JP3082820U - 木造建築物 - Google Patents

木造建築物

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弥生 福田
吉昭 成瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な断熱性能を長期間維持することができ
ると共に、安全で快適な木造建築物を提供する。 【解決手段】 屋根部、壁部1及び床部のそれぞれが断
熱材3を備える木造建築物であって、断熱材3はケイ酸
カルシウム板からなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、家屋等の木造建築物に関する。
【0002】
【従来の技術】
木造住宅などの建築物においては、冷暖房効率の向上などを目的として、屋根 部、壁部、床部などに断熱材を設けることが従来から行われている。断熱材とし ては、硬質ウレタンフォームやフェノールフォームなどの有機系断熱材や、ロッ クウールやグラスウールなどの繊維状断熱材などを用いるのが一般的である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、有機系断熱材は、変質により断熱性能の経年劣化を生じ、火災時に 有毒ガスを発生し易いという問題がある。また、繊維状断熱材は、自重により徐 々に圧縮されるために隙間を生じ易く、やはり断熱性能が経年劣化するという問 題があり、リサイクルが難しいという問題もある。
【0004】 更に、最近では、断熱材などから発散される揮発性有機化合物(VOC)によ って、健康に悪影響を及ぼすおそれのあることが指摘されており、住宅の高気密 化・高断熱化に伴い、いわゆる「シックハウス症候群」がより深刻な問題となっ てきている。
【0005】 本考案は、これらの問題を解決すべくなされたものであって、良好な断熱性能 を長期間維持することができると共に、安全で快適な木造建築物を提供すること を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の前記目的は、屋根部、壁部及び床部のそれぞれが断熱材を備える木造 建築物であって、前記断熱材はケイ酸カルシウム板からなることを特徴とする木 造建築物により達成される。
【0007】 この木造建築物は、屋根部及び壁部の少なくとも何れかにおいて、前記断熱材 の室内側に、無機系材料からなる調湿材を配置することが好ましい。また、床部 の前記断熱材の室外側に、無機系材料からなる調湿材を配置することが好ましい 。
【0008】 上述した調湿材は、ケイ酸カルシウム板であることがより好ましい。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本考案の実施形態について説明する。図1か ら図3は、本考案の一実施形態に係る木造建築物を示す概略断面図であり、図1 は壁部、図2は屋根部、図3は床部をそれぞれ示している。また、図4から図6 は、それぞれ上記壁部、屋根部及び床部の要部斜視図である。
【0010】 まず、図1及び図4に示す壁部の構成について説明する。図1及び図4に示す ように、壁部1は、柱10及び間柱2に対して、室外側に断熱材3が配置され、 室内側に下地となる胴縁4を介して調湿材5が配置された構成となっており、断 熱材3と調湿材5との間に、建築物の外部と連通する通気層6が形成されている 。
【0011】 断熱材3としては、良好な不燃性、耐火性、断熱性を有し、且つ、経年劣化の 少ないケイ酸カルシウム板を用いることができる。特に、ケイ酸カルシウムのな かでも、かさ比重が0.05〜0.5のものを使用することが好ましく、0.1 〜0.3のものがより好ましい。かさ比重が0.5よりも大きくなると、従来の 有機系断熱材に比べて断熱性能が低下する傾向にある一方、かさ比重が0.05 よりも小さくなると、必要な強度が得られないためである。
【0012】 断熱材3の好ましい例としては、特公昭45−25771号公報、特公昭59 −41942号公報などに示される軽量ケイ酸カルシウム板が挙げられ、更に、 ケイ酸カルシウム板に対しては、常法により撥水処理を施しても良い。上記軽量 ケイ酸カルシウム板は、リサイクルも可能である。
【0013】 調湿材5は、吸放湿特性に優れた材質、即ち、高湿環境下における吸湿能力及 び低湿環境下における放湿能力が高い材質を使用することができる。例えば、ケ イ酸カルシウム板、ゼオライト建材、珪藻土建材などの無機系材料からなるもの を好ましく用いることができ、より良好な断熱性能が得られるという点では、ケ イ酸カルシウム板が特に好ましい。このような調湿材は、通気層6を形成する空 間(柱10及び間柱2の間など)にも更に配設することができ、これによって調 質性能をより向上させることができる。
【0014】 調湿材5としてケイ酸カルシウム板を使用する場合は、室内側に配置すること を考慮して十分な強度が得られるように、かさ比重が0.3〜1.5のものを使 用することが好ましく、0.4〜0.8のものがより好ましい。例えば、特公平 2−46号公報、特許第2714668号公報、特許第2594795号公報、 特許第2554534号公報などに示されるケイ酸カルシウム板や、市販品とし ては、日本インシュレーション株式会社製の「ヒューミライト」、「タイカライ トウッド」を好ましく挙げることができる。尚、調湿材5の室内側には、通気性 のある珪藻土などの塗材、塗料、壁紙などを設けても良い。
【0015】 また、断熱材3の室外側には、アスファルトルーフィングなどの防水紙(防水 シート)7が配置されており、防水紙7の室外側には、胴縁8を介して外壁9が 設けられている。断熱材3の室内側(即ち、間柱2との間)には、更に、防湿紙 (図示せず)を設けることが好ましい。また、防水紙7と外壁9との間に介在さ せた胴縁8は必ずしも必要ではなく、この胴縁8によって形成される通気層が無 い構成にすることも可能である。これら断熱材3に配設される防水紙7や防湿紙 (図示せず)は、断熱材3の片面若しくは両面に貼り合わされ、一体化された形 で用いても良い。例えば、特開平9−88214号公報、特開平11−2473 41号公報に示される断熱材や、市販品としては、日本インシュレーション株式 会社製の「ダンネットライト−II」を好ましく挙げることができる。 次に、図2及び図5に示す屋根部の構成について説明する。図2及び図5にお いて、屋根部20は、柱(図示せず)の上に横架された桁29によって垂木21 が受けられ、垂木21の上に野地板22が張られており、野地板22の室外側( 上面側)に断熱材23が配置されている。また、桁29の室内側(下面側)には 、屋根裏仕上材等として調湿材24が配置された構成となっている。この断熱材 23及び調湿材24の材質については、図1に示す壁部1の断熱材3及び調湿材 5とそれぞれ同じであるため、詳細な説明を省略する。
