JP2004108097A - 戸建て健康住宅 - Google Patents
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Abstract
【課題】屋内全体を循環する新鮮な空気とともに、マイナスイオンを循環させ快適な戸建て健康住宅を提供する。
【解決手段】居室部と屋根裏空間部と床下空間部とを備えた住宅において、熱交換器と吸気手段と排気手段とからなるシステム換気装置を備えており、排気手段における外気の吹出口にマイナスイオン発生装置のイオン化針を配設したことを特徴とする。このように、システム換気装置にマイナスイオン発生装置を組み込むことによって、発生したマイナスイオンを効率よく分散させることができ、館全体のイオンバランスを整えることができる。マイナスイオン発生装置のイオン化針は、選択された吹出口にのみ配設してもよいし吹出口の全部に配設してもよい。
【選択図】 図2
【解決手段】居室部と屋根裏空間部と床下空間部とを備えた住宅において、熱交換器と吸気手段と排気手段とからなるシステム換気装置を備えており、排気手段における外気の吹出口にマイナスイオン発生装置のイオン化針を配設したことを特徴とする。このように、システム換気装置にマイナスイオン発生装置を組み込むことによって、発生したマイナスイオンを効率よく分散させることができ、館全体のイオンバランスを整えることができる。マイナスイオン発生装置のイオン化針は、選択された吹出口にのみ配設してもよいし吹出口の全部に配設してもよい。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、高気密、高断熱化されたシステム換気装置を備えた木造戸建て住宅に係り、特に、システム換気装置にマイナスイオン発生装置を組み込んだ戸建て健康住宅に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、快適な温湿度の居住空間を確保し、また、冷暖房のエネルギーを節約するため、システム換気装置を備え、建築物の全体を高断熱化、高気密化する木造戸建て住宅が普及している。これらの戸建て住宅では、システム換気装置が用いられ、外部の新鮮な空気を熱交換器を介して取り込み、熱交換されて暖められた空気が、送風ファン及び送風ダクトを通じて1階居室部、2階居室部における複数の吹出口から吹き出す。
【0003】
そして、居室部を循環した空気は、廊下や階段ホール等の天井に設けられた吸込口から吸引されて排気ダクトを通って排出される。1階居室部と2階居室部とは、それぞれ別個独立した排気装置を設けて換気している。また、室外側の壁外装材による仕上げ層との間に外壁通気層を備えている。これらの外壁通気層は、外壁の下端に設けられた空気流入口と仕上げ層の一階及び二階の庇に相応する部分に設けられた空気流入口を有しており、棟換気フードに連通している。前記外壁下端の空気流入口と庇の空気流入口とから流入した空気は、外壁通気層を通り、屋根裏空間を経て棟換気フードから流出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、使用されている多くの電化製品や化学繊維、発達のめざましい多種多様な新建材等からは、非常に多くのプラスイオンが発生しており、生活環境がプラスイオン過多の状態になっている。特に、高気密、高断熱構造の密閉された空間にあっては、システム換気装置による強制循環によっても人体に悪影響を与えるおそれがある。このように、従来の高気密、高断熱構造の木造住宅にあっては、冷暖房のエネルギーを節約することができるものの、空気中のイオンバランスを整えるものではなかった。
【0005】
そこで、この発明は、高気密、高断熱の構造を備えているものの、システム換気装置にマイナスイオン発生装置を組み込むことによって、イオンバランスを整え快適な居住空間を有する戸建て健康住宅を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、この発明に係る戸建て健康住宅は、次のような構成とした。即ち、居室部と屋根裏空間部と床下空間部とを備えた住宅において、熱交換器と吸気手段と排気手段とからなるシステム換気装置を備えており、排気手段における外気の吹出口にマイナスイオン発生装置のイオン化針を配設したことを特徴とする。このように、システム換気装置にマイナスイオン発生装置を組み込むことによって、発生したマイナスイオンを効率よく分散させることができ、館全体のイオンバランスを整えることができる。マイナスイオン発生装置のイオン化針は、選択された吹出口にのみ配設してもよいし吹出口の全部に配設してもよい。マイナスイオン発生装置は、電子放射式であることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。参照する図面において、この発明の一実施形態に係る戸建て住宅について説明する。図1に示すように、この木造戸建て住宅は、布基礎11上に土台12が構築され、土台12上に軸組構造としての柱13が支持され、柱13の上に屋根構造が支持されている。
