JPS6332246Y2 - - Google Patents

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JPS6332246Y2
JPS6332246Y2 JP1985163348U JP16334885U JPS6332246Y2 JP S6332246 Y2 JPS6332246 Y2 JP S6332246Y2 JP 1985163348 U JP1985163348 U JP 1985163348U JP 16334885 U JP16334885 U JP 16334885U JP S6332246 Y2 JPS6332246 Y2 JP S6332246Y2
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JP
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roof
sheet
base
insulating base
tile
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JP1985163348U
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JPS61110721U (ja
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は既存の屋根、特に金属板が互いに立上
り連結部によつて連結されている既存の屋根にお
ける改修屋根構造に関するものである。
一般に、既存の金属板葺屋根においては、長期
間経過すると金属板が腐食したり、または何等か
の原因で破断等して雨水の漏水が起ることがあ
る。上記腐食等の原因としては、主因となる耐候
的な外部要因だけでなく、副次的な内部要因、例
えば防水シートと屋根材が密着しているため断熱
性に欠けると共に、結露現象を生起し、しかもこ
の個所は結露水が蒸散しにくく、その上、防水シ
ート、屋根材裏面が高温、高湿の悪環境下となり
やすく、腐食することがきわめて多くなり漏水個
所となることが多かつた。そして、この漏水個所
が局部的であれば、その部分のみの修理によつて
屋根全体の防水性を確保するのが普通である。し
かし、上記のような部分的修理のみでは漏水を防
止できなかつたり、修理個所が広範囲に亘つてし
まうような場合には、既存金属板の全部を葺き替
えなければならなかつた。この全面葺き替え工事
では、金属板だけではなく、防水シートから、場
合によつては野地板さえも交換しなければなら
ず、その上、作業に著しい手数と日数を要するば
かりか、工事中の雨天に備え、天幕等で全体を覆
わなければならなかつたり、一時居住を中断しな
ければならない等の不都合があつた。また、屋根
改修した構造としては実開昭54−26818号公報が
あるが、瓦棒上に野地板を敷設、固定し、その上
に新設屋根を葺成した屋根構造が知られている。
しかしながら、この構造では断熱性、防音性に欠
け、しかも地震による振動を新設屋根に直接伝達
する不利があつた。さらに、野地板は気密性がな
く、エアサイクルにより劣化し、寸法変化が大き
く耐久性に欠ける欠点があつた。
本考案はこのような欠点を除去するため、既存
の屋根をそのまま残置し、かつこれを下地構造部
分とし、その上に断熱性、吸音性、耐湿性、気密
性、クツシヨン性を有し、かつ、下地とのなじみ
が容易な断熱下地板を敷設してエアサイクルの空
隙を形成した屋根を施工した改修屋根構造を提供
するものである。
以下に、図面を用いて本考案に係る既存屋根に
おける改修屋根構造の一実施例を詳細に説明す
る。第1図においてAは下地で瓦棒屋根からな
り、Bは断熱下地で大型パネル状の断熱下地板を
敷設固定したもの、Cは新設屋根で改修屋根とな
るものであり、Dはエアサイクル用の空隙であ
る。そこで、まず構成材について説明すると、下
地Aは所謂、瓦棒葺の既存屋根であり、垂木、も
しくは垂木相当部材1上に野地板2を敷設し、そ
の表面にアスフアルトフエルトのような防水シー
ト3を重ね、その上に適当幅の長尺金属板4を多
数その長さ方向を屋根傾斜方向に向けて敷設し、
各長尺金属板4の立上り部4a,4a間に吊子5
を介してキヤツプ材6橋架させ、立上り部4a、
吊子5、キヤツプ材6の各端部を一体に、はぜ巻
締めして立上り連結部7を形成することにより、
各長尺金属板4相互を一体に接続敷設し、かつ、
吊子5が野地板2に、または野地板2を貫通して
垂木、もしくは垂木相当部材1に釘8を介して長
尺金属板4,4……全体を野地板2上に固定した
屋根である。また、断熱下地Bは断熱下地板9を
突き合わせて敷設固定したものであり、その構成
は硬質基板10と比較的強靭なシート状物12間
に貼着した合成樹脂発泡体11、所謂芯材からな
り、屋根下地に断熱性、吸音性、結露防止、およ
び気密性の機能と下地Aに対するなじみ、所謂施
工性の改善および機械強度の向上、地震等による
振動の低減を図ると共に、後記するエアサイクル
用の空隙D(通気路)の形成に役立つものである。
特に、上記硬質基板10は保形性、機械強度(剛
性、曲げ強度)、および、釘の引き抜き抵抗を具
備するものである。具体的な一例を示せば、ベニ
ヤの合板、石膏ボード、スレート板、炭酸カルシ
ウム板、珪酸カルシウム板、木質板、合成樹脂
板、硬質繊維板、補強材入の有機質、または無機
質の軽量発泡板の1種、もしくは2種以上を積層
一体化した板体からなるものである。その大きさ
としては1800mm×600mm×厚さ5〜12mm位の長方
形の市販品を使用する。また、前記シート状物1
2はサンドイツチ化による断熱下地Bの機械強度
の強化と合成樹脂発泡体11に対する面的な圧力
の付加の防止、特に合成樹脂発泡体11は小面積
に対する押圧で容易に陥没するためこれを防止す
ること、および防水シートとして機能するもので
ある。その具体例としては金属箔とクラフト紙、
アスベスト紙、合成樹脂フイルム、アスフアルト
ルーフイング、ガラスクロス等の不織布、ターボ
リン紙の1種、または2種以上をラミネートした
シート状物からなるものである。なお、シート状
物12は金属箔面を外側として一体化する。ま
