JP2559147B2 - 高通気性住宅 - Google Patents

高通気性住宅

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JP2559147B2 JP31949189A JP31949189A JP2559147B2 JP 2559147 B2 JP2559147 B2 JP 2559147B2 JP 31949189 A JP31949189 A JP 31949189A JP 31949189 A JP31949189 A JP 31949189A JP 2559147 B2 JP2559147 B2 JP 2559147B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、洋風住宅,和風住宅の床下と外気との間に
通気性を持たせた高通気性住宅に関する。
「従来の技術」 近年、木造住宅においては、法規制、デザインの洋風
化等により、外壁をモルタル塗り仕上げとし、内壁を石
膏ボード下地ビニルクロス貼りとして、柱,間柱,等の
構造材を壁の中に包み込んでしまう施工がなされ、な
お、壁,床,天井には断熱材を充填することが一般的に
なっている。
これらのことは、耐震性,耐火性,断熱性,インテリ
ア性を向上させる結果となっている。
「発明が解決しようとする課題」 ところが、従来の以上のような住宅においては、建物
の高気密化,冬季の暖房等により建物の骨組内部,室内
に次のような問題が生じている。
即ち、基礎,土台,床,壁構造が気密化されているた
め、床下に多量の湿気がある場合その湿気の外部への放
出が困難で、そのまま放置しておくと、外気温度の低下
によって床が床下の湿気を多量に吸収し、このため床に
蟻害,黴,腐敗等を発生させ、これらが建物の耐久性の
低下、ダニの発生を招くという問題があった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、構造が
簡単で施工が容易であり、床下の通気性に優れた耐久性
を有する高通気性住宅を提供することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 本発明は、前記目的を達成させるために次のような構
成としている。即ち、内壁と該内壁に設けられた外装材
との間に形成された通気層を外気に連通させた住宅であ
って、土台上に略直立状に設けられた内壁の下端に、前
記土台上面との間に空間を形成して前記内壁の内外側を
連通する凹部を形成し、複数の根太間に床ボードを嵌合
させてなる床の際根太の前記土台と平行な側面と該際根
太の側面と対向する前記内壁内面との間に胴縁を設けて
前記内壁内面に際根太を連結し、前記土台上面と際根太
下面との間に、前記床の下方部と前記通気層との空気を
流通させる空間を設けている。
「作用」 前記構成によれば、内壁と外装材との間に設けられた
通気層に外気が流入し、この外気は、内壁下端と土台上
面との間に形成された空間を通り、土台,際根太間の胴
縁下方の空間を通り床下へ流通する。
以上により、 1)壁内及び床下と外気との通気が図られ、壁,床が乾
燥し、床に蟻,ダニ害,黴,腐敗等が発生するのを防止
し、床の耐久性を向上させ、ひいては住宅の耐久性を向
上させる。
2)床ボードは適当な寸法にカットして所定箇所に嵌め
込むだけてよいので施工が簡単となり、気密性を有し、
透湿抵抗が高いので防湿性に優れ、防湿シートの使用を
省略することができる。
3)床に、気密的に床ボードが設けられているので、床
からの熱の放出が大幅に減少し、床の表面温度を高く保
つ。
「実施例」 以下、本発明の実施例を第1図ないし第58図に基づい
て説明する。
住宅には洋風住宅と和風住宅とがあり、洋風住宅にお
いては内壁から柱,間柱が突出せず、これらが内装材,
外装材により包み込まれており、和風住宅においては内
壁面から柱が突出する特徴有している。
第1図は洋風住宅の一部の断面図であり、この洋風住
宅1は布基礎2、土台3、根太(第2図に示す)4,床ボ
ード5bからなる床5、柱6、間柱7、柱6,間柱7,外壁
(外装材)8e,壁ボード8b,内装材8cからなる壁8、開口
部9、屋根10等から概ね構成されている。
本発明においては、床下と壁8との間、壁8の中、壁
8と開口部(第46図,第47図に示す)9との間、壁8と
屋根10との間、小屋裏144が通気可能とされている。
(A)洋風住宅 まず、洋風住宅において、床下と壁8との間の通気を
図る構造について説明する。
洋風住宅における土台3と床5,壁8との通気を考慮し
た組立構造には以下に述べる土台と根太とが平行、根
太掛けなし、土台と根太とが直交、根太掛け有り、
土台と根太が直交、根太掛けなし、の3種類がある。こ
れらに付いて順に説明する。なお、及びの構造につ
いては、本発明の実施例ではないが、参考例として記述
する。
土台と根太とが平行、根太掛けなし(第2図参照)。
特徴 a.内壁の壁ボード8bの内面から柱6,間柱7が突出してい
ない。
b.根太掛け11がない。
c.土台3と根太4が平行である。
d.土台3の上に柱6,間柱7,壁ボード8bが載っている。
第2図及び第3図中2は布基礎であり、この布基礎2
は住宅の外周に連続して設けられその所定箇所には通風
窓があけられている。布基礎2の上面には土台受け12が
設けられている。この土台受け12上に布基礎2に沿って
土台3が設けられている。土台3の上には柱6と間柱7
とが所定の間隔をおいて直立状に設けられている。柱6
と間柱7との間には壁ボード8bが直立状に嵌め込まれて
いる。