【0008】
床構造は、根太が格子状に組まれた床根太14上に構造用合板からなる床材15が敷設されている。この発明では、1階の居室と床下空間とは同じ温度になることから、通常使用されている床材下面の断熱材は不要である。また、壁構造は、柱13の室内側に内装下地材20を、柱13の室外側に構造用面材21をそれぞれ取り付けてなる。さらに、構造用面材21の室外側に配設した通気胴縁23に壁外装材25を取り付けてなる。構造用面材21の室外側には、壁外装材25との間に外壁通気層27となる隙間を有するように、硬質発泡樹脂断熱層29を付設してなる。
【0009】
また、屋根構造は、構造用面材21aの上面側に通気胴縁23aを配設し、通気胴縁23aに屋根野地板31を設ける。そして、構造用面材21aと屋根野地板31との間に屋根裏通気層33を有するように硬質発泡樹脂断熱層29aを付設する。硬質発泡樹脂断熱層29、29aは、現場発泡によって壁構造と屋根構造を連続して全体を覆うように、構造用面材21,21aの全面に形成され、壁外装材25との間に20mm程度の外壁通気層27及び屋根裏通気層33を形成している。屋根野地板31の上面には、アスファルトフェルト等の屋根下地材35を介して屋根葺き材37が敷設されている。
【0010】
上記外壁通気層27と屋根裏通気層33とは連通している。、外壁通気層27は、壁外装材25の下端に設けられた空気流入口39に連通している。空気流入口39は、土台12と壁外装材25との間に取り付けられた多孔性の通気部材によって形成されている。一方、屋根裏通気層33は、屋根の最高位置部分に設けられた棟換気フード40の空気流出口41に連通している。屋根下地材31の下端は壁外装材25の上端と連結しており、外壁通気層27と屋根裏通気層33とは完全に密封された通気層を形成している。従って、空気流入口39から流入した空気は、外壁通気層27,屋根裏通気層33を通り、空気流出口41から流出する。
【0011】
上記構成において、屋根葺き材37の方がより加熱されて高温になるから、通気層内の空気は上昇し空気流出口41から排出される。壁外装材25,屋根葺き材37が高温になるほど空気流入口39からの流入量が多くなるから、空気流入口39から流入した空気は、室内側への熱の遮断効果を上げることができる。
【0012】
次に、システム換気装置の実施形態について説明する。図1に示すように、2階天井43の上面の屋根裏空間部45には、熱交換器47,吸気ファンを備えた吸気手段49及び排気ファンを備えた排気手段50が配設されている。前記熱交換器47には、屋外に開口する吸気ダクト51と排気ダクト53が連結されており、前記熱交換器47と吸気手段49及び排気手段50との間には、それぞれ吸気管55及び排気管57が連結されている。
【0013】
前記熱交換器47には、2階天井43に配設した吹出口60に連結する空気供給管61と、1階天井63に配設した吹出口65に連結する空気供給管67とが連結されている。また、前記熱交換器47には、2階の適所に配設した複数の吸込口68、69等に連結する空気排出管70と、床下空間部に開口する空気排出管71とが連結されている。尚、熱交換器47、吸気手段49及び排気手段50は、一体型であってもよく、あるいは、吸気手段49と排気手段50を一台のモータで駆動する一体型としてもよい。
【0014】
前記吹出口60は、例えば、2階から1階に下る階段の下り口にある階段ホールの天井面に設けることができ、吹出口65は、玄関ホールの天井面に設けることができる。吹出口60から吹き出された新鮮な空気は、各部屋の開口部から入り込み、各吸込口68、69等から吸い込まれて外部へ排出される。また、吹出口65から吹き出された新鮮な空気は、各部屋の開口部から入り込み、床面に設けた通気口から床下空間部に吸引され、空気排出管71によって外部へ排出される。
【0015】
