JPH05340019A - 複層小屋パネル及び小屋組構造 - Google Patents

複層小屋パネル及び小屋組構造

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JPH05340019A
JPH05340019A JP4150457A JP15045792A JPH05340019A JP H05340019 A JPH05340019 A JP H05340019A JP 4150457 A JP4150457 A JP 4150457A JP 15045792 A JP15045792 A JP 15045792A JP H05340019 A JPH05340019 A JP H05340019A
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JP
Japan
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panel
plywood
extended
heat insulating
shed
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JP4150457A
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English (en)
Inventor
Junzo Doken
純三 道券
Sadao Suganami
貞男 菅波
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UBE BOEKI KK
Original Assignee
UBE BOEKI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 上部及び下部の2層の独立した断熱パネルよ
りなり、断熱性及び気密性及び強度が高く、さらに、小
屋組みは、のぼり梁の上に、少ない工数で、容易に組立
てることができる。 【構成】 上面に合板22、下面に合板または化粧材2
4を取付け、それらの間に断熱材を充填した下部パネル
20と、上側に合板12、下側に気密テープを取付け、
それらの間に断熱材を充填した上部パネル10の2層の
パネルよりなる複層式小屋パネル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小屋組構造に用いるパ
ネル及び小屋組構造に関し、更に詳細には、上層及び下
層の2層のパネルから成り、断熱性及び気密性に優れた
複層小屋パネル及びこれを用いた小屋組構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の木造住宅の小屋組構造にあって
は、垂木の上に野地板を釘打ちし、その上にアスファル
トフェルト等の防水層を積層し、更にその上に瓦等の屋
根葺材を葺くことが行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の小屋組構造にあっては、野地板と屋根葺材との
間に防水材が介在するものの、小屋裏には、防湿材も断
熱材も使用されていないことも多い。そのため、小屋裏
については、夏期には高温の熱気がこもって居室まで暑
さが及び、冬期には寒冷化するとともに、湿気が結露し
て小屋裏を湿らせるなどの課題があり、小屋裏は、せい
ぜい物置として利用されるのみであり、居室空間として
利用することは余り考慮されていなかった。また、かか
る小屋裏からの熱気の伝播を回避するために、小屋組の
下の天井部に断熱材を敷設することがあるが、この場合
にも小屋裏を居室空間として利用することができないと
いう課題があった。
【0004】更に、近年、木造住宅の建築においては、
労務費の高騰と技能者の不足に対応するため、及び建築
期間を短縮してコストを下げる等の目的から、パネルを
用いた住宅の建築が多く採用されているが、小屋組構造
にパネルを用いた先例は知られていない。本発明は、前
記した従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、住宅の高気密化及び高断熱化を
達成するとともに、迅速に小屋組構造を構築でき、しか
も居室空間を拡大し得る複層小屋パネル及びこれを利用
した小屋組構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の複層小屋パネルは、野地板側の上層パネル
と、室内側の下層パネルの2層のパネルから成る小屋組
構造に用いるパネルであって、前記上層パネルは、断熱
材を内蔵し、かつ、枠部材の上面に合板を張設し、下面
に断熱材シートを張設して構成され、前記下層パネル
は、断熱材を内蔵し、かつ、枠部材の両面に合板を張設
して構成されていることを特徴とする。また、本発明の
小屋組構造は、木造住宅の小屋組構造において、敷桁
と、パネル支持部及びパネルストッパを備える登り梁と
の間隙に面戸部材を設置し、前記登り梁相互間に前記複
層小屋パネルを配置して成ることを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の小屋パネルは、内部に断熱材を包蔵し
