JPH066521U - 切妻屋根の壁構造 - Google Patents

切妻屋根の壁構造

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JPH066521U
JPH066521U JP4353892U JP4353892U JPH066521U JP H066521 U JPH066521 U JP H066521U JP 4353892 U JP4353892 U JP 4353892U JP 4353892 U JP4353892 U JP 4353892U JP H066521 U JPH066521 U JP H066521U
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JP
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wall
heat insulating
plate
shaped member
gable roof
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JP4353892U
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茂 信 ▲高▼橋
井 正 夫 石
村 良 夫 松
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Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 二方向に傾斜して形成される切妻屋根の側壁
部に断熱壁を構築するにあたり、板状部材21と、この
板状部材21に取付けられた断熱材22と、この板状部
材21に取付けられた間柱とからなる略三角形状または
略矩形状の壁パネル20を複数個用意するとともに、側
壁部の母屋6,7、軒桁などに少なくとも水平方向に延
びる下地桟を取り付けし、傾斜面に臨む位置には三角形
状の壁パネル20を配置し、他の部位には矩形状の壁パ
ネルを配置して前記断熱壁を構築する。 【効果】 三角と矩形の同一の形状の壁パネルを複数個
用意し、これらを手作業で三角地帯の壁部に組付けてい
くことにより、断熱壁を構築していくことができる。し
たがって、クレーンなどが必要でなく、手作業で容易に
行うことができる。また、形状が小品種なのでパネルの
一貫生産がし易い。これにより、現場への搬入、管理な
ども容易である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の技術分野】
本考案は、断熱壁のパネル化工法を図るとともに、高気密・高断熱に維持でき る切妻屋根の壁構造に関する。
【0002】
【考案の技術的背景】
木造建築物などでは、建物内部の気密性・断熱性を高めるため、発泡樹脂など からなる断熱材が使用されることが多くなっている。
【0003】 一方、木造建築物の施工作業の簡略化を図るとの観点から、板状部材、間柱、 断熱材などを一体化してなる壁パネルが開発され実用化されている。 このような壁パネルは、一般に、板状部材とこの板状部材の内側に取付けられ た間柱と、この板状部材に取付けられた発泡ポリウレタン等の断熱材とからなっ ている。
【0004】 このような壁パネルを採用することにより、木造建築物において軸組後の断熱 材の充填作業を省くことができると共に工期の短縮が図れ、しかも、壁パネルの 一貫生産によりコスト低減を図れるといった利点がある。
【0005】 ところで、木造建築物の切妻屋根の三角地帯の壁部にもこのような壁パネルを 配設して断熱を図る要請がある。 従来、この壁部に壁パネルを配設する手段としては、2つ程の大型の壁パネル を用意し、これらのパネルをクレーンで吊り上げて所定場所に取り付けるように したものがある。
【0006】 しかし、このような手段では、常に、クレーンが現場にないと壁部を構築する ことができず、結果として取付け作業の工程に規制がおよぶものであった。 また、他の手段としては、大きさの異なる複数の台形状の壁パネルを用意し、 これらの壁パネルを大きなもの程、下位に配置して順次構築していく工法も知ら れている。
【0007】 しかしながら、この工法では、いくつもの大きさの異なる台形状の壁パネルが 必要となるため、一貫生産する上でコスト高となり、しかも、現場への搬入、管 理などが煩雑であった。
【0008】
【考案の目的】
本考案は上記実情に鑑み、切妻屋根の断熱壁を構築するにあたり、取付作業が 容易で、しかも、製造コストが安価で一貫生産しやすく、現場への搬入管理など も容易な切妻屋根の壁構造を提供することを目的としている。
【0009】
【考案の概要】
上記目的を達成するための本考案は、 二方向に傾斜して形成される切妻屋根の側壁部に断熱壁を構築するにあたり、 板状部材と、この板状部材に取付けられた断熱材と、この板状部材に取付けら れた間柱とからなる略三角形状または略矩形状の壁パネルを複数個用意するとと もに、前記側壁部の母屋、軒桁などに少なくとも水平方向に延びる下地桟を取り 付けし、傾斜面に臨む位置には前記三角形状の壁パネルを配置し、この三角形状 の壁パネルで囲繞される部位には前記矩形状の壁パネルを配置して前記断熱壁を 構築するようにしたことを特徴としている。
