JPH0622729Y2 - 防湿層付石膏ボ−ド - Google Patents

防湿層付石膏ボ−ド

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JPH0622729Y2
JPH0622729Y2 JP1987074946U JP7494687U JPH0622729Y2 JP H0622729 Y2 JPH0622729 Y2 JP H0622729Y2 JP 1987074946 U JP1987074946 U JP 1987074946U JP 7494687 U JP7494687 U JP 7494687U JP H0622729 Y2 JPH0622729 Y2 JP H0622729Y2
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JP
Japan
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moisture
gypsum board
proof
proof layer
wall
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JP1987074946U
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正夫 石井
良夫 松村
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Kaneka Corp
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Kaneka Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は、外壁の内面に発生する結露を防止することの
できる防湿層付石膏ボードに関する。
考案の技術的背景ならびにその問題点 近年の建築物は、省エネルギーの観点から、断熱化が急
速に普及しつつある。この建築物の断熱化と共に、建築
物の機密化も要求され、その結果、特に一戸建住宅や集
合住宅等においては、室内の湿気が外壁の内面で結露
し、問題となっている。このような結露は、建物の耐久
性の低下を起すのみならず、カビ等の雑菌の繁殖を引起
し、住人の健康にも害を及ぼす虞があった。
このような不都合を解消するため、例えば木造住宅にあ
っては、断熱剤を、柱と間柱との間、または間柱と間柱
との間に入れた後、この断熱材の室内側に100μm〜
200μm程度のポリエチレンフィルムを防湿層として
貼り付け、その上に両面厚紙付きの石膏ボードを貼って
仕上げ下地とし、そらにその上にビニールクロスや布地
や紙等の仕上げ材を貼り付けるようにしている。
また、中高層の集合住宅にあっては、その外壁が鉄筋コ
ンクリートであることから、第5図にしめすような壁の
構造を採用することにより防湿を図っている。すなわ
ち、コンクリート外壁1の室内側に桟木2を縦横にうち
つけ、それらの間にグラスウール等の繊維系断熱材3を
差し込み、その室内側に防湿フィルム4を貼り付けて防
湿層とし、さらにその室内側に室内仕上げ下地としての
石膏ボード5を設置し、最後に仕上げ材6を貼り付けて
いる。
しかしながら、このような木造住宅用ないしコンクリー
ト住宅用の壁の構造にあっては、防湿層としての防湿フ
ィルム4を構成する市販のポリエチレンフィルムの幅が
約1m前後であることから、これを断熱材3の室内側に
貼り付けるためには、フィルム4相互の継目部分7が生
じ、ここから室内の湿気が漏れて結露の原因となる虞が
あった。これを防止するため、フィルムの継目部7に防
湿テープを貼ったり、継目部7におけるフィルム4を重
ね合せ、ステープや釘を打ち込むようにしていた。しか
しながら、防湿テープを貼る作業は煩雑であり熟練を要
するという不都合を有していた。また、継目部7にステ
ープルや釘を打ち込むだけでは、十分な密封が困難であ
ると共に、フィルム4にいわゆる「ダレ」や「タルミ」
等が生じ、継目部7の隙間が拡大する虞があった。
この継目部7に生ずる多少の隙間でも湿気はすばやく外
壁内面まで侵入し、防湿効果を十分に発揮できない虞が
あった。また、防湿テープを用いた防湿フィルム4にお
ける継目部分7の隙間を塞ぐ場合に、柱や桟木2の上で
テーピングするのであれば押さえも良く効くが。それ以
外のグラスウール等の断熱材3の上では押えも効かず、
十分な密封性が図れない虞があった。
なお、防湿テープ4の室内側に設置される通常の石膏ボ
ード5は、その透湿率が0.0139g/m・hr・mmHgであ
