JP2003056068A - 建物ユニットと建物及びユニット建物の施工方法 - Google Patents
建物ユニットと建物及びユニット建物の施工方法Info
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- JP2003056068A JP2003056068A JP2001242460A JP2001242460A JP2003056068A JP 2003056068 A JP2003056068 A JP 2003056068A JP 2001242460 A JP2001242460 A JP 2001242460A JP 2001242460 A JP2001242460 A JP 2001242460A JP 2003056068 A JP2003056068 A JP 2003056068A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F24—HEATING; RANGES; VENTILATING
- F24F—AIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
- F24F1/00—Room units for air-conditioning, e.g. separate or self-contained units or units receiving primary air from a central station
- F24F1/0007—Indoor units, e.g. fan coil units
- F24F1/0043—Indoor units, e.g. fan coil units characterised by mounting arrangements
- F24F1/0053—Indoor units, e.g. fan coil units characterised by mounting arrangements mounted at least partially below the floor; with air distribution below the floor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 輸送効率がよく、建設現場での施工工数の少
ない室内用空調装置を床下に内蔵した建物ユニットを提
供する。 【解決手段】 建物ユニット1の床小梁12,12の間
に、不図示の金具で防振ゴムを介して、床小梁12の成
と略同じ厚さの空調装置(室内用空調装置)40が取り
付けられて、床下に空調装置が内蔵された建物ユニット
が形成されている。
ない室内用空調装置を床下に内蔵した建物ユニットを提
供する。 【解決手段】 建物ユニット1の床小梁12,12の間
に、不図示の金具で防振ゴムを介して、床小梁12の成
と略同じ厚さの空調装置(室内用空調装置)40が取り
付けられて、床下に空調装置が内蔵された建物ユニット
が形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床下に室内用空調
装置が内蔵されている建物ユニットと床下空間に空調装
置を備えた建物及び床下に空調装置を備えたユニット建
物の施工方法に関する。
装置が内蔵されている建物ユニットと床下空間に空調装
置を備えた建物及び床下に空調装置を備えたユニット建
物の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、床下に室内用空調装置等の設備を
設ける方法としては、例えば特開平5−214805号
公報において、床下設備ユニットと建物ユニット(住宅
ユニット)とを工場で製造し、建設現場に輸送し、建設
現場で基礎と基礎の間の地面に床下設備ユニットを据え
付け、この上に建物ユニットをすえつける床下設備ユニ
ットの据付方法が記載されている。
設ける方法としては、例えば特開平5−214805号
公報において、床下設備ユニットと建物ユニット(住宅
ユニット)とを工場で製造し、建設現場に輸送し、建設
現場で基礎と基礎の間の地面に床下設備ユニットを据え
付け、この上に建物ユニットをすえつける床下設備ユニ
ットの据付方法が記載されている。
【0003】また、実開平6−59729号公報におい
て、床パネルの裏面にエアコンの室外機を設置した建物
ユニットが記載されている。
て、床パネルの裏面にエアコンの室外機を設置した建物
ユニットが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平5−214805号公報における床下設備ユニット
