JP2001098655A - 高気密高断熱建築物の換気空調システム - Google Patents

高気密高断熱建築物の換気空調システム

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JP2001098655A
JP2001098655A JP27935899A JP27935899A JP2001098655A JP 2001098655 A JP2001098655 A JP 2001098655A JP 27935899 A JP27935899 A JP 27935899A JP 27935899 A JP27935899 A JP 27935899A JP 2001098655 A JP2001098655 A JP 2001098655A
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JP
Japan
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air
highly
ventilation
heat insulating
building
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JP27935899A
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English (en)
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Tomoaki Hinuma
友明 日沼
Seiji Ishino
政治 石野
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HINUMA KOMUTEN KK
Toyo Tire Corp
Original Assignee
HINUMA KOMUTEN KK
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高気密高断熱住宅において、居室だけではな
く建物全体の換気を行うことで、耐久性に優れた、省エ
ネルギー高気密高断熱建築物の換気空調システムを提供
する。 【解決手段】 建築物を構成する屋根部、壁部、土間部
に、現場発泡により断熱材層をシームレス化して設ける
ことで気密を施して換気空調機により計画換気や冷暖房
を行っている高気密高断熱建築物において、床下空気と
小屋裏空気とを、壁構造内に設けられた通気層と屋内に
設けられたダクトを通して循環させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高気密高断熱建築
物の換気空調システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の建築物では、室内の居住性の向上
が、その中でも、快適な温湿度空間が要求されている。
そのために、住宅を断熱材、気密シート等により高気密
高断熱住宅とし、エアコンディショナー等を設置して、
いわゆる夏涼しく冬温かい室内環境にしたり、外気の湿
気や乾燥等に影響されることなく、室内を快適な湿度に
保つことができるようにしている。
【0003】このように室内環境を向上させるシステム
として、住宅内に換気空調機が設置され、屋外の空気を
換気空調機に取り入れ、空調した空気が各居室に供給さ
れ、屋内の空気は廊下、洗面室等から換気空調機に吸入
され再度空調されたり、その一部は屋外に排気されるよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、換気空
調は、居室、洗面所、廊下等にとどまっており、床下、
小屋裏、壁等には換気がなされておらず、室内空間とで
は温湿環境が異なり、それらに内部結露が発生したり、
そのために黴が発生したり、そのために木材の耐久性が
劣るといった問題が避けられなかった。
【0005】また、冬場小屋裏に逃げた熱は循環されな
いため、有効に利用されることは無かった。
【0006】本発明は、上記実状を鑑みてなされたもの
で、高気密高断熱住宅において、居室だけでなく建物全
体の換気を行うことで、耐久性に優れた、省エネルギー
高気密高断熱建築物の換気空調システムを提供すること
を目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明においては、建築物を構成する屋根
部、壁部、土間部に、現場発泡により断熱材層をシーム
レス化して設けることで気密を施して換気空調機により
計画換気や冷暖房を行っている高気密高断熱建築物にお
いて、床下空気と小屋裏空気とを、壁構造内に設けられ