土台3,柱6,間柱7,壁ボード8bの各内面は面一とされ、
壁ボード8bの内面(洋間側面)から柱6,間柱7が突出し
ないようになされている。
床5は、根太4,床ボード5b,床板5aからなり、床ボー
ド5bは、土台3と平行に所定の間隔をおいて設けられた
複数の根太4の間に嵌め込まれており、根太4及び根太
4間の床ボード5bの長さ方向の両端部は第16図に示すよ
うに根太掛け11に、あるいは第20図に示すように土台3
に載せられているが、これらについては,において
後述する。
複数の根太4のうちの土台3に最も近い際根太4Aは、
土台3に平行に設けられ、この土台3に固定された断面
長方形の胴縁13に、土台3の上面と際根太4Aの下面が同
一高さとなるように密着固定されている。胴縁13の第2
図及び第3図における上下方向の長さ(胴縁13の長方形
断面の長辺の長さ)は際根太4Aの上下方向の長さより小
とされており、これにより胴縁13の下方には第3図に示
す空間14が形成されている。
前記床ボード5bは、第4図ないし第8図に示すような
断熱性,気密性を有するポリスチレンからなる長方形の
ボードで、その長さ方向の一端には凹部状の切欠部15が
形成され、他端に突出部16が形成されている。
また、床ボード5bの長さ方向の他端には床ボード5bの
厚さ方向の一方側に位置して長方形の凹部17が形成され
ている。
また、床ボード5bの厚さ方向の一方側(表側)には、
この床ボード5bの長さ方向に延びかつ床ボード5bの幅方
向に所定の間隔をおいて溝18,18:溝19,19が形成されて
いる。溝18と溝19とは同一直線上に位置して形成されて
いる。
また、床ボード5bの厚さ方向の他方側(裏側)には床
ボード5bの幅方向の一端側に位置して床ボード5bの長さ
方向に延びる溝20が形成されている。
床ボード5bの裏側には、床ボード5bの幅方向の略中間
部に位置して長方形の凹部21,22,23が形成されている。
なお、床ボード5bの裏側には凹部21,22,23を取り巻く
ように多数の円板状の突起24が設けられている。
また、床ボード5bの幅方向の両端はテーパ面25,26に
形成されており、床ボード5bの表側面には床ボード5bの
幅方向の両端側に位置してテーパ面27,28が形成されて
いる。
床ボード5bは、第10に示すように根太4,4間に嵌め込
まれるが、このとき、根太4のピッチの誤差等により、
床ボード5bの圧縮量が小さい時には第11図に示すZ字形
のフック29または根太に打ち込まれた釘(図示せず)を
根太4,床ボード5b間に介在させてこれらフック29または
釘により根太4,4間に床ボード5bを確実に支持するよう
になされている。
なお、床ボード5bの長さ方向の中間部は、切欠部15に
他の床ボード5bの突出部16を嵌合して連結するようにな
されている。また、根太4間に床ボード5bを嵌め込む場
合には、根太4,4間距離に合わせて床ボード5bの幅方向
の溝20側一端を第3図に示すように適宜切断するように
されている。
前記壁ボード8bは、第12図ないし第14図に示すような
断熱性,気密性を有するポリスチレンからなる長方形の
ボードで、その長さ方向の一端に複数の凸部31,31が、
これら凸部31,31間に凹部32がそれぞれ形成され、他端
に凹部33,33が形成されている。
また、壁ボード8bの厚さ方向の一方側(表側)には、
壁ボード8bの幅方向の一端側に位置して複数V字形の溝
34が他端側に位置して複数の溝35が形成されている。ま
た壁ボード8bの厚さ方向の他方側(裏側)にはこの壁ボ
ード8bの長さ方向に延びる溝36,36が形成されている。
壁ボード8bの幅方向の他端には、第13図に示すように勾
配37,38が形成されている。
柱6,間柱7間に壁ボード8bを嵌め込む場合には、この
壁ボード8bは、第15図に示すように柱6,間柱7間距離に
合わせて壁ボード8bの同図に示す網線表示部39をカット
して嵌め込むようにされている。
この場合、壁ボード8bを同図に示す矢印P方向へ押し
込み過ぎないように、事前にL字形のホルダ40を柱6,間
柱7の所定箇所に釘止めしておき、前記壁ボード8bを嵌
め込んでホルダ40に同図右部に示すように保持させるよ
うにしている。
なお、壁ボード8bの長さ方向の端部は、凹部33に他の
壁ボード8bの凸部31を嵌合して連結されるようになされ
ている。
なお、床ボード5bの上には第1図に示すように床板5a
が張られており、壁ボード8bの内側には同図に示すよう
に壁ボード8bから所定の間隔を開けて内装材8cが張られ
ている。
また、壁ボード8bの外側には、壁ボード8bから所定の
間隔をおいて防風透湿シート8dが内張りされた外装材8e
が装着されている(横張りサイディング)。これによ
り、壁ボード8bと防風透湿シート8dとの間には通気層8f
が形成されている。防風透湿シート8dは、横張りサイデ
ィングの目地から壁8内に雨水が浸入するのを防ぐ役目
を果たす。
また、土台3の外側面と防風透湿シート8dとの間には
第1図,第26図ないし第28図に示す通気胴縁(外気連通
手段)42が設けられている。この通気胴縁42は、コ字形
部の下部よりL字形部が一体的に延出した断面形状とさ
れた長材からなるもので、コ字形部には第26図に示すよ
うに多数の切欠溝(外気連通手段)42aが隣接して形成
され、またL字形部には多数の円孔(外気連通手段)42
bが一列に形成されている。通気胴縁42はコ字形部の端
縁を土台3側に向けL字形部の端縁を外装材8e側に向け
て土台3に固定されている。
以上の構造により、床下の空気は第3図に示す矢印W
