では、左袖構造体1に上下2段の抽斗12、13を配している。図2、図3に示すように、上段の抽斗12は、底板122と、底板122の両側縁部より立ち上がる一対の側板123、124と、底板122及び両側板123、124の後縁に接合された後板125と、底板125及び両側板123、124の前縁に接合された鏡板121とを備え、これら底板122、側板123、124、後板125及び鏡板121によって包囲される収納空間SUを有している。そして、袖机における内側方の側板124即ち右側の側板124の高さを、外側方の側板123即ち左側の側板123よりも低く設定して、収納空間SUを内側方から上方に亘って開口させるようにしている。
下段の抽斗13もまた、底板132と、底板132の両側縁部より立ち上がる一対の側板133、134と、底板132及び両側板133、134の後縁に接合された後板135と、底板132及び両側板133、134の前縁に接合された鏡板131とを備え、これら底板132、側板133、134、後板135及び鏡板131によって包囲される収納空間SDを有している。下段の抽斗13においても、内側方の側板134の高さを外側方の側板133よりも低く設定して、収納空間SDを内側方から上方に亘って開口させてある。
筐体11の両側壁111、112の内向面には、奥行方向に延びるレール機構14、15が、上下段の抽斗12、13のそれぞれに対応して設けられている。各レール機構14、15は、例えば既知のスライドレール機構、サスペンションレール機構等を採用したものであって、レール機構14、15の固定部を前記側壁111、112の内向面に取り付け、可動部を抽斗12、13の側板123、124、133、134の外面に取り付けて、これら固定部と可動部との相対移動を通じて抽斗12、13を前後にスライド移動可能に支持している。通常、レール機構14、15は、左右の同じ高さ位置に対をなすように設けられる。なお、下段の抽斗13の収納空間SDの奥行方向の内寸は、上段の抽斗12の収納空間SUの奥行方向の内寸よりも大きい。これに応じて、図4及び図5に示しているように、下段の抽斗13を支持するレール機構15の引き出しストロークは、上段の抽斗12を支持するレール機構14のそれと比較して長くなっている。
これら抽斗12、13は、所定規格のファイルF、とりわけ、A4サイズの紙葉を綴じ止めるべく規格化されたA4判のファイルを複数収納しておくのに適しているように構成される。詳述すると、上段の抽斗12が有する収納空間SUの幅方向の内寸、言い換えるならば両側板123、124間の距離を、所定規格のファイルFの表紙幅L1に対応させて設定している。さらに、該収納空間SUを、所定規格のファイルFをその表紙高さL2方向を上下に向けた状態で収容し得るものとしてある。より具体的には、上段の抽斗12の収納空間SUの高さ寸法、言い換えるならば底板122から鏡板121の上端近傍までの距離を、所定規格のファイルFの表紙高さL2寸法よりも大きく設定している。これにより、図4に示すように、ファイルFの背F1を袖机における内側方に向けた状態、つまり袖机を使用しているユーザの方に向けた状態で、複数のファイルFを奥行方向に沿って立てて陳列することが可能となっている。上段の抽斗12はユーザの目線に比較的近い位置に存在していることから、ユーザは上段の抽斗12の収納空間SUを側方より眺めることができ、該抽斗12を引き出すのみでそこに収納されているファイルFの背F1を容易に視認できる。その上で、該抽斗12の収納空間SUが内側方にも開口しているため、袖机を使用しているユーザがファイルFその他の物品を簡便に出し入れできる使い勝手のよいものとなる。上段の抽斗12は、比較的使用頻度の高いファイルFを収納しておくために好適である。
並びに、下段の抽斗13が有する収納空間SDの奥行方向の内寸、言い換えるならば鏡板131から後板135までの距離を、所定規格のファイルFの表紙高さL2寸法の複数倍に対応させている。さらに、該収納空間SDを、所定規格のファイルFをその表紙幅L1方向を上下に向けた状態で収容し得るものとしてある。より具体的には、下段の抽斗13の収納空間SDの高さ寸法を、所定規格のファイルFの表紙幅L1寸法よりも大きく設定している。よって、図5に示すように、ファイルFの背F1を上方に向けた状態に向けた状態で、ファイルFを奥行方向に沿って複数個(図示例では、2個)配列することが可能である。下段の抽斗13はユーザの目線から比較的遠い位置に存在していることから、ユーザは下段の抽斗13の収納空間SDを見下ろすこととなるが、上述のように複数のファイルFを収納しておけば、該抽斗13を引き出すのみでそこに収納されているファイルFの背F1を容易に視認できる。本実施形態では、下段の抽斗13もまたその収納空間SDが内側方に開口しており、袖机を使用しているユーザがファイルFその他の物品を簡便に出し入れできるものとなっている。下段の抽斗13は、比較的使用頻度の低いファイルFを収納しておくために好適である。