の据付方法の場合以下の問題点があった。
開平5−214805号公報における床下設備ユニット
の据付方法の場合以下の問題点があった。
【0005】設備ユニットと建物ユニットとは工場で製
造されているので、施工現場での据付時間が短縮できる
が、設備ユニットと建物ユニットとは別々に製造される
ため、輸送の効率がわるく、施工も別々に行わなければ
ならないという問題点があった。 また、設備ユニット
と建物ユニットとを連結する必要がある場合には、床下
作業が必要であり、施工に困難が伴うものであった。
造されているので、施工現場での据付時間が短縮できる
が、設備ユニットと建物ユニットとは別々に製造される
ため、輸送の効率がわるく、施工も別々に行わなければ
ならないという問題点があった。 また、設備ユニット
と建物ユニットとを連結する必要がある場合には、床下
作業が必要であり、施工に困難が伴うものであった。
【0006】また、上記特開平6−59729号公報に
おける建物ユニットの場合以下の問題点があった。
おける建物ユニットの場合以下の問題点があった。
【0007】建物ユニットの床パネルの裏面にエアコン
の室外機が設置されている。つまり、建設現場における
エアコンの配管工事を予め工場ですましておけるので、
建設現場での施工は簡単である。しかしながら、床下に
設置されるのは、エアコンの室外機のため、空気の吸入
と排出を屋外に大量に行う必要がある。そのため、基礎
を加工して、床下空間と外気との間に大きな通気孔を必
要としており、その工事のために建設現場での施工工数
が増大していた。
の室外機が設置されている。つまり、建設現場における
エアコンの配管工事を予め工場ですましておけるので、
建設現場での施工は簡単である。しかしながら、床下に
設置されるのは、エアコンの室外機のため、空気の吸入
と排出を屋外に大量に行う必要がある。そのため、基礎
を加工して、床下空間と外気との間に大きな通気孔を必
要としており、その工事のために建設現場での施工工数
が増大していた。
【0008】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであって、輸送効率がよく、建設現場での施工工数の
少ない、室内用空調装置を床下に内蔵した建物ユニット
と基礎の加工の不要な,床下空間に空調装置を備えた建
物及び施工工数の少ない床下空間に空調装置を備えたユ
ニット建物の施工方法を提供することを目的としてい
る。
のであって、輸送効率がよく、建設現場での施工工数の
少ない、室内用空調装置を床下に内蔵した建物ユニット
と基礎の加工の不要な,床下空間に空調装置を備えた建
物及び施工工数の少ない床下空間に空調装置を備えたユ
ニット建物の施工方法を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、床下に室内用空調装置が内蔵さ
れていることを特徴とする建物ユニットである。本発明
において、床下に室内用空調装置が内蔵されていると
は、空調装置が、建物ユニットの下端より上に設けられ
ているということであり、言いかえれば、空調装置が建
物ユニットの下端から突出していないということであ
る。
請求項1記載の発明は、床下に室内用空調装置が内蔵さ
れていることを特徴とする建物ユニットである。本発明
において、床下に室内用空調装置が内蔵されていると
は、空調装置が、建物ユニットの下端より上に設けられ
ているということであり、言いかえれば、空調装置が建
物ユニットの下端から突出していないということであ
る。
【0010】また、請求項2記載の発明は、床下空間に
空調装置を備えた建物であって、前記床下空間が密閉空
間となされていることを特徴とする建物である。本発明
において、床下空間が密閉空間となされているとは、意
図して設けられた通孔以外には、隙間がほとんど無いと
いうことを意味している。また、床下空間としては、布
基礎の内側であってもよいし、床下のピットであって
も、床下の収納空間であってもよい。
空調装置を備えた建物であって、前記床下空間が密閉空
間となされていることを特徴とする建物である。本発明
において、床下空間が密閉空間となされているとは、意
図して設けられた通孔以外には、隙間がほとんど無いと
いうことを意味している。また、床下空間としては、布
基礎の内側であってもよいし、床下のピットであって
も、床下の収納空間であってもよい。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項2の
発明において、前記床下空間を形成する建物の床部に通
気孔が設けられていることを特徴とする建物である。床
