JP2001329627A - 建 物 - Google Patents

建 物

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JP2001329627A
JP2001329627A JP2000149974A JP2000149974A JP2001329627A JP 2001329627 A JP2001329627 A JP 2001329627A JP 2000149974 A JP2000149974 A JP 2000149974A JP 2000149974 A JP2000149974 A JP 2000149974A JP 2001329627 A JP2001329627 A JP 2001329627A
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Shuichi Yokogawa
修一 横川
Noriharu Ooyama
儀春 大山
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HIGASHI NIPPON HOUSE KK
Emoto Kogyo KK
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HIGASHI NIPPON HOUSE KK
Emoto Kogyo KK
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一層省エネルギー化を図ることが出来かつ化
学物質による居住環境への影響を一層低減し得る建物を
提供する。 【解決手段】 建物は、軸組工法、枠組壁工法または新
在来工法によって構築された建物であり、小屋裏空間
(1A)や床下空間(1B)などに通じる通気空間(1
D)が壁の内部に形成される。例えば、天井懐空間(1
C)には、熱交換しつつ屋内と屋外の空気を入換可能な
熱交換換気装置(5)が配置され、居室(1)には、当
該居室内の空気を前記の何れかの空間へ排出する排気口
(8)が設けられる。しかも、熱交換換気装置(5)
は、上記の何れかの空間の空気を吸引して屋外に排出
し、屋外から吸引した空気を直接居室(1)に供給可能
に構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物に関するもの
であり、詳しくは、軸組工法、枠組壁工法または新在来
工法による建物であって、省エネルギー化を図ることが
出来かつ化学物質による居住環境への影響を一層低減し
得る建物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平5−311768号公報には、外
装材側に断熱材を配置した外張断熱構造を備え、かつ、
熱交換換気装置(熱交換型換気扇)を備えた高断熱・高
気密構造の建物(「家屋」)が記載されている。斯かる
建物は、小屋裏空間の熱交換換気装置によって取り入れ
た屋外の空気をダクト等にて床下空間に供給可能に構成
されており、また、床下空間の暖房部(加温用の熱媒体
パイプ)によって加温した空気を壁内空間(通気空間)
及び小屋裏空間に供給すると共に、壁、床、天井などに
形成した通気口を介して居室(居住空間)に取り入れ、
居室の汚れた空気を熱交換換気装置によって吸引して屋
外へ排出する様に構成されている。
【0003】上記の建物は、予め熱交換して取り入れた
空気を床下空間の暖房部によって更に加温することによ
り、暖房時の省エネルギー化を図ると共に、加温された
空気を躯体内部に循環させた後に居室へ取り入れること
により、躯体の湿潤化を防止し、押入れ、洗面所、浴室
などにおける結露防止を企図したものある。外張断熱に
熱交換換気装置を適用した上記の様な構造は、熱の排出
ロスを低減し得る点において、特に高気密・高断熱の建
物に有効である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、昨今の建物
においては、資源の問題などから、構造用合板、内装用
下地材、防湿用フィルム、内装クロス等に見られる様
に、合成樹脂や接着剤などを多用した新素材が不可欠で
あるが、その反面、これらの建築材料あるいは建物や建
築材料に付随して使用される防腐剤や防蟻剤から発生す
るホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、パラジクロ
