JPH0330482Y2 - - Google Patents

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JPH0330482Y2
JPH0330482Y2 JP1986022104U JP2210486U JPH0330482Y2 JP H0330482 Y2 JPH0330482 Y2 JP H0330482Y2 JP 1986022104 U JP1986022104 U JP 1986022104U JP 2210486 U JP2210486 U JP 2210486U JP H0330482 Y2 JPH0330482 Y2 JP H0330482Y2
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insulation material
plate
shaped
heat insulating
fiber
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、建物の壁、床、天井、屋根等の構造
部材間に嵌め込んで使用する建築用断熱材の取付
構造に関するもので、特に板状断熱材と繊維断熱
材を積層した建築用断熱材の取付構造に関する。
[従来の技術] 従来、建築用断熱材としては、グラスウールや
ロツクウールに代表される繊維断熱材や、硬質合
成樹脂発泡板に代表される板状断熱材が広く知ら
れている。一般に、繊維断熱材は建物の構造部材
間を充填するようにして取付けられ、また板状断
熱材は建物の構造部材間に嵌め込むことで取付け
られている。
繊維断熱材と板状断熱材を組み合わせたものと
して、板状断熱材の片面又は両面に、当該面に直
角に細溝を切り込み、この細溝を有する板状断熱
材に、周縁を揃えて繊維断熱材を重着したものも
知られている(実開昭60−159106号)。この繊維
断熱材と板状断熱材を積層した建築用断熱材は、
細溝によつて板状断熱材に屈曲性を持たせ、板状
断熱材を湾曲させて壁等の構造部材間に嵌め込む
ことができるようにした上で、この板状断熱材と
繊維断熱材を積層したもので、建物の構造部材間
に嵌め込むことで取付けられている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、繊維断熱材単独では、施工後、
自重により経時的にずり落ちてしまつて、その機
能を十分果たせなくなりやすい問題がある。従つ
て、釘等で部分的に固定することが行われている
が、ずれやすい繊維断熱材を手で押さえながら釘
打ちしなければならず、作業性が悪い問題があ
る。
また、繊維断熱材単独では、厚く施工しても、
内部での空気の対流が大きくなつて断熱効果のマ
イナス要因となるため、厚さの割には断熱効果が
向上せず、大きな断熱効果を得る上での効率が悪
い問題がある。更には、通気性を完全に遮断する
ものではないので、室内の湿気を含んだ暖かい空
気が通過してしまうことによつて結露を発生させ
やすく、この結露した水分を吸収して重くなり、
益々ずり落ちやすくなるという問題もある。
板状断熱材単独の場合、変形能が乏しいので、
壁等の構造部材間への嵌め込み作業が行いにく
く、施工性が劣る問題がある。また、板状断熱材
は、一般に高価で耐火性に乏しいものが多く、コ
スト高になるという問題もある。
一方、繊維断熱材と板状断熱材を積層したもの
は、板状断熱材で支えることによつて繊維断熱材
のずり落ちを防止でき、かつ、内部での空気対流
や通気性がほとんど無いものが得やすい板状断熱
材の特徴を活して、高い断熱効果と結露防止効果
を奏するものとしやすい。また、耐火性のものが
低価格で得られるという繊維断熱材の特徴を活し
て、板状断熱材単独の場合に比して耐火性の向上
とコストダウンを図れる利点がある。
しかしながら、前記した従来のこの種の積層断
熱材は、嵌め込み時に壁等の構造部材間の間隔に
合わせて全体を湾曲させて施工しなければなら
ず、施工性の点で不十分である。また、この施工
時の屈曲性を持たせるために、板状断熱材に細溝
を形成しているので、細溝形成の手間がかかるば
かりか、湾曲させたときにこの細溝に応力集中を
来たして割れやすい問題もある。
本考案は、上記問題点に鑑みてなされたもの
で、建築用断熱材として優れている、繊維断熱材
と板状断熱材を積層した建築用断熱材を用い、容
易かつ安定した状態で取付けできる取付構造とす
ることをその目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するために本考案において講
じられた手段を、本考案の一実施例に対応する第
1図で説明すると、板状断熱材1の片面全体を覆
つて重着された繊維断熱材2の少なくとも一縁部
を、板状断熱材1の端面3より突出させてスペー
サ部4とした建築用断熱材が、スペーサー部4を
板状断熱材1の端面3側に折り、スペーサー部4
を建物の構造部材5と板状断熱材1との間に挟み
付けて圧縮した状態で、構造部材5間に嵌め込ま
れている建築用断熱材の取付構造とすることによ
つて前記問題点を解決したものである。
[作用] 本考案において建築用断熱材は、第2図に示さ
れるように、スペーサー部4を板状断熱材1の端
面3側へ折り、これを板状断熱材1の端面3と柱
等の構造部材5間に挟むようにして嵌め込まれて
いるものである。この取付状態において、スペー
サー部4を構成している繊維断熱材2は、板状断
熱材1の端面と構造部材5間の隙間に応じて圧縮
されてこれを吸収すると共に、建築用断熱材を構
造部材5間にしつかり嵌合固定させるものであ
る。従つて、厳密な寸法合わせをしたり、全体を
湾曲させることなく、板状断熱材1を構造部材5
の間隔よりやや小さく形成しておくだけで容易に
施工できるものである。
[実施例] 第1図に示されるように、本考案に用いる建築
用断熱材は、板状断熱材1の片面に繊維断熱材2
を重着したものとなつている。
板状断熱材1としては、例えばポリスチレン、
ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエチレン等
の硬質合成樹脂発泡板の他、無機発泡板や軟質繊
維板(インシユレーシヨンボード)等が使用でき
るが、断熱性能、価格、軽量性等から、硬質合成
樹脂発泡板が好ましい。硬質合成樹脂発泡板の中
でも、通気性や内部での空気対流を生じにくい独
立気泡のものが好ましく、またヒーズ発泡板より
押出発泡板の方が吸湿性が小さいので好ましい。
