JP2686585B2 - 放熱パネル耐火屋根構造 - Google Patents

放熱パネル耐火屋根構造

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JP2686585B2
JP2686585B2 JP1970693A JP1970693A JP2686585B2 JP 2686585 B2 JP2686585 B2 JP 2686585B2 JP 1970693 A JP1970693 A JP 1970693A JP 1970693 A JP1970693 A JP 1970693A JP 2686585 B2 JP2686585 B2 JP 2686585B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空の放熱パネルを利
用した耐火性を有する通風式の屋根構造に関する。
【0002】
【従来の技術】中空材を用いて内部を通風可能とし、真
夏等の日射の激しい日に屋根面に滞留される熱気をその
暖気上昇流の作用によって外部へ排除して、屋根面の断
熱効果を狙った技術は提案されている。しかし、同技術
は、あくまで屋根面に滞留される熱気の暖気上昇流の作
用のみを利用するものであるため、一定幅の温度差が発
生するまで上昇流は惹起されず、ある程度の効果は認め
られるものの効率の面で限界の存するものであった。そ
こで、本発明者は先に特公平3−38377を提案して
いるものであるが、この技術は、使用する資材が耐火材
以外のものも使用し、また目地部分が露出状態にあるた
めに防火耐火性能が低く、火災の延焼防止効果について
は期待することができない難点があった。また、連結具
6の母屋止め釘が目地中央のパネル繋ぎ目に当り、パネ
ルの釘固定効果が不十分となる虞があった。さらに、パ
ネル両側の食み出し部があるために、位置合せ等、製造
に手間が掛り、また運搬途中のパネル両側の欠損の原因
になったり、重ねた場合、食み出し部が凹凸状態となる
ために取り扱いに不便をきたすこともあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来のかかる
実情に鑑みてなされたもので、パネル材に耐火材を使用
するとともに、目地部分も耐火材を被覆して防火、耐火
性能を高め、火災の延焼防止効果を持たせ、合せて加工
および施工性能が優れた中空の放熱パネルの屋根構造を
提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、縦長の耐火性上面板部材2とその上面板部
材2の一側に食み出部3aを有する同長の下面板部材3
を間隔置きの芯材ブロック4を介して一体的に貼合わせ
て成る四方に通風可能な中空パネル1構成する。また、
両側面に前記中空パネル1の通風空間5と連通する通風
孔6bを有し且つ上端部を中間段差部6dを介して外側
に水平屈曲形成して押縁6cに形成した断面略U字型連
結具6構成する。そして、前記中空パネル1を棟方向に
並列し、相互の目地部に形成される凹部に連結具6を嵌
挿して釘等の止め具によって緊締し、さらに前記連結具
6の中間段差部6dに耐火性蓋板部材2を嵌合してU字
型連結具6の溝を塞いで金属等の屋根外装部材の下地を
構成する。そしてさらに、前記並設した中空パネル1の
棟方向頂部には、各中空パネルの通風空間5と連通する
箱棟、扉棟等の排気部7を設けた、耐火性を有する屋根
構造である。また、前記連結具6の側面には、一定間隔
で切込んで下向きに折曲げ可能とした切込み舌片6eを
形成し、この切込み舌片6eを下向きに折り曲げてパネ
ル下面板部材3の食み出部分に突刺して止められるよう
にした屋根構造である。
【0005】
【作用】四方通風性の優れた中空パネル1を用い、また
中空パネル1の通風空間5と連通する通風孔6bを有す
る連結具6によって、屋根全体に空気の流れが促進さ
れ、また上空の気流を利用して上昇流を惹起されて屋根
面の断熱および冷却効果を上げることができる。なお、
図3及び図4の矢印は構造内部の通風方向を示してい
る。また、上面板部材2が耐火性を有し、且つ蓋板部材
3で連結具6を被覆するので、屋根下地としのパネル上
面全面が耐火性板部材によって完全に覆われることにな
り、四方通風性を損わずに耐火構造としての性能を可能
とする。さらに、一側のみに食み出部3aがあるため
に、パネル連設配置したときに止め釘位置が継ぎ目に重
なることがなく、母屋12への止め釘11がその食み出
部3aに必ず刺さるので確実にパネルが固定される。ま
た、パネルの他側には食み出部3aがないために、上下
面板部材を突き合わせれば位置合せが簡単正確にできて
製造が容易となる、さらにこのパネルを重ねた場合、一
側には凹凸が生じないために、運搬途中のパネルの欠損
がなくなり、施工時の取り扱いにも楽となる。さらに、
前記連結具6の側面に一定間隔に切込み舌片6eを形成
すれば、この舌片6eを下向きに折り曲げておけば、釘
やボルトを使用しなくともパネル下面板部材3の食み出
部3aにその舌片6eを突刺して取り付けられる。
【0006】
【実施例】図5は本発明者が先に提案した技術である。
