JPH0526172Y2 - - Google Patents

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JPH0526172Y2
JPH0526172Y2 JP19702985U JP19702985U JPH0526172Y2 JP H0526172 Y2 JPH0526172 Y2 JP H0526172Y2 JP 19702985 U JP19702985 U JP 19702985U JP 19702985 U JP19702985 U JP 19702985U JP H0526172 Y2 JPH0526172 Y2 JP H0526172Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 a 産業上の利用分野 本案は木造住宅などの外壁・天井・屋根など、
外気に接する軸組の外側から気密・防湿層および
断熱層を配置した木造建築物を提供しようとする
ものである。
b 従来の技術とその問題点 問題点 1 近年木造住宅が、高断熱・高気密化され、省エ
ネが促進されてきている。
しかし、従来の工法では木部の密閉化が強ま
り、そのため耐久性がますます短くなることが懸
念されている。
問題点 2 現在、気密・防湿層は室内側より施工されてい
る。
この工法での建物12は、1階と2階の境目に
は梁や根太などの構造体12Aがあり、そのため
に気密・防湿層12Bを切れ目なく完全に施工す
ることは不可能である。
また、電気配線、コンセント部分12C、水道
管、ガス管、内装材を止める釘などにより気密・
防湿層は切れたり、穴が生じたりする。
そのため、断熱と気密の性能が低下したり、壁
内部での結露の危険性が高まる。
B 考案の構成 a 問題点を解決しようとする手段 問題点1の解決方法 建物外部より気密・防湿層を施工すると、主要
木部が室内側に開放されることにより、木材の自
由な吸放湿が確保され、腐朽の危険性が減少す
る。
故に、木軸組を含む壁内部で湿潤の状態は発生
しない。
問題点2の解決方法 外部より気密・防湿層を取付けると、容易かつ
確実に気密・防湿層の形成が可能となり、形の単
純なほどその確実性は増す。
ビニールフイルムのごとき気密・防湿性の高い
材料を建物外側より十分に重ね目を取り、張り付
ける。
また、重ね目をアルミテープなどで目張を施す
ことは面倒でなく、その性能を容易に向上でき
る。
さらに、外側よりグラスウールなどの断熱材を
取付ける。
その方法は工場でパネル化した断熱板を張つて
も良いし、現場施工によつても可能である。
b 実施例 1は本案の木造建築物である。
2は基礎、3はこの基礎2に連設された土台
で、この土台上には柱4A、梁4Bなどからなる
構造体4が公知の工法で取付けられている。
5はこの構造体4の外側に張設された耐力用合
板、6はこの耐力用合板5の外側に張設された気
密防湿層、7はこの気密防湿層6の外側に設けら
れた断熱層である。
8は断熱層7の外周面に通気層9を介して設け
られた外装材、10は構造体の内側に張設された
内装材、11は屋根、13は屋根下地の梁であ
る。
そこで、上記気密防湿層6はポリフイルム、ビ
ニールフイルムなどの気密、防湿性の高いものが
使用されている。
上記断熱層7の大きさについては、高さは任意
であるが、柱、間柱に取付ける関係上、幅は900
ミリ程度となる。
製法は下記の通りである。
イ 柱、間柱に取付けるための側板7Aと中桟7
Bを組む。
ロ ウレタンなどの発泡した断熱材7Cを中桟の
上端まで吹き付ける。中桟の高さをその厚さの
スケールとして使う。
ハ 裏面はウレタンなどの発泡した断熱材7Cの
発泡面素地とする。
ニ グラスウールなどの高密度繊維状の不燃性断
熱材7Dをその上から充填して所要の断熱性能
を確保する。
かかる断熱層7の効果は下記の通りである。
イ ウレタンなどの発泡した断熱材7Cの吹付け
によつて気密で丈夫な断熱板となる。したがつ
て、枠、中桟などの部材を小さくできる。
ロ 中桟はウレタンなどの発泡した断熱材7Cの
吹付け厚さの定規を兼ねる。
ハ 高密度繊維状の不燃性断熱材7Dに、安価な
グラスウールを併用することにより経済的にす
る。同時に外側からの火災時のウレタンなどの
発泡した断熱材7Cの燃焼を防ぐ。
ニ 比較的水蒸気を通し難いウレタンなどの発泡
した断熱材7Cを室内高温側に配し、その外側
に水蒸気を通しやすいグラスウールを充填する
ことにより、外壁内への室内側からの透湿を抑
え、壁内結露発生の危険性を減らす。
ホ 低温側で結露の可能性は避けられないが、通
気層に面するのはグラスウールの部分なので、
容易に放湿乾燥しやすい。
ヘ ウレタンなどの発泡した断熱材7Cの吹付け
工程が開放のため、プレス機などの高価な設備
