JPH066545U - 屋根パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 母屋、軒桁、棟木などの上に設置され、瓦な
どの屋根材を支持する屋根構造を構成する屋根パネルで
あって、母屋などの上に取り付けられる少なくとも２本
の垂木１３、１３と、これら垂木１３、１３の間に配設
され、合成樹脂から形成された板状の断熱材１８と、こ
の断熱材１８に対向するように配設され、且つ両端部が
垂木１３、１３に固定された野地板１９とを具備し、略
平坦な前記垂木１３、１３の側面と、略平坦な前記断熱
材１８、１８の側面とが当接する部位に、少なくとも断
熱材１８、１８の側面から内部に食い込む介在物が配設
されてなることを特徴とする屋根パネル。 【効果】 居住空間を気密にし冷暖房効果を有効に維持
することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の技術分野】

本考案は、木造家屋等の屋根パネルに関し、さらに詳しくは、気密性に優れた 断熱屋根パネルに関するものである。

【０００２】

【考案の技術的背景】

近年木造建築物などにおいては、居住空間内の冷暖房効果を有効に維持するた め、壁構造のみならず、屋根構造にも、発泡樹脂などからなる断熱材が使用され ることが多くなっている。この場合には、断熱材は、野地板の下面で垂木間に介 装され、これにより屋根構造部分における断熱性・気密性を高めている。

【０００３】 一方、木造建築物の施工の簡略化を図るとの観点から、垂木、断熱材、野地板 、防水層などを一体化してなる屋根パネルが開発され実用化されている。この屋 根パネルは、断熱材などが一体化されているので母屋などに設置するだけでよく 、従来のように、母屋などに垂木を配設し、野地板を取付け、断熱材を介装する という作業が不要になり、施工作業を著しく簡易にしている。

【０００４】 このような屋根パネルは、例えば、母屋、軒桁などの上に載置される２本の垂 木と、これら垂木の間に配設される合成樹脂から形成された板状の断熱材と、こ の断熱材の上側にこれに対向するように垂木に固定された野地板とからなってい る。屋根パネルは、例えば、母屋の上に配設し、垂木を母屋に釘付けして木材建 築の躯体に固定すれば断熱屋根構造を構成することができるので施工作業性を著 しく簡易化することができる。

【０００５】 しかしながら近年木造住宅においては壁構造及び屋根構造の高気密化、高断熱 化が図られているにも拘らず、上述した屋根パネルにあっては、合成樹脂製の断 熱材と、木製の垂木とは、必ずしも密着させることができないため、例えば、運 搬中の振動、施工時の衝撃、施工後の車両の通行などによる振動、あるいは地震 などによって、不用意な力が屋根パネルにかかり、その結果、断熱材と垂木との 間に隙間が生じ、室内の気密性、断熱性が低下する虞がある。また、垂木が充分 乾燥されたものではない場合には、湿度あるいは温度の変化に起因する垂木のや せ、反り、曲がりなどによっても、断熱材と垂木との間に隙間が生じることがあ る。さらに、合成樹脂製の断熱材と、木製の垂木の膨張率に差があるため、温度 の変化により断熱材と垂木との間に隙間が生じることがある。そしてこのような 断熱材と垂木との隙間から、居住空間内の冷気または暖気が戸外に流出し、冷暖 房効果を有効に維持することができないという問題が発生することがあった。

【０００６】

【考案の目的】

本考案は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、略平坦な垂木 の側面と、略平坦な断熱材の側面とが当接する部位に、少なくとも断熱材の側面 から内部に食い込む介在物を配設することにより、屋根パネルの気密性および断 熱性をさらに向上させ、長期間にわたり居住空間を気密にし冷暖房効果を有効に 維持することができるような屋根パネルを提供することを目的としている。