部の通気孔とは、床下空間と室内空間との間の通孔であ
り、必要に応じて、フィルターやガラリが設けられてい
てもよい。また、開閉機構を設けて、通気孔を開閉でき
るようにしてもよいし、送風装置を設けて空気の移動を
促進してもよい。
発明において、前記床下空間を形成する建物の床部に通
気孔が設けられていることを特徴とする建物である。床
部の通気孔とは、床下空間と室内空間との間の通孔であ
り、必要に応じて、フィルターやガラリが設けられてい
てもよい。また、開閉機構を設けて、通気孔を開閉でき
るようにしてもよいし、送風装置を設けて空気の移動を
促進してもよい。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項2又
は3の発明において、前記床下空間に断熱材が施されて
いることを特徴とする建物である。断熱材は、基礎の内
周又は外周に設けると、屋外への熱損失が少ないので効
果的である。また、断熱材を通気性のないものとし、断
熱材で建物本体と基礎の上端との間の気密性を高めるこ
とも効果的である。
は3の発明において、前記床下空間に断熱材が施されて
いることを特徴とする建物である。断熱材は、基礎の内
周又は外周に設けると、屋外への熱損失が少ないので効
果的である。また、断熱材を通気性のないものとし、断
熱材で建物本体と基礎の上端との間の気密性を高めるこ
とも効果的である。
【0013】また、請求項5記載の発明は、布基礎の上
に部屋が形成されている建物において、前記布基礎で形
成される床下空間に空調装置が備えられており、前記布
基礎の内面から前記建物の構造体の床下空間に面する部
分にわたって断熱材が設けられていることを特徴とする
建物である。
に部屋が形成されている建物において、前記布基礎で形
成される床下空間に空調装置が備えられており、前記布
基礎の内面から前記建物の構造体の床下空間に面する部
分にわたって断熱材が設けられていることを特徴とする
建物である。
【0014】また、請求項6記載の発明は、工場におい
て、空調装置を床下に内蔵した建物ユニットを製造し、
建設現場に輸送し、基礎の上に他の建物ユニットと隣接
配置し、空調装置を含む床下空間を密閉構造とすること
を特徴とするユニット建物の施工方法である。本発明に
おいては、床下を密閉空間とするためには、建物ユニッ
トに予め工場で、建物ユニットと基礎天端間及び一階を
形成する建物ユニットの床部間を気密化する部材を取り
付けておくのが好ましい。気密化する部材としては、柔
軟性を有する合成樹脂の発泡体や合成ゴム等の弾性体が
効果的である。
て、空調装置を床下に内蔵した建物ユニットを製造し、
建設現場に輸送し、基礎の上に他の建物ユニットと隣接
配置し、空調装置を含む床下空間を密閉構造とすること
を特徴とするユニット建物の施工方法である。本発明に
おいては、床下を密閉空間とするためには、建物ユニッ
トに予め工場で、建物ユニットと基礎天端間及び一階を
形成する建物ユニットの床部間を気密化する部材を取り
付けておくのが好ましい。気密化する部材としては、柔
軟性を有する合成樹脂の発泡体や合成ゴム等の弾性体が
効果的である。
【0015】本発明における空調装置は、室内機と室外
機を一体化したエアコン、太陽熱温水器等で加熱された
温水を通すことのできる熱交換器、電気ヒーター、井戸
水等の冷却水を通すことのできる熱交換器、除湿機、加
湿器等が好適に採用できる。また、空調装置にはファン
が内蔵されていると、空気の循環が良好になり、空調装
置の利用効率が高まり、好ましい。
機を一体化したエアコン、太陽熱温水器等で加熱された
温水を通すことのできる熱交換器、電気ヒーター、井戸
水等の冷却水を通すことのできる熱交換器、除湿機、加
湿器等が好適に採用できる。また、空調装置にはファン
が内蔵されていると、空気の循環が良好になり、空調装
置の利用効率が高まり、好ましい。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明の建物ユニットにおいて
は、床下に室内用空調装置が内蔵されている。従って、
室内用空調装置を内蔵した建物ユニットが、標準的な建
物ユニットと同様に輸送・仮置きすることができるの
で、ユニット建物を効率的に建設することができる。ま
た、空調装置のユニット建物への据付を、非常に簡単に
行うことができる。
は、床下に室内用空調装置が内蔵されている。従って、
室内用空調装置を内蔵した建物ユニットが、標準的な建
物ユニットと同様に輸送・仮置きすることができるの
で、ユニット建物を効率的に建設することができる。ま
た、空調装置のユニット建物への据付を、非常に簡単に
行うことができる。