のように空間14,凹部32と土台3との間を通り、壁ボー
ド8bの外側に流通可能とされているとともに、通気胴縁
42の切欠溝42a,円孔42bを通り土台3の外側部を通り布
基礎2の外側部へ流通可能とされている。
次に、前記土台3と直交し所定の間隔をおいて設けら
れた複数の根太4及びこれらの根太4間に嵌め込まれた
床ボード5bの長さ方向の両端部と、土台3との組立構造
について説明する。これには前記ととの2種類があ
る。
次にについて説明する。
土台3と根太4とが直交し、根太掛け11が有る。(第
16図参照) 特徴 a.内壁の壁ボード8bの内面から柱6,間柱7が突出してい
ない。
b.土台3と根太4が直交している。
c.根太掛け11がある。
d.土台3の上に柱6,間柱7,壁ボード8bが載り、根太掛け
11の上に根太4,床ボード5bが載っている。
第16図ないし第19図中2は布基礎であり、この布基礎
2の上面には土台受け12が設けられている。この土台受
け12上に布基礎2に沿って土台3が設けられている。土
台3の上には柱6と間柱7とが所定の間隔をおいて直立
状に設けられている。柱6と間柱7との間には壁ボード
8bが直立状に嵌め込まれている。土台3,柱6,間柱7,壁ボ
ード8bの各内面は面一とされて、壁ボード8bの内面(洋
間側面)から柱6,間柱7が突出しないようになされてい
る。
土台3の内側面にはこの土台3と平行に設けられた根
太掛け11が、上面を土台3の上面と面一とされて固定さ
れている。根太掛け11の内側には、根太掛け11と平行に
離間して設けられた大引き41がその上面を根太掛け11の
上面と同一高さとされて設けられている。
第16図に示す土台3,根太掛け11,大引き41の各両端
は、第16図に示す土台3と直交して設けられた土台3に
固定されている。
根太掛け11の上には所定の間隔をおいて平行に設けら
れた多数の根太4の端部が載せられている。多数の根太
4間には前述のように床ボード5bが嵌め込まれている。
これら床ボード5bの長さ方向の両端面及び多数の根太4
の両端面は土台3の内側面と同一平面上に位置するよう
に揃えられている。根太掛け11には床ボード5bの長さ方
向の適宜箇所、例えば第17図に示す網線部分5dをカット
して、床ボード5bのカット側部を載せ、根太掛け11上に
床ボード5bの凹部21あるいは凹部22あるいは凹部23が位
置するようになされている。
なお、床ボード5bの上には第1図に示すように床板5a
が張られており、壁ボード8bの内側には同図に示すよう
に壁ボード8bから所定の間隔をあけて内装材8cが張られ
ている。また、壁ボード8bの外側には壁ボード8bから所
定の間隔をあけて防風透湿シート8d,外装材8eが張られ
ている(横張りサイディング)。これにより壁ボード8b
と防風透湿8シート8dとの間には通気層8fが形成されて
いる。
以上の構造により、床下の空気は第18図に示す矢印V
のように根太掛け11の上面と床ボード5bの下面の凹部21
あるいは凹部22あるいは凹部23との間及び土台3の上面
と壁ボード8bの凹部32との間を通り、壁ボード8bの外側
に流通可能とされているとともに、通気胴縁42の切欠溝
42a,円孔42bを通り土台3の外側から布基礎2の外側へ
流通可能とされている。
次に、前記の構造について説明する。
土台3と根太4とが直交し、根太掛け11なし(第20図
参照)。
特徴 a.内壁の壁ボード8bの内面から柱6,間柱7が突出してい
ない。
b.土台3と根太4が直交している c.根太掛け11がない。
d.土台3の上に柱6,間柱7,根太4,床ボード5bが載り、根
太4及び床ボード5bの上に壁ボード8bが載せられてい
る。
第20図及び第24図中2は布基礎であり、この布基礎2
の上面には土台受け12が設けられている。この土台受け
12上に布基礎2に沿って土台3が設けられている。土台
3の上には柱6と間柱7とが所定の間隔をおいて直立状
に設けられている。また、土台3の上には多数の根太4
が土台3と直交させられた状態で土台3の長さ方向に所
定の間隔をおいて載せられて固定されている。多数の根
太4,4間には、前述のようにそれぞれの床ボード5bが嵌
め込まれている。
この場合、床ボード5bの柱6あるいは間柱7との突き
当たり部分(第20図イ円部内にしめされている部分)は
第23図あるいは第25図に示すように、柱6あるいは間柱
7の外形に合わせてコ字形に切欠かれ、柱6あるいは間
柱7に嵌合されている。また、床ボード5bの土台3に載
る部分は、土台3の上面と床ボード5bの下面との間に空
間ができるように床ボード5bの長さ方向の第21図に示さ
れた網線部分5eをカットして、土台3上に床ボード5bの
凹部21あるいは凹部22あるいは凹部23が位置するように
なされている。
そして、柱6,間柱7間には壁ボード8bが下端を根太4
あるいは床ボード5bの上に載せられ直立状態とされて前
述のように嵌め込まれている。
この場合、根太4,床ボード5bに接触する壁ボード8bの
下端は、凹凸なきよう第22図に示す凸部31がカットされ
ている。
土台3,柱6,間柱7,壁ボード8bの各内面は同一垂直面上
に位置するようになされ、壁ボード8bの内面(洋間側
面)から柱6,間柱7が突出しないようになされている。
なお、床ボード5bの上には第1図に示すように床板5a
が張られており、壁ボード8bの内側には同図に示すよう
に壁ボード8bから所定の間隔をあけて内装材8cが張られ
ている。また、壁ボード8bの外側には壁ボード8bから所
定の間隔をあけて防風透湿シート8d,外装材8eが張られ
ている(横張りサイディング)。これにより壁ボード8b
