JP3122022B2 - 空気循環建物 - Google Patents
空気循環建物Info
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Description
る。
めるため壁体を断熱構造としたものが提供されている。
この断熱構造は一般には内壁と外壁との間に断熱材を入
れ、屋外の影響を受けないようにするとともに屋内の熱
が外部に逃げるのを防止する構造になっている。そのよ
うな住宅等の建物に係る工法の一例として、柱、土台、
梁等に使用される木材を規格化し、壁で耐荷重強度を得
るツーバイフォー工法(以下、「2×4工法」というこ
とがある。)がある。
の構造の要部を図4に示す。22は起立壁部であり、基
礎コンクリート部の一部を構成している。67は土台で
あり、起立壁部22にボルトで連結されている。70は
端根太であり、土台67上に(壁面に沿う方向へ)配設
され固定されている。72は床根太であり、端部が土台
67上に載ると共に、壁面に直交する方向へ延びるよう
に配設され固定されている。74は床板であり、床根太
72に固定されている。62は間柱土台であり、端根太
70上に床板74を介して(壁面に沿う方向へ)固定さ
れている。この間柱土台62に、複数の間柱60がその
下端で固定されて、所定の間隔をおいて起立されてい
る。11は外側壁材であり、少なくとも構造用合板の層
を有し、間柱60に固定されている。この外側壁材11
が固定されることで、壁によって耐荷重強度を得ること
ができる。この2×4工法によれば、断熱材21を、床
下の根太の間、壁では外側壁材11と内側壁材32の
間、および天井38では天板の上に配設し、空気の流通
を防止して断熱性を高めている。
工法の建物は、在来工法の建物に比べ、壁の中の空気が
固定されて動きにくいため、断熱性に優れている反面、
湿気の多い日本の気候において、壁体内の結露等の心配
もある。壁体内で結露が発生したり、乾燥過多になる
と、木材が腐るなど、いたみ易い。湿気の対策として
は、内側壁材32の壁内側面にビニールを貼る場合もあ
るが、依然として壁体内には結露が発生したり、乾燥し
過ぎる等の問題が残る。なお、換気においては、室内の
空気を入れ換えるのみであり、壁体内の空気は固定され
たままであった。
れたものであり、その目的とするところは、室内の空気
を入れ換えるのみではなく、壁体内等の建物内全体の換
気が好適になされる空気循環建物を提供することにあ
る。
するため次の構成を備える。すなわち、建物の壁部の心
材として上下方向に配設される柱と、該柱の内側に張ら
れる内側壁材と、前記柱の外側に張られる外側壁材と、
建物の壁部の心材として水平方向に配設され、壁面に直
交する方向の幅が前記柱よりも狭く設けられ、前記内側
壁材と前記外側壁材との間に上下方向に空気が流通する
壁内空気流路が形成されるように、前記外側壁材と間隙
を置いて固定される水平材と、前記壁内空気流路が形成
されるように、前記外側壁材と間隙を置くと共に前記水
平材の上で固定される床板とを具備する。
通する床下通気口を設けるべく、外側壁材と間隙を置く
と共に、土台の長さ方向に断続的に固定された前記水平
材である通気用土台を具備することで、好適に床下空間
と連通できる。
が間隙を置いて固定されることで、前記壁内空気流路
が、屋根裏空間に連通していることで、好適に屋根裏空
間と連通できる。
間及び屋根裏部屋を外部から断熱すべく、建物の側壁及
び屋根裏部屋の天面部に設けられた断熱材と、外気を前
記床下空間内に導入する外気導入ダクトと、前記床下空
間から前記壁内空気流路及び前記屋根裏部屋を通って循
環されると共に前記室内を通った空気を、外部へ排出し
て換気する排気ダクトと、前記外気導入ダクトから導入
される外気と前記排気ダクトから排出される排気とにつ
いて全熱交換する熱交換換気扇とを具備することで、よ
り好適に屋内の環境空間を快適に維持できる。
ー工法によって建築されることで、より合理的に空気循
環建物を建築できる。
き添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に
係る空気循環建物の一実施例の要部を模式的に示す説明
断面図である。この実施例は2×4工法によって建築さ
れる建物である。60は間柱であり、建物の壁部の心材
として上下方向に配設される柱である。この間柱60は
規格木材を用いればよく、一例として2×4工法で使用
される材よりも幅広の幅が6インチで、厚さが2インチ