ロベンゼン等の化学物質による健康への影響が懸念され
る。
【0005】上記の様な化学物質は、殊に、内装材の内
側、すなわち、躯体の内部から多く発生すると考えられ
る。従って、躯体の内部に空気を循環させる方式の気密
性の高い建物においては、省エネルギー化と共に、特
に、建築材料から発生する化学物質の影響を低減し得る
新たな手段が望まれる。本発明の目的は、一層省エネル
ギー化を図ることが出来かつ化学物質による居住環境へ
の影響を一層低減し得る新規な構造の建物を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の建物は、軸組工法、枠組壁工法または新在
来工法によって構築され、かつ、小屋裏空間および床下
空間、または、小屋裏空間、床下空間および下階天井懐
空間に通じる通気空間が壁の内部に形成された建物であ
って、前記小屋裏空間、床下空間または下階天井懐空間
には、熱交換しつつ屋内と屋外の空気を入換可能な熱交
換換気装置が配置され、かつ、居室には、当該居室内の
空気を前記の何れかの空間へ排出する排気口が設けら
れ、しかも、前記熱交換換気装置は、前記の何れかの空
間の空気を吸引して屋外に排出し、屋外から吸引した空
気を直接前記居室に供給可能に構成されていることを特
徴とする。
【0007】すなわち、上記の建物において、熱交換換
気装置は、これを作動させた場合、屋外の空気を取り込
んで居室に直接供給し、同時に、上記の何れかの空間の
空気を吸引して屋外へ排出し、また、居室の排気口は、
当該居室内の空気を上記の何れかの空間に排出する。そ
の際、熱交換換気装置は、取り込んだ屋外の空気に対
し、屋内から排出する空気の熱を伝達する。また、居室
の空気を排出する際、壁の通気空間が上記の各空間に通
じる構造ならびに居室に設けられた排気口は、予め調湿
された居室の空気を躯体内部で循環させる。
【0008】また、上記の建物においては、断熱材が構
造材の外側に配置され、通気空間が前記断熱材の内側に
形成されていることにより、躯体全体に対する断熱性を
高め、躯体全体を蓄熱構造体として構築できるため、熱
交換換気装置によって捕捉した熱を一層有効に利用でき
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る建物の一実施形態を
図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る建物の
基本構造を示す模式的な縦断面図である。
【0010】本発明の建物は、軸組工法、枠組壁工法ま
たは新在来工法によって構築された建物である。周知の
通り、軸組工法の建物および枠組壁工法の建物は、いわ
ゆる木造の建物であり、新在来工法の建物としては、例
えば、軸組工法における筋交に代えて構造用合板を適用
した木造の建物、鉄骨の柱に構造用合板を組合せた建物
などが挙げられる。図1に例示した建物は、構造用合板
によって耐力壁が構成された新在来工法による2階建て
の建物である。
【0011】具体的には、図1に示す建物は、基礎(1
0)上の土台(11a)、当該土台に立設された柱(図
示省略)、水平方向に架け渡された梁(11b)、桁
(11c)などの横架材の外側(室外側)に構造用合板
(21)を貼設して躯体が構成される。あるいは、躯体
は、上記の柱や横架材から成る枠組の枠内に構造用合板
(21)を室外側に面揃えした状態に貼設して構成され
る。構造用合板(21)は、耐力壁として機能する構造
材である。また、壁部分の構造用合板(21)の外側に
は、縦胴縁を介して外装材(23)が敷設され、斯かる
外装材(23)の内側には、外部通気層としての隙間が
形成される。
【0012】本発明の建物は、上記の柱や横架材などの
構造材の隙間に断熱材を配置したいわゆる充填断熱の構
造になされていてもよいが、好ましくは、躯体全体に対
する断熱性を高めるため、図示する様に、構造材の外側
に断熱材が配置された外張断熱の構造になされる。すな
わち、壁は、構造材としての構造用合板(21)の外側
に断熱材(4)を配置して構成され、また、屋根は、構
造材としての垂木および屋根下地用合板(22)の外側
に断熱材(4)を配置して構成される。更に、断熱性を
高めるため、断熱材(4)によって基礎(10)が被覆
された基礎断熱の構造が好ましい。
【0013】上記の断熱材(4)としては、グラスウー
