JPH0640246Y2 - 断熱板の張設構造 - Google Patents

断熱板の張設構造

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JPH0640246Y2
JPH0640246Y2 JP2592189U JP2592189U JPH0640246Y2 JP H0640246 Y2 JPH0640246 Y2 JP H0640246Y2 JP 2592189 U JP2592189 U JP 2592189U JP 2592189 U JP2592189 U JP 2592189U JP H0640246 Y2 JPH0640246 Y2 JP H0640246Y2
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heat insulating
insulating plate
gap
plate
stretched
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良夫 松村
正夫 石井
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Kaneka Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は、建築物の床、壁、屋根等に施工するに適した
少なくとも2層以上の断熱板の張設構造に関する。
考案の技術的背景ならびにその問題点 近年に至って、住宅等の建築物の断熱性能を高めるため
に、壁や屋根に施工される板状断熱材の肉厚が厚くなっ
ている。しかし、一枚の断熱材の肉厚には制限があるこ
とから、所望の断熱性能を得るために、2層以上の断熱
材が張設されることがある。
たとえば、第5図に示すように、柱1、間柱2の室外側
に、比較的薄肉の板状断熱材3を面方向に張りめぐら
し、その外側に板状断熱材5を面方向に張り巡らし、こ
の板状断熱板5に胴縁4を当接させ、この胴縁4から柱
1、間柱2の方向に釘討ちすることにより板状断熱板3
を固定し、2層の断熱板3,5により所望の断熱性能を得
るようにしている。
なお、第5図中符号「6」は内装材、「7」は外装材を
示す。
このような従来の断熱構造にあっては、気密性を高める
ために、室内側の断熱板3(以下内断熱板)および/ま
たは室外側の断熱板5(以下外断熱板)毎に断熱板相互
間の付き合せ端部3a,5aの隙間mを閉塞するようにシー
リングを行なっている。このシーリングは、パテ等のシ
ール材8を前記隙間mに充填するものであるが、このシ
ーリング方法には、第6図(a)に示すように、断熱板
3の突き合せ端面3aの中央にシール材8を充填する方法
と、第6図(b)に示すように、断熱板3の突き合せ端
面3aの室外側にシール材8を盛る方法とがある。前者
は、施工が面倒になり、また後者は外断熱板5又は胴縁
(図示せず)をシーリング後に取付けると、いわゆる不
陸となり、外断熱板5又は胴縁が平滑に設置されず、外
装材7の平滑性が保てない虞れがある。また、この胴縁
をシーリング前に取付けると、この胴縁のためにシーリ
ングできない部分が生じ、気密が不完全なものとなる。
考案の目的 本考案は、上述した従来技術が有する不都合を解消する
ためになされたもので、2層以上に重ね合せつつ面方向
に張り巡らした断熱板相互間の気密性を確保し、また施
工性および耐久性にも優れた断熱板の張設構造を提供す
ることを目的とする。
考案の概要 本考案は、上記目的を達成するために、柱、間柱もしく
はたる木等の柱状体の室外側に少なくとも2層以上の断
熱板を面方向に張り巡らしてなる断熱板の張設構造にお
いて、室内側に張り巡らされた断熱板の突き合せ端部に
生じる隙間を閉塞するように、当該室内側断熱板の室外
側に気密用の目地テープを貼着したことを特徴とする断
熱板の張設構造である。
このようにすれば、断熱板相互の突き合せ端部の隙間
は、平滑な気密用目地テープにより閉塞されるので、そ
の外側の断熱板は、不陸を生じることなく取付けること
ができ、しかもこの目地テープは、外断熱板により押え
られることになるので、気密性にも優れ、耐久性も向上
する。
