JP2004353315A - 二世帯住宅 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一方世帯側の居住区画1と他方世帯側の居住区画2とが両居住区画1、2の境界線xに沿った隔壁x’によって左右に概ね区分されていると共に、一階上の階LUと一階下の階LDとの動線が、一方世帯側の居住区画1と他方世帯側の居住区画2との境界線x上に配される踊り場3と、一方世帯側の居住区画1における一階上の階LUからこの踊り場3に続く第一階段4と、他方世帯側の居住区画2における一階上の階LUからこの踊り場3に続く第二階段5と、この踊り場3から一方世帯側の居住区画1における一階下の階LDに続く第三階段6と、この踊り場3から他方世帯側の居住区画2における一階下の階LDに続く第四階段7とによって確保されるようにしてある。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、一方世帯側の居住区画と他方世帯側の居住区画とがそれぞれ多層階よりなるようにしてある二階以上の多層階よりなる二世帯住宅の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の二世帯住宅は、一方世帯側の居住区画と他方世帯側の居住区画とがほぼ完全に分離されている。このため、両世帯の居住者の住宅内での交流は、自身の居住区画の玄関を通じて一旦外に出た後、他方世帯の居住区画に別個に設けられた玄関からこの他方世帯の居住区画内に入り込んでなすスタイルがもっとも一般的である。
【0003】
両世帯の居住区画を仕切る隔壁のうち、廊下に面する隔壁に扉などを設け、一旦外に出なくても他方世帯の居住区画内に入り込めるようにした二世帯住宅もあるが、二世帯住宅が多層階よりなる場合、一階にこうした扉などがある場合には、隣り合っているにもかかわらず、自身の居住区画の二階から直接他方世帯の居住区画の二階には行くことができず、自身の居住区画の一階と他方世帯の居住区画の一階とを経由しなければならない。
【0004】
また、二階にこうした扉などがある場合には、隣り合っているにもかかわらず、自身の居住区画の一階から直接他方世帯の居住区画の一階には行くことができず、自身の居住区画の二階と他方世帯の居住区画の二階とを経由しなければならないこととなる。
【0005】
もちろん、前記のような扉などを一階にも二階にも設ければこうした不便さはなくなるが、両居住者の住宅内での行動や行き来の便を考慮した合理的な動線の確保は難しく、また、二世帯住宅の間取りの自由度の制約や建物の構造の複雑化を招くこととなる。
【0006】
そこでこの発明は、多層階よりなる二世帯住宅において、各世帯内での一階上の階と一階下の階との動線、および、両世帯間の行き来をするための動線を、一方世帯側の居住区画と他方世帯側の居住区画との間に、建物の構造の複雑化を招くことなく、効率的に確保させるようにすることを主たる目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明にあっては、二世帯住宅が以下の(1)〜(3)の構成を備えたものとした。
(1)二階以上の多層階よりなる二世帯住宅であって、
(2)一方世帯側の居住区画と他方世帯側の居住区画とが両居住区画の境界線に沿った隔壁によって左右に概ね区分されていると共に、
(3)一階上の階と一階下の階との動線が、
一方世帯側の居住区画と他方世帯側の居住区画との境界線上に配される踊り場と、
一方世帯側の居住区画における一階上の階からこの踊り場に続く第一階段と、
他方世帯側の居住区画における一階上の階からこの踊り場に続く第二階段と、
この踊り場から一方世帯側の居住区画における一階下の階に続く第三階段と、
この踊り場から他方世帯側の居住区画における一階下の階に続く第四階段とによって確保されるようにしてある。
【0008】
かかる構成によれば、
(1)第一階段と踊り場と第三階段によって、一方世帯側の居住者が一階上の階から一階下の階へと移動する動線、および、一方世帯側の居住者が一階下の階から一階上の階へと移動する動線を確保することができる。
(2)また、第二階段と踊り場と第四階段によって、他方世帯側の居住者が一階上の階から一階下の階へと移動する動線、および、他方世帯側の居住者が一階下の階から一階上の階へと移動する動線を確保することができる。
(3)また、第一階段と踊り場と第二階段によって、一方世帯側の居住者が一方世帯側の一階上の階から他方世帯側の一階上の階へと移動する動線、および、他方世帯側の居住者が他方世帯側の一階上の階から一方世帯側の一階上の階へと移動する動線を確保することができる。