【0017】請求項2記載の発明の建物においては、床
下空間が密閉空間となされている。従って、床下空間を
効率のよいダクトとして利用することができる。また、
床下空間を暖めれば、床面を床暖房パネルとして機能さ
せることができる。また、床下空間を冷却すれば、床面
を床冷房パネルとして機能させることができる。さら
に、床下の乾燥を効率的に行うこともできる。
下空間が密閉空間となされている。従って、床下空間を
効率のよいダクトとして利用することができる。また、
床下空間を暖めれば、床面を床暖房パネルとして機能さ
せることができる。また、床下空間を冷却すれば、床面
を床冷房パネルとして機能させることができる。さら
に、床下の乾燥を効率的に行うこともできる。
【0018】請求項3記載の発明の建物においては、床
下空間を形成する建物の床部に通気孔が設けられてい
る。そのため、空調された空気を床下空間を通して通気
孔から室内に吹き出すことができる。また、逆に室内空
気を排気することもできる。
下空間を形成する建物の床部に通気孔が設けられてい
る。そのため、空調された空気を床下空間を通して通気
孔から室内に吹き出すことができる。また、逆に室内空
気を排気することもできる。
【0019】請求項4記載の発明の建物においては、床
下空間に断熱材が施されている。そのため、床下空間か
らの熱損失を少なくすることができる。
下空間に断熱材が施されている。そのため、床下空間か
らの熱損失を少なくすることができる。
【0020】請求項5記載の発明の建物においては、布
基礎で形成される床下空間に空調装置が備えられてお
り、布基礎の内面から建物構造体の床下空間に面する部
分にわたって断熱材が設けられている。従って、断熱材
により、床下空間からの熱損失を少なくするとともに、
布基礎と建物の構造体との間の気密性を高めることがで
きる。
基礎で形成される床下空間に空調装置が備えられてお
り、布基礎の内面から建物構造体の床下空間に面する部
分にわたって断熱材が設けられている。従って、断熱材
により、床下空間からの熱損失を少なくするとともに、
布基礎と建物の構造体との間の気密性を高めることがで
きる。
【0021】請求項6記載の発明のユニット建物の施工
方法においては、空調装置を床下に内蔵した建物ユニッ
トを製造し、建設現場に輸送し、基礎の上に他の建物ユ
ニットと隣接配置し、空調装置を含む床下空間を密閉構
造とする。そのため、床下に空調装置を備えたユニット
建物を少ない工数で精度よく施工することができる。
方法においては、空調装置を床下に内蔵した建物ユニッ
トを製造し、建設現場に輸送し、基礎の上に他の建物ユ
ニットと隣接配置し、空調装置を含む床下空間を密閉構
造とする。そのため、床下に空調装置を備えたユニット
建物を少ない工数で精度よく施工することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例にもとづき図面を参照して説明する。図1は本発明の
建物ユニットを示す斜視図であり、図2は本発明の建物
の実施例を示す縦断面図であり、図3は本発明の建物の
他の実施例を示す縦断面図である。
例にもとづき図面を参照して説明する。図1は本発明の
建物ユニットを示す斜視図であり、図2は本発明の建物
の実施例を示す縦断面図であり、図3は本発明の建物の
他の実施例を示す縦断面図である。
【0023】図1において、建物ユニット1は、4本の
柱21と長短2本ずつの床梁11と長短2本ずつの天井
梁を箱形に形成されている。長い床梁11,11間に
は、床小梁12,12,…が差し渡されて固着されてお
り、その上には床根太13,13,…が載置固定されて
いる。また、長い天井梁31,31間には、天井小梁3
2,32,…が差し渡されて固着されている。床下に
は、空調装置(室内用空調装置)40が内蔵されてい
る。この空調装置40は、床小梁12の成と略同じ厚さ
になされており、床根太13,13,…の下の床小梁1
2,12に不図示の金具で防振ゴムを介して固定されて
いる。この構造体に不図示の壁材、床材、天井材等が工
場で取り付けられたものが施工現場に輸送され、他の建
物ユニットとともに基礎の上に隣接配置されたものがユ
ニット建物である。
柱21と長短2本ずつの床梁11と長短2本ずつの天井
梁を箱形に形成されている。長い床梁11,11間に
は、床小梁12,12,…が差し渡されて固着されてお
り、その上には床根太13,13,…が載置固定されて
いる。また、長い天井梁31,31間には、天井小梁3
2,32,…が差し渡されて固着されている。床下に
は、空調装置(室内用空調装置)40が内蔵されてい
る。この空調装置40は、床小梁12の成と略同じ厚さ