【０００７】

【考案の概要】

この目的を達成するため、本考案に係る屋根パネルは、 母屋、軒桁、棟木などの上に設置され、瓦などの屋根材を支持する屋根構造を構 成する屋根パネルであって、 母屋などの上に取り付けられる少なくとも２本の垂木と、 これら垂木の間に配設され、合成樹脂から形成された板状の断熱材と、 この断熱材に対向するように配設され、且つ両端部が垂木に固定された野地板 とを具備し、 略平坦な前記垂木の側面と、略平坦な前記断熱材の側面とが当接する部位に、 少なくとも断熱材の側面から内部に食い込む介在物が配設されてなることを特徴 としている。

【０００８】 本考案に係る屋根パネルは、略平坦な前記垂木の側面と、略平坦な前記断熱材 の側面とが当接する部位に、少なくとも断熱材の側面から断熱材内部に食い込む 介在物が配設されているので、これらの間を気密に保持する効果に優れ、しかも 湿度あるいは温度の変化に起因する垂木の反り、曲り、痩せ等により垂木と断熱 材との間に隙間が生じ難く、また断熱材と垂木との膨張率の差により断熱材と垂 木との間に隙間が生じ難いので、気密性が低下することがなく、気密性および断 熱性に優れている。このため、このような屋根パネルを用いて断熱屋根構造を構 成した場合、冷暖房効果を長期間にわたり有効に維持することができ、居住環境 を向上させることができる。

【０００９】

【考案の具体的説明】

以下、図面を参照しつつ、本考案の一実施例に係る屋根パネルについて説明す る。

【００１０】 図１は、本考案の一実施例に係る屋根パネルの一部切欠斜視図であり、図２は 、図１に示す本実施例に係る屋根パネルの断面図である。図３は、図１に示す本 実施例に係る屋根パネルの垂木と断熱材との当接部の拡大断面図である。図４は 、本考案の一実施例に係る屋根パネルを適用した戸建住宅の斜視図である。

【００１１】 本考案に係る屋根パネル１１は、例えば図４に示すように母屋３７などの上に 設置して、屋根用断熱パネルとして用いる。図４に示される木造建築Ｈでは、基 礎で土台が支持され（図示せず）、この土台（図示せず）の上に通し柱３１およ び管柱３２が立設され、管柱３２の上部と通し柱３１とは胴差３３により連結さ れている。胴差３３の上には管柱３８が立設され、管柱３８の上部と通し柱３１ の上部とは軒桁３４で連結されている。この軒桁３４と他の軒桁（図示せず）と は小屋梁３５で連結され、この小屋梁３５の上には小屋柄３６が立設され、この 小屋柄３６の上部と他の小屋柄（図示せず）の上部とは母屋３７または棟木（図 示せず）で連結されている。母屋３７および棟木（図示せず）は、階段状に設け られる。屋根パネル１１は、軒桁３４、母屋３７および棟木（図示せず）上部に 配設される。

【００１２】 このような屋根パネル１１は、図１及び図２に示すように、屋根パネル１１の 両側に配された幅の狭い垂木１３、１３と、この屋根パネル１１の中央に配され た幅の広い垂木１７とを備えている。これら垂木１３、１７、１３の間には、後 述する合成樹脂から形成された一対の断熱材１８、１８が配設されている。これ らの断熱材１８、１８の上側にこれに対向するようにして、野地板１９が垂木１ ３、１７、１３に釘などにより固定されている。この野地板１９と断熱材１８と の間には、通気層２０が確保されており、屋内から断熱材１８を透過した水蒸気 をこの通気層２０を介して棟木方向に流すことにより野地板１９の腐蝕を防止す ること等ができる。なお、垂木１３、１７、１３の端部には、これらを連結する ように、当て板１５、１５が釘付けされており、この当て板１５、１５には、通 気層２０を遮蔽しないように、切欠き１５ａ、１５ａが設けられている。

【００１３】 このような屋根パネル１１は、垂木１３が軒桁３４、母屋３７および棟木（図 示せず）の少なくとも２本の上部に接するように設置され、釘などにより固定さ れる。