ル等の無機材料でもよいが、軽量性、施工性および断熱
性の点からは、例えば、独立気泡を有するポリウレタ
ン、ポリスチレン等の発泡樹脂の様な軽量で成形性に優
れ且つ透湿抵抗の高い材料の成形体が好ましい。なお、
透湿性を有する材料を断熱材(4)として使用する場合
には、断熱材(4)や構造用合板(21)及び屋根下地
用合板(22)の湿潤化を防止するため、通常、断熱材
(4)の内側表面、すなわち、構造用合板(21)及び
屋根下地用合板(22)の外側表面に防湿フィルムが貼
設される。
【0014】建物の内部には、内装下地材としての床材
(31)、壁材(32)及び天井材(33)が敷設され
ることにより、1階および2階の各居室(1)が構成さ
れる。斯かる居室(1)の構築により、2階の天井裏に
は小屋裏空間(1A)が形成され、1階の床下には床下
空間(1B)が形成され、そして、1階と2階の間には
天井懐空間(1C)が形成される。
【0015】具体的には、上記の壁材(32)は、構造
用合板(21)の内側の間柱や縦胴縁(図示省略)を利
用して取り付けられ、壁材(32)と構造用合板(2
1)の間、すなわち、壁の内部には、通気空間(1D)
が形成される。換言すれば、本発明の建物においては、
構造材の外側に断熱材(4)が配置され、断熱材(4)
の内側に通気空間(1D)が形成される。
【0016】図示した建物は、いわゆる根太レス工法に
よって施工された建物であり、例えば、1階の居室
(1)の床材(31)としては、居室(1)における荷
重を支持し得る厚さの合板が使用され、そして、床材
(31)は、通常の根太を使用することなく土台(11
a)に締結される。その場合、床材(31)は、土台
(11a)の上に一定間隔で配置された通気用桁材(1
2)を介して締結される。これにより、床下空間(1
B)は、1階の壁の通気空間(1D)に対し、壁際の土
台(11a)の上面側を介して空間的に連続している。
【0017】1階の居室(1)の天井材(33)は、天
井桟の一部としての吊具受材(16)に貼設される。そ
の場合、梁(11b)に固定された吊金具(防震吊具)
(14)によって吊具受材(16)が吊持されることに
より、天井材(33)は、梁(11b)の下面よりも低
い位置に配置される。これにより、上記の天井懐空間
(1C)は、1階の壁の通気空間(1D)に対し、壁際
の梁(11b)の下面側を介して空間的に連続してい
る。
【0018】一方、2階の居室(1)の床材(31)と
しては、1階におけるのと同様の合板が使用される。ま
た、床材(31)は、梁(11b)に対し、一定間隔で
配置された通気用桁材(12)を介して締結される。こ
れにより、天井懐空間(1C)は、2階の壁の通気空間
(1D)に対し、壁際の梁(11b)の上面側を介して
空間的に連続している。
【0019】2階の居室(1)の天井材(33)は、天
井桟の一部としての吊具受材(16)に貼設される。そ
の場合、桁(11c)に締結された吊木(13)及び小
屋梁(11d)によって吊具受材(16)が吊持される
ことにより、天井材(33)は、桁(11c)の下面よ
りも低い位置に配置される。これにより、小屋裏空間
(1A)は、2階の壁の通気空間(1D)に対し、壁際
の桁(軒桁)(11c)の下面側を介して空間的に連続
している。すなわち、本発明の建物において、通気空間
(1D)は、小屋裏空間(1A)、床下空間(1B)及
び天井懐空間(1C)に通じており、躯体内部での空気
の移動を可能にしている。
【0020】また、各居室(1)には、当該居室内の空
気を上記の何れかの空間、すなわち、小屋裏空間(1
A)、床下空間(1B)、天井懐空間(1C)又は壁の
通気空間(1D)へ排出するための排気口(8)が設け
られる。排気口(8)は、通常、ルーバー等を有する排
気グリルによって構成される。図に例示した建物におい
ては、2階の居室(1)の天井および1階の居室(1)
の床にそれぞれ排気口(8)が設けられている。
【0021】本発明の建物においては、新鮮な屋外の空
気を居室(1)に供給し且つ冷房または暖房によって得
られた熱(冷熱または温熱)の損失を低減するため、小
屋裏空間(1A)、床下空間(1B)又は天井懐空間
(1C)には、熱交換しつつ屋内と屋外の空気を入換可
能な熱交換換気装置(5)が配置される。例えば、熱交
換換気装置(5)は、後述の各ダクトの施工距離を短く
し、空気の移送における圧力損失を低減するため、天井
懐空間(1C)に設置される。
