JP5684499B2 - 建物の通気構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の通気構造に関する。
住宅等の建物では、一階部分と二階部分とを仕切る床部(換言すると階間部)に一階部分と二階部分とを連通する通気路を設け、この通気路を通じて一階部分と二階部分との間で通気を行う場合がある。例えば特許文献1には、上記床部の複数箇所に、具体的には平面視において床部の中央部及び外壁部の近傍にそれぞれかかる通気路を設ける構成が開示されている。また、同文献では、外壁部の二階部分に屋内外を連通する換気口を設けている。この場合、床部に設けられた各通気路を通じて一階部分から二階部分に空気が流れ込み、その流れ込んだ空気が外壁部の換気口より屋外に排出される。
特開平11−193936号公報
ところで、上記の構成では、床部において通気路の上方に家具等が設置されると、家具等により通気路が塞がれるおそれがある。この場合、通気路を通じて通気を行うことが困難となり問題となりうる。
また、上記の構成において、床部に設けられた複数の通気路のうち外壁部近傍に設けられた壁際の通気路を通じて一階部分から二階部分に流れ込んだ空気は外壁部に沿って上方に流れ、その後同外壁部に設けられた換気口より屋外に排出されると考えられる。そのため、壁際の通気路から二階部分に入った空気については二階部分に広く行き渡らせることが難しく、それ故二階部分において好適な通気を行う上で問題となりうる。
なお、仮に外壁部に換気口が設けられていない場合でも、外壁部近傍の通気路を通じて二階部分に入った空気は外壁部周辺に滞留するおそれがあるためこの場合にも上記同様の問題が生じうる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、床部上方の床上空間における通気を好適に行うことができる建物の通気構造を提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明の建物の通気構造は、建物の床部に当該床部により仕切られた上下の空間を連通する通気路が形成され、該通気路を介して前記床部の上方の床上空間に空気が導入される建物の通気構造において、前記通気路として、前記床部の周縁に設けられる壁部の近傍に配置された壁際通気路を備え、前記床上空間において前記壁際通気路の上方には前記壁部から張り出して張出部が設けられていることを特徴とする。
建物の床部に通気路を単に設けただけの構成では、通気路上に家具等が設置されることもあり、その場合には通気路が塞がれて当該通気路を通じて通気を行うのが困難となる。その点本発明では、通気路を壁際に設け、かつその上方に張出部を設けている。これによれば、張出部が、壁際通気路上における家具の設置の妨げとなることから、壁際通気路が塞がれることを抑制できる。また、壁際通気路の上方に張出部が設けられているため、壁際通気路を通って床上空間に導入された空気は、張出部に当たって壁部から離れる方向に、すなわち床上空間の中央側に導かれる。ゆえに、床上空間の通気を好適に行うことができる。
ここで、張出部は、壁部の幅方向において壁際通気路の全域に対応させて設けるのが好ましい。この場合、壁部の幅方向における壁際通気路のいずれの部位から床上空間に入った空気についても張出部に当たって床上空間の中央側に導かれる。そのため、床上空間の通気を好適に行う上でより好ましい構成といえる。
第2の発明の建物の通気構造は、第1の発明において、前記壁際通気路は、人の脚を入れるための脚入れ部となっており、前記脚入れ部には、通気を可能とする通気孔を有し、当該脚入れ部に入れられた脚を載せ置くための底板部が設けられ、前記脚入れ部に脚を入れた状態で前記床部により形成された床面に腰掛可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、人が壁際通気路に脚を入れ床面上に腰掛けることができるため、足元の快適さが得られた状態でくつろぐことができる。また、壁際通気路を脚入れ部として利用可能とすることで、壁際通気路の通気スペースを有効利用できる利点も得られる。
第3の発明の建物の通気構造は、第2の発明において、前記張出部として、前記脚入れ部に脚を入れ前記床面に腰掛けた状態で利用可能な机天板が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、人が脚入れ部に脚を入れて床面上に腰掛け、足元の快適さが得られた状態で机天板を使用することができる。また、机天板は通気路の上方に設けられているため、家具等を設置するのが困難であるが故、空間利用の点でデッドスペースとなり易い通気路上方のスペースを読書等をするためのスペースとして有効利用できるという利点もある。
第4の発明の建物の通気構造は、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記壁部は、屋内外を仕切る外壁部であり、前記外壁部における前記張出部よりも上方には、屋内外を連通する換気開口部が設けられていることを特徴とする。