【００１４】 上述した断熱材１８は、いわゆる板状断熱材であれば如何なるものであっても よく、例えば、発泡ポリスチレン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリウレタン等の 発泡樹脂から形成される板状断熱材が挙げられる。板状断熱材として具体的には 、例えば、板状の高密度グラスウール製品あるいはバリラック（商品名、鐘淵化 学工業（株）製）が挙げられる。

【００１５】 垂木１３の断熱材１８に当接する側面には、当て板１５、１５間方向に連続し た凹部２５が形成され、垂木１７の断熱材１８、１８に当接する側面には当て板 １５、１５間方向に連続した凹部２６が形成されている。また、断熱材１８の垂 木１３、１７に当接する側面には当て板１５、１５間方向に連続した凹部２７、 ２７が形成されている。垂木１３と断熱材１８との間には長尺の部材である雇い サネ２３が介在させてあり、雇いサネ２３の一方の側端部は垂木１３の凹部２５ に嵌め合わされ、雇いサネ２３の他方の側端部は断熱材１８の凹部２７に嵌め合 わされている。また、垂木１７と断熱材１８との間にも同様に長尺の部材である 雇いサネ２３が介在させてあり、雇いサネ２３の一方の側端部は垂木１７の凹部 ２６に嵌め合わされ、雇いサネ２３の他方の側端部は断熱材１８の凹部２７に嵌 め合わされている。

【００１６】 本考案の屋根パネル１１は、断熱材１８方向の側面に凹部２５が設けられた垂 木１３、１３と、断熱材１８、１８方向の側面に凹部２６、２６が設けられた垂 木１７と、垂木１３、１３方向の側面に凹部２７、２７が設けられた断熱材１８ 、１８とを有し、この垂木１３と断熱材１８との間、および垂木１７と断熱材１ ８との間に、一方の側端部が垂木１３の凹部２５又は垂木１７の凹部２６に嵌め 合わされ、他方の側端部が断熱材１８の凹部２７に嵌め合わされた雇いサネ２３ が介在させているので、これらの間を気密に保持する効果に優れ、しかも湿度あ るいは温度の変化に起因する垂木１３、１７、１３の反り、曲り、痩せ等が発生 しても、雇いサネ２３により垂木１３、１７と断熱材１８との間の気密を維持す ることができる。また断熱材１８と垂木１３、１７との膨張率に差があっても、 雇いサネ２３により垂木１３、１７と断熱材１８との間の気密を維持することが できる。

【００１７】 本実施例の屋根パネル１１は、気密性および断熱性に優れ、気密性が低下する ことが少ないので、このような屋根パネル１１を用いて断熱屋根構造を構成した 場合、長期間にわたり冷暖房効果を有効に維持することができ、居住環境を向上 させることができる。

【００１８】 以上説明した実施例に係る屋根パネルでは、断熱材１８方向の側面に凹部２５ が設けられた垂木１３、１３と、断熱材１８、１８方向の側面に凹部２６、２６ が設けられた垂木１７と、垂木１３、１３方向の側面に凹部２７、２７が設けら れた断熱材１８、１８とを有し、この垂木１３と断熱材１８との間、および垂木 １７と断熱材１８との間に、一方の側端部が垂木１３の凹部２５又は垂木１７の 凹部２６に嵌め合わされ、他方の側端部が断熱材１８の凹部２７に嵌め合わされ た雇いサネ２３が介在させているが、本考案では、垂木１３、１７と断熱材１８ との間の気密性を保持するためにさらに他の手段を用いてもよく、例えば図５な いし図１０に示すような構造であってもよい。図５ないし図１０は、本考案の他 の実施例に係る屋根パネルの断面図である。なお、図５ないし図１０において、 同様の部分には同様の符号を付して説明を省略する。

