JPH0538172Y2 - - Google Patents

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JPH0538172Y2
JPH0538172Y2 JP1988129691U JP12969188U JPH0538172Y2 JP H0538172 Y2 JPH0538172 Y2 JP H0538172Y2 JP 1988129691 U JP1988129691 U JP 1988129691U JP 12969188 U JP12969188 U JP 12969188U JP H0538172 Y2 JPH0538172 Y2 JP H0538172Y2
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foamed
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は、木造建築物における柱、間柱等の室
外側に断熱層を設けた壁外断熱構造の目地に関す
る。
考案の技術的背景ならびにその問題点 最近の木造建築物においては、変化の激しい自
然環境から住環境を守るために、また冷暖房の効
率を高めるために、建物全体を断熱材により包み
込む断熱工法が盛んに行なわれている。
この断熱工法の内、壁外断熱工法は、第3図に
示すように、柱1、間柱2等からなる軸組部3を
立てた後に、この軸組部3の室外側に複数枚の断
熱板D1,D2およびD3等(以下「D」と総称する)
を面方向に張り巡らし、これら断熱板Dを、縦胴
縁4を介して釘体等(図示せず)により軸組部3
に固定するものである。なお、図中「5」はモル
タル壁あるいはサイデイング壁等からなる外装材
であり、「10」は内装材である。
かかる壁外断熱工法の壁構造にあつては、軸組
部3の外周に断熱材Dが設けられているので、こ
の軸組部3と室内とが同条件となることから、い
わゆる表面結露や内部結露が防止でき、建物の土
台、柱、壁等の腐朽を防止できるという利点があ
る。
しかしながら、軸組部3の外周に設けられる複
数の断熱板Dは、所定の面積のものを軸組部3の
面方向に張り巡らしているので、この断熱板Dの
突き合せ端部には隙間が生じることになる。この
ような隙間は、室内の気密性及び断熱性を損なう
ため、断熱板Dの張設作業時に、前記隙間にパテ
あるいはテープ等のシール材Sを取付ける必要が
ある。
しかして、木造建築物は、高さが約2.7m、横
方向の長さは、短くても数mもあり、これに張設
された断熱板Dの周囲にシール材Sを取付けると
すれば、その作業はきわめて面倒となり、そのシ
ールも完全性を欠く虞れがある。
なお、第3図に示す例では、断熱板Dが1層の
ものを示しているが、この断熱板Dを2層にした
ものも知られているが、この場合には断熱板の取
付が困難になると共に、依然として一層の場合と
同様な不都合を有する。
考案の目的 本考案は、このような従来技術が有する不都合
を解消するためになされ、シール材の取付け作業
を廃止でき、気密性あるいは断熱性が高く、耐久
性を有し、かつ強度的にも優れた木造建築の壁外
断熱構造を簡単な作業により形成するにおいて、
特に硬化した後の現場発泡プラスチツクのクラツ
ク防止のための目地に関するものである。
考案の概要 上記目的を達成するための本考案は、柱、間柱
等の軸組部の室外側に断熱層を設け、この断熱層
の室外側に縦胴縁を介して外装材を張設してなる
木造建築の壁構造において、 前記断熱層は、前記軸組部の室外側に取付けら
れた基板の室外側に所定長突出するように取付け
られた目地の間に、現場発泡プラスチツク材を吹
付けることにより基板表面に形成された所定の厚
さの現場発泡プラスチツク層であることを特徴と
する木造建築の壁外断熱構造の目地である。
このような本考案に係る木造建築の壁外断熱構
造によれば、断熱層を、基板上に発泡プラスチツ
クを吹付けることにより形成したので、断熱板を
突き合せて接合する作業を行なう必要はなく、し
かも断熱板の端部に隙間が生じることもなく、気
密性のある断熱性の高い木造建築の壁外断熱構造
を簡単に得ることが可能となる。
しかも、前記発泡プラスチツク層は、目地によ
り区画されているので、断熱層にクラツクや割れ
等が生じる虞が少なく、断熱層の耐久性及び強度
が向上する。
考案の具体的説明 以下、本考案を図面に示す実施例に基づき詳細