上記構成において、各吹出口60,65から吹き出された新鮮な空気(外気)が、空間全体に万遍なく流通するようにするには、例えば、クローゼット等では、引き違い式の戸下部に複数のスリットによる通気部を形成しておき、天井面には、部屋の空気を外部へ排出するための吸込口を設けるようにすればよい。また、屋根裏空間部45も床下空間部と同様に構成することができる。即ち、2階居室部の吸込口の部分を通気口として屋根裏空間部45と連通させ、屋根裏空間部45に流入した空気に淀みを生じさせることなく、最も効率の良い位置に空気排出管70の開口を配設させ、2階居室部から流入した空気を換気すればよい。
【0016】
次に、この発明に係るマイナスイオン発生装置のシステム換気装置への組み込みについて説明する。この発明に係るマイナスイオン発生装置73は、新鮮な空気を吹き出す吹出口60,65に組み込まれる。マイナスイオン発生装置73は先端が鋭角に尖ったマイナス電極のイオン化針75と、高圧電源部77とからなる。マイナスイオン発生装置73の一部を構成する高圧電源部77は、2階天井に接地され、イオン化針75は、図2に示すように、吹出口60の内部に配設されている。
【0017】
前記イオン化針75は、マイナス電子を放射するための放電電極部で、先端が針のように尖っていて導電性を有する金属、例えば、放電によっても先端が丸くなりにくいチタンによって形成されている。イオン化針75は、絶縁性を有する支持具79から先端が突出している。前記支持具79は、吹出口60の内部に設けた支持杆80に固定されている。前記イオン化針75は、高圧配線81を介して高圧電源ユニットによって構成された高圧電源部77に接続されている。
【0018】
マイナスイオン発生装置73は、1階天井63上に別途設置してもよい。吹出口60の場合と同様に、その構成するイオン化針75が吹出口65内に配設される。このように、各吹出口にマイナスイオン発生装置73のイオン化針を配設してもよいが、適宜選択して1以上の吹き出し口に配設してもよい。
【0019】
上記のように、システム換気装置の吹出口にイオン化針75を配設することによって、発生したマイナスイオンが空気の流れによって各部屋に流入するから、効率よく分散させることができる。マイナスイオンを空気と共に各部屋に流入させることによって、化学繊維や新建材から発生しているプラスイオンとのイオンバランスを整えることができ、快適で健康的な居住空間を得ることができる。
【0020】
【発明の効果】
上述するところから明らかなように、この発明に係る戸建て健康住宅によれば、システム換気装置によって吹き出された空気は、部屋全体を循環しながら、効果的に換気することができる。また、システム換気装置における1以上の吹出口にマイナスイオンを放射するイオン化針を配設したから、発生したマイナスイオンは、吹き出された空気と共に、部屋全体、または館全体に行き渡ることになる。従って、マイナスイオンは、消臭と共に、新建材からでる有害物質を分解するので、イオンバランスが整えられ、健康的な戸建て住宅を得ることができる。
マイナスイオン発生装置とシステム換気装置とを組み合わせることによって、マイナスイオン発生装置を単独で使用した場合に比して、きわめて効率的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る戸建て住宅の部分縦断面図である。
【図2】吹出口にイオン化針を配設した実施形態の要部断面図である。
【符号の説明】
11:布基礎
12:土台
13:柱
14:床根太
15:床材
18:断熱材
19:土間
20:内装下地材
21、21a:構造用面材
23、23a:通気胴縁
25:壁外装材
27:外壁通気層
29、29a:硬質発泡樹脂断熱層
31:屋根野地板
33:屋根裏通気層
35:屋根下地材
37:屋根葺き材
39:空気流入口
40:棟換気フード
41:空気流出口
43:2階天井
45:屋根裏空間部
47:熱交換器
49:吸気手段
50:排気手段
51:吸気ダクト
53:排気ダクト
55:吸気管
57:排気管
60:2階吹出口
61:2階空気供給管
63:1階天井
65:1階吹出口
67:1階空気供給管
68、69:2階吸込口
70:空気排出管
71:空気排出管
73:マイナスイオン発生装置
75:イオン化針
77:高圧電源部
79:支持具
80:支持杆
81:高圧配線
【発明の属する技術分野】