【００１９】 図５に示される屋根パネル４１では、垂木１３の断熱材１８と当接する側面お よび、垂木１７の断熱材１８、１８と当接する側面に、その下面が断熱材１８の 上面と接するように面木４３、４３が配設され、垂木１３、１７、１３の下側の 面には、両端部が垂木１３、１３に固定された板状部材４５（例えば、合板）が 配設されている。垂木１３、１７、１３と面木４３、断熱材１８と面木４３とは 、接着剤などによって固定される。また、垂木１３と板状部材４５とは、釘など により固定される。

【００２０】 本実施例では、断熱材１８方向の側面に凹部２５が設けられた垂木１３、１３ と、断熱材１８、１８方向の側面に凹部２６が設けられた垂木１７と、垂木１３ 、１３方向の側面に凹部２７、２７が設けられた断熱材１８、１８とを有し、こ の垂木１３と断熱材１８との間、および垂木１７と断熱材１８との間に、一方の 端部が垂木１３の凹部２５又は垂木１７の凹部２６に嵌め合わされ、他方の端部 が断熱材１８の凹部２７に嵌め合わされた雇いサネ２３が介在させているので、 第１実施例と同様の作用効果を奏することができる。本実施例では、さらに面木 ４３が配設されているので、断熱材１８と垂木１３、１７との間の気密性にさら に優れ、また、垂木１３、１７、１３の下側の面に板状部材４５が設けられてい るので、気密性にさらに優れるとともに、屋内の空気と断熱材１８、１８とが直 接接触することがないので、断熱材１８、１８が屋内の湿気を吸収し断熱効果が 低下するのを防ぐことができる。

【００２１】 図６に示される屋根パネル５１では、垂木１３と断熱材１８の上面とが当接す る部分、垂木１７と断熱材１８の上面とが当接する部分に、垂木１３と断熱材１ ８および、垂木１７と断熱材１８、１８との間の気密性を保持するように接合部 材５３が配設されている。接合部材５３としては、弾力性及び接着性を有するシ ーリング材が好ましく、具体的には、一般的に建築物の目地止め等に用いられて いるシーリング材、例えばウレタン系、シリコン系、ポリサルファイド系のもの を例示することができる。

【００２２】 本実施例では、断熱材１８方向の側面に凹部２５が設けられた垂木１３、１３ と、断熱材１８、１８方向の側面に凹部２６が設けられた垂木１７と、垂木１３ 、１３方向の側面に凹部２７、２７が設けられた断熱材１８、１８とを有し、こ の垂木１３と断熱材１８との間、および垂木１７と断熱材１８との間に、一方の 端部が垂木１３の凹部２５又は垂木１７の凹部２６に嵌め合わされ、他方の端部 が断熱材１８の凹部２７に嵌め合わされた雇いサネ２３が介在させているので、 第１実施例と同様の作用効果を奏することができる。本実施例では、接合部材５ ３が配設されているので、断熱材１８と垂木１３、１７との間の気密性にさらに 優れている。

【００２３】 図７に示される屋根パネル６１では、垂木１３の断熱材１８と当接する側面お よび垂木１７の断熱材１８、１８と当接する側面に、その下面が断熱材１８の上 面と接するように面木４３が配設され、垂木１３、１７、１３の下側の面には、 両端部が垂木１３、１３に、中央部が垂木１７にタッカーで固定された耐水紙６ ５が配設されている。垂木１３、１７、１３と面木４３、断熱材１８と面木４３ とは、接着剤などによって固定される。

【００２４】 本実施例では、断熱材１８方向の側面に凹部２５が設けられた垂木１３、１３ と、断熱材１８、１８方向の側面に凹部２６が設けられた垂木１７と、垂木１３ 、１３方向の側面に凹部２７、２７が設けられた断熱材１８、１８とを有し、こ の垂木１３と断熱材１８との間、および垂木１７と断熱材１８との間に、一方の 端部が垂木１３の凹部２５又は垂木１７の凹部２６に嵌め合わされ、他方の端部 が断熱材１８の凹部２７に嵌め合わされた雇いサネ２３が介在させているので、 第１実施例と同様の作用効果を奏することができる。本実施例では、さらに面木 ４３が配設されているので、断熱材１８、１８と垂木１３、１７、１３との間の 気密性にさらに優れ、また、垂木１３、１７、１３の下側の面に耐水紙６５が設 けられているので、気密性にさらに優れるとともに、屋内の空気と断熱材１８、 １８とが直接接触することがなく、断熱材１８、１８が屋内の湿気を吸収して断 熱効果が低下するのを防ぐことができる。