一般に建物の外壁部には屋内外を連通する換気開口部が設けられており、壁際通気路を通じて床上空間に入った空気は外壁部に沿って上方に流れた後、当該外壁部に設けられた換気開口部から屋外に排出されると考えられる。その点、本発明では、換気開口部が張出部よりも上方に設けられているため、壁際通気路を通じて床上空間に入った空気は張出部に当たって外壁部から離間する側に導かれる。そのため、壁際通気路を通じて床上空間に入った空気が外壁部に沿って上方に流れそのまま換気開口部より屋外に排出されることが抑制される。これにより、外壁部に換気開口部が設けられている場合でも床上空間の通気を好適に行うことができる。
第5の発明の建物の通気構造は、第1乃至第4のいずれかの発明において、上下に隣接する上階部と下階部とを有し、これら上階部及び下階部に上下同じとなる位置で前記壁部が設けられる建物に適用され、前記床部は、前記上階部の上階空間と前記下階部の下階空間とを仕切る階間部であり、その階間部に前記壁際通気路が形成されており、前記下階空間には、前記階間部を挟んで前記張出部と上下対称となる状態で下階張出部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、壁際通気路を通じて上階空間から下階空間へ流れ込んだ空気は下階張出部に当たって壁部から離間する側にすなわち下階空間の中央側に導かれる。これにより、壁際の通気路を通じて下階空間に入り込んだ空気を下階空間において広く行き渡らせることができるため、上階空間のみならず下階空間についても好適に通気を行うことができる。
第6の発明の建物の通気構造は、第1乃至第5のいずれかの発明において、前記張出部として、物品を収納可能な収納部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、壁際通気路の上方スペースを収納スペースとして利用できるため、家具等を設置するのが困難な通気路の上方スペースについて有効利用を図ることができる。
第7の発明の建物の通気構造は、第1乃至第6のいずれかの発明において、前記通気路には、通気を可能とする通気孔を有してなる通気板部が、その上面部が前記床上空間の床面と略同じ高さとなる位置に設けられ、前記張出部の下方スペースに人が入り込んで前記通気板部上に乗るのを抑制すべく、前記床部に対する前記張出部の下面部の高さが所定の高さ範囲に設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、床部に対する張出部の下面部の高さが所定の高さ範囲に設定されており、これにより張出部の下方スペースに人が入り込み壁際通気路に設けられた通気板部上に脚等を乗せるのを抑制している。この場合、通気板部の強度(耐荷重)を軽減させることができるため、通気板部を比較的簡素な構成とすることができる。
第8の発明の建物の通気構造は、第1乃至第7のいずれかの発明において、建物本体の外側に取り付けられる拡張ユニットを有し、前記拡張ユニットが、四方の側面部のうち一の側面部が無壁部として構成され、該無壁部にて前記建物本体に連結することで当該建物本体側と一体の屋内空間が形成され、前記拡張ユニットにより前記床部の一部が構成される建物に適用され、前記壁際通気路は、前記床部において前記拡張ユニットにて形成されるユニット床部に設けられ、前記張出部は、前記拡張ユニットの無壁部とは反対側の壁部から張り出して設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、拡張ユニットにより床上空間を拡張することができる。そして、拡張ユニットに壁際通気路や張出部を設けたため、建物本体側の構成は何ら変更せずとも建物本体に拡張ユニットを組み付けることで、床上空間における好適な通気を実現できる。
第9の発明の建物の通気構造は、第1乃至第8のいずれかの発明において、上下に隣接する上階部と下階部とを有してなる建物に適用され、前記上階部と前記下階部との間の床部である階間部に前記壁際通気路を含む前記通気路が形成されており、前記階間部において前記下階部の天井面材と前記上階部の床面材との間には空調機が設置されており、前記空調機には、前記壁際通気路に通じる通気ダクトが接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、階間部において下階部の天井面材と上階部の床面材との間に設置された空調機より通気ダクトを通じて壁際通気路に空調エアが供給され、その供給された空調エアが壁際通気路より床上空間に吹き出される。そして、床上空間に吹き出された空調エアは張出部を迂回して壁部から離間する側にすなわち床上空間の中央側に導かれるため、床上空間を好適に空調することができる。
建物の外壁部周辺の構成を示す縦断面図。 二階居室の内壁周辺を示す斜視図。 建物ユニットを示す斜視図。 別例における一階部分の構成を示す縦断面図。 屋根にトップライトを設けた構成を示す縦断面図。 階間部に空調機を設置した構成を示す縦断面図。 拡張ユニットを備える建物を示す正面図。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、建物としてユニット式建物について具体化しており、そのユニット式建物は、梁及び柱よりなる複数の建物ユニットを互いに連結することで構成されている。そこで、まず建物ユニットについて図3を参照しつつ説明する。なお、図3は建物ユニットを示す斜視図である。