と防風透湿シート8dとの間には通気層8fが形成されてい
る。
以上の構造により、床下の空気は第24図に示す矢印U
のように土台3の上面と床ボード5bの下面の凹部21ある
いは凹部22あるいは凹部23との間を通り、壁ボード8bの
外側に流通可能とされているとともに、通気胴縁42の切
欠溝42a,円孔42bを通り土台3の外側から布基礎2の外
側へ流通可能とされている。
(B)和風住宅 次に、和風住宅において、床下と壁との間の通気を図
る構造について説明する。
第29図は和風住宅50の一部の断面図であり、この和風
住宅50は布基礎2、土台3、根太4,床ボード5bからなる
床5、柱6、間柱7、柱6,間柱7,外壁(外装材)8g,壁
ボード8b内装材8cからなる壁8、開口部9、屋根132等
から概ね構成されている。
和風住宅50は、床下と壁8との間、壁8の中、壁8と
開口部9との間、壁8と屋根132との間、小屋裏144が通
気可能とされている。
和風住宅における土台3と床5及び壁8との間の通気
を考慮した組立構造には以下に述べる#土台と根太と
が平行、根太掛けなし、#土台と根太とが直交し、根
太掛け有り、#土台と根太とが直交し、根太掛けな
し、の3種類がある。これらについて順に説明する。な
お、#及び#の構造については、本発明の実施例で
はないが、参考例として記述する。
#土台3と根太4とが平行、根太掛け11なし(第30図
参照)。
特徴 a.内壁の壁ボード8bの内面から柱6,間柱7が突出してい
る。
b.根太掛け11がない。
c.土台3と根太4が平行である。
d.土台3の上に柱6,間柱7が載り、土台3上にスペーサ
51を介して壁ボード8bが載っている。
第30図及び第32図中は布基礎であり、この布基礎2の
上面には土台受け12が設けられている。この土台受け12
上に布基礎2に沿って土台3が設けられている。土台3
の上には柱6と間柱7とが所定の間隔をおいて直立状に
設けられている。柱6と間柱7との間にはスペーサ51が
固定して設けられている。
和風住宅においても前記洋風住宅と同一の床ボード
(第4図ないし第9図参照)5b,壁ボード(第12図ない
し第15図参照)8bが用いられる。
スペーサ51は、壁ボード8bを第31図に示すカット線
イ,ロ,ハ,ニ……よりカットして得られたもので、そ
の幅は土台3の上面幅寸法と同一とされている。このス
ペーサ51は凹部36を土台3側に位置させて柱6,間柱7間
に嵌め込まれ土台3に固定されている。
スペーサ51の上には、壁ボード8bがその下端を載せら
れ、柱6,間柱7間に壁ボード8bが直立状態に嵌め込まれ
ている。この場合、スペーサ51に接触する壁ボード8bの
下端は、凹凸なきよう凸部31がカットされている。
土台3,柱6,間柱7,壁ボード8bの各外面は同一垂直面上
に位置するようになされ、壁ボード8bの内面(和室側
面)から柱6,間柱7が突出するようになされている。
なお、前記以外の箇所は、前記洋風住宅のと同様で
あるので、同一部分には同一符号を付してその説明を省
略する。
なお、床ボード5bの上には第29図に示すように床板5a
が張られ、床板5aの上には畳5cが敷かれており、壁ボー
ド8bの内側には第1図に示すように壁ボード8bから所定
の間隔をあけて内装材8cが張られている。また、壁ボー
ド8bの外側には壁ボード8bから所定の間隔をあけて防風
透湿シート8d,外装材8gが張られている(縦張りサイデ
ィング)。これにより壁ボード8bと防風透湿シート8dと
の間には通気層8fが形成されている。
以上の構造により、床下の空気は第32図に示す矢印X
のように空間14,スペーサ51の凹部36と土台3の上面と
の間を通り、壁ボード8bの外側に流通可能とされている
とともに、通気胴縁42の切欠溝42a,円孔42bを通り土台
3の外側から布基礎2の外側へ流通可能とされている。
次に、前記土台3と直交させられ所定の間隔をおいて
設けられた複数の根太4及びこれらの根太4間に嵌め込
まれた床ボード5bの長さ方向の両端部と土台3及び壁ボ
ード8bとの組立構造について説明する。これには前記#
と#との2種類がある。
次に#について第33図ないし第35図に基づいて説明
する。
#土台3と根太4とが直交し、根太掛け11有り(第33
図参照)。
特徴 a.内壁の壁ボード8bの内面から柱6,間柱7が突出してい
る。
b.土台3と根太4が直交している。
c.根太掛け11がある。
d.土台3の上に柱6,間柱7が載り、土台3上にスペーサ
51を介して壁ボード8bが直立状に載り、土台3と平行に
設けられた根太掛け11の上に根太4,床ボード5bが載って
いる。
土台3の上には柱6と間柱7とが所定の間隔をおいて
直立状に設けられている。柱6と間柱7との間にはスペ
ーサ51が載せられ土台3に固定されている。スペーサ51
は前記#で用いられたスペーサ51と同様のものであ
る。
壁ボード8bはその下端をスペーサ51上に載せられ、柱
6,間柱7間に壁ボード8bが直立状態に嵌め込まれてい
る。この場合、スペーサ51に接触する壁ボード8bの下端
は、凹凸なきよう凸部31がカットされている。土台3,柱
6,間柱7,壁ボード8bの各外面は同一垂直面上に位置する
ようになされ、壁ボード8bの内面(和室側面)から柱6,
間柱7が突出するようになされている。
なお、前記以外の箇所は、前記洋風住宅のと同様で
あるので、同一部分には同一符号を付してその説明を省
略する。
なお、床ボード5bには第29図に示すように床板5aが張
られ、床板5aの上には畳5cが敷かれており、壁ボード8b
の内側には同図に示すように壁ボード8bから所定の間隔
