JPH0748883A - 枠組工法による建物の壁と屋根との取合い構造 - Google Patents

枠組工法による建物の壁と屋根との取合い構造

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JPH0748883A
JPH0748883A JP19595593A JP19595593A JPH0748883A JP H0748883 A JPH0748883 A JP H0748883A JP 19595593 A JP19595593 A JP 19595593A JP 19595593 A JP19595593 A JP 19595593A JP H0748883 A JPH0748883 A JP H0748883A
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井 正 夫 石
Shigenobu Takahashi
橋 茂 信 高
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 枠組工法の有する施工上の簡便さ及び簡易耐
火性の確保といった利点を生かし、しかも内側通気層と
外側通気層とを備えた外断熱方式を採用し、かつ壁と屋
根との取合い部での内側通気層と外側通気層との連通を
防止する。 【構成】 壁枠組み24及び屋根枠組み25の室外側に
取付けたボード31,46の外側に、第1の通気用スペ
ーサ50a,50bを介在させつつ断熱材51a,51
bを張設して内側通気層52a,52bを、前記断熱材
の外側に、第2の通気用スペーサ54a,54bを介在
させつつ外装材55a,55bを張設して外側通気層5
6a,56bを夫々設け、前記断熱材51aの上端に、
少なくとも屋根枠組みのボード46まで延びて内側通気
層と外側通気層を分離する桁パッキン80を配置し、前
記屋根枠組みを構成する垂木42間を繋ぐ転び止め49
が前記桁パッキン80に当接して該桁パッキンの室外側
に位置するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2”×4”(ツーバイ
フォー)工法で代表される枠組工法による建物の壁と屋
根との取合い構造に係わり、特に、躯体の周囲を断熱材
で包括的に囲撓して建物の断熱性及び気密性を向上させ
た、いわゆる気密住宅における枠組工法による建物の壁
と屋根との取合い構造に関する。
【0002】
【従来の技術】枠組工法、例えば、2”×4”工法は、
公称断面が2インチ×4インチ(実断面は乾燥材で3.
8cm×8.9cm)の基本材で枠組みを作り、この枠
組みに合板等の各種ボードを釘で打ち付けた壁を、床
(プラットホーム)の上に積み上げて行く工法で、施工
が比較的簡便で、簡易耐火構造物となるといった利点を
有する。
【0003】従来、この種の枠組工法において、建築物
の周囲を断熱材で包括的に囲撓した、いわわる高気密・
高断熱住宅とする場合、いわゆる内断熱方式が採用さ
れ、更に防湿性の向上を図るため、表面に防湿層を形成
した断熱材を使用するか、または特に温度差の著しい地
域のために、断熱材の室内側に個別に防湿フィルム等の
防湿層を設けることが一般に行われていた。
【0004】即ち、例えば壁体においては、図9に示す
ように、水平方向に延びる上枠1と下枠2との間に複数
の竪枠(柱及び間柱)3を上下方向に掛け渡して基本材
からなる壁枠組み4を作り、この枠組み4の室外側に、
合板や構造用合板等のボード5を釘で打ち付けて取付け
るとともに、上枠1、下枠2及び一対の竪枠3で囲まれ
た領域にボード5の裏面側から断熱材6を取付け、この
断熱材6として、室内側の表面に防湿層を設けたものを
使用するか、または温度差が著しい地域においては、断
熱材6の室内側に、例えば0.1mm以上の防湿フィル
ム等の防湿層7を個別に設けることが行われていた。
【0005】なお、図示しないが、屋根体においてほぼ
同様に構成されているか、または天井に断熱材を入れる
方法が採られていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、躯体の外周を断熱材で隙間なくすっぽ
りと包囲することができないばかりでなく、コンセント
周りや配管周り等での隙間の発生、或いは工事中での引