【0010】 本考案に係る切妻屋根の壁構造では、三角および矩形の同一形状の壁パネルを 複数個用意し、これらを手作業で三角地帯の壁部に組付けていくことにより、断 熱壁を構築していくことができる。また、形状が小品種なのでパネルの一貫生産 がし易く、現場への搬入、管理などが容易である。
【0011】
【考案の具体的説明】
以下、図面を参照しつつ、本考案の一実施例に係る切妻屋根の壁構造について 説明する。
【0012】 図1は本考案の一実施例に係る切妻屋根の壁構造を適用する木造家屋の要部縦 断面図である。図2は図1の要部の断面図である。図3は図1の要部を拡大して 示す斜視図である。
【0013】 図示したように切妻屋根は、二方向に傾斜して屋根面が形成されている。この 切妻屋根では、図示しない土台上に立設された複数の柱1の頂部に、ろくばり2 と呼ばれる支持板を掛け渡し、屋根の中央部に真づか3を立設して、該真づか3 上に掛け渡したむな木4から各ろくばり2の端部には、合掌と呼ばれる図示しな い骨材が傾斜して取り付けられている。また、屋根の流れ方向には、野地板5が 、むな木4、母屋6、7、はな母屋8などに掛け渡されており、野地板5上に芯 材層9を介して瓦10が支持されている。
【0014】 なお、このような屋根構造は従来公知のものであるためその詳細な説明は省略 するが、本実施例の切妻屋根の壁構造は図1に示すような屋根構造に限定される ことなく種々のものに適用できる。
【0015】 野地板5上に構成される芯材層9は、複数の芯材パネル9aを屋根面に沿って 敷設して成る。各芯材パネル9aは略瓦三枚分の長さを有している。 さて、本考案では、このように形成された切妻屋根の壁部に、母屋6、7から 真づか3に向かって水平方向に下地桟11、12が配設され、これらは真づか3 を境に他方側にも配設されている。また、母屋6、7からろくばり2に向かって 垂直方向に、下地桟13a、13bおよび14が配設されている。
【0016】 このようにして本実施例では、切妻屋根の壁部が略三角の空間Aと、略矩形の 空間Bとに区分されている。 一方、本実施例で採用される壁パネルは、これら空間AおよびBに対応した形 状に形成される。すなわち、空間Aに配設されるパネルは、略三角形であり、空 間Bに配設されるパネルは略矩形に形成されている。また、屋根の傾き、梁等の 形状位置に合わせるため、矩形のパネルから切り出して用いても何ら差し障りな い。
【0017】 これらのパネルのうち、例えば、空間Bに配設される壁パネル20は、図2に その断面を示したように、構造部材をなす矩形の板状部材21と、この板状部材 21の外側に取付けられた外側断熱材22と、板状部材21の内側に取付けられ た間柱23と、間柱23を境に両側に配設された内側断熱材24、24とからな っている。同様に、略三角形のパネルも、構造部材をなす三角形の板状部材と、 この板状部材の外側に取付けられた外側断熱材と、板状部材の内側に取り付けら れた間柱と、間柱の両側に配設された内側断熱材とからなっている。
【0018】 これらの板状部材は、後述するように、母屋6、7間での水平力を受ける構造 部材としての働きをする。したがって、これらの板状部材は、例えば、合板であ る。
【0019】 外側断熱材22、内側断熱材24は、共に発泡ポリスチレン、発泡ポリウレタ ンなどの合成発泡樹脂の断熱材であり、その発泡倍率は、任意であるが、例えば 20〜60倍である。但し、グラスウールなどの繊維系の断熱材であっても良い 。これらの断熱材22、24は、接着剤などにより板状部材21に予め固定して ある。
【0020】 なお、これらパネルの板状部材の内外周縁部には断熱材が配設されておらず、 この部分を介して下地桟などに板状部材を釘止めできるようになっている。 このように形成してある略三角あるいは矩形の壁パネルを複数個用意し、以下 のように取付ければ、切妻屋根の壁部をパネルで構築することができる。
【0021】 すなわち、傾斜面に臨む位置、すなわちAの位置には前記略三角形の壁パネル を配置する。また、三角形の壁パネルに囲まれる位置、すなわちBの位置には前 記矩形の壁パネルを配置する。その際、各壁パネルは下地桟11、12、ろくば り2.および野地板5など、周囲の取付け部材に釘などで固定する。
【0022】 これにより、壁パネルの敷設が完了する。さらに、図2に示すように、断熱パ ネル20の外側に縦胴縁25を設け、これの外側に外装材26を敷設する。一方 、下地桟14、13bおよび間柱23の内側には、気密防湿シート27および内 装材28を敷設する。
【0023】 このように壁パネルを設置すると、気密防湿シート27と内側断熱材24との 間に内側通気層29が形成され、外側断熱材22と外装材26との間に外側通気 層30が形成される。内側通気層29により、冬場などに暖かい空気を通すこと ができ、また、外側通気層30により、夏場などに外部からの冷気などを通すこ とが可能になっている。
【0024】 更に、本実施例では、板状部材の突き合わせ部に、断熱材が介在されない部分 が形成されるが、図2に示したように、この突き合わせ部に、硬質の発泡樹脂か らなる長尺物の断熱補足材40が装填されている。
【0025】 この断熱補足材40は、硬質の発泡樹脂から形成されている。これは、一つに は、気密性・断熱性を確保する必要があること、もう一つには、縦胴縁25を釘 により下地桟等に取り付ける必要があることであり、若し軟質の発泡樹脂から形 成してあると、断熱補足材が潰されるということが起こるからである。この断熱 補足材20を形成する硬質の発泡樹脂としては、例えば、発泡ポリスチレン、発 泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレンなどを例示することが できる。また、発泡ポリスチレンの場合の発泡倍率は、20〜50倍である。