になされており、床根太13,13,…の下の床小梁1
2,12に不図示の金具で防振ゴムを介して固定されて
いる。この構造体に不図示の壁材、床材、天井材等が工
場で取り付けられたものが施工現場に輸送され、他の建
物ユニットとともに基礎の上に隣接配置されたものがユ
ニット建物である。
【0024】本発明の建物ユニットは、図1に示すよう
に、床下に空調装置40が内蔵されている。従って、空
調装置40を内蔵した建物ユニット1が、標準的な建物
ユニットと同様に輸送・仮置きすることができるので、
ユニット建物(建物)を効率的に建設することができ
る。また、空調装置40のユニット建物への据付を、非
常に簡単に行うことができる。
に、床下に空調装置40が内蔵されている。従って、空
調装置40を内蔵した建物ユニット1が、標準的な建物
ユニットと同様に輸送・仮置きすることができるので、
ユニット建物(建物)を効率的に建設することができ
る。また、空調装置40のユニット建物への据付を、非
常に簡単に行うことができる。
【0025】図2において、基礎(布基礎)15の上に
建物ユニット(建物)1が載置され、不図示の他の建物
ユニットが隣接配置されてユニット建物Sが形成されて
いる。床10は、床根太13,13,…の上に、床板
(床部)14が載置・固定されて形成されている。この
床板14は、仕上げ材を兼ねた集成木材から形成されて
いる。床板14には吸気孔(通気孔)51と吹出し孔
(通気孔)52とが設けられている。床10の下には、
床小梁12の成と同じ厚さの空調装置40が取り付けら
れている。
建物ユニット(建物)1が載置され、不図示の他の建物
ユニットが隣接配置されてユニット建物Sが形成されて
いる。床10は、床根太13,13,…の上に、床板
(床部)14が載置・固定されて形成されている。この
床板14は、仕上げ材を兼ねた集成木材から形成されて
いる。床板14には吸気孔(通気孔)51と吹出し孔
(通気孔)52とが設けられている。床10の下には、
床小梁12の成と同じ厚さの空調装置40が取り付けら
れている。
【0026】また、床梁11と基礎15の天端との間の
隙間24を塞ぐように断熱材16が施されている。ここ
で、断熱材16は、気密性があり弾性を有する発泡ポリ
エチレン製であり、基礎15の内面から建物S構造体で
ある床梁11の床下空間20に面する部分にわたって設
けられている。ここで、断熱材16は、発泡ポリエチレ
ン製に限られるものではなく、発泡ポリスチレン製やそ
の他の合成樹脂発泡体製のものも好適に利用できる。
隙間24を塞ぐように断熱材16が施されている。ここ
で、断熱材16は、気密性があり弾性を有する発泡ポリ
エチレン製であり、基礎15の内面から建物S構造体で
ある床梁11の床下空間20に面する部分にわたって設
けられている。ここで、断熱材16は、発泡ポリエチレ
ン製に限られるものではなく、発泡ポリスチレン製やそ
の他の合成樹脂発泡体製のものも好適に利用できる。
【0027】なお、外壁22の下端には水切り23bが
設けられており、雨天時に外壁22の表面を滴下してき
た雨水が床下空間20に侵入しないようになされてい
る。
設けられており、雨天時に外壁22の表面を滴下してき
た雨水が床下空間20に侵入しないようになされてい
る。
【0028】以上のように、床下空間20が密閉空間と
なされており、その中に空調装置40が備えられてい
る。ここでは、空調装置40は不図示の太陽熱温水器に
連結された蓄熱槽から温水が供給される熱交換器を有し
ており、温風が内蔵したファンにより吹出すようになさ
れている。吹出された温風は、矢印に示すように、吹出
し孔52から室内に供給され、冷えた空気は室内の下部
に降りてきて、吸気孔51から床下空間20に導かれ、
再び空調装置40で暖められて、室内に供給される。
なされており、その中に空調装置40が備えられてい
る。ここでは、空調装置40は不図示の太陽熱温水器に
連結された蓄熱槽から温水が供給される熱交換器を有し
ており、温風が内蔵したファンにより吹出すようになさ
れている。吹出された温風は、矢印に示すように、吹出
し孔52から室内に供給され、冷えた空気は室内の下部
に降りてきて、吸気孔51から床下空間20に導かれ、
再び空調装置40で暖められて、室内に供給される。
【0029】また、その際、床下空間20の空気が暖め
られるため、床板14も暖められ、床暖房と同様の効果
が得られる。特に、床板14は、仕上げ材を兼ねた集成
木材から形成されているので、熱抵抗が小さく効率がよ
い。この実施例に示すように、床暖房と同様な効果を得
るためには、じゅうたんやカーペット等の仕上げ材を床
材の上に設けないことが有効である。