各抽斗12、13には、収納空間SU、SDを前後に区切る一または複数の仕切板16を装着することができる。仕切板16は、正面視略台形状をなす薄板体であって、その下縁及び一方の側縁に外方に向けて突出する係合片161を形成してある。抽斗12、13の底板122、132及び外側方の側板123、133には、仕切板16の係合片161に対応する係合溝126、136が穿ってある。通常、係合溝126、136は、奥行方向に沿って間欠的に穿たれる。そして、係合溝126、136に係合片161を挿入することで、抽斗12、13に仕切板16を装着することができる。加えて、本実施形態における仕切板16は、係合片161が形成されていない他方の側縁の上端が一方の側縁の上端よりも低い位置にあるように、その上隅部を切り落としてある。抽斗12、13に仕切板16を装着した状態で、仕切板16の上隅部を切り落としてある側が袖机における内側方に位置し、その側縁の上端が抽斗12、13の同じ側の側板124、134の上端に近接する。これは、収納空間SU、SDが内側方から上方に亘って開口していることに伴うものであり、収納空間SU、SDにファイルF等を出し入れする際に仕切板16がユーザの手指と干渉してしまうのを回避する効用がある。
また、図6に示すように、左袖構造体1の筐体11の内側方の側面、言い換えるならば内側方にある側壁112の外面に、袖机の下肢空間に渡される棚5の一端側を支持するための棚支持手段17が設けられている。棚5は、袖机の奥行寸法の半分程度の前後幅を有するもので、袖机の後方寄りに配置され、左袖構造体1の筐体11の側面から後述する右袖構造体2の第二の収納空間S2にまで延伸する。本実施形態の棚支持手段17は、筐体11の側壁112の外面に形成されたフック穴171と、該フック穴171に係合させることで筐体11の側壁112に取り付けられる棚受け具172とを要素とする。通常、フック穴171は、高さ方向に沿って間欠的に形成される。棚5の一方の側端部は、棚受け具172を介して筐体11に支持されることとなる。
図7、図8に示すように、袖机を使用するユーザから見て右側にある右袖構造体2は、前方より物品を出し入れ可能な第一の収納空間S1と、側方より物品を収納可能な第二の収納空間S2とを有する。本実施形態における右袖構造体2は、第一の収納空間S1を内包する収納庫21を袖机に一体的に設け、かつ、該第一の収納空間S1の背後に第二の収納空間S2を形成したものである。
収納庫21は、第一の収納空間S1を遮蔽する上壁211、下壁212、左右の側壁213、214及び後壁215を備えてなり、前方に開口する。収納庫21の前面には、ヒンジを介して開き戸22が取り付けられており、この開き戸22によって第一の収納空間S1と外部とを連通する開口を開閉する。両側壁213、214の内向面には、高さ方向に沿って間欠的にフック穴216が形成されており、該フック穴216に係合させて棚受け具217を取り付けることができる。これらを利用して、第一の収納空間S1内に棚218を高さ位置変更可能に設置し得る。
収納庫21は、所定規格のファイルFを複数収納しておくのに適しているように構成される。詳述すると、収納庫21に内在する第一の収納空間S1の高さ方向の内寸、言い換えるならば上壁211から下壁212までの距離を、所定規格のファイルFの表紙高さL2寸法の複数倍に対応させている。さらに、第一の収納空間S1の奥行方向の内寸、言い換えるならば収納庫21の前端近傍から後壁215までの距離を、所定規格のファイルFの表紙幅L1寸法よりも大きく設定している。これにより、図9に示すように、ファイルFの背F1を前方に向けた状態で、複数のファイルFを立てて上下に複数段(図示例では、2段)陳列することが可能となっている。
