JP3100445U - 住宅構造 - Google Patents

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玉木 康裕
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タマホーム 株式会社
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Abstract

【課題】従来の断熱工法の問題点を解消した、快適で住みやすい、断熱性、通気性及び換気性に優れた住宅の構造を提供する。
【解決手段】ベタ基礎1の上に間隔をおいて並べた複数の基礎パッキンを介して桧等の腐食・蟻害に強い材種の土台3を支持して、隣り合う基礎パッキン3の間に通気口を形成し、躯体の外側に気密シートを介して断熱材を取付けて外壁の断熱材13を形成し、躯体の内側に、部屋を包み込むように繊維状断熱材を取付けて内壁の断熱材24とし、外壁の断熱材13と内壁の断熱材24の間に空間を設けて空気層25を形成し、屋根には屋根の下地材と断熱材8の間に棟部の通気瓦桟11に通じる通気層7を形成し、室内には室内の温度・湿度を調整する換気システム26を取付け、この換気システム26から屋外へ排気される空気を空気層25に排出し、空気層25の空気を屋外へ排出させる天井裏・小屋裏に取付けた換気システム27を備えた住宅構造。
【選択図】図1

Description

 本考案は、住宅における屋根、壁、及び床の断熱性、通気性及び換気性に優れた住宅構造に関する。
 現在行われている木造住宅の断熱方法には、大きく分けて内断熱(充填断熱)と外断熱(外張り断熱)がある。内断熱とは構造躯体の柱や壁等の間に断熱材を施す工法で、断熱材にはロックウールやグラスウールを使用するのが一般的です。外断熱とは構造躯体の外側に断熱材を施す工法で、発泡スチロールや発泡ウレタンが断熱材として使用されている(特許文献1参照)。
特開2000−55291号公報
 しかし、従来の木造住宅の断熱工法にはそれぞれ、以下のような問題点がある。
1.内断熱工法の場合
(1)内部に断熱層があるために断熱層内の体積が小さく暖まり易く且つ冷え易いが、断熱材として用いるロックウールやグラスウールは熱容量が小さいため外気の影響を受け易い。
(2)ロックウールやグラスウールは気密性が低く湿気を通しやすいため、外気との温度差が大きいと内部結露を起こしやすい。
(3)ロックウールやグラスウールを用いた場合は、吸音性は高いが、遮音性が低くなる。
2.外断熱工法の場合
(1)発泡スチロールや発砲ウレタンは気密性が高く湿気を通しにくいため、外気との温度差が大きくても内部結露を起こし難いが、気密性が高いため、換気性が悪いと言える。
(2)発泡スチロールや発砲ウレタンを用いた場合は、遮音性は高いが、吸音性が低くなる。
(3)基礎断熱とするため、室内が防腐・防蟻剤の影響を受け易い。
 そこで、本考案は、従来の断熱工法の問題点を解消した、快適で住みやすい、断熱性、通気性及び換気性に優れた住宅構造を提供するものである。
 本考案は、基礎はベタ基礎とし、鋼製束と基礎パッキンを使用した通気工法とする。
 土台には桧等の腐食・蟻害に強い材種を土台として使用する。木材はすべて乾燥材又は集成材を使用し躯体を構成させる。そして、この躯体の外側に気密シート等で気密施工を行い、発泡ウレタン等の断熱材を取付けて外断熱とする。外壁材、屋根材を仕上げる場合は、下地に胴縁等を施工し、基礎部から棟部へ抜ける一体の通気層を設ける。
 次に躯体の内側に、部屋を包み込むようにロックウール、ガラスウール等の繊維状断熱材を取付け内断熱とする。この時、外断熱材と内断熱材の間に空間が出来るように施工し、外気と内気の間に空気層が出来るようにする。
室内には24時間常時稼動する全熱交換型の第1種換気システムを取付け、室内の温度・湿度を調整する。また、この換気システムから屋外へ排気される空気を、一度、断熱材間の空気層に排出し、天井裏・小屋裏に取付けた第3種換気システムによって、この空気層の空気を屋外へ排出させる。