【0022】熱交換換気装置(5)は、ケースにファ
ン、フィルター及び熱交換素子(51)を収容して成
り、屋内から排出する空気の熱(温熱または冷熱)を屋
外から取り込む空気に熱交換素子(51)によって伝達
する公知の換気装置である。熱交換素子(51)は、通
過する空気との間で熱の授受を行う熱伝達部材であり、
アルミニウム合金などの熱伝導性に優れた材料によって
構成され且つ空気との接触面積の大きな構造とされる。
例えば、熱交換素子(51)は、アルミニウム合金から
成る平板と波板を交互に積層し、かつ、上下の波板の溝
の方向を交互に直交させて構成される。
【0023】熱交換換気装置(5)には、屋外の空気を
取り込むための屋外吸気ダクト(60)、取り込んだ屋
外の空気を屋内へ供給するための屋内給気ダクト(6
1)、屋内の空気を吸引するための屋内吸気ダクト(7
0)、吸引した屋内の空気を屋外へ排気するための屋外
排気ダクト(71)が設けられる。そして、本発明にお
いては、居室(1)の空気を常に清浄な状態に保持する
ため、熱交換換気装置(5)は、上記の何れかの空間の
空気を吸引して屋外に排出し、屋外から吸引した空気を
直接居室(1)に供給可能に構成される。
【0024】具体的には、屋外吸気ダクト(60)及び
屋外排気ダクト(71)は、天井懐空間(1C)から屋
外に向けて略水平に引回される。屋内吸気ダクト(7
0)は、天井懐空間(1C)において開放され、天井懐
空間(1C)内の空気を吸引する様に配置される。ま
た、屋内給気ダクト(61)は、上下方向に引回される
ことにより、取り込んだ屋外の空気を1階および2階の
各居室(1)に供給する様に配置される。図示を省略す
るが、通常、屋外吸気ダクト(60)及び屋外排気ダク
ト(71)の先端は、雨除フード等を有する吸排気グリ
ルよって構成され、また、屋内給気ダクト(61)の先
端は、ルーバー等を有する給気グリルによって構成され
る。
【0025】本発明の建物における機能は次の通りであ
る。すなわち、本発明の建物において、熱交換換気装置
(5)は、これを作動させた場合、屋外吸気ダクト(6
0)から屋外の空気を取り込み、熱交換素子(51)を
介し、屋内給気ダクト(61)から各居室(1)へ屋外
の空気を直接供給する。
【0026】同時に、熱交換換気装置(5)は、屋内吸
気ダクト(70)から天井懐空間(1C)の空気を吸引
し、熱交換素子(51)を介し、屋外排気ダクト(7
1)から屋外へ屋内側の空気を排出する。また、天井懐
空間(1C)の空気を排出した場合、天井懐空間(1
C)が壁の通気空間(1D)を介して床下空間(1B)
及び小屋裏空間(1A)に通じているため、各居室
(1)の排気口(8)は、これら居室内の空気を床下空
間(1B)及び小屋裏空間(1A)に排出する。
【0027】そして、屋外の空気を取り入れ、屋内側の
空気を排出する際、熱交換換気装置(5)の熱交換素子
(51)は、取り込んだ屋外の空気に対し、屋内から排
出する空気の熱を伝達する。従って、本発明の建物にお
いては、新鮮な屋外の空気を予めある程度温度調整した
状態で居室(1)に供給でき、そして、暖房時、冷房時
における省エネルギー化を図ることが出来る。
【0028】また、本発明の建物において、居室(1)
の空気を排出する際、壁の内部の通気空間(1D)が小
屋裏空間(1A)、床下空間(1B)及び天井懐空間
(1C)に通じる構造ならびに居室(1)に設けられた
排気口(8)は、各居室(1)から排出される空気、す
なわち、各居室(1)で空調機器により予め温度調整さ
れた空気を躯体内部において循環させ、そして、屋外へ
排出する。従って、本発明の建物においては、躯体内部
の構造材、すなわち、土台(11a)、柱、梁(11
b)、桁(11c)、構造用合板(21)、屋根下地用
合板(22)などの構造材の適度な乾燥状態を維持でき
る。
【0029】換言すれば、本発明の建物においては、居
室(1)で空調された空気を上記の様に躯体内部に循環
させるため、躯体内部の湿潤化を防止でき、構造材の腐
朽を防止できる。その結果、木質材料が本来備えている
機能、すなわち、調湿機能、吸着機能などを建物全体の
機能として長期に渡って発揮させることが出来る。
【0030】しかも、本発明の建物においては、屋外の
新鮮な空気が居室(1)に直接取り込まれ、居室(1)
の空気が小屋裏空間(1A)、床下空間(1B)、天井
懐空間(1C)及び通気空間(1D)を通じて屋外に排