しかして、第二の収納空間S2を、収納庫21の後壁215と幕板4との間に存在させている。第二の収納空間S2の奥行方向の内寸は、第一の収納空間S1の奥行方向の内寸に概ね等しい。第二の収納空間S2は、袖机における内側方即ち左方に開放され、下肢空間に連通する。一方で、外側方即ち右方は閉止される。図示例では、外側方にある収納庫21の側壁214を後壁215よりも後方に延伸させて、第二の収納空間S2を外側方より遮蔽している。第二の収納空間S2の後方は、幕板4によって遮蔽される。
第二の収納空間S2には、一または複数の棚5、6が設けられる。その一つは、既に述べた袖机の下肢空間に渡される棚5である。この棚5の一端側は左袖構造体1の筐体11に支持されているが、他端側は第二の収納空間S2を外側方より遮蔽している収納庫21の側壁214の後半部に支持される。棚5の他端側を支持するべく、収納庫21の側壁214の後半部には、左袖構造体1の筐体11に設けられたものと同様の棚支持手段23が設けられる。即ち、側壁214の後半部の内向面に高さ方向に沿って間欠的にフック穴231が形成され、フック穴231に係合させて棚受け具232が取り付けられて、棚5の他端側が棚受け具232を介して支持される。棚5の高さ位置は、棚受け具172、232を係合させるフック穴171、231を変更することを通じて調整可能である。但し、棚5の他端側が収納庫21の後壁215や幕板4に支持される態様を妨げない。もう一つは、両側端が第二の収納空間S2内に収まっている棚6である。この棚6は、下肢空間には突出しない。この棚6は、収納庫21の側壁214の後半部、収納庫21の後壁215、または幕板4によって支持される。本実施形態では、この棚6を上記の棚5よりも下方に設けるものとしている。図示例では、袖机の下端部、幕板4の下縁近傍に設置されている。この棚6は、袖机を使用するユーザの履き物、鞄等を載置することを主な用途として想定したもので、一部を肉抜きしてある。
ところで、袖机の両外側面、即ち左袖構造体1の筐体11の外方側面、右袖構造体2の収納庫21の外方側面にはそれぞれ、手指を掛けることができる凹部7を形成してある。これら凹部7は、袖机を運搬する際に利用される。
左袖構造体1と右袖構造体2との間、天板3の直下にも、抽斗8が設けられている。この中央の抽斗8は、ノート型のパーソナルコンピュータ等を収納可能であるようにその高さ方向の内寸を深めに設定してある。
本実施形態によれば、収納空間S1、S2を内在させる袖構造体2を側部に設けた袖机において、前記袖構造体2を、前方に開口しかつ後方が後壁215により袖机の後端の手前で閉じられた第一の収納空間S1と、前記後壁215と袖机の後端との間の領域に構成された第二の収納空間S2とを有するものとしたため、袖構造体2の奥方の領域に前方以外の方向から物品を出し入れすることが可能となる。これまで必ずしも有効利用されていなかった袖構造体2の奥方の領域に新たな活用の途を与えることができ、袖構造体2全体として収納効率の向上が図られる。しかも、第二の収納空間S2は、第一の収納空間S1とは異なる態様、用途で使用することができる。例えば、比較的使用頻度の高い物品を第一の収納空間S1に収納し、比較的使用頻度の低い物品を第二の収納空間S2に収納する、といった使用が可能である。つまり、袖構造体2の使用のフレキシビリティが増す。
前記第二の収納空間S2が内側方に開口する一方、外側方及び後方から遮蔽されているため、第二の収納空間S2に対する物品の出し入れは原則として袖机の天板3下の下肢空間より行うこととなり、第二の収納空間S2に収納される物品が他者の目に触れにくくなる。該第二の収納空間S2は、あまり人目につかないほうが室内の雰囲気を良好に保つ履き物のような物品、または、プライバシー・セキュリティ保護の見地から他者の手の届きにくい場所に置いておきたい鞄のような物品を保管する場所として好適となる。
袖構造体2には、前後に進退移動する抽斗を配置せず、第一の収納空間S1の開口を開閉する開き戸22を取り付けた。これにより、抽斗及び抽斗に付帯するサスペンションレール機構等が不要となり、製造コストの低減につながる。
前記第一の収納空間S1の奥行方向の内寸を、所定規格のファイルFの表紙幅寸法L1よりも大きく設定したため、表紙幅L1方向を収納空間S1の奥行方向に沿わせた状態、つまり背F1を前方に向けた状態で所定規格のファイルFを収納することが可能である。さらに、前記第一の収納空間S1が、前記所定規格のファイルFをその表紙高さL2方向を上下に向けた状態で複数段収容し得るように構成されているため、書棚にファイルFを並べて収納する場合の如く、背F1を前方に向けて立てて複数のファイルFを陳列し得るものとなる。