図3に示すように、建物ユニット20は、その四隅に配設される4本の柱21と、各柱21の上端部及び下端部をそれぞれ連結する各4本の天井大梁22及び床大梁23とを備えている。そして、それら柱21、天井大梁22及び床大梁23により直方体状の骨格(フレーム)が形成されている。柱21は四角筒状の角形鋼よりなる。また、天井大梁22及び床大梁23は断面コ字状の溝形鋼よりなり、その開口部が向き合うようにして設置されている。
建物ユニット20の長辺部の相対する天井大梁22の間には、所定間隔で複数の天井小梁24が架け渡されている。同じく建物ユニット20の長辺部の相対する床大梁23の間には、所定間隔で複数の床小梁25が架け渡されている。天井小梁24と床小梁25とはそれぞれ同間隔でかつ各々上下に対応する位置に設けられている。
次に、本実施形態の建物10について図1に基づいて説明する。なお、図1は建物の外壁部周辺の構成を示す縦断面図である。
図1に示すように、建物10は、基礎11上に形成された下階部としての一階部分12と、一階部分12の上方に連続して形成された上階部としての二階部分13と、二階部分13の上方に設けられた屋根14とを備えている。一階部分12及び二階部分13はそれぞれ、複数の建物ユニット20が並設されることにより構成されており、以下の説明では一階部分12に設置された建物ユニット20を下階ユニット20aといい、二階部分13に設置された建物ユニット20を上階ユニット20bという。また、説明の便宜上、下階ユニット20aを構成する各部材(柱や梁等)の符号にはaを付し、上階ユニット20bを構成する各部材の符号にはbを付す。
建物10の一階部分12には一階居室16が形成されており、二階部分13には二階居室17が形成されている。建物10には、一階居室16及び二階居室17を屋外と仕切る外壁部27が設けられている。外壁部27は、一階部分12及び二階部分13にそれぞれ外壁パネル28及び内壁パネル29が設置されるとともにこれら各パネル28,29の間に壁内断熱材31が配設されることにより構成されている。
建物10には、一階居室16と床下空間34とを仕切る一階床部33が設けられている。一階床部33には、下階ユニット20aの床梁23a,25a上に床根太35が設けられ、床根太35上に一階居室16の床面を形成する一階床面材36が設けられている。一階床面材36は、例えばパーティクルボード等により構成されている。一階床面材36の下面側には、グラスウール等からなる床下断熱材37が設けられている。
建物10には、一階居室16と二階居室17とを仕切る階間部40が設けられている。階間部40は、一階居室16の天井面を形成する一階天井面材41と、二階居室17の床面を形成する二階床面材42と、それら各面材41,42の間に設けられた各種部材とを備えて構成されている。一階天井面材41は、例えば2枚重ねの石膏ボードにより構成されており、下階ユニット20aの天井梁22a,24aの下面に取り付けられた野縁45の下面に固定されている。二階床面材42は、例えばパーティクルボード等により構成されており、上階ユニット20bの床梁23b,25b上に固定されている。また、一階天井面材41と二階床面材42との間の空間は階間空間43となっている。
建物10の二階部分13には、二階居室17の天井面を形成する二階天井面材47が設けられている。二階天井面材47は、例えば2枚重ねの石膏ボードにより構成され、上階ユニット20bの天井梁22b,24bの下面に取り付けられた野縁48に固定されている。
ところで、本建物10では、階間部40に一階居室16と二階居室17とを連通する通気路50が設けられており、この通気路50を通じて階間部40を挟んだ各居室16,17間で通気が可能となっている。本実施形態では、通気路50が外壁部27の近傍に設けられており、この外壁部27近傍の通気路50を通じて一階居室16から二階居室17に流れ込む空気を二階居室17に広く行き渡らせること等を目的として二階部分13における外壁部27の壁際に特徴的な構成を有している。以下、その詳細について図1に加え図2を参照しつつ説明する。なお、図2は、二階居室17の内壁周辺を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、通気路50は、階間部40において内壁パネル29の近傍に、すなわち内壁パネル29の壁際に設けられている。具体的には、通気路50は、下階ユニット20aの天井大梁22aと同天井大梁22aと隣り合う天井小梁24aとの間及び上階ユニット20bの床大梁23bと同床大梁23bと隣り合う床小梁25bとの間を通じて上下に延びている。また、通気路50は、内壁パネル29の幅(左右)方向に沿って長尺状に形成されている。但し、通気路50は必ずしも長尺状とする必要はなく、通気路50の開口形状を円形や正方形等その他の形状としてもよい。また、通気路50の開口形状を正方形状として、内壁パネル29の幅方向に沿って所定間隔で複数設けてもよい。
通気路50は、一階天井面材41と二階床面材42との間に上下に掛け渡された複数の通気路構成板54により四方を囲まれて形成されている。そして、通気路50は、二階床面材42に形成された上側開口部52を介して二階居室17に通じている一方、一階天井面材41に形成された下側開口部53を介して一階居室16に通じている。