が不要で、大きさも自由である。
また、この断熱層7は軸組に対して下記のよう
に取付けるとよい。
イ 気密防湿層の上から下端金物7Gを取付け
る。
ロ 同時に柱用金物7Hを取付ける。
ハ 断熱板の上端は上端用金物7Iで取付ける。
ニ 隅部はコーナー用役物7Jを製作、取付け
る。
ホ 断熱層同志の連結は互いの側板をボルト7K
で連結する。
屋根下地の梁13の断熱層は、外壁部分のもの
と同一の構造とし、この断熱層の上面に切妻屋根
用のトラス11C、片流れ屋根用のトラス11
D、無落雪屋根用のトラス11Eが設置されるこ
とになる。
図中、2Aは均し砂、2Bはスタイロフオーム
(商標)などの断熱板、2Cは砕石、2Dはモル
タル、11Aはたる木、11Bは長尺カラー鉄板
である。
c 作用 効果と共に説明する。
C 考案の効果 イ 在来工法では、柱、間柱、筋違いなどの主要
な軸組が、室内側防湿層と外装との間で密閉、
または半密閉の状態におかれる。
これが寒冷地の冬での壁内の結露発生や、夏
期の高温多湿時での木材の腐朽に対して弱点と
なる。
本願のものは軸組の外側密閉により、主要木
部は室内に開放され、木材の吸放湿が容易腐朽
しにくい。
ロ 在来工法に比べて簡単、正確に気密・防湿層
を形成することができ、また目視によつて工事
の良し悪しを確かめ、不良であれば確実に再施
工が可能となる。
構造体が腐朽しにくければ、当然耐用年数は
延びることになり、改修工事などの経済的負担
を低減できることになる。
ハ 軸組木材の吸放湿による調湿作用により、室
内湿度が安定化する。
また、木材の蓄熱容量が活かされて、室内温
度の変動も小さくなる。
ニ 構造と断熱を分離して施工可能にしたのが、
在来と異なる大きなポイントである。
このため、軸組、屋根、断熱層など、部位別
の規格化および量産化が容易であり、屋根の形
の変わつたタイプにも合理化された工法とし
て、容易に適用できる。
ホ 部位の規格、量産化は冬期間の工場内での就
労を可能とし、一年を通じて安定した労働の場
を提供することになる。
ヘ 室内側にウレタンなどの発泡した断熱材7C
などの板状で気密化しやすい断熱材を使い、外
側にはグラスウールなど繊維状で水蒸気を通し
やすい断熱材を配し、さらにその外側に通気層
を形成している。
従つて、室内側の板状断熱層部で水蒸気の流
入を抑えながら、流入した分については繊維状
断熱材部分を通つて、速やかに排湿され、乾燥
しやすい状態となつている。
また、熱に弱い発泡系の板状断熱材の外側を
繊維状の不燃性の断熱材でカバーすることによ
り、外からの火災等による熔融や燃焼の危険を
抑止することも複合した目的の一つである。
このように異種の断熱材を組合わせることによ
つて、本願では夫々の特徴が合理的に活かされ、
また、弱点がカバーされ、複合の効果が充分に発
揮されることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のものの略図的断面図、第2図は
本願のものの略図的断面図、第3図は同上の要部
拡大図、第4図はA−A部分の拡大図、第5図は
B−B部分の拡大図、第6図は断熱層を中心に見
た縦断面図、第7図は同上の要部拡大横断面図、
第8図はコーナー部分の横断面図、第9図、第1
0図は断熱材などの取付け状態を説明する略図的
斜視図、第11図、第12図、第13図は金物の
略図的斜視図、第14図、第15図、第16図は
他の実施例を示す略図的断面図である。 1……木造建築物、4……構造体、6……気密
防湿層、7……断熱層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 基礎2に連設された土台3上には、柱4A、梁
    4Bなどからなる公知の工法で構成された構造体
    4が形成され、この構造体4における側壁部分の
    外側に耐力用合板5が張設され、この耐力用合板
    5の外側に気密防湿層6が張設され、この気密防
    湿層6の外側に張設された断熱層7は、外側の高
    密度繊維状の不燃性断熱材7Dと、内側のウレタ
    ンなどの発泡した断熱材7Cとの2層で構成さ
    れ、断熱層7の外周面に通気層9を介して外装材
    8が設けられていると共に、構造体4における屋
    根下地の梁13の外側に耐力用合板5が張設さ
    れ、この耐力用合板5の外側に気密防湿層6が張
    設され、この気密防湿層6の外側に張設された断
    熱層7は、外側の高密度繊維状の不燃性断熱材7
    Dと、内側のウレタンなどの発泡した断熱材7C
    との2層で構成されていることを特徴とする木造
    建築物。
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