っ掻き等による防湿層の破れ等によって、十分な防水を
図ることが困難で、このため、特に外壁のボードの内側
に結露が発生してボードや枠材の腐蝕に繋がってしま
い、これが枠組工法の最大の欠点となっていた。
【0007】ここに、この欠点を防止するには、一般の
従来軸組工法で広く行われているように、柱及び間柱
(竪枠)の室外側に断熱材を配置した外断熱構造とする
とともに、この断熱材を挟んでこの両側に内側通気層と
外側通気層を設けることが考えられる。
【0008】即ち、図10に示すように、壁枠組み4の
竪枠3を挟んでこの室外側に断熱材6を、室内側に内装
材8をそれぞれ面方向に沿って張設して、断熱材6と内
装材8との間に内側通気層9を形成するとともに、断熱
材6の外側に所定間隔離間させて通気用スペーサとして
の縦胴縁10を取付け、この縦胴縁10の外側に外装材
11を面方向に張設して、断熱材6と外装材11との間
に外側通気層12を形成することが考えられる。
【0009】しかしながら、断熱材6と内装材8との間
に内側通気層9を形成しようとすると、壁枠組み4の互
いに隣接する竪枠3,3の間には、図9に示すように、
これを補強するための転び止め13及びファイアストッ
プ(図示せず)が内側通気層9を塞ぐように配置されて
いるため、この転び止め13及びファイアストップの内
部に上下に連通する通気孔を設ける必要があるばかりで
なく、平板状に床材を敷き並べた床(プラットホーム)
の上に壁枠組み4を積み上げて行く際、この壁枠組み4
には、内側通気層9を塞ぐ位置に下枠1と上枠2があ
り、しかも根太(側根太及び端根太)との関係で、下枠
1及び上枠2に通気孔を設けることができず、通気性を
確保するためには、例えば枠を延ばして、延ばした部分
に穴を開けるといったかなり面倒な作業が必要となる。
【0010】つまり、枠組工法においては、外断熱方式
を採用し、断熱材6と内装材8との間に内側通気層9を
設けることが困難で、ここに内側通気層9を設けようと
すると施工がかなり複雑となってしまうばかりでなく、
転び止め13及びファイアストップに通気孔を設ける
と、簡易耐火性が確保できなくなって、枠組工法の利点
が全く失われてしまう。
【0011】本発明は上記に鑑み、枠組工法の有する施
工上の簡便さ及び簡易耐火性の確保といった利点を生か
し、しかも内側通気層と外側通気層とを備えた外断熱方
式を採用して結露の発生を確実に防止するとともに、壁
と屋根との取合い部で内側通気層と外側通気層とが相互
に連通してしまうことがないようにしたものを提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る枠組工法による建物の壁と屋根との取
合い構造は、壁を構成する基本材の壁枠組み及び屋根を
構成する基本材の屋根枠組みの室外側に取付けたボード
の外側に、間隔を置いて配置した第1の通気用スペーサ
を介在させつつ断熱材を面方向に張設して内側通気層
を、前記断熱材の外側に、間隔を置いて配置した第2の
通気用スペーサを介在させつつ外装材を面方向に張設し
て外側通気層をそれぞれ設け、前記壁枠組みの外側に配
置した断熱材の上端に、少なくとも屋根枠組みのボード
まで延びて内側通気層と外側通気層を分離する桁パッキ
ンを配置するとともに、前記屋根枠組みを構成する垂木
間を繋ぐ転び止めが前記桁パッキンに当接して該桁パッ
キンの室外側に位置するようにしたことを特徴とするも
のである。
【0013】
【作用】上記のようにした本発明によれば、通常の枠組
工法によって、床の上に基本材からなる壁枠組み、更に
は屋根枠組みを構築しておき、この壁枠組み及び屋根枠
組みの室外側に取付けたボード上に、第1の通気用スペ
ーサ、断熱材、第2の通気用スペーサ及び外装材を順次
設けるといった比較的簡便な方法で、簡易耐火性を確保
しつつ、躯体の外側に断熱材を挟んで内側通気層と外側
通気層とを設けることができる。しかも内側通気層と外
側通気層とを分離するために壁枠組みの外側に配置した
断熱材の上端に配置した桁パッキンを、屋根枠組みを構
成する垂木間を繋ぐ転び止めに釘打ち等によって取り付
けることができ、これにより、桁パッキンの位置ずれや
傾倒等を防止して、内側通気層と外側通気層とが相互に
連通してしまうことを確実に阻止することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1乃至図6