(4)また、第三階段と踊り場と第四階段によって、一方世帯側の居住者が一方世帯側の一階下の階から他方世帯側の一階下の階へと移動する動線、および、他方世帯側の居住者が他方世帯側の一階下の階から一方世帯側の一階下の階へと移動する動線を確保することができる。
(5)また、第一階段と踊り場と第四階段によって、一方世帯側の居住者が一方世帯側の一階上の階から他方世帯側の一階下の階へと移動する動線、および、他方世帯側の居住者が他方世帯側の一階下の階から一方世帯側の一階上の階へと移動する動線を確保することができる。
(6)また、第三階段と踊り場と第二階段によって、一方世帯側の居住者が一方世帯側の一階下の階から他方世帯側の一階上の階へと移動する動線、および、他方世帯側の居住者が他方世帯側の一階上の階から一方世帯側の一階下の階へと移動する動線を確保することができる。
【0009】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の二世帯住宅における踊り場に続いて住宅内においてテラス状をなすコミニュケーションスペースが設けてあることを特徴としている。
【0010】
かかる構成によれば、前記第一〜第四階段と踊り場とによって上記の複数の動線を確保しながら、さらに、一方世帯側の居住区画と他方世帯側の居住区画との間に、一方世帯側の居住者と他方世帯側の居住者とがコミュニケーションをとるための空間を簡単に形成させることができる。
【0011】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2記載の二世帯住宅における踊り場が、戸又は扉付きの間仕切りによって、区分されており、区分された踊り場の一部が第一階段と第三階段とに接続され、かつ、区分された踊り場の他部が第二階段と第四階段とに接続されるようになっていることを特徴としている。
【0012】
かかる構成によれば、前記第一〜第四階段と踊り場とによって上記の複数の動線を確保しながら、さらに、一方世帯側の居住区画と他方世帯側の居住区画とを間仕切りによって、この踊り場においても必要に応じて物理的に分離させることができ、両居住区画の独立性をより高めるようにしたライフスタイルを確保することもできる。
【0013】
また、請求項4記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2記載の二世帯住宅における第一階段の降り口と第三階段の昇り口、および、第二階段の降り口と第四階段の昇り口がそれぞれ、戸又は扉によって閉塞されるようになっていることを特徴としている。
【0014】
かかる構成によれば、前記第一〜第四階段と踊り場とによって上記の複数の動線を確保しながら、さらに、一方世帯側の居住区画と他方世帯側の居住区画とを必要に応じて物理的に分離させることができ、両居住区画の独立性をより高めるようにしたライフスタイルを確保することもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図10に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0016】
なお、ここで図1ないし図5は、この発明にかかる二世帯住宅の適用例の一つを、また、図6ないし図10は、この発明にかかる二世帯住宅の適用例の他の一つを、それぞれ示しており、図1はかかる二世帯住宅の適用例の一つにおける1階の見取り図であり、図3はかかる二世帯住宅の二階の見取り図であり、図2は図1における踊り場3の形成箇所を拡大して、また、図4は図3における踊り場3の形成箇所を拡大して、それぞれ示している。また、図5はかかる踊り場3と第一〜第四階段4〜7のみを斜視の状態で表している。また、図6はかかる二世帯住宅の適用例の他の一つにおける1階の見取り図であり、図8はかかる二世帯住宅の二階の見取り図であり、図7は図6における踊り場3の形成箇所を拡大して、また、図9は図8における踊り場3の形成箇所を拡大して、それぞれ示している。また、図10はかかる踊り場3と第一〜第四階段4〜7のみを斜視の状態で表している。
【0017】
この実施の形態にかかる二世帯住宅は、一方世帯側の居住区画1と他方世帯側の居住区画2とがそれぞれ多層階よりなるようにしてある二階以上の多層階よりなる二世帯住宅である。
【0018】
かかる二世帯住宅は、一方世帯側の居住区画1と他方世帯側の居住区画2とが両居住区画1、2の境界線xに沿った隔壁x’によって左右に概ね区分されている。
【0019】
そして、かかる二世帯住宅における一階上の階LUと一階下の階LDとの動線(居住者の動きを線で結んだもの/居住者の行動路)、つまり、二階建ての場合にあっては一階と二階との動線が、三階建ての場合にあっては一階と二階との動線や二階と三階との動線が、
(1)一方世帯側の居住区画1と他方世帯側の居住区画2との境界線x上に配される踊り場3と、