考案の具体的説明 以下、本考案を図面に示す実施例に基づき詳細に説明す
る。
第1図は本考案の一実施例に係る断熱板の張設構造の要
部断面図であり、第6図に示す部材と同一部材には同一
符号を付してある。
第1,2図に示す本考案の一実施例に係る断熱板の張設構
造は、本考案を壁について適用した場合の例を示す。柱
1および間柱2が垂直方向に立設された建築物の室内側
には内装材6が張設され、室外側には、本実施例では2
層の断熱板3,5が張り巡らされている。
なお、この断熱板3と内装材6との間には、内側通気層
10が形成されている。
この内側断熱板3は、所定の大きさのものを面方向に張
り巡らしているので、各断熱板3は、突き合せ端部3a間
に隙間S1(図上では多少誇張して広く示している)が生
じている。また、外断熱板5も断熱板3の外側に張設さ
れているが、所定の大きさのものを面方向に張り巡らし
ているので、各断熱板5の突き合せ端部5a間にも隙間S2
(この隙間も図上では多少誇張して広く示している)を
有している。このような隙間S1、S2が存在すれば、室外
側の空気が隙間S2、両断熱板3,5間の隙間S3及び前記隙
間S1が連通状態となり、外気が室内に流入することにな
り、室内の冷暖房効率が低下することになる。したがっ
て、このような隙間S1,S2は閉塞し、室内空気と室外空
気の相互混入を阻止する必要がある。
そこで、本実施例では、この内側断熱板3の室外側に気
密用目地テープ11を貼着している。この目地テープ11
は、通気性のない材料であればよいが、例えば肉厚が0.
1〜1.0mm程度で幅が30〜100mm程度の薄肉の帯状ポリプ
ロピレンもしくはその他の合成樹脂製のテープの一面に
接着剤を塗布したものを使用することが望ましい。この
目地テープ11を内側断熱板3の室外側に貼着すれば、内
側断熱板3の隙間S1と外断熱板5の隙間S2の連通を遮断
し、これにより室内空気の洩れや外気の侵入を防止し、
断熱性能を高めることになる。しかも、この目地テープ
11は偏平なため、内断熱板3の室外側に設けても外断熱
板5あるいは胴縁の取付の邪魔をすることはなく、内側
断熱板3と外側断熱板5とは略密着状態に取付ることが
でき、外側断熱板5の平滑性を阻害することはない。
胴縁4,4の室外側には、外装材7が取付けられている
が、前記目地テープ11が偏平なことから、この縦胴縁が
不陸となることはない。
なお、図中では、目地テープ11を設けることにより内断
熱板3と外断熱板5との間に小さな隙間S3が存在する
が、この隙間は実質的にはきわめて小さなものである。
気密用目地テープを貼る位置としては内断熱材の室内側
も考えられるが、この位置は木や間柱があり気密用目地
テープが連続して貼れず気密工事が不完全になるだけで
なく、施工もしにくい。また外断熱材の屋外側へ貼るこ
とも考えられるが、この位置ではテープが風雨にさらさ
れやすく粘着力が低下し、長期的にはテープの剥離や落
下の恐れがあり、住宅の気密性を長期に渡って保つには
不安が残る。
前記内外の断熱板3,5としては、合成樹脂発泡断熱板が
好ましく、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリウレタン等の合成樹脂を5〜50倍に発泡させて
作られた独立気泡構造の発泡板で厚さ20〜100mmのもの
が好ましい。なかでも高度の剛性と断熱性および透湿抵
抗の高いポリスチレンの押出し発泡板を用いるのが効果
的である。
次に断熱板の張設方法について説明する。
まず、柱1、間柱2の室外側に内側断熱板3を面方向に
張り巡らす。これにより柱1及び間柱2間には、空気層
10が形成される。
次に、前記内側断熱板3の突き合せ端部3a,3a間の隙間S
1を閉塞するように、この内側断熱板3の室外側に目地
テープ11を貼着する。
そして、内側断熱板3の外側に外側断熱板5を張り巡ら
し、その上から胴縁4,4を取付け、この胴縁4,4の室外側
に外装材7を、前記柱1、間柱2の室内側に内装材6を
取付ければよい。
このようにして成形された断熱板の張設構造では、内側
断熱板3の室外側に目地テープ11を貼着しているので、
内側断熱板3の隙間S1と外断熱板5の隙間S2の連通を遮
断することになり、室内空気の洩れや外気の侵入を阻止