をあけて内装材8cが張られている。また、壁ボード8bの
外側には壁ボード8bから所定の間隔をあけて防風透湿シ
ート8d,外装材8gが張られている(縦張りサイディン
グ)。これにより壁ボード8bと防風透湿シート8dとの間
には通気層8fが形成されている。
以上の構造により、床下の空気は第34図に示す矢印Y
のように根太掛け11の上面と床ボード5bの下面の凹部21
あるいは凹部22あるいは凹部23との間及び土台3とスペ
ーサ51の凹部36との間を通り、壁ボード8bの外側に流通
可能とされているとともに、通気胴縁42の切欠溝42a,円
孔42bを通り土台3の外側から布基礎2の外側へ流通可
能とされている。
次に、前記#の構造について説明する。
#土台3と根太4とが直交し、根太掛け11なし(第36
図参照)。
特徴 a.内壁の壁ボード8bの内面から柱6,間柱7が突出してい
る。
b.土台3と根太4が直交している。
c.根太掛け11がない。
d.土台3の上に柱6,間柱7,根太4,床ボード5b,根太4及
び床ボード5b端部の外側に位置して壁ボード8bが載って
いる。
土台3の上には柱6と間柱7とが所定の間隔をおいて
直立状に設けられている。また、土台3の上には多数の
根太4が土台3と直交させられた状態で土台3の長さ方
向に所定の間隔をおいて載せられて固定されている。多
数の根太4,4間には、前述のようにそれぞれ床ボード5b
が嵌め込まれている。
そして、柱6,間柱7間には壁ボード8bが嵌め込まれて
いる。根太4,床ボード5bは土台3の幅方向の略半分部分
に載せられ、これら根太4,床ボード5bの端部に突き合わ
せられて壁ボード8bが土台3上に設けられている。
土台3,柱6,間柱7,壁ボード8bの各外面は同一垂直面上
に位置するようになされ、壁ボード8bの内面(和室側
面)から柱6,間柱7が突出するようになされている。
なお、前記以外の箇所は、前記洋風住宅のと同様で
あるので、同一部分には同一符号を付してその説明を省
略する。
なお、床ボード5bの上には第29図に示すように床板5a
が張られ、床板5aの上には畳5cが敷かれており、壁ボー
ド8bの内側には同図に示すように壁ボード8bから所定の
間隔をあけて内装材8cが張られている。また、壁ボード
8bの外側には壁ボード8bから所定の間隔をあけて防風透
湿シート8d,外装材8gが張られている(縦張りサイディ
ング)。これにより壁ボード8bと防風透湿シート8dとの
間には通気層8fが形成されている。
以上の構造により、床下の空気は第37図に示す矢印Z
のように土台3の上面と床ボード5bの下面の凹部21ある
いは凹部22あるいは凹部23との間,土台3の上面と壁ボ
ード8bの下端の凹部32との間を通り、壁ボード8bの外側
に流通可能とされているとともに、通気胴縁42の切欠溝
42a,円孔42bを通り土台3の外側から布基礎2の外側へ
流通可能とされている。
次に、二階建て住宅における一階の天井部について説
明する。
洋風住宅においては、第1図,第42図に示すように、
内装材8cの上に位置させて柱6に支持枠61を組付け、こ
の支持枠61の下面に天井板62が張り付けられている。
和風住宅においては、第29図,第45図に示すように、
内装材8cの上に位置させて柱6に支持部材64を組付け、
この支持部材64の上に支持枠65が固定され、この支持枠
65の下面に天井板66が張り付けられている。
次に、二階建て洋風住宅における二階の床70下近傍に
位置する壁8部分の通気を考慮した構造について説明す
る。
洋風住宅においては、第1図,第42図に示すように、
柱6に胴差71を組付け、胴差71に支持枠72を組付け、こ
の支持枠72の上に床板73が張り付けられている。
胴差71の外装材8e側面には、通気胴縁74が取り付けら
れている。この通気胴縁74は、第39図ないし第41図に示
すようにコ字形部材の対向壁に多数の切欠溝75が隣接し
て設けられたものである。
通気胴縁74は、前記対向壁の端部を胴差71に向けてこ
の胴差71に取り付けられており、通気胴縁74の外側に防
風透湿シート8dを介して外装材8eが設けられている。
従って、壁ボード8b,防風透湿シート8d間の通気層8f
内の通気は通気胴縁74の切欠溝75を流通する。
なお、壁8内に配管76を埋設する必要がある場合に
は、第43図に示すように、柱6,間柱7間に壁ボード8bを
嵌め込む場合、予め柱6,間柱7にそれぞれ前記ホルダ4
0,40を、それらのフックのない方の端部が柱6,間柱7の
外側面と略一致するように取り付け、洋間側から外装材
8e側へ向けて壁ボード8bを押し込み、壁ボード8bの外側
面を柱6及び間柱7の外側面(柱6,間柱7の外装材8eの
側面)と面一とし、壁ボード8bの内側に配管76を配管す
るようになされている。
次に、二階建て和風住宅における二階の床80下近傍に
位置する壁8部分の通気を考慮した構造について説明す
る。
和風住宅においては、 第29図及び第45図に示すように、柱6に胴差81が組付
けられ、柱6に梁82が組付けられ、梁82の上に床板83が
張設され、床板83の上に畳84が敷かれている。
胴差81の外装材8g側面には、2つの通気胴縁74,74が
隣接して取り付けられている。通気胴縁74,74は、前記
対向壁の端部を胴差81に向けてこの胴差81に取り付けら
れており、通気胴縁74の外側に防風透湿シート8dを介し
て外装材8gが設けられている。
従って、壁ボード8b,防風透湿シート8d間の通気層8f
内の通気は通気胴縁74の切欠溝75を流通するようになさ
れている。
次に、開口(例えば窓)部9について説明する。開口