通気路50の上端部及び下端部には、複数の通気孔を有してなる通気板部としての通気ガラリ56,57が設けられている。通気ガラリ56,57は、例えばルーバを有して構成されている。床側通気ガラリ56は、その上面部が二階居室17の床面と略同じ高さとなる高さ位置に設けられ、天井側通気ガラリ57は、その下面部が一階居室16の天井面と略同じ高さとなる高さ位置に設けられている。なお、これらの通気ガラリ56,57により通気路50を通じて二階居室17から一階居室16に物が落下するのを抑制する効果もある。また、床側通気ガラリ56上には、通気路50(詳細には二階床面材42の上側開口部52)を閉鎖することで同通気路50を通じた通気を遮断するための蓋58を設置できるようになっている。
二階居室17には、物品を収納することが可能な二階収納部60が設けられている。なおここで、二階収納部60が張出部に相当する。二階収納部60は、例えばクロゼットからなる。二階収納部60は、全体として略直方体状に形成されており、その下面側全域には底板部が設けられている。二階収納部60は、通気路50から上方に離間した位置において内壁パネル29から屋内側に張り出して設けられており、内壁パネル29の下地フレーム(図示略)にボルト等により固定されている。具体的には、二階収納部60は、その設置状態において下端部の高さ位置が二階床面から約80〜100cm上方に設定されており、そのため二階収納部60の下方に人が入り込んだり家具等が設置されたりすることで床側通気ガラリ56上に荷重が加えられるのが抑制されている。
なお、二階収納部60の下端部の高さ位置は必ずしも上記の範囲に設定する必要はなく、例えば二階床面から80cm未満上方の高さ位置に設定してもよい。
二階収納部60は、内壁パネル29の幅方向(換言すれば通気路50の長手方向)に沿って延びるように形成されており、より詳しくは内壁パネル29の幅方向全域に形成されている。そのため、二階収納部60の長手方向両端部は、内壁パネル29を挟んで対向する一対の内壁面に当接又は近接している。したがって、二階収納部60は平面視において通気路50の長手方向全域と重複している。
また、二階収納部60は、通気路50よりも外壁部27から離間する側(以下、離間側という)に張り出している。詳しくは、二階収納部60の外壁部27からの張出量(張出長さ)が、換言すると外壁部27の厚み方向における二階収納部60の長さ寸法が、外壁部27から通気路50の離間側端部までの距離よりも大きくなっている。したがって、二階収納部60は平面視において通気路50の長手方向全域のみならず通気路50の短手方向(外壁部27と直交する方向)全域とも重複しており、それ故平面視において通気路50の全域と重複している。
外壁部27の二階部分13には、屋外と二階居室17とを連通する換気開口部としての二階換気窓61が設けられている。二階換気窓61は、外壁部27において二階収納部60よりも上方に設けられており、換言すれば二階収納部60を挟んで通気路50とは反対側に設けられている。二階換気窓61には、当該換気窓61を開閉する二階窓戸62が配設されている。二階窓戸62は、例えばすべり出し窓により構成されている。
ここで、通気路50を通じて一階居室16から二階居室17に空気が流れ込むと、その空気は通気路50上方の二階収納部60に当たって内壁パネル29から離間する側へ、すなわち二階居室17の中央側へ導かれる。そして、二階窓戸62が開かれて二階換気窓61が開放されている場合には、その後上記の空気が二階換気窓61を通じて屋外に排出される。この場合、壁際の通気路50から二階居室17に入った空気を二階居室17において広く行き渡らせることができる。
本実施形態では、さらに、一階居室16において通気路50の下方に下階張出部を設置し、通気路50を通じて二階居室17から一階居室16に流れ込む空気を当該張出部により一階居室16に広く行き渡らせることとしている。一階居室16に設置された下階張出部としての一階収納部65は、例えば二階収納部60と同様のクロゼットからなる。一階収納部65は、通気路50から下方に離間した位置において内壁パネル29から屋内側に張り出して設けられている。したがって、一階収納部65は、階間部40を挟んで二階収納部60と上下対称となる状態で設けられている。また、一階収納部65の下面側には、後述する机部80を照らすための照明器具69が取り付けられている。
外壁部27の一階部分12には、屋外と一階居室16とを連通する一階換気窓66が設けられている。一階換気窓66は、外壁部27において一階収納部65よりも下方に設けられており、換言すれば一階収納部65を挟んで通気路50とは反対側に設けられている。一階換気窓66には、当該換気窓66を開閉する一階窓戸67が配設されている。一階窓戸67は、例えばすべり出し窓により構成されている。
ここで、通気路50を通じて二階居室17から一階居室16に流れ込んだ空気は一階収納部65に当たって内壁パネル29から離間する側に、すなわち一階居室16の中央側に導かれる。そして、その後その空気は一階換気窓66を通じて屋外に排出される。したがって、壁際の通気路50から一階居室16に入った空気を当該居室16において広く行き渡らせることができる。
その他本建物10には、一階床部33における外壁部27近傍に、人の脚を入れるための脚入れ部71が設けられている。脚入れ部71は、一階床面に対し下側に凹ませて形成されており、この脚入れ部71に脚を入れた状態で一階床面上(詳細には一階床面上における脚入れ部71の周縁部)に腰掛け可能となっている。