特にポリスチレンの押出発泡板、例えばスタイロ
フオーム(商品名)等が最適である。
上記板状断熱材1は、高い断熱性を得ると同時
に、施工後の自立性や繊維断熱材2の支持力を得
るために、厚みが10mm以上であることが好まし
い。
繊維断熱材2としては、耐火性や耐変質性等の
点から、例えばグラスウール、ロツクウール等の
無機繊維のものが好ましい。繊維断熱材2は、板
状断熱材1の断熱効果を補助すると共に耐火性を
向上させ、更には後述するスペーサー部4の機能
を十分なものとするために、密度が8〜50Kg/
m3、厚みが20mm以上であることが好ましい。ま
た、繊維断熱材2は、過度に厚くしても、内部の
空気対流によつてさほど断熱効果は上がらないの
で、厚さを100mm以下に抑えることが好ましい。
上記繊維断熱材2は、前記板状断熱材1の片面
全体を覆つて重着されており、その左右の縁部
は、板状断熱材1の端面3より突出して、スペー
サー部4となつている。
繊維断熱材2の板状断熱材1への重着は、両者
が剥離しない程度に一体化されていれば良く、例
えばゴム系、酢酸ビニル系、エポキシ系あるいは
フエノール系等の接着剤による点接着にて行うこ
とができる。一方、スペーサー部4は、これを板
状断熱材1の端面3側へ折つたときに、その端面
6が板状断熱材1の露出表面とほぼ一致する程度
の突出長さとすることが好ましい。また、スペー
サー部4は、図示されるような相対向する二縁部
以上に設けることが安定した嵌め込み状態を得る
上で好ましいが、嵌め込み位置によつては、いず
れかの一縁部のみに設けてもよい。更には、スペ
ーサー部4部分を、他の部分の繊維断熱材2より
厚くしたり薄くすることによつて、そのスペーサ
ー機能を調節することもできる。
上記建築用断熱材は、嵌め込み位置が、壁、床
または天井であるか、更には建築地域の気候等に
よつても異なるが、全体厚が30〜150mmであるこ
とが好ましい。また、通常、正方形又は長方形で
あるが、嵌め込み部分によつては他の矩形形状と
してもよい。
第2図に示されるように、本考案において建築
用断熱材は、スペーサー部4を、板状断熱材1の
端面3と、例えば柱、間柱、タル木、根太等の構
造部材5との間に折り込み挟んで、構造部材5間
に嵌め込まれるものである。特に、板状断熱材1
を室内側とすると、室内からの湿つた暖かい空気
を板状断熱材1で遮断でき、結露を防止できると
共に、外部からの太陽熱等による板状断熱材1の
変質も防止できるので好ましい。
本考案に用いる建築用断熱材は、第3図aに示
されるように、繊維断熱材2を防湿シート7で覆
つた後に板状断熱材1と重着し、繊維断熱材2の
吸湿・吸水による断熱効果の低下を防止したり、
同b、cに示されるように、全体を防湿シート7
で覆つて、板状断熱材1が吸湿性を有していても
良好な断熱効果が得られるようにすることもでき
る。
上記防湿シート7としては、例えばポリエチレ
ン等の合成樹脂フイルム又はシートや、防湿加工
を施したクラフト紙等が使用できる。この防湿シ
ート7を設ける場合、第3図a〜cに示されるよ
うに、防湿シート7の一又は二以上の縁部を、板
状断熱材1と繊維断熱材2の重着面又は板状断熱
材1の露出表面付近から外方に突出させて、取付
片8としておくことが好ましい。この取付片8を
設けておくと、第4図a〜cに示されるように、
取付片8を構造部材5に鉤打ち等によつて固定す
ることができ、全体の取付安定性を容易に高めら
れるので好ましい。
[考案の効果] 本考案の建築用断熱材の取付構造によれば、板
状断熱材1と繊維断熱材2の利点を併せ持つ建築
用断熱材を使用し、かつ、全体を湾曲させるよう
な無理な力を加えることなく押し込むだけで容易
に施工でき、すこぶる施工性が良好なものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に用いる建築用断熱材の一実施
例を示す縦断面図、第2図はその取付状態を示す
断面図、第3図a〜cは他の建築用断熱材の実施
例を示す縦断面図、第4図a〜cはその取付状態
を示す断面図である。 1:板状断熱材、2:繊維断熱材、3:板状断
熱材1の端面、4:スペーサー部、5:構造部
材、6:繊維断熱材2の端面、7:防湿シート、
8:取付片。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 板状断熱材の片面全体を覆つて重着された繊維
    断熱材の少なくとも一縁部を、板状断熱材の端面
    より突出させてスペーサ部とした建築用断熱材
    が、スペーサー部を板状断熱材の端面側に折り、
    スペーサー部を建物の構造部材と板状断熱材との
    間に挟み付けて圧縮した状態で、構造部材間に嵌
    め込まれていることを特徴とする建築用断熱材の
    取付構造。
JP1986022104U 1986-02-20 1986-02-20 Expired JPH0330482Y2 (ja)

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JP1986022104U JPH0330482Y2 (ja) 1986-02-20 1986-02-20

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JP1986022104U JPH0330482Y2 (ja) 1986-02-20 1986-02-20

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Publication Number Publication Date
JPS631112U JPS631112U (ja) 1988-01-06
JPH0330482Y2 true JPH0330482Y2 (ja) 1991-06-27

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ID=30819169

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Families Citing this family (2)

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JPS572909B2 (ja) * 1972-07-08 1982-01-19

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