 本考案は外断熱と内断熱の二つの断熱をおこなうとともに、断熱材間に空気層を設け、外気と内気の温度差を和らげ、換気することによって内部結露を予防することができ、気密性が高くなることによって起こりうる空気汚染を全熱交換型の24時間換気システムによって解消することができる。
また、基礎と土台の間に通気口を採用することにより、防腐・防蟻剤の室内への影響を抑えることができ、また、これと併せて土台に桧等の材種を使用することにより、防腐・防蟻剤を使用せずに腐食・蟻害を抑えることが出来る。さらに、仕上げ下地に一体の通気層を設けることにより、蒸れによる部材の劣化を抑えると共に、仕上げ材からの輻射熱による躯体温度の変化を少なくすることができる。
 本考案によれば暖まり易く冷え難い、あるいは冷え易く暖まり難い、断熱性能が高い住宅になる。そして、空気層と換気システムを設けたことにより、デメリットであった内部結露を防止し、年間を通じて室内を人体に適した環境に出来る。また、基礎と土台の間に通気口を採用することにより薬剤の塗布を無くすことが出来きるため、人体への影響がなく、さらに通気されることにより部材の劣化を抑えることが出来る。それから、使用した断熱材の特徴として、発泡ウレタン等の断熱材には遮音性、ロックウール等の繊維状断熱材には吸音性があるため、室外からの騒音を遮断し、室内の音を吸音するという防音の効果がある。
 図1は本考案の住宅の全体及び通気と換気を示す断面図、図2は同床部の断面図、図3は同屋根部の断面図、図4は同躯体の壁の断面図である。
 図1において、基礎1はベタ基礎とする。基礎内部立上り2は土台巾とするが、図2に示すように基礎1の外周部の立上り2は断熱材の厚みを考慮して外側へ増打ちする。テラス柱やポーチ柱等の外壁と同じ通りで仕上る面も同様に増打ちする。
 図2において、土台3には桧等、束には鋼製束を使用し、立上り2の上に間隔をおいて並べた複数の基礎パッキン4を介して土台3を支持し、隣り合う基礎パッキン4の間の隙間を通気口に利用して通気させて床換気通路を形成する。
 軸組は在来軸組工法によって柱などの水平材と梁などの垂直材を組み合わせて建てていく。構造材にはすべて乾燥材、又は集成材を使用する。これは、木材の収縮により断熱材に隙間やズレが生じるのを抑えるためであり、さらに木材に含まれる水分が蒸発することによって起こる内部結露を防ぐためである。
 図3(a)、(b)において、屋根部の構造材を加工する場合、一般的には垂木5の上端と隅木の上端は同じ高さで加工されるが、本考案では垂木が隅木より15mm程度高くなるように加工する。こうすれば、垂木5から隅木へと抜ける通気層7が出来る。
 屋根部の断熱方法は、断熱材8として板状の発泡ウレタンを垂木5間に落し込む方法とする。垂木5は乾燥材とし、屋根に使用する断熱材厚よりも20mm以上背の大きい寸法のものとする。
 断熱材8を落し込む場合はしっかりと落し込み、垂木5と断熱材8の厚みの差により段差ができるるように施工する。こうすれば、垂木間の断熱材上部に軒から棟木・棟木に抜ける通気層7が出来る。また、断熱材8を落し込む場合、内部の気密を摂るために隙間ができないようにする。隙間ができた場合、断熱材8を充填するなどして気密を摂る。このとき使用する断熱材8に、工場カット製品を使用すれば、施工精度と施工能率を上げることができ、また現場でのゴミも軽減できる。
 屋根下地(野地板9、アスファルトルーフィング10)を施工する場合、棟部は最後まで貼りあげず、隙間をあけ通気層7の空気が通気瓦桟11へ抜けるようにする。12は瓦である。
 図3(c)に示すように、下屋の下地(野地板9、アスファルトルーフィング10)は壁際まで貼りあげず、外壁の断熱材13と外壁胴縁の厚みの分隙間を開けて貼り終える。こうすれば、垂木間の通気層7を上った空気が外壁の断熱材13の通気層7から棟部の通気層7を通って最終的に棟通気桟11より屋外へ排出される。
 図4において、躯体外周に外壁の断熱材13を施工する前に、躯体外周面に気密シート14を貼る。このとき、内部をある程度乾燥させておかないと結露の原因となる。また、この気密シート14をサッシ15の取付け下地として防露のために巻込んでおく。