脚入れ部71は、下階ユニット20aの床大梁23aと同床大梁23aと隣り合う床小梁25aとの間に形成されている。一階床面材36には、脚入れ部71への出入口となる矩形形状の開口部72が形成されている。脚入れ部71は、開口部72の開口縁部から下方に延びる複数の脚入側板74と、各脚入側板74の下端部により囲まれる内側領域に設けられた脚入底板75とにより囲まれて形成されている。脚入側板74は、一階床面材36に対し下地材(図示略)を介して連結されており、脚入底板75は脚入側板74に対して下地材(図示略)を介して連結されている。また、脚入側板74及び脚入底板75の裏面側には、上記床下断熱材37と連続して床下断熱材77が設けられている。
脚入れ部71の上方には、机部80が設けられている。机部80は、脚入れ部71に脚を入れ一階床面上に腰掛けた状態で机としての利用が可能なものである。机部80は、例えば矩形形状をなす木製の平板からなる。机部80は、内壁パネル29から一階居室16側に向かって略水平に延びるように設けられ、その一端部が内壁パネル29の下地フレーム(図示略)にビス等により固定されている。したがって、机部80は、内壁パネル29により片持ち支持されている。この場合、脚入れ部71に脚を入れ一階床面上に腰掛けた状態で机部80の上で読書したり勉強したりすることができる。また、机部80は、一階換気窓66の下端付近から屋内側に延びており、それ故机部80の上を一階換気窓66から入り込む外光により明るく照らすことができる。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
階間部40において外壁部27の近傍に一階居室16と二階居室17とを連通する通気路50を設け、二階居室17において通気路50の上方に外壁部27から張り出して二階収納部60を設けた。この場合、通気路50を通じて二階居室17に入り込んだ空気は二階収納部60に当たって外壁部27から離間する側にすなわち二階居室17の中央側に導かれるため、二階居室17の通気を好適に行うことができる。
二階収納部60を、外壁部27の幅方向(換言すると通気路50の長手方向)において通気路50の全域に対応させて設けた。この場合、外壁部27の幅方向における通気路50のいずれの部位から二階居室17に入った空気についても二階収納部60に当たって二階居室17の中央側に導かれる。そのため、二階居室17の通気を好適に行う上で好ましい構成といえる。
また、二階収納部60を、通気路50よりも外壁部27から離間する側へ張り出して設けた。この場合、二階収納部60の張出方向における通気路50のいずれの部位から二階居室17に入った空気についても二階収納部60に当たって二階居室17の中央側に導かれる。そのため、二階居室17の通気を好適に行う上で好ましい構成といえる。
さらに、二階収納部60を、平面視において通気路50の全域と重複して設けたため、二階居室17の通気をより一層好適に行うことができる。
外壁部27における二階収納部60よりも上方に屋内外を連通する二階換気窓61を設けた。この場合、壁際の通気路50を通じて二階居室17に入った空気は二階収納部60に当たって外壁部27から離間する側に導かれる。そのため、通気路50を通じて二階居室17に入った空気が外壁部27に沿って上方に流れそのまま二階換気窓61より屋外に排出されることが抑制される。これにより、外壁部27に換気開口部(二階換気窓61)が設けられている場合でも二階居室17の通気を好適に行うことができる。
一階居室16に、階間部40を挟んで二階収納部60と上下対称となる状態で一階収納部65を外壁部27から張り出して設けた。この場合、壁際の通気路50を通じて一階居室16に入り込んだ空気は一階収納部65に当たって外壁部27から離間する側にすなわち一階居室16の中央側に導かれる。これにより、二階居室17のみならず一階居室16についても好適に通気を行うことができる。
外壁部27における一階収納部65よりも下方に屋内外を連通する一階換気窓66を設けた。この場合、壁際の通気路50を通じて一階居室16に入った空気は一階収納部65に当たって外壁部27から離間する側に導かれる。そのため、通気路50を通じて一階居室16に入った空気が外壁部27に沿って下方に流れそのまま一階換気窓66より屋外に排出されることが抑制される。これにより、外壁部27に換気開口部(一階換気窓66)が設けられている場合でも一階居室16の通気を好適に行うことができる。
通気路50に、通気を可能とする通気孔を有してなる床側通気ガラリ56を設け、当該通気ガラリ56をその上面部が二階居室17の床面と略同じ高さとなる高さ位置に設置した。そして、二階収納部60の下方スペースに人が入り込んで同通気ガラリ56上に乗るのを抑制すべく、二階床面に対する二階収納部60の下面部の高さを所定の高さ範囲に設定した。この場合、床側通気ガラリ56の強度(耐荷重)を軽減させることができるため、床側通気ガラリ56を比較的簡素な構成とすることができる。