この発明は、高気密、高断熱化されたシステム換気装置を備えた木造戸建て住宅に係り、特に、システム換気装置にマイナスイオン発生装置を組み込んだ戸建て健康住宅に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、快適な温湿度の居住空間を確保し、また、冷暖房のエネルギーを節約するため、システム換気装置を備え、建築物の全体を高断熱化、高気密化する木造戸建て住宅が普及している。これらの戸建て住宅では、システム換気装置が用いられ、外部の新鮮な空気を熱交換器を介して取り込み、熱交換されて暖められた空気が、送風ファン及び送風ダクトを通じて1階居室部、2階居室部における複数の吹出口から吹き出す。
【0003】
そして、居室部を循環した空気は、廊下や階段ホール等の天井に設けられた吸込口から吸引されて排気ダクトを通って排出される。1階居室部と2階居室部とは、それぞれ別個独立した排気装置を設けて換気している。また、室外側の壁外装材による仕上げ層との間に外壁通気層を備えている。これらの外壁通気層は、外壁の下端に設けられた空気流入口と仕上げ層の一階及び二階の庇に相応する部分に設けられた空気流入口を有しており、棟換気フードに連通している。前記外壁下端の空気流入口と庇の空気流入口とから流入した空気は、外壁通気層を通り、屋根裏空間を経て棟換気フードから流出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、使用されている多くの電化製品や化学繊維、発達のめざましい多種多様な新建材等からは、非常に多くのプラスイオンが発生しており、生活環境がプラスイオン過多の状態になっている。特に、高気密、高断熱構造の密閉された空間にあっては、システム換気装置による強制循環によっても人体に悪影響を与えるおそれがある。このように、従来の高気密、高断熱構造の木造住宅にあっては、冷暖房のエネルギーを節約することができるものの、空気中のイオンバランスを整えるものではなかった。
【0005】
そこで、この発明は、高気密、高断熱の構造を備えているものの、システム換気装置にマイナスイオン発生装置を組み込むことによって、イオンバランスを整え快適な居住空間を有する戸建て健康住宅を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、この発明に係る戸建て健康住宅は、次のような構成とした。即ち、居室部と屋根裏空間部と床下空間部とを備えた住宅において、熱交換器と吸気手段と排気手段とからなるシステム換気装置を備えており、排気手段における外気の吹出口にマイナスイオン発生装置のイオン化針を配設したことを特徴とする。このように、システム換気装置にマイナスイオン発生装置を組み込むことによって、発生したマイナスイオンを効率よく分散させることができ、館全体のイオンバランスを整えることができる。マイナスイオン発生装置のイオン化針は、選択された吹出口にのみ配設してもよいし吹出口の全部に配設してもよい。マイナスイオン発生装置は、電子放射式であることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。参照する図面において、この発明の一実施形態に係る戸建て住宅について説明する。図1に示すように、この木造戸建て住宅は、布基礎11上に土台12が構築され、土台12上に軸組構造としての柱13が支持され、柱13の上に屋根構造が支持されている。
【0008】
床構造は、根太が格子状に組まれた床根太14上に構造用合板からなる床材15が敷設されている。この発明では、1階の居室と床下空間とは同じ温度になることから、通常使用されている床材下面の断熱材は不要である。また、壁構造は、柱13の室内側に内装下地材20を、柱13の室外側に構造用面材21をそれぞれ取り付けてなる。さらに、構造用面材21の室外側に配設した通気胴縁23に壁外装材25を取り付けてなる。構造用面材21の室外側には、壁外装材25との間に外壁通気層27となる隙間を有するように、硬質発泡樹脂断熱層29を付設してなる。
【0009】
また、屋根構造は、構造用面材21aの上面側に通気胴縁23aを配設し、通気胴縁23aに屋根野地板31を設ける。そして、構造用面材21aと屋根野地板31との間に屋根裏通気層33を有するように硬質発泡樹脂断熱層29aを付設する。硬質発泡樹脂断熱層29、29aは、現場発泡によって壁構造と屋根構造を連続して全体を覆うように、構造用面材21,21aの全面に形成され、壁外装材25との間に20mm程度の外壁通気層27及び屋根裏通気層33を形成している。屋根野地板31の上面には、アスファルトフェルト等の屋根下地材35を介して屋根葺き材37が敷設されている。
