JPH07310376A - 木造住宅用吹付断熱材および吹付断熱材を利用した木造住宅の断熱通気工法 - Google Patents

木造住宅用吹付断熱材および吹付断熱材を利用した木造住宅の断熱通気工法

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JPH07310376A
JPH07310376A JP6131088A JP13108894A JPH07310376A JP H07310376 A JPH07310376 A JP H07310376A JP 6131088 A JP6131088 A JP 6131088A JP 13108894 A JP13108894 A JP 13108894A JP H07310376 A JPH07310376 A JP H07310376A
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JP
Japan
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spacer
insulating material
wooden house
heat insulating
layer
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JP6131088A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Morikawa
清 森川
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ASUBITSUKU KK
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ASUBITSUKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】木造住宅用吹付断熱材および吹付断熱材を利用
した木造住宅の断熱通気工法に関する。 【構成】1)折り曲げ可能な段ボール製スペーサの片面
側に吹付ないし注入断熱材層を形成したことを特徴とす
る木造住宅用吹付断熱材。 2)段ボール製スペーサが通気層側に防水ないし撥水層
を形成した透湿性を有する上記1)に記載の木造住宅用
吹付断熱材。 3)木造住宅の壁面、床面、屋根等の内側に所定の間隔
で段ボール製のスペーサを取り付けることにより通気層
を残すとともに、上記段ボール製スペーサの内面側に断
熱材を吹き付けないし注入することを特徴とする吹付断
熱材を利用した木造住宅の断熱通気工法。 4)段ボール製スペーサが通気層側に防水ないし撥水層
を形成した透水性を有する上記3)に記載の吹付断熱材
を利用した木造住宅の断熱通気工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は気密性、断熱性を備え
た木造住宅において、壁面、床面、屋根等に内部結露が
起きない木造住宅を提供しようとするもので、なおかつ
上記通気層を有する壁面、床面、屋根等を簡単に施工す
ることができる木造住宅用吹付断熱材および吹付断熱材
を利用した木造住宅の断熱通気工法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、木造住宅においても断熱材を壁
面、床面、屋根等に備えたものが施工されるに至ってい
るが、気密性が高くないためあまり効果的であるとは認
められていない。
【0003】そのため、気密性と断熱性とを兼ね備え
た、高気密・高断熱住宅が提唱されてきている。この高
気密・高断熱住宅の例としては、図10および図11に
示すような構造がある。すなわち、図10の内張断熱工
法の場合には間柱の間にグラスウールなどのファイバー
系の断熱材22を介装し、その表面に透湿防風シート2
3を貼り付けた上、縦胴縁等を介して外壁用のサイディ
ング24等を貼り付けている。25は防湿気密シート2
6を介して断熱材22の室内側に貼り付けた内装材であ
る。
【0004】他方、図11の外張断熱工法の場合は間柱
21の外側に、内側には防湿気密シート26を貼り付
け、外側には透湿防風シート23を貼り付けたスチレン
やウレタンなどの断熱材22’を取り付け、その室外部
分に通気層を形成した上でサイディング24を貼り付け
たものである。25は室内側に貼り付けた内装材であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例においては、いずれにしても縦胴縁等を追加設置して
通気層を確保する必要があり、施工が複雑で面倒になっ
てしまうという欠点があった。
【0006】また前者の場合、グラスウールなどのファ
イバー系の断熱材12が通気層を塞いでしまいがちであ
るという欠点があった。
【0007】後者の場合には、建物躯体の外側に断熱層
を形成するため空間の利用効率が悪いという重大な欠点
があった。
【0008】すなわちこの発明は従来例の上記欠点を解
消しようとするもので、施工が非常に簡単で、しかも通
気層が確実に形成でき、さらに建物空間の利用効率が良
好な木造住宅用吹付断熱材および吹付断熱材を利用した