(2)一方世帯側の居住区画1における一階上の階LUからこの踊り場3に続く第一階段4と、
(3)他方世帯側の居住区画2における一階上の階LUからこの踊り場3に続く第二階段5と、
(4)この踊り場3から一方世帯側の居住区画1における一階下の階LDに続く第三階段6と、
(5)この踊り場3から他方世帯側の居住区画2における一階下の階LDに続く第四階段7とによって確保されるようにしてある。
【0020】
これにより、かかる二世帯住宅にあっては、
(1)第一階段4と踊り場3と第三階段6によって、一方世帯側の居住者の一階上の階LUと一階下の階LDとの動線を確保することができる。
(2)また、第二階段5と踊り場3と第四階段7によって、他方世帯側の居住者の一階上の階LUと一階下の階LDとの動線を確保することができる。
(3)また、第一階段4と踊り場3と第二階段5によって、一方世帯側の居住者が一方世帯側の一階上の階LUから他方世帯側の一階上の階LUへと移動する動線、および、他方世帯側の居住者が他方世帯側の一階上の階LUから一方世帯側の一階上の階LUへと移動する動線を確保することができる。
(4)また、第三階段6と踊り場3と第四階段7によって、一方世帯側の居住者が一方世帯側の一階下の階LDから他方世帯側の一階下の階LDへと移動する動線、および、他方世帯側の居住者が他方世帯側の一階下の階LDから一方世帯側の一階下の階LDへと移動する動線を確保することができる。
(5)また、第一階段4と踊り場3と第四階段7によって、一方世帯側の居住者が一方世帯側の一階上の階LUから他方世帯側の一階下の階LDへと移動する動線、および、他方世帯側の居住者が他方世帯側の一階下の階LDから一方世帯側の一階上の階LUへと移動する動線を確保することができる。
(6)また、第三階段6と踊り場3と第二階段5によって、一方世帯側の居住者が一方世帯側の一階下の階LDから他方世帯側の一階上の階LUへと移動する動線、および、他方世帯側の居住者が他方世帯側の一階上の階LUから一方世帯側の一階下の階LDへと移動する動線を確保することができる。
【0021】
すなわち、かかる二世帯住宅にあっては、前記第一〜第四階段4〜7と踊り場3とによって、上記の複数の動線を、一方世帯側の居住区画1と他方世帯側の居住区画2との間に、建物の構造の複雑化を招くことなく、効率的に確保させることができる。
【0022】
踊り場3は、一階下の階LDのフロア面よりも高いレベルで、かつ、一階上の階LUのフロア面よりも低いレベルに設けられる。
【0023】
このように設けられる踊り場3に続いて住宅内においてテラス状をなすコミュニケーションスペース8を設けておくこともある。
【0024】
かかるコミュニケーションスペース8は、踊り場3と同面上をなすように設けられる必要は必ずしもないが、一階下の階LDのフロア面よりも高いレベルで、かつ、一階上の階LUのフロア面よりも低いレベルに設けられることとなる。
【0025】
このようにした場合、前記第一〜第四階段4〜7と踊り場3とによって上記の複数の動線を確保しながら、さらに、一方世帯側の居住区画1と他方世帯側の居住区画2との間に、一方世帯側の居住者と他方世帯側の居住者とがコミュニケーションをとるための空間を簡単に形成させることができる。すなわち、かかるコミュニケーションスペース8は、上記複数の動線上に位置され、かつ、両世帯の居住区画1、2の境界線x上に配されることから、共用部分的な色彩を持つものであり、専用部分的な色彩を持つ他方の世帯側の居住区画内に行ってコミニュケーションをとるよりも気楽に、このコミニュケーションスペース8を利用して他方の世帯側の居住者とのコミュニケーションをとることができる。
【0026】
また、踊り場3が、戸又は扉付きの間仕切り9によって、区分されており、区分された踊り場3の一部が第一階段4と第三階段6とに接続され、かつ、区分された踊り場3の他部が第二階段5と第四階段7とに接続されるようにしておくこともある。
【0027】
このようにした場合、前記第一〜第四階段4〜7と踊り場3とによって上記の複数の動線を確保しながら、さらに、一方世帯側の居住区画1と他方世帯側の居住区画2とを間仕切り9によって、この踊り場3においても必要に応じて物理的に分離させることができ、両居住区画1、2の独立性をより高めるようにしたライフスタイルを確保することもできる。
【0028】
また、第一階段4の降り口と第三階段6の昇り口、および、第二階段5の降り口と第四階段7の昇り口がそれぞれ、戸又は扉によって閉塞されるようにしておくこともある。
【0029】
このようにした場合にも、前記第一〜第四階段4〜7と踊り場3とによって上記の複数の動線を確保しながら、さらに、一方世帯側の居住区画1と他方世帯側の居住区画2とを必要に応じて物理的に分離させることができ、両居住区画1、2の独立性をより高めるようにしたライフスタイルを確保することができる。
