JPH064212U - 壁構造 - Google Patents

壁構造

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JPH064212U
JPH064212U JP4237392U JP4237392U JPH064212U JP H064212 U JPH064212 U JP H064212U JP 4237392 U JP4237392 U JP 4237392U JP 4237392 U JP4237392 U JP 4237392U JP H064212 U JPH064212 U JP H064212U
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JP
Japan
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heat insulating
plate
wall panel
stud
wall
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JP4237392U
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茂 信 ▲高▼橋
井 正 夫 石
村 良 夫 松
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Kaneka Corp
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Kaneka Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 板状部材2と、この板状部材2の少なくとも
外側に取付けられた外側断熱材3と、この板状部材2の
内側に取り付けられた間柱4とからなる複数の壁パネル
を備え、1つの壁パネルの間柱4と隣位の壁パネルの間
柱4とを突き合わせるととともに、壁パネルの他端を建
屋側の柱、間柱などに支持させる壁構造において、壁パ
ネルの間柱4と、これと隣接する壁パネルの間柱とを突
き合わせた後、この突き合わせ部の外側に、これらの間
を気密に保持する気密性部材30が介装してある。 【効果】 壁パネルの間柱と、間柱とを突き合わせ部の
外側に気密性部材を介装しているので、これらの板状部
材の突き合わせ部で、気密性・断熱性が劣化することが
なく、充分な気密性・断熱性を得ることができる。ま
た、この気密性部材の外側に断熱補足材が充填してある
場合には、構造部材と壁パネルとの気密性を一層向上す
ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の技術分野】
本考案は木造軸組工法の断熱壁のパネル化工法を図るとともに、高気密・高断 熱に維持できる壁構造に関するものである。
【0002】
【考案の技術的背景】
木造建築物などでは、建物内部の気密性・断熱性を高めるため、発泡樹脂など からなる断熱材が使用されることが多くなっている。
【0003】 一方、木造建築物の施工作業の簡略化を図るとの観点から、板状部材、間柱、 断熱材などを一体化してなる壁パネルが開発され実用化されている。すなわち、 従来のように、通し柱、管柱などに筋かいを差し渡し、断熱材を充填するといっ た作業を不要にし、この壁パネルを設置するだけでよく、施工作業性を著しく簡 易にしている。これにより、工期の短縮が図れると共に、壁パネルの一貫生産に よりコスト低減を図れるといった利点がある。
【0004】 このような壁パネルは、一般に、板状部材と、この板状部材の内側に取付けら れた間柱と、この板状部材の外側に取付けられた発泡ポリウレタン等の断熱材と からなっている。
【0005】 ところで、このような壁パネルを外壁として取り付ける場合には、2本の柱間 に2つのパネルが設置される。その際、パネルとパネルとは、これらの端部に配 設されたパネル側の間柱が突き合わされて配置される。また、各パネルの外方側 は通し柱、管柱などに取付けられる。
【0006】 しかしながら、このような壁構造によれば、筋かいなどの構造部材を省くこと ができるといった利点があるものの、以下のような問題がある。 すなわち、壁パネルを柱などの構造部材に取り付けるに際しては、各板状部材 の端部を釘などにより柱に固定している。そのため、この板状部材の端部、即ち 、柱に当たる部位とパネル同士が当たる部位には、壁パネルの断熱材が配設され ていない。したがって、これらの部位では、気密性・断熱性が充分に得られない という問題がある。さらに、板状部材同士が密に当接しないと、この部分に間隙 が生じ、気密性・断熱性が低下する。このような問題は、板状部材、間柱などが 経時的に劣化し、曲がること、痩せること、縮むことなどの変形が生じた場合に 、一層顕著である。