【００２５】 図８に示される屋根パネル７１では、垂木１３、１７、１３の下側の面に、両 端部が垂木１３、１３に、中央部が垂木１７に接着剤で固定された耐水紙６５が 配設されている。

【００２６】 本実施例では、断熱材１８方向の側面に凹部２５が設けられた垂木１３、１３ と、断熱材１８、１８方向の側面に凹部２６が設けられた垂木１７と、垂木１３ 、１３方向の側面に凹部２７、２７が設けられた断熱材１８、１８とを有し、こ の垂木１３と断熱材１８との間、および垂木１７と断熱材１８との間に、一方の 端部が垂木１３の凹部２５又は垂木１７の凹部２６に嵌め合わされ、他方の端部 が断熱材１８の凹部２７に嵌め合わされた雇いサネ２３が介在させているので、 第１実施例と同様の作用効果を奏することができる。本実施例では、さらに垂木 １３、１７、１３の下側の面に耐水紙６５が設けられているので、気密性にさら に優れるとともに、屋内の空気と断熱材１８、１８とが直接接触することがなく 、断熱材１８、１８が屋内の湿気を吸収し断熱効果が低下するのを防ぐことがで きる。

【００２７】 図９に示される屋根パネル８１では、垂木１３の断熱材１８に当接する側面の 上部および、垂木１７の断熱材１８、１８と当接する側面の上部に、垂木１３、 １３間方向に突出し、且つ、その下面が断熱材１８の上面と接するように突出部 ８３が設けられている。

【００２８】 本実施例では、断熱材１８方向の側面に凹部２５が設けられた垂木１３、１３ と、断熱材１８、１８方向の側面に凹部２６が設けられた垂木１７と、垂木１３ 、１３方向の側面に凹部２７、２７が設けられた断熱材１８、１８とを有し、こ の垂木１３と断熱材１８との間、および垂木１７と断熱材１８との間に、一方の 端部が垂木１３の凹部２５又は垂木１７の凹部２６に嵌め合わされ、他方の端部 が断熱材１８の凹部２７に嵌め合わされた雇いサネ２３が介在させているので、 第１実施例と同様の作用効果を奏することができる。本実施例では、さらに垂木 １３、１７、１３に突出部８３が設けられているので、断熱材１８と垂木１３、 １７、１３との間の気密性にさらに優れている。

【００２９】 図１０に示される屋根パネル９１では、垂木１３の断熱材１８に当接する側面 の上部および、垂木１７の断熱材１８、１８と当接する側面の上部に、垂木１３ 、１３間方向に突出し、且つ、その下面が断熱材１８の上面と接するように突出 部８３が設けられ、また、垂木１３の断熱材１８に当接する側面の下部および、 垂木１７の断熱材１８、１８と当接する側面下部に、垂木１３、１３間方向に突 出し、且つ、その上面が断熱材１８の下面と接するように突出部９３が設けられ ている。

【００３０】 本実施例では、断熱材１８方向の側面に凹部２５が設けられた垂木１３、１３ と、断熱材１８、１８方向の側面に凹部２６が設けられた垂木１７と、垂木１３ 、１３方向の側面に凹部２７、２７が設けられた断熱材１８、１８とを有し、こ の垂木１３と断熱材１８との間、および垂木１７と断熱材１８との間に、一方の 端部が垂木１３の凹部２５又は垂木１７の凹部２６に嵌め合わされ、他方の端部 が断熱材１８の凹部２７に嵌め合わされた雇いサネ２３が介在させているので、 第１実施例と同様の作用効果を奏することができる。本実施例では、さらに垂木 １３、１７、１３に突出部８３、９３が設けられているので、断熱材１８と垂木 １３、１７との間の気密性にさらに優れている。