木造住宅の断熱通気工法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明の木造
住宅用吹付断熱材は、折り曲げ可能な段ボール製スペー
サの片面側に吹付ないし注入断熱材層を形成したことを
特徴とするものである。
【0010】またこの発明の吹付断熱材を利用した木造
住宅の断熱通気工法は、木造住宅の壁面、床面、屋根等
の内側に所定の間隔で段ボール製のスペーサを取り付け
ることにより通気層を残すとともに、上記段ボール製ス
ペーサの内面側に断熱材を吹き付けないし注入すること
を特徴とするものである。
【0011】
【作用】この発明の木造住宅用吹付断熱材は以上のよう
に構成したので、極めて単純な構造で、かつ建物空間の
利用効率が大幅に改善される上、断熱材層も通気層側に
段ボール製の透湿性のあるスペーサが設けられているの
で結露しにくい構造を提供することができる。
【0012】また、この発明の吹付断熱材を利用した木
造住宅の断熱通気工法は以上のように構成したので、通
気層が確実に形成できる上、施工が非常に簡単で低コス
トで高気密・高断熱の木造住宅を提供することができ
る。
【0013】
【実施例】以下、この発明の吹付断熱材および吹付断熱
材を利用した木造住宅の断熱通気工法の一実施例を図面
に基いて詳細に説明する。
【0014】図1および図2において、1は吹付断熱材
を利用した木造住宅の全体構造を示すもので、木造住宅
の壁面部分に通気層2を形成するため、木造住宅1の内
部には所定の間隔で折り曲げ可能な段ボール製のスペー
サ3を通気層2を残して取り付けられている。
【0015】すなわち、壁面部分は上下に所定幅の段ボ
ール製のスペーサ3を一定の幅で重なりを持たせて連結
し、軒げた11部分は折り返してL字形のスペーサ3’
と連結する。また屋根の部分は、L字形のスペーサ3’
の上端と連結した上、たるき12に沿って段ボール製の
スペーサ3を貼り付けてゆけばよい。そして屋根部分の
段ボール製のスペーサ3の端部は折り返して母屋13に
固定することができる。
【0016】他方、床面部分は段ボール製のスペーサ3
を大引き15に載せた上、各根太14間に貼り付けて固
定する。その際、床面部分と壁面部分の通気層2とを連
通させておくことが望ましい。
【0017】より詳しくは、壁面部分は図3および図4
のように間柱4の間に両端をコ字状に折り曲げた段ボー
ル製スペーサ3をはめ込み、くぎやステープル、粘着テ
ープ等をコ字状に折り曲げた両端部分から間柱4に打ち
込んだり、粘着テープを貼付することにより固定する。
【0018】この場合、木造住宅の場合に寸法精度が悪
くても段ボール製スペーサ3部分でその誤差を吸収して
くれるので、間柱4間に段ボール製スペーサ3を隙間な
く取り付けることができる。
【0019】そして上記段ボール製スペーサ3の室内側
の面には、気泡を有する断熱材層5を形成する。この断
熱材層5としては、ウレタン樹脂を主材とするものが望
ましく、段ボール製スペーサ3に吹き付け材料を吹き付
けることによって形成される。そしてその際、段ボール
製スペーサ3は吹き付け時の負荷に十分耐えることがで
きる。
【0020】その後壁面部分の外側にはサイディング6
を取り付けたり、モルタル塗りを行ない、また室内側に
は内装材7を取り付ければよい。上記外壁がサイディン
グ6の場合には、段ボール製スペーサ3としてその表面
を防水透湿加工した防水透湿タイプを使用することが望
ましい。また外壁がラスモルタルの場合には、ザラ板と
フェルト紙の施工後になるため、段ボール製スペーサ3
としてその表面を撥水処理した撥水処理タイプを使用す
ることが望ましい。
【0021】図5および図6に示す屋根の場合には、た
るき12の下面に段ボール製スペーサ3を貼り、その上
端は下向きに折り返して上部の母屋13の側面へ固定
し、下端は下部の母屋の上面に搭載しておけばよい。そ
して室内側からウレタン製吹付材等を吹き付けて断熱材
層5を形成することができる。壁面部分の通気層2から
屋根のたるき12間に形成した通気層2’に空気が循環
し、棟換気等から屋外へ排出するようになっている。
【0022】図7および図8に示す床面の場合には、大
引き15上に段ボール製スペーサ3を置き、根太14に
止める。その上にウレタン製吹付材を吹き付けて断熱材
層5を形成することができる。床材がフローリングの場
合を図7に、畳の場合を図8に示す。そして床面の下か
ら壁面部分の上記通気層2に空気が循環するように構成
されている。
【0023】図9はこの発明の吹付断熱材を天井に適用
した場合を示すものである。天井の場合には、壁面部分
に段ボール製スペーサ3を取り付けて、その室内側の面
に断熱材層5を形成したのち、天井面にも段ボール製ス
ペーサ3を設置してウレタン製吹付材を吹き付けたり、
吹き込み可能な繊維製断熱材を積層したりして断熱材層
5を形成すればよい。この場合でも、天井内部から壁面
部分の上記通気層2に空気が循環するように構成されて
いる。
【0024】このようにして完成した木造住宅は、段ボ
ール製スペーサ3が通気性および透湿性を備えているの
で、室内側からの湿気を断熱材層5および段ボール製ス
ペーサ3を経由させて通気層2に排出して、通気層2の