の角材に形成されている。
張られて内壁部を形成している。この内壁部材32とし
ては、例えば石膏ボードを用いることができる。11は
外側壁材であり、間柱60の外側に張られている。この
外側壁材11は、少なくとも構造用合板の層を有し、間
柱60に固定されている。この外側壁材11が固定され
ることで、耐荷重強度を備えた壁を得ることができる。
として水平方向に配設され、壁面に直交する方向の幅が
間柱60よりも狭く設けられ、内側壁材32と外側壁材
11との間に上下方向に空気が流通する壁内空気流路3
4が形成されるように、内側壁材32または外側壁材1
1と(本実施例では外側壁材11と)間隙を置いて固定
される水平材の一つである。この間柱土台62は規格木
材を用いればよく、一例として幅が4インチで、厚さが
2インチの角材(以下、「4×2角材」というように記
載する)に形成されていればよい。
部の一部を構成している。64は敷土台であり、起立壁
部22にボルトで固定されている。この敷土台64は、
6×2角材であり、壁面に沿う方向へ起立壁部22に載
置されて固定されている。
を形成するよう敷土台64上に断続的に固定された5×
2角材である。床下通気口65は床下空間25に連通し
ている。68は根太土台であり、通気用土台66上に固
定された5×2角材である。この通気用土台66と根太
土台68は、前記間柱土台62と同様な水平材であり、
外側壁材11と間隙をおいて固定されており、これによ
り、床下通気口65は壁内空気流路34に連通する。
上に(壁面に沿う方向へ)2列に配設され固定されてお
り、6×2角材である。外側壁材11に所定の間隔をお
いて壁内空気流路34を形成するように配設されてい
る。72は床根太であり、端部が根太土台68上に載る
と共に、壁面に直交する方向へ延びるように配設され固
定されており、6×2角材である。この端根太70と床
根太72とは断面の長手方向が起立するように配設され
ており、床にかかる荷重を好適に受けることができる。
72の上に載置されて固定されている。そして、前記間
柱土台62が、端根太70上に床板74を介して(壁面
に沿う方向へ)固定されている。この間柱土台62は、
内側壁材32と当接し、外側壁材11と間隙をおいて固
定されている。また、この間柱土台62に、複数の間柱
60がその下端で固定されて、所定の間隔をおいて起立
されている。
2層に固定されている。この桁76は、外側壁材11と
当接し、内側壁材32と間隙をおいて固定されている。
これにより、内側壁材32および天井38と、桁76の
間に屋根裏部屋78に連通する天井通気口80が形成さ
れる。また、10aは桁上の断熱材であり、82は垂木
である。
流路34が、床下空間25に好適に連通できると共に、
屋根裏空間78とも好適に連通できる。すなわち、内側
壁材32と外側壁材11との間に上下方向に空気が流通
する壁内空気流路34を、好適に形成することができ
る。従って、壁内空気流路34と各室内84とを連通す
る開口部を設ければ、壁内空気流路34によって、建物
内全体の空気の流通および循環を好適に行うことができ
る。従って、建物内全体の換気が好適になされると共
に、空気の循環流によって建物内全体の冷暖房も好適に
することが可能であり、屋内の環境空間を快適に維持す
ることができる。特に、2×4工法による建物でありな
がら、壁体内の空気の流通が好適になされるため、壁体
内での結露および乾燥過多を防止でき、木材が劣化する
ことを防止できる。また、この壁内空気流路を備える空
気循環建物は、特別な建築工程およびダクト等の資材を
要せず、通常の2×4工法の工程によって合理的に建築
できる。
説明する斜視断面図である。図1にかかる実施例に示し
た構成と同一の構成については、図1で付した符号と同
一の符号を付して説明を省略する。10は断熱材であ
り、ウレタンまたはポリスチレン等によって成形される
板状の断熱材である。13は構造用合板であり、間柱6
0に釘で固定され、耐荷重強度を備えた壁を構成する。
69は土台であり、4×4角材である。図1の実施例の
根太土台68の代えて配設されている。60aは間材で
あり、間柱土台62および端根太70と、外側壁材11
との間隙に縦方向に挿入された状態に配設され、両者の
間隔を好適に保持すると共に、壁の強度を向上させてい
る。この間材60aは、間柱60と一体に形成されてい
てもよいし、別の角材(1×2角材)で間柱60に継ぎ
足した状態に配設できるものでもよい。このように構成
することで、壁内空気流路34を好適に設けることがで