た上層及び下層の2層の断熱パネルより構成されてい
る。この上層パネルの下面には、防湿材シートが張設
(貼設)されており、断熱性以外に、住宅の気密性をも
向上させることができる。従って、気密材の使用を省略
することができる。一方、下層パネルは、パネル自体の
厚さをやや薄く形成するのがよい。また、梁回りの釘打
強化によって火打梁の省略ができ、更に、下面に化粧合
板を張設すれば天井仕上も不要となる。前述の如く、上
層パネルの断熱性及び気密性と、下層パネルの強度、断
熱性及び化粧性とが相俟って複層による複合的効果をあ
げることができる。このように、本発明の複層小屋パネ
ルは、2層の独立した断熱層を備え、しかも気密性が高
いので優れた断熱性を有し、屋外からの熱の侵入及び屋
外への熱の放散を効率よく防ぐことができる。
【0007】また、本発明の小屋組構造においては、登
り梁のパネル支持部相互間に、前述の複層小屋パネルを
嵌め込めばよく、寸法・位置決め精度を向上でき、かつ
作業時間も短縮できる。更に、野地板張りは上層パネル
の上面に行えばよく、足場が安定するため迅速に行うこ
とができ、しかも作業員の安全性を向上できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図面を参照して実施例に基づ
き更に詳細に説明する。図1は、本発明の複層小屋パネ
ルの一実施例を示す横断面図である。同図において、こ
の複層小屋パネル1は、上層パネル10を下層パネル2
0に載置して構成されている。上層パネル10は、枠1
1の上面に合板12を張設し、下面に防湿材シート14
を張設して構成されている。枠11は、長手芯材16及
び図示しない短手芯材を接合されており、これによっ
て、上層パネル10の機械的強度が強化されている。そ
して、上層パネル10の内部には、ロックウール、グラ
スウール等の断熱材層18が充填されている。
【0009】また、前記防湿材シート14としては、従
来公知の防湿樹脂シートならいずれのものも使用できる
が、「ダンシーツ」(宇部貿易(株)製、商品名)が好
ましい。この防湿材シート14の厚さは、特に限定され
るものではないが、約0.1〜0.2mmが好ましい。
なお、上層パネル1の寸法は、建築せんとする住宅等に
応じて適宜変更し得るが、代表的に、厚さ140〜15
0mm×長手辺1800〜2400×短手辺900〜1
200程度である。また、合板12の厚さは7〜15m
m、枠11の厚さは40〜50mm、長手芯材16及び
短手芯材の厚さは、25〜35mm程度である。
【0010】一方、下層パネル20は、枠21の上面に
合板22を張設し、下面に化粧合板24を張設して構成
されている。また、上層パネル1と同様に、長手芯材2
6を備え、内部には断熱材層28が充填されている。そ
して、枠21の長手辺壁部には、决り部21a及び21
bが形成されており、合决りにより、図示しない他の下
層パネルと接合可能となっている。この决り部21a及
び21bの决り幅は、約25〜35mmとするのが好ま
しい。
【0011】なお、下層パネル20の寸法は、上層パネ
ル10の寸法に応じて適宜変更することができ、長手辺
及び短手辺の寸法は上層パネル10とほぼ同様である
が、厚さは約60〜80mmとするのが好ましい。内部
に充填する断熱材28等により機械的強度を担保でき
る。また、合板22及び化粧合板24の厚さは、代表的
に7〜15mm程度であり、枠21の厚さは45〜60
mm、長手芯材26の厚さは、45〜60mm程度であ
る。
【0012】次に、本発明の小屋組構造の一実施例につ
いて説明する。図2は、本発明の小屋組構造の一実施例
を示す部分断面図、図3は、図2の小屋組構造をX−X
線に沿って切断して示す断面図である。図2において、
この小屋組構造は、敷桁30と、図示しない棟木と、登
り梁40と、面戸部材の一例である面戸ブロック50と
によって構成されている。前記敷桁30は、内部に断熱
材層32を備える合わせ梁形式の敷桁であって、その頂
部には、面戸ブロック50の突起52と接合する溝部3
4を備えている。また、登り梁40は、複層小屋パネル
1を支持するためのパネル支持部42と、上層パネルを
支持するための上層パネルストッパ44と、下層パネル
20を支持するための下層パネルストッパ46とを備え
ている。この下層パネルストッパ46は、前記决り部2
1aと接合するための接合部46aを備えている。
【0013】次に、この小屋組構造の組立法の一例につ
いて説明する。まず、敷桁30と図示しない棟木との間
に登り梁40を架設する。次いで、面戸ブロック50
を、面戸ブロックの突起52を敷桁の溝部34に嵌め込
むことにより、敷桁30と登り梁40とがなす略楔形の
間隙に設置する。次いで、面戸ブロック50と下層パネ
ルストッパ46及び/又は上層パネルストッパ44と
を、釘、ボルト等により連結する。次いで、下層パネル
20を前記パネル支持部42と他の登り梁40’のパネ
ル支持部42’との間に嵌め込み(図3参照)、その决
り部21aと下層パネルストッパ46の接合部46aと
を当接させ、この両者を釘、ボルト等により連結する。
この際、パネル支持部42、42’に封止材を被着して