【0010】
上記外壁通気層27と屋根裏通気層33とは連通している。、外壁通気層27は、壁外装材25の下端に設けられた空気流入口39に連通している。空気流入口39は、土台12と壁外装材25との間に取り付けられた多孔性の通気部材によって形成されている。一方、屋根裏通気層33は、屋根の最高位置部分に設けられた棟換気フード40の空気流出口41に連通している。屋根下地材31の下端は壁外装材25の上端と連結しており、外壁通気層27と屋根裏通気層33とは完全に密封された通気層を形成している。従って、空気流入口39から流入した空気は、外壁通気層27,屋根裏通気層33を通り、空気流出口41から流出する。
【0011】
上記構成において、屋根葺き材37の方がより加熱されて高温になるから、通気層内の空気は上昇し空気流出口41から排出される。壁外装材25,屋根葺き材37が高温になるほど空気流入口39からの流入量が多くなるから、空気流入口39から流入した空気は、室内側への熱の遮断効果を上げることができる。
【0012】
次に、システム換気装置の実施形態について説明する。図1に示すように、2階天井43の上面の屋根裏空間部45には、熱交換器47,吸気ファンを備えた吸気手段49及び排気ファンを備えた排気手段50が配設されている。前記熱交換器47には、屋外に開口する吸気ダクト51と排気ダクト53が連結されており、前記熱交換器47と吸気手段49及び排気手段50との間には、それぞれ吸気管55及び排気管57が連結されている。
【0013】
前記熱交換器47には、2階天井43に配設した吹出口60に連結する空気供給管61と、1階天井63に配設した吹出口65に連結する空気供給管67とが連結されている。また、前記熱交換器47には、2階の適所に配設した複数の吸込口68、69等に連結する空気排出管70と、床下空間部に開口する空気排出管71とが連結されている。尚、熱交換器47、吸気手段49及び排気手段50は、一体型であってもよく、あるいは、吸気手段49と排気手段50を一台のモータで駆動する一体型としてもよい。
【0014】
前記吹出口60は、例えば、2階から1階に下る階段の下り口にある階段ホールの天井面に設けることができ、吹出口65は、玄関ホールの天井面に設けることができる。吹出口60から吹き出された新鮮な空気は、各部屋の開口部から入り込み、各吸込口68、69等から吸い込まれて外部へ排出される。また、吹出口65から吹き出された新鮮な空気は、各部屋の開口部から入り込み、床面に設けた通気口から床下空間部に吸引され、空気排出管71によって外部へ排出される。
【0015】
上記構成において、各吹出口60,65から吹き出された新鮮な空気(外気)が、空間全体に万遍なく流通するようにするには、例えば、クローゼット等では、引き違い式の戸下部に複数のスリットによる通気部を形成しておき、天井面には、部屋の空気を外部へ排出するための吸込口を設けるようにすればよい。また、屋根裏空間部45も床下空間部と同様に構成することができる。即ち、2階居室部の吸込口の部分を通気口として屋根裏空間部45と連通させ、屋根裏空間部45に流入した空気に淀みを生じさせることなく、最も効率の良い位置に空気排出管70の開口を配設させ、2階居室部から流入した空気を換気すればよい。
【0016】
次に、この発明に係るマイナスイオン発生装置のシステム換気装置への組み込みについて説明する。この発明に係るマイナスイオン発生装置73は、新鮮な空気を吹き出す吹出口60,65に組み込まれる。マイナスイオン発生装置73は先端が鋭角に尖ったマイナス電極のイオン化針75と、高圧電源部77とからなる。マイナスイオン発生装置73の一部を構成する高圧電源部77は、2階天井に接地され、イオン化針75は、図2に示すように、吹出口60の内部に配設されている。
【0017】
前記イオン化針75は、マイナス電子を放射するための放電電極部で、先端が針のように尖っていて導電性を有する金属、例えば、放電によっても先端が丸くなりにくいチタンによって形成されている。イオン化針75は、絶縁性を有する支持具79から先端が突出している。前記支持具79は、吹出口60の内部に設けた支持杆80に固定されている。前記イオン化針75は、高圧配線81を介して高圧電源ユニットによって構成された高圧電源部77に接続されている。
【0018】