られるため、床板14も暖められ、床暖房と同様の効果
が得られる。特に、床板14は、仕上げ材を兼ねた集成
木材から形成されているので、熱抵抗が小さく効率がよ
い。この実施例に示すように、床暖房と同様な効果を得
るためには、じゅうたんやカーペット等の仕上げ材を床
材の上に設けないことが有効である。
【0030】また、空調装置40から吹出された温風
は、周囲の空気より高温のため、温風が吹く方向の通気
孔(吹出し孔)52から、浮力により吹出されるので、
特に送風機等の設備はなくとも、温風が室内に供給され
る。
は、周囲の空気より高温のため、温風が吹く方向の通気
孔(吹出し孔)52から、浮力により吹出されるので、
特に送風機等の設備はなくとも、温風が室内に供給され
る。
【0031】また、基礎15の内側には、断熱材16が
施されているので、床下空間20を密閉空間にできると
ともに、床下空間20からの熱損失を小さくすることが
できる。そのため、温風により床下の土や床10には蓄
熱され、空調装置40の運転を停止した後も、長く暖房
の効果が持続する。
施されているので、床下空間20を密閉空間にできると
ともに、床下空間20からの熱損失を小さくすることが
できる。そのため、温風により床下の土や床10には蓄
熱され、空調装置40の運転を停止した後も、長く暖房
の効果が持続する。
【0032】ここで、吸気孔51と吹出し孔52を設け
ずに、空調装置40からの温風を床下空間20に循環さ
せ、床暖房の効果だけを利用することもできる。また、
吸気孔51と吹出し孔52に開閉機構を設けておき、室
内空気が必要な温度になったら、空調装置40の出力を
小さくして、吸気孔51と吹出し孔52を閉じるように
しておいてもよい。また、空調装置40の運転を停止し
ているときには、吸気孔51と吹出し孔52を閉じるよ
うにしておいてもよい。
ずに、空調装置40からの温風を床下空間20に循環さ
せ、床暖房の効果だけを利用することもできる。また、
吸気孔51と吹出し孔52に開閉機構を設けておき、室
内空気が必要な温度になったら、空調装置40の出力を
小さくして、吸気孔51と吹出し孔52を閉じるように
しておいてもよい。また、空調装置40の運転を停止し
ているときには、吸気孔51と吹出し孔52を閉じるよ
うにしておいてもよい。
【0033】図3については、図2と異なる点について
説明する。空調装置40から吸気筒41が外気にまで延
設されており、外気に面する端部開口は、外壁22の下
端に設けられた水切り23aの下に設けられた空間部に
接している。この水切り23aも、床梁11と基礎15
の天端の間の隙間24から床下空間へ雨水等が進入する
のを防ぐものである。また、床10には、送風機53が
設けられている。
説明する。空調装置40から吸気筒41が外気にまで延
設されており、外気に面する端部開口は、外壁22の下
端に設けられた水切り23aの下に設けられた空間部に
接している。この水切り23aも、床梁11と基礎15
の天端の間の隙間24から床下空間へ雨水等が進入する
のを防ぐものである。また、床10には、送風機53が
設けられている。
【0034】以上のように構成されているので、空調装
置40には矢印に示すように、水切り23aの下から外
気が供給され、床下空間20を通して送風機53によ
り、暖められた空気が室内に供給される。そのため、室
内で必要とされる新鮮空気が暖められて室内に供給され
るため、冷たい換気用外気が居住者に触れることがな
く、快適な室内空間を得ることができる。この技術は、
特に断熱気密性能に優れている建物に好適に適用でき
る。また、送風機53に除塵のためのフィルターが備え
られていると、室内に供給される空気が清浄になり好ま
しい。また、フィルターのメンテナンスが室内からでき
るので好ましい。
置40には矢印に示すように、水切り23aの下から外
気が供給され、床下空間20を通して送風機53によ
り、暖められた空気が室内に供給される。そのため、室
内で必要とされる新鮮空気が暖められて室内に供給され
るため、冷たい換気用外気が居住者に触れることがな
く、快適な室内空間を得ることができる。この技術は、
特に断熱気密性能に優れている建物に好適に適用でき
る。また、送風機53に除塵のためのフィルターが備え
られていると、室内に供給される空気が清浄になり好ま
しい。また、フィルターのメンテナンスが室内からでき
るので好ましい。
【0035】以上、本発明の実施例を図面により説明し
たが、本発明の具体的構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更
等があっても本発明に含まれる。
