JPS6310796Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、奥行が短い洗面所の壁体へ固定して
用いられる洗面台装置に関するものである。

周知の如く、洗面ボウルの下方は空間部となつ
ており、従来、この空間部に諸々の物品が雑然と
置かれていることがあり、美観上好ましからざる
は勿論、必要とする物品を直ちに取出し得ない欠
点があつた。

本考案は上記の欠点を解決するために成された
もので、本考案の目的は、ボウル部と該ボウル部
の左右に物置き部を有する本体板の下方空間部
に、物品の収納ケースを配し、該収納ケース内に
所望の物品を入れて保管し、必要に応じて直ちに
取出し得られ、又整然とした外観を保持し得る洗
面台装置を提供するにある。

また、本考案の他の目的は、本体板の前縁中央
部に使用者が入り得る凹陥部を形成し、奥行の短
い洗面所に設置可能な洗面台装置を提供するにあ
る。

さらに、本考案の他の目的は、コツクを使用者
の手近に配し、操作の容易な洗面台装置を提供す
るにある。

次に、上記の目的を達成し得る本考案の実施例
を、添付図面について詳細に説明する。

１は背板、２はボウル部２ａと該ボウル部２ａ
の左右に形成した物置き部２ｂ及び背部の立上り
板部２ｃより成る本体板を示し、該本体板２の前
縁２ｄの中央部には後方への凹陥部２ｅが形成さ
れている。そして、かく構成された本体板２が背
板１の所望高さにおいて該背板１に固着されてい
る。又本体板２の上部において鏡３が背板１の中
央に固着され、鏡３の上部において照明灯４が背
板１の中央に固着されている。更に又キヤビネツ
ト５が鏡３の左右において背板１に固着されてい
る。

６はキヤビネツトに形成された配管挿通兼用の
受台、７はキヤスター７ａを有する収納ケースを
示し、上記受台６はボウル部２ａの下部に設けら
れ、且前後長は前縁２ｄの中央部に形成された凹
陥部２ｅに使用者が入る場合に邪魔にならないよ
うに形成されている。なお、２ｆは排水孔、８は
ボウル部２ａの前後方向の中間において、左右の
物置き部２ｂの何れか一方に設けられたコツク、
８ａはコツク８に回動可能に設けられた吐出管を
示す。

上記の構成において、洗面所の壁体へ固定した
背板１に本体板２を固着し、受台６に所望の物品
を収納すると共に、所望の物品を入れた収納ケー
ス７を本体板２の左右の物置き部２ｂの下方空間
部に納めて置き、必要に応じてキヤスター７ａを
介して収納ケース７を左右に引出して使用し、又
前縁２ｄの中央部に形成した凹陥部２ｅに入つて
洗面をし、鏡３やキヤビネツト５を用いるもの
で、奥行の短い洗面所に設置することができる。
またコツク８がボウル部２ａの前後方向の中間に
おいて、物置き部２ｂに設けられているので、本
体板２の凹陥部２ｅに入つたときに手近かにあ
り、容易に操作し得るものである。

本考案は上記したように、ボウル部を有する本
体板の下部空間部にキヤビネツト形式の受台及び
キヤスター付の収納ケースを配したことにより、
所望の物品を入れて整然と配置し得ると共に必要
に応じて容易に取出すことができる。

また、本体板の前縁中央部に後方への凹陥部を
形成したことにより、使用者が凹陥部に入つて洗
面をすることができ、奥行の短い洗面所への設置
が可能である。

さらに、コツクをボウル部の前後方向の中間に
おいて本体板の物置き部に設けたことにより、使
用者の手近にあつてその操作が容易である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る洗面台装置の実施例を示
し、第１図は正面図、第２図は側面図、第３図は
第１図の−線の断面図である。 ２……本体板、２ａ……ボウル部、２ｂ……物
置き部、２ｅ……凹陥部、６……受台、７……収
納ケース、７ａ……キヤスター。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 受台上に載置固定したボウル部と該ボウル部の
   左右に形成した物置き部とから成る本体板の前縁
   中央部に後方への凹陥部を形成し、前記左右の物
   置き部の何れか一方にボウル部の前後方向の中間
   においてコツクを設けると共に、左右の物置き部
   の下方空間部にキヤスター付収納ケースを納めた
   ことを特徴とする洗面台装置。