を参照して説明する。同図において、本実施例に係る建
物(気密住宅)20は、基礎21の上に敷設された土台
22の上に、プラットホーム工法によって構造用合板等
のボードが平板状に貼付けられて床23が構成され、こ
の床23の周囲に、外壁を構成する壁枠組み24が2段
に立設され、この上段の壁枠組み24の上に屋根を構成
する屋根枠組み25が架設されている。
【0015】前記壁枠組み24は、2”×4”工法にお
いては、公称断面が2インチ×4インチの基本材からな
る上枠26と下枠27との間に、上下方向に延びる同じ
く基本材からなる複数の竪枠(柱及び間柱)28を掛け
渡すとともに、互いに隣接する竪枠28,28の間に補
強用の転び止めを配置し、更に必要に応じて筋違(図示
せず)を襷状に掛け渡すことによって構成されている。
【0016】そして、この壁枠組み24の室内側には、
内装材30が面方向に張設されているとともに、室外側
には、合板や構造用合板等からなるボード31が面方向
に張設されている。
【0017】ここに、1階と2階とは、面方向に張り巡
らせた天井材32と2階床33とによって仕切られてお
り、上段に位置する壁枠組み24は、この2階床33の
周囲に立設されている。
【0018】なお、このボード31としては、前記合板
や構造用合板の他に、シージンボードやOSB(Orient
ed Strand Board)等が挙げられ、これは以下同様であ
る。一方、屋根枠組み25は、基本材からなる棟木40
と鼻隠し41との間に、同じく基本材からなる複数の垂
木42を掛け渡すとともに、棟木40を中心として左右
に延びる各垂木42を天井根太43で山形に連結するこ
とによって主に構成されている。
【0019】この屋根枠組み25の互いに隣接する垂木
42,42間には、図1に示すように、転び止め49が
下記の桁パッキン80に室外側で当接する位置に配設さ
れている。
【0020】そして、前記天井根太43の下面には、天
井材45が面方向に貼り付けられているとともに、屋根
枠組み25の室外側、即ち垂木42の上面には、合板や
構造用合板からなるボード(捨て野地板)46が面方向
に張設されている。
【0021】ここに、前記壁枠組み24同士及び壁枠組
み24と屋根枠組み25とは、頭つなぎ48を介して連
結され、この壁枠組み24と屋根枠組み25とを連結す
る頭つなぎ48の上方に位置するボード46には、通気
用の通気孔46aが設けられている。
【0022】上記構成は、通常の枠組工法によるもので
あり、このように構築することにより、施工上の簡便さ
と簡易耐火性の確保といった枠組工法の利点をそのまま
保持することができる。
【0023】そして、前記壁枠組み24のボード31の
表面には、外壁のほぼ全高にわたって上下方向に延びる
第1の通気用スペーサとしての縦胴縁50aが所定の間
隔を置いて配置・固定され、この第1の縦胴縁50aに
当接して断熱材51aが面方向に張設されている。これ
によって、ボード31と断熱材51aとの間に、第1の
縦胴縁50aの厚さに見合った内側通気層52aが形成
されている。
【0024】即ち、ボード31の外側を断熱材51aで
覆った外断熱構造とすることで、ボード31の内側での
冬季の結露を防止し、しかも、ボード31と断熱材51
aとの間に内側通気層52aを設けて、夏季の室内の熱
だまりを排出するとともに、排湿、排熱機能を果たすよ
うになっている。
【0025】ここに、前記基礎21には、床下開閉ダン
パ60を介して開閉自在な床下換気口61が形成され、
この床下換気口61を介して床下空間62が外部に選択
的に連通し、更に、例えば基礎21と土台22との間に
スペーサ63を介在させることによって形成される開口
部等を介して前記内側通気層52aと床下空間62とが
常時連通するよう構成されている。更に、この内側通気
層52aの内部を流れた空気は、前記ボード46に設け
た通気孔46aから該ボード46の上方に達するように
なっている。
【0026】なお、前記断熱材51aとしては、合成樹
脂発泡断熱材が好ましく、ポリスチレン、ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等の合成樹脂を発泡
させて得られた独立微細構造の発泡板が好ましい。中で
も、高度の剛性と断熱性及び透湿抵抗の高いポリスチレ