通気路50を開閉するための開閉手段として蓋58を設けた。これにより、都度の状況に応じて通気路50を通じた各居室16,17間の通気を実施したり遮断したりすることができる。なお、開閉手段は必ずしも蓋58である必要はなく、例えば通気ガラリ56,57を開閉可能なものとし同通気ガラリ56,57を開閉することで通気路50を開閉する等その他の手段を用いてもよい。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、二階床部である階間部40の壁際に一階居室16と二階居室17とを連通する壁際通気路としての通気路50を設けるとともに、二階居室17における通気路50上方に張出部としての二階収納部60を設けたが、これに代えて又は加えて、一階床部33の壁際に一階居室16と床下空間34とを連通する壁際通気路を設けるとともに、一階居室16における壁際通気路上方に張出部を設けてもよい。以下、その具体例を図4に基づいて説明する。
図4では、一階床部33の壁際に設けられた脚入れ部71を用いて通気路91が構成されており、一階居室16において脚入れ部71の上方に設けられた机部80により張出部が構成されている。脚入れ部71において各脚入側板74の下端部により囲まれた内側領域92には、上記実施形態の脚入底板75に代えて底板部としての通気ガラリ93が配設されている。したがって、本例では上記内側領域92を介して脚入れ部71と床下空間34とが連通されており、ひいては脚入れ部71を介して床下空間34と一階居室16とが連通されている。つまり、この場合脚入れ部71が通気路91として兼用されており、その通気路91を通じて床下空間34と一階居室16との間で通気が可能となっている。なお、通気ガラリ93の下面側には床下断熱材が設けられていない。
通気ガラリ93上には、通気路91を閉鎖するための底蓋95を設置することが可能となっている。これにより、通気路91を通じて通気が行われるのを遮断することができる。また、底蓋95の片面には、床下断熱材97が取り付けられており、底蓋95が通気ガラリ93上に設置される際にはこの床下断熱材97が底蓋95の下側に設置される。そのため、通気遮断時においては通気路91を通じた熱の出入りを抑制することができる。
上記構成によれば、通気路91を通じて床下空間34から一階居室16に入った空気が通気路91の上方に設けられた机部80に当たり外壁部27に対して離間する側に、すなわち一階居室16の中央側に導かれるため、同空気を一階居室16において広く行き渡らせることができる。これにより、一階居室16の通気を好適に行うことができる。
また、通気路91が脚入れ部71となっているため、人が通気路91に脚を入れた状態で一階床面上に腰掛けることができる。これにより、足元の快適さが得られた状態でくつろぐことができる。また、通気路91を脚入れ部71として利用可能としたことで、通気路91の通気スペースを有効利用することもできる。
さらに、脚入れ部71に脚を入れ一階床面上に腰掛けた状態で利用可能な机部80を張出部として設けた。そのため、人が脚入れ部71に脚を入れて床面上に腰掛け、足元の快適さが得られた状態で机部80を使用することができる。また、机部80は通気路50の上方に設けられているため、家具等を設置するのが困難であり空間利用の点でデッドスペースとなり易い通気路50上方のスペースを読書等をするためのスペースとして有効利用できるという利点もある。
(2)上記実施形態では、二階部分13の外壁部27において二階収納部60の上方に屋内外を連通する換気開口部としての二階換気窓61を設けたが、これに代えて又は加えて、二階居室17の天井側において二階収納部60の上方に換気開口部を設けてもよい。例えば、図5に示すように、屋根14に、二階居室17から上方に延びる屋根通路81を設け、屋根通路81を当該屋根通路81の上端部において屋外側に開口させる。ここで、屋根通路81は、仕切部材84により屋根裏空間85と仕切られて構成される。そして、屋根14において屋外側に開口された屋根開口部82に、当該開口部82を開閉するトップライト83(天窓)を設置する。この場合、トップライト83を開いて屋根開口部82を開放すれば、屋根通路81を通じて二階居室17の空気を屋外に排出できる。
(3)建物10の階間空間43に、空調エアを生成する空調機と、当該空調機に接続され通気路50に通じる通気ダクトとを設けてもよい。図6にその一例を示す。図6では、階間空間43において下階ユニット20aの隣り合う天井小梁24a上に空調機101が掛け渡されて設置されている。空調機101には通気ダクト102の一端部が接続されており、通気ダクト102の他端側は通気路50を構成する通気路構成板54に形成されたダクト挿通孔103に挿し込まれている。したがって、通気ダクト102は空調機101から通気路50に通じている。この場合、空調機101から空調エアが通気ダクト102を通じて通気路50に供給され、その供給された空調エアが通気路50から一階居室16及び二階居室17に吹き出される。そして、各居室16,17に吹き出された空調エアは各収納部60,65により外壁部27から離間する側(居室16,17の中央側)に導かれる。そのため、空調エアを一階居室16及び二階居室17において広く行き渡らせることができ、その結果各居室16,17を好適に空調することができる。
また、上記構成において、各通気ガラリ56,57を開閉式(例えばルーバを回動することで開閉する方式)のものとし、通気ガラリ56,57を開閉することで通気路50と居室16,17との連通を許可及び遮断できるようにしてもよい。この場合、天井側通気ガラリ57を閉鎖しかつ床側通気ガラリ56を開放すれば空調機101から二階居室17のみに空調エアを供給できる一方、床側通気ガラリ56を閉鎖しかつ天井側通気ガラリ57を開放すれば空調機101から一階居室16のみに空調エアを供給できる。これにより、一階居室16及び二階居室17のうちいずれか一方の居室に対してのみ空調を行うことができるため、建物10内における空調の自由度を高めることができる。