に説明する。
第1図は本考案の一実施例に係る木造建築の壁
外断熱構造の要部横断面図、第2図は同実施例の
要部側面図であり、第3図に示す部材と同一部材
には同一符号を付してある。
第1図に示す本考案の一実施例に係る木造建築
の壁外断熱構造は、本考案を壁について適用した
場合の例を示す。この壁外断熱構造について概説
すれば、柱1および間柱2等からなる軸組部3の
室内側には内装材10が張設され、室外側には、
基板11aが設けられている。内装材10と基板
11aと柱1および間柱2とでかこまれる空間は
内側通気層12を形成する。
本実施例では、基板11aの室外側に、目地1
5が取付けられ、その後、これら目地15間に現
場発泡プラスチツク材を吹き付けることにより、
発泡プラスチツク層11bが形成されるようにな
つている。このようにして形成される発泡プラス
チツク層11bの厚さは目地15の厚さと略同等
以上が好ましい。
このような発泡プラスチツク層11bの室外側
で、柱、間柱2に対応する位置には、縦胴縁4が
釘等で取付けられ、この縦胴縁4の室外側に外壁
材5が張設される。外装材5を縦胴縁4に取付け
た場合には、外壁材5と発泡プラスチツク層11
bとの間に、外側通気層14が形成されることが
好ましい。
前記基板11aは、合板、スレート板等種々の
板材であればよいが、好ましくは、多数の通気孔
Oを有するものにより構成することが望ましい。
このような通気孔Oを有するものは、室内からの
透過水蒸気が基板11aを通して室外に出すこと
ができ、室内の高湿度化を防止できる。例えば、
実験によれば、内径5mmの通気孔を30mm間隔で設
ける程度で、十分水蒸気を透過する効果があるこ
とが判明している。
ただし、材料によつては無孔なものであつても
よい。
また、前記基板11aは、防火性を有する無機
系材料自体あるいはこのような無機系材料を合板
にラミネートしたものにより構成することが望ま
しい。この合板とのラミネートの場合、合板は屋
外側に位置させるのが防火上好ましい。例えば、
この基板11aを合板等の可燃性材料とすれば、
前記内側通気層12が煙突効果を発揮し、前記発
泡プラスチツク層11bまでも燃え易く虞れがあ
るからである。したがつて、この基板11aは、
スレート板、セメント木毛板、木繊維セメント
板、押出セメント板等の無機系材料を主材とする
板であることが好ましい。このような材料を用い
た基板11aは、家屋内で火災が生じても、この
火が室外に出ることもなく、また発泡プラスチツ
ク層11bの燃焼を防ぐことが可能となる。
また、前記発泡プラスチツク層11bは、発泡
ポリウレタン、発泡イソシアヌレート、発泡フエ
ノール、発泡ユリア等からなる発泡プラスチツク
材料を用いて形成している。このような発泡プラ
スチツク材料は、自己接着性を有していることか
ら、建築現場にてスプレーガンで前記基板11a
の表面に向けて直接吹付けることができるので、
作業性が大巾に向上することになる。つまり、予
め工場等において成形した断熱板Dを作業現場に
て、その端部を慎重に突き合せるという作業を行
なわなくても、前記基板11a上にスプレーガン
を用いて発泡プラスチツクを材料を吹付け、これ
を後に平滑にならすのみで、断熱板相互間に隙間
のない、いわゆるシームレスの断熱層を形成する
ことができ、断熱板間の隙間を塞ぐシール材の取
付け作業が不要な断熱板を極めて容易に形成する
ことができる。
ここに、発泡プラスチツク材の発泡倍率として
は、30〜50倍程度であり、その厚さは、15〜100
mmのものが好ましい。
前記発泡ポリウレタン、発泡イソシアヌレー
ト、発泡フエノール、発泡ユリア等からなる発泡
プラスチツク材料の内、なかでも発泡フエノール
は、防火性が高い点で好ましい材料といえる。
前記目地15は、前記発泡プラスチツク層11
bを区画し、その補強を行なう。
すなわち、基板11aに目地を設けないで直接
スプレーガンにより発泡プラスチツク材料を吹付
けた場合には、発泡プラスチツク層11bは、1
枚の大きな板となるが、このような板材は、温度
差による変形により割れあるいはクラツクが入る
虞れがある。かかる割れ等は、発泡プラスチツク
層11bの気密性あるいは断熱性が低下するの
で、極力防止する必要がある。
そこで、本実施例では、前記基板11aに目地
15を設け、この目地15により発泡プラスチツ