ンの押し出し発泡板やポリウレタンのボードを用いるの
が効果的であり、このことは、以下同様である。
【0027】更に、前記断熱材51aには、この断熱材
51aと同じ材質からなり、室外側表面に多数の円筒状
突起を設けた第2の断熱材53aが気密シーリングテー
プ等を介して気密的に貼付けられており、この第2の断
熱材53aの表面の前記第1の縦胴縁50aに対応する
位置に、第2の通気用スペーサとしての縦胴縁54aが
配置・固定されている。
【0028】このように、第2の断熱材53aを設けた
のは、2重断熱構造として断熱・密封効果の向上を図る
とともに、下記の外装材55aが弛んだり、うねってし
まうことを防止するためである。
【0029】そして、前記第2の縦胴縁54aに当接し
て、外装材55aが面方向に張設され、これによって、
前記断熱材51aと外装材55aとの間に外側通気層5
6aが形成されている。
【0030】この外装材55aとしては、モルタル壁、
サイディング壁、コンクリート壁等が例示されるが、そ
の他の壁材であって良い。そして、前記外装材55aの
上端と鼻隠し41との間に、前記垂木42の下面と所定
間隔離間して軒天井板58が張設され、この軒天井58
に設けた複数の通孔58aを介して、前記外側通気層5
6aがその上端で大気に常時開放し、これによって、排
湿及び排熱効果を果たすようなれている。
【0031】一方、前記屋根枠組み25の室外側におい
ても、前記壁枠組み24の室外側とほぼ同様な構成が備
えられている。即ち、前記屋根枠組み25のボード46
の表面には、棟部から通気孔46a付近まで延びる第1
の通気用スペーサとしての通気用垂木50bが所定の間
隔を置いて配置・固定され、この第1の通気用垂木50
bに当接して断熱材51bが前記断熱材51aの直上方
付近まで延びて面方向に張設されている。これによっ
て、ボード46と断熱材51bとの間に、第1の通気用
垂木50bの厚さに見合った、前記壁枠組み24の外方
に設けた内側通気層52aと同様な作用をする内側通気
層52bが形成されている。
【0032】ここに、前記壁枠組み24の外側に設けら
れた内側通気層52aの上端は、屋根裏空間70に常時
開放するとともに、前記ボード46に設けた通気孔46
aを介して両内側通気層52a,52bが互いに連通
し、更に棟開閉ダンパ71を介して開閉自在な棟換気口
72が棟に立設したダンパ小屋73に形成されて、この
棟換気口72を介して屋根裏空間70及び内側通気層5
2bが選択的に外部に開放するよう構成されている。
【0033】更に、上記断熱材51bには、第2の断熱
材53bが気密シーリングテープ等を介して気密的に貼
り付けられて、2重断熱構造が構成されている。この断
熱材53bの上面の前記第1の通気用垂木50bに対応
する位置の一部には、第2の通気用スペーサとしての通
気用垂木54bが配置・固定されているとともに、この
第2の通気用垂木54aに当接して、外装材としての野
地板55bが面方向に張設されている。これによって、
前記断熱材51bと野地板55bとの間に外側通気層5
6bが形成されている。
【0034】なお、この野地板55bの上面には、かわ
ら屋根材、ストレート屋根材、金属板平ぶき屋根材等の
任意の屋根材が張設される。そして、前記外側通気層5
6bは、棟側及び軒先側で常時外部に開放して、排湿及
び排熱効果を果たすようになっている。
【0035】前記壁枠組み24の外側に位置する断熱材
51a,53aの上端には、図1に示すように、前記屋
根枠組み25のボード46の裏面まで延びる桁パッキン
80が上下から圧縮された状態で配置され、これによっ
て、屋根枠組み25の内部において、壁枠組み24の外
側に設けた内側通気層52aと外側通気層56aとが相
互に連通しないようになっている。
【0036】そして、前記屋根枠組み25を構成する垂
木42,42間を繋ぐ転び止め49が前記桁パッキン8
0にこの室外側で当接するように配置され、桁パッキン
80側からこの転び止め49に向けて釘81を打ち付け
ることで桁パッキン80が固定されている。
【0037】このように、桁パッキン80を、屋根枠組
み25を構成する垂木42,42間を繋ぐ転び止め49
に釘81を打ち付けることによって固定することによ
り、桁パッキン80の位置ずれや傾倒等を防止して、内