(4)建物本体の外面側に屋内空間を拡張する拡張ユニットを設け、その拡張ユニットの下面部に壁際通気路を設けるとともに拡張ユニット内の拡張空間を屋外と仕切る同ユニットの側面部に収納部を設けてもよい。その具体例を図7に基づいて説明する。図7に示すように、本例の建物110は、基礎111の上に設けられた建物本体112と、建物本体112の上方に設けられた屋根113とを備える。建物本体112は、一階部分114と二階部分115とからなる二階建て建物であり、複数の建物ユニット20が連結されることにより構成されている。
建物本体112の外面側には、屋内空間を拡張する拡張ユニット120が一階部分114及び二階部分115にそれぞれ設けられている。一階部分114の拡張ユニット120(以下、下階拡張ユニット120aという)と二階部分115の拡張ユニット120(以下、上階拡張ユニット120bという)とは上下に並んで設置されており、下階拡張ユニット120aが下階ユニット20aに連結され、上階拡張ユニット120bが上階ユニット20bに連結されている。すなわち、複数の建物ユニット20からなる建物本体112が基礎111上に設置されているのに対し、建物本体112の付属物である拡張ユニット120は基礎111上に設置されておらず建物本体112の外面側に取り付けられている。そして、かかる構成において、一階部分114及び二階部分115ではそれぞれ、建物ユニット20と拡張ユニット120とに跨って屋内空間が形成されている。
ここで、拡張ユニット120の構成について図示は省略するが簡単に説明する。拡張ユニット120は、3本の梁材が平面視においてコ字状に連結されてなる上下一対のコ字状フレームを備え、上側のコ字状フレームに天井パネルが取り付けられ、下側のコ字状フレームに床パネルが取り付けられ、上下各コ字状フレームに跨って3面に壁パネルが取り付けられている。これにより、拡張ユニット120は、全体としては一側面が開放された直方体状をなしており、換言すると、四方の側面部のうち一の側面部が無壁部として構成されている。そして、拡張ユニット120は、その開放面である無壁部を建物本体112(建物ユニット20)側に向けた状態で建物ユニット20に連結されている。これにより、本建物110では、建物ユニット20と拡張ユニット120とにより一体の屋内空間が形成されている。なお、拡張ユニット120は、予めユニット製造工場において製造されるものとなっている。
下階拡張ユニット120a内の拡張空間122と上階拡張ユニット120b内の拡張空間123とを上下に仕切る部分(下階拡張ユニット120aの天井パネルと上階拡張ユニット120bの床パネルとを含みそれら各パネルに挟まれた部分)は拡張床部125となっている。ここで、拡張床部125がユニット床部に相当する。拡張床部125には、拡張空間122,123同士を上下に連通する壁際通気路127が設けられている。壁際通気路127は、拡張ユニット120の上記無壁部とは反対側の壁部であり拡張空間122,123と屋外とを仕切る外壁部128の近傍に設けられている。
二階部分115の拡張空間123には、外壁部128から張り出して収納部129が設けられている。収納部129は、壁際通気路127の上方に当該壁際通気路127から離間して設けられ、外壁部128に対してボルト等により固定されている。なお、収納部129は、ユニット工場において予め上階拡張ユニット120bに組み付けられるものとなっている。上記の構成によれば、壁際通気路127を通じて二階部分115の拡張空間123に入り込んだ空気は収納部129に当たって外壁部128から離間する側へ、すなわち建物本体112側の上階ユニット20b内へ導かれる。そのため、上階拡張ユニット120bにより拡張された二階部分115の屋内空間を好適に通気することができる。そして、拡張ユニット120に対して壁際通気路127や収納部129を設けたため、建物本体112側の構成は何ら変更せずとも建物本体112に拡張ユニット120を組み付けることで好適な通気を実現することができる。
(5)上記実施形態では、張出部及び下階張出部(以下、張出部等という)として収納機能を有する収納部60,65を設けたが、張出部等は必ずしも収納部により構成する必要はなく、テレビ等を設置するための設置棚等その他の部材により構成してもよい。なお、張出部を単なる平板により構成してもよい。
(6)上記実施形態では、階間部40において通気路50を外壁部27の壁際のみに設けたが、これに加えて通気路50を外壁部27から離間した部位に、すなわち階間部40の中央側に設けてもよい。そうすれば、各居室16,17間における通気性を高めることができる。
(7)上記実施形態では、二階建ての建物10に対して本発明を適用したが、三階建て以上の建物に適用してもよい。例えば、三階建ての建物において二階部分と三階部分との間の階間部に壁際通気路を設け、三階部分の壁際通気路上方に収納部を設置することが考えられる。また、平屋建ての建物に対して本発明を適用してもよい。平屋建ての建物の場合には、階間部が存在しないため屋内空間と床下空間とを仕切る床部にこれら各空間を連通する壁際通気路を設け、その壁際通気路の上方に収納部を設置することとなる。