【００３１】 本考案では、垂木の側面と、断熱材の側面とが当接する部位に、断熱材の側面 から内部に食い込む介在物を配設するために、上記したような雇いサネ２３を用 いる以外に、図１１に示すような構成を用いてもよい。図１１は、本考案の他の 実施例に係る屋根パネルの垂木と断熱材との当接部分の拡大断面図である。図１ １に示す屋根パネルでは、垂木１３及び垂木１７の断熱材１８と当接する側面に 当て板１５、１５間方向に連続した凸部２５が形成され、断熱材１８の垂木１３ 、１７に当接する側端部には、上記垂木１３、１７の凸部２５、２５に対応する 凹部２７、２７が形成され、垂木１３の凸部２５及び垂木１７の凸部２５は、断 熱材１８の凹部２７、２７に嵌め合わされている。

【００３２】 なお、本考案は、上述した実施例に限定されないのは勿論であり、種々変形可 能である。

【００３３】

【考案の効果】

本考案に係る屋根パネルは、母屋、軒桁、棟木などの上に設置され、瓦などの 屋根材を支持する屋根構造を構成する屋根パネルであって、母屋などの上に取り 付けられる少なくとも２本の垂木と、これら垂木の間に配設され、合成樹脂から 形成された板状の断熱材と、この断熱材に対向するように配設され、且つ両端部 が垂木に固定された野地板とを具備し、略平坦な前記垂木の側面と、略平坦な前 記断熱材の側面とが当接する部位に、少なくとも断熱材の側面から内部に食い込 む介在物が配設されているので、断熱性および気密性に優れている。この屋根パ ネルを用いて断熱屋根構造を構成した場合、居住空間を気密にすることができ、 冷暖房効果を有効に維持することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る屋根パネルの一部切欠
斜視図である。

【図２】図１に示す屋根パネルの断面図である。

【図３】図１に示す屋根パネルの垂木と断熱材との当接
部分の拡大断面図である。

【図４】本考案の一実施例に係る屋根パネルを適用した
戸建住宅の斜視図である。

【図５】本考案の他の実施例に係る屋根パネルの断面図
である。

【図６】本考案の他の実施例に係る屋根パネルの断面図
である。

【図７】本考案の他の実施例に係る屋根パネルの断面図
である。

【図８】本考案の他の実施例に係る屋根パネルの断面図
である。

【図９】本考案の他の実施例に係る屋根パネルの断面図
である。

【図１０】本考案の他の実施例に係る屋根パネルの断面
図である。

【図１1 】本考案の他の実施例に係る屋根パネルの垂木
と断熱材との当接部分の拡大断面図である。

【符号の説明】

１１ 屋根パネル １３ 垂木 １７ 垂木 １８ 断熱材 １９ 野地板 ２３ 雇いサネ ４１ 屋根パネル ５１ 屋根パネル ６１ 屋根パネル ７１ 屋根パネル ８１ 屋根パネル ９１ 屋根パネル

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 母屋、軒桁、棟木などの上に設置され、
   瓦などの屋根材を支持する屋根構造を構成する屋根パネ
   ルであって、 母屋などの上に取り付けられる少なくとも２本の垂木
   と、 これら垂木の間に配設され、合成樹脂から形成された板
   状の断熱材と、 この断熱材に対向するように配設され、且つ両端部が垂
   木に固定された野地板とを具備し、 略平坦な前記垂木の側面と、略平坦な前記断熱材の側面
   とが当接する部位に、少なくとも断熱材の側面から断熱
   材内部に食い込む介在物が配設されてなることを特徴と
   する屋根パネル。