側通気層52aと外側通気層56aとが相互に連通して
しまうことを確実に阻止することができる。
【0038】この桁パッキン80としては、例えば、ポ
リプロピレンやポリエチレンの発砲体等が挙げられる
が、ある程度の柔軟性を有しているものを使用した方
が、これを上下から圧縮させつつ固定する上で好まし
い。
【0039】また、この桁パッキン80と断熱材51
a,53aとの間に、気密シーリングテープ82を介装
することによって、ここでの気密性を確保するようなさ
れているが、このテープ82は必ずしも必要でないこと
は勿論である。
【0040】更に、前記屋根枠組み25の外側に位置す
る断熱材51bの下面とこのボード46の上面との間に
は、断熱板83が介装されている。これによって、屋根
枠組み25の外側の外側通気層56bと内側通気層52
b、ひいては壁枠組み24の外側の内側通気層52aと
が相互に連通しないようになっている。
【0041】即ち、屋根枠組み25のボード46に設け
た通気孔46aを介して互いに連通する内側通気層52
a,52bと、この外側の外側通気層56a,56bと
が相互に連通することを防止して、断熱・気密性を確保
するよう構成されている。
【0042】なお、図7に示すように、桁パッキン80
の上部を屋根枠組み25のボード46に設けた通気孔4
6a内を挿通させて、この上端が断熱材51bの下面に
達するようになすとともに、この外側のボード46と断
熱材51bとの間に詰物84を介在させて、図1におけ
る断熱材82を省略することもできる。
【0043】また、図8に示すように、桁パッキン80
をその上部に外方への膨出部80aを有する横断面鉤型
に形成し、この膨出部80aをボード46の通気孔46
a内を挿通させてこの上端が断熱材51bの下面に達す
るようになして、図7における詰物84を省略すること
もできる。
【0044】前記各実施例において、桁パッキン80と
断熱材51bとの間に気密シーリングテープ85を介装
した例を示しているが、これが必ずしも必要でないこと
は前述の通りである。
【0045】このように、壁枠組み24及び屋根枠組み
25の室外側にそれぞれ取付けたボード31,46の外
側を断熱材51a,51bで包括的に囲撓し、しかもこ
の断熱材51a,51bを挟んでこの両側に、互いに連
通した内側通気層52a,52bと、この内側通気層5
2a,52bと分離した外側通気層56a,56bとを
設け、更に各外側通気層56a,56bをその両端で夫
々外気に開放させることによって、結露の発生を防止す
るとともに、室内の温熱環境を良くすることができる。
【0046】即ち、この内側通気層52a,52bと外
側通気層56a,56bは、夏季及び冬季の気象条件に
より、循環、排湿及び排温の作用を果たし、夏には室内
の熱だまりを排出し、冬には室内の温度差を減らすこと
ができる。
【0047】上記実施例においては、先ず、プラットフ
ォーム工法によって、基礎21の上に構造用合板等を平
面状に貼って床23を形成する。そして、この床23の
上に1階用の壁枠組み24を立設し、2階床33を形成
した後、2階用壁枠組み24を立設して屋根枠組み25
を架設し、これと平行して、または枠組み完成後、壁枠
組み24に内装材30及びボード31を、屋根枠組み2
5においても、これに天井材45及びボード46をそれ
ぞれ貼付け、更には天井材32,45等を貼付ける。
【0048】そして、屋根枠組み25のボード46の所
定の位置、即ち壁枠組み24の外側に設けられる内側通
気孔52aの上端に対向する位置に通気孔46aを設
け、しかる後、ボード31,46の室外側表面に第1の
通気用スペーサ50a,50b断熱材51a,53a、
51b,53b、第2の通気用スペーサ54a,54b
及び外装材55a,55bを順次設けることにより、断
熱材51a,53a及び51b,53bによって建築物
の周囲を包括的に囲撓し、しかもこの断熱材51a,5
3a及び51b,53bを挟んでこの両側に、内側通気
層52a,52bと外側通気層56a,56bとを設け
ることができる。
【0049】ここに、図1乃至図6に示す実施例におい
ては、断熱材51a,53aの上端とボード46との間
に桁パッキン80を上下から圧縮させつつ転び止め49
に釘止めして固定するとともに、ボード46と断熱材5
1bとの間に断熱板83を介装する。図7に示す実施例