し、室内の断熱性能を高めることになる。
特に、目地テープ11は肉厚が0.1〜1.0mm程度で、内側断
熱板3からの突出量はきわめて僅かなものとなり、殆ん
ど無視できる程度に偏平なため、外側断熱板5あるいは
縦胴縁の取付作業を行なう場合に、邪魔にならず、内側
断熱板3と外側断熱板5とは略密着状態に取付ることが
でき、外側断熱板5を平滑に取付けることができる。
この目地テープ11の貼着により、隙間S1を閉塞すれば、
外側断熱板5の突き合せ端部5aの密着性も厳格である必
要はなくなり、外側断熱板5の取付作業も容易でかつ迅
速に行なうことができる。目地テープ11により空気の流
通経路が遮断されることになるためである。また、この
目地テープ11を内側断熱板3の室外側に貼着すること
は、この目地テープ11が外側断熱板5により加圧される
ことになるので、剥れる虞れはなくなる。
なお、本考案は、上述した実施例に限定されるものでは
なく、種々に改変することが可能である。
たとえば、本考案は、隙間S1のみの閉塞に限定されるも
のではなく、隙間S1とともに隙間S2も閉塞してもよく、
縦方向の隙間のみでなく横方向の隙間に対しても当然目
地テープを貼着してもよい。
第3図は、本考案に他の実施例を示す水平断面図であ
り、胴縁4,4間に外側断熱板5を設けたものであるが、
この実施例では、外断熱板5の胴縁4,4との突き合せ端
部5aと胴縁4,4との間に木材の乾装等により隙間S2が生
じた場合でも、内側断熱板3の隙間S1を、この内側断熱
板3の室外側に目地テープ11を貼着して閉塞することに
より室内側の空気の流れを阻止することができる。
さらに本考案は、壁構造のみでなく、第4図に示すよう
な屋根構造に適用することも可能である。
第4図に示す例では、たる木20の室外側に板材21等を設
け、この板材21の室外側に2層の断熱板3,5を張設し、
この内断熱板3の突き合せ端部3aの室外側に、目地テー
プ11を設けるようにする。そして、外断熱板5の室外側
には野地板および防水紙等を介してカラー鉄板等の屋根
材22を張設する。
このような実施例にあっても本考案の所期の目的は達せ
られる。
また、本考案は床の断熱構造にも適用できる。
考案の効果 以上説明してきたように、本考案によれば、断熱板相互
の突き合せ端部の隙間は、平滑な気密用目地テープによ
り閉塞されるので、その外側に張設される断熱板は、不
陸を生じることなく取付けることができ、しかもこの目
地テープは、外側断熱板により押えられることになるの
で、風雨にさらされることがほとんどなくテープのはが
れ等が生じにくくなり長期にわたって気密性が確保され
ることになり、しかも室内空気の漏洩がこの目地テープ
で遮断されるので、この目地テープの部分で結露が生じ
ることもなく、耐久性も向上する。また、室外側に張設
される外装材もしくは屋根材の平滑性に悪影響を与える
虞も少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る断熱板の張設構造の要
部斜視図、第2図は同張設構造の水平側断面図、第3図
は本考案の他の実施例を示す要部断面図、第4図はさら
に本考案の他の実施例を示す要部斜視図、第5図は従来
の断熱板の張設構造の要部斜視図、第6図(a)(b)
は従来の断熱板のシーリング状態を示す断面図である。 1……柱、2……間柱、 3,5……断熱板、11……目地テープ、 S1,S2……隙間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱、間柱もしくはたる木等の柱状体の室外
    側に少なくとも2層以上の断熱板を面方向に張り巡らし
    てなる断熱板の張設構造において、室内側に張り巡らさ
    れた断熱板の突き合せ端部に生じる隙間を閉塞するよう
    に、当該室内側断熱板の室外側に気密用目地テープを貼
    着したことを特徴とする断熱板の張設構造。
JP2592189U 1989-03-07 1989-03-07 断熱板の張設構造 Expired - Lifetime JPH0640246Y2 (ja)

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