JP3194417U - 開放感あるキッチンとリビング・ダイニングとを一体とした部屋 - Google Patents

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田中 修
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Abstract

【課題】調理台上面がリビング・ダイニング側から見えなくできる開放感のあるキッチンとリビング・ダイニングとを一体とした部屋を提供する。【解決手段】キッチンとリビング・ダイニングとを一体とした部屋において、該部屋のキッチン部分とリビング・ダイニング部分の間に、調理台4、調理加熱器具2及びシンク3を一体とした対面キッチンカウンター1を設置し、対面キッチンカウンター1の前面(リビング・ダイニングに面した面)及び側面の少なくとも一方を対面キッチンカウンター1の上面より200mm〜250mm高くカウンターを囲む立ち上げ部7を設け、且つ対面キッチンカウンター1の調理加熱器具2上部の天井にレンジフード8を設ける。【選択図】図3

Description

本考案はマンションにおいて所謂K・LDと称されるキッチンとリビング・ダイニングとを一体とした部屋に関し、特に該部屋に居住したとき開放感が感じられるキッチンとリビング・ダイニングとを一体とした部屋に関する。
近年、マンション等において、キッチンとリビング・ダイニングとを一体とし調理する人も他の人々と共に団欒に加わり、楽しみながら調理が出来るような部屋が普及している。このような部屋はキッチンとリビング・ダイニングとの間に、調理台、加熱設備及び流し台(シンク)を一体とした対面式キッチンカウンターが設けられている。
しかし、対面式キッチンカウンターではカウンター上面に載置した調味料や油の瓶或いは調理中の調理人の手許がリビング・ダイニング側に居る人の目に触れ、また、調理及び後片付け等のキッチン側の作業による水滴跳ねや或いは調理中の熱がリビング・タイニング側に向かうという不都合があった。これを防止するため種々の工夫がなされている。例えば特許文献1(特開2007−135877号公報)ではキッチンとリビングとを区切る腰壁の上にリビング側に張り出すように設けられた笠木カウンターを有するキッチンユニットが開示されており、該キッチンユニットは笠木カウンターのキッチン側端部は突出して設けられ、該キッチン側端部の下面とシンクのカウンター部とは連結部で連結されていると共に該連結部材はシンクからの跳ね水を返す傾斜部を有する対面式キッチンユニットである。この対面式キッチンユニットでは腰壁(高さ90cm―1m程度)の上面に笠木カウンターを設けているので、シンクで調理や食器洗浄等のときに使用した水によりリビング側の汚れは防止できるが、笠木カウンターはリビング側に張り出しており、また、コンロ前にも視界を遮る壁があるため、キッチン側とリビング・タイニング側との一体感が薄れる傾向にある。また、特許文献2(特開2003−102566号公報)には室内空間を台所側とダイニング側とに仕切る対面式キッチンにおいて、略フラットとなる上面形状をなすカウンターと、このカウンターに設けられたコンロ及び/又はシンクの近傍に起立姿勢を維持した状態で取り付けられる仕切り部材とを備え、前記仕切り部材は、前記カウンターの上面を台所側とダイニング側とに区分することを特徴とするキッチンが開示されており、特許文献3(特開2006−325908号公報)ではカウンター上面に起立状態で配置された衝立は、横方向の一方の端部がカウンターに鉛直軸回りに回転可能に連結されていて、前記カウンターの上面に臨む空間をキッチン側とダイニング側とに仕切る使用位置と、前記空間をキッチン側とダイニング側とに仕切らない非使用位置との間で移動可能に構成されていることを特徴とするキッチン用フロアキャビネットが開示されている。これらの仕切り部材或いは衝立は食器等の洗浄の跳ね返り水がダイニング側を汚すことは防げるが、仕切り部材や衝立はキッチンカウンターの上面に設けるので貴重な作業面を有効的に使えず、また、カウンター上面に載置した調味料や油の瓶或いは調理中の調理人の手許がリビング・ダイニング側に居る人の目に触れ、キッチンを常に清掃しなければならない煩わしさがある。
特開2007−135877号公報 特開2003−102566号公報 特開2006−325908号公報
本考案者はキッチンとリビング・ダイニングとの一体感と共に、開放感が感じさせる部屋を提供すべく種々検討した結果、本考案を完成したもので、本考案の目的は開放感が感じられるキッチンとリビング・ダイニングとを一体とした部屋を提供することである。