きる。
成について説明する。図3は、本発明に係る空気循環建
物の一実施例の全体構成を示す断面図である。この空気
循環建物は、前記の図1および図2にかかる実施例の構
成を採用すると共に、建物の室内空間を断熱材で取り囲
むようにして高度の気密性を保持し、外気を取り込んで
強制的に空気を流通させるようして換気する空気流路構
造と、熱交換手段とを備えている。この空気循環建物に
よれば、屋内に新鮮空気を好適に導入すると共に温湿度
を好適に調整できるため、屋内を快適環境に維持できる
ことを特徴とする。以下に詳細に説明する。なお、図1
および図2にかかる実施例に示した構成と同一の構成に
ついては、図1および図2で付した符号と同一の符号を
付して説明を省略する。
係る上端に2層に固定されている。この桁77は、内側
壁材32と当接し、外側壁材11(図2参照)の構造合
板13と間隙をおいて固定されている。また、2階の床
を支える端根太70、および2階の間柱60が固定され
る胴差88も、内側壁材32と当接して構造合板13と
間隙をおいて固定されている。これにより、壁内空気流
路34が1階と2階とに連通されている。10は建物の
側面部の壁体を構成する断熱材であり、10aは屋根裏
部屋の天面部に設けた断熱材である。この建物の側面部
を構成する断熱材10および天面部を構成する断熱材1
0aは窓部等を除いて建物のほぼ全体を覆うように設置
する。これによって、建物の気密性および断熱性を向上
させることができる。
外部通気層である。この外部通気層12は壁体を形成す
る断熱材10との間に空気を流通させる層空間をあけて
外部壁体14を取り付けることにより形成される。外部
通気層12は壁体の外側面全体に設けるもので、図のよ
うに最下端を開口させ、上部で屋根裏内空間16に連通
させる。屋根の最上部には排気口18が設けられてお
り、外部通気層12において外部壁体14の下端から進
入した空気は屋根裏内空間16に流入した後、排気口1
8から排気される。外部通気層12では定常的にこのよ
うな空気の流れが生じている。
は基礎コンクリート部20と一体に設けた起立壁部であ
る。この起立壁部22は前記壁体あるいは柱等の建物の
構造体を支持する目的と、建物の床下に空気の流通空間
を設ける目的で設ける。すなわち、本実施例の空気循環
建物は床下全体を建物全体で共通の空気の流通空間と
し、この床下空間から空気を上昇させるようにして壁体
の内面および各室内に空気を流通させる。
に十分な空間を確保すれば十分であるが、実施例では基
礎コンクリート部20が地面24位置よりも低位になる
ようにし、起立壁部22の高さを比較的大きくとって床
下空間25を従来の建物よりも広くとっている。基礎コ
ンクリート部20は床下面全体にコンクリートを打設
し、これによって床下部分から湿気が入り込むことを防
止している。また、基礎コンクリート部22を一定の厚
さで設け基礎コンクリート部22によって好適な蓄熱効
果が得られるようにしている。
よりも低位にすることによって地熱を利用できるように
し、季節によって基礎コンクリート部20の温度変化が
できるだけ小さくなるようにしている。なお、基礎コン
クリート部20からの湿気の進入を防止するため、基礎
コンクリート部20の下面に防湿層26を設けるように
してもよい。
閉止させた状態で形成する。これにより、建物の床下部
分は基礎コンクリート部20と起立壁部22で完全に密
閉され床下空間25の気密性が確保される。また、起立
壁部22の外側に前記断熱ボード等の断熱材10を延設
し床下空間での断熱性が好適に得られるようにしてい
る。
上に張って構成される。32は室内の内壁部を形成する
内側壁材である。この内側壁材32と壁体を構成する断
熱材10との間が、前述したように、床下空間25から
のエアを通流させるエア流路である壁内空気流路34と
なる。この壁内空気流路34は、断熱材10と内側壁材
32との間で層空間として形成され、空気が上下方向に
流通できるように形成されている。
り、壁内空気流路34と室内とを連通する。この開口部
36は室内にエアを流入させるためのもので、実施例で
は天井38に近接して設置したが、壁面の低い位置に設
置してもよい。また、開口部36は1か所のみでなく複
数個所設けてもよい。
吸気口である。この吸気口40からは一階の天井38の
上方に設置した熱交換換気扇42までダクト44によっ
て連絡され、ダクト44からは熱交換換気扇42を通過
して端部が建物の外部まで延出する排気ダクト46に連
