JPH0714508Y2 - 天井の断熱構造 - Google Patents
天井の断熱構造Info
- Publication number
- JPH0714508Y2 JPH0714508Y2 JP1988103394U JP10339488U JPH0714508Y2 JP H0714508 Y2 JPH0714508 Y2 JP H0714508Y2 JP 1988103394 U JP1988103394 U JP 1988103394U JP 10339488 U JP10339488 U JP 10339488U JP H0714508 Y2 JPH0714508 Y2 JP H0714508Y2
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- Japan
- Prior art keywords
- heat insulating
- plate
- ceiling
- shed
- joist
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Description
【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は、天井の断熱構造に関する。
考案の技術的背景ならびにその問題点 建築物の屋根および天井は、たとえば第2図に示すよう
に構成されている。図示するように、かわら等の屋根材
2、野地板4およびたる木6等を支持するように、母屋
8が小屋づか10上に組み付けられている。小屋づか10
は、小屋ばり14上に立設されている。小屋ばり14は、軒
げた16間に支持されている。
に構成されている。図示するように、かわら等の屋根材
2、野地板4およびたる木6等を支持するように、母屋
8が小屋づか10上に組み付けられている。小屋づか10
は、小屋ばり14上に立設されている。小屋ばり14は、軒
げた16間に支持されている。
小屋ばり14には、所定間隔で吊木17が吊り下げ保持さ
れ、この吊木17の下端に野縁18が取付けられる。この野
縁18の下面には、天井材20が面方向に張り巡らされてい
る。
れ、この吊木17の下端に野縁18が取付けられる。この野
縁18の下面には、天井材20が面方向に張り巡らされてい
る。
従来では、天井の断熱を行なうために、上述した野縁18
間に断熱材22を嵌め込んだり、もしくは第3図に示すよ
うに、比較的軟らかい断熱材22aを天井材20および野縁1
8上に敷設するようにしていた。
間に断熱材22を嵌め込んだり、もしくは第3図に示すよ
うに、比較的軟らかい断熱材22aを天井材20および野縁1
8上に敷設するようにしていた。
しかしながら、野縁18間に断熱材22を嵌め込んだ従来の
断熱構造にあっては、断熱材22を野縁18間に嵌め込むた
めの作業が煩雑であると共に、断熱材22が野縁18によっ
て仕切られているために野縁18の部分で断熱欠損が生じ
て断熱性が不十分となる虞があった。
断熱構造にあっては、断熱材22を野縁18間に嵌め込むた
めの作業が煩雑であると共に、断熱材22が野縁18によっ
て仕切られているために野縁18の部分で断熱欠損が生じ
て断熱性が不十分となる虞があった。
また、天井材20および野縁18を被うように断熱材22aを
敷設する従来の断熱構造にあっては、天井材20の裏面お
よび野縁18を断熱材22aで隙間なく被うことは困難であ
り、この隙間が断熱欠損となり、断熱性が不十分となる
虞があった。また寒冷地においては、天井裏に断熱材22
aを敷設するのでなくブローイング工法で野縁や吊木に
わずらわされることなく断熱材を施工することもある
が、この工法においても断熱材の上部を防風層で覆うこ
とが出来ず、断熱材が移動したり性能が低下したりする
ことがあった。
敷設する従来の断熱構造にあっては、天井材20の裏面お
よび野縁18を断熱材22aで隙間なく被うことは困難であ
り、この隙間が断熱欠損となり、断熱性が不十分となる
虞があった。また寒冷地においては、天井裏に断熱材22
aを敷設するのでなくブローイング工法で野縁や吊木に
わずらわされることなく断熱材を施工することもある
が、この工法においても断熱材の上部を防風層で覆うこ
とが出来ず、断熱材が移動したり性能が低下したりする
ことがあった。
考案の目的 本考案は、このような不都合を解消するためになされ
た、板状断熱施工作業が容易でありながら、断熱、気密
性能に優れ、しかも建築物の水平耐力を向上させること
が可能な天井の断熱構造を提供することを目的とする。
た、板状断熱施工作業が容易でありながら、断熱、気密
性能に優れ、しかも建築物の水平耐力を向上させること
が可能な天井の断熱構造を提供することを目的とする。
考案の概要 このような目的を達成するために、本考案に係る天井の
断熱構造は、小屋裏に板状の断熱材を設置するにあた
り、小屋ばりおよび軒げたの上面とほぼ面一になるよう
に小屋裏根太の上面を配置するととに、板状の断熱材を
前記小屋裏根太、小屋ばりおよび軒げたの上面に敷設し
たことを特徴としている。
断熱構造は、小屋裏に板状の断熱材を設置するにあた
り、小屋ばりおよび軒げたの上面とほぼ面一になるよう
に小屋裏根太の上面を配置するととに、板状の断熱材を