 気密シート施工終了後、外壁部に外壁の断熱材13として板状の発泡ウレタンの断熱材を施工する。土台3の下端から外壁の断熱材13と同じ厚みの胴縁受16を間隔をおいて2階桁まで打付ける(図2参照)。また、外部開口部周りにも同じ胴縁受を打付ける。この時、胴縁受け16は乾燥したものを使用する。そして、胴縁間に隙間が出来ないように断熱材をはめ込み胴縁で押さえる。隙間が出来た場合は発泡ウレタンを充填する。このとき使用する断熱材にも、工場カット製品を使用すれば施工精度と施工能率を上げることができ、また現場でのゴミも軽減できる。それから、通気胴縁17の上に透湿防水シート18を貼り外壁材(サイディング)19を施工する。
 図2にもどって、床の断熱方法は床断熱材20として発泡ウレタンを根太21の間に落し込む施工とする。根太21は乾燥材とし、床断熱材20は根太背と同じ厚みとする。こうすれば、床下の空気が土台3と根太21の隙間から壁内へ流入するのを防ぐことが出来る。この上に構造用合板22と床材23を施工すれば、床部分の気密を摂ることが出来る。但し、この方法で床断熱をした場合に浴室が断熱できないため、浴室部分のみ基礎断熱とする。
 図4において、繊維状断熱材としてロックウールにより内壁の断熱材24を形成する。壁内のロックウール24は室内側に取付け、外壁の断熱材13との間に空気層25が出来るように施工する。通常、壁内のロックウール24は梁下まで施工するが、図3(b)に示すように、この場合には天井部分までの施工とし、壁内の空気が小屋裏・天井裏に抜けるようにする。天井裏にもロックウール24を施工し、壁に取付けたロックウール24と一体とし室内部分を包み込む様な構造とする。
 図1に示すように、室内には24時間常時稼動する全熱交換型の第1種換気システム26を取付ける。小屋裏・天井裏には24時間常時稼動する第3種換気システム27を取付ける。第1種換気システム26の排気は直接屋外に排出せずに小屋裏・天井裏に排出し、小屋裏・天井裏に取付けた第3種換気システム27により小屋裏・天井裏の空気として屋外へ排出する。
 本考案は、優れた断熱性能を有し、内部結露を防止し、年間を通じて室内を人体に適した環境にでき、人体への影響がなく、さらに部材の劣化を抑えることができ、室外からの騒音を遮断して防音できる住宅として利用できる。
本考案の住宅の全体及び通気と換気を示す断面図である。 本考案の住宅の床部の断面図である。 本考案の住宅の屋根部の断面図である。 本考案の住宅の壁の断面図である。
符号の説明
   1:基礎      2:立上り  
   3:土台      4:基礎パッキン  
   5:垂木       6:棟木
  7:通気層     8:断熱材
  9:野地板    10:アスファルトルーフィング
 11:通気瓦桟   12:瓦
 13:外壁の断熱材 14:気密シート
 15:サッシ    16:胴縁受
 17:通気胴縁   18:透湿防水シート
 19:サイディング 20:床断熱材
 21:根太     22:構造用合板
 23:床材     24:内壁の断熱材(ロックウール)
 25:空気層    26:換気システム
 27:換気システム  

Claims (2)

  1.  ベタ基礎の上に間隔をおいて並べた複数の基礎パッキンを介して桧等の腐食・蟻害に強い材種の土台を支持して、隣り合う基礎パッキンの間に通気口を形成し、
     躯体の外側に気密シートを介して断熱材を取付けて外断熱壁を形成し、
     躯体の内側に、部屋を包み込むように繊維状断熱材を取付けて内断熱壁とし、
     外断熱壁と内断熱壁の間に空間を設けて空気層を形成し、
     屋根には屋根の下地材と断熱材の間に棟部の通気瓦桟に通じる通気層を形成し、
     室内には室内の温度・湿度を調整する換気システムを取付け、この換気システムから屋外へ排気される空気を前記空気層に排出し、この空気層の空気を屋外へ排出させる天井裏・小屋裏に取付けた換気システムを備えたことを特徴とする住宅構造。
  2.  下屋の外壁材と屋根材を仕上げる場合に、下地に胴縁等を施工し、基礎部から前記棟部の通気瓦桟へ通じる通気層を設けることを特徴とする請求項1記載の住宅構造。
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