た通気層と屋内に設けられたダクトを通して循環させる
ことを特徴とする。
【0008】更に詳しくは、請求項2の発明において
は、床下31に除湿機32を設置し、小屋裏30にダク
トファン33を設置し、床下において、除湿した空気を
壁構造内の室内側の通気層4を通して小屋裏30に流
し、小屋裏30において、小屋裏30からダクトファン
33により、ダクト35を介して少なくともその一部を
床下に戻すことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
1〜5に基づいて説明する。本発明の高気密高断熱住宅
の構造は、木造用建築物の壁、屋根、土間構成である。
【0010】本発明において好適な高気密高断熱住宅構
造は、屋根部、壁部、土間部に、硬質ポリウレタン原液
現場発泡により、高気密高断熱層をシームレスに形成さ
せたものである。
【0011】更に詳しくは、壁構造においては、まず柱
5及び間柱等の軸組の室外側に複数の板状断熱材8を並
べて一層貼りをした後、その外側に縦胴縁1を介して、
通気層3を設けて、金属サイディング材等の外壁材2を
貼り付ける。次に室内側から、現場発泡により、複層の
断熱材層を形成する。この場合、現場発泡による複層断
熱層により断熱性を高めるとともに、シール性を高める
ことで気密性を上げることが出来るが、板状断熱材同
士、断熱材と柱及び間柱との間を気密性テープでシール
することにより更に気密性を挙げることが好ましい。
又、発泡層と内装材との隙間を15mm以上確保出来るよ
うに発泡厚みを調節して内部通気層4を形成させる。こ
の内部通気層は、床下から小屋裏へ空気を送るときの通
路となり、その際、断熱材層の湿気を除去する。更に柱
及び間柱の室内側に内装部材として石膏ボード等を貼り
付け、その表面に壁材等を貼り付ける。
【0012】又屋根部の施工は、図2に示すように、母
屋12に保温板受け材(たる木)13上に板状断熱材8
を胴縁14で固定する。更に硬質ウレタンフォーム原液
をスプレーにより板状断熱材8上に吹き付け断熱材層7
を形成する。更に天井部を設ける。
【0013】この時、屋根部と壁構造の取り合いについ
ては、図4に示すように屋根部と壁構造の現場発泡シー
ムレス断熱層が連続するように施工する。このとき、壁
構造の内部通気層4は、小屋裏には解放されているよう
にする。
【0014】また土間部は、図3に示すように、床下全
面に土間コンクリート23を打ち、養生後、現場発泡に
よりシームレス断熱層を形成する。
【0015】また土間部と壁構造の取り合いについて
は、土間部と壁構造の現場発泡シームレス断熱層が連続
するように施工する。なお、壁構造の内部通気層は床下
には解放されているようにする。
【0016】なお、現場発泡は、硬質ウレタンフォーム
原液をスプレーにより、板状断熱材に吹き付けることで
形成する。又板状断熱材としては、木質繊維板、ポリス
チレンフォーム板、ポリエチレンフォーム板、硬質ポリ
ウレタンフォーム板などが適宜使用されるが、断熱性か
らみると硬質ポリウレタンフォーム板が好ましい。
【0017】また板状断熱材の両表面には、面材を使用
するが、一つの表面に透湿抵抗の小さい透湿面材(クラ
フト紙、繊維系面材)を、もう一方の表面には透湿抵抗
の高い防湿面材(ポリエチレン系、アルミ系面材)を使
用し、施工時、室内側に透湿抵抗が高いものを、外気側
には透湿抵抗の低いものを使用することが、冬場及び夏
場の結露を押さえるのに有効である。透湿抵抗の高い面
材の透湿抵抗値は、500 〜 3000mhmmHg/
g、好ましくは、700 〜 2000mhmmHg/
g、外側に使用する面材の透湿抵抗値は、0〜500m
hmmHg/g、好ましくは、0〜 50mhmmHg/gで
ある。
【0018】熱交換型換気ユニット36、37は小屋裏
及び必要に応じて各階の天井部に設置される。その換気
空調システムは、図5に示すように、熱交換型換気ユニ
ットより外の空気を一部取り込んだ空気を、断熱チュー
ブを通して居室、廊下等の天井部より天井グリルを通し
て空調された空気を供給し、また室内の空気を洗面所等
の天井グリルから吸入し、熱交換型換気ユニットによ
り、再空調される。
【0019】本発明においては、更に、床下と小屋裏を
循環換気させるために、床下に少なくとも1基以上の除
湿機32を設置し、小屋裏に少なくとも、2種のダクト
ファン33,換気ファン34を設置する。また、小屋裏
のダクトファンから床下に空気を返すためのダクトが設
けられている。
【0020】床下の除湿機32は、床下にたまりやすい
湿気を除去し、また小屋裏から返された空気に含まれる
湿気を除去する。この際、床下の木材の耐久性を上げる
ため、湿度を常に65%以下に保つようにする。