り、それ自体として防湿性能は期待できなかった。ま
た、仕上げ材6としてのビニールクロスは、近年では発
砲されて連泡化したものが多く、大きな透湿率を有し、
これもまたそれ自体として防湿性能は期待できなかっ
た。
また、従来では、第6,7図に示すような壁の構造も知
られているが、いずれにしても防湿効果が不十分であっ
た。
第6図に示す壁構造にあっては、コンクリート外壁1の
室内側に吸水性のきわめて小さいプラスチック系断熱材
8をコンクリート1と共に同時に打ち込んでいる。ま
た、第7図に示す壁構造にあっては、コンクリート外壁
1に接着剤9を介して断熱材8を接着している。そし
て、前者の壁構造では、断熱材8の室内側にモルタル団
子10等で石膏ボード5を張設している。また、後者の
壁構造では、断熱材8と一体化した石膏ボード5を張設
するようにしている。
このような従来例に係る第6,7図に示す壁構造に防湿
層を形成する事は、その構造上困難であった。そこで、
壁内結露を防止するために、断熱材8の厚みを増してい
たが、このようにすると壁の厚さが不必要に厚くなり、
材料コストが増大し、かつ、相対的に室内面積を小さく
する面もあるので、好ましくなかった。
考案の目的 本考案は、このような実情に鑑みてなされたものであ
り、建物の壁を形成する場合に、壁内結露を防止するた
めの密封性に優れた防湿層を、簡単かつ安価に形成する
ことのできる石膏ボードを提供することを目的とする。
考案の概要 かかる目体を達成するために、本考案に係る防湿層付石
膏ボードは、板状の石膏の両面を石膏ボード用厚紙を用
いて被覆した石膏ボードの少なくとも建築物の外壁の室
内側に設置した際に室内側に位置する一面の前記石膏ボ
ード用厚紙上に防湿層を形成し、この防湿層の表面を紙
類によって被覆したことを特徴としている。
このような本考案に係る防湿層付石膏ボードによれば、
建物の壁を形成する際に、この石膏ボードを外壁に沿っ
て組立るだけで、密封性に優れた防湿層を、簡単かつ安
価に形成することができる。
考案の具体的説明 以下、本考案の実施例について図面に基づき詳細に説明
する。
第1図は本考案の一実施例に係る石膏ボードの要部断面
図、第2図(A),(B)は同実施例に係る石膏ボード
の製造過程を示す要部断面図、第3図は同実施例に係る
石膏ボードの使用状態を示す要部断面図である。
第1,2図に示す石膏ボード20にあっては、板状の石
膏21の両面を石膏ボード用厚紙22を用いて被覆した
通常の石膏ボードの少なくとも一面に、0.0000004g・
m・hr・mmHg以下、好ましくは0.0000002g・m・
hr・mmHg以下の透湿率を有する防湿層23を形成し
てある。特に本実施例にあっては、この防湿層23の表
面に、石膏ボード用厚紙と同質またはその他の材質より
成る紙類24が被覆してある。このように、防湿層23
の表面に紙類24が被覆される理由は、この防湿層23
が室内側に設置された場合に、壁紙等の室内仕上げ材を
貼り易くするためである。
また、本実施例に係る石膏ボード20にあっては、その
室内側周縁に、V字溝形成用切欠き25が形成してあ
る。この切欠き25は、石膏ボード20を外壁に沿って
組み立てる際に隣接するボード20相互でV字溝を室内
側に形成する。このV字溝に防湿性を有するパテ26を
塗り込めば、防湿層23の隙間が実質的には無くなる。
このような石膏ボード20を製造する場合には例えば次
のようにして行う。
第2図(A)に示すように、まず、石膏ボード用厚紙2
2間に流動状石膏21を流し込み、石膏21に含まれて
いる水分を片側の厚紙22を通して排出し、石膏21を
固化させて、通常の石膏ボードを作成する。この石膏2
1の材質としては、焼石膏とおがくずとを100:16
の重量比で混合したものを用いる。
次に、石膏ボード用厚紙22の片面に防湿性コーティン
グ材27を塗って防湿層23を形成する。防湿性コーテ
ィング材27としては、エポキシ樹脂やアクリル樹脂や
ビニール樹脂等が考えられる。最後に、コーティング材
27がコーティングされた防湿層の表面を紙類24で被
覆すれば、本実施例に係る防湿層付石膏ボードが得られ
る。
または、第2図(B)に示すように、紙類24の片面に
防湿フィルム28から成る防湿層23が形成されたシー
トを、通常の石膏ボードの片面に接着剤等で付着するよ
うにすることによっても、本実施例に係る防湿層付石膏
ボードが得られる。防湿フィルム28としては、ポリエ
チレンフィルム、アルミ蒸着フィルム、パラフィン紙、
およびアルミ箔等が用いられる。
このような防湿層付石膏ボードを用いて、建物の壁の内
装下地を形成する場合には、第3図に示すように、コン