【0007】 このような理由により、従来、壁パネルの突き合わせ部、柱への取付部での気 密性は十分でなく、特に、壁パネルの突き合わせ部を介して室外部から空気が侵 入するといった問題があった。また、このように板状部材と板状部材との突き合 わせ部に間隙が生じていると、この部分から断熱性能が劣化し、ひいては居住空 間内の冷暖房効果を損なうといった問題があった。
【0008】
【考案の目的】
本考案は上記実情に鑑み、壁パネル間の気密・断熱性を良好に維持することの でき、ひいては屋内を高気密・高断熱にでき、更には、取付け作業性も良好な壁 構造を提供することを目的としている。
【0009】
【考案の概要】
上記目的を達成するための本考案は、 板状部材と、この板状部材の少なくとも外側に取付けられた外側断熱材と、こ の板状部材の内側に取り付けられた間柱とからなる複数の壁パネルを備え、1つ の壁パネルの間柱と隣位の壁パネルの間柱とを突き合わせるととともに、壁パネ ルの他端を建屋側の柱、間柱などに支持させる壁構造において、 前記壁パネルの間柱と、これと隣接する壁パネルの間柱とを突き合わせた後、 この突き合わせ部の外側に、これらの間を気密に保持する気密性部材が介装して あることを特徴としている。
【0010】 本考案に係る壁構造では、壁パネルの板状部材同士を突き合わしたままにする のではなく、突き合わした後この外側に気密性部材を介在させているので、パネ ルの板状部材間を気密に保持できる。また、時間の経過とともに水分が蒸発し、 間柱などが痩せたとしても、気密性部材がその部位を塞ぐので、気密性能の低下 は発生しない。
【0011】 したがって、壁パネル間の気密・断熱性は、取付け当初から良好な状態に維持 でき、ひいては屋内を高気密・高断熱に維持できる。
【0012】
【考案の具体的説明】
以下、図面を参照しつつ、本考案の一実施例に係る壁構造について説明する。 図1は本考案に係る壁構造が適用された木造家屋の斜視図である。図2は本考 案の一実施例に係る壁構造を適用した外壁の断面図である。図3は図2の本考案 の要部の拡大断面図である。図4は本実施例に用いる壁パネルの断面図である。
【0013】 本考案に係る壁構造では、矩形に形成された壁パネル1が複数個用意され、こ れらが壁パネルとして使用される。 壁パネル1は、図1、2、4に示したように、柱間での構造部材をなす板状部 材2と、この板状部材2の外側に位置する外側断熱材3と、板状部材2の内側に 取付けられた間柱4、4aとからなっている。なお、一方の間柱4は、板状部材 2の略中央部に配置され、他方の間柱4aは、板状部材2の端部に配置されてい る。
【0014】 板状部材2は、後述するように、柱(通し柱10、管柱11)間での水平力を 受ける構造部材としての働きをする。これにより、筋かいなどを不要にすること ができる。したがって、この板状部材2は、例えば、合板である。
【0015】 外側断熱材3は、発泡ポリスチレン、発泡ポリウレタン、発泡ポリプロピレン などの合成発泡樹脂の断熱材である。その他の所定の断熱性能を有する断熱材と して、例えば無機充填材を含有する塩化ビニル系樹脂又は塩素化塩化ビニル系樹 脂を主成分とする発泡体からなる準不燃性以上の材料で構成される断熱材がある 。この場合には、断熱性能のみならず、耐火性能、軽量性にも優れているといっ た利点がある。さらに、他の断熱材としては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニ ル、フェノール樹脂などから形成された断熱材であってもよい。グラスウールな どの繊維系の断熱材であってもよい。要は、断熱性能を有する合成樹脂であれば よく、材質は何ら限定されない。また、発泡倍率は任意である。この外側断熱材 3は、接着剤、釘、金具などにより板状部材に予め固定してある。
【0016】 このように構成してある壁パネル1は、図1、図2に示すように敷設する。す なわち、図1に示すように、基礎8の上に土台9が設けてあり、この土台9の上 に、通し柱10、管柱11が設けてある。これらの柱10、11に胴差12、桁 13が掛け渡してある。壁パネル1の間柱4を、土台9、胴差12、桁13の間 に嵌め込むと共に、壁パネル1の板状部材2の端部同士を突き合わせ、間柱4、 4を当接させる。次いで、壁パネル1の周辺部をこれら土台9、柱10、11、 胴差12、桁13に釘などで固定する。これにより、壁パネル1の敷設が完了す る。さらに、図2に示すように、断熱パネル1の板状部材2の端部の外側、およ び外側断熱材3の外側に、縦胴縁14を設け、これの外側に外装材15を敷設す る。一方、柱10、11および間柱4、4aの内側には、気密防湿シート16お よび内装材17を敷設する。