湿気は換気口まで送られて排出される。
【0025】上述のように、段ボール製スペーサ3部分
で寸法誤差を吸収するためには、段ボール製スペーサ3
の端部に所定の間隔の罫線(ないし折り目線等、図示せ
ず)を形成しておき、間柱や根太等への固定の際に当該
罫線をその間隔と同じか1ランク小さめの罫線で折り曲
げ、取付耳の部分を約20mm残して余分なところはカ
ッター等で切り落とせばよい。
【0026】この発明の吹付断熱材を利用した木造住宅
の断熱通気工法の実施に際しては、予め下記の準備を事
前に行なうことが必要である。 イ.開口部枠下部の外壁側に接する面の間柱・たて枠の
欠き込み ロ.通気層外側(外壁)のシームレス化 ハ.壁極根太の取付位置の移動(在来工法) ニ.上枠、頭つなぎ、根太、ファイヤーストップ等の欠
き込み(ツーバイフォー工法) ホ.すじかい部と間柱の接点の欠き込み ヘ.棟換気の設置 上記実施例においては、壁面、床面、屋根等に通気層を
備えた木造住宅に適用した事例を説明したが、木造住宅
に適用するものであれば、上記通気層を備えた壁面、床
面、屋根等の構造物への適用に限定されるものではな
い。
【0027】また、在来工法による木造住宅のみなら
ず、ツーバイフォー工法の木造住宅等にも適用できるこ
とは勿論である。
【0028】
【発明の効果】この発明の木造住宅用吹付断熱材は以上
のように構成したので、極めて単純な構造で、かつ建物
空間の利用効率が大幅に改善される上、断熱材層も通気
層側に段ボール製の透湿性のあるスペーサが設けられて
いるので結露しにくい構造を提供することができる。
【0029】また、この発明の吹付断熱材を利用した木
造住宅の断熱通気工法は以上のように構成したので、通
気層が確実に形成できる上、施工が非常に簡単で低コス
トで高気密・高断熱の木造住宅を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の吹付断熱材を利用した木造住宅の断
熱通気工法によって得られた木造住宅の一実施例を示す
概略図である。
【図2】段ボール製スペーサの組み付け状態を示す概略
断面図である。
【図3】壁面に適用した場合の要部断面図である。
【図4】その概略断面図である。
【図5】屋根に適用した場合の縦断面図である。
【図6】屋根に適用した場合の横断面図である。
【図7】フローリング製の床面に適用した場合の概略断
面図である。
【図8】畳製の床面に適用した場合の概略断面図であ
る。
【図9】この発明の他の実施例を示す概略断面図であ
る。
【図10】従来の高気密・高断熱住宅を示す概略断面図
である。
【図11】従来の高気密・高断熱住宅の他の例を示す概
略断面図である。
【符号の説明】
1 壁面 2,2’ 通気層 3 段ボール製スペーサ 3’ L字形のスペーサ 4 間柱 5 断熱材層 6 サイディング 7 内装材 11 軒げた 12 たるき 13 母屋 14 根太 15 大引き

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折り曲げ可能な段ボール製スペーサの片
    面側に吹付ないし注入断熱材層を形成したことを特徴と
    する木造住宅用吹付断熱材。
  2. 【請求項2】 段ボール製スペーサが通気層側に防水な
    いし撥水層を形成した透湿性を有する請求項1に記載の
    木造住宅用吹付断熱材。
  3. 【請求項3】 木造住宅の壁面、床面、屋根等の内側に
    所定の間隔で段ボール製のスペーサを取り付けることに
    より通気層を残すとともに、上記段ボール製スペーサの
    内面側に断熱材を吹き付けないし注入することを特徴と
    する吹付断熱材を利用した木造住宅の断熱通気工法。
  4. 【請求項4】 段ボール製スペーサが通気層側に防水な
    いし撥水層を形成した透水性を有する請求項3に記載の
    吹付断熱材を利用した木造住宅の断熱通気工法。
JP6131088A 1994-05-19 1994-05-19 木造住宅用吹付断熱材および吹付断熱材を利用した木造住宅の断熱通気工法 Pending JPH07310376A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013010044A1 (en) * 2011-07-13 2013-01-17 White Arthur Paul Green star panel system
JP2014169566A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Decos:Kk 二重屋根を利用した高断熱工法及び高断熱建物
JP2016151107A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 日本パフテム株式会社 ポリウレタン系断熱材用通気層形成部材及びその通気層形成部材を用いた屋根断熱施工方法
JP2018071155A (ja) * 2016-10-27 2018-05-10 株式会社タナカホーム 木造建物の外張り断熱透湿耐震構造

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