ク層11bを区画し、それを補強するようにして
いる。
この目地15は、発泡塩化ビニル、発泡ポリエ
チレン等のように吸水性の少ない独立発泡体のも
のにより構成することが好ましく、例えば、発泡
塩化ビニルであれば、10〜20倍発泡の軟質塩化ビ
ニルが良く、また、発泡ポリエチレンであれば30
〜100倍の発泡体で良いが、熱伝導率の点からす
ると、40倍程度のものが良い。これを前記基板1
1aに接着剤あるいは釘体等を用いて固定する。
そして、その厚みは、発泡プラスチツク層11b
の厚さと略同程度の15〜100mmとし、形成する領
域としては、例えば、第2図に示すように、約
2.7mの高さHの壁に対しては、発泡プラスチツ
ク層11bの周囲を囲むように、巾tが10mm程度
のものを、縦方向の間隔M1が1.3〜1.4mで、横方
向の間隔M2が、1.8m程度で形成すればよい。
このようにすれば、吹付けにより形成した発泡
プラスチツク層11bが温度変化等の影響を受け
てたとえ伸縮しても、この目地15が発泡プラス
チツク層11bを周囲から保護するとともにその
変形に対する緩衝材として作用するので、割れあ
るいはクラツクが入ることが少なく、発泡プラス
チツク層11bの耐久性が向上することになり、
しかもこの目地15により断熱層全体の強度も向
上する。
上述した実施例は、壁についてのものである
が、本考案は、これのみに限定されるものではな
く、屋根構造等にも適用することもできることは
言うまでもない。また、胴縁としては、縦胴縁に
限らず、横胴縁等、その他胴縁に類するものも含
まれる。横胴縁を用いる場合には、通気層を設け
るために胴縁の表面を部分的に削ることが好まし
い。
考案の効果 以上説明してきたように、本考案によれば、断
熱層を、基板上に現場発泡プラスチツク吹付ける
ことにより形成したので、断熱板を突き合せるこ
とによる隙間が生じることはなく、気密性のある
断熱性の高い木造建築の壁外断熱構造を簡単に成
形することが可能となる。
また、前記前記発泡プラスチツク層は、緩衝材
としての目地を有するので、クラツクや割れ等が
生じ難く、耐久性が向上する。しかもこの目地に
より断熱性の低下もある程度防げることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る木造建築の壁
外断熱構造の要部横断面図、第2図は同実施例の
要部側面図、第3図は従来例に係る木造建築の壁
外断熱構造の要部断面図である。 1……柱、2……間柱、3……軸組部、4……
縦胴縁、5……外装材、11a……基板、11b
……発泡プラスチツク層、15……目地。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 柱、間柱等の軸組部の室外側に断熱層を設け、
    この断熱層の室外側に縦胴縁を介して外装材を張
    設してなる木造建築の壁構造において、 前記断熱層は、前記軸組部の室外側に取付けら
    れた基板の室外側に所定長突出するように取付け
    られた目地の間に、現場発泡プラスチツク材を吹
    付けることにより基板表面に形成された所定の厚
    さの発泡プラスチツク層であることを特徴とする
    木造建築の壁外断熱構造の目地。
JP1988129691U 1988-10-03 1988-10-03 Expired - Lifetime JPH0538172Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54154116A (en) * 1978-05-25 1979-12-05 Nichibei Kenzai Kougiyou Kk Method of executing heat insulating wall
JPS60164186A (ja) * 1984-02-03 1985-08-27 和光産業株式会社 冷凍冷蔵倉庫における防熱層の施工方法及び防熱層の目地部材

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JPS60164186A (ja) * 1984-02-03 1985-08-27 和光産業株式会社 冷凍冷蔵倉庫における防熱層の施工方法及び防熱層の目地部材

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