前記第二の収納空間S2に設けられ、かつその一端側が第二の収納空間S2より内側方に延伸して袖机の下肢空間に達している棚5を有するため、第二の収納空間S2及び下肢空間を連続的に物品収納のためのスペースとして使用可能となる。
第二の収納空間S2に設けるべき棚6の側端を第二の収納空間S2内に収め、下肢空間側に突出させないようにしたため、この棚6が袖机を使用しているユーザの足と干渉することは避けられる。
加えて、前記袖構造体2の外側方の側面に、手指を掛けることができる凹部7を形成してあるため、袖机の運搬の際にこれを利用できる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、本発明に係る袖構造体2を、袖机の右側にではなく左側に設けても構わない。左袖構造体1と右袖構造体2との配置は、入れ替えることができる。
第二の収納空間S2の外側方を、収納庫21の側壁214と以外の部材によって遮蔽する態様を妨げない。
逆に、図10に例示するように、第二の収納空間S2の外側方を遮蔽せず、外側方より物品を出し入れできるようにしても構わない。また、幕板の一部を切り欠いて、物品を後方より出し入れできるように構成することも考えられる。
左袖構造体1の抽斗12、13が有する収納空間SU、SD、右袖構造体2が有する第一の収納空間S1及び第二の収納空間S2が、必ずしもA4版のファイルを収納対象として構成されるとは限らない。B5判のファイルや領収書、請求書を綴じるファイル等、種々の規格のファイルが市場に流通しており、A4版以外のファイルに最適化されることも当然に考えられる。即ち、上記の収納空間の内寸は一意には限定されず、収納対象となるファイルの規格に応じて変更される。
その他各部の具体的構成は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態における袖机を示す斜視図。 同実施形態における袖机を示す正断面図。 左袖構造体を示す側断面図。 上段の抽斗を示す斜視図。 下段の抽斗を示す斜視図。 左袖構造体に設けられる棚支持手段を示す側断面図。 右袖構造体を示す平断面図。 右袖構造体を示す側断面図。 収納庫を示す斜視図。 本発明の一変形例を示す斜視図。
符号の説明
2…袖構造体
215…後壁
22…開き戸
5…棚
6…棚
S1…第一の収納空間
S2…第二の収納空間
F…ファイル
L1…表紙幅
L2…表紙高さ

Claims (8)

  1. 収納空間を内在させる袖構造体を側部に設けた袖机であって、
    前記袖構造体が、前方に開口しかつ後方が後壁により袖机の後端の手前で閉じられた第一の収納空間と、前記後壁と袖机の後端との間の領域に構成された第二の収納空間とを有し、前面にヒンジを介して開き戸が取り付けられ該開き戸により前記第一の収納空間の開口を開閉する抽斗を保持しないものとなっており、
    前記第二の収納空間の後方が幕板によって遮蔽され、
    かつ、前記第二の収納空間に棚が設けられ、その棚が第二の収納空間から内側方に前後幅寸法一定のまま延伸して袖机の下肢空間に達していることを特徴とする袖机。
  2. 前記第二の収納空間は内側方に開口する一方、外側方及び後方からは遮蔽されている請求項1記載の袖机。
  3. 前記第二の収納空間の奥行方向の内寸が前記第一の収納空間の奥行方向の内寸に概ね等しい請求項1または2記載の袖机。
  4. 前記第一の収納空間の奥行方向の内寸が、所定規格のファイルの表紙幅寸法よりも大きく設定されている請求項1、2または3記載の袖机。
  5. 前記第一の収納空間は、前記所定規格のファイルをその表紙高さ方向を上下に向けた状態で複数段収容し得るように構成されている請求項3記載の袖構造体。
  6. 前記棚が該袖机の奥行寸法の半分程度の前後幅寸法を有している請求項1、2、3、4または5記載の袖机。
  7. 前記第二の収納空間に設けられ、かつその両端が第二の収納空間内に収まっている棚を有する請求項1、2、3、4または5記載の袖机。
  8. 前記袖構造体の外側方の側面に、手指を掛けることができる凹部を形成してある請求項1、2、3、4、5、6または7記載の袖机。
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