【0017】 このように柱間に壁パネル1を設置すると、気密防湿シート16と板状部材2 との間に内側通気層12が形成され、外側断熱材3と外装材15との間に外側通 気層32が形成される。内側通気層12により、冬場などに暖かい空気を通すこ とができ、また、外側通気層32により、夏場などに外部からの冷気などを通す ことが可能になっている。
【0018】 さて、本実施例では、図1、2に示すように、特に図3に拡大して示すように 、隣接する板状部材2、2の突き合わせ部すなわち間柱4、4の突き合わせ部の 外側には、気密性部材30が介在されている。
【0019】 この気密性部材30は板状部材2、2間を気密に保持する作用を有する。この 気密性部材が介在されると、板状部材2、2間が密に当接していなくとも、この 部位に間隙が形成されることはなくパネル間の気密性を保持することができ、ひ いては屋内を高気密・高断熱に保持できる。
【0020】 この気密性部材30は、好適には弾力性および接着力を持ったシーリングテー プである。この一例としては、独立気泡よりなる軟質塩ビ発泡体を基材とし、片 面に粘着剤と剥離紙とがついたテープであり、具体的には、鐘淵化学工業(株) の商品名「バンシール」である。
【0021】 このように弾性力を持ったシーリングテープを介在させれば、板状部材2、間 柱4などが痩せた場合であってもシールの弾性力によりこれらの痩せに追随する ことが可能である。
【0022】 したがって、本実施例によれば、パネルの設置時に板状部材2、2間に間隙が 生じていたとしても、また後に間柱4、4などの痩せでこの部分に間隙が生じた としても、これらの間隙は気密性部材30が介在されることにより、露呈するこ とはない。
【0023】 更に、本実施例では、気密性部材30を貼着した二つの板状部材2、2の突き 合わせ部に、硬質の発泡樹脂からなる長尺物の断熱補足材20が装填されている 。この断熱補足材20の外側に上述した縦胴縁14が間柱4、4に釘により固定 されている。
【0024】 上述したように、この断熱補足材20は、硬質の発泡樹脂から形成してある。 これは、一つには、気密性・断熱性を確保する必要があること、もう一つには、 縦胴縁14を釘により間柱4に取り付ける必要があることであり、若し軟質の発 泡樹脂から形成してあると、断熱補足材20が潰されるということが起こるから である。この断熱補足材20を形成する硬質の発泡樹脂としては、例えば、発泡 ポリスチレン、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレンなど を例示することができる。また、発泡ポリスチレンの場合の発泡倍率は任意であ る。
【0025】 また、この断熱補足材20は、断面長方形で一定断面に形成してあり、図1に 示すように、長尺物に形成してある。作業効率の点からは、1つのものから形成 してあることが好ましいが、複数のものからなってもよい。
【0026】 従来、板状部材2の端部同士間に、充分な気密性・断熱性を得ることができな かった場合に比べれば、本実施例では、このように、気密性部材30、断熱補足 材20を設けているため、パネル同士の突き合わせ箇所で、気密性・断熱性が劣 化することがなく、充分な気密性・断熱性を得ることができる。さらに、断熱補 足材20が硬質の発泡樹脂から形成してあるため、断熱補足材20の外側に縦胴 縁14を釘付けすることができ、構造上の点からも問題がないという利点もある 。
【0027】 さらに、断熱補足材20は、図5に示すように構成してあっても良い。すなわ ち、断熱補足材20の両端部の上下面に、長手方向に延びるスリット22が形成 してあってもよい。スリット22は、好適には図5に示すように、上下交互に形 成してあることが好ましい。スリット22の幅は、0.5mm〜1.5mm程度が好 適である。このようにスリット22が設けてあるため、図5に矢印Aで示すよう に、断熱補足材20が硬質の発泡樹脂であったとしても、断熱補足材20を縮め て、図3に示すように外側断熱材3のの端部の間に容易に挿入することができる 。
【0028】 また、挿入後は、断熱補足材20が膨張して外側断熱材3の端部を押圧するた め、気密性・断熱性を一層向上することができる。このようなスリットが形成し てある断熱補足材20としては、例えば、商品名カネライトフォーム・インサー (鐘淵化学工業株式会社)を挙げることができる。