部9は洋風住宅、和風住宅ともほぼ同様であるので、共
通説明する。
第46図中、6,6は柱、7,7は壁8部において上下方向の
中間が切り取られた間柱であり、これら柱6,6:間柱7,7
の上下方向の中間に、前記胴差81の横に取り付けた通気
胴縁74と同一の通気胴縁74,74が上下平行に離間して設
けられ、これら通気胴縁74,74間に開口枠92が嵌合され
かつ固定されている。
開口枠92内に引き違い戸が設けられたものにおいて
は、第47図に示すように、内側にレール溝が形成された
上枠93と、この上枠93の洋間あるいは和室側に組み付け
られた額縁94と、上枠93の外側に組み付けられた額縁95
と、上枠93の下方に設けられた敷居99とが前記開口枠92
内に嵌め込まれて固定されており、上枠93,敷居99に、
引違い戸96が嵌合される。
97,98は胴縁(スペーサ)であり、額縁94には内装材8
cが嵌め込まれており、額縁95には外装材8gが嵌合され
ている。
以上の開口部9の構成により、壁8の通気層8f内の通
気は、開口部9の通気胴縁74,74の各切欠溝75を通り、
開口部9周囲を迂回して柱6,間柱7間を上下に流通し得
るようになっている。
次に、洋風住宅において、屋根の垂木間通気,軒下通
気,軒先通気構造について説明する。
第48図は洋風住宅1の屋根部の断面図であり、柱6の
最上部には桁101が架け渡されている。
桁101の上には屋根10が設けられている。屋根10の軒1
03には、桁101の外側に間隔をおいてもや104が設けられ
ている。各もや104の下には各もや104との間に空間105
をあけて軒天材106が張られている。
桁101の外側面下部には前記胴差71に取り付けた通気
胴縁74と同様にこの通気胴縁74と同一の通気胴縁74が取
り付けられている。この通気胴縁74の外面には壁8の外
装材8eの上端が固定されてこの外装材8eの上端に前記軒
天材106の一端下面が固定されている。
もや104の上にはこのもや104と直交する多数の垂木10
7が設けられ、多数の垂木107間には屋根ボード108が嵌
め込まれている。
屋根ボード108は、第50図ないし第53図に示すような
断熱性,気密性を有するポリスチレンからなる略長方形
のボードで、その長さ方向の両端にはそれぞれ勾配面を
有する突起109,110が形成されており、上面には長方形
の凹部111が形成され、幅方向の両端近傍には溝112,112
が形成されている。
垂木107の上には野地板113が張られ、野地板113の上
には多数の瓦ざん114が間隔をあけて取り付けられ、こ
れら瓦ざん114に引っ掛けられて野地板113の上に瓦115
が載せられている。
なお、軒先には鼻かくし116がもや104に取り付けられ
て設けられており、この鼻かくし116の下端と前記軒天
材106の先端との間には、多数のパンチング穴があけら
れた軒先換気板(外気連通手段)117が取り付けられて
いる。
従って、壁8に形成された通気層8f内の空気は通気胴
縁74の切欠溝75、もや104と軒天材106との間の空間10
5、軒先換気板117のパンチング穴を通り外気と連通され
ている。
なお、垂木107,107間に屋根ボード108を確実に保持す
るために、垂木107,野地板113,屋根ボード108間に第54
図ないし第56図に示す屋根ボード受け118が設けられて
いる。屋根ボード受け118は、略Z字形に形成されてお
り、その一端に設けられた角部118aを第57図に示すよう
に垂木107に食い込ませ、他端に形成されたフック部18b
を屋根ボード108に食い込ませることにより、垂木107,1
07間に屋根ボード108を確実に保持するようになされて
いる。
一方、桁101の下方には、梁120が設けられており、梁
120の下面には天井板121が張られている。天井板121の
上には、断熱性,気密性を有するポリスチレンからなる
天井ボード122が設けられている。天井ボード122の最上
面は、柱6,間柱7間に嵌め込まれた壁ボード8bの最上面
と同一高さとされており、この壁ボード8bの最上面と桁
101との間には空間123が形成されている。
屋根10の最上部には第58図に示すように棟木124が設
けられ、この棟木124の上に垂木107が取り付けられてい
る。
屋根頂部における垂木107,107及び屋根ボード108,108
は適宜カットして隙間ができぬよう突き合わせてられて
固定されている。
次に、和風住宅において、屋根の垂木間通気構造につ
いて説明する。
第49図は和風住宅50の屋根部の断面図であり、柱6の
最上部には桁131が架け渡されている。
桁131の上には屋根132が設けられている。桁131の外
側面には前記胴差71に取り付けた通気胴縁74と同様にこ
の通気胴縁74と同一の通気胴縁74が取り付けられてい
る。この通気胴縁74の外面には支持部材133が取り付け
られて架設されている。支持部材133の上には長材から
なる連結板134が直立状に固定されている。
屋根132の最上部には第58図に示すように棟木124が設
けられ、この棟木124の上に多数の垂木135が取り付けら
れている。垂木135は軒先136方向に延ばされ、前記連結
板134に突き当てられている。多数の垂木135間には、前
記第50図ないし第53図に示す断熱性,気密性を有するポ
リスチレンからなる略長方形の屋根ボード108が嵌め込
まれている。屋根頂部における垂木135,135,屋根ボード
108,108は適宜カットして隙間ができぬよう突き合わせ
てられて固定されている。桁131と屋根ボード108との間
には空間137があけられている。