マイナスイオン発生装置73は、1階天井63上に別途設置してもよい。吹出口60の場合と同様に、その構成するイオン化針75が吹出口65内に配設される。このように、各吹出口にマイナスイオン発生装置73のイオン化針を配設してもよいが、適宜選択して1以上の吹き出し口に配設してもよい。
【0019】
上記のように、システム換気装置の吹出口にイオン化針75を配設することによって、発生したマイナスイオンが空気の流れによって各部屋に流入するから、効率よく分散させることができる。マイナスイオンを空気と共に各部屋に流入させることによって、化学繊維や新建材から発生しているプラスイオンとのイオンバランスを整えることができ、快適で健康的な居住空間を得ることができる。
【0020】
【発明の効果】
上述するところから明らかなように、この発明に係る戸建て健康住宅によれば、システム換気装置によって吹き出された空気は、部屋全体を循環しながら、効果的に換気することができる。また、システム換気装置における1以上の吹出口にマイナスイオンを放射するイオン化針を配設したから、発生したマイナスイオンは、吹き出された空気と共に、部屋全体、または館全体に行き渡ることになる。従って、マイナスイオンは、消臭と共に、新建材からでる有害物質を分解するので、イオンバランスが整えられ、健康的な戸建て住宅を得ることができる。
マイナスイオン発生装置とシステム換気装置とを組み合わせることによって、マイナスイオン発生装置を単独で使用した場合に比して、きわめて効率的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る戸建て住宅の部分縦断面図である。
【図2】吹出口にイオン化針を配設した実施形態の要部断面図である。
【符号の説明】
11:布基礎
12:土台
13:柱
14:床根太
15:床材
18:断熱材
19:土間
20:内装下地材
21、21a:構造用面材
23、23a:通気胴縁
25:壁外装材
27:外壁通気層
29、29a:硬質発泡樹脂断熱層
31:屋根野地板
33:屋根裏通気層
35:屋根下地材
37:屋根葺き材
39:空気流入口
40:棟換気フード
41:空気流出口
43:2階天井
45:屋根裏空間部
47:熱交換器
49:吸気手段
50:排気手段
51:吸気ダクト
53:排気ダクト
55:吸気管
57:排気管
60:2階吹出口
61:2階空気供給管
63:1階天井
65:1階吹出口
67:1階空気供給管
68、69:2階吸込口
70:空気排出管
71:空気排出管
73:マイナスイオン発生装置
75:イオン化針
77:高圧電源部
79:支持具
80:支持杆
81:高圧配線
Claims (4)
- 居室部と屋根裏空間部と床下空間部とを備えた住宅において、熱交換器と吸気手段と排気手段とからなるシステム換気装置を備えており、排気手段における外気の吹出口にマイナスイオン発生装置のイオン化針を配設したことを特徴とする戸建て健康住宅。
- 選択された吹出口にマイナスイオン発生装置のイオン化針を配設したことを特徴とする請求項1に記載の戸建て健康住宅。
- 吹出口の全部にマイナスイオン発生装置のイオン化針を配設したことを特徴とする請求項1に記載の戸建て健康住宅。
- マイナスイオン発生装置は、電子放射式であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の戸建て健康住宅。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006057907A (ja) * | 2004-08-20 | 2006-03-02 | S X L Corp | 建物の換気装置 |
CN110207326A (zh) * | 2019-05-22 | 2019-09-06 | 江门市蓬江区金雄实业有限公司 | 新风机的控制方法 |
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FR3141994A1 (fr) * | 2022-11-10 | 2024-05-17 | France Air | Terminal aéraulique d’un système de traitement d’air amenant de l’air neuf dans un local |
-
2002
- 2002-09-20 JP JP2002275278A patent/JP2004108097A/ja active Pending
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