この構成においては耐火性能を考慮していなかったため
に、使用部材に必ずしも耐火材を使用せず、また目地に
おいても火災対策を施してはいなかった。本発明は主と
して、この火災に対する難点を解決するためのもので、
これを図の実施例に基づいて説明すると、図1と図2に
示すように、縦長の厚さ12mmのフレキシブル板等の
耐火認定品の上面板部材2と、この上面板部材2と同長
で、厚さ25mmのアルミ箔貼り発泡スチロ−ル板の下
面板部材3を使用して、この上面板部材2に対して下面
板部材3の一側に巾50mmの食み出し部3aを有する
下面板部材3を間隔置きの12mmのフレキシブル板を
2枚重ね合せて24mm厚とした三角形の芯材ブロック
4を介して一体的に貼合わせる。即ち、幅24mmの空
間で四方に通風可能な中空パネル1が構成される。
【0007】また、金属製で両側面に前記中空パネル1
の通風空間5と連通する通風孔6bを有し且つ上端部を
外側に水平屈曲形成して押縁6cに形成し、この押縁6
cから12mm下部位置に両側対向する中間段差部6d
を有する44mm深さの断面略U字型連結具6を構成す
る。さらに、前記連結具6の側面には一定間隔に切込み
舌片6eを形成する。この切込み舌片6eを下向きに折
り曲げておけば、釘やボルトを使用しなくとも連結具6
をアルミ箔貼り発泡スチロ−ル板製のパネル下面板部材
3の食み出部3aに直接突刺して取り付けできる。この
切込み舌片6eの長さは下面板部材3の厚さと同等とす
れば、パネルに加わる加重を切込み舌片6eによって支
え、発泡スチロ−ルのように強度の少ない材質が押し潰
され破損するのを防止できる。
【0008】そして、図2に示すように、前記中空パネ
ル1棟方向に並列し、相互の目地部に形成される凹部に
連結具6を嵌挿して母屋への釘等の止め具によって緊締
し、さらに前記連結具6の中間段差部6dに12mm厚
フレキシブル板等の耐火性上面板部材2を密着嵌合して
連結具6の溝を塞いで金属等の屋根外装部材の下地を構
成する。そしてさらに図3に示すように、前記並設した
中空パネル1の棟方向頂部には、各中空パネル1の通風
空間5と連通する箱棟、扉棟等の排気部7を設ける。本
発明は上記耐火性放熱パネルを用いた耐火屋根構造であ
る。本例では図4に示すように、屋根の縦張りの例を示
したが、通風性は四方であるので、横張りも可能であ
る。
【0009】このパネルに用いる各材質は、耐火性能を
有するものの組合せとする。例えば、耐火性上面板部材
2はフレキシブル板、スレ−ト板等の防火、耐火認定部
材とし、下面板部材3はアルミ箔9貼り発泡スチロ−ル
板、木毛セメント板、フレキシブル板等の防火、耐火認
定部材を用いる。特に、下面板部材3のパネル内面は空
気抵抗を極力少なくするためにも、また、熱復射性によ
る断熱効果からもアルミ箔9を張って構成することが望
ましい。また上面板部材2には、防湿、防露対策として
耐火性シ−ト10を被覆するか、油性塗料で塗装するこ
とが好ましい。
【0010】
【発明の効果】本発明は以上のようで、中空パネル1に
よってこの内部を四方通風可能とし、真夏等の日射の激
しい日に屋根面に滞留される熱気をその暖気上昇流の作
用によって外部へ排除するのみならず、上空の気流を利
用して上昇流を惹起されて屋根面の断熱効果および冷却
効果を上げることができる。その放熱性能に加えて、屋
根下地として、耐火部材で断面略U字型連結具6を含め
てパネル上面全面を完全に被覆するので、耐火構造とし
ての性能を得ることが可能となった。さらに、パネルの
一側のみに食み出部3aを設け、他側には食み出部3a
をなくしたために、パネルが母屋へ止め釘等で確実に固
定されるとともに、製造に際しても、上下面板部材2の
位置合せが簡単正確にできて製造が容易となり、さらに
このパネルをトラックで大量に積み重ねて運ぶ場合、運
搬途中のパネル縁部の欠損がなくなり、施工時において
も作業者が持ちやすく取り扱いも楽となる。さらに、前
記連結具6の側面に一定間隔に切込み舌片3eを設けれ
ば、この切込み舌片3eを下向きに折り曲げておけば、
釘やボルトを使用しなくともパネル下面板部材3の食み
出部3aに連結具6を突刺して位置止めできる。なお、
通風中空部があり、ヒ−トブリッジ、サウンドブリッジ
がきわめて少ないので副次的に断熱、防露、防音、遮音
効果も併せて期待でき、特に金属葺屋根の欠点である結
露対策や雨音等に対する防音対策には最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である中空パネル1と連結具6
の分解斜視図。
【図2】本発明の同上連結状態を示す横断平面図。
【図3】本発明の屋根構造の通風作用を示す模式的平面
図。
【図4】本発明の屋根構造の模式的縦断正面図。
【図5】従来屋根構造の中空パネル1と連結具6の分解
斜視図。
【符号の説明】
1 中空パネル 2 耐火性上面板部材 3 下面板部材 3a 下面板部材の食み出し部 4 芯材ブロック 5 中空パネル1の通風空間 6 連結具 6b 連結具の通風孔 6c 連結具の押縁 6d 連結具の中間段差部 6e 連結具の切込み舌片 7 排気部 8 耐火性蓋板部材 9 アルミ箔 10 耐火性シ−ト