クリート外壁1の室内側に断熱材8を設置した後、この
断熱材8に沿って、防湿層付石膏ボード20を張設す
る。その際に、各石膏ボード20間の隙間は防湿性パテ
により埋めていく。なお、この時、防湿層23側を室内
側に向けてることにより、各ボード20間に埋め込まれ
る防湿性パテ26と防湿層23との協同によって防湿作
用を完全ならしめるとともに、壁紙等の室内仕上げ材を
貼り易くすることができる。
なお、本考案は上述した実施例に限定されるものではな
く種々に改変することが可能である。
たとえば、上述した実施例では、石膏ボードの片側にの
み防湿層23を形成したが、これに限らず両側に形成す
るようにしても良い。
なお、コンピューターシュミレーションによれば、第4
図に示すように、厚さ150mmのコンクリート壁1の室
内側に押し出し発泡スチレンよりなる厚さ25mmの断熱
材8を設置し、この断熱材8の室内側に約15mmの空気
層30を設けて厚さ約9mmの本考案に係る防湿層付石膏
ボード20を設けた場合には、壁内に結露は発生しない
が、防湿層を有しない従来の石膏ボードでは壁内結露が
発生した。このシュミレーションの条件としては、室内
温度及び湿度がそれぞれ20℃及び70%で、室外温度
及び湿度がそれぞれ−5℃及び60%であると仮定し
た。また、本考案に係る石膏ボード20における防湿層
28としては、厚さ0.2mmのポリエチレンフィルムを
用いた。
考案の効果 以上説明してきたように、本考案によれば、石膏ボード
を用いて建物の壁を構築する場合に、石膏ボードを外壁
に沿って各ボード間に防湿パテを埋め込みつつ組み立て
るだけで、防湿性パテと防湿層の協同によって防湿作用
を完全ならしめた密封性に優れた防湿層を、簡単かつ安
価に形成することができ、しかも壁紙等の室内仕上げ材
を貼り易くすることができるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る石膏ボードの要部断面
図、第2図(A),(B)は同実施例に係る石膏ボード
の製造過程を示す要部断面図、第3図は同実施例に係る
石膏ボードの使用状態を示す要部断面図、第4図は本考
案の他の実施例を示す要部断面図、第5〜7図は従来例
に係る壁構造をそれぞれ示す要部断面図である。 20……防湿層付石膏ボード、21……石膏 22……石膏ボード用厚紙、23……防湿層 24……紙類、25……切欠き、26……パテ 27……コーティング材、28……防湿フィルム

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状の石膏の両面を石膏ボード用厚紙を用
    いて被覆した石膏ボードの少なくとも建築物の外壁の室
    内側に設置した際に室内側に位置する一面の前記石膏ボ
    ード用厚紙上に防湿層を形成し、この防湿層の表面を紙
    類によって被覆したことを特徴とする防湿層付石膏ボー
    ド。
JP1987074946U 1987-05-19 1987-05-19 防湿層付石膏ボ−ド Expired - Lifetime JPH0622729Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987074946U JPH0622729Y2 (ja) 1987-05-19 1987-05-19 防湿層付石膏ボ−ド

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JP1987074946U JPH0622729Y2 (ja) 1987-05-19 1987-05-19 防湿層付石膏ボ−ド

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JPS63184905U JPS63184905U (ja) 1988-11-28
JPH0622729Y2 true JPH0622729Y2 (ja) 1994-06-15

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JP1987074946U Expired - Lifetime JPH0622729Y2 (ja) 1987-05-19 1987-05-19 防湿層付石膏ボ−ド

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0415861Y2 (ja) * 1985-03-28 1992-04-09

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