垂木135の上には野地板138が張られており、この野地
板138は軒先136まで延ばされている。野地板138の上に
は多数の瓦ざん139が間隔をあけて取り付けられ、これ
ら瓦ざん139に引っ掛けられて野地板138の上に瓦140が
載せられている。
一方、桁131の下方には、梁141が設けられており、梁
141の下面には天井板142が張られている。天井板142の
上には、断熱性,気密性を有するポリスチレンからなる
天井ボード143が設けられている。天井ボード143の桁13
1側端部はこの桁131及び前記梁141に突き当てられてい
る。
他方、前記壁ボード8bの上端は桁131の下面に突き当
てられており、壁ボード8bの内側には前記内装材8cが設
けられ、この内装材8cの上端は桁131のやや下方に位置
させられている。また壁ボード8bの外側には前記外装材
8gが設けられ、この外装材8gの上端は前記支持部材133
に突き当てられており、外装材8gの内側には防風透湿シ
ート8dが設けられている。
以上のように、壁8に形成された通気層8f内の空気は
通気胴縁74の切欠溝75、桁131と屋根ボード108及び垂木
135との間の空間137を通り小屋裏144に流通するように
なされている。
なお、垂木135,135間に屋根ボード108を確実に保持す
るために、垂木135,野地板138,屋根ボード108間に第54
図ないし第57図に示す屋根ボード受け118が設けられて
いるのは洋風住宅と同様である。
以上のように構成された高通気性住宅においては、洋
風住宅,和風住宅に共通して次の作用,効果があるの
で、それらについてまとめて説明する。
内壁と外装材との間に設けられた通気胴縁42の通気部
(切欠溝)42aより通気層8fに外気が流入し、この外気
は、土台3と壁8あるいは床5との間に設けられた空間
より床下内に流入する一方、通気層8f内に流入した外気
はこの通気層8f内を上昇し、壁ボード8b,外装材8eある
いは外装材8g間の通気胴縁74部においては該通気胴縁74
の通気部(切欠溝)75を通り上昇し、開口部9において
は開口下部の通気胴縁74の通気部75を通り開口横の通気
層8fを経て上部の通気胴縁74の通気部75を通り上昇し、
通気層8f上部の通気胴縁74の通気部75を通り、小屋裏14
4に設けられた通気空間105または通気空間137に流入
し、通気層8fに連通された外気連通手段(洋風住宅にあ
っては軒先換気板117のパンチ穴及び通気胴縁42の切欠
溝42a、布基礎2の通風窓、和風住宅にあっては通気胴
縁42の切欠溝42a,布基礎2の通風窓)より外気に流出す
る。
なお、洋風住宅においては、小屋裏144の通気空間137
に流入した外気は、前記軒先換気板117のパンチ穴を通
っても外気へ流出する。また、外気は軒先換気板117の
パンチ穴より通気層8f上部の通気胴縁74の切欠溝75を通
り通気層8fへ流入する場合もある。
以上により、 1)床下,壁8内,小屋裏144が通気されるので、上下
の温度差が少なく、壁8部の表面温度の低下が著しく少
ない。
居室(洋間,和室)の外周部には気密性,断熱性に優
れたポリスチレンからなる壁ボード8b,屋根ボード108が
設けられているので、室内から外部への熱の放出を防
ぎ、室上下の温度差が小さく床5,壁8,屋根132の表面結
露の発生がなく、室内での不快感の発生を防止する。
2)床下,壁8内,小屋裏144が通気されるので、床
下、壁8内の通気層8fへ導入された外気が床下,壁8
内,小屋裏144を流通し、壁8内の水蒸気を外部へ排出
するため、壁8内に水蒸気が滞留せず、床5,壁8,屋根1
0,132が常に乾燥し、壁8の内部結露の発生を防ぎ、部
材の乾燥により蟻害,黴,腐敗の発生を防止し、耐久性
が向上し、壁8内温度の上昇を防止して壁8内温度を外
気温度に近付け、かつ壁8内湿度の上昇を防止し、居室
内を低い温度に保つ。
3)壁8内に外気を導入するので、壁8内外の圧力差が
なくなり、外装材裏面が冷却されて結露することがなく
なる。
4)床ボード5b,壁ボード8b,屋根ボード108は、根太4
間,柱6,間柱7間、垂木107,107間あるいは垂木135,135
間に寸法を合わせてカットし嵌め込むだけでよいので施
工が簡単であり、隙間が生じがたく気密性がよく、透湿
抵抗が高いので防湿性がよく防湿シートを必要としな
い。
5)屋根10あるいは屋根132に設けた屋根ボード108の断
熱性により、夏は屋根上面への日射による熱の侵入を防
止し、また小屋裏144の通気により、小屋裏144温度を低
く保つ。
6)屋根ボード108と野地板との間に屋根ボード108に設
けられた凹部111空間があるので、これによっても屋根
断熱をはかることができるとともに野地板113あるいは
野地板138の吸湿性,放湿性を促進する。
7)床5に、気密的に床ボード5bが設けられているの
で、床5からの熱の放出が大幅に減少し、床5の表面温
度を高く保つことができる。
従って、夏は外部からの熱の侵入が少なく、涼しくな
り、冬は内部から外部への熱の放散を著しく減少させる
ことができるため、暖かくなり、これらのことから冷暖
房費を大幅に減少させることができ経済的である。
「発明の効果」 本発明によれば、内壁と該内壁に設けられた外装材と
の間に形成された通気層を外気に連通させた住宅であっ
て、土台上に略直立状に設けられた内壁の下端に、前記
土台上面との間に空間を形成して前記内壁の内外側を連
通する凹部を形成し、複数の根太間に床パネルを嵌合さ
せてなる床の際根太の前記土台と平行な側面と該際根太
の側面と対向する前記内壁内面との間に胴縁を設けて前