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦長の耐火性上面板部材(2)とその上
    面板部材(2)の一側に食み出部(3a)を有する同長
    の下面板部材(3)を間隔置きの芯材ブロック(4)を
    介して一体的に貼合わせて成る四方に通風可能な中空パ
    ネル(1)を棟方向に並列し、相互の目地部に形成され
    る凹部に両側面に前記中空パネル(1)の通風空間
    (5)と連通する通風孔(6b)を有し且つ上端部を中
    間段部(6d)を介して外側に水平屈曲形成して押縁
    (6c)に形成した断面略U字型連結具(6)を嵌挿し
    て止め具を介して緊締し、また前記中間段差部(6d)
    に耐火性蓋板部材(8)を嵌合して前記連結具(6)の
    溝を塞いで屋根外装部材の下地を構成し、前記並設した
    中空パネル(1)の棟方向頂部には、各中空パネルの通
    風空間(5)と連通する排気部(7)を設けたことを特
    徴とする放熱パネル耐火屋根構造。
  2. 【請求項2】 前記連結具(6)の側面間隔置きに下向
    き舌片(6e)を設けたことを特徴とする請求項1の放
    熱パネル耐火屋根構造。
JP1970693A 1993-01-12 1993-01-12 放熱パネル耐火屋根構造 Expired - Lifetime JP2686585B2 (ja)

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JPH06212714A JPH06212714A (ja) 1994-08-02
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101397608B1 (ko) 2013-11-26 2014-05-27 김주규 건축 조립용 2중 단열패널

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KR101397608B1 (ko) 2013-11-26 2014-05-27 김주규 건축 조립용 2중 단열패널

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