【0029】 以上、本考案の一実施例について説明したが、本考案は実施例に限定されず本 考案の技術的思想に基づき種々の変形が可能である。 例えば、以上の実施例では、板状部材2の外側に、外側断熱材3が設けてあっ たが、図6、図7に示すように、板状部材2の内側にも、外側断熱材3と同じ材 質から形成してある内側断熱材5が設けてあってもよい。この場合には、内側断 熱材5は断熱補強の役割を果たし、これにより、板状部材2の廻りの断熱性能が 一段と向上し、高温多湿である室内側の湿気が板状部材2に至って結露するとい う事態がより一層防止されることになる。
【0030】 また、以上の実施例では、断熱補足材20を充填したが、この断熱補足体を省 くことも可能である。 また、以上の実施例では特に説明していないが、壁パネル1と柱10、管柱1 1との取り合いにおいても、気密性部材30および断熱補足材20を介在させて も良い。
【0031】
【考案の効果】
以上、説明したように、本考案では、壁パネルの間柱と、これに隣接する間柱 とを突き合わせた後、この突き合わせ部の外側に気密性部材を介装している。そ のため、これらの板状部材の突き合わせ部で、気密性・断熱性が劣化することが なく、充分な気密性・断熱性を得ることができる。
【0032】 また、この気密性部材の外側に断熱補足材を充填すれば、構造部材と壁パネル との気密性を一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る壁構造を適用した戸建
住宅の斜視図である。
【図2】本考案の一実施例に係る壁構造を適用した壁パ
ネル突き合わせ部の断面図である。
【図3】本考案の要部の拡大断面図である。
【図4】本考案の一実施例に用いる壁パネルの断面図で
ある。
【図5】本考案の一実施例に係る断熱補足材の斜視図で
ある。
【図6】本考案の一実施例に用いる壁パネルの第1の変
形例に係る断面図である。
【図7】本考案の一実施例に用いる壁パネルの変形例に
よる壁パネルを用いた場合の要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1…壁パネル 2…板状部材 3、5…断熱材 4、4a…間柱 20…断熱補足体 30…気密性部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状部材と、この板状部材の少なくとも外
    側に取付けられた外側断熱材と、この板状部材の内側に
    取り付けられた間柱とからなる複数の壁パネルを備え、
    1つの壁パネルの間柱と隣位の壁パネルの間柱とを突き
    合わせるととともに、壁パネルの他端を建屋側の柱、間
    柱などに支持させる壁構造において、 前記壁パネルの間柱と、これと隣接する壁パネルの間柱
    とを突き合わせた後、この突き合わせ部の外側に、これ
    らの間を気密に保持する気密性部材が介装してあること
    を特徴とする壁構造。
  2. 【請求項2】前記板状部材の外側であって、2つの壁パ
    ネルの2つの外側断熱材の端部との間に、硬質の発泡樹
    脂からなる断熱補足材を充填してなることを特徴とする
    請求項1に記載の壁構造。
JP4237392U 1992-06-19 1992-06-19 壁構造 Pending JPH064212U (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS497923U (ja) * 1972-04-21 1974-01-23
JP2002106082A (ja) * 2000-09-28 2002-04-10 Fukuchi Kenso:Kk 断熱パネル及び外張断熱構造
JP2005248567A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Life Home:Kk 耐震性、断熱性及び気密性に優れた木造建築物の壁構造及びそれに用いる複合パネル
JP2010255357A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Yuka Sansho Kenzai Kk 二重断熱パネル
JP2016125204A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 株式会社プレスボード 外張断熱用パネルユニットおよび外張断熱工法

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