においては、断熱材51a,53aの上端と断熱材51
bとの間に桁パッキン80を同様に釘止めするととも
に、ボード46と断熱材51bとの間に詰物84を介装
し、図8に示す実施例においては、ボード46と断熱材
51bとの間に桁パッキン80のみを同様に釘止めす
る。
【0050】これにより、ボード46に設けた通気孔4
6aを介して互いに連通した内側通気層52a,52b
と、この外側の外側通気層56a,56bとを互いに分
離した状態で維持して、断熱・気密性を確保することが
できる。
【0051】
【発明の効果】本発明は上記のような構成であるので、
施工が比較的簡便で、簡易防火構造を確保できるいった
枠組工法の有する利点を保有したまま、壁枠組み及び屋
根枠組みの室外側に取付けたボードの外側を断熱材で包
括的に囲撓し、しかもこの断熱材を挟んでこの両側に内
側通気層と外側通気層を設けることができる。しかも、
内側通気層と外側通気層とを分離する桁パッキンの位置
ずれや傾倒等を防止して、内側通気層と外側通気層とが
相互に連通してしまうことを確実に阻止し、これによっ
て結露を防止して耐久性を向上させるとともに、室内の
温熱環境を良くすることができるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を要部を示す建物の壁と屋根
との連結部を示す断面図。
【図2】同じく、建物全体の概略断面図。
【図3】同じく、基礎の壁との連結部の縦断面図。
【図4】同じく、床下換気口付近の縦断面図。
【図5】同じく、壁の水平断面図。
【図6】同じく、屋根の水平断面図。
【図7】他の実施例を示す図1相当図。
【図8】更に他の実施例を示す図1相当図。
【図9】従来例を示す壁枠組みの斜視図。
【図10】同じく、外断熱構造を採用した時の壁の水平
断面図。
【符号の説明】
20 建物(気密住宅) 23 床 24 壁枠組み 25 屋根枠組み 30 内装材 31,46 ボード 42 垂木 46a 通気孔 49 転び止め 50a 第1の通気用スペーサ(縦胴縁) 50b 第1の通気用スペーサ(通気用垂木) 51a,51b,53a,53b 断熱材 52a,52b 内側通気層 54a 第2の通気用スペーサ(縦胴縁) 54b 第2の通気用スペーサ(通気用垂木) 55a,55b 外装材 56a,56b 外側通気層 80 桁パッキン 81 釘 83 断熱板 84 詰物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁を構成する基本材の壁枠組み及び屋根を
    構成する基本材の屋根枠組みの室外側に取付けたボード
    の外側に、間隔を置いて配置した第1の通気用スペーサ
    を介在させつつ断熱材を面方向に張設して内側通気層
    を、前記断熱材の外側に、間隔を置いて配置した第2の
    通気用スペーサを介在させつつ外装材を面方向に張設し
    て外側通気層をそれぞれ設け、前記壁枠組みの外側に配
    置した断熱材の上端に、少なくとも屋根枠組みのボード
    まで延びて内側通気層と外側通気層を分離する桁パッキ
    ンを配置するとともに、前記屋根枠組みを構成する垂木
    間を繋ぐ転び止めが前記桁パッキンに当接して該桁パッ
    キンの室外側に位置するようにしたことを特徴とする枠
    組工法による建物の壁と屋根との取合い構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003041677A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 外周壁横架材用断熱材およびそれを用いた外張り断熱構造
JP2008240405A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Hideharu Aizawa 住宅の断熱構造
CN102877570A (zh) * 2011-07-15 2013-01-16 吴淑环 一种有满足耐火极限要求支承和保护层的外保温复合墙体
JP2020094451A (ja) * 2018-12-14 2020-06-18 積水ハウス株式会社 建築物の施工方法

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