た、シート状物12の金属箔面を外側にし、空隙
D側に形成するようにしたのは、金属箔の熱輻射
による外部への熱の放出防止のためのものであ
る。さらに、合成樹脂発泡体11は主に断熱性、
耐水性を有する成形体からなるものである。な
お、合成樹脂発泡体11は硬質基板10とシート
状物12間に液状で吐出し、反応、発泡時の自己
接着性により発泡の際に一体化するものである。
その材料の具体例を示すと、ポリウレタンフオー
ム(独立気泡組織)、フエノール変性、ウレタン
変性等のポリイソシアヌレートフオーム、フエノ
ールフオーム、ポリエチレンフオーム、ポリスチ
レンフオーム、塩化ビニルフオームの1種からな
るものである。特に、この合成樹脂発泡体11は
密度が25〜400Kg/m3であり、板厚は約10〜50mm
である。さらに断熱下地板9は、立上り連結部7
間に挿入するのでなく、立上り連結部7の上面に
敷設、固定して形成するため、空隙Dを確実に形
成できると共に施工が簡単である。さらに、新設
屋根Cは、所謂外観として表面に現われる屋根部
材であり、防水シート13、金属板14、吊子1
5、キヤツプ材16、および釘17とからなり、
下地Aと同様の素材と構造としたものである。た
だし、釘17は従前よりも長い寸法を用いる必要
がある。さらに空隙Dは下地Aの立上り連結部
7、所謂瓦棒部分と断熱下地B間に形成される空
隙であり、結露防止、断熱性、防音性、エアサイ
クル用の通気路通交路および下地Aの耐食性に付
与するものである。
このような構成材を用いて改修屋根構造を形成
するには、まず下地A上に断熱下地板9のシート
状物12の金属箔面を立上り連結部7に当接し、
これを釘17を用いて垂木1上に釘着する。この
場合、シート状物12は立上り連結部7の上端の
はぜ締め部分に幾分くい込んだ状態となり、断熱
下地板9を敷設した断熱下地Bの移動が阻止され
る。しかも、既存屋根の立上り連結部7の変形等
による寸法差、外部からの振動は合成樹脂発泡体
11のクツシヨン性によつて吸収され、面一平面
の下地となる。また、シート状物12は比較的強
靭なため立上り連結部7との接触によつても破断
することはなく面積で荷重を受け、合成樹脂発泡
体11の破壊を防止する。さらに、下地Aとシー
ト状物12間には立上り連結部7の高さに応じた
空隙Dが確実に形成される。これは結露防止と断
熱性、吸音性、および耐食性を得るためのもので
ある。次に新設屋根Cを形成するため、硬質基板
10上に防水シート13を張設し、その上に既存
屋根と同じように複数の金属板14、吊子15、
キヤツプ材16を用い、新設屋根Cを形成するも
のである。
以上説明したのは本考案に係る既存屋根におけ
る改修屋根構造の一実施例にすぎず、例えば第2
図に示すように立上り連結部7の部分に当板18
を介在させ、荷重がシート状物12に負荷される
のをより面的に対応した構造とすることもでき
る。
上述したように、本考案に係る既存屋根におけ
る改修屋根構造によれば、瓦棒葺屋根を新設屋
根の下地として使用するため2重防水構造とな
る。立上り連結部上に600mm×1800mm×厚さ5
〜12mm位の断熱下地板を敷設、固定するだけで新
設屋根の断熱下地が形成されるため、施工性がよ
い。下地と断熱下地間に気密性、断熱性に富む
エアサイクル用の空隙(通気路)を確実に形成で
きるため、結露の発生がなく、かつ、下地の劣
化、断熱下地板の劣化もない。断熱下地のクツ
シヨン性によつて地震等があつても新設屋根に大
幅に振動が低減されて伝達されるため、屋根材間
の連結部の弛緩も少なく、雨水の断熱下地への漏
洩もなく、風による剥れもない。施工時には天
幕等の上囲いを必要とせず、かつ作業足場作りも
不要であり、その上、居住に支障なく作業できる
利点もある。断熱下地板上に敷設した防水シー
トにより、さらに防水性を強化できる。断熱下
地板のシート状物面は、金属箔面を瓦棒に当接す
るように敷設、固定したため、金属箔の熱輻射に
より、外部への熱の放出防止に役立つ。等の特
徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る既存屋根における改修屋
根構造の一実施例を示す横断面図、第2図はその
他の実施例を示す説明図である。 A……下地、B……断熱下地、C……新設屋
根、D……空隙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 瓦棒葺屋根を下地とし、その瓦棒上に、金属箔
    とシートからなる強靭なシート状物と硬質基板間
    に合成樹脂発泡体を一体に形成した断熱下地板
    を、金属箔面を瓦棒に当接するように敷設、固定
    して新設屋根の下地を形成すると共に、該下地板
    のシート状物と前記瓦棒葺屋根の表面間にエアサ
    イクル用の空隙を形成し、また上記断熱下地板の
    硬質基板上に防水シートを敷設固定し、該防水シ
    ート上に新設屋根を葺成したことを特徴とする既
    存屋根における改修屋根構造。
JP1985163348U 1985-10-23 1985-10-23 Expired JPS6332246Y2 (ja)

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JPS61110721U JPS61110721U (ja) 1986-07-14
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JP6106448B2 (ja) * 2013-01-31 2017-03-29 岡本興産株式会社 既存屋根の断熱工法

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JPS5298319A (en) * 1976-02-14 1977-08-18 Takashi Ishikawa Method of repairing or improving metal roofing
JPS5426818B2 (ja) * 1976-12-08 1979-09-06

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