たが、本発明の具体的構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更
等があっても本発明に含まれる。
【0036】例えば、建物ユニットは、床パネルや壁パ
ネルで形成されたものでもよい。また、空調装置は、暖
房だけではなく、冷房専用のもでもよいし、暖冷房兼用
のものでもよい。さらに、除湿や加湿や除塵機能を有し
ていてもよい。とくに、図3の例では、換気用空気とし
て、除塵機能を有しているのが効果的である。
ネルで形成されたものでもよい。また、空調装置は、暖
房だけではなく、冷房専用のもでもよいし、暖冷房兼用
のものでもよい。さらに、除湿や加湿や除塵機能を有し
ていてもよい。とくに、図3の例では、換気用空気とし
て、除塵機能を有しているのが効果的である。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明の建物ユニットにお
いては、空調装置を内蔵した建物ユニットが、標準的な
建物ユニットと同様に輸送・仮置きすることができるの
で、ユニット建物を効率的に建設することができる。ま
た、空調装置のユニット建物への据付を、非常に簡単に
行うことができる。
いては、空調装置を内蔵した建物ユニットが、標準的な
建物ユニットと同様に輸送・仮置きすることができるの
で、ユニット建物を効率的に建設することができる。ま
た、空調装置のユニット建物への据付を、非常に簡単に
行うことができる。
【0038】また、請求項2記載の発明の建物において
は、床下空間を効率のよいダクトとして利用することが
できる。また、床下空間を暖めれば、床面を床暖房パネ
ルとして機能させることができる。また、床下空間を冷
却すれば、床面を床冷房パネルとして機能させることが
できる。さらに、床下の乾燥を効率的に行うこともでき
る。つまり、通常は使われることのない床下空間を有効
利用でき、設備工事のための部材と工数とを削減するこ
とができる。
は、床下空間を効率のよいダクトとして利用することが
できる。また、床下空間を暖めれば、床面を床暖房パネ
ルとして機能させることができる。また、床下空間を冷
却すれば、床面を床冷房パネルとして機能させることが
できる。さらに、床下の乾燥を効率的に行うこともでき
る。つまり、通常は使われることのない床下空間を有効
利用でき、設備工事のための部材と工数とを削減するこ
とができる。
【0039】また、請求項3記載の発明の建物において
は、空調された空気を、床下空間を通して通気孔から室
内に吹き出すことができる。また、逆に室内空気を排気
することもできる。つまり、空調された空気を直接室内
で利用できるので、室内空気を急速に空調することがで
きる。
は、空調された空気を、床下空間を通して通気孔から室
内に吹き出すことができる。また、逆に室内空気を排気
することもできる。つまり、空調された空気を直接室内
で利用できるので、室内空気を急速に空調することがで
きる。
【0040】また、請求項4記載の発明の建物において
は、床下空間からの熱損失を少なくすることができるの
で、効率よく空調装置を運転をすることができる。
は、床下空間からの熱損失を少なくすることができるの
で、効率よく空調装置を運転をすることができる。
【0041】また、請求項5記載の発明の建物において
は、断熱材により、床下空間からの熱損失を少なくする
とともに、布基礎と建物の構造体との間の気密性を高め
ることができる。つまり、床下空間を簡単に断熱気密化
できる。
は、断熱材により、床下空間からの熱損失を少なくする
とともに、布基礎と建物の構造体との間の気密性を高め
ることができる。つまり、床下空間を簡単に断熱気密化
できる。
【0042】また、請求項6記載の発明のユニット建物
の施工方法においては、床下に空調装置を備えたユニッ
ト建物を少ない工数で精度よく施工することができる。
の施工方法においては、床下に空調装置を備えたユニッ
ト建物を少ない工数で精度よく施工することができる。
【図1】本発明の建物ユニットの骨組みを示す斜視図で
ある。
ある。
【図2】本発明の建物の実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の建物の他の実施例を示す断面図であ
る。
る。
1 建物ユニット
S ユニット建物(建物)
11 床梁(建物の構造体)
14 床板(床部)
15 基礎(布基礎)
16 断熱材
20 床下空間
40 空調装置(室内用空調装置)
51 吸気孔(通気孔)
52 吹出し孔(通気孔)
Claims (6)
- 【請求項1】 床下に室内用空調装置が内蔵されている
ことを特徴とする建物ユニット。 - 【請求項2】 床下空間に空調装置を備えた建物であっ