前記小屋裏根太、小屋ばりおよび軒げたの上面に敷設し
たことを特徴としている。
このような本考案に係る天井の断熱構造によれば、根太
上に断熱板を敷設するようにしているため、板状の断熱
板を小屋裏根太上に隙間なく容易に施工することが可能
である。また、このように断熱板を隙間なく施工するこ
とが可能であることから、天井の断熱性能が従来に比較
して向上する。
上に断熱板を敷設するようにしているため、板状の断熱
板を小屋裏根太上に隙間なく容易に施工することが可能
である。また、このように断熱板を隙間なく施工するこ
とが可能であることから、天井の断熱性能が従来に比較
して向上する。
さらに、本考案によれば、小屋裏根太上に敷設された断
熱板上に板材を敷設すれば、天井自体の強度や建築物全
体の水平耐力を向上させることができる。
熱板上に板材を敷設すれば、天井自体の強度や建築物全
体の水平耐力を向上させることができる。
考案の具体的説明 以下、本考案を図面に示す実施例に基づき詳細に説明す
る。
る。
第1図は本考案の一実施例に係る天井の断熱構造を示す
要部断面図である。
要部断面図である。
第1図に示す実施例では、建築物の屋根および天井は、
たとえば次のように構成されている。
たとえば次のように構成されている。
図示するように、かわら等の屋根材2、野地板4および
たる木6等を支持するように、母屋8が小屋づか10上に
組み付けられている。小屋づか10は、小屋ばり14上に立
設されている。小屋ばり14は、軒げた16間に支持されて
いる。
たる木6等を支持するように、母屋8が小屋づか10上に
組み付けられている。小屋づか10は、小屋ばり14上に立
設されている。小屋ばり14は、軒げた16間に支持されて
いる。
本考案では、天井を構成するに際し、所定間隔に配置さ
れた根太24を、小屋ばり14および軒げた16と同一平面に
なる様にかけわたす。こうすることによって端部(軒げ
た部分等)の断熱板が軒げた16に密着されて施工され、
隙間もなくなる。なお、この軒げた16部分には、図示の
様に、たる木受け16aを設けて、たる木6を受ける様に
すれば、構造上の問題も解決する。そして根太24上に複
数の板状断熱板28を面方向に敷設する。この断熱板28を
根太24上に敷設する前に、断熱板28と根太24との間に
は、防湿層を施工することが好ましい。
れた根太24を、小屋ばり14および軒げた16と同一平面に
なる様にかけわたす。こうすることによって端部(軒げ
た部分等)の断熱板が軒げた16に密着されて施工され、
隙間もなくなる。なお、この軒げた16部分には、図示の
様に、たる木受け16aを設けて、たる木6を受ける様に
すれば、構造上の問題も解決する。そして根太24上に複
数の板状断熱板28を面方向に敷設する。この断熱板28を
根太24上に敷設する前に、断熱板28と根太24との間に
は、防湿層を施工することが好ましい。
断熱板28としては、合成樹脂発泡断熱板が好ましく、ポ
リスチレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等の合成樹
脂を発泡させて得られた独立微細構造の発泡板が好まし
い。なかでも高度の剛性と断熱性および透湿抵抗の高い
ポリスチレンの押出し発泡板を用いるのが効果的であ
る。しかしながら、断熱板28としては、上記した合成樹
脂押出し発泡板に限らず、グラスウール、ロックウール
等の繊維系のものを板状に成形したものも使用できる。
断熱板同士が接する面が隙間なく敷設してあれば実用的
には充分であるが、要すれば、粘着剤、接着剤等を用い
て接合することにより一体化すれば、長い期間にわたる
タレ下りやズレを防止出来ると共に、断熱効果や水平耐
力の維持に効果がある。
リスチレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等の合成樹
脂を発泡させて得られた独立微細構造の発泡板が好まし
い。なかでも高度の剛性と断熱性および透湿抵抗の高い
ポリスチレンの押出し発泡板を用いるのが効果的であ
る。しかしながら、断熱板28としては、上記した合成樹
脂押出し発泡板に限らず、グラスウール、ロックウール
等の繊維系のものを板状に成形したものも使用できる。
断熱板同士が接する面が隙間なく敷設してあれば実用的
には充分であるが、要すれば、粘着剤、接着剤等を用い
て接合することにより一体化すれば、長い期間にわたる
タレ下りやズレを防止出来ると共に、断熱効果や水平耐
力の維持に効果がある。
このような断熱板28が根太24上に配置された後に、この
断熱板28上に板材26が敷設される。板材26としては、ベ
ニヤ板、合板等が用いられる。なお、板材は必須のもの
ではなく、断熱板の上に透湿性のある防風シートがはら
れてもよい。
断熱板28上に板材26が敷設される。板材26としては、ベ
ニヤ板、合板等が用いられる。なお、板材は必須のもの
ではなく、断熱板の上に透湿性のある防風シートがはら
れてもよい。
根太24又は小屋ばり14には吊木17は吊下げ保持され、こ
の吊木17の下端に野縁18が取付けられ、この野縁18に天
井材20が取付けられるようになっている。
の吊木17の下端に野縁18が取付けられ、この野縁18に天