絡される。なお、各室内の吸気口40と熱交換換気扇4
2とはダクト44ですべて連通して熱交換換気扇42に
連絡するようになっている。
クト50は一端を建物の外壁面から突出させ開口させて
設置するとともに、前記熱交換換気扇42を通過するよ
うに配置し、熱交換換気扇42の内部で外気と各室内か
らの排気とについて熱交換できるようにし、さらに床下
空間25内まで他端を延出させ床下空間25内で開口さ
せる。これによって、外気は外気導入ダクト50を経由
して床下空間25内に導入される。
を排気するためのファンを設け、このファンを駆動する
ことによってエアを通流させ換気用のエアサイクルを形
成する。熱交換換気扇42は全熱交換作用を有するもの
を使用する。全熱交換は排気と外気との温度および湿度
の両方について同時に交換するもので、排気と外気が通
流する細管を交互に連接し排気と外気とを相互に通流さ
せることによって温度と湿度を交換することができる。
気との温度、湿度の相互関係によってなされるものであ
り、冬期間で外気が冷たい場合には外気を温めて建物内
に導入し、夏期間で外気温が高い場合には外気を冷やし
て建物内に導入する作用をなす。たとえば、冬期間で外
気が0℃、湿度80%程度といった場合、単なる熱交換
による場合は外気が20℃程度に温められると湿度が3
0%といったかなり低湿度になるが、全熱交換によって
排気と外気とを湿度交換することにより湿度40〜50
%程度の好適な住環境にすることができる。
排気と外気の湿度交換が効果的になされるように、各室
内からの排気を熱交換換気扇42に集めるとともに、浴
室あるいは洗面所といった高湿度が発生しやすい室内か
らも排気を熱交換換気扇42に集めて全熱交換するよう
にした。浴室等ではかなりの湿度が発生するから通常の
建物では結露等が多量に生じるが、本実施例の建物の場
合は断熱性が優れることから結露等が発生せず全熱交換
する熱交換換気扇42に排気を戻しても装置に悪影響を
与えることなく効果的な熱交換ができる。
に、外気を建物内に取り入れ、建物内の空気と外気とを
熱交換して建物内から排気する空気循環系を設けて換気
するように構成したものである。この空気循環サイクル
での空気の流れについてみると、外気導入ダクト50か
ら取り入れられた外気は熱交換換気扇42で建物の各室
内から排出されてきた空気と全熱交換された後、外気導
入ダクト50を介して床下空間25内に導かれる。外気
はこの床下空間25内で放出され、床下空間25内にた
められた後、床下から各室内に向けて上昇する。床下空
間25内では基礎コンクリート部20の蓄熱作用あるい
は湿度調整作用によって冬場であれば温められ、夏場で
あれば冷やされて各室内に供給される。
場合は図の矢印で示すように床下から断熱材10と内側
壁材32との間に形成した壁内空気流路34を通って開
口部36から各室内に供給される。このように壁内空気
流路34の下側から断熱材10に沿わせて空気を上昇さ
せるようにするのは、これによって内側壁材32や柱材
に空気を触れさせ各部材とよくなじませるようにするた
めである。このように床下からじかに各室内に空気を供
給せず、建物全体を包み込むように空気を循環させるよ
うにすることにより建物全体が好適に換気でき、これに
よって建物を長持ちさせることができる。
各室が外部から有効に断熱されているから室内での冷暖
房がきわめて効率的になされる。例えば、床下空間25
に暖房装置を設置すれば、暖気は上昇するから、その暖
気流が壁内空気流路34を通って好適に拡散でき、建物
内全体を好適に暖房できる。また、例えば、屋根裏部屋
78の空間にエアコン(冷房装置)を設置すれば、冷気
は下降するから、その冷気流が壁内空気流路34を通っ
て好適に拡散でき、建物内全体を好適に冷房できる。
後、吸気口40からダクト44を介して熱交換換気扇4
2に排気される。熱交換換気扇42では前述したように
外気と排気とが全熱交換され、外気が冷たい場合には外
気を温め、また所要の湿度にして外気を導入し、外気温
が高い場合には外気を冷やし湿度が高い場合には湿度を
下げて外気を導入する作用をなす。熱交換換気扇42を
経由した後は排気ダクト46から外部に放出される。こ
うして、外気を取り入れる空気循環が形成され、建物全
体の換気が行われる。
熱材10、10aによって各室を外部から熱的に遮断す
るように構成したこと、建物の基礎部分も完全に密閉し
て建物全体を密閉構造としたことにより、建物内全体を
包み込むように換気することが可能になり、季節をとお