【0030】
図1ないし図5は、かかる二世帯住宅の一適用例を示している。この図1ないし図5に示される例にあっては、一方世帯側の居住区画1と他方世帯側の居住区画2とが平面視の状態において左右に並んで配され、かつ、両居住区画1、2がそれぞれ二階建てになっている。
【0031】
両居住区画1、2は、一階および二階においてそれぞれ、隔壁x’により左右に概ね区分されており、両居住区画1、2の境界線xはこの隔壁x’に沿ったものとして観念される。
【0032】
かかる例にあっては、一階において、一方世帯側の居住区画1と他方世帯側の居住区画2とが境界線xを中心としたほぼ線対称の間取りを持つようになっている。また、一階においては、玄関ポーチPを共有とするようにして、この玄関ポーチPに続いて、一方世帯側の居住区画1への入り口となる玄関1aと、他方世帯側の居住区画2への入り口となる玄関2aとが、左右に並んで設けられている。
【0033】
踊り場3は、前記境界線x上に、つまり、この境界線xをまたぐようにして、配されている。踊り場3は、二世帯住宅のほぼ中央に位置されるようになっている。
【0034】
このように配される踊り場3における玄関ポーチP側の両側部のうち、一方世帯側の居住区画1に臨んだ側部に、第三階段6の上部が接続され、
また、かかる踊り場3における玄関ポーチP側の両側部のうち、他方世帯側の居住区画2に臨んだ側部に、第四階段7の上部が接続されている。
【0035】
また、このように配される踊り場3における前記第三階段6および第四階段7が接続されていない両側部のうち、一方世帯側の居住区画1に臨んだ側部に、第一階段4の下部が接続され、
また、かかる踊り場3における前記第三階段6および第四階段7が接続されていない両側部のうち、他方世帯側の居住区画2に臨んだ側部に、第二階段5の下部が接続されている。
【0036】
また、この例にあっては、第一階段4の降り口と第三階段6の昇り口、および、第二階段5の降り口と第四階段7の昇り口がそれぞれ、引き込み戸9aによって閉塞されるようにしてある。これらの引き込み戸9aを閉塞すれば、両居住区画1、2は物理的に概ね分離されることとなる。踊り場3の上方には、吹き抜けを支障なく設けることができ、さらに、この吹き抜けの直上の屋根部をトップライト構造とすることにより、踊り場3および各階段4〜7の採光を適切に確保することができる。
【0037】
図6ないし図10は、かかる二世帯住宅のさらに別の適用例の一つを示している。この図6ないし図10に示される例にあっても、一方世帯側の居住区画1と他方世帯側の居住区画2とが平面視の状態において左右に並んで配され、かつ、両居住区画1、2がそれぞれ二階建てになっている。
【0038】
両居住区画1、2は、一階および二階においてそれぞれ、隔壁x’により左右に概ね区分されており、両居住区画1、2の境界線xはこの隔壁x’に沿ったものとして観念される。
【0039】
かかる例にあっては、一階において、一方世帯側の居住区画1と他方世帯側の居住区画2とが境界線xを中心としたほぼ線対称の間取りを持つようになっている。また、一階においては、玄関ポーチPを共有とするようにして、この玄関ポーチPに続いて、一方世帯側の居住区画1への入り口となる玄関1aと、他方世帯側の居住区画2への入り口となる玄関2aとが、左右に並んで設けられている。
【0040】
踊り場3は、前記境界線x上に、つまり、この境界線xをまたぐようにして、配されている。踊り場3は、二世帯住宅のほぼ中央に位置されるようになっている。
【0041】
また、この例にあっては、この踊り場3と玄関1aとの間に、前記境界線xをまたぐようにして、コミニュケーションスペース8が配されている。
【0042】
そして、このように配される踊り場3における両側部のうち、一方世帯側の居住区画1に臨んだ側部に、第三階段6の上部が接続され、
また、かかる踊り場3における両側部のうち、他方世帯側の居住区画2に臨んだ側部に、第四階段7の上部が接続されている。
【0043】
また、このように配される踊り場3における住宅の後ろ側(玄関ポーチP側と反対の側)に向けられた後部のうち、一方世帯側の居住区画1に臨んだ側部に、第一階段4の下部が接続され、
また、かかる踊り場3における住宅の後ろ側に向けられた後部のうち、他方世帯側の居住区画2に臨んだ側部に、第二階段5の下部が接続されている。
【0044】
また、コミュニケーションスペース8は、このように配される踊り場3における住宅の前側(玄関ポーチP側)に向けられた前部に続いて設けられており、図示の例では、コミュニケーションスペース8と踊り場3とは同面をなすように形成されている。
【0045】