本考案の要旨は、キッチンとリビング・ダイニングとを一体とした部屋において、該部屋に調理台、加熱設備及び流し台(シンク)を一体としたキッチンカウンターを設置してキッチン部分とリビング・ダイニング部分に区分し、前記キッチンカウンターのリビング・ダイニングに接した面(以下、単にカウンター前面という)及び側面の少なくとも一方を前記カウンターの上面より200〜250mm、特に好ましくは約225mm高くカウンターを囲む立ち上げ部を設け、且つ前記カウンターの加熱設備上部の天井にレンジフードファンを設けたことを特徴とする開放感のあるキッチンとリビング・ダイニングとを一体とした部屋である。
本考案においては対面キッチンカウンターの前面及び側壁の少なくとも一方を前記カウンターの上面より高さ200〜250mm特に好ましくは約225mmの立ち上げ部材を設けているので、調理台上の雑多な調味料の瓶や調理人の手許を隠すことが出来ると共に立ち上げ部材の高さは左程高くはないので、キッチンとリビング・ダイニングとの一体感を保持し、キッチン側からの開放感が得られる等の効果を奏する。
本考案に係る部屋の平面図 リビング・ダイニング側から見た本考案に係る部屋の斜視図 キッチン側から見た本考案に係る部屋の斜視図
本考案について更に詳細に述べる。
本考案に係るキッチンとリビング・ダイニングとの間に設けた対面式キッチンカウンターには調理用加熱器具とシンクとが調理台程度の間隔を置いて設けられており、その前面、即ちリビング・ダイニング側および少なくとも一方の側面に立ち上げ部を設ける。この立ち上げ部材の高さは、前記カウンターの上面より200mm〜250cmであって、この高さより高いとキッチンとリビング・ダイニングとの一体感が失われ、また、これより低いとリビング・ダイニング側より調理人の手許や調味料や洗剤等の容器などを隠す機能が失われやすい。特に好ましい高さとしては約225mmである。この立ち上げ部はキッチンカウンターを囲むように前面及び少なくとも一方の側面を設ける。立ち上げ部の上面は幅約150mm程度平らにし、調理品や片付けものを載置出来るようにすると便利である。また、立ち上げ部の表面にはクロスを貼付したりして意匠性を高めることが好ましい。 キッチンカウンターに設けられている調理用加熱器具の上部天井にはレンジフードを設け、調理中の熱や臭いをレンジフードより外部に散逸するようにする。
次に図面を参照しつつ更に具体的に説明する。
図1は本発明に係る部屋の平面図であって、該部屋に対面キッチンカウンター1を載置し、キッチン部とリビング・ダイニング側とに区分する。対面キッチンカウンター1には調理加熱器具2とシンク3とを間隔を置いて設け、この間隔部分を調理台4とすると共に、調味料や食用油等の調理に使用する材料の置き場所をも兼ねる。キッチンカウンター1の前面、即ちリビング・ダイニング側の面5及び少なくとの一方の側面6を囲むようにして立ち上げた。立ち上げ部7の高さは対面キッチンカウンターの上面より約225mm高くし、その上面を平らにし、約150mmの幅を持たせた。キッチンカウンター1に設けられている調理用加熱器具2の上部天井にはレンジフード8を設け、調理中の熱や臭いをレンジフードより外部に散逸させた。
本考案はキッチンとリビング・ダイニングとを一体とした空間に対面キッチンカウンターを囲むような立ち上げ部を有する対面キッチンカウンターを設置することによってキッチンとリビング・ダイニングとの一体感と共に、開放感が感じさせる部屋を提供することが出来た。
1 対面キッチンカウンター 2 調理加熱器具 3 シンク
4 調理台 5 キッチンカウンターの正面
6 キッチンカウンターの側面 7 立ち上げ部
8 レンジフード

Claims (2)

  1. キッチンとリビング・ダイニングとを一体とした部屋において、該部屋のキッチン部分とリビング・ダイニング部分の間に、調理台、加熱設備及び流し台(シンク)を一体としたキッチンカウンターを設置し、該キッチンカウンターの前面(リビング・ダイニングに面した面)及び側面の少なくとも一方を前記カウンターの上面より200mm〜250mm高くカウンターを囲む立ち上げ部を設け、且つ前記カウンターの加熱設備上部の天井にレンジフードファンを設けたことを特徴とする開放感のあるキッチンとリビング・ダイニングとを一体とした部屋。
  2. 前記立ち上げ部の高さはカウンター上面より約225mmである請求項1に記載の開放感のあるキッチンとリビング・ダイニングとを一体とした部屋。
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