【0026】 また、この断熱補足材40は、断面長方形で一定断面に形成してあり、長尺物 に形成してある。作業効率の点からは、1つのものから形成してあることが好ま しいが、複数のものからなっていてもよい。
【0027】 したがって、本実施例では、断熱補足材40を設けているため、パネル同士の 突き合わせ箇所で、気密性・断熱性が劣化することがなく、充分な気密性・断熱 性を得ることができる。さらに、断熱補足材40が硬質の発泡樹脂から形成して あるため、断熱補足材40の外側に縦胴縁25を釘付けすることができ、構造上 の点からも問題がないという利点もある。
【0028】 以上、本考案の一実施例について説明したが、本考案は上記実施例に限定され ず、本考案の技術的思想に基づき種々の変形が可能である。 例えば、以上の実施例では、板状部材の両側に断熱材が配設されているが、こ れらの一方を省略することもできる。
【0029】 また、本考案は、三角形状の壁面に適用可能である。 また、以上の実施例では、断熱補足材を充填するようにしているが、この断熱 補足材を省くこともできる。
【0030】 また、板状部材21と板状部材21の突き合わせ部に、弾力性を有する気密性 部材を介装しても良い。 この気密性部材は板状部材間を気密に保持する作用を有する。この気密性部材 が介在されると、板状部材21、21間が密に当接していなくとも、この部位に 間隙が形成されることはなくパネル間の気密性を保持することができ、ひいては 、屋内を高気密・高断熱に保持できる。
【0031】 この気密性部材は、弾力性のあるものが好ましく、弾力性のあるパッキング、 ガスケット、その他シーリング材があげられる。 パッキング、ガスケットは弾力性があれば特に限定されるものではないが、シ ーリング材は弾性力の他に間柱に対して接着性も有するものが更に好ましく。
【0032】 弾力性のあるシーリング材としては一般的に建築物の目地止め等に用いられて いるシーリング材のほか、シーリングテープがあげられる。 シーリング材としては特に限定されないが、ウレタン系、シリコン系、ポリサ ルファイド系のものが例示できる。またシーリングテープの具体例としては独立 気泡よりなる軟質塩化ビニル発泡体を基材とし、片面に粘着材と剥離紙がついた 「バンシール」(鐘淵化学工業株式会社製)があげられる。
【0033】 このように弾性力を持ったシーリングテープを介在させれば、板状部材などが 痩せた場合であってもシールの弾性力によりこれらの痩せに追随することが可能 である。
【0034】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案では、三角と矩形の同一の形状の壁パネルを複数 個用意し、これらを手作業で三角地帯の壁部に組付けていくことにより、断熱壁 を構築していくことができる。したがって、クレーンなどが必要でなく、手作業 で容易に行うことができる。また、形状が小品種なのでパネルの一貫生産がし易 い。これにより、現場への搬入、管理なども容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る切妻屋根の壁構造が適
用される壁部の側面図である。
【図2】図1の要部を示す縦断面図である。
【図3】図1の要部を拡大して示す斜視図である。
【符号の説明】
20…壁パネル 21…板状部材 23…間柱 22、24…断熱材 40…断熱補足材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】二方向に傾斜して形成される切妻屋根の側
    壁部に断熱壁を構築するにあたり、 板状部材と、この板状部材に取付けられた断熱材と、こ
    の板状部材に取付けられた間柱とからなる略三角形状ま
    たは略矩形状の壁パネルを複数個用意するとともに、前
    記側壁部の母屋、軒桁などに少なくとも水平方向に延び
    る下地桟を取り付けし、傾斜面に臨む位置には前記三角
    形状の壁パネルを配置し、他の部位には前記矩形状の壁
    パネルを配置して前記断熱壁を構築するようにしたこと
    を特徴とする切妻屋根の壁構造。
  2. 【請求項2】前記板状部材の外側であって、2つの壁パ
    ネルの2つの外側断熱材の端部との間に、硬質の発泡樹
    脂からなる断熱補足材を充填してなることを特徴とする
    請求項1に記載の切妻屋根の壁構造。
JP4353892U 1992-06-23 1992-06-23 切妻屋根の壁構造 Pending JPH066521U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001317132A (ja) * 2000-05-10 2001-11-16 Hiromitsu Horikoshi 合成樹脂発泡体製断熱材及びその施工方法
JP2016160710A (ja) * 2015-03-04 2016-09-05 旭化成建材株式会社 屋根構造及び家屋
JP2019218856A (ja) * 2019-08-28 2019-12-26 旭化成建材株式会社 屋根構造及び家屋

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