また、この例にあっては、踊り場3が、引き込み戸9aを備えた二つの間仕切り9、9によって、一方世帯側に臨んだ一部3aと、他方世帯側に臨んだ他部3bと、この一部3aと他部3bとの間に位置され常時コミニュケーションスペース8に連続した中間部3cとの三つに区分されている。
【0046】
そして、踊り場3の前記一部3aが第一階段4と第三階段6とに接続され、かつ、踊り場3の前記他部3bが第二階段5と第四階段7とに接続されるようにしてある。
【0047】
具体的には、一方世帯側にあっては、平面視の状態において、踊り場3における第三階段6の上部の接続箇所と第一階段4の下部の接続箇所とを隣り合う二辺とした正方形における、残りの二辺に沿うように引き出される引き込み戸9aを備えた間仕切り9が設けられている。
【0048】
また、他方世帯側にあっては、平面視の状態において、踊り場3における第四階段7の上部の接続箇所と第二階段5の下部の接続箇所とを隣り合う二辺とした正方形における、残りの二辺に沿うように引き出される引き込み戸9aを備えた間仕切り9が設けられている。
【0049】
かかる踊り場3およびコミュニケーションスペース8の上方には、吹き抜けを支障なく設けることができ、また、この吹き抜けの直上の屋根部をトップライト構造とすることにより、踊り場3、コミュニケーションスペース8および各階段4〜7の採光を適切に確保することができる。特にまた、寒冷地においては、このトップライト構造は住居内の暖の一助ともなる。
【0050】
図示の例ではまた、コミュニケーションスペース8における一方世帯側に臨んだ側部と他方世帯側に臨んだ側部とはそれぞれ、はめ殺しの窓3dによって覆われており、前記トップライト構造によって取り入れられた外光がこの窓3dを通じてそれぞれの居住区画1、2内に入り込むようにしてある。
【0051】
【発明の効果】
この発明にかかる二世帯住宅によれば、多層階よりなる二世帯住宅において、各世帯内での一階上の階と一階下の階との動線、および、両世帯間の行き来をするための動線を、一方世帯側の居住区画と他方世帯側の居住区画との間に、建物の構造の複雑化を招くことなく、効率的に確保させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】二世帯住宅の1階の見取り図(平面構成図)
【図2】図1の要部拡大図
【図3】二世帯住宅の2階の見取り図(平面構成図)
【図4】図3の要部拡大図
【図5】二世帯住宅の要部斜視構成図
【図6】図1ないし図5に示される二世帯住宅と構成を異ならせる二世帯住宅の1階の見取り図(平面構成図)
【図7】図6の要部拡大図
【図8】図1ないし図5に示される二世帯住宅と構成を異ならせる二世帯住宅の2階の見取り図(平面構成図)
【図9】図8の要部拡大図
【図10】図1ないし図5に示される二世帯住宅と構成を異ならせる二世帯住宅の要部斜視構成図
【符号の説明】
1 一方世帯側の居住区画
2 他方世帯側の居住区画
3 踊り場
4 第一階段
5 第二階段
6 第三階段
7 第四階段
LU 一階上の階
LD 一階下の階
x 境界線
x’ 隔壁
Claims (4)
- 二階以上の多層階よりなる二世帯住宅であって、
一方世帯側の居住区画と他方世帯側の居住区画とが両居住区画の境界線に沿った隔壁によって左右に概ね区分されていると共に、
一階上の階と一階下の階との動線が、
一方世帯側の居住区画と他方世帯側の居住区画との境界線上に配される踊り場と、
一方世帯側の居住区画における一階上の階からこの踊り場に続く第一階段と、
他方世帯側の居住区画における一階上の階からこの踊り場に続く第二階段と、
この踊り場から一方世帯側の居住区画における一階下の階に続く第三階段と、
この踊り場から他方世帯側の居住区画における一階下の階に続く第四階段とによって確保されるようにしてあることを特徴とする二世帯住宅。 - 踊り場に続いて住宅内においてテラス状をなすコミニュケーションスペースが設けてあることを特徴とする請求項1記載の二世帯住宅。
- 踊り場が、戸又は扉付きの間仕切りによって、区分されており、区分された踊り場の一部が第一階段と第三階段とに接続され、かつ、区分された踊り場の他部が第二階段と第四階段とに接続されるようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の二世帯住宅。
- 第一階段の降り口と第三階段の昇り口、および、第二階段の降り口と第四階段の昇り口がそれぞれ、戸又は扉によって閉塞されるようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の二世帯住宅。
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