おくと、気密性が一層向上するので好ましい。次に、下
層パネル20の他方の决り部21bを、他の下層パネル
20’の决り部21a’と釘等によって連結し、このよ
うにして順次下層パネルを敷設する。そして、上層パネ
ル10、10’等を、上層パネルストッパ44を利用し
て下層パネル20、20’等に載置して敷設する。
【0014】前述の如く、下層パネル20及び上層パネ
ル10を、登り梁40と40’との間に嵌め込んでゆく
だけでよく、迅速かつ寸法・位置決め精度よく小屋組構
造を組み立てることができる。また、図3に示すよう
に、下層パネル20の化粧合板24が天井部を構成する
ことになるため、天井仕上げが不要となりコストを低減
できる。また、上層パネル10及び下層パネル20の双
方が断熱層を備えているため、優れた断熱効果を奏し、
かつ防湿材シート14及び寸法・位置決め精度の良好さ
から、気密性も良好であり、小屋裏を居室空間に含める
ことが可能となる。更に、野地板張りは上層パネル10
の合板12上に行えばよく、従来、垂木と母屋のみしか
足場が無かったのに対し、足場が著しく良好なものとな
る。従って、作業能率が向上するとともに、作業員の安
全性も向上する。
【0015】以上、本発明を実施例により詳細に説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明
の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。例えば、下
層パネル20の接合は、必ずしも合决りで行う必要はな
く、决り部21a及びbを設けなくてもよい。また、長
手芯材及び短手芯材は、設けなくてもよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の複層小屋
パネル及び小屋組構造によれば、上層パネル及び下層パ
ネルの、それぞれ性能に特徴のある2層の断熱パネルか
ら成るので、断熱性が高いうえに、強度も高く、気密
性、防湿性にも優れている複層小屋パネルが提供され
る。また、本発明の小屋組構造は、登り梁相互間に複層
小屋パネルを嵌め込んで形成することができ、迅速かつ
寸法精度・位置決め精度の良い小屋組構造が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複層小屋パネルの一実施例を示す横断
面図である。
【図2】本発明の小屋組構造の一実施例を示す部分断面
図である。
【図3】図2の小屋組構造をX−X線に沿って切断して
示す断面図である。
【符号の説明】
1 複層小屋パネル 10 上層パネル 12 合板 14 防湿材シート 18 断熱材層 20 下層パネル 22 合板 24 化粧合板 28 断熱材層 30 敷桁 40 登り梁 42 パネル支持部 44 上層パネルストッパ 46 下層パネルストッパ 50 面戸ブロック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野地板側の上層パネルと、室内側の下層
    パネルの2層のパネルから成る小屋組構造に用いるパネ
    ルであって、 前記上層パネルは、断熱材を内蔵し、かつ、枠部材の上
    面に合板を張設し、下面に断熱材シートを張設して構成
    され、 前記下層パネルは、断熱材を内蔵し、かつ、枠部材の両
    面に合板を張設して構成されていることを特徴とする複
    層小屋パネル。
  2. 【請求項2】 木造住宅の小屋組構造において、 敷桁と、パネル支持部及びパネルストッパを備える登り
    梁との間隙に面戸部材を設置し、前記登り梁相互間に請
    求項1記載の複層小屋パネルを配置して成ることを特徴
    とする小屋組構造。
JP4150457A 1992-06-10 1992-06-10 複層小屋パネル及び小屋組構造 Withdrawn JPH05340019A (ja)

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JP4150457A JPH05340019A (ja) 1992-06-10 1992-06-10 複層小屋パネル及び小屋組構造

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JP (1) JPH05340019A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019060165A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 旭化成建材株式会社 屋根の施工方法および屋根構造体
JP2020183788A (ja) * 2019-05-08 2020-11-12 アキレス株式会社 断熱構造体、及び板状断熱材

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JP2019060165A (ja) * 2017-09-27 2019-04-18 旭化成建材株式会社 屋根の施工方法および屋根構造体
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