て、前記床下空間が密閉空間となされていることを特徴
とする建物。 - 【請求項3】 前記床下空間を形成する建物の床部に通
気孔が設けられていることを特徴とする請求項2記載の
建物。 - 【請求項4】 前記床下空間に断熱材が施されているこ
とを特徴とする請求項2又は3記載の建物。 - 【請求項5】 布基礎の上に部屋が形成されている建物
において、前記布基礎で形成される床下空間に空調装置
が備えられており、前記布基礎の内面から前記建物の構
造体の床下空間に面する部分にわたって断熱材が設けら
れていることを特徴とする建物。 - 【請求項6】 工場において、空調装置を床下に内蔵し
た建物ユニットを製造し、建設現場に輸送し、基礎の上
に他の建物ユニットと隣接配置し、空調装置を含む床下
空間を密閉構造とすることを特徴とするユニット建物の
施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001242460A JP2003056068A (ja) | 2001-08-09 | 2001-08-09 | 建物ユニットと建物及びユニット建物の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001242460A JP2003056068A (ja) | 2001-08-09 | 2001-08-09 | 建物ユニットと建物及びユニット建物の施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003056068A true JP2003056068A (ja) | 2003-02-26 |
Family
ID=19072729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001242460A Pending JP2003056068A (ja) | 2001-08-09 | 2001-08-09 | 建物ユニットと建物及びユニット建物の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003056068A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008241109A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Sekisui Chem Co Ltd | 建物の換気システム及びユニット建物 |
JP2012057445A (ja) * | 2010-09-13 | 2012-03-22 | Sekisui Chem Co Ltd | 空調装置の取付構造、建物ユニット及びユニット建物 |
JP2012255569A (ja) * | 2011-06-07 | 2012-12-27 | Chofu Seisakusho Co Ltd | 空気温調装置 |
JP2020532668A (ja) * | 2017-08-08 | 2020-11-12 | インテックス ホールディングス ピーティーワイ エルティーディー | ユニット型建物の温度制御 |
-
2001
- 2001-08-09 JP JP2001242460A patent/JP2003056068A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008241109A (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-09 | Sekisui Chem Co Ltd | 建物の換気システム及びユニット建物 |
JP2012057445A (ja) * | 2010-09-13 | 2012-03-22 | Sekisui Chem Co Ltd | 空調装置の取付構造、建物ユニット及びユニット建物 |
JP2012255569A (ja) * | 2011-06-07 | 2012-12-27 | Chofu Seisakusho Co Ltd | 空気温調装置 |
JP2020532668A (ja) * | 2017-08-08 | 2020-11-12 | インテックス ホールディングス ピーティーワイ エルティーディー | ユニット型建物の温度制御 |
JP7094045B2 (ja) | 2017-08-08 | 2022-07-01 | インテックス ホールディングス ピーティーワイ エルティーディー | ユニット型建物の温度制御 |
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