井材20が取付けられるようになっている。
本考案は、上述した実施例に限定されるものではなく、
本考案の範囲内で種々に改変することが可能である。
本考案の範囲内で種々に改変することが可能である。
たとえば板材がある場合、小屋裏を物置き等に利用出来
るだけでなく、小屋裏換気口を設けて小屋裏を通気させ
ても、この板材により気密性が高まり、特に繊維系の板
状断熱材を使用する場合も性能低下がない。
るだけでなく、小屋裏換気口を設けて小屋裏を通気させ
ても、この板材により気密性が高まり、特に繊維系の板
状断熱材を使用する場合も性能低下がない。
考案の効果 以上説明してきたように、本考案によれば、根太上に断
熱板を敷設するようにしているため、断熱板を隙間なく
容易に施工することが可能である。しかも、この小屋裏
根太は、小屋ばりおよび軒げたの上面とほぼ面一になる
ように配置されているので、断熱材を例えば軒げたに密
着させて施工することができ、断熱欠損の生じる部分を
可及的に少なくすることができる。よって、天井の断
熱、気密性能が従来に比較して向上する。
熱板を敷設するようにしているため、断熱板を隙間なく
容易に施工することが可能である。しかも、この小屋裏
根太は、小屋ばりおよび軒げたの上面とほぼ面一になる
ように配置されているので、断熱材を例えば軒げたに密
着させて施工することができ、断熱欠損の生じる部分を
可及的に少なくすることができる。よって、天井の断
熱、気密性能が従来に比較して向上する。
さらに、本考案によれば、小屋ばりや軒げた等により支
持された根太上に断熱板を敷設し、この断熱板上に板材
を敷設すれば、天井自体の強度が向上すると共に、建築
物全体の水平耐力も向上するという優れた効果を奏す
る。
持された根太上に断熱板を敷設し、この断熱板上に板材
を敷設すれば、天井自体の強度が向上すると共に、建築
物全体の水平耐力も向上するという優れた効果を奏す
る。
第1図は本考案の一実施例に係る天井の断熱構造を示す
要部断面図、第2図は従来の天井の断熱構造を示す要部
断面図、第3図は同従来例に係る断熱構造の斜視図であ
る。 24……根太、26……板材 28……断熱板
要部断面図、第2図は従来の天井の断熱構造を示す要部
断面図、第3図は同従来例に係る断熱構造の斜視図であ
る。 24……根太、26……板材 28……断熱板
Claims (1)
- 【請求項1】小屋裏に板状の断熱材を設置するにあた
り、小屋ばりおよび軒げたの上面と略面一になるように
小屋裏根太の上面を配置するととに、板状の断熱材を前
記小屋裏根太、小屋ばりおよび軒げたの上面に敷設した
ことを特徴とする天井の断熱構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988103394U JPH0714508Y2 (ja) | 1988-08-04 | 1988-08-04 | 天井の断熱構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988103394U JPH0714508Y2 (ja) | 1988-08-04 | 1988-08-04 | 天井の断熱構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0225616U JPH0225616U (ja) | 1990-02-20 |
JPH0714508Y2 true JPH0714508Y2 (ja) | 1995-04-10 |
Family
ID=31334186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988103394U Expired - Lifetime JPH0714508Y2 (ja) | 1988-08-04 | 1988-08-04 | 天井の断熱構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0714508Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5149653B2 (ja) * | 2008-02-26 | 2013-02-20 | パナソニック株式会社 | 天井の断熱材の施工方法 |
JP5378265B2 (ja) * | 2010-02-20 | 2013-12-25 | 三輝システムズ株式会社 | 木造建築物の断熱構造 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6029535Y2 (ja) * | 1978-03-14 | 1985-09-06 | 旭化成株式会社 | 断熱天井構造 |
JPS5628252Y2 (ja) * | 1978-07-13 | 1981-07-06 |
-
1988
- 1988-08-04 JP JP1988103394U patent/JPH0714508Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0225616U (ja) | 1990-02-20 |
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