【0021】小屋裏のダクトファン33は、小屋裏の空
気を、ダクト35を通して床下に返すものである。床下
に返された空気は、除湿機32で除湿された後、壁の内
部通気層4を通って、一部壁内の断熱材層の湿気を取り
込みながら、小屋裏に戻る。
【0022】またもう一つの小屋裏から床下に空気を戻
す方法は、換気ファン34より、小屋裏の空気を取り込
み、熱交換型換気ユニットより取り込んだ新鮮な空気を
混合し、断熱チューブ38、39を通してその一部の空
気を床下31に返すものである。なお各種ファン、熱交
換型換気ユニットの能力、数は、住宅の大きさで決定す
る。
【0023】
【発明の効果】本発明のように、高気密高断熱住宅の換
気空調システムにおいて、小屋裏、床下の換気を循環関
連させることで、住宅内部の空気のよどみを無くし、す
べての部位を空気の流れに曝すことが出来、そのため部
分的に湿気がたまり木材が腐るといったことが無くな
り、又冬場において熱を有効に利用することが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】高気密高断熱性建築物の壁構造を示す断面図で
ある。
【図2】高気密高断熱性建築物の屋根構造を示す断面図
ある。
【図3】 高気密高断熱性建築物の土間構造を示す断面
図である。
【図4】 高気密高断熱性建築物の屋根部と壁部の取り
合いを示す断面図である。
【図5】本発明の換気空調システムの換気概念図であ
る。
【符号の説明】
1 外壁ジョイント用胴縁 2 外壁材 3 外部通気層 4 内部通気層 5 柱 6 内装材 7 現場発泡層 8 板状断熱材 9 保温板受け材 11 野地合板 12 母屋 13 屋根たる木 14 保温板押え用胴縁 20 防虫部材 21 油性コーキング 22 土台水切り 23 土間コンクリート 24 ワイヤーメッシュ 25 防湿シート 30 小屋裏 31 床下 32 除湿機 33 ダクトファン 34 換気ファン 35 ダクト 36 熱交換型換気ユニット 37 熱交換型換気ユニット 38 断熱チューブ 39 断熱チューブ 40 床下からの空気の流れ 41 外被 42 天井用グリル 43 空気の流れ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DB02 DB05 DD01 DD02 DD18 FA03 FA16 FA22 GA05 GA06 GA76 HA03 HA04 HB01 HC08 HC11 HD03 HD08 HD09 NA04 NB01 ND13 ND17 ND21

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物を構成する屋根部、壁部、土間部
    に、現場発泡により断熱材層をシームレス化して設ける
    ことで気密を施して換気空調機により計画換気や冷暖房
    を行っている高気密高断熱建築物において、床下空気と
    小屋裏空気とを、壁構造内に設けられた通気層と屋内に
    設けられたダクトを少なくとも通して循環させることを
    特徴とする高気密高断熱建築物の換気空調システム
  2. 【請求項2】床下に除湿機を設置し、小屋裏にダクトフ
    ァンを設置し、床下において、除湿した空気を壁構造内
    の室内側の通気層を通して小屋裏に流し、小屋裏からダ
    クトファンにより、ダクトを介して少なくともその一部
    を床下に戻すことを特徴とする請求項1記載の高気密高
    断熱建築物の換気空調システム
JP27935899A 1999-09-30 1999-09-30 高気密高断熱建築物の換気空調システム Withdrawn JP2001098655A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003027616A (ja) * 2001-07-18 2003-01-29 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 外断熱建物
JP2008185324A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Masayasu Miyazaki 二系統空気循環方式と24時間換気方式。
JP2012219598A (ja) * 2011-04-14 2012-11-12 Masuda Kensetsu:Kk 住宅
CN108204149A (zh) * 2017-12-28 2018-06-26 惠安美事食品有限公司 货物仓库

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Effective date: 20061205