【0016】 また、断熱材23の上面には、防水紙25が敷設され、この防水紙25の上面 に、角材からなる瓦棒26が配置されている。このように構成された屋根部20 の最表面は、着色亜鉛鉄板などの金属板27により被覆されている。尚、断熱材 23の室外側に設けた防水紙25に加えて、野地板22と断熱材23との間には 防湿紙を介装することが好ましい。また、本実施形態の屋根部20は、トタン葺 きの場合の一例を示したが、瓦葺きなどであっても良い。瓦葺きの場合には、補 強のため、断熱材23と防水紙25との間に更に野地板を配設しても良い。
【0017】 図2及び図5に示す実施形態において、調湿材24は、桁29の下面側に設け る代わりに、桁29の上面側における垂木21同士の隙間に設けても良く、或い は、垂木21と野地板22との間に配置しても良い。また、屋根の下方に天井面 が存在する場合には、室内側の天井仕上材として調湿材を使用することもでき、 この調湿材を屋根裏や室内の調湿に利用することが可能である。そして、調湿材 の表面には、壁部の場合と同様に、透湿性のある表面仕上材(塗料、塗材、壁紙 等)を設けても良い。
【0018】 次に、図3及び図6に示す床部の構成について説明する。図3及び図6におい て、床部40は、横材となる大引き41に支持された根太42の上に調湿材43 が配置されており、更に、調湿材43の室内側(上面側)に断熱材44が配置さ れた構成となっている。この調湿材43及び断熱材44の材質については、図1 に示す壁部1の調湿材5及び断熱材3とそれぞれ同じであるため、詳細な説明を 省略する。尚、調湿材43の配置は、断熱材44に対して室外側であれば上記構 成に限定されず、例えば、根太42の上に断熱材44を配置し、根太42同士の 隙間に調湿材43を配置することも可能である。なお、この場合、断熱材44の 損傷を防ぐ観点から、根太42同士の間隔を狭くするか、或いは、根太42と断 熱材44との間に合板を配置することが好ましい。
【0019】 また、断熱材44の上面には、下地となる合板45を介してフローリング46 が施されている。断熱材44に対しては、上面側(即ち、合板45との間)及び 下面側(即ち、調湿材43との間)に防湿紙(図示せず)を設けることが好まし い。
【0020】
【考案の効果】
本考案の木造建築物によれば、屋根部、壁部及び床部のそれぞれが断熱材を備 えており、前記断熱材はケイ酸カルシウム板からなるので、断熱性能が良好であ ると共に、断熱性能が経年劣化するおそれがない。また、使用する断熱材は、揮 発性有機化合物(VOC)を発生せず、不燃性であり、火災時においても有毒ガ スを発生しないため、健康で安全な室内環境を提供することができる。また、断 熱材を容易にリサイクル可能であるという利点も有している。
【0021】 また、屋根部及び壁部の少なくとも何れかにおいて、前記断熱材の室内側に、 無機系材料からなる調湿材を配置することにより、調湿材の吸放湿により室内の 湿度を安定化させて、快適な居住空間を提供することができる。
【0022】 また、床部の前記断熱材の室外側に、無機系材料からなる調湿材を配置するこ とにより、床下の湿度をコントロールすることが可能になるので、害虫の繁殖を 防止できると共に、建築物の耐久性を向上させることができる。
【0023】 更に、調湿材としてケイ酸カルシウム板を使用することにより、上述した無機 系材料としての効果が得られるだけでなく、断熱性能をより向上させることが可 能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施形態に係る木造建築物の壁部
を示す断面図である。
【図2】 本考案の一実施形態に係る木造建築物の屋根
部を示す断面図である。
【図3】 本考案の一実施形態に係る木造建築物の床部
を示す断面図である。
【図4】 図1に示す壁部の要部斜視図である。
【図5】 図2に示す屋根部の要部斜視図である。
【図6】 図3に示す床部の要部斜視図である。
【符号の説明】
1 壁部 20 屋根部 40 床部 3,23,44 断熱材 5,24,43 調湿材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 福田 弥生 岐阜県岐阜市清字上沼639番地 朝日ビル 101 特定非営利活動法人環境共生型すま い推進ネットワーク ヴィヴィッド岐阜内 (72)考案者 成瀬 吉昭 岐阜県本巣郡穂積町大字野田新田字北沼 4064−1 日本インシュレーション株式会 社 生産事業部 中央技術研究所内

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根部、壁部及び床部のそれぞれが断熱
    材を備える木造建築物であって、前記断熱材はケイ酸カ
    ルシウム板からなることを特徴とする木造建築物。
  2. 【請求項2】 屋根部及び壁部の少なくとも何れかにお
    いて、前記断熱材の室内側に、無機系材料からなる調湿
    材を配置したことを特徴とする請求項1に記載の木造建
    築物。
  3. 【請求項3】 床部の前記断熱材の室外側に、無機系材
    料からなる調湿材を配置したことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の木造建築物。
  4. 【請求項4】 前記調湿材は、ケイ酸カルシウム板であ
    ることを特徴とする請求項2又は3に記載の木造建築
    物。
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