(8)上記実施形態では、階間部40(床部に相当)において壁際通気路としての通気路50を屋内外を仕切る外壁部27の壁際に設けたが、壁際通気路を屋内空間を仕切る内壁部の壁際に設けてもよい。内壁部の壁際に壁際通気路が設けられている場合、壁際通気路を通じて床上空間に入り込んだ空気は内壁部に沿って上方に流れ、その後内壁部周辺に滞留するおそれがある。その点、かかる構成とすれば、壁際通気路から床上空間に流れ込んだ空気を内壁部から離間する側に導くことができるため、同空気が内壁部周辺に滞留するのを抑制でき、その結果床上空間の通気を好適に行える。
(9)上記実施形態では、ユニット式建物への適用例を説明したが、鉄骨軸組工法により構築される建物や、在来木造工法により構築される建物等、他の構造の建物にも本発明を適用することができる。
10…建物、17…床上空間としての二階居室、27…壁部としての外壁部、40…床部としての階間部、50…壁際通気路としての通気路、56…通気板部としての床側通気ガラリ、60…張出部としての二階収納部、61…換気開口部としての二階換気窓、71…脚入れ部、80…机天板としての机部。

Claims (8)

  1. 建物の床部に当該床部により仕切られた上下の空間を連通する通気路が形成され、該通気路を介して前記床部の上方の床上空間に空気が導入される建物の通気構造において、
    前記通気路として、前記床部の周縁に設けられる壁部の近傍に配置された壁際通気路を備え、
    前記床上空間において前記壁際通気路の上方には前記壁部から張り出して張出部が設けられており、
    前記壁際通気路は、人の脚を入れるための脚入れ部となっており、
    前記脚入れ部には、通気を可能とする通気孔を有し、当該脚入れ部に入れられた脚を載せ置くための底板部が設けられ、
    前記脚入れ部に脚を入れた状態で前記床部により形成された床面に腰掛可能とされていることを特徴とする建物の通気構造。
  2. 前記張出部として、前記脚入れ部に脚を入れ前記床面に腰掛けた状態で利用可能な机天板が設けられていることを特徴とする請求項に記載の建物の通気構造。
  3. 上下に隣接する上階部と下階部とを有し、前記上階部の上階空間と前記下階部の下階空間とを仕切る階間部の周縁には前記上階部及び前記下階部に上下同じとなる位置で壁部が設けられる建物に適用され、
    前記階間部としての床部には前記上階空間と前記下階空間とを連通する通気路が形成され、該通気路を介して床上空間としての前記上階空間に空気が導入される建物の通気構造において、
    前記通気路として、前記壁部の近傍に配置された壁際通気路を備え、
    前記上階空間において前記壁際通気路の上方には前記壁部から張り出して張出部が設けられており、
    前記下階空間には、前記床部を挟んで前記張出部と上下対称となる状態で下階張出部が設けられていることを特徴とする建物の通気構造。
  4. 前記壁部は、屋内外を仕切る外壁部であり、
    前記外壁部における前記張出部よりも上方には、屋内外を連通する換気開口部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の建物の通気構造。
  5. 前記張出部として、物品を収納可能な収納部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の建物の通気構造。
  6. 前記通気路には、通気を可能とする通気孔を有してなる通気板部が、その上面部が前記床上空間の床面と略同じ高さとなる位置に設けられ、
    前記張出部の下方スペースに人が入り込んで前記通気板部上に乗るのを抑制すべく、前記床部に対する前記張出部の下面部の高さが所定の高さ範囲に設定されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の建物の通気構造。
  7. 建物本体の外側に取り付けられる拡張ユニットを有し、前記拡張ユニットが、四方の側面部のうち一の側面部が無壁部として構成され、該無壁部にて前記建物本体に連結することで当該建物本体側と一体の屋内空間が形成され、前記拡張ユニットにより前記床部の一部が構成される建物に適用され、
    前記壁際通気路は、前記床部において前記拡張ユニットにて形成されるユニット床部に設けられ、前記張出部は、前記拡張ユニットの無壁部とは反対側の壁部から張り出して設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の建物の通気構造。
  8. 上下に隣接する上階部と下階部とを有してなる建物に適用され、
    前記上階部と前記下階部との間の床部である階間部に前記壁際通気路を含む前記通気路が形成されており、
    前記階間部において前記下階部の天井面材と前記上階部の床面材との間には空調機が設置されており、
    前記空調機には、前記壁際通気路に通じる通気ダクトが接続されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の建物の通気構造。
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