記内壁内面に際根太を連結し、前記土台上面と際根太下
面との間に、前記床の下方部と前記通気層との空気を流
通させる空間を設けたので、外気と連通する内壁,外装
材間の通気層に、内壁下端の凹部及び胴縁下部の空間を
介して床下が連通され、 これにより、 1)壁内及び床下と外気との通気を図ることができ、
壁,床が乾燥し,床に蟻,ダニ害,黴,腐敗等が発生す
るのを防止し、床の耐久性を向上させることができ、ひ
いては住宅の耐久性を向上させることができる。
2)床ボードは適当な寸法にカットして所定箇所に嵌め
込むだけでよいので施工が簡単となり、気密性を有し、
透湿抵抗が高いので防湿性に優れ、防湿シートの使用を
省略することができる。
3)床に、気密的に床ボードが設けられているので、床
からの熱の放出が大幅に減少し、床の表面温度を高く保
つことができ、構造が簡単で施工が容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第58図は本発明の実施例あるいは参考例を
示すもので、第1図は一部省略縦断面図、第2図は土台
と根太とが平行な一部分を示す斜視図、第3図は要部の
断面図、第4図は床ボードの平面図、第5図は床ボード
の正面図、第6図は床ボードの側面図、第7図は床ボー
ドの下面図、第8図は第7図のVIII−VIII線に沿う断面
図、第9図は第4図のIX−IX線に沿う断面図、第10図は
床ボードの取付け状態を示す断面図、第11図はフックを
用いた床ボードの取付け状態を示す断面図、第12図は壁
ボードの一部省略平面図、第13図は壁ボードの正面図、
第14図は壁ボードの側面図、第15図はホルダを用いた壁
ボードの取付け状態を示す図、第16図は土台と根太とが
直交した状態の一部分を示す斜視図、第17図は床ボード
の概略側面図、第18図は要部の断面図、第19図は要部の
平面図、第20図は土台と根太とが直交した状態の一部分
を示す斜視図、第21図は床ボードの概略側面図、第22図
は壁ボードの一部分を示す側面図、第23図(a)は第20
図のイ円部の一部切欠平面図、第23図(b)は要部の平
面図、第24図は要部の断面図、第25図は要部の断面図、
第26図は通気胴縁の一部省略平面図、第27図は通気胴縁
の一部省略側面図、第28図は通気胴縁の正面図、第29図
は一部省略縦断面図、第30図は土台と根太とが平行な状
態を示す斜視図、第31図は壁ボードの概略平面図、第32
図は要部の縦断面図、第33図は土台と根太とが直交した
状態を示す斜視図、第34図は要部の縦断面図、第35図は
要部の平面図、第36図は土台と根太とが直交した状態を
示す斜視図、第37図は要部の縦断面図、第38図は要部の
断面図、第39図は通気胴縁の平面図、第40図は通気胴縁
の側面図、第41図は通気胴縁の正面図、第42図は要部の
断面図、第43図は要部の断面図、第44図は要部の断面
図、第45図は要部の断面図、第46図は開口部の正面図、
第47図は要部の断面図、第48図は屋根部の断面図、第49
図は屋根部の断面図、第50図は屋根ボードの平面図、第
51図は屋根ボードの正面図、第52図は屋根ボードの要部
の断面図、第53図は屋根ボードの側面図、第54図は屋根
ボード受けの平面図、第55図は屋根ボード受けの側面
図、第56図は屋根ボード受けの正面図、第57図は屋根ボ
ード受けの使用状態を示す断面図、第58図は屋根頂部を
示す正面図である。 1……洋風住宅、2……布基礎、3……土台、4……根
太、4A……際根太、5……床、5a……床板、5b……床ボ
ード、6……柱、7……間柱、8……壁、8b……壁ボー
ド、8c……内装材、8d……防風透湿シート、8e……外装
材、8f……通気層、8g……外装材、9……開口部、10…
…屋根、11……根太掛け、12……土台受け、13……胴
縁、14……空間、21,22,23……凹部、31……凸部、32,3
3……凹部、41……大引き、42……通気胴縁、42a……切
欠溝、42b……円孔、50……和風住宅、51……スペー
サ、62,66……天井板、70……床、71……胴差、74……
通気胴縁、75……切欠溝、80……床、81……胴差、92…
…開口枠、93……上枠、97,98……胴縁(スペーサ)、9
9……敷居、101……桁、102……屋根、104……もや、10
5……空間、106……軒天材、107……垂木、108……屋根
ボード、111……凹部、113……野地板、117……軒先換
気板(気体連通手段)、121……天井板、122……天井ボ
ード、123……空間、124……棟木、131……桁、132……
屋根、135……垂木、137……空間、138……野地板、142
……天井板、143……天井ボード、144……小屋裏。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内壁と該内壁に設けられた外装材との間に
    形成された通気層を外気に連通させた住宅であって、土
    台上に略直立状に設けられた内壁の下端に、前記土台上
    面との間に空間を形成して前記内壁の内外側を連通する
    凹部を形成し、複数の根太間に床ボードを嵌合させてな
    る床の際根太の前記土台と平行な側面と該際根太の側面
    と対向する前記内壁内面との間に胴縁を設けて前記内壁
    内面に際根太を連結し、前記土台上面と際根太下面との
    間に、前記床の下方部と前記通気層との空気を流通させ
    る空間を設けたことを特徴とする高通気性住宅。
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