して建物全体で好適な換気と室内環境を得ることが可能
になる。これによって各室内の冷暖房効果も有効に作用
し冷暖房にかかるランニングコストを効果的に下げるこ
とが可能になる。
して説明してきたが、本発明はこれに限らず、前述した
ような壁構造を他の工法によって構築される建物にも適
用して同等の効果を得ることができるのは勿論である。
以上、本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明して
きたが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
く、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得
るのは勿論である。
材との間に上下方向に空気が流通する壁内空気流路を、
好適に形成することができる。その壁内空気流路によっ
て、建物内全体の空気の流通および循環を好適に行うこ
とができる。従って、建物内全体の換気が好適になされ
ると共に、空気の循環流によって建物内全体の冷暖房も
好適にすることが可能であり、屋内の環境空間を快適に
維持することができる。特に、壁体内の空気の流通が好
適になされるため、壁体内での結露および乾燥過多を防
止でき、木材が劣化することを防止できるという著効を
奏する。また、この壁内空気流路を備える空気循環建物
は、特別な建築工程およびダクト等の資材を要せず、通
常の2×4工法の工程によって合理的に建築できるとい
う著効を奏する。
に示す断面図である。
説明する斜視断面図である。
成を示す断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 建物の壁部の心材として上下方向に配設
される柱と、 該柱の内側に張られる内側壁材と、 前記柱の外側に張られる外側壁材と、 建物の壁部の心材として水平方向に配設され、壁面に直
交する方向の幅が前記柱よりも狭く設けられ、前記内側
壁材と前記外側壁材との間に上下方向に空気が流通する
壁内空気流路が形成されるように、前記外側壁材と間隙
を置いて固定される水平材と、 前記壁内空気流路が形成されるように、前記外側壁材と
間隙を置くと共に前記水平材の上で固定される床板と を
具備することを特徴とする空気循環建物。 - 【請求項2】 前記壁内空気流路と床下空間とを連通す
る床下通気口を設けるべく、外側壁材と間隙を置くと共
に、土台の長さ方向に断続的に固定された前記水平材で
ある通気用土台を具備することを特徴とする請求項1記
載の空気循環建物。 - 【請求項3】 前記内側壁材と、屋根を支える桁とが間
隙を置いて固定されることで、前記壁内空気流路が、屋
根裏空間に連通していることを特徴とする請求項1また
は2記載の空気循環建物 - 【請求項4】 前記壁内空気流路、各室内、床下空間及
び屋根裏部屋を外部から断熱すべく、建物の側壁及び屋
根裏部屋の天面部に設けられた断熱材と、 外気を前記床下空間内に導入する外気導入ダクトと、 前記床下空間から前記壁内空気流路及び前記屋根裏部屋
を通って循環されると共に前記室内を通った空気を、外
部へ排出して換気する排気ダクトと、 前記外気導入ダクトから導入される外気と前記排気ダク
トから排出される排気とについて全熱交換する熱交換換
気扇とを具備する ことを特徴とする請求項1、2または
3記載の空気循環建物。 - 【請求項5】 前記建物が、いわゆるツーバイフォー工
法によって建築されることを特徴とする請求項1、2、
3または4記載の空気循環建物。
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JP07288382A JP3122022B2 (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | 空気循環建物 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09125544A JPH09125544A (ja) | 1997-05-13 |
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JP07288382A Expired - Fee Related JP3122022B2 (ja) | 1995-11-07 | 1995-11-07 | 空気循環建物 |
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