出される上記の構造により、仮に、ホルムアルデヒド、
トルエン、キシレン、パラジクロロベンゼン等の化学物
質が躯体内部で多く発生したとしても、これらの化学物
質を居室(1)に取り込むことなく屋外に排出でき、居
室(1)の環境を清浄な状態に維持できる。
【0031】なお、本発明の建物においては、平屋建て
の場合、壁の内部の通気空間が小屋裏空間および床下空
間に通じる様に構成され、熱交換換気装置が小屋裏空間
または床下空間に配置されることにより、上記の実施形
態と同様の効用を発揮し得る。また、熱交換換気装置と
しては、熱交換素子とファンとを別置にする分離型の熱
交換換気装置を使用することも出来る。
【0032】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の建物によれ
ば、熱交換換気装置によって新鮮な屋外の空気を予めあ
る程度温度調整した状態で居室に供給できるため、暖房
時、冷房時における省エネルギー化を図ることが出来
る。また、居室の空気を排出する際、居室で空調された
空気を躯体内部に循環させるため、躯体内部の構造材の
適度な乾燥状態を維持でき、構造材の腐朽を防止でき
る。その結果、木質材料が本来備えている調湿機能、吸
着機能などを建物全体の機能として長期に渡って発揮さ
せ得る。
【0033】しかも、本発明の建物によれば、屋外の新
鮮な空気が居室に直接取り込まれ、居室の空気が小屋裏
空間や床下空間などを通じて屋外に排出される構造によ
り、仮に、化学物質が躯体内部で多く発生したとして
も、これらの化学物質を居室に取り込むことなく屋外に
排出でき、居室の環境を清浄な状態に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建物の基本構造を示す模式的な縦
断面図
【符号の説明】
1 :居室 10 :基礎 1A :小屋裏空間 1B :床下空間、 1C :天井懐空間 1D :通気空間 11a:土台(構造材) 11b:梁 11c:桁 11d:小屋梁 12 :通気用桁材 13 :吊下げ材 14 :吊下げ金具 16 :吊具受材 21 :構造用合板 22 :屋根下地用合板 31 :床材 32 :壁材 33 :天井材 5 :熱交換換気装置 51 :熱交換素子 4 :断熱材 60 :屋外吸気ダクト 61 :屋内給気ダクト 70 :屋内吸気ダクト 71 :屋外排気ダクト 8 :排気口
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月22日(2000.5.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 7/08 101 E04B 5/52 B F (72)発明者 大山 儀春 北海道札幌市白石区本通14丁目北1−30 江本工業株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DB02 DD01 DD18 FA04 FA11 FA15 FA16 FA17 FA21 FA24 HF11 NA03 NA04 NB00 ND01 ND02 ND03 ND12 ND21 ND27

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸組工法、枠組壁工法または新在来工法
    によって構築され、かつ、小屋裏空間および床下空間、
    または、小屋裏空間、床下空間および天井懐空間に通じ
    る通気空間が壁の内部に形成された建物であって、前記
    小屋裏空間、床下空間または天井懐空間には、熱交換し
    つつ屋内と屋外の空気を入換可能な熱交換換気装置が配
    置され、かつ、居室には、当該居室内の空気を前記の何
    れかの空間へ排出する排気口が設けられ、しかも、前記
    熱交換換気装置は、前記の何れかの空間の空気を吸引し
    て屋外に排出し、屋外から吸引した空気を直接前記居室
    に供給可能に構成されていることを特徴とする建物。
  2. 【請求項2】 断熱材が構造材の外側に配置され、通気
    空間が前記断熱材の内側に形成されている請求項1に記
    載の建物。
  3. 【請求項3】 熱交換換気装置が天井懐空間